JP2019107959A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケット上で液圧ユニットを支持する支持部の部品点数を少なくしつつブラケットに対する液圧ユニットの組み付け性を向上可能なブレーキ液圧制御装置を提供する。【解決手段】ブラケットに形成された開口に組み付けられて液圧ユニットを支持する支持部は、液圧ユニットのハウジングに固定される固定部材と、少なくとも一方が固定部材とブラケットとの間に介在する第1の振動吸収部材及び第2の振動吸収部材とを備え、第1の振動吸収部材及び第2の振動吸収部材は固定部材が貫通する第1の貫通孔及び第2の貫通孔を有し、第1の振動吸収部材及び第2の振動吸収部材は、固定部材の一部又は固定部材により押圧される押圧部とハウジングとの間に圧縮状態で保持され、第1の貫通孔及び第2の貫通孔のうちの少なくとも一方の内周面が固定部材の外周面に接触する。【選択図】図3

Description

本発明は、ブレーキ液圧制御装置に関する。
従来、制動部へ供給されるブレーキ液の液圧を液圧回路で制御してブレーキ制御を行う液圧ユニットを、ブラケットを介して車体に取り付けるブレーキ液圧制御装置が知られている。かかるブレーキ液圧制御装置では、ブラケットに形成された開口に組み付けられた支持部を介して液圧ユニットがブラケット上に支持されていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−112054号公報
かかるブレーキ液圧制御装置の液圧ユニットを車両に搭載するにあたり音振対策が求められる。このため液圧ユニットをブラケット上で支持する支持部は振動吸収部材を有している。振動吸収部材は液圧ユニットのハウジングとブラケットとの間に介在して振動を吸収する。
しかしながら特許文献1に記載されたブレーキ液圧制御装置のように従来のブレーキ液圧制御装置では、ブラケットの開口に組み付けられた振動吸収部材に設けられた貫通孔に円筒状のスリーブが組付けられる。このスリーブ内にボルトが挿通されさらにワッシャを用いてこれらの振動吸収部材及びスリーブを液圧ユニットのハウジングに固定することで液圧ユニットがブラケットに支持される。
このようなブレーキ液圧制御装置の構成では、部品点数が多く、また、ブラケットに対する液圧ユニットの組み付け性に改良の余地がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ブラケット上で液圧ユニットを支持する支持部の部品点数を少なくしつつブラケットに対する液圧ユニットの組み付け性を向上可能なブレーキ液圧制御装置を提供する。
本発明のある観点によれば、制動部へ供給されるブレーキ液の液圧を制御してブレーキ制御を行う液圧ユニットと、車体に取り付けられるブラケットと、ブラケットに形成された開口に組み付けられて液圧ユニットを支持する支持部とを備えたブレーキ液圧制御装置において、支持部は、液圧ユニットのハウジングに固定される固定部材と、少なくとも一方が固定部材とブラケットとの間に介在する第1の振動吸収部材及び第2の振動吸収部材とを備え、第1の振動吸収部材は固定部材が貫通する第1の貫通孔を有し、第2の振動吸収部材は固定部材が貫通する第2の貫通孔を有し、第1の振動吸収部材及び第2の振動吸収部材は、固定部材の一部又は固定部材により押圧される押圧部とハウジングとの間に圧縮状態で保持され、第1の貫通孔及び第2の貫通孔のうちの少なくとも一方の内周面が固定部材の外周面に接触する、ブレーキ液圧制御装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、ブラケット上で液圧ユニットを支持する支持部の部品点数を少なくでき、かつ、ブラケットに対する液圧ユニットの組み付け性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るブレーキ用油圧回路を示す回路図である。 ブレーキ液圧制御装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る支持部の構成例を示す断面図である。 同実施形態に係る支持部の別の使用例を示す断面図である。 同実施形態に係る支持部の変形例を示す断面図である。 同実施形態に係る液圧ユニットの組み付け方法を示す説明図である。 同実施形態に係る支持部の作用を示す説明図である。 第2の実施の形態に係る支持部の構成例を示す断面図である。 同実施形態に係る支持部の別の使用例を示す説明図である。 同実施形態に係る液圧ユニットの組み付け方法を示す説明図である。 同実施形態に係る支持部の作用を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお本明細書及び図面において実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.第1の実施の形態>>
<1−1.ブレーキ用油圧回路>
図1は、第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置70を適用可能なブレーキ用油圧回路100の一例を示している。
図1に示したブレーキ用油圧回路100は、例えば自動二輪車両に搭載されるものであり周知のアンチロックブレーキ制御用の油圧回路として構成されている。ここでアンチロックブレーキ制御(いわゆるABS制御)とは、例えば車両制動時においてブレーキ液圧を断続的に減少させて車輪のロック状態を抑制するような制御を指す。
なおアンチロックブレーキ制御の作動原理及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるために詳しい説明を省略する。
ブレーキ用油圧回路100は前輪に対する制動力を発生させるための前輪用ディスクブレーキ装置(制動部)111の前輪用マスタシリンダ101、前輪用リザーバタンク102及び前輪用ホイールシリンダ103と、後輪に対する制動力を発生させるための後輪用ディスクブレーキ装置(制動部)116の後輪用マスタシリンダ104、後輪用リザーバタンク105及び後輪用ホイールシリンダ106と、液圧ユニット10とを備えている。
液圧ユニット10は前輪用及び後輪用マスタシリンダ101,104と前輪用及び後輪用ホイールシリンダ103,106との間に設けられている。また液圧ユニット10は前輪用マスタシリンダ101から前輪用ホイールシリンダ103へ供給されるブレーキ液の圧力を制御し、あるいは後輪用マスタシリンダ104から後輪用ホイールシリンダ106へ供給されるブレーキ液の圧力を制御して上述のアンチロックブレーキ制御を行う。
前輪用マスタシリンダ101には第1配管107を介して前輪用リザーバタンク102が接続されている。また前輪用マスタシリンダ101には第2配管108、液圧ユニット10及び第3配管109を介して前輪用ホイールシリンダ103が接続されている。
前輪用マスタシリンダ101は例えば車両のハンドルレバー110が操作されることにより作動すると、液圧ユニット10を介して前輪用ホイールシリンダ103のブレーキ液圧を上昇させる。また前輪用ホイールシリンダ103は供給されるブレーキ液圧に応じて前輪用ディスクブレーキ装置111を作動させて前輪を制動させる。
後輪用マスタシリンダ104には第4配管112を介して後輪用リザーバタンク105が接続されている。また後輪用マスタシリンダ104には第5配管113、液圧ユニット10及び第6配管114を介して後輪用ホイールシリンダ106が接続されている。
後輪用マスタシリンダ104は例えば車両のフットペダル115が操作されることにより作動すると、液圧ユニット10を介して後輪用ホイールシリンダ106のブレーキ液圧を上昇させる。また後輪用ホイールシリンダ106は供給されるブレーキ液圧に応じて後輪用ディスクブレーキ装置116を作動させて後輪を制動させる。
<1−2.液圧ユニット>
次に液圧ユニット10について詳細に説明する。液圧ユニット10は前輪用供給電磁弁1、前輪用排出電磁弁2、後輪用供給電磁弁3、後輪用排出電磁弁4、前輪用ポンプ5、後輪用ポンプ6、モータ7及び図示しない電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)を有している。
前輪用供給電磁弁1及び前輪用排出電磁弁2と、後輪用供給電磁弁3及び後輪用排出電磁弁4とは、例えば周知の二位置型電磁弁である。通常状態すなわちアンチロックブレーキ制御が行われていない状態において前輪用供給電磁弁1及び後輪用供給電磁弁3は開状態となり、前輪用排出電磁弁2及び後輪用排出電磁弁4は閉状態となる。また前輪用ポンプ5及び後輪用ポンプ6はモータ7により駆動される構成となっている。
前輪用供給電磁弁1、前輪用排出電磁弁2、後輪用供給電磁弁3、後輪用排出電磁弁4及びモータ7はECUに接続されており、ECUからの制御信号に基づいて駆動制御される。
液圧ユニット10は前輪用マスタシリンダ101から前輪用ホイールシリンダ103へ供給されるブレーキ液が流動するための前輪用流路11と後輪用マスタシリンダ104から後輪用ホイールシリンダ106へ供給されるブレーキ液が流動するための後輪用流路21とを含んでいる。
前輪用流路11において第1流路11aの一端側が第2配管108に接続されており、他端側が前輪用供給電磁弁1に接続されている。第2流路11bの一端側が前輪用供給電磁弁1に接続されており、他端側が第3配管109に接続されている。
第1流路11aには第3流路11cの一端側が接続されており、第3流路11cの他端側が前輪用ポンプ5の吐出側に接続されている。第4流路11dの一端側が前輪用ポンプ5の吸引側に接続されており、他端側が前輪用排出電磁弁2に接続されている。
前輪用ポンプ5は第4流路11d側から第3流路11c側へ、すなわち前輪用ホイールシリンダ103側から前輪用マスタシリンダ101側へブレーキ液を流動させる。第4流路11dにはブレーキ液の圧力を減圧するアキュームレータ9が接続されている。
第2流路11bには第5流路11eの一端側が接続されており、第5流路11eの他端が前輪用排出電磁弁2に接続されている。第2流路11bには前輪用ホイールシリンダ103へ供給されるブレーキ液の圧力を検出するための圧力センサ13が設けられている。
一方後輪用流路21において第1流路21aの一端側が第5配管113に接続されており、他端側が後輪用供給電磁弁3に接続されている。第2流路21bの一端側が後輪用供給電磁弁3に接続されており、他端側が第6配管114に接続されている。
第1流路21aには第3流路21cの一端が接続されており、第3流路21cの他端が後輪用ポンプ6の吐出側に接続されている。第4流路21dの一端側が後輪用ポンプ6の吸引側に接続されており、他端側が後輪用排出電磁弁4に接続されている。
後輪用ポンプ6は第4流路21d側から第3流路21c側へ、すなわち後輪用ホイールシリンダ106側から後輪用マスタシリンダ104側へブレーキ液を流動させる。第4流路21dにはブレーキ液の圧力を減圧するアキュームレータ12が接続されている。
第2流路21bには第5流路21eの一端が接続されており、第5流路21eの他端が後輪用排出電磁弁4に接続されている。
なお前輪用供給電磁弁1及び後輪用供給電磁弁3にはそれぞれチェック弁が併設されており、前輪用ポンプ5及び後輪用ポンプ6の吐出側にはそれぞれ絞り弁が設けられている。また前輪用供給電磁弁1及び後輪用供給電磁弁3の前後と、前輪用ポンプ5及び後輪用ポンプ6の前と、前輪用排出電磁弁2及び後輪用排出電磁弁4の前とには、それぞれ図示しないフィルタが1つずつ設けられている。
<1−3.ブレーキ液圧制御装置>
図2は本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置を示す斜視図である。ブレーキ液圧制御装置70は液圧ユニット10と、ブラケット41、第1支持部42及び第2支持部43からなる液圧ユニット支持構造40とを備えている。
液圧ユニット10は液圧ユニット支持構造40に取り付けられ、この液圧ユニット支持構造40を介して車体に取り付けられる。第1支持部42及び第2支持部43はブラケット41に設けられている。
第1支持部42は液圧ユニット10のハウジング30のモータ取付面30aに略垂直な下面30bを支持する。第2支持部43は液圧ユニット10のモータ取付面30a及び下面30bのそれぞれと略垂直に形成された側面30cを支持する。
ブラケット41は板形状に形成され、液圧ユニット10が取り付けられたときに液圧ユニット10の下面30bと対向する板部41aを備えている。この板部41aは略中央に第1支持部42が組付けられるための開口41d(図3を参照)が板部41aの厚さ方向に貫通して形成されている。
ブラケット41には板部41aから直角に立ち上がる側壁部41bが形成されており、第2支持部43が組み付けられるための開口が側壁部41bの厚さ方向に貫通して形成されている。ブラケット41はさらに車体にブラケット41を固定するための第1固定孔41gが側壁部41bの厚さ方向に貫通して形成されている。
ブラケット41には板部41aから垂直に垂れ下がる取付部41cが形成されている。取付部41cは車体にブラケットを固定するための固定孔41fが取付部41cの厚さ方向に貫通して形成されている。
ブレーキ液圧制御装置70はブラケット41の側壁部41b及び取付部41cがボルト等によって車体に固定された車体側ブラケット60,61に固定されることにより車体に取り付けられるようになっている。
<1−4.支持部>
図3は支持部を示す断面図である。以下支持部として第1支持部42を例に採って説明するが第2支持部43も同様の構成を有していてよい。
第1支持部42はボルト80、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93を有する。本実施形態においてボルト80が固定部材としての機能を有する。また第1のマウントラバー91が第1の振動吸収部材としての機能を有し、第2のマウントラバー93が第2の振動吸収部材としての機能を有する。かかる第1支持部42はボルト80が貫通するスリーブを有しない構成となっている。
ボルト80は液圧ユニット10のハウジング30に固定されている。具体的にボルト80の先端部85がハウジング30に形成された支持孔31に挿入されることで、ボルト80がハウジング30に固定されている。ボルト80の先端部85はハウジング30の支持孔31に圧入されていてもよく螺合されていてもよい。図3に示した例においてボルト80の先端部85はハウジング30の支持孔31に圧入されている。
第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93はいずれも弾力性を有するゴムや樹脂、又はシリコン等で形成された略円筒形状の振動吸収部材である。第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93はそれぞれボルト80が貫通する円柱状の第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bを有する。
第1のマウントラバー91はボルト80が貫通する方向に連なって大径部91a及び小径部91bを有している。かかる大径部91a及び小径部91bに亘って第1の貫通孔91cが設けられている。第1の貫通孔91cの内周面がボルト80の外周面に接触している。
第1のマウントラバー91の小径部91bにはブラケット41の板部41aに設けられた開口41dが嵌合されている。第1のマウントラバー91の小径部91bはブラケット41の開口41dを貫通して反体側に突出している。第1のマウントラバー91の大径部91aは小径部91bの周囲においてブラケット41の板部41aに接触している。
第2のマウントラバー93は第1のマウントラバー91の小径部91bが嵌合する環状の凹部93aを有している。第1のマウントラバー91の小径部91dにブラケット41の開口41dが嵌合された状態で小径部91dの先端側が第2のマウントラバー93の凹部93aに嵌合され、第2のマウントラバー93は凹部93aの周縁においてブラケット41の板部41aに接触している。
これによりブラケット41の板部41aは開口41dの周縁において第1のマウントラバー91と第2のマウントラバー93とにより挟持されている。このとき第1のマウントラバー91と第2のマウントラバー93とは接着剤で接着されていてもよい。
ボルト80は頭部81、フランジ部87、ピン部83及び先端部85を有している。これらの頭部81、フランジ部87、ピン部83及び先端部85は同一軸線上に連続して配置されている。
ボルト80の先端部85は液圧ユニット10のハウジング30に形成された支持孔31内に圧入されている。ピン部83は第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91c及び第2のマウントラバー93の第2の貫通孔93b内に配置されている。
先端部85はピン部83よりも小径に形成されて、ピン部83の端面は支持孔31の周縁においてハウジング30の下面30bに接触している。第2のマウントラバー93の端面は液圧ユニット10のハウジング30の下面30bに対して接触している。
ボルト80に設けられたフランジ部87は頭部81及びピン部83よりも大径に形成されて、第1のマウントラバー91の端面と広範囲で接触するように形成されている。フランジ部87は第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93を圧縮状態で保持する。
具体的に、ボルト80のピン部83の端面をハウジング30の支持孔31の周縁の下面30bに突き当てるようにしてボルト80の先端部85を液圧ユニット10のハウジング30の支持孔31に圧入することにより、ボルト80がハウジング30に強固に固定される。このとき第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93がフランジ部87とハウジング30の下面30bとの間に圧縮状態で保持されている。
ピン部83の外周面は第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91cの内周面及び第2のマウントラバー93の第2の貫通孔93bの内周面に接触する。第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93は圧縮状態で保持されているため、ボルト80のピン部83には第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の弾性力が作用した状態となっている。
このため第1支持部42はスリーブ部材を用いることなく液圧ユニット10のハウジング30に対して強固に固定されるとともに、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93によってブラケット41が強固に挟持される。このようにして液圧ユニット10は第1支持部42を介してブラケット41に対して強固に支持される。
液圧ユニット10のハウジング30及び当該ハウジング30に固定されたボルト80とブラケット41との間には第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93が介在する。このため車体の振動等がブラケット41から液圧ユニット10に伝達されることが抑制されて、液圧ユニット10がブラケット41から脱落するおそれを低減することができる。
ここでボルト80のピン部83は外周面にネジ溝を有していないストレートピン形状の部分として構成されている。このためピン部83の外周面に第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93が弾性的に接触した状態でブレーキ液圧制御装置70に振動が生じた場合であっても、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93はピン部83との接触部分において損傷を受けにくくなっている。
本明細書において「ストレートピン形状」とは外周面にネジ溝が形成されていない円柱形状を意味するものとする。
第1のマウントラバー91と第2のマウントラバー93との硬度は同一であってもよく互いに異なっていてもよい。中でも硬度の異なる第1のマウントラバー91と第2のマウントラバー93とを組み合わせることにより第1支持部42の持つ動バネ定数Kcを調整し、液圧ユニット10の振動系が持つ固有振動数を避けるように第1支持部42を設計することで、車両に発生する振動に対して共振現象の発生を抑制したりNVH(Noise、Vibration、Harshness)特性を向上したりすることができる。
第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93はゴムや樹脂又はシリコン等で形成されており、同一の材質を使用してそれぞれの硬度を調整することができる。あるいは異なる材質を組み合わせて使用し、硬度を調整することもできる。
第1支持部42において、ブラケット41における第2のマウントラバー93に接触する第2の面41abから液圧ユニット10のハウジング30に接触する第2のマウントラバー93の端面までの距離はL1となっている。一方ブラケット41における第1のマウントラバー91に接触する第1の面41aaからボルト80のフランジ部87に接触する第1のマウントラバー91の端面までの距離はL2となっている。
これらの距離L1と距離L2とは互いに異なっていてもよい。距離L1及び距離L2が互いに異なることによりさまざまな車両内のレイアウトに適応してブレーキ液圧制御装置70の搭載性を向上させることができる。
図4は図3に示した第1支持部42において第1のマウントラバー91と第2のマウントラバー93との配置を入れ替えた別の使用例を示している。図4に示した使用例では第1のマウントラバー91が液圧ユニット10のハウジング30に当接し、第2のマウントラバー93がボルト80のフランジ部87に当接している。
図3に示した例では液圧ユニット10のハウジング30の下面30bとブラケット41の板部41aとの間のギャップがL1となる一方、図4に示した例では液圧ユニット10のハウジング30とブラケット41の板部41aとの間のギャップがL2となる。
距離L1及び距離L2が互いに異なることにより液圧ユニット10のハウジング30の下面30bとブラケット41の板部41aとの間のギャップを調整することができる。したがってさまざまな車両のレイアウトに適応してブレーキ液圧制御装置70の搭載性を向上させることができる。
さらに液圧ユニット10のハウジング30が、第1のマウントラバー91又は第2のマウントラバー93の一部を収容する凹部を有していてもよい。液圧ユニット10のハウジング30が凹部を有することにより、さらに多くの車両のレイアウトへの適用性を高めることができる。
図5は液圧ユニット10のハウジング30に凹部33を設けた変形例を示している。図5に示した構成例では図4に示した使用例に対してさらに第1のマウントラバー91の一部がハウジング30の凹部33内に収容されている。このため液圧ユニット10のハウジング30の下面30bとブラケット41の板部41aとの間のギャップがL3(L1<L3<L2)となっている。
このように車両への搭載性を考慮して適宜の深さの凹部33を液圧ユニット10のハウジング30に形成することにより第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の設計寸法では実現できないギャップL3を実現することができる。これによりさらに多くの車両のレイアウトに適応してブレーキ液圧制御装置70の搭載性を向上させることができる。また第1のマウントラバー91又は第2のマウントラバー93の一部がハウジング30の凹部33内に収容されることによりブレーキ液圧制御装置70全体の外形を小さくすることもできる。
図6はブラケット41に対する液圧ユニット10の組み付け時の様子を示す説明図である。例えば作業者は第1のマウントラバー91の小径部91bをブラケット41の第1の面41aa側から開口41dに対して挿入する。
さらに作業者は第2のマウントラバー93をブラケット41の第2の面41ab側に配置し、第2のマウントラバー93の凹部93aを第1のマウントラバー91の小径部91bの先端側に嵌合させる。
次いで作業者は第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91cに対してボルト80を挿入し、ボルト80を第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93を貫通させる。
同時に作業者はボルト80のピン部83の端面を支持孔31の周縁の下面30bに当接させるように、ボルト80の先端部85を液圧ユニット10のハウジング30の支持孔31に圧入する。
その際、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の非圧縮状態(組み付け前の状態)における第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bの直径D1が、ボルト80のピン部83の外周面の直径D2よりも大きくされていてもよい。直径D1が直径D2よりも大きいことによりボルト80を第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bに容易に挿入することができる。
また第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の非圧縮状態(組み付け前の状態)における第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の高さ(軸方向長さ)H1が、ボルト80のピン部83の軸方向長さH2よりも長くされていてもよい。これによりボルト80のピン部83の端面がハウジング30の下面30bに当接するようにボルト80の先端部85をハウジング30の支持孔31内に圧入することでボルト80のフランジ部87とハウジング30の下面30bとの間で第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93を圧縮状態で保持させることができる。
図7は第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93がボルト80のフランジ部87とハウジング30の下面30bとの間に圧縮状態で保持された様子を示している。第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93がボルト80の軸方向に圧縮されると、第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91c及び第2のマウントラバー93の第2の貫通孔93bは弾性力により縮径される。このため第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bの内周面がボルト80のピン部83の外周面に押し付けられて接触する。
したがって組み付け前に第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91c及び第2のマウントラバー93の第2の貫通孔93bの直径D1が、ピン部83の外周面の直径D2よりも大きくされていても、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93がボルト80に対して固定的に組み付けられる。
以上説明したように第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置70において第1支持部42及び第2支持部43の少なくとも一方はボルト80、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93により構成されている。第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93はそれぞれボルト80が貫通する第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bを有している。第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93は、ボルト80のフランジ部87とハウジング30との間に圧縮状態で保持され、第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bの内周面がボルト80のピン部83の外周面に接触する。
これにより第1支持部42及び第2支持部43の部品点数を少なくしつつブラケット41に対して液圧ユニット10を強固に取り付けることができる。また金属部品同士の圧入箇所がハウジング30の支持孔31に対するボルト80の先端部85の圧入箇所のみとなるため、部品点数の減少と相俟ってブラケット41に対する液圧ユニット10の組み付け性を向上させることができる。
また本実施形態においてボルト80の先端部85の直径がピン部83の直径よりも小さくされている。このためピン部83の端面を先端部85が圧入される支持孔31の周縁のハウジング30の面に当接させることができる。これにより第1支持部42及び第2支持部43がハウジング30に対して強固に取り付けられ、液圧ユニット10がブラケット41から脱落するおそれを低減することができる。
また本実施形態において第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93に接触するボルト80のピン部83はネジ溝のないストレートピン形状となっている。このためボルト80の周囲にスリーブ部材が設けられていなくとも車両の振動等によって第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93が損傷することを抑制することができる。
また本実施形態においてブラケット41における第1のマウントラバー91に接触する第1の面41aaから第1のマウントラバー91の端面までの距離L2と、ブラケット41における第2のマウントラバー93に接触する第2の面41abから第2のマウントラバー93の端面までの距離L1とが互いに異なっている。このため第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の配置を逆にすることでハウジング30とブラケット41との間のギャップを調整することができ、さまざまな車両のレイアウトに適用させやすくなる。
また本実施形態において液圧ユニット10のハウジング30に第1のマウントラバー91又は第2のマウントラバー93の一部を収容する凹部33が設けられている場合には、ハウジング30とブラケット41との間のギャップをより所望の大きさに調整することができる。また、ブレーキ液圧制御装置70の外形を小型化することができる。
また本実施形態において組み付け前の第1のマウントラバー91の第1の貫通孔91c及び第2のマウントラバー93の第2の貫通孔93bの直径D1がボルト80のピン部83の外周面の直径D2よりも大きくされている。このためボルト80を第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93に容易に組み付けることができる。
また本実施形態において組み付け前の第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93の高さH1がボルト80のピン部83の軸方向長さH2よりも大きくされている。このため組み付け後において第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93が圧縮状態になった場合、弾性力により第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bの直径が縮径されて第1の貫通孔91c及び第2の貫通孔93bの内周面をボルト80のピン部83に押し付けて接触させることができる。これにより上記の直径D1を直径D2より大きくして組み付け性を良くしつつ、第1のマウントラバー91及び第2のマウントラバー93をボルト80に対して固定的に組み付けることができる。
<<2.第2の実施の形態>>
次に、第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置を説明する。第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置は、支持部の第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーの構成が第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置の第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーと異なっている。以下主として第1の実施の形態の構成と異なる点について説明する。
図8は本実施形態に係るブレーキ液圧制御装置の支持部を示す断面図である。図8に示した支持部は図3に示した支持部と同様に図2における第1支持部42の構成例であるが、第2支持部43も同様の構成を有していてよい。
第1支持部42はボルト180、第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193を有する。本実施形態においてボルト180が固定部材としての機能を有する。また第1のマウントラバー191が第1の振動吸収部材としての機能を有し、第2のマウントラバー193が第2の振動吸収部材としての機能を有する。かかる第1支持部42はボルト180が貫通するスリーブ部材を有しない構成となっている。
ボルト180は液圧ユニット10のハウジング30に固定されている。具体的にボルト180の先端部185がハウジング30に形成された支持孔35に挿入されることで、ボルト180がハウジング30に固定されている。本実施形態においてボルト180の先端部185及びハウジング30の支持孔35は直径の異なる二つの部分が連なる段付きの構成を有している。
第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193はいずれも弾力性を有するゴムや樹脂、又はシリコン等で形成された略円筒形状の振動吸収部材である。第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193はそれぞれボルト180が貫通する円柱状の第1の貫通孔191c及び第2の貫通孔193aを有する。
第1のマウントラバー191はボルト180が貫通する方向に連なって大径部191a及び小径部191bを有している。かかる大径部191a及び小径部191bに亘って第1の貫通孔191cが設けられている。第1の貫通孔191cの内周面がボルト180の外周面に接触している。
第1のマウントラバー191の小径部191bにはブラケット41の板部41aに設けられた開口41dが嵌合されている。第1のマウントラバー191の小径部191bはブラケット41の開口41dを貫通して反体側に突出している。小径部191bの先端面は液圧ユニット10のハウジング30の下面30bに押し付けられて接触している。第1のマウントラバー191の大径部191aは小径部191bの周囲においてブラケット41の板部41aに接触している。
また本実施形態において第1のマウントラバー191の小径部191bにブラケット41の開口41dが嵌合された状態で小径部191bのさらに先端側に第2のマウントラバー193が嵌合されている。第2のマウントラバー193は第1のマウントラバー191の小径部191bが嵌合する第2の貫通孔193aを有している。
つまり第2のマウントラバー193の第2の貫通孔193aには第1のマウントラバー191の小径部191b及びボルト180が貫通している。第2のマウントラバー193は一端面がブラケット41の板部41aに接触し、他端面がハウジング30の下面30bに接触している。
これによりブラケット41の板部41aは開口41dの周縁において第1のマウントラバー191と第2のマウントラバー193とにより挟持されている。このとき第1のマウントラバー191と第2のマウントラバー193とは接着剤で接着されていてもよい。
ボルト180は頭部181、フランジ部187、ピン部183及び先端部185を有している。これらの頭部181、フランジ部187、ピン部183及び先端部185は同一軸線上に連続して配置されている。
ボルト180のピン部183は第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cに接触して配置されている。ボルト180のピン部183は第2のマウントラバー193の第2の貫通孔193a内に配置されているものの第2の貫通孔193aに直接接触していない。
ボルト180に設けられたフランジ部187は第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193を圧縮状態で保持する。具体的に、第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193がフランジ部187とハウジング30の下面30bとの間に圧縮状態で保持されている。
ピン部183の外周面は第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cの内周面に接触する。ピン部183は外周面にネジ溝を有していないストレートピン形状の部分として構成されている。第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193は圧縮状態で保持されているため、ボルト180のピン部183には第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193の弾性力が作用した状態となっている。
このため第1支持部42はスリーブ部材を用いることなく液圧ユニット10のハウジング30に対して強固に固定されるとともに、第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193によってブラケット41が強固に挟持される。このようにして液圧ユニット10は第1支持部42を介してブラケット41に対して強固に支持される。
本実施形態において、ブラケット41における第2のマウントラバー193に接触する第2の面41abから液圧ユニット10のハウジング30に接触する第2のマウントラバー193の端面までの距離はL4となっている。一方ブラケット41における第1のマウントラバー191に接触する第1の面41aaからボルト180のフランジ部187に接触する第1のマウントラバー191の端面までの距離はL5となっている。距離L4と距離L5とは互いに異なっている。
図9は図8に示した第1支持部42において第1のマウントラバー191と第2のマウントラバー193との配置を入れ替えた別の使用例を示している。図9に示した使用例では第1のマウントラバー191の大径部191aが液圧ユニット10のハウジング30に当接し、第1のマウントラバー191の小径部191b及び第2のマウントラバー193がボルト180のフランジ部187に当接している。
図8に示した例では液圧ユニット10のハウジング30の下面30bとブラケット41の板部41aとの間のギャップがL4となる一方、図9に示した例では液圧ユニット10のハウジング30とブラケット41の板部41aとの間のギャップがL5となる。
距離L1及び距離L2が互いに異なることにより液圧ユニット10のハウジング30の下面30bとブラケット41の板部41aとの間のギャップを調整することができる。したがってさまざまな車両のレイアウトに適応してブレーキ液圧制御装置70の搭載性を向上させることができる。
さらに本実施形態においても液圧ユニット10のハウジング30が、第1のマウントラバー191又は第2のマウントラバー193の一部を収容する凹部を有していてもよい。液圧ユニット10のハウジング30が凹部を有することにより、さらに多くの車両のレイアウトへの適用性を高めることができる。
図10はブラケット41に対する液圧ユニット10の組み付け時の様子を示す説明図である。例えば作業者は第1のマウントラバー191の小径部191bをブラケット41の第1の面41aa側から開口41dに対して挿入する。
さらに作業者はブラケット41の第2の面41ab側から、第2のマウントラバー193を第1のマウントラバー191の小径部191bに嵌合させる。
次いで作業者は第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cに対してボルト180を挿入し、ボルト180を第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193を貫通させる。
同時に作業者はボルト180のピン部183の端面を支持孔35の周縁の下面30bに当接させるように、ボルト180の先端部185を液圧ユニット10のハウジング30の支持孔35に圧入する。
その際、第1のマウントラバー191の非圧縮状態(組み付け前の状態)における第1の貫通孔191cの直径D3が、ボルト180のピン部183の外周面の直径D4よりも大きくされていてもよい。直径D3が直径D4よりも大きいことによりボルト180を第1の貫通孔191cに容易に挿入することができる。
また第1のマウントラバー191の非圧縮状態(組み付け前の状態)における第1のマウントラバー191の高さ(軸方向長さ)H3が、ボルト180のピン部183の軸方向長さH4よりも長くされていてもよい。これによりボルト180のピン部183の端面がハウジング30の下面30bに当接するようにボルト180の先端部185をハウジング30の支持孔31内に圧入することでボルト180のフランジ部187とハウジング30の下面30bとの間で第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193を圧縮状態で保持させることができる。
図11は第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193がボルト180のフランジ部187とハウジング30の下面30bとの間に圧縮状態で保持された様子を示している。第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193がボルト180の軸方向に圧縮されると、第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cは弾性力により縮径される。このため第1の貫通孔191cの内周面がボルト180のピン部183の外周面に押し付けられて接触する。
したがって組み付け前に第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cの直径D3が、ピン部183の外周面の直径D4よりも大きくされていても、第1のマウントラバー191がボルト180に対して固定的に組み付けられる。
これまでに説明した点以外、第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置は、第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置と同様に構成することができるため、ここでの説明を省略する。
以上説明したように第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置においても第1支持部42及び第2支持部43の少なくとも一方はボルト180、第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193により構成されている。第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193はそれぞれボルト180が貫通する第1の貫通孔191c及び第2の貫通孔193aを有している。第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193は、ボルト180のフランジ部187とハウジング30との間に圧縮状態で保持され、第1の貫通孔191cの内周面がボルト180のピン部183の外周面に接触する。
これにより第1支持部42及び第2支持部43の部品点数を少なくしつつブラケット41に対して液圧ユニット10を強固に取り付けることができる。また金属部品同士の圧入箇所がハウジング30の支持孔31に対するボルト180の先端部185の圧入箇所のみとなるため、部品点数の減少と相俟ってブラケット41に対する液圧ユニット10の組み付け性を向上させることができる。
また本実施形態においても第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193に接触するボルト180のピン部183はネジ溝のないストレートピン形状となっている。このためボルト180の周囲にスリーブ部材が設けられていなくとも車両の振動等によって第1のマウントラバー191が損傷することを抑制することができる。
また本実施形態においてブラケット41における第1のマウントラバー191に接触する第1の面41aaから第1のマウントラバー191の端面までの距離L4と、ブラケット41における第2のマウントラバー193に接触する第2の面41abから第2のマウントラバー193の端面までの距離L3とが互いに異なっている。このため第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193の配置を逆にすることでハウジング30とブラケット41との間のギャップを調整することができ、さまざまな車両のレイアウトに適用させやすくなる。
また本実施形態において組み付け前の第1のマウントラバー191の第1の貫通孔191cの直径D3がボルト180のピン部183の外周面の直径D4よりも大きくされている。このためボルト180を第1のマウントラバー191に容易に組み付けることができる。
また本実施形態において組み付け前の第1のマウントラバー191の高さH3がボルト180のピン部183の軸方向長さH4よりも大きくされている。このため組み付け後において第1のマウントラバー191が圧縮状態になった場合、弾性力により第1の貫通孔191cの直径が縮径されて第1の貫通孔191cの内周面をボルト180のピン部183に押し付けて接触させることができる。これにより上記の直径D3を直径D4より大きくして組み付け性を良くしつつ、第1のマウントラバー191及び第2のマウントラバー193をボルト180に対して固定的に組み付けることができる。
第2の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置は以上列挙した効果以外についても第1の実施の形態に係るブレーキ液圧制御装置と同様の効果を得ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記各実施形態で説明した第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーの構成はあくまでも一例にすぎず、第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーの構成は適宜変更することができる。
また上記各実施形態において第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーはボルトの一部であるフランジ部とハウジングとの間に圧縮状態で保持されていたが本発明はかかる例に限定されない。例えばフランジ部を無くすとともに別部材としてのワッシャが用いられてもよい。この場合ワッシャはボルトの頭部により押圧される押圧部として機能し、第1のマウントラバー及び第2のマウントラバーはワッシャとハウジングとの間に圧縮状態で保持される。ワッシャが用いられる場合であってもスリーブ部材を用いずに支持部が構成され、支持部を構成する部品点数を低減することができる。また金属部品同士の圧入箇所が少ないためにブラケットに対する液圧ユニットの組み付け性を向上させることができる。
また上記各実施形態ではモータサイクルに搭載されるブレーキ液圧制御装置を例に採って説明しているが本発明はかかる例に限定されず、自動車等のその他の乗り物に搭載されるブレーキ液圧制御装置であってもよい。
10・・・液圧ユニット、30・・・ハウジング、30b・・・下面、30c・・・側面、31・・・支持孔、33・・・凹部、41・・・ブラケット、41a・・・板部、41aa・・・第1の面、41ab・・・第2の面、41b・・・側壁部、41d・・・開口、42・・・第1支持部、43・・・第2支持部、70・・・ブレーキ液圧制御装置、80・・・ボルト(固定部材)、83・・・ピン部、85・・・先端部、87・・・フランジ部、91・・・第1のマウントラバー(第1の振動吸収部材)、91c・・・第1の貫通孔、93・・・第2のマウントラバー(第2の振動吸収部材)、93b・・・第2の貫通孔

Claims (12)

  1. 制動部(111,116)へ供給されるブレーキ液の液圧を制御してブレーキ制御を行う液圧ユニット(10)と、車体に取り付けられるブラケット(41)と、前記ブラケット(41)に形成された開口(41d)に組み付けられて前記液圧ユニット(10)を支持する支持部(42,43)とを備えたブレーキ液圧制御装置(70)において、
    前記支持部(42,43)は、
    前記液圧ユニット(10)のハウジング(30)に固定される固定部材(80)と、
    少なくとも一方が前記固定部材(80)と前記ブラケット(41)との間に介在する第1の振動吸収部材(91)及び第2の振動吸収部材(93)とを備え、
    前記第1の振動吸収部材(91)は、前記固定部材(80)が貫通する第1の貫通孔(91c)を有し、
    前記第2の振動吸収部材(93)は前記固定部材(80)が貫通する第2の貫通孔(93b)を有し、
    前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)は、前記固定部材(80)の一部(87)又は前記固定部材(80)により押圧される押圧部と前記ハウジング(30)との間に圧縮状態で保持され、
    前記第1の貫通孔(91c)及び前記第2の貫通孔(93b)のうちの少なくとも一方の内周面が、前記固定部材(80)の外周面に接触する
    ブレーキ液圧制御装置(70)。
  2. 前記固定部材(80)の先端部(85)が前記ハウジング(30)に形成された支持孔(31)に挿入されることで、前記固定部材(80)が前記ハウジング(30)に固定される
    請求項1に記載のブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記固定部材(80)の先端部(85)が、前記ハウジング(30)の前記支持孔(31)に圧入又は螺合される
    請求項2に記載のブレーキ液圧制御装置。
  4. 前記固定部材(80)が、
    前記ハウジング(30)の前記支持孔(31)に挿入される先端部(85)と、
    前記先端部(85)の軸方向に連続して形成されて前記第1の振動吸収部材(91)の前記第1の貫通孔(91c)及び前記第2の振動吸収部材(93)の前記第2の貫通孔(93b)内に配置されるピン部(83)とを有し、
    前記先端部(85)の直径が前記ピン部(83)の直径よりも小さい
    請求項2又は3に記載のブレーキ液圧制御装置。
  5. 前記固定部材(80)が、前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)を圧縮状態で保持するフランジ部(87)を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  6. 前記ブラケット(41)は、前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)により挟持され、
    前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)のうちのいずれか一方の一部が、前記ブラケット(41)の開口(41d)内に配置される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  7. 前記固定部材(80)のうち、前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)に接触する部分が、ストレートピン形状である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  8. 前記ブラケット(41)における前記第1の振動吸収部材(91)に接触する面から前記第1の振動吸収部材(91)の端面までの距離(L2)と、前記ブラケット(41)における前記第2の振動吸収部材(93)に接触する面から前記第2の振動吸収部材(93)の端面までの距離(L1)とが互いに異なる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  9. 前記ハウジング(31)は、前記第1の振動吸収部材(91)又は前記第2の振動吸収部材(93)の一部を収容する凹部(33)を有する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  10. 前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)の非圧縮状態における前記固定部材(80)の外周面に接触する前記第1の貫通孔(91c)又は前記第2の貫通孔(93b)の直径(D1)が、前記固定部材(80)の外周面の直径(D2)よりも大きい
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  11. 前記第1の振動吸収部材(91)は、前記固定部材(80)が貫通する方向に沿って大径部(91a)及び小径部(91b)を有し、
    前記小径部(91b)に前記ブラケット(41)の前記開口(41d)が嵌合され、
    前記第2の振動吸収部材(93)は、前記第1の振動吸収部材(91)の前記小径部(91b)が嵌合する凹部(93a)を有し、
    前記第2の振動吸収部材(93)の前記凹部(93a)に前記第1の振動吸収部材(91)の前記小径部(91b)が嵌合して前記第1の振動吸収部材(91)及び前記第2の振動吸収部材(93)により前記ブラケット(41)が挟持されるとともに、
    前記第1の振動吸収部材(91)の前記第1の貫通孔(91c)の内周面及び前記第2の振動吸収部材(93)の前記第2の貫通孔(93b)の内周面が、前記固定部材(80)の外周面に接触する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
  12. 前記第1の振動吸収部材(191)は、前記固定部材(180)が貫通する方向に沿って大径部(191a)及び小径部(191b)を有し、
    前記小径部(191b)に前記ブラケット(41)の前記開口(41d)が嵌合され、
    前記第2の振動吸収部材(193)の前記第2の貫通孔(193a)に前記第1の振動吸収部材(191)の前記小径部(191b)が嵌合して前記第1の振動吸収部材(191)及び前記第2の振動吸収部材(193)により前記ブラケット(41)が挟持されるとともに、
    前記第1の振動吸収部材(191)の前記第1の貫通孔(191c)の内周面が、前記固定部材(180)の外周面に接触する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のブレーキ液圧制御装置。
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KR102345193B1 (ko) * 2020-11-17 2021-12-30 주식회사 동원피앤피 소방설비 방진 겸용 내진 고정장치
WO2023280204A1 (zh) * 2021-07-09 2023-01-12 上海豫兴电子科技有限公司 电路板减震机构及采用该机构的车载设备

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