JP2021032001A - キッチン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、超音波洗浄による洗浄時の水位を安定させて、安定した洗浄性能を得ることができるキッチン装置を提供する。【解決手段】本発明のキッチン装置1は、排水口4が形成されたシンク2と、シンク2に水を吐水する水栓装置と、水が吐水されたことを検知する流量センサと、排水口4の下流側に設けられた排水流路9と、封水形成部22と、超音波を照射する超音波発振装置22と、を備えた排水装置8と、シンク2から排出されるごみを捕集する網かご18と、超音波の照射を制御する制御装置と、を有し、制御装置は、流量センサによる吐水された水の検知と連動して超音波発振装置30による超音波の照射を開始させ、シンク2は、その底面2aが排水口4に向けて下方に傾斜するように形成され、網かご18は、その最下部18aに向けて下方に傾斜するように形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、キッチン装置に係り、特に、シンクと網かごを備え、超音波洗浄を行うキッチン装置に関する。
従来から、特許文献1に記載されているように、超音波洗浄を用いた排水装置(キッチン装置)が知られている。この特許文献1に記載された排水装置は、シンクの底面に開口が形成され、この開口に、排水容器が取り付けられている。この排水容器には、シンクから流れて来るゴミを集積する網かごが配置されている。排水容器の底面には超音波発振器が取り付けられ、使用者がスイッチをONすると、超音波発振器が作動し、排水容器と網かごが洗浄されるようになっている。
特開2007−285097号公報
ここで、使用者に意識させることなく排水容器内の超音波洗浄を行うために、水栓からの吐水の開始と連動して排水容器内の超音波洗浄を開始させることが考えられる。この水栓からの吐水の開始と連動して超音波洗浄を開始させる場合、水栓から吐水させる流量は使用者による水栓の使用状況に依存する。そのため、使用者の操作により水栓から吐水される水の流量が比較的少ない場合は、水の流れ方によって排水容器内に流入する水の流量が変動するので、超音波洗浄による高さ方向の洗浄位置がずれ、それにより洗浄性能が不安定となるおそれがある。
上述した特許文献1に記載された排水装置(キッチン装置)では、特に、排水容器内に設けられた網かごは、その底部が水平となっているため、シンクの底面の開口に流れ込んだ水が網かごを通過する際に網目の全域から不均一に排出される。そのため、排出流量が変動し、この排出流量の変動に伴って、排水容器内の水位が変動する。これにより、超音波洗浄による高さ方向の洗浄位置がずれ、洗浄性能が不安定となるおそれがある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、超音波洗浄による洗浄時の水位を安定させて、安定した洗浄性能を得ることができるキッチン装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、キッチン装置であって、底面に排水口が形成されたシンクと、このシンクに水を吐水する水栓装置と、この水栓装置から水が吐水されたことを検知する検知部と、シンクの排水口の下流側に設けられた排水流路と、この排水流路内に封水を形成する封水形成部と、この封水形成部内の水に超音波を照射する超音波発振装置と、を備えた排水装置と、この排水装置内に配置されシンクから排出されるごみを捕集する網かごと、排水装置の超音波発振装置による超音波の照射を制御する制御装置と、を有し、制御装置は、検知部による水の吐水の検知と連動して超音波発振装置による超音波の照射を開始させ、シンクは、その底面の少なくとも一部が排水口に向けて下方に傾斜するように形成され、網かごは、その最下部に向けて下方に傾斜するように形成されている。
このように構成された本発明においては、先ず、シンクがその底面の少なくとも一部が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されているので、水栓装置から吐水された水の流れを排水口に効果的に集めることができ、排水口から排水装置に流下する水の変動を抑制することができる。さらに、網かごがその最下部に向けて下方に傾斜するように形成されているので、網かごを通過する水を最下部に集めて下方に流下させることができる。このようなシンクと網かごにより、網かごから排水装置の封水形成部に流入する水の流量の変動が抑制され、封水形成部内の水位の変動を抑制することができる。これにより、本発明によれば、超音波発振装置による洗浄時の封水形成部内の水位を安定させることができ、超音波洗浄による洗浄性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、シンクは、その排水口に接する底面の少なくとも一部が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されている。
このように構成された本発明においては、シンクの排水口に接する底面の少なくとも一部が排水口に向かって下方に傾斜するように形成されているので、シンクの排水口に向かって流れる水が滞留することを抑制することができる。その結果、本発明によれば、シンクの排水口に流れこむ水の流量の変動を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、シンクは、その底面の全面が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されている。
このように構成された本発明においては、シンクの底面の全面が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されているので、水栓装置からの吐水の開始と連動して超音波洗浄装置による超音波洗浄を開始させる場合であっても、より確実に水栓装置から吐水された水の流れを排水口へ集めることができ、排水口に流れる水の流量の変動を抑制することができる。なお、水栓装置からの吐水の開始と連動して超音波洗浄装置による超音波洗浄を開始させる場合には、通常、使用者は何らかの洗浄作業を行っているため、その作業中に吐水の位置が変わるが、シンクのどの位置に吐水が落下しても、排水口に流れる水の流量の変動を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、シンクの排水口は、シンクの前後方向の端部又は横方向の端部に設けられている。
このように構成された本発明においては、シンクの排水口がシンクの前後方向の端部又は横方向の端部に設けられているので、水栓装置から吐水された水が排水口に流入する際のルートを狭めることができる。これにより、水栓装置から吐水された水の流れをより確実に排水口へ集めることができ、排水口に流れる水の流量の変動をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、シンクの排水口はシンクの横方向の何れか一方の端部に設けられ、且つ、水栓装置はシンクの横方向における中心線を挟んで排水口とは反対側の領域に設けられている。
このように構成された本発明においては、水栓装置から吐水された水が排水口に到達するまでのルートを狭めることができる。これにより、水栓装置から吐水された水の流れをより確実に排水口へ集めることができ、排水口に流れる水の流量の変動をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、網かごは、その最下部が、平面視において、封水形成部内の流路の中央からずれた位置に設けられている。
このように構成された本発明においては、網かごの最下部が平面視において封水形成部内の流路の中央からずれた位置に設けられているので、網かごから流れてきた水を封水形成部内の流路の中央からずれた位置に落下させることができる。これにより、網かごから封水形成部内の封水面に落下した水により生じる波が不均一になるので、波の振幅が増幅されにくくなり、その結果、封水面での波立を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、排水装置の封水形成部は、網かごよりも下流側に、封水形成部の側壁から内部に向かって延びる傾斜面を持つ段部を備え、網かご及び段部は、網かごを流れる水の少なくとも一部が段部の傾斜面に落下するように配置されている。
このように構成された本発明においては、網かご及び段部が網かごを流れる水の少なくとも一部が段部の傾斜面に落下するように配置されているため、網かごから落下する水の勢いを低減することができる。これにより、排水装置の封水形成部内の水面が波立つことをより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、網かごは、その最下部が、平面視において、中央よりも偏心した位置に設けられている。
このように構成された本発明においては、網かごの最下部が平面視において中央よりも偏心した位置に設けられているので、網かごを通過する水を段部の傾斜面に当てることにより封水形成部内の水面の波立を抑制すると共に、傾斜面からその下流側に流れる水の流れが不均一になることを抑制することができる。
本発明のキッチン装置によれば、超音波洗浄による洗浄時の水位を安定させて、安定した洗浄性能を得ることができる。
本発明の実施形態によるキッチン装置を示す正面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置を示す側面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置を示す平面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置のシンクの一部を切り欠いた状態で見た分解斜視図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置の網かごを示す斜視図である。 図1のVI−VI線に沿って見た断面図である。 図1のVII−VII線に沿って見た断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置における超音波発振装置における動作を説明する説明図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置のシンク内の水の流れを示す平面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置の網かご内の水の流れを示す正面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置の待機状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置に水が流入し封水形成部内の水位が標準水位W2まで到達した状態を示す部分拡大断面図である。
以下、添付図面を参酌して、本発明の実施形態によるキッチン装置を説明する。先ず、図1乃至図3により、キッチン装置の基本構造を説明する。
本発明の実施形態によるキッチン装置1は、水を流すための平面視で矩形形状のシンク2を備えている。図3において、シンク2の後方と前方に向いた方向を前後方向、右側と左側に向いた方向を横方向とする。このシンク2の底面2aの後方の右側の端部には、排水口4が形成されている。シンク2は樹脂で作られているが、陶器、ステンレス等の他の材質により作られたものであってもよい。
シンク2の後方の左側には、シンク2に水(湯水)を吐水する水栓装置6が設けられている。ここで、図3に示すように、水栓装置6は、シンク2の横方向における中心線Cを挟んで排水口4とは反対側の領域に設けられている。具体的には、シンク2の排水口4が後方の右側の端部に設けられているので、水栓装置6は、シンク2の左側の領域に設けられている。
シンク2の排水口4には、排水装置8が接続され、さらに、この排水装置8の下流側には、排水配管10が接続されている。
水栓装置6は、その先端にシンク2に水(湯水)を吐水する吐水口6aを備えている。水栓装置6の上流側は、給水源(図示せず)から水が供給される水給水路12と湯が供給される湯給水路14に接続される。水栓装置6は、さらに湯水混合栓6bを備え、この湯水混合水栓6bにより、水給水路12からの水と湯給水路14からの湯を混合し、所望の温度の湯水を吐水口6aから吐水することができるようになっている。ここで、水給水路12と湯給水路14は、湯水混合栓6bに接続され、次に、湯水混合栓6bから下方側に延び、流量センサ16を通り、吐水口6aまで上昇して延びている。
ここで、流量センサ16は、水栓装置6から吐水される水の流量を測定すると共に、この水の流量を測定することにより、吐水装置6から水が吐水されたことを検知することができるようになっている。また、吐水装置6から水が吐水されたことは、後述する封水形成部22内に水位センサ(フロート式水位センサ、複数高さ位置に設けられた電極式の水位センサ等)を設けこの水位センサにより水位の上昇を検知することにより、行うようにしてもよい。
次に、図4乃至図8により、排水装置8について説明する。排水装置8には、排水流路9が形成され、この排水流路9の上方部分には、網かご18が着脱可能に取り付けられている。網かご18は、シンク2から排出されたごみ等を捕集するためのものである。網かご18は、図5に示されているように、ステンレス製であり、下方に湾曲した最下部18aが平面視で中央よりも偏心した位置に設けられている。網かご18は、湾曲した最下部18aを備えているので、その最下部18aに水を集めて下方に落下させることができる。また、最下部18aが平面形状の場合には、その最下部18aの面積が平面視で網かごの開口面積の半分以下であることが好ましい。なお、網かご18は、針金等を編み込んだものでもよいし、樹脂製でもよい。
排水装置8の排水流路9の網かご18の上方、即ち、シンク2の排水口4には、蓋20が着脱可能に置かれている。図4に示すように、蓋20は、その下面の四隅に下方に延びる4つの短い脚部20aを備え、これらの脚部20aにより、蓋20と網かご18との間にごみ等が通過するための空間が確保されている。
図6に示すように、排水装置8の排水流路9の網かご18の下方の下流側には、封水形成部22が設けられている。この封水形成部22は、網かご18の下部から下方に向けて延びる接続部24と、この接続部24の下端から上昇する上昇部26と、この上昇部26の上端から下降する下降部28とを備えている。ここで、上昇部26の頂部26aの高さ位置により、図7に示す封水水位W0が規定される。
この封水形成部22により封水水位W0が保持されことにより、キッチン装置1を使用していないとき、即ち、待機状態のとき、排水配管10から外部の臭気等がキッチン装置1内に流入するのが防止されるようになっている。
ここで、図7に示すように、水栓装置6からシンク2への吐水が開始されると、封水形成部22内の水位は、封水水位W0から上昇し、水栓装置6から吐水される流量が、使用頻度が多い標準的な流量(例えば、2.5〜15L/min)である場合は、標準水位W2に保持される。ここで、水栓装置6から吐水される流量が変動すれば、この標準水位W2も変動する。
封水形成部22の接続部24の底面24aには、超音波発振装置30が取り付けられている。この超音波発振装置30は、所定の周波数の超音波を封水に向けて照射することにより、封水が満たされた接続部24内に生じる汚れを洗浄するようになっている。
この超音波発振装置30を制御するための制御装置32(図1参照)が、排水装置8の外部に設けられている。この制御装置32は、図1に示すように、上述した流量センサ16と超音波発振装置30に接続されている。超音波発振装置30は、この制御装置32により、上述した流量センサ16が水栓装置6により水が吐水されたことを検知したとき、この水の検知と連動して、超音波の照射が開始されるようになっている。
図7に示すように、排水装置8の封水形成部22は、さらに、網かご18の直ぐ下に円盤形状の段差部材34を備えている。この段差部材34は、排水流路9の封水形成部22の最外周部から内側に向かって下方に傾斜して延びる傾斜面34aと、この傾斜面34aの下端から下方に延びる垂直面34bを備え、中央の空間34cに水が流れるようになっている。
この段差部材34の傾斜面34aに、網かご18から落下する水の一部が衝突し、この衝突してエネルギーが減少した水が封水形成部22内の水面に流下する。これにより、網かご18から落下する水の勢いが低減され、水面が波立って水位が激しく変動することを抑制することができる。
図7及び図8に示すように、排水装置8は、さらに、水位調整部36を備えている。この水位調整部36は、上述した封水形成部22の上昇部26の頂部26aに形成されている。この水位調整部36は、水栓装置6からシンク2に水が吐水され、これにより、封水形成部22の水面が封水水位W0から標準水位W2に上昇するとき、標準水位W2まで上昇する時間を短くして短時間で標準水位W2まで上昇させ、水位が一旦標準水位W2まで上昇した後は、水位を標準水位W2に保持するためのものである。
図8に示すように、水位調整部36は、上昇部26の頂部26aの左右方向の両側に設けられた壁部36a,36bにより形成されている。この壁部36bの前側面36cは、上昇部26の下側面26b(図7参照)と面一となるように形成され、また、壁面36bの後側面36dは、下降部28の前側壁28aと面一となるように形成されている。壁部36aも同様な構造となっている。このように、壁部36a,36bの横方向から見た断面は三角形状(図7参照)となっている。
これらの壁部36a,36bにより、上昇部26の頂部26aの壁部36a,36b間には、正面視で、幅A1×高さh1の面積を持つ四角形の流路B1が形成され、さらに、壁部36a,36bの頂部37と標準水位W2との間には、幅A2×高さh2の面積を持つ四角形の流路B2が形成される。上昇部26の頂部26aの上方には、面積B1の流路と面積B2の流路、即ち、T字形状の流路が形成される。
このため、水栓装置6からシンク2に水が吐水され、これにより、封水形成部22の水面が封水水位W0から標準水位W2に上昇するとき、水は比較的小さな面積B1の流路を流れるので、封水水位W0から比較的短時間で標準水位W2まで上昇する。この後、水位が一旦標準水位W2まで上昇した後は、水は面積B1の流路と面積B2の流路の両方を流れるので、水栓装置6から吐水される水と量的にバランスされ、水位が標準水位W2に保持されるようになっている。
次に、図9乃至図12により、本発明の実施形態にキッチン装置1による動作を説明する。図9は、本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置における超音波発振装置における動作を説明する説明図である。
排水装置8の接続部24の底面24aには、超音波発振装置30が取り付けられている。超音波発振装置30の振動子が振動すると、その振動は音圧となり、水面に向かって上昇し、水面で反射して、底面24aに戻る。これにより、進行方向が互いに逆向きの波が重なり合うことにより定常波が生じる。
ここで、λが1波長とすると、汚れが落ちる最適位置(即ち、音圧レベルが高い位置)は液面40からλ/4+(λ/2)n(n=0,1,2,・・・)ごとに存在する。このように、音圧レベルは、振動の腹Aの部分で高くなり、節Nの部分で低くなる。それゆえ、腹Aの高さにある接続部24の内壁の領域R1,R2,R3が比較的洗浄効果が高い領域となる。
封水水位W0の位置が最も汚れがひどいので、この封水水位W0の位置に振動の腹Aが来るように、水面40の位置を調整すればよい。しかしながら、水面40の位置は、シンク2と網かご18を経由して落下する水の量が変動するので、それに伴い、水面40も変化する。水面40が変化すると、振動の腹Aの位置も変化するので、洗浄効果を上げるためには、水面40の変化を抑制する必要がある。
この排水装置8の封水形成部22の接続部24内の水面の高さ方向の変化を抑制するために、以下のような構造を採用している。
図10は、本発明の実施形態によるキッチン装置のシンク内の水の流れを示す平面図である。キッチン装置1のシンク2の底面2aは、全面が排水口4に向かって下方に傾斜しているので、水栓装置6からシンク2に吐水された水は、スムーズに排水口4に向かって流れる。例えば、図10に示すように、水流F1は、シンク2の前方側の壁に沿って流れ、排水口6aに流入する。水流F2は、シンク2の底面2aの傾斜により直接排水口4に流入する。水流F3は、シンクの右側の壁に沿って流れ、排水口4に流入する。また、シンク2の底面2aの全面が下方に傾斜しているので、ごみを含む水が底面2aで停滞することがない。ここで、シンク2の底面2aの傾斜角度は、場所によって異なるようにしてもよい。
本実施形態においては、シンク2の底面2aの全面が排水口4に向かって下方に傾斜しているので、水栓装置6から吐水された水は、スムーズに排水口4に集めることができるので、排水口4から排水装置8に流下する水の変動を抑制することができる。これにより、排水装置8内の水面の高さ方向の変化を抑制することができる。
図11は、本発明の実施形態によるキッチン装置の網かご内の水の流れを示す正面図である。網かご18に流下したごみを含む水は、それらの重力により、網かご18の底面の最下部18aに集まり(流れF4,F5参照)、下方に落下する(流れF6参照)。
本実施形態においては、網かご18がその最下部18aに向かって下方に傾斜しているので、網かご18を通過する水を最下部18aに集めて、下方の排水装置10に落下させることができる。このため、網かご18から下方の排水装置10に落下する水の変動を抑制することができる。これにより、排水装置8内の水面の高さ方向に変化を抑制することができる。
図12は、本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置の待機状態を示す部分拡大断面図である。図12に示すように、キッチン装置1において、待機状態では、排水装置8の封水形成部22内の水位は、上昇部26の頂部26aの位置における封水水位W0となっている。封水形成部22内の水位が封水水位W0となることにより、待機状態において、排水装置8が、排水配管10側と空気的に遮断され、外部の臭気が排水配管10から排水装置8内に浸入することが防止されるようになっている。この待機状態において、水栓装置6からの吐水はなされておらず、超音波発振装置30も作動されていない。
図13は、本発明の実施形態によるキッチン装置の排水装置に水が流入し封水形成部内の水位が標準水位W2まで到達した状態を示す部分拡大断面図である。
水栓装置6から吐水が開始されると、その吐水を流量センサ16が検知して検知信号を制御装置32に送信し、制御装置32は、その検知信号に基づき、超音波発振装置30を作動させる。超音波発振装置30により照射される超音波により、排水装置8内の封水形成部22の洗浄が開始される。
また、水栓装置6から吐水が開始されると、封水形成部22内の水位も上昇する。水位が上昇部26の頂部26aから壁部36a,36bの頂部37に達するまでは、比較的短時間で水位W1まで上昇し、その後、水位は標準水位W2まで上昇し、水位はその標準水位W2に保持される。これは、水栓装置6からの吐水の流量が一定であることが前提となっている。
図13に示すように、網かご18は、その最下部18aに向かって下方に傾斜するように形成されているので、網かご18内に流下した水は、その流れF7,F8,F9により示されるように、その最下部18aに向かって流れる。その後、最下部18aに集まった水は、流れF10により示されるように、まとまって、下方の封水形成部22に流下する。
図13に示すように、網かご18の最下部18aから流下する流れF10の一部は、段差部材34の傾斜面34a上に落下するようになっている。この網かご18から落下する水の一部が段差部材34の傾斜面34aに落下すると、その分、網かご18から落下する水の勢いが低減され、それにより、封水形成部22の水面の波立ちを抑制することができる。
水栓装置6から水が吐水されている間、超音波発振装置30が作動しており、この超音波発振装置30から照射される超音波により、封水形成部22内が洗浄される。このとき、封水形成部22の水面の水位は、上述した種々の構造、即ち、シンク2の底面2aを排水口4に向けて下方に傾斜させ、網かご18がその下端部(最下部18a)に向かって下方に傾斜するように形成され、網かご18から落下する水の一部が段差部材34の傾斜面34aに衝突して水の勢いが低減される等により、水面における波立ち(水位の変動)が抑制され、水面が安定する。
封水形成部22の水位の変動が抑制されると、水位が安定し、超音波発振装置30による超音波洗浄の洗浄効率が向上する。
次に、上述した本発明の実施形態のキッチン装置の変形例を説明する。
先ず、シンク2の底面2aは全面が排水口4に向かって傾斜すること好ましいが、底面2aの一部が傾斜するようなものであってもよい。また、底面2aに傾斜溝を設けるようにしてもよい。
さらに、シンク2の底面2aの排水口4に接する部分の少なくとも一部は下方に向けて傾斜するようにしてもよい。
シンクの2の排水口4は、矩形のシンクの4つの端部の何れかの位置に設けるようにしてもよい。また、シンク2の排水口4は、シンク2の右側の壁に沿った任意の位置に設けてもよい。また、シンク2の左側の壁に沿った任意の位置に設けてもよい。
以下、上述した本発明の実施形態(変形例を含む)によるキッチン装置による作用効果を説明する。
本実施形態によるキッチン装置1においては、制御装置32により、流量センサ16による吐水された水の検知と連動して超音波発振装置30による超音波の照射を開始させ、シンク2の底面の少なくとも一部が排水口4に向けて下方に傾斜するように形成され、水栓装置6から吐水された水の流れを排水口4に効果的に集めることができ、排水口4から排水装置8に流下する水の変動を抑制することができる。さらに、網かご18がその最下部に向けて下方に傾斜するように形成されているので、網かご18を通過する水を最下部18aに集めて下方に流下させることができる。このようなシンク2と網かご18により、網かご18から排水装置8の封水形成部22に流入する水の流量の変動が抑制され、封水形成部22内の水位の変動を抑制することができる。これにより、本実施形態によれば、超音波発振装置30による洗浄時の封水形成部22内の水位を安定させることができ、超音波洗浄による洗浄性能を向上させることができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、シンク2の排水口に接する底面2aの少なくとも一部が排水口4に向けて下方に傾斜するように形成されているので、シンク2の排水口4に向かって流れる水が滞留することを抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、シンク2の排水口4に流れこむ水の流量の変動を抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、シンク2の底面2aの全面が排水口4に向けて下方に傾斜するように形成されているので、水栓装置6からの吐水の開始と連動して超音波洗浄装置30による超音波洗浄を開始させる場合であっても、より確実に水栓装置6から吐水された水の流れを排水口4へ集めることができ、排水口4に流れる水の流量の変動を抑制することができる。なお、水栓装置6からの吐水の開始と連動して超音波洗浄装置30による超音波洗浄を開始させる場合には、通常、使用者は何らかの洗浄作業を行っているため、その作業中に吐水の位置が変わるが、シンク2のどの位置に吐水が落下しても、排水口4に流れる水の流量の変動を抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、シンク2の排水口4がシンク2の前後方向の端部又は横方向の端部に設けられているので、水栓装置6から吐水された水が排水口4に流入する際のルートを狭めることができる。これにより、本実施形態によれば、水栓装置6から吐水された水の流れをより確実に排水口へ集めることができ、排水口4に流れる水の流量の変動をより抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、シンク2の排水口4がシンク2の横方向の何れか一方の端部に設けられ、且つ、水栓装置6がシンク2の横方向における中心線を挟んで排水口4とは反対側の領域に設けられているので、水栓装置6から吐水された水が排水口4に到達するまでのルートを狭めることができる。これにより、本実施形態によれば、水栓装置6から吐水された水の流れをより確実に排水口へ集めることができ、排水口4に流れる水の流量の変動をより抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、網かご18の最下部18aが、平面視において、封水形成部22内の流路の中央からずれた位置に設けられているので、網かご185から流れてきた水を封水形成部22内の流路の中央からずれた位置に落下させることができる。これにより、網かご18から封水形成部22内の封水面に落下した水により生じる波が不均一になるので、波の振幅が増幅されにくくなり、その結果、封水面での波立を抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、排水装置8の封水形成部22が、網かご18よりも下流側に、封水形成部22の側壁から内部に向かって延びる傾斜面34aを持つ段差部材34を備え、網かご18及び段差部材34が、網かご18を流れる水の少なくとも一部が段差部材34の傾斜面34aに落下するように配置されているため、網かご18から落下する水の勢いを低減することができる。これにより、排水装置8の封水形成部内22の水面が波立つことをより抑制することができる。
本実施形態によるキッチン装置1においては、網かご18の最下部18aが、平面視において、中央よりも偏心した位置に設けられているので、網かご18を通過する水を段差部材34の傾斜面34aに当てることにより封水形成部22内の水面の波立を抑制すると共に、傾斜面34aからその下流側に流れる水の流れが不均一になることを抑制することができる。
1 キッチン装置
2 シンク
2a 底面
4 排水口
6 水栓装置
8 排水装置
9 排水流路
10 排水配管
16 流量センサ
18 網かご
22 封水形成部
24 接続部
26 上昇部
28 下降部
30 超音波発振装置
32 制御装置
34 段差部材
34a 傾斜面
36 水位調節部
40 水面

Claims (8)

  1. キッチン装置であって、
    底面に排水口が形成されたシンクと、
    このシンクに水を吐水する水栓装置と、
    この水栓装置から水が吐水されたことを検知する検知部と、
    上記シンクの排水口の下流側に設けられた排水流路と、この排水流路内に封水を形成する封水形成部と、この封水形成部内の水に超音波を照射する超音波発振装置と、を備えた排水装置と、
    この排水装置内に配置され上記シンクから排出されるごみを捕集する網かごと、
    上記排水装置の超音波発振装置による超音波の照射を制御する制御装置と、を有し、
    上記制御装置は、上記検知部による水の吐水の検知と連動して上記超音波発振装置による超音波の照射を開始させ、
    上記シンクは、その底面の少なくとも一部が上記排水口に向けて下方に傾斜するように形成され、
    上記網かごは、その最下部に向けて下方に傾斜するように形成されている、キッチン装置。
  2. 上記シンクは、その排水口に接する底面の少なくとも一部が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されている、請求項1に記載のキッチン装置。
  3. 上記シンクは、その底面の全面が排水口に向けて下方に傾斜するように形成されている、請求項1又は2に記載のキッチン装置。
  4. 上記シンクの排水口は、上記シンクの前後方向の端部又は横方向の端部に設けられている、請求項1乃至3の何れか1項に記載のキッチン装置。
  5. 上記シンクの排水口は上記シンクの横方向の何れか一方の端部に設けられ、且つ、上記水栓装置は上記シンクの横方向における中心線を挟んで上記排水口とは反対側の領域に設けられている、請求項4に記載のキッチン装置。
  6. 上記網かごは、その最下部が、平面視において、上記封水形成部内の流路の中央からずれた位置に設けられている、請求項1乃至5の何れか1項に記載のキッチン装置。
  7. 上記排水装置の封水形成部は、上記網かごよりも下流側に、上記封水形成部の側壁から内部に向かって延びる傾斜面を持つ段部を備え、上記網かご及び段部は、網かごを流れる水の少なくとも一部が上記段部の傾斜面に落下するように配置されている、請求項6に記載のキッチン装置。
  8. 上記網かごは、その最下部が、平面視において、中央よりも偏心した位置に設けられている、請求項7に記載のキッチン装置。
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