JP2021032692A - 環境試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境試験装置において、結露によって生じた水滴の飛散を抑える。【解決手段】試験室11と環境生成室21とが接続流路16を介して連通している。試験室11に、接続流路16の試験室11側の開口16aを塞ぐ閉鎖位置と、開口16aを塞がない開放位置との間で移動可能なダンパ31が設けられている。ダンパ31が閉鎖位置に位置している状態で、環境生成室21に試験室11よりも高温の環境が生成された後に、ダンパ31が閉鎖位置から開放位置に移動する。ダンパ31は、断熱ユニット51の対向面51aに、吸水シート52が配置され、吸水シート52の積層方向における一方側の面にパッキン53が配置されている。吸水シート52は、断熱ユニット51の対向面51aの全域にわたって配置されているとともに断熱ユニット51からはみ出している。【選択図】図2

Description

本発明は、試料体が置かれる環境を調整可能な環境試験装置に関する。
特許文献1には、試料体が配置される空間の温度や湿度の環境を変化させて試験を行う環境試験装置(冷熱衝撃試験装置、恒温恒湿装置等)が記載されている。特許文献1に記載の環境試験装置では、試料体が配置される空間(試験槽、試料載置装置)が、別の空間(高温槽、低温槽、空気流通路、低温空気生成装置)と連通している(図1、図3、図5、図6参照)。また、特許文献1の環境試験装置では、試料体が配置される試験槽が、高温槽及び低温槽と連通している(図5参照)。また、特許文献1に記載の環境試験装置では、試料体が配置される空間と、上記別の空間との連通部分に、ダンパが設けられている。そして、ダンパを移動させることで、ダンパを、試料体が配置される空間と上記別の空間との連通を遮断する位置と、この連通を遮断しない位置との間で移動させることができるようになっている。
特開2013−170956号公報
ここで、特許文献1の環境試験装置では、ダンパにより試料体が配置された空間と上記別の空間との連通を遮断した状態で、上記別の空間内を試験のための温度、湿度などの環境とした後に、ダンパを移動させて試料体が配置された空間と上記別の空間とを連通させることによって、試料体が配置された空間の温度、湿度などの環境を変化させる。このとき、ダンパの表面が結露し、結露によってできた水滴がダンパの移動によって飛散し、試料体に付着してしまう可能性がある。特に試料体がCPU、ICなどの電子部品である場合には、付着を防止する必要性が高い。
本発明の目的は、結露によって生じた水滴の飛散を抑えることが可能な環境試験装置を提供することである。
第1の発明に係る環境試験装置は、試料体が配置される試験室と、温度を含む環境を生成する環境生成装置が配置された環境生成室と、前記試験室と前記環境生成室とを接続する接続流路と、前記接続流路を介した前記試験室と前記環境生成室との連通を遮断する閉鎖位置と、前記接続流路を介した前記試験室と前記環境生成室との連通を遮断しない開放位置との間で移動可能な開閉部材と、を備え、前記開閉部材に吸水シートが設けられ、前記吸水シートは、前記開閉部材のうち、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室内の空気と前記環境生成室内の空気のうち、より温度が低い方の空気に接している部分に設けられている。
開閉部材を閉鎖位置に位置させた状態で、環境生成室内に温度を含む環境を生成した後に、開閉部材を開放位置に移動させて、試験室内を環境生成室に対応する環境としたときには、開閉部材の、閉鎖位置に位置している状態で、試験室内の空気及び環境生成室内の空気のうち、より温度が低いほうの空気に接していた部分に、結露が発生することがある。そして、結露によって発生した水滴が試験室内に飛散し、試験室内の試料体に付着してしまう虞がある。そして、試料体に水滴が付着した場合には、試料体が故障してしまうなど、正確な試験結果を得られない虞がある。
本発明では、開閉部材の、閉鎖位置に位置している状態で、試験室内の空気及び環境生成室内の空気のうち、より温度が低い方の空気に接している部分に、吸水シートが設けられている。これにより、上述したような結露によって発生した水分が吸水シートに吸収され、水滴が試料体に付着してしまうのを抑制することができる。
第2の発明に係る環境試験装置は、第1の発明に係る環境試験装置において、前記環境生成装置が、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記環境生成室内の空気を加熱して、前記試験室内の空気よりも高温にする加熱装置を含み、前記開閉部材は、前記試験室内に配置され、断熱部材と、前記断熱部材の、前記閉鎖位置に位置している状態で前記接続流路と対向する対向面に配置され、前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面のうち前記接続流路の前記試験室側の開口を取り囲む部分に密着し、前記開放位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面から離れるパッキンと、を有し、前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面のうち、少なくとも前記パッキンよりも外側の部分に配置されている。
開閉部材を閉鎖位置に位置させた状態で、環境生成室内の空気を試験室内の空気よりも高温にした後に、開閉部材を開放位置に移動させて、試験室内を環境生成室に対応する環境とするときには、開閉部材の、閉鎖位置に位置している状態で試験室内の空気に接する部分に結露が発生する可能性がある。具体的には、開閉部材が閉鎖位置に位置している状態で、断熱部材の上記対向面のうちパッキンよりも外側の部分が、試験室内の空気に接する。
そこで、本発明では、断熱部材の上記対向面のうち、少なくともパッキンよりも外側の部分に、吸水シートが配置されている。これにより、上述したような結露によって発生した水分が吸水シートに吸収され、水滴が試料体に付着してしまうのを抑制することができる。
第3の発明に係る環境試験装置は、第2の発明に係る環境試験装置において、前記吸水シートが前記断熱部材からはみ出している。
本発明では、パッキンに結露が生じることによって発生した水滴が、パッキンから断熱部材を超えて試験室内に飛散しようとするときに、この水滴を吸水シートの断熱部材からはみ出している部分によって捕捉することができる。これにより、水滴が試料体に付着してしまうのを抑制することができる。
第4の発明に係る環境試験装置は、第1の発明に係る環境試験装置において、前記環境生成装置が、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記環境生成室内の空気を冷却して、前記試験室内の空気よりも低温にする冷却装置を含み、前記開閉部材は、前記試験室内に配置され、断熱部材と、前記断熱部材の、前記閉鎖位置に位置している状態で前記接続流路と対向する対向面に配置され、前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面のうち前記接続流路の前記試験室側の開口を取り囲む部分に密着し、前記開放位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面から離れるパッキンと、を有し、前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面のうち、少なくとも前記パッキンよりも内側の部分に配置されている。
開閉部材を閉鎖位置に位置させた状態で、環境生成室内の空気を試験室内の空気よりも低温にした後に、開閉部材を開放位置に移動させて、試験室内を環境生成室に対応する環境とするときには、開閉部材の、閉鎖位置に位置している状態で環境生成室内の空気に接する部分に結露が発生する可能性がある。具体的には、開閉部材が閉鎖位置に位置している状態で、断熱部材の上記対向面のうちパッキンよりも内側の部分が、環境生成室内の空気に接する。
そこで、本発明では、断熱部材の上記対向面のうち、少なくともパッキンよりも内側の部分に、吸水シートが設けられている。これにより、上述したような結露によって発生した水分が吸水シートに吸収され、水滴が試料体に付着してしまうのを抑制することができる。
第5の発明に係る環境試験装置は、第2〜第4のいずれかの発明に係る環境試験装置において、前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面の全域にわたって配置されている。
本発明によると、上述したような結露によって生じた水分を吸水シートにより効率よく吸収することができる。
第6の発明に係る環境試験装置は、第1〜第5のいずれかの発明に係る環境試験装置において、前記開閉部材は、回転軸に回転自在に支持され、前記回転軸を中心に回転することによって、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で移動する。
開閉部材が回転することで閉鎖位置と開放位置との間で移動する場合には、開閉部材の回転の際に、結露によって生じた水滴が飛散しやすい。したがって、このような場合には、開閉部材の上述した部分に吸水シートを設ける意義は特に大きい。
本発明によると、結露によって発生した水分が吸水シートに吸収され、水滴が試料体に付着してしまうのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る恒温恒湿装置の概略構成図である。 (a)は閉鎖位置に位置している状態のダンパ周辺部分の断面図であり、(b)は開放位置に位置している状態のダンパ周辺部分の断面図である。 積層方向から見たダンパの図である。 (a)は変形例1の図2(a)に対応する図であり、(b)は変形例1の図2(b)に対応する図である。 (a)は変形例2の図1に対応する図であり、(b)は(a)のダンパを拡大した図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<恒温恒湿装置の全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係る恒温恒湿装置1(本発明の「環境試験装置」)は、断熱性を備えた筐体2の内部に、試験槽3と、2つの恒温恒湿槽4、5とを備えている。
試験槽3は、筐体2の上下方向における中央部に設けられている。試験槽3は、試料体Wが配置される試験室11を有する。試料体Wは、例えば、CPU、IC等の電子部品である。また、試験槽3には、試験室11を外部と連通させるための図示しない出し入れ用開口が設けられている。また、出し入れ用開口には、開閉可能な図示しない扉が設けられている。
恒温恒湿槽4は、試験槽3の上方に配置されている。恒温恒湿槽4は、環境生成室21を有している。試験室11の図1における左上端部と、環境生成室21の図1における左下端部とは、上下方向に延びた接続流路16を介して接続されている。また、試験室11の図1における右上端部と、環境生成室21の図1における右下端部とは、上下方向に延びた接続流路17を介して接続されている。
恒温恒湿槽5は、試験槽3の下方に配置されている。恒温恒湿槽5は、環境生成室26を有している。試験室11の図1における左下端部と、環境生成室26の図1における左上端部とは、上下方向に延びた接続流路18を介して接続されている。また、試験室11の図1における右下端部と、環境生成室26の図1における右上端部とは、上下方向に延びた接続流路19を介して接続されている。
また、試験室11には、上記4つの接続流路16〜19に対応する4つのダンパ31〜34が配置されている。
ダンパ31は、接続流路16に対して設けられたものである。試験室11の図1における左上端部には、図1の紙面垂直方向に延びた回転軸31aが設けられ、ダンパ31が、回転軸31aに回転自在に支持されている。そして、ダンパ31は、回転軸31aを中心に回転することで、図1に実線で示す閉鎖位置と、図1に破線で示す開放位置との間で移動可能となっている。ダンパ31が閉鎖位置に位置している状態では、接続流路16の下端(試験室11側)の開口16aがダンパ31によって塞がれ、接続流路16を介した試験室11と環境生成室21との連通が遮断される。ダンパ31が開放位置に位置している状態では、接続流路16の開口16aはダンパ31によって塞がれず、接続流路16を介して試験室11と環境生成室21とが連通する。
ダンパ32は、接続流路17に対して設けられたものである。試験室11の図1における右上端部には、図1の紙面垂直方向に延びた回転軸32aが設けられ、ダンパ32が、回転軸32aに回転自在に支持されている。そして、ダンパ32は、回転軸32aを中心に回転することで、図1に実線で示す閉鎖位置と、図1に破線で示す開放位置との間で移動可能となっている。ダンパ32が閉鎖位置に位置している状態では、接続流路17の下端(試験室11側)の開口17aがダンパ32によって塞がれ、接続流路17を介した試験室11と環境生成室21との連通が遮断される。ダンパ32が開放位置に位置している状態では、接続流路17の開口17aはダンパ32によって塞がれず、接続流路17を介して試験室11と環境生成室21とが連通する。
ダンパ33は、接続流路18に対して設けられたものである。試験室11の図1における左下端部には、図1の紙面垂直方向に延びた回転軸33aが設けられ、ダンパ33が、回転軸33aに回転自在に支持されている。そして、ダンパ33は、回転軸33aを中心に回転することで、図1に示す閉鎖位置と、図1に破線で示す開放位置との間で移動可能となっている。ダンパ33が閉鎖位置に位置している状態では、接続流路18の上端(試験室11側)の開口18aがダンパ33によって塞がれ、接続流路18を介した試験室11と環境生成室26との連通が遮断される。ダンパ33が開放位置に位置している状態では、接続流路18の開口18aはダンパ33によって塞がれず、接続流路18を介して試験室11と環境生成室26とが連通する。
ダンパ34は、接続流路19に対して設けられたものである。試験室11の図1における右下端部には、図1の紙面垂直方向に延びた回転軸34aが設けられ、ダンパ34が、回転軸34aに回転自在に支持されている。そして、ダンパ34は、回転軸34aを中心に回転することで、図1に実線で示す閉鎖位置と、図1に破線で示す開放位置との間で移動可能となっている。ダンパ34が閉鎖位置に位置している状態では、接続流路19の上端(試験室11側)の開口19aがダンパ34によって塞がれ、接続流路19を介した試験室11と環境生成室26との連通が遮断される。ダンパ34が開放位置に位置している状態では、接続流路19の開口19aはダンパ34によって塞がれず、接続流路19を介して試験室11と環境生成室26とが連通する。
環境生成室21には、加湿器41aと、冷却除湿器42aと、加熱器43a(本発明の「加熱装置」)と、送風機44aとが配置されている。また、環境生成室26には、加湿器41bと、冷却除湿器42bと(本発明の「冷却装置」)、加熱器43bと、送風機44bとが配置されている。なお、本実施形態では、環境生成室21に配置された加湿器41a、冷却除湿器42a及び加熱器43a、並びに、環境生成室26に配置された加湿器41b、冷却除湿器42b及び加熱器43bが、本発明の「環境生成装置」に相当する。
加湿器41a、冷却除湿器42a及び加熱器43aは、図1の左右方向において、接続流路16と接続流路17との間に位置し、接続流路16から接続流路17に向かってこの順に並んでいる。加湿器41b、冷却除湿器42b及び加熱器43bは、図1の左右方向において、接続流路18と接続流路19との間に位置し、接続流路18から接続流路19に向かってこの順に並んでいる。
加湿器41a、41bは、それぞれ、環境生成室21、26内の空気を加湿するためのものである。冷却除湿器42a、42bは、それぞれ、環境生成室21、26内の空気を冷却及び除湿するためのものである。加熱器43a、43bは、それぞれ、環境生成室21、26内の空気を加熱するためのものである。
送風機44aは、接続流路17の上方に位置している。送風機44aは、モータ45aに接続されている。モータ45aを駆動させると、送風機44aが、環境生成室21内の空気を接続流路17に向けて送る。送風機44bは、モータ45bに接続されている。モータ45bを駆動させると、送風機44bが、環境生成室26内の空気を接続流路19に向けて送る。
恒温恒湿装置1では、ダンパ31〜34を上述の閉鎖位置に位置させ、恒温恒湿槽4において、送風機44aを駆動しながら加湿器41aと冷却除湿器42aと加熱器43aとによって、環境生成室21内において、試験のために必要な温度及び湿度の環境を生成する。環境生成室21内に生成する環境は、試験室11よりも高温の環境である。
そして、環境生成室21内の温度及び湿度の環境の生成が完了した後、ダンパ33、34を閉鎖位置に位置させたまま、ダンパ31、32を開放位置に移動させる。すると、送風機44aにより、環境生成室21内の空気が接続流路17を介して試験室11に送られる。また、これに伴って、試験室11内の空気が、接続流路16を介して環境生成室21に流入する。これにより、試験室11と環境生成室21との間で空気が循環し、試験室11が、環境生成室21で生成されたのと同様の温度及び湿度の環境となる。
また、このとき、恒温恒湿槽5において、送風機44bを駆動しながら加湿器41bと冷却除湿器42bと加熱器43bとによって、環境生成室26内において、試験のために必要な温度及び湿度の環境を生成する。環境生成室26内に生成する環境は、試験室11よりも低温の環境である。
そして、所定時間経過した後、ダンパ31、32を閉鎖位置に移動させてから、ダンパ33、34を開放位置に移動させる。すると、送風機44bにより、環境生成室26内の空気が接続流路19を介して試験室11に送られる。また、これに伴って、試験室11内の空気が、接続流路18を介して環境生成室26に流入する。これにより、試験室11と環境生成室26との間で空気が循環し、試験室11が、環境生成室26で生成されたのと同様の温度及び湿度の環境となる。
また、このとき、恒温恒湿槽4において、上述したのと同様に、加湿器41aと冷却除湿器42aと加熱器43aとによって、環境生成室21内において試験のために必要な温度及び湿度の環境を生成する。
そして、所定時間経過した後、ダンパ33、34を閉鎖位置に移動させてから、ダンパ31、32を開放位置に移動させる。すると、上述したのと同様、試験室11と環境生成室21との間で空気が循環し、試験室11が、環境生成室21で生成されたのと同様の温度及び湿度の環境となる。
上述の、環境生成室21内に温度及び湿度の環境を生成したうえで、試験室11と環境生成室21との間で空気を循環させる状態と、環境生成室26内に温度及び湿度環境を生成したうえで、試験室11と環境生成室26との間での空気を循環させる状態とを、交互に所定回数繰り返す。これにより、試験室11内に配置された試料体Wが、環境生成室21内に生成される温度及び湿度の環境と、環境生成室26内に生成される温度及び湿度の環境とに交互にさらされ、試験室11内に配置された試料体Wの温度及び湿度の環境の変化に対する試験を行うことができる。
<ダンパ>
次に、ダンパ31〜34について詳細に説明する。ダンパ31は、図2(a)、(b)、図3に示すように、断熱ユニット51(本発明の「断熱部材」)と、吸水シート52と、パッキン53とを備えている。なお、以下では、ダンパ31について説明するときに、後述するように断熱ユニット51と吸水シート52とパッキン53とが積層される方向を積層方向とし、ダンパ31が上記閉鎖位置に位置している状態での接続流路16側、及び、接続流路16と反対側を、それぞれ、積層方向の一方側、及び、積層方向の他方側として説明を行う。ダンパ32〜34についても同様である。
断熱ユニット51は、枠部56と、断熱材57を備えている。枠部56は、略直方体状の中空の部材である。断熱材57は、枠部56の内部空間全体に充填されている。また、断熱ユニット51は、回転軸31aにより支持されている。回転軸31aは、図2(a)、(b)の紙面垂直方向に枠部56及び断熱材57を貫通して延びており、これにより、ダンパ31が回転軸31aに回転自在に支持されている。
吸水シート52は、不織布、スポンジ等の吸水性を有する材料からなり、断熱ユニット51の、積層方向における一方側の面である対向面51aの全域にわたって配置されている。対向面51aは、枠部56の積層方向における一方側の面によって形成される面である。さらに、吸水シート52は、積層方向から見て、断熱ユニット51よりもサイズが大きく、その全周にわたって、断熱ユニット51からはみ出している。
パッキン53は、吸水シート52の積層方向における一方側の面(断熱ユニット51と反対側の面)に配置され、断熱ユニット51の縁に沿って延びている。パッキン53は、ゴムなどからなる。
吸水シート52は、パッキン53と断熱ユニット51とに挟まれた状態で、枠部56に固定されている。
ダンパ31が上述の閉鎖位置に位置している状態では、図2(a)に示すように、断熱ユニット51の対向面51aが、試験室11の上側の内壁面11aと対向し、対向面51a上に配置されたパッキン53が、試験室11の上側の内壁面11aの、接続流路16の開口16aを取り囲む部分に押し付けられ、弾性変形して密着する。これにより、接続流路16の開口16aがダンパ31に塞がれて、接続流路16を介した試験室11と環境生成室21との連通が遮断される。
この状態では、ダンパ31は、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分が試験室11内の空気と接しており、パッキン53よりも内側の部分が環境生成室21内の空気と接している。
また、ダンパ31は、図2(b)に示すように、上記開放位置に位置している状態では、試験室11の上側の内壁面11aから離れており、接続流路16の開口16aを塞いでいない。この状態では、接続流路16を介して試験室11と環境生成室21とが連通している。
ダンパ32は、ダンパ31と同様の構造を有するものであり、ダンパ31と図1の左右方向に対称な向きで配置されている。回転軸32aは、ダンパ32の枠部56及び断熱材57を貫通して延びており、これにより、ダンパ32が回転軸32aに回転自在に支持されている。
そして、ダンパ32が上述の閉鎖位置に位置している状態では、パッキン53が、試験室11の内壁面11aの、接続流路17の開口17aを取り囲む部分に押し付けられ、上述したのと同様、接続流路17の開口17aがダンパ32に塞がれて、接続流路17を介した試験室11と環境生成室21との連通が遮断される。また、この状態では、ダンパ32は、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分が試験室11内の空気と接しており、パッキン53よりも内側の部分が環境生成室21内の空気と接している。
また、ダンパ32は、上述の開放位置に位置している状態では、試験室11の上側の内壁面11aから離れており、接続流路17の下端の開口17aを塞いでいない。この状態では、接続流路17を介して試験室11と環境生成室21とが連通している。
ダンパ33は、ダンパ31、32と同様の構造を有するものであり、ダンパ31と図1の上下方向に対称な向きで配置されている。回転軸33aは、ダンパ33の枠部56及び断熱材57を貫通して延びており、これにより、ダンパ33が回転軸33aに回転自在に支持されている。
そして、ダンパ33が上述の閉鎖位置に位置している状態では、パッキン53が、試験室11の下側の内壁面11bの、接続流路18の開口18aを取り囲む部分に押し付けられ、上述したのと同様、接続流路18の開口18aがダンパ33に塞がれて、接続流路18を介した試験室11と環境生成室26との連通が遮断される。また、この状態では、ダンパ33は、断熱ユニット51の対向面51aの面のうち、パッキン53よりも外側の部分が試験室11内の空気と接しており、パッキン53よりも内側の部分が環境生成室26内の空気と接している。
また、ダンパ33は、上述の開放位置に位置している状態では、試験室11の内壁面11bから離れており、接続流路18の上端の開口18aを塞いでいない。この状態では、接続流路18を介して試験室11と環境生成室26とが連通している。
ダンパ34は、ダンパ31〜33と同様の構造を有するものであり、ダンパ33と図1の左右方向に対称な向きで配置されている。回転軸34aは、ダンパ34の枠部56及び断熱材57を貫通して延びており、これにより、ダンパ34が回転軸34aに回転自在に支持されている。
そして、ダンパ34が上述の閉鎖位置に位置している状態では、パッキン53が、試験室11の内壁面11bの、接続流路19の開口19aを取り囲む部分に押し付けられ、上述したのと同様、接続流路19の開口19aがダンパ34に塞がれて、接続流路19を介した試験室11と環境生成室26との連通が遮断される。また、この状態では、ダンパ34は、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分が試験室11内の空気と接しており、パッキン53よりも内側の部分が環境生成室26内の空気と接している。
また、ダンパ34は、上述の開放位置に位置している状態では、試験室11の下側の内壁面11bから離れており、接続流路19の上端の開口19aを塞いでいない。この状態では、接続流路19を介して試験室11と環境生成室26とが連通している。
<効果>
ここで、恒温恒湿装置1において、上述したように、ダンパ31、32を上記閉鎖位置に位置させた状態で、環境生成室21内に試験室11よりも高温の環境を生成した後に、ダンパ31、32を開放位置に移動させたときには、ダンパ31、32のそれまで試験室11内の空気に接していた部分に、結露が発生することがある。
このような結露が生じた場合には、ダンパ31、32を閉鎖位置から開放位置に移動させたときに、結露によって発生した水滴が、試験室11内に飛散し、試験室11内の試料体Wに付着してしまう虞がある。そして、試料体Wに水滴が付着した場合には、試料体Wが故障してしまうなど、正確な試験結果を得られない虞がある。
そこで、本実施形態では、ダンパ31、32において、閉鎖位置に位置している状態で、断熱ユニット51の対向面51aのうちパッキン53よりも外側の部分が、試験室11内の空気に接しているのに対して、当該部分に吸水シート52が配置されている。これにより、ダンパ31、32を開く際に当該部分に結露して発生した水分が、吸水シート52に吸収され、水滴が試料体Wに付着してしまうのを抑制することができる。また、パッキン53において、ダンパ31、32が閉鎖位置に位置している状態で、試験室11内の空気に接している部分に、ダンパ31、32を開く際に結露が生じたとしても、結露水が吸水シート52に流れ落ちる等し、吸水シート52により吸収される。
また、ダンパ31、32において、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53の表面のうち、内面壁11aと接している部分よりも外側の部分が、試験室11内の空気に接している。そして、ダンパ31、32を閉鎖位置から開放位置に移動させる際に、パッキン53のこの部分に結露によって発生した水滴が、断熱ユニット51を超えて試験室11内に飛散する虞がある。これに対して、本実施形態では、ダンパ31、32において、吸水シート52が、断熱ユニット51からはみ出している。これにより、パッキン53に結露によって発生した水滴が、断熱ユニット51を超えて試験室11内に飛散しようとするときに、この水滴を吸水シート52の断熱ユニット51からはみ出した部分によって捕捉して、水滴が試験室11内の試料体Wに付着してしまうのを抑制することができる。
また、恒温恒湿装置1において、上述したように、ダンパ33、34を上記閉鎖位置に位置させた状態で、環境生成室26内に試験室11よりも低温の環境を生成した後に、ダンパ33、34を開放位置に移動させたときには、ダンパ33、34のそれまで環境生成室26内の空気に接していた部分に、結露が発生することがある。
そして、このような結露が生じた場合には、ダンパ33、34を閉鎖位置から開放位置に移動させたときに、結露によって発生した水滴が、試験室11内に飛散し、試験室11内の試料体Wに付着してしまう虞がある。そして、試料体Wに水滴が付着した場合には、試料体Wが故障してしまうなど、正確な試験結果を得られない虞がある。
そこで、本実施形態では、ダンパ33、34において、閉鎖位置に位置している状態で、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも内側の部分が、環境生成室26内の空気に接しているのに対して、当該部分に吸水シート52が配置されている。これにより、ダンパ33、34において、当該部分に結露によって発生した水分が、吸水シート52に吸収され、水滴が試料体Wに付着してしまうのを抑制することができる。
本実施形態では、ダンパ31〜34が、それぞれ、回転軸31a〜34aを中心に回転することによって、閉鎖位置と開放位置との間で移動する。したがって、ダンパ31〜34が回転する際に、結露によってダンパ31〜34に発生した水滴が飛散しやすい。したがって、吸水シート52を設けて、結露によって発生した水滴が試料体Wに付着するのを抑制する意義は特に大きい。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、ダンパ31〜34において、吸水シート52が、断熱ユニット51からはみ出していたが、これには限られない。吸水シートは、積層方向から見て断熱ユニット51の範囲内にのみ配置されていてもよい。
上述の実施形態では、ダンパ31〜34において、吸水シート52が、断熱ユニット51の対向面51aの全域にわたって配置されていたが、これには限られない。ダンパ31、32において、吸水シートが、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分(閉鎖位置に位置している状態で試験室11内の空気に接する部分)にのみ配置されていてもよい。あるいは、ダンパ33、34において、吸水シートが、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも内側の部分(閉鎖位置に位置している状態で環境生成室26内の空気に接する部分)にのみ配置されていてもよい。
上述の実施形態では、環境生成室21内の空気を、試験室11内の空気よりも高温とし、環境生成室26内の空気を、試験室11内の空気よりも低温としたがこれには限られない。上述の実施形態とは逆に、環境生成室21内の空気を、試験室11内の空気よりも低温とし、環境生成室26内の空気を、試験室11内の空気よりも高温としてもよい。
この場合には、ダンパ31、32において、吸水シートが、断熱ユニット51の対向面51aのうち、少なくともパッキン53よりも内側の部分(閉鎖位置に位置している状態で環境生成室21内の空気に接する部分)に配置されていればよい。また、ダンパ33、34において、吸水シートは、断熱ユニット51の対向面51aのうち、少なくともパッキン53よりも外側の部分(閉鎖位置に位置している状態で試験室11内の空気に接する部分)に配置されていればよい。
上述の実施形態では、まず試験室11内を高温の環境にした後に低温の環境に切り替える構成としたが、まず試験室11内を低温の環境にした後に高温の環境に切り替える構成としてもよい。
また、恒温恒湿装置1は、環境生成室21、26が、試験室11よりも高温及び低温のいずれの環境にもされ得るものであってもよい。この場合には、吸水シートが、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分(閉鎖位置に位置している状態で試験室11内の空気に接する部分)と、パッキン53よりも内側の部分(閉鎖位置に位置している状態で環境生成室21内の空気に接する部分)とにわたって配置されていればよい。また、ダンパ33、34において、吸水シートが、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも内側の部分(閉鎖位置に位置している状態で環境生成室26内の空気に接する部分)と、パッキン53よりも外側の部分(閉鎖位置に位置している状態で試験室11内の空気に接する部分)とにわたって配置されていればよい。
上述の実施形態では、ダンパは、回転することによって開放位置と閉鎖位置との間で移動するものであったが、これには限られない。例えば、上述の実施形態において、ダンパが、上下方向、あるいは、水平な方向に平行移動することによって、接続流路16、17を介した試験室11と環境生成室21との連通とその遮断、及び、接続流路18、19を介した試験室11と環境生成室26との連通とその遮断、を切り換えるものであってもよい。
上述の実施形態では、ダンパ31〜34が試験室11内に配置されている。また、ダンパ31、32は、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53が試験室11の上側の内壁面11aの接続流路16、17の下端の開口16a、17aを取り囲む部分に密着するものである。また、ダンパ33、34は、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53が試験室11の下側の内壁面11bの接続流路18、19の上端の開口18a、19aを取り囲む部分に密着するものである。しかしながら、これには限られない。
例えば、変形例1では、図4(a)、(b)に示すように、接続流路16に対して設けられたダンパ61が、環境生成室21内に配置されている。そして、ダンパ61は、環境生成室21内に配置された回転軸61aを中心に回転して、図4(a)に示す閉鎖位置と、図4(b)に示す開放位置との間で移動可能となっている。また、ダンパ61は、ダンパ31と同様の構造を有するものであり、ダンパ31と上下方向に対称な向きで配置されている。そして、ダンパ61は、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53が、環境生成室21の下側の内壁面21aのうち、接続流路16の上端(環境生成室21側)の開口16bを取り囲む部分と密着する。
接続流路17に対して設けられるダンパについても、上述したのと同様に、環境生成室21内に配置され、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53が、環境生成室21の下側の内壁面21aのうち、接続流路17の上端(環境生成室21側)の開口を取り囲む部分と密着するものとしてもよい。
また、接続流路18、19に対して設けられるダンパについても、環境生成室26内に配置され、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン53が、環境生成室26の上側の内壁面のうち、接続流路18,19の下端(環境生成室26側)の開口を取り囲む部分と密着するものとしてもよい。
変形例1の場合には、ダンパ61は、閉鎖位置に位置している状態で、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも内側の部分が、環境生成室21内の空気よりも低温の試験室11内の空気と接する。したがって、ダンパ61においては、吸水シート52は、断熱ユニット51の対向面51aのうち、少なくともパッキン53よりも内側の部分に設けられていればよい。接続流路17に対するダンパを環境生成室21内に設ける場合についても同様である。
また、接続流路18、19に対するダンパを環境生成室26内に設ける場合には、閉鎖位置に位置している状態で、断熱ユニット51の対向面51aのうち、パッキン53よりも外側の部分が、試験室11内の空気よりも低温の環境生成室26内の空気と接する。したがって、これらのダンパにおいては、吸水シート52は、断熱ユニット51の対向面51aのうち、少なくともパッキン53よりも外側の部分に設けられていればよい。
変形例2では、図5(a)に示すように、恒温恒湿装置70において、接続流路16〜19の上下方向の長さが、上述の実施形態よりも長くなっている。そして、接続流路16〜19内に、それぞれ、ダンパ71〜74が配置されている。
図5(a)、(b)に示すように、ダンパ71は、断熱部材81と、パッキン82と、吸水シート83とを備えている。断熱部材81は、断熱性のある材料からなる板状の部材である。断熱部材81は、図5の紙面垂直方向に延びた回転軸81aに回転自在に支持されている。パッキン82はゴム材料などからなり、断熱部材81の縁に設けられている。
そして、ダンパ71は、回転軸81aを中心に回転することによって、図5に実線で示す閉鎖位置と、図5に破線で示す開放位置との間で移動可能となっている。ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態では、パッキン82が接続流路16の内壁面16cに密着し、接続流路16がダンパ71によって塞がれる。これにより、接続流路16を介した試験室11と環境生成室21との連通がダンパ71によって遮断される。ダンパ71が開放位置に位置している状態では、ダンパ71は接続流路16を塞がず、接続流路16を介して試験室11と環境生成室21とが連通する。
吸水シート83は、断熱部材81の、ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態で下側にくる面に配置されている。断熱部材81のこの面は、ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態で、試験室11内の空気に接する。
ダンパ72〜74も、ダンパ71と同様の構造を有し、回転軸81aを中心に回転することによって、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能となっている。そして、ダンパ72においては、閉鎖位置に位置している状態で、パッキン82が、接続流路17の内壁面17cに密着し、接続流路17が、ダンパ72によって塞がれる。これにより、接続流路17を介した試験室11と環境生成室21との連通がダンパ72によって遮断される。ダンパ72が開放位置に位置している状態では、ダンパ72は接続流路17を塞がず、接続流路17を介して試験室11と環境生成室21とが連通する。
ダンパ73が閉鎖位置に位置している状態では、パッキン82が接続流路18の内壁面18cに密着し、接続流路18が、ダンパ73によって塞がれる。これにより、接続流路18を介した試験室11と環境生成室26との連通がダンパ73によって遮断される。ダンパ73が開放位置に位置している状態では、ダンパ73は接続流路18を塞がず、接続流路18を介して試験室11と環境生成室26とが連通する。
ダンパ74が閉鎖位置に位置している状態では、パッキン82が接続流路19の内壁面19cに密着し、接続流路19が、ダンパ74によって塞がれる。これにより、接続流路19を介した試験室11と環境生成室26との連通がダンパ74によって遮断される。ダンパ74が開放位置に位置している状態では、ダンパ74は接続流路19を塞がず、接続流路19を介して試験室11と環境生成室26とが連通する。
また、ダンパ72〜74においても、断熱部材81の、ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態で下側にくる面に吸水シート83が配置される。具体的には、ダンパ72において、吸水シート83は、ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態で、断熱部材81の試験室11内の空気に接する部分に配置される。また、ダンパ73、74において、吸水シート83は、ダンパ71が閉鎖位置に位置している状態で、断熱部材81の環境生成室26内の空気に接する部分に配置される。
なお、変形例2の恒温恒湿装置も、環境生成室21、26が試験室11よりも高温及び低温のいずれの環境にもされ得るものであってもよい。そして、この場合には、ダンパ71〜74において、断熱部材81の、ダンパ71〜74が閉鎖位置に位置している状態で上側及び下側にくる両面に、吸水シートを配置すればよい。
また、上述の実施の形態では、試験室11の上方及び下方に、それぞれ、環境生成室21、26が配置されていたが、これには限られない。例えば、恒温恒湿装置が、環境生成室を1つだけ備えたものであってもよい。また、試験室と環境生成室とは、水平な方向等、上下方向以外の方向に並ぶものであってもよい。
また、以上では、恒温恒湿装置に本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、試料体が配置される空間を高温、低温の間で急激に変化させる冷熱衝撃試験装置等、恒温恒湿装置以外の環境試験装置に本発明を適用することも可能である。なお、この場合には、環境試験室に、環境の生成に必要な適宜の環境生成装置が配置される。
1 恒温恒湿装置
11 試験室
16〜19 接続流路
21、26 環境生成室
41a、41b 加湿器
42a、42b 冷却除湿器
43a、43b 加熱器
31〜34 ダンパ
51 断熱部材
51a 対向面
52 吸水シート
53 パッキン
61 ダンパ
70 恒温恒湿装置
71〜74 ダンパ
W 試料体

Claims (6)

  1. 試料体が配置される試験室と、
    温度を含む環境を生成する環境生成装置が配置された環境生成室と、
    前記試験室と前記環境生成室とを接続する接続流路と、
    前記接続流路を介した前記試験室と前記環境生成室との連通を遮断する閉鎖位置と、前記接続流路を介した前記試験室と前記環境生成室との連通を遮断しない開放位置との間で移動可能な開閉部材と、を備え、
    前記開閉部材に吸水シートが設けられ、
    前記吸水シートは、前記開閉部材のうち、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室内の空気と前記環境生成室内の空気のうち、より温度が低い方の空気に接している部分に設けられていることを特徴とする環境試験装置。
  2. 前記環境生成装置が、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記環境生成室内の空気を加熱して、前記試験室内の空気よりも高温にする加熱装置を含み、
    前記開閉部材は、
    前記試験室内に配置され、
    断熱部材と、
    前記断熱部材の、前記閉鎖位置に位置している状態で前記接続流路と対向する対向面に配置され、前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面のうち前記接続流路の前記試験室側の開口を取り囲む部分に密着し、前記開放位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面から離れるパッキンと、を有し、
    前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面のうち、少なくとも前記パッキンよりも外側の部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  3. 前記吸水シートが前記断熱部材からはみ出していることを特徴とする請求項2に記載の環境試験装置。
  4. 前記環境生成装置が、前記開閉部材が前記閉鎖位置に位置している状態で、前記環境生成室内の空気を冷却して、前記試験室内の空気よりも低温にする冷却装置を含み、
    前記開閉部材は、
    前記試験室内に配置され、
    断熱部材と、
    前記断熱部材の、前記閉鎖位置に位置している状態で前記接続流路と対向する対向面に配置され、前記閉鎖位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面のうち前記接続流路の前記試験室側の開口を取り囲む部分に密着し、前記開放位置に位置している状態で、前記試験室の内壁面から離れるパッキンと、を有し、
    前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面のうち、少なくとも前記パッキンよりも内側の部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の環境試験装置。
  5. 前記吸水シートが、前記断熱部材の前記対向面の全域にわたって配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の環境試験装置。
  6. 前記開閉部材は、回転軸に回転自在に支持され、前記回転軸を中心に回転することによって、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の環境生成装置。
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