JP2021032328A - 液圧制御ユニット、およびその支持構造 - Google Patents

液圧制御ユニット、およびその支持構造 Download PDF

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善志雄 田近
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Abstract

【課題】 車両に取り付けられるブラケットに伝達する液圧制御ユニットの振動を抑制することができ、かつ、搭載スペースにも配慮した液圧制御ユニットの支持構造を提供すること。【解決手段】 本発明に係る液圧制御ユニットの支持構造は、振動吸収部が、ボルト部と、車両に取り付けられるブラケットをボルト部に固定するナット部と、液圧制御ユニットの基体に結合されるベース部と、ベース部とボルト部の間に配置され、ベース部とボルト部に結合されるコイルスプリング部とを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、アンチロックブレーキ制御や車両安定化制御を行う液圧制御ユニットがブラケットを介して車体に取付けられる支持構造に関する。
従来、制動部へ供給されるブレーキ液の液圧を液圧回路で制御して車両安定化制御等を行う液圧制御ユニットを、ブラケットを介して車体に取付ける支持構造が知られている。この種の液圧制御ユニットでは、ブラケットに形成された溝に組み付けられた振動吸収部を介して、液圧制御ユニットをブラケット上で支持していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−285164号公報
振動吸収部は、ナットを締め付けることによってマウントラバーを介してブラケットに組み付けられている。しかし、この締め付けによりマウントラバーが圧縮固定されるため、液圧制御ユニットの振動を十分に吸収する程度にマウントラバーが変形できなくなる。
このため、マウントラバーを介してブラケットに組み付けられる振動吸収部の構造では、液圧制御ユニットのポンプを駆動した際に発生する振動をブラケットに伝えないという機能を十分に果たすことができない。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、ブラケットに伝えられる液圧制御ユニットの振動を抑制することができ、かつ、搭載スペースにも配慮した液圧制御ユニットの支持構造を提供することにある。
本発明は、液圧を制御する液圧制御ユニットを、振動吸収部を介して車両に取り付ける液圧制御ユニットの支持構造であって、前記振動吸収部は、ボルト部と、前記車両に取り付けられるブラケットを前記ボルト部に固定するナット部と、前記ブレーキ液圧ユニットの基体に結合されるベース部と、前記ベース部と前記ボルト部の間に配置され、前記ベース部と前記ボルト部に結合されるコイルスプリング部とを備える。
この場合において、前記振動吸収部は、前記コイルスプリング部の軸と垂直方向に前記液圧制御ユニットの荷重がかかるように前記液圧制御ユニットに固定されていてもよい。
前記ボルト部と、前記ベース部と、前記コイルスプリング部によって囲まれる空間に、減衰部を備えてもよい。
前記振動吸収部は、前記液圧制御ユニットのポンプを駆動するモータが取り付けられる前記基体のモータ取付面に結合される第1振動吸収部及び第2振動吸収部と、前記モータ取付面に垂直な前記基体の側面に結合される第3振動吸収部を含んでもよい。
前記第3振動吸収部の前記ベース部は、前記ベース部が前記基体へ結合される方向と、前記ベース部が前記コイルスプリング部へ結合される方向が略垂直となるように形成されていてもよい。
前記第3振動吸収部の前記ベース部は、2つの前記コイルスプリング部と結合され、前記ベース部が前記コイルスプリング部へ結合される第1の方向と第2の方向が互いに反対方向を向いており、かつ、前記ベース部が前記基体へ結合される方向と、前記第1の方向と前記第2の方向がそれぞれ垂直となるように前記ベース部が形成されていてもよい。
前記ブラケットは、前記基体の下面に対向する底部と前記底部の端部から垂直に立ち上がり前記基体の前記側面に対向する側壁部とを有するようにしてもよい。
本発明では、液圧制御ユニットの振動がブラケットへの伝達されるのを抑制すると共に、少ない搭載スペースで液圧制御ユニットを車両へ搭載することを可能とする、液圧制御ユニットの支持構造を提供することにある。
本発明の実施形態に係るブレーキ用油圧回路を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係る液圧制御ユニットの支持構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る液圧制御ユニットの支持構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る第1振動吸収部および第2振動吸収部の断面図である。 本発明の第1及び第2実施形態に係る第3振動吸収部の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る液圧制御ユニットの支持構造を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る第3振動吸収部の断面図である。 本発明の実施形態に係る振動吸収部およびブラケットの取付工程を示す図である。
以下に、本発明に係る液圧制御ユニットについて、図面を用いて説明する。
なお、以下では、本発明に係る液圧制御ユニットを含むブレーキシステムが、四輪車に搭載されている場合について説明しているが、本発明に係る液圧制御ユニットを含むブレーキシステムは、四輪車以外の他の車両(二輪車、トラック、バス等)に搭載されてもよい。また、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る液圧制御ユニットを含むブレーキシステムは、そのような構成、動作等である場合に限定されない。また、各図において、同一の又は類似する部材又は部分には、同一の符号を付している、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
以下に、本実施の形態に係るブレーキシステム1を説明する。
本実施の形態に係るブレーキシステム1の構成及び動作について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るブレーキシステムの、システム構成の例を示す図である。
図1に示されるように、ブレーキシステム1は、車両100に搭載され、マスタシリンダ11とホイールシリンダ12とを連通させる主流路13と、主流路13のブレーキ液を逃がす副流路14と、副流路14にブレーキ液を供給する供給流路15と、有する液圧回路2を含む。液圧回路2には、ブレーキ液が充填されている。なお、本実施の形態に係るブレーキシステム1は、液圧回路2として2つの液圧回路2a,2bを備えている。液圧回路2aは、主流路13によって、マスタシリンダ11と車輪RL,FRのホイールシリンダ12とを連通させる液圧回路である。液圧回路2bは、主流路13によって、マスタシリンダ11と車輪FL,RRのホイールシリンダ12とを連通させる液圧回路である。これら液圧回路2a,2bは、連通するホイールシリンダ12が異なる以外、同様の構成となっている。
マスタシリンダ11には、ブレーキシステム1の入力部の一例であるブレーキペダル16と連動して往復動するピストン(図示省略)が内蔵されている。ブレーキペダル16とマスタシリンダ11のピストンとの間には、倍力装置17が介在しており、ピストンには、使用者の踏力が倍力されて伝達される。ホイールシリンダ12は、ブレーキキャリパ18に設けられている。ホイールシリンダ12のブレーキ液の液圧が増加すると、ブレーキキャリパ18のブレーキパッド19がロータ20に押し付けられて、車輪が制動される。
副流路14の上流側端部は、主流路13の途中部13aに接続され、副流路14の下流側端部は、主流路13の途中部13bに接続されている。また、供給流路15の上流側端部は、マスタシリンダ11に連通し、供給流路15の下流側端部は、副流路14の途中部14aに接続されている。
尚、副流路14における上流側とは、モータ40の回転によりポンプ41が駆動され、ブレーキ液がホイールシリンダからマスタシリンダへ還流される際のブレーキ液の流れにおける上流側のことを言い、下流側とは、そのブレーキ液の流れにおける下流側のことを言う。
主流路13のうちの、途中部13bと途中部13aとの間の領域(途中部13bを基準とするホイールシリンダ12側の領域)には、込め弁(EV)31が設けられている。副流路14のうちの、途中部13aと途中部14aとの間の領域には、弛め弁(AV)32が設けられている。副流路14のうちの、弛め弁32と途中部14aとの間の領域には、アキュムレータ33が設けられている。込め弁31は、例えば、非通電状態で開き、通電状態で閉じる電磁弁である。弛め弁32は、例えば、非通電状態で閉じ、通電状態で開く電磁弁である。
また、副流路14のうちの、途中部14aと途中部13bとの間の領域には、ポンプ41が設けられている。ポンプ41の吸込側は、途中部14aに連通している。ポンプ41の吐出側は、副流路14の途中部13bに連通する。詳しくは、ブレーキシステム1は、副流路14の一部である吸入流路142と吐出流路140を、液圧制御ユニット50の構成として備えている。吸入流路142は、副流路14の途中部13aとポンプ41の吸入側との間の流路を構成し、吐出流路140は、ポンプ41の吐出側と副流路14の途中部13bとの間の流路を構成するものである。
ここで、液圧制御ユニット50は、吐出流路140上にポンプ41から吐出されたブレーキ液の脈動を減衰させる脈動低減部80を備えている。詳しくは、ポンプ41の吐出側は脈動低減部80のブレーキ液が流入する流入開口(図示せず)と接続され、脈動低減部80内に一時的に貯留されたブレーキ液が流出する流出開口(図示せず)と副流路の途中部13bが接続される。なお、以下の説明においては、ポンプの吐出側と流入開口との間を構成する流路を第1吐出流路140a、流出開口と副流路の途中部13bとの間を構成する流路を第2吐出流路140bと称することとする。
主流路13のうちの、途中部13bを基準とするマスタシリンダ11側の領域には、第1切換弁(USV)35が設けられている。供給流路15には、第2切換弁(HSV)36と、ダンパユニット37と、が設けられている。ダンパユニット37は、供給流路15のうちの、第2切換弁36と途中部14aとの間の領域に設けられている。第1切換弁35は、例えば、非通電状態で開き、通電状態で閉じる電磁弁である。第2切換弁36は、例えば、非通電状態で閉じ、通電状態で開く電磁弁である。尚、本実施例では吐出流路140と供給流路15の両方に脈動低減装置としてのダンパユニット37と脈動低減部80を備える構成が示されているが、取り付けスペースや、要求される脈動減衰特性に応じて、ダンパユニット37は設けなくても良い。
込め弁31と弛め弁32とアキュムレータ33とポンプ41と第1切換弁35と第2切換弁36とダンパユニット37と脈動低減部80とは、主流路13、副流路14、及び供給流路15を構成するための流路が内部に形成されている基体51に設けられている。各部材(込め弁31、弛め弁32、アキュムレータ33、ポンプ41、第1切換弁35、第2切換弁36、ダンパユニット37及び脈動低減部80)が、1つの基体51に纏めて設けられていてもよく、また、複数の基体51に分かれて設けられていてもよい。
少なくとも、基体51と、基体51に設けられている各部材と、制御器(ECU)52と、によって、液圧制御ユニット50が構成される。液圧制御ユニット50において、込め弁31、弛め弁32、ポンプ41、第1切換弁35、及び第2切換弁36の動作が制御器52によって制御されることで、ホイールシリンダ12のブレーキ液の液圧が制御される。すなわち、制御器52は、込め弁31、弛め弁32、ポンプ41、第1切換弁35、及び第2切換弁36の動作を司るものである。
制御器52は、1つであってもよく、また、複数に分かれていてもよい。また、制御器52は、基体51に取り付けられていてもよく、また、他の部材に取り付けられていてもよい。また、制御器52の一部又は全ては、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。
制御器52は、例えば、周知の液圧制御動作(ABS制御動作、ESP制御動作等)に加えて、以下の液圧制御動作を実施する。
込め弁31が開放され、弛め弁32が閉鎖され、第1切換弁35が開放され、且つ、第2切換弁36が閉鎖されている状態で、車両100のブレーキペダル16が操作された際に、ブレーキペダル16のポジションセンサの検出信号及び液圧回路2の液圧センサの検出信号から、液圧回路2の液圧の不足又は不足の可能性が検知されると、制御器52は、アクティブ増圧制御動作を開始する。
アクティブ増圧制御動作において、制御器52は、込め弁31を開放状態のままにすることで、主流路13の途中部13bからホイールシリンダ12へのブレーキ液の流動を可能にする。また、制御器52は、弛め弁32を閉鎖状態のままにすることで、ホイールシリンダ12からアキュムレータ33へのブレーキ液の流動を制限する。また、制御器52は、第1切換弁35を閉鎖することで、マスタシリンダ11からポンプ41を介することなく主流路13の途中部13bに至る流路のブレーキ液の流動を制限する。また、制御器52は、第2切換弁36を開放することで、マスタシリンダ11からポンプ41を介して主流路13の途中部13bに至る流路のブレーキ液の流動を可能にする。また、制御器52は、ポンプ41を駆動させることで、ホイールシリンダ12のブレーキ液の液圧を上昇(増加)させる。
液圧回路2の液圧の不足の解消又は回避が検知されると、制御器52は、第1切換弁35を開放させ、第2切換弁36を閉鎖させ、且つ、ポンプ41の駆動を停止することで、アクティブ増圧制御動作を終了する。
ここで、ポンプ41は、モータ40の回転に連動して回転する偏心カムがプランジャ型のピストンを摺動させることによって駆動される。この偏心カムの回転によって生じる振動が液圧制御ユニット全体に伝わり、更には車両への取付用ブラケットを通じて車両の乗員へ騒音として伝達されることがある。
このため、ポンプ41の駆動時に発生する液圧制御ユニットの振動が車両に伝達されるのを抑制するための支持構造が必要となる。
図2は、第1実施形態に係る液圧制御ユニット50の支持構造70を示す斜視図である。
図2に示すように、液圧制御ユニットの支持構造70は、車両へ取り付けるためのブラケット60、基体51のモータ取付面51aに装着される第1振動吸収部71と第2振動吸収部72、および基体51の側面51bに装着される第3振動吸収部73を備えている。モータ40、基体51、制御器52を内蔵するECUハウジング53から構成される液圧制御ユニット50は、支持構造70に取付けられ、この液圧制御ユニットの支持構造70を介して車体に取付けられる。
ブラケット60は、板形状に形成され、液圧制御ユニット50が取付けられたときに基体51の下面51cと対向する底部61と、底部61から垂直に立ち上がり、基体51の側面51bに対向する側壁部63を備えている。またブラケット60は、底部61から垂直に立ち上がり、モータ取付面51aに対向する取付部62を有し、取付部62には、第1振動吸収部71と第2振動吸収部72のボルト部82が挿入される溝62a、62bが設けられている。
またブラケット60は、側壁部63の上端部に、側壁部63から液圧制御ユニット50側に直角に折り曲げられ、第3振動吸収部に組み付けられる取付部64を有し、取付部64には、第3振動吸収部73のボルト部89が挿入される溝64aが設けられている。溝62a、62b、64aはブラケット60の同方向に開口を有するようにしても良い。これによりブラケットの振動吸収部への取付が容易となる。図2においては、これらの溝は全て上方に開口を有する。また、第3振動吸収部73は略L字型に形成され、第3振動吸収部73のボルト部89がECUハウジング53側を向いた状態で基体51に装着される。このため、取付部64は、側壁部63のECUハウジング側の辺において液圧制御ユニット50側に直角に折り曲げて形成されている。
第1実施形態に係る支持構造によれば、第1振動吸収部71、第2振動吸収部72、及び第3振動吸収部73におけるブラケットの支持点が、液圧制御ユニットの重心を囲むように配置されるので、液圧制御ユニット振動を効率よく吸収することができる。
図3は、第2実施形態に係る液圧制御ユニット50の支持構造70を示す斜視図である。以下において、第1の実施形態と共通する部分については、説明を省略するか、簡略化する。
第2の実施形態においても、車両へ取り付けるためのブラケット60、基体51のモータ取付面51aに装着される第1振動吸収部71と第2振動吸収部72、および基体51の側面51bに装着される略L字型の第3振動吸収部74を備えている点は共通する。しかし、第3振動吸収部74は、第1実施形態ではボルト部89がECUハウジング53側を向いた状態で基体51に装着されているのに対し、第2実施形態では、ボルト部89がモータ40側を向いて基体51に装着されている。これに伴い、第3振動吸収部74が組付けられる取付部65は、側壁部63のモータ側の辺において液圧制御ユニット50側に直角に折り曲げて形成されている。
第2実施形態に係る支持構造によれば、第1振動吸収部、第2振動吸収部、及び第3振動吸収部のボルト部が液圧制御ユニットのモータ取付面を向いているので、ブラケットのそれぞれの支持部への取付作業を容易に行うことができる。
図4は、第1および第2の実施形態に係る振動吸収部71および72の構造を示す断面図である。
尚、振動吸収部71と振動吸収部72は同様の形状および構造を有しているため、振動吸収部72の説明はここでは省略する。
振動吸収部71は、基体51に装着されるベース部84と、ブラケット60の溝へ挿入されるネジ部82aを有するボルト部82と、ボルト部82へ締結されることによりブラケット60を保持するナット部81と、弾性を有しベース部84とボルト部82を結合するコイルスプリング部83を備える。
ベース部84は、先端に向けて若干テーパが施され略円筒形状を有する挿入部84aと、挿入部の上端から横方向に広がり、コイルスプリング部83と結合される際にコイルスプリング部83の端部が位置決めされる環状部84bと、環状部84bから上方に立ち上がり、コイルスプリング部83を内部から支持するガイド部84cが一体に形成されている。
ボルト部82は、ネジ山を有しナット部81と締結するネジ部82aと、ネジ部82aの下端部から横方向に広がり、上面においてナット部81と締結されることによりブラケット60を保持するフランジ部82bと、フランジ部82bから下方に向かい、コイルスプリング部83を内部から支持するガイド部82cが一体に形成されている。
ナット部81は、ヘッド部81cと、ナット部81を緊締することによりボルト部82のフランジ部82bと協同してブラケット60を保持するフランジ部81bとが一体的に形成されている。またナット部81の内側はボルト部82のネジ山と嵌合するネジ部81aを備える。
コイルスプリング部83は、ばね鋼またはばね用銅線等をらせん状に巻いて形成されるコイルばねであり、コイルスプリング部83の軸に対し垂直方向に加わる液圧制御ユニットの振動を吸収する機能を果たす。コイルスプリング部83はベース部84とボルト部82の間に配置される。コイルスプリング部83の下端はベース部84のガイド部84cがコイルスプリング部83の内方に挿入された状態でベース部84に結合され、コイルスプリング部83の上端は、ボルト部82のガイド部82cがコイルスプリング部83の内方に挿入された状態でボルト部82に結合されている。その結合は例えば圧入や溶接により行うことができる。
図4において、コイルスプリング部83には、コイル径が一定の円筒型のコイルスプリングを採用しているが、非線形のばねを採用しても良い。例えば、たる型の非線形ばねを採用することも可能である。全体としてたる型のコイルばねを採用することによって、ばねの軸に対し垂直方向に加わる振動をより大きく吸収することが可能となる。
図4に示すように、コイルスプリング部83がベース部84とボルト部82に結合されると、コイルスプリング部83とベース部84のガイド部84cとボルト部のガイド部82cとで中空部85が形成される。
コイルスプリング部83は、コイルばねであるため、弾性を有するが、一般的に振動を減衰させる効果は大きくない。このため中空部85に減衰特性を有するゴム部材等の減衰部86を挿入し、中空部85が減衰部86によって満たされるようにしても良い。これにより、振動吸収部71の減衰特性を向上させるとことができる。
図5は、第1の実施形態に係る振動吸収部73及び第2の実施形態に係る振動吸収部74の構造を示す断面図である。
尚、振動吸収部73と振動吸収部74は同様の形状および構造を有しているため、振動吸収部74の説明はここでは省略する。
また、振動吸収部71と共通の部分の説明は省略する。
振動吸収部73は、基体51に装着されるベース部87と、ブラケット60を保持するボルト部89及びナット部90と、ベース部87とボルト部89に結合させるコイルスプリング部88を備える点においては振動吸収部71と共通する。
ベース部87は、先端に向けて若干テーパが施され略円筒形状を有する挿入部87aを有する。図5aにおいて、挿入部87aは下方から中継部87bに連結され、コイルスプリング部88を内側から支持するガイド部87cは、中継部87bの右側に連結される。つまり、振動吸収部71と異なり、振動吸収部73では、挿入部87aとガイド部87cが中継部87bを介して略直角をなすように中継部87bに形成されている。
コイルスプリング部88は、その一端がベース部87に連結され、コイルスプリング部88の他の一端は、ボルト部89に連結されている。
よって、図4に示す通りコイルスプリング部が接合された状態において、振動吸収部73は全体として略L字型を有する。
尚、振動吸収部71、振動吸収部72と同様に、コイルスプリング部88がベース部87とボルト部89に結合されると、コイルスプリング部88とベース部87のガイド部87cとボルト部89のガイド部89cとで囲まれる空間に中空部が形成される。この中空部に減衰特性を有するゴム部材等の減衰部91を備えるようにしても良い(図5b)。
図6は、第3実施形態に係る液圧制御ユニット50の支持構造70を示す斜視図である。以下において、第1および第2実施形態と共通する部分については、説明を省略する。また、図2と共通する部位の符号は図6において省略する。
第3実施形態においても、車両へ取り付けるためのブラケット60、基体51のモータ取付面51aに装着される第1振動吸収部71と第2振動吸収部72、および基体51の側面51bに装着される第3振動吸収部75を備えている点は共通する。
しかし、第3実施形態における第3振動吸収部75は、互いに反対側を向くボルト部94aとボルト部94bを有し、ボルト部94aがモータ40側を向き、ボルト部94bがECUハウジング側を向いた状態で基体51に装着されている。これに伴い、第3振動吸収部75が組付けられるブラケット60の側壁部63には、側壁部63のモータ側の辺において液圧制御ユニット50側に折り曲げて形成される取付部66と、側壁部63のECUハウジング側の辺において液圧制御ユニット50側に折り曲げられて形成される取付部67を備える。
図7は、第3実施形態に係る振動吸収部75の構造を示す断面図である。
振動吸収部75は、基体51に装着されるベース部92と、ブラケット60を保持するボルト部94a、94b及びナット部95a、95bと、ベース部92とボルト部94a、94bと結合されるコイルスプリング部93a、93bを備える。
ベース部92は、先端に向けて若干テーパが施され略円筒形状を有する挿入部92aを有する。図7において、挿入部92aは下方から中継部92bに連結され、コイルスプリング部93aを内側から支持するガイド部92cは、中継部92bの右側に連結され、コイルスプリング部93bを内側から支持するガイド部92dは中継部92bの左側に連結される。つまり、挿入部92aが基体51へ結合される方向Ax_cと、ガイド部92cがコイルスプリング部93aと結合される第1の方向Ax_aは垂直をなし、方向Ax_cとガイド部92dがコイルスプリング部93bと結合される第2の方向Ax_bは垂直をなしている。また、第1の方向Ax_aと第2の方向Ax_bは水平面において互いに反対側を向くように形成されている。
コイルスプリング部93aは、その一端がベース部92に連結され、コイルスプリング部93aの他端は、ボルト部94aに結合されている。同様に、コイルスプリング部93bは、その一端がベース部92に結合され、コイルスプリング部93bの他端は、ボルト部94bに結合されている。
よって、図7に示す通り振動吸収部75は、コイルスプリング部93a、93bが結合された状態で、全体として略T字型を有している。
尚、振動吸収部71、振動吸収部72と同様に、コイルスプリング部93aがベース部92とボルト部94aに連結されると、コイルスプリング部93aとベース部のガイド部92cとボルト部94aのガイド部とで囲まれる空間に中空部が形成される。この中空部に減衰特性を有するゴム部材等の減衰部96を備えるようにしても良い(図7b)。
図8は、ブラケットを振動吸収部に締結する際のプロセスを示した図である。
尚、図8においてはブラケット60を振動吸収部71に締結する際のプロセスを示しているが、該締結するプロセスはL字型の振動吸収部73、74、及びT字型の振動吸収部75においても同様である。
まず、基体51に設けられた孔54に、振動吸収部71のベース部84に連結される挿入部84aが挿入され、基体51をかしめることによって振動吸収部71が基体51に固定される(図8a)。
次にブラケット60に形成される溝62aがボルト部82に挿入される(図8b)。この時、溝62aの開口はブラケット60の上方(図8bにおいては手前側)向いているので、ボルト部82の下方からブラケット60を上方へスライドさせることによって、溝62aをボルト部82に係合させることができる。ブラケット60の全ての溝62a、62b、64aの開口がブラケット60の上方に設けられることにより、ブラケット60のボルト部への挿入作業を容易にできる。
その後、ナット部81をボルト部82に緊締すると、ブラケット60がナット部81のフランジ部81bとボルト部82のフランジ部82bに保持されることによってブラケット60を振動吸収部71に固定することができる(図8c)。
尚、液圧制御ユニットの荷重は、図8cにおいて実線矢印の方向にかかる。このため、コイルスプリング部83の軸方向Ax_sに対し、垂直方向に液圧制御ユニットの荷重がかかるように振動吸収部71は基体51に固定される。
以上に説明した本願発明に係る液圧制御ユニットの支持構造によって、以下の技術的効果を奏することができる。
本願発明によれば、従来技術のように、ナットの締め付けによってマウントラバーが硬化してしまう支持構造と異なり、ポンプの駆動によって発生する液圧制御ユニットの振動を、コイルばねであるコイルスプリング部を有する振動吸収部によって吸収する支持構造を採用することにより、ブラケットの取り付け後においてもコイルスプリングの弾性を一定に保つことができ、ひいては当該振動がブラケットを通じて車両に伝わるのを抑制することができる。
振動吸収部が、コイルスプリング部の軸方向に対し液圧制御ユニットの荷重が垂直となるように装着されているので、コイルばねの耐久性を確保しつつ、搭載スペースをコンパクトにまとめることができる
振動吸収部のボルト部と、ベース部と、コイルスプリング部によって囲まれる空間に、減衰部を備える構成としたので、振動吸収部に振動減衰機能を発揮させ、液圧制御ユニットの振動の吸収をより確実にできる。
L字型の振動吸収部を採用することによって、液圧制御ユニットの側方の搭載スペースをよりコンパクトに保つことができる。
T字型の振動吸収部を採用することによって、側方の搭載スペースをコンパクトに保ちつつ、振動吸収機能をより大きく発揮させることができる。
1 ブレーキシステム、2 液圧回路、11 マスタシリンダ、12 ホイールシリンダ、13 主流路、14 副流路、15 供給流路、16 ブレーキペダル、17 倍力装置、18 ブレーキキャリパ、19 ブレーキパッド、33 アキュムレータ、35 第1切換弁、36 第2切換弁、37 ダンパユニット、40 モータ、41 ポンプ、50 液圧制御ユニット、51 基体、52 制御器、53 ECUハウジング、60 ブラケット、61 底部、62 取付部、63 側壁部、70 支持構造、71 第1振動吸収部、72 第2振動吸収部、73 第3振動吸収部、80 脈動低減部、81 ナット部、82 ボルト部、83 コイルスプリング部、84 ベース部、85 中空部、86 減衰部、87 ベース部、88 コイルスプリング部、89 ボルト部、89c ガイド部、90 ナット部、91 減衰部、92 ベース部、92a 挿入部、92b 中継部、92c ガイド部、92d ガイド部、93a コイルスプリング部、93b コイルスプリング部、94a ボルト部、94b ボルト部、95a ナット部、95b ナット部、96 減衰部、100 車両、Ax_a 第1の方向、Ax_b 第2の方向、Ax_s 軸方向

Claims (7)

  1. 液圧を制御する液圧制御ユニットを、振動吸収部を介して車両に取り付ける液圧制御ユニットの支持構造であって、
    前記振動吸収部は、
    ボルト部と、
    前記車両に取り付けられるブラケットを前記ボルト部に固定するナット部と
    前記液圧制御ユニットの基体に結合されるベース部と、
    前記ベース部と前記ボルト部の間に配置され、前記ベース部と前記ボルト部に結合されるコイルスプリング部とを備える、
    液圧制御ユニットの支持構造。
  2. 前記振動吸収部は、前記コイルスプリング部の軸と垂直に前記液圧制御ユニットの荷重がかかるように前記液圧制御ユニットに固定される、請求項1記載の液圧制御ユニットの支持構造。
  3. 前記ボルト部と、前記ベース部と、前記コイルスプリング部によって囲まれる空間に、減衰部を備える、請求項1または2記載の液圧制御ユニットの支持構造。
  4. 前記振動吸収部は、前記液圧制御ユニットのポンプを駆動するモータが取り付けられる前記基体のモータ取付面に結合される第1振動吸収部及び第2振動吸収部と、前記モータ取付面に垂直な前記基体の側面に結合される第3振動吸収部を含む、請求項1から3のいずれか1項記載の液圧制御ユニットの支持構造。
  5. 前記第3振動吸収部の前記ベース部は、前記ベース部が前記基体へ結合される方向と、前記ベース部が前記コイルスプリング部へ結合される方向が略垂直となるように形成されている、請求項4記載の液圧制御ユニットの支持構造。
  6. 前記第3振動吸収部の前記ベース部は、2つの前記コイルスプリング部と結合され、前記ベース部が前記コイルスプリング部へ結合される第1の方向と第2の方向が互いに反対側を向いており、かつ、前記ベース部が前記基体へ結合される方向と、前記第1の方向と前記第2の方向がそれぞれ垂直となるように前記ベース部が形成されている、請求項4記載の液圧制御ユニットの支持構造。
  7. 前記ブラケットは、前記基体の下面に対向する底部と前記底部の端部から垂直に立ち上がり前記基体の前記側面に対向する側壁部とを有する、請求項4から6のいずれか1項記載の液圧制御ユニットの支持構造。

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