JP2021033250A - 電界吸収型光変調器及びその製造方法 - Google Patents

電界吸収型光変調器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適切なキャリア濃度の確保を目的とする。【解決手段】電界吸収型光変調器は、交互に積層された複数の量子井戸層26及び複数のバリア層24を含む複数層からなり、複数の量子井戸層26及び複数のバリア層24にアクセプタ及びドナーを含有する多重量子井戸22と、複数層の最上層に接触するp型半導体層28と、複数層の最下層に接触するn型半導体層20と、を有する。多重量子井戸22は、p型キャリア濃度において、p型半導体層28の10%以上150%以下である。多重量子井戸22では、p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分に相当する実効キャリア濃度が、多重量子井戸22のp型キャリア濃度の±10%以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、電界吸収型光変調器及びその製造方法に関する。
電界吸収型光変調器(Electro-Absorption Optical Modulator:EA変調器)において、多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)内の電界を均一にするためには、MQWのキャリア濃度は低いことが好ましい(特許文献1)。一方で、分離閉じ込めヘテロ構造(SCH:Separate Confinement Heterostructure)が適用されていると、MQWの上下にあるSCH層では、電圧損失の増加を避けるため、キャリア濃度が高くなっていることが好ましい。
特開2012−220530号公報
光半導体素子の結晶成長で多く用いられる有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)では、p型ドーパントとしてZn(亜鉛)が主に用いられる。Znは結晶成長中に拡散しやすい。そのため、p側SCH層のキャリア濃度が低下し、MQWのキャリア濃度が上昇する。
本発明は、適切なキャリア濃度の確保を目的とする。
(1)本発明に係る電界吸収型光変調器は、交互に積層された複数の量子井戸層及び複数のバリア層を含む複数層からなり、前記複数の量子井戸層及び前記複数のバリア層はアクセプタ及びドナーを含有する多重量子井戸と、前記複数層の最上層に接触するp型半導体層と、前記複数層の最下層に接触するn型半導体層と、を有し、前記多重量子井戸は、p型キャリア濃度において、前記p型半導体層の10%以上150%以下であり、前記多重量子井戸では、前記p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分に相当する実効キャリア濃度が、前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度の±10%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、多重量子井戸は、高いp型キャリア濃度を有するので、p型半導体層からのアクセプタの拡散を抑えることができ、適切なキャリア濃度が確保される。その一方で、多重量子井戸は、電界を均一にするために、実効キャリア濃度が低くなっている。
(2)(1)に記載された電界吸収型光変調器であって、前記p型半導体層及び前記n型半導体層は、分離閉じ込めヘテロ構造を構成するためにあることを特徴としてもよい。
(3)(1)又は(2)に記載された電界吸収型光変調器であって、前記複数層の前記最上層及び前記最下層のそれぞれは、前記複数のバリア層の対応する1つであることを特徴としてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度及び前記n型キャリア濃度のそれぞれは、1×1017cm−3以上であることを特徴としてもよい。
(5)(1)から(4)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度よりも、前記p型キャリア濃度において高いことを特徴としてもよい。
(6)(1)から(4)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度よりも、前記p型キャリア濃度において低いことを特徴としてもよい。
(7)(1)から(6)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記アクセプタは、Zn及びMgの少なくとも一方であることを特徴としてもよい。
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記ドナーは、Siであることを特徴としてもよい。
(9)(1)から(8)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記p型半導体層のアクセプタは、前記多重量子井戸の前記アクセプタと同じ材料であることを特徴としてもよい。
(10)(1)から(9)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記n型半導体層のドナーは、前記多重量子井戸の前記ドナーと同じ材料であることを特徴としてもよい。
(11)(1)から(10)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記多重量子井戸は、前記p型キャリア濃度において、前記p型半導体層よりも低いことを特徴としてもよい。
(12)(1)から(11)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度において、前記n型半導体層よりも低いことを特徴としてもよい。
(13)(1)から(12)のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、前記複数層の、前記p型半導体層に近い層ほど、前記p型キャリア濃度及び前記n型キャリア濃度が高いことを特徴としてもよい。
(14)本発明に係る電界吸収型光変調器の製造方法は、n型半導体層を形成する工程と、交互に積層された複数の量子井戸層及び複数のバリア層を含む複数層からなり、前記複数の量子井戸層及び前記複数のバリア層はアクセプタ及びドナーを含有し、前記複数層の最下層が前記n型半導体に接触して載るように、多重量子井戸を形成する工程と、前記複数層の最上層に接触して載るように、有機金属気相成長法によって、p型半導体層を形成する工程と、を含み、前記多重量子井戸は、p型キャリア濃度において、前記p型半導体層の10%以上150%以下であり、前記多重量子井戸では、前記p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分に相当する実効キャリア濃度が、前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度の±10%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、多重量子井戸は、高いp型キャリア濃度を有するので、p型半導体層からのアクセプタの拡散を抑えることができ、適切なキャリア濃度が確保される。その一方で、多重量子井戸は、電界を均一にするために、実効キャリア濃度が低くなっている。
(15)(14)に記載された電界吸収型光変調器の製造方法であって、前記多重量子井戸は、前記有機金属気相成長法によって形成されることを特徴としてもよい。
実施形態に係る電界吸収型光変調器の平面図である。 図1に示す電界吸収型光変調器のII−II線断面図である。 n型半導体層(下SCH)、多重量子井戸(MQW)及びp型半導体層(上SCH)のキャリア濃度を示す図である。 電界吸収型光変調器の変形例1においてキャリア濃度を示す図である。 電界吸収型光変調器の変形例2においてキャリア濃度を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的かつ詳細に説明する。全図において同一の符号を付した部材は同一又は同等の機能を有するものであり、その繰り返しの説明を省略する。なお、図形の大きさは倍率に必ずしも一致するものではない。
図1は、実施形態に係る電界吸収型光変調器の平面図である。図2は、図1に示す電界吸収型光変調器のII−II線断面図である。
電界吸収型光変調器は、レーザ部10及び変調部12がモノリシックに集積された変調器集積型半導体光素子(例えば変調器集積レーザ)である。電界吸収型光変調器は、レーザ部10に駆動電流を注入することにより出射される連続光を変調部12で変調して、信号光が出力されるようになっている。
レーザ部10は、分布帰還型半導体レーザ(Distributed Feedback Laser:DFBレーザ)である。変調部12は、電界吸収型変調器(EA(Electro-Absorption)変調器)である。電界吸収型変調器は、チャープ(波長変動)が小さく、光信号のONレベルとOFFレベルの差である消光比が大きく、広域帯である、といった有利な特性を有することに加え、小型で低コストであることにより、幅広く用いられている。ここでは電界吸収型光変調器は、EA変調器集積型DFBレーザ素子である。
なお、電界吸収型光変調器は、図示しない埋め込みヘテロ構造(Buried Heterostructure:BH構造)を有している。BH構造とは、光導波路を有するメサストライプ構造の両側に埋め込み層を有する構造をいう。BH構造は、横方向に光を閉じ込める効果が強く、FFP(Far Field Pattern)がより円形となるので、光ファイバとの結合効率が高いという利点があり、さらに、放熱性に優れており、広く用いられている。
図2に示すように、電界吸収型光変調器は、半導体基板14(n型InP基板)を有する。半導体基板14に下クラッド層16(n型InP層)が積層されている。半導体基板14の裏面(下クラッド層16とは反対の面)には、電極18(例えばカソード)がある。
[n型半導体層(下SCH層)]
電界吸収型光変調器(変調部12)は、下クラッド層16の上に、n型半導体層20(InGaAsP層)を有する。n型半導体層20のドナー(n型ドーパント)は、Siである。Siは結晶成長中の拡散がほとんどないことで知られている。n型半導体層20は、分離閉じ込めヘテロ構造(SCH)を構成するためにあり、下SCH層でもある。
[変調部の多重量子井戸]
電界吸収型光変調器(変調部12)は、多重量子井戸(Multiple-Quantum Well:MQW)22を有する。多重量子井戸22に電界が印加されると、光の吸収端が長波長側へシフトする量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confinement Stark Effect:QCSE)が得られる。変調部12は、QCSEを利用して光を変調する。多重量子井戸22は、複数層からなり、最下層がn型半導体層20に接触している。複数層の最下層は、バリア層24(InGaAsP層)である。複数層の最上層もバリア層24である。複数層は、複数のバリア層24を含む。複数のバリア層24は、アクセプタ(p型ドーパント)及びドナー(n型ドーパント)の両方を含有する。複数のバリア層24のp型キャリア濃度及びn型キャリア濃度のそれぞれは、1×1017cm−3以上である。アクセプタは、Zn及びMgの少なくとも一方である。ドナーは、Si(n型半導体層20のドナーと同じ材料)である。
複数層は、複数の量子井戸層26(InGaAsP層)を含む。複数の量子井戸層26は、アクセプタ(p型ドーパント)及びドナー(n型ドーパント)の両方を含有する。複数の井戸層26のp型キャリア濃度及びn型キャリア濃度のそれぞれは、1×1017cm−3以上である。アクセプタは、Zn及びMgの少なくとも一方である。ドナーは、Si(n型半導体層20のドナーと同じ材料)である。量子井戸層26とバリア層24は隣り合っている。すなわち、複数の量子井戸層26及び複数のバリア層24は、交互に積層されている。つまり、多重量子井戸22は全領域に渡ってアクセプタとドナーの両方を含有する。
[p型半導体層(上SCH層)]
電界吸収型光変調器(変調部12)は、p型半導体層28(InGaAsP層)を有する。p型半導体層28のアクセプタは、例えばZn及びMgの少なくとも一方(量子井戸層26のアクセプタと同じ材料)であり、拡散の抑制が極めて困難である。p型半導体層28は、多重量子井戸22の最上層に接触している。p型半導体層28は、分離閉じ込めヘテロ構造(SCH)を構成するためにあり、上SCH層でもある。p型半導体層28に上クラッド層30(p型InP層)が積層されている。
[レーザ部の構造]
電界吸収型光変調器は、レーザ部10に、n型半導体層20B、多重量子井戸22B及びp型半導体層28Bを有する。これらの詳細は、変調部12のn型半導体層20、多重量子井戸22及びp型半導体層28の内容が該当する。また、レーザ部10では、回折格子層32に上クラッド層30が積層されている。回折格子層32および多重量子井戸層22は発振波長が1.3μm帯もしくは1.55μm帯となるように設定されている。
[電極]
レーザ部10は、電極18(例えばカソード)と併せて直流電圧を印加するための電極34(例えばアノード)を有する。変調部12は、電極18(例えばカソード)と併せて交流電圧を印加するための電極36(例えばアノード)を有する。レーザ部10及び変調部12で使用される電極18は、一体化しているが、別々になっていてもよい。また同一の半導体基板14上に変調部12とレーザ部10が集積されていなくても構わない。例えば、互いが異なる半導体基板14に形成されており、それらが同電位となる領域に搭載されていても構わない。
[キャリア濃度]
図3は、n型半導体層20(下SCH)、多重量子井戸22(MQW)及びp型半導体層28(上SCH)のキャリア濃度を示す図である。
p型半導体層28(上SCH)には、1×1018cm−3のp型キャリア(Zn)がドーピングされている。多重量子井戸22(MQW)には、3.0×1017cm−3のp型キャリア(Zn)及び2.9×1017cm−3のn型キャリア(Si)の両方がドーピングされている。n型半導体層20(下SCH)には、1×1018cm−3のn型キャリア(Si)がドーピングされている。
p型半導体層28(上SCH)及び多重量子井戸22(MQW)の両方にp型キャリア(Zn)がドーピングされているため、p型半導体層28(上SCH)から多重量子井戸22(MQW)へのp型キャリア(Zn)の拡散は抑制される。一方で、n型キャリア(Si)の結晶成長中の拡散はほとんどないため、p型半導体層28(上SCH)のp型キャリア濃度を維持したまま、多重量子井戸22(MQW)内のp型キャリア濃度とn型キャリア濃度の差分(実効キャリア濃度)を、1×1016cm−3程度にまで低減することができる。
多重量子井戸22(MQW)は、p型キャリア濃度(3.0×1017cm−3)において、p型半導体層28(上SCH)(1×1018cm−3)の10%以上150%以下である。この例では、多重量子井戸22(MQW)は、p型キャリア濃度において、p型半導体層28(上SCH)よりも低い。また、多重量子井戸22(MQW)は、n型キャリア濃度(2.9×1017cm−3)において、n型半導体層20(下SCH)(1×1018cm−3)よりも低い。
多重量子井戸22(MQW)では、p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分(絶対値)に相当する実効キャリア濃度(1×1016cm−3)が、多重量子井戸22(MQW)のp型キャリア濃度(3.0×1017cm−3)の10%以下である。多重量子井戸22(MQW)は、n型キャリア濃度(2.9×1017cm−3)よりも、p型キャリア濃度(3.0×1017cm−3)において高い。
本実施形態によれば、多重量子井戸22(MQW)は、高いp型キャリア濃度を有するので、p型半導体層28(上SCH)からのアクセプタの拡散を抑えることができ、適切なキャリア濃度が確保される。その一方で、多重量子井戸22(MQW)は、電界を均一にするために、実効キャリア濃度が低くなっている。本実施形態によれば、電界吸収型変調器の変調特性を改善することができる。すなわち、低電圧振幅で大きな消光比を得ることができる。
[製造方法]
次に、電界吸収型光変調器の製造方法を説明する。この例では、レーザ部10を形成した後に、変調部12を形成する(図2参照)。
レーザ部10の形成プロセスでは、半導体基板14(n型InP基板)に、レーザ部10の構造に必要な多層を形成し、その後、レーザ部10に不要な部分をエッチングして除去する。
次に、変調部12の形成プロセスでは、半導体基板14(n型InP基板)に、n型半導体層20(InGaAsP層)、多重量子井戸22、p型半導体層28(InGaAsP層)を形成する。各層の形成は有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)にて行う。量子井戸層26及びバリア層24のいずれも、材料はInGaAsPであり、Zn(p型ドーパント)及びSi(n型ドーパント)の両方を添加しながら多層成長を行う。
成長条件は、多重量子井戸22が、p型キャリア濃度においてp型半導体層28の10%以上150%以下になるように調整する。また、成長条件は、多重量子井戸22で実効キャリア濃度(p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分の絶対値)が、多重量子井戸22のp型キャリア濃度の10%以下になるように調整する。その他の詳細は、上述した電界吸収型光変調器の説明から自明な内容及び有機金属気相成長法の周知技術を含む。
[変形例1]
図4は、電界吸収型光変調器の変形例1においてキャリア濃度を示す図である。本変形例では、多重量子井戸(MQW)は、n型キャリア濃度(3.0×1017cm−3)よりも、p型キャリア濃度(2.9×1017cm−3)において低い。つまり、多重量子井戸22の実効キャリア濃度は、p型キャリア濃度の±10%以下となっている。
[変形例2]
図5は、電界吸収型光変調器の変形例2においてキャリア濃度を示す図である。本変形例では、多重量子井戸(MQW)を構成する複数層は、p型半導体層(上SCH)に近い層ほど、p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度のそれぞれが高くなっている。これは上クラッド層30(p型InP層)やp型半導体層28に含有されたp型ドーパントが、多重量子井戸層22へ拡散してきた場合の状態を示している。p型ドーパントは、多重量子井戸2の形成時に添加した量に加え、拡散により増加した量となっている。これを補償するために多重量子井戸層22の形成時にn型ドーパントを図4に示すプロファイルとなるように添加している。このように、p型ドーパントの拡散状況に応じてn型ドーパントのプロファイル(n型キャリア濃度分布)を調整することで、高消光比特性に優れた電界吸収型光変調器を実現できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、上述した実施形態ではEA変調器集積型DFBレーザ素子で説明したが、EA変調器のみであっても適用できる。
10 レーザ部、12 変調部、14 半導体基板、16 下クラッド層、18 電極、20 n型半導体層、22 多重量子井戸、22B 多重量子井戸、24 バリア層、26 量子井戸層、28 p型半導体層、30 上クラッド層、32 回折格子層、34 電極、36 電極。

Claims (15)

  1. 交互に積層された複数の量子井戸層及び複数のバリア層を含む複数層からなり、前記複数の量子井戸層及び前記複数のバリア層はアクセプタ及びドナーを含有する多重量子井戸と、
    前記複数層の最上層に接触するp型半導体層と、
    前記複数層の最下層に接触するn型半導体層と、
    を有し、
    前記多重量子井戸は、p型キャリア濃度において、前記p型半導体層の10%以上150%以下であり、
    前記多重量子井戸では、前記p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分に相当する実効キャリア濃度が、前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度の±10%以下であることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  2. 請求項1に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記p型半導体層及び前記n型半導体層は、分離閉じ込めヘテロ構造を構成するためにあることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  3. 請求項1又は2に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記複数層の前記最上層及び前記最下層のそれぞれは、前記複数のバリア層の対応する1つであることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度及び前記n型キャリア濃度のそれぞれは、1×1017cm−3以上であることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度よりも、前記p型キャリア濃度において高いことを特徴とする電界吸収型光変調器。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度よりも、前記p型キャリア濃度において低いことを特徴とする電界吸収型光変調器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記アクセプタは、Zn及びMgの少なくとも一方であることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記ドナーは、Siであることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記p型半導体層のアクセプタは、前記多重量子井戸の前記アクセプタと同じ材料であることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記n型半導体層のドナーは、前記多重量子井戸の前記ドナーと同じ材料であることを特徴とする電界吸収型光変調器。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記多重量子井戸は、前記p型キャリア濃度において、前記p型半導体層よりも低いことを特徴とする電界吸収型光変調器。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記多重量子井戸は、前記n型キャリア濃度において、前記n型半導体層よりも低いことを特徴とする電界吸収型光変調器。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載された電界吸収型光変調器であって、
    前記複数層の、前記p型半導体層に近い層ほど、前記p型キャリア濃度及び前記n型キャリア濃度が高いことを特徴とする電界吸収型光変調器。
  14. n型半導体層を形成する工程と、
    交互に積層された複数の量子井戸層及び複数のバリア層を含む複数層からなり、前記複数の量子井戸層及び前記複数のバリア層はアクセプタ及びドナーを含有し、前記複数層の最下層が前記n型半導体に接触して載るように、多重量子井戸を形成する工程と、
    前記複数層の最上層に接触して載るように、有機金属気相成長法によって、p型半導体層を形成する工程と、
    を含み、
    前記多重量子井戸は、p型キャリア濃度において、前記p型半導体層の10%以上150%以下であり、
    前記多重量子井戸では、前記p型キャリア濃度及びn型キャリア濃度の差分に相当する実効キャリア濃度が、前記多重量子井戸の前記p型キャリア濃度の±10%以下であることを特徴とする電界吸収型光変調器の製造方法。
  15. 請求項14に記載された電界吸収型光変調器の製造方法であって、
    前記多重量子井戸は、前記有機金属気相成長法によって形成されることを特徴とする電界吸収型光変調器の製造方法。

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