JP2021030524A - 記録装置 - Google Patents

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健一 阿部
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Abstract

【課題】記録媒体に記録を行う際の記録精度を向上させることができる構成を提供する。【解決手段】記録装置1は、記録ヘッドHを保持すると共に、主走査方向Xに移動するメインキャリッジ21に対し副走査方向Yに移動可能に保持されたサブキャリッジ22と、主走査方向Xに沿って形成されてサブキャリッジ22を主走査方向Xに案内する複数のレール42,43,44と、を備える。サブキャリッジ22には、複数のレール42,43,44のうちの隣接する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接するように配置された位置決めローラ24及び押圧ローラ25と、押圧ローラ25を位置決めローラ24から離間する側に向けて付勢する当接部付勢バネと、を設ける。サブキャリッジ22の副走査方向Yの位置決めは、位置決めローラ24及び押圧ローラ25によって行う。【選択図】図3

Description

本発明は、移動する記録ヘッドが記録媒体に印字を行う記録装置に関する。
特許文献1には、主走査方向へ往復移動する記録ヘッドによって、載置部にセットされた記録媒体に印字を行う記録装置が記載されている。この記録装置は、記録ヘッドを主走査方向に案内する2つのレールを有し、記録ヘッドを主走査方向に往復移動させつつレールを切り換えることで、記録ヘッドを副走査方向に移動させるように構成されている。このような特許文献1に記載の記録装置は記録ヘッドを保持するヘッドホルダをレールに対し押圧部材により押圧することによって、記録ヘッドをガタつきなく移動させるようにしている。
特開2018−24245号公報
特許文献1に記載の記録装置は、ヘッドホルダをレールに対して押圧部材により押圧する構成であるため、ヘッドホルダを案内するレールが切り換わると押圧部材によりヘッドホルダを押圧する力が変化する。このため、ヘッドホルダを案内するレールが切り換わると、ヘッドホルダの移動抵抗が変化したり記録ヘッドの姿勢が変化して、記録媒体に印字(記録)を行う際の記録精度が低下するおそれがある。
本発明は、記録ヘッドを主走査方向及び副走査方向に移動させる構成で、記録精度の低下を抑制できる構成を提供することを目的としている。
本発明の記録装置は、記録媒体に記録を行う記録ヘッドを保持する保持部と、前記保持部を副走査方向に移動可能に保持するスライダと、前記スライダを主走査方向に往復移動させる主移動手段と、それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された3本のレールであって、前記3本のレールのうちの隣接する2本のレールで前記保持部の副走査方向の位置決めを図ると共に前記保持部を主走査方向に案内する前記3本のレールと、前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記保持部を案内する前記2本のレールを切り換えることで、前記保持部の副走査方向の位置を変更する変更手段と、を備え、前記保持部は、前記2本のレールの間に配置され、前記2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで前記保持部を前記2本のレールに沿って主走査方向に案内可能とする第1当接部及び第2当接部と、前記第2当接部を前記第1当接部から離間する側に向けて付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、記録媒体に記録を行う記録ヘッドを保持する保持部と、前記保持部を副走査方向に移動可能に保持するスライダと、前記スライダを主走査方向に往復移動させる主移動手段と、それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された4本以上の複数のレールであって、前記複数のレールのうちの隣接する2本のレールで前記保持部の副走査方向の位置決めを図ると共に前記保持部を主走査方向に案内する前記複数のレールと、前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記保持部を案内する前記2本のレールを切り換えることで、前記保持部の副走査方向の位置を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段は、前記複数のレールの主走査方向両側にそれぞれ設けられ、前記保持部を案内する前記2本のレールを副走査方向一方側の2本から他方側の2本に切り換え、前記保持部は、前記2本のレールの間に配置され、前記2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで前記保持部を前記2本のレールに沿って主走査方向に案内可能とする第1当接部及び第2当接部と、前記第2当接部を前記第1当接部から離間する側に向けて付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体に記録を行う際の記録精度を向上させることができる。
第1の実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図。 インクジェット記録装置を示す斜視図。 キャリッジユニット及びレールユニットを示す下面図。 クリーニング装置を示す斜視図。 インクジェット記録装置の制御ブロック図。 キャリッジユニットを示す分解斜視図。 当接ユニットを示す分解斜視図。 当接ユニットが第1レール及び第2レールに当接している状態の下面図。 当接ユニットが第1レール及び第2レールに当接している状態の斜視図。 第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジユニットの動作を示す模式図。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1乃至図10を用いて説明する。まず、本実施形態のインクジェット記録装置1の概略構成について、図1乃至図4を用いて説明する。また、以下の記載において、図1のY2方向(左斜め下方向)を「前方」、図1のY1方向を「後方」、図1のX2方向(左斜め上方向)を「左方」、図1のX1方向を「右方」、図1のZ1方向を「上方」、図1のZ2方向を「下方」とも記載する。また、Y1方向及びY2方向をまとめて「Y方向(副走査方向)」、X1方向及びX2方向をまとめて「X方向(主走査方向)」、Z1方向及びZ2方向をまとめて「Z方向(上下方向)」とも記載する。X方向、Y方向、Z方向は、それぞれ互いに直交している。
[インクジェット記録装置]
図1乃至図3に示すように、インクジェット記録装置1は、記録ヘッドHを有するキャリッジユニット20が主走査方向(X方向)に往復移動しながら記録ヘッドHからインクを吐出して、封書、カード、シート等の記録媒体Pの記録面(上面)に文字や画像の記録(印字)を行う。記録ヘッドHは、下面にインクの吐出口(不図示)がY方向に沿って複数配置されており、インクを貯留するインクカートリッジ(不図示)がユニット化されている。
インクジェット記録装置1は、カバー体2、記録媒体保持装置10、キャリッジユニット20、主移動手段としての移動装置30、制御手段としての制御部100、クリーニング装置(不図示)などを備えている。制御部100とキャリッジユニット20とは、フレキシブルケーブル90で接続されている。また、インクジェット記録装置1は、副走査方向(Y方向)に互いに間隔をあけて配置され、後述する複数のレールとしての3本のレールである第1ガイドレール42、第2ガイドレール43、第3ガイドレール44を有するレールユニット40を備えている。
[カバー体]
図1に示すように、カバー体2は、インクジェット記録装置1の各構成を覆って保護している。カバー体2には、ユーザが必要に応じて印刷条件等を入力するための操作パネル3と、記録媒体Pを前方から矢印方向にカバー体2の内部に挿入するための挿入口Sと、が設けられている。
[記録媒体保持装置]
図2に示すように、記録媒体保持装置10は、支持板11と、角孔13aを有するベース板13と、記録媒体検知センサ(不図示)と、昇降可能なリフト台(不図示)と、リフト台を昇降させるリフトモータM3(図5参照)と、を有している。支持板11は、記録ヘッドHの下方に対向配置され、挿入口Sに挿入された記録媒体Pを支持する。ベース板13は、記録ヘッドHの吐出口との距離が略一定となるように支持板11と略平行に、支持板11と記録ヘッドHとの間に配置されており、例えば、挿入口Sに挿入された記録媒体Pの右方側の端部及び後方側の端部が当接可能な位置決め部(不図示)が、一体的に設けられている。挿入口Sに挿入された記録媒体Pは、右方側の端部及び後方側の端部が位置決め部に当接することにより、X方向及びY方向に位置決めされる。記録媒体検知センサは、記録媒体Pが位置決め部によってX方向及びY方向に位置決めされている状態で、検知信号を制御部100に出力する。
リフト台は、ベース板13の下方に配置されており、下降した状態でベース板13と離間して、挿入口Sに対する記録媒体Pの挿抜を可能とする。一方、リフト台は、上昇することで、挿入口Sに挿入された記録媒体Pを、ベース板13の記録ヘッドHとは反対側の面(ベース板13の下面)に記録媒体Pの上面が当接するように押圧する。挿入口Sに挿入されて支持板11に支持された記録媒体Pは、リフト台の上昇によりベース板13に当接することで、厚さによらずZ方向に位置決めされる。
ベース板13の角孔13aは、挿入口Sに挿入され、リフト台によりベース板13の下面に押圧された記録媒体Pを、記録ヘッドHに対して略矩形の所定の領域で露出させるように開口している。記録ヘッドHは、角孔13aが記録媒体Pを露出させる所定の領域内で、記録媒体Pに印字可能となっている。例えば、角孔13aは、記録ヘッドHが記録媒体Pに印字可能な領域よりも前後左右方向へ1mm程度大きく形成されている。
[移動装置]
移動装置30は、キャリッジユニット20を主走査方向に往復移動させるものである。図2に示すように、移動装置30は、DCモータであるキャリッジモータM1、駆動ベルト32、主走査レール35、リニアエンコーダ37などを有している。駆動ベルト32は、キャリッジモータM1に駆動される駆動プーリとテンションプーリ31とに巻き掛けられており、キャリッジモータM1の駆動力により回転駆動される。キャリッジユニット20は、駆動ベルト32に接続されており、駆動ベルト32が回転駆動することで移動する。テンションプーリ31は、テンションプーリバネにより駆動ベルト32が緊張する方向に付勢されている。
リニアエンコーダ37は、X方向に沿って配置されており、キャリッジユニット20が有するエンコーダセンサ27(図5参照)により、キャリッジユニット20のX方向の位置を検出可能となっている。後述する制御部100は、エンコーダセンサ27の出力に基づいてキャリッジユニット20の主走査方向の位置を制御する。主走査レール35は、X方向に沿って形成されている。主走査レール35は、キャリッジユニット20の所定部位と係合してキャリッジユニット20をX方向に案内する。このように構成される移動装置30は、キャリッジモータM1が駆動することにより、キャリッジユニット20をX方向に沿って所定範囲で往復移動させる。
[クリーニング装置]
図2及び図4に示すように、クリーニング装置50は、記録ヘッドHが記録媒体に印字可能な領域から外れた位置に配置されており、記録媒体Pへの印字終了後に記録ヘッドHの吐出口のクリーニングを行うためのものである。例えば、クリーニング装置50は、吐出口を清掃するクリーニングブレード51、吐出口を被覆するキャップ52、吐出口の残インクを吸引するポンプ(不図示)、ポンプを作動させるポンプモータM2(図5参照)等を有している。例えば、クリーニング装置50は、記録ヘッドHによる記録媒体Pへの印字終了後、キャリッジユニット20が移動範囲の端部(後述する待機位置、本実施形態では図3の右端部)に向かって移動する際、クリーニングブレード51が、移動するキャリッジユニット20に搭載された記録ヘッドHの吐出口に当接することで、この吐出口を清掃する。更に記録ヘッドHが移動して待機位置に達すると、吐出口をキャップによって覆い、キャップに形成された吸引口(不図示)を介してポンプによって残インクの吸引を行う。
[制御部]
図5は、本実施形態のインクジェット記録装置1の制御構成を示すブロック図である。制御部100は、CPU101、インターフェースコントローラ102、プログラムROM103、イメージメモリ105、ワークRAM106、記録ヘッド制御回路110、及び出力ポート111、モータ駆動部112などを有する。CPU101は、プログラムROM103に格納された制御手順に対応するプログラムやデータテーブル等を読み出しながら各部の制御を行う。
インターフェースコントローラ102は、ホストコンピュータHCからの入力信号をCPU101に受け渡す。イメージメモリ105には、記録ヘッドHが印字を行う際のイメージデータが格納され、CPU101は、イメージメモリ105から順次読み出したイメージデータを、記録ヘッド制御回路110を介して記録ヘッドHに出力する。また、ワークRAM106には、作業用データが格納され、CPU101は、前述のプログラム等に基づいてワークRAMに格納されたデータを参照し、例えば、モータ駆動部112を介して各モータに信号を出力する。モータ駆動部112は、出力ポート111を介してCPU101に接続される。
このように構成される制御部100は、各センサやスイッチ等からの入力信号に基づいて、記録ヘッドHや各モータを制御する。例えば、ホストコンピュータHCから送信された記録情報やコマンドは、インターフェースコントローラ102を介してCPU101に受信される。CPU101は、インクジェット記録装置1の記録情報の受信、記録動作、記録媒体の昇降、記録ヘッドHのクリーニング動作等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU101では、受信したコマンドを解析した後に、記録情報のイメージデータをイメージメモリ105にビットマップ展開して描画する。記録前に行う動作処理では、出力ポート111及びモータ駆動部112を介して記録媒体PをリフトアップするリフトモータM3等を駆動して記録媒体を記録位置にリフトアップする動作を行う。また、CPU101は、出力ポート111及びモータ駆動部112を介してキャリッジモータM1を駆動し、記録ヘッドをクリーニング装置のキャップから離し、待機位置からホームポジションへ移動する。
記録を行う際は、所定速度でスキャンするキャリッジユニット20に搭載された記録ヘッドHから記録媒体Pにインクを吐出するタイミング(記録タイミング)を決定するため、エンコーダセンサ27で記録ヘッドH(キャリッジユニット20)の位置を検出する。その後、キャリッジユニット20のスキャンに同期して、CPU101はイメージメモリ105から記録情報を順次読み出し、この読み出した記録情報を記録ヘッドHに、記録ヘッド制御回路110を経由して転送する。CPU101の動作は、プログラムROM103に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM103には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、CPU101は作業用のメモリとしてワークRAM106を使用する。更にCPU101は、記録ヘッドHのクリーニングや吸引動作時に、出力ポート111、モータ駆動部112を介してポンプモータM2を駆動し、インクの吸引等の制御を行う。
[キャリッジユニット]
次に、キャリッジユニット20の構成について、図3、図6乃至図9を用いて説明する。図3及び図6に示すように、キャリッジユニット20は、スライダとしてのメインキャリッジ21、記録ヘッドHを着脱可能に保持する保持部としてのサブキャリッジ22、記録ヘッドH、エンコーダセンサ27(図5参照)などを有している。メインキャリッジ21は、Y方向に沿って形成されてサブキャリッジ22をY方向に案内するガイド溝(不図示)を有しており、サブキャリッジ22をY方向へ移動可能に保持している。メインキャリッジ21は、主走査レール35(図2参照)に支持されてX方向に案内される。サブキャリッジ22は、記録ヘッドHを保持するサブキャリッジ本体23、及び第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44に当接可能な当接ユニットTを有している。
図7に示すように、当接ユニットTは、ベース部材29、第1当接部(回転体)としての位置決めローラ24、第2当接部(回転体)としての押圧ローラ25、押圧ローラ保持部材28、付勢手段としての付勢バネ26を有する。位置決めローラ24は、ベース部材29に回転自在に保持されており、押圧ローラ25は、押圧ローラ保持部材28に回転自在に保持されている。付勢バネ26は、ベース部材29と押圧ローラ保持部材28との間に配置され、押圧ローラ保持部材28をベース部材29から離れる方向に付勢する。本実施形態では、付勢バネ26は、圧縮コイルバネとしている。ベース部材29は、図7の上下方向が副走査方向となるように、サブキャリッジ本体23に固定されている。また、ベース部材29には、位置決めローラ24の軸部24aを保持する溝部29aと、副走査方向他方側(Y2方向側)の面に形成されて付勢バネ26の一端部を保持する穴部29bとが形成されている。
押圧ローラ保持部材28は、ベース部材29に対して副走査方向一方側(Y1方向側)に、付勢バネ26を介して配置されている。押圧ローラ保持部材28は、サブキャリッジ本体23に対し副走査方向に移動可能に保持されている。また、押圧ローラ保持部材28には、押圧ローラ25の軸部25aを保持する溝部28aと、付勢バネ26の他端部を保持する穴部28bとが形成されている。押圧ローラ25は、押圧ローラ保持部材28を介して付勢バネ26により副走査方向一方側に付勢されている。また、位置決めローラ24の軸部24a及び押圧ローラ25の軸部25aは、それぞれ副走査方向及び主走査方向に直交するZ方向に沿って配置されている。これにより、後述するように、サブキャリッジ22がレールユニット40の各レールに沿って移動する際に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25がレールと当接しつつ回転するようになっている。
サブキャリッジ22の上方には、後述するレールユニット40の第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44が配置されている。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、これら3本のガイドレールのうちの隣接する2本のガイドレールの互いに対向する面にそれぞれ当接するように配置されている。そして、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が2本のレールにそれぞれ当接することでサブキャリッジ22を2本のレールに沿って主走査方向に案内可能としている。なお、第2当接部の付勢手段は、圧縮コイルバネに限定されない。付勢手段は、第2当接部をY方向に付勢可能であればよく、例えば、引張コイルバネやバネ以外の弾性体等であってもよい。
図3、図8及び図9に示すように、本実施形態では、押圧ローラ25は、位置決めローラ24に対し、前方側(Y2方向側、副走査方向他方側)に配置されている。このため、位置決めローラ24は、上述の2本のレールのうち、後方側(Y1方向側、副走査方向一方側)のレールの前方側の面に当接し、押圧ローラ25は、前方側(副走査方向他方側)のレールの後方側の面に当接する。これにより、位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44のうち、隣接する2本のレールの間に配置され、当該2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接する。これら位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、主走査方向の位置がほぼ同じとなるようにそれぞれ1個ずつ配置されている。但し、少なくとも何れか一方を複数としても良い。位置決めローラ24及び押圧ローラ25が、上記2本のレールに当接している状態で、付勢バネ26は、押圧ローラ25を位置決めローラ24から離間する側に向けて付勢する。
サブキャリッジ22は、上述の位置決めローラ24及び押圧ローラ25が隣接する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで副走査方向の位置決めが行われる。また、サブキャリッジ22は、キャリッジユニット20が主走査方向に移動する際に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が隣接する2本のレールに当接しながら回転することにより、当該2本のレールに沿って主走査方向に案内される。なお、第1当接部及び第2当接部の少なくとも一方は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44と当接した状態で摺動することによって、サブキャリッジが第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44に案内されてもよい。
[レールユニット]
次に、レールユニット40の構成について、図3を用いて説明する。図3に示すように、レールユニット40は、サブキャリッジ22を主走査方向に案内する第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44と、変更手段としての第1変更部60及び第2変更部70と、を有している。第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44は、それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された3本のレールである。上述のように、サブキャリッジ22は、これら3本のガイドレールのうちの隣接する2本のガイドレールで副走査方向の位置決めが図られると共に、主走査方向に案内される。第1変更部60及び第2変更部70は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、サブキャリッジ22を案内する2本のガイドレールを切り換えることで、サブキャリッジ22の副走査方向の位置を変更する。
第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44、第1変更部60及び第2変更部70は、キャリッジユニット20の上方に設けられた天板41の下面に保持されている。第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44は、X方向が略同じ長さの板状に形成された3本のレールであり、天板41から下方に向けて突出している。また、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44は、後方側から、第1ガイドレール42、第2ガイドレール43、第3ガイドレール44の順番に、略等間隔かつそれぞれの両端部のX方向の位置が略同じ位置となるように配置されている。
[第1変更部]
第1変更部60は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44の主走査方向片側(図3の左側)に設けられている。第1変更部60は、ベース板13に形成された角孔13a(図2参照)よりも左側で、サブキャリッジ22を案内する2本のガイドレールを後方側(副走査方向一方側)の2本から前方側(副走査方向他方側)の2本に切り換えることで、サブキャリッジ22のY方向(副走査方向)の位置を変更する。このような第1変更部60は、第1案内部としての第1ガイド板61、第2案内部としての第2ガイド板62、第1接続部としての第1接続板63、第2接続部としての第2接続板64、移動部としての第1フラッパ65、及び第1フラッパバネ(不図示)を有している。
第1ガイド板61及び第2ガイド板62は、それぞれ第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44に対して主走査方向片側に外れた位置に配置され、X方向に沿って設けられている。また、第1ガイド板61及び第2ガイド板62は、例えば、天板41から下方に向けて突出する板状に形成されている。本実施形態では、第1ガイド板61は、副走査方向に関して第2ガイドレール43と同じ位置に配置されており、第2ガイド板62は、第1ガイド板61に対して前方側に対向配置され、副走査方向に関して第3ガイドレール44と同じ位置に配置されている。
第1ガイド板61と第2ガイド板62の副走査方向の間隔は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44のそれぞれの副走査方向の間隔と略同じとしている。第1ガイド板61及び第2ガイド板62は、詳しくは後述するように、サブキャリッジ22が位置した状態で、上述の隣接する2本のガイドレールと同様に、互いに対向する面のそれぞれに位置決めローラ24及び押圧ローラ25が当接することで、サブキャリッジ22を主走査方向に案内可能となっている。
第1接続板63は、前方側の面が、第1ガイドレール42の前方側の面の主走査方向片端部(図3の左端部)と、第1ガイド板61の前方側の面の主走査方向他端部(図3の右端部)とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。第2接続板64は、後方側の面が、第3ガイドレール44の後方側の面の主走査方向片端部と、第2ガイド板62の後方側の面の主走査方向他端部とを接続するように設けられている。本実施形態では、第3ガイドレール44、第2接続板64及び第2ガイド板62は、同一直線状に配置されている。なお、第1接続部及び第2接続部は、第1ガイドレールと第1案内部、及び第3ガイドレールと第2案内部とを隙間無く接続するものに限定されず、位置決めローラ24又は押圧ローラ25を案内可能な程度の小さな隙間が形成されるようにそれぞれを接続するものであってもよい。
第1フラッパ65は、第2ガイドレール43の主走査方向片端部に回動可能に支持され、第2ガイドレール43と第1ガイド板61とを接続する位置(第1位置、接続位置)と、第1ガイド板61との接続が解除される位置(第2位置、解除位置)とに回動可能(移動可能)となっている。第1フラッパバネは、第1フラッパ65を解除位置から接続位置に向けて、図3の反時計回り方向に付勢している。第1フラッパ65を、第1フラッパバネの付勢力に抗して接続位置から解除位置に位置させた場合、第1フラッパ65の主走査方向片端部と、第1接続板63及び第1ガイド板61との間は、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が通過可能な距離、離間可能となっている。
このように構成される第1変更部60は、次のように動作する。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第1フラッパ65が解除位置に位置する状態で、第1フラッパ65及び第1接続板63を介して、第1ガイドレール42及び第2ガイドレール43から第1ガイド板61及び第2ガイド板62に移動可能である。この際、第1フラッパ65は押圧ローラ25に押されることで解除位置に移動する。
同様に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第1フラッパ65が接続位置に位置する状態で、第1フラッパ65及び第2接続板64を介して、第1ガイド板61及び第2ガイド板62から第2ガイドレール43及び第3ガイドレール44に移動可能である。この際、第1フラッパ65は第1フラッパバネの付勢力により接続位置に移動する。
[第2変更部]
第2変更部70は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44の主走査方向他側(図3の右側)に設けられている。第2変更部70は、ベース板13に形成された角孔13a(図2参照)よりも右側で、サブキャリッジ22を案内する2本のガイドレールを前方側(副走査方向他方側)の2本から後方側(副走査方向一方側)の2本に切り換えることで、サブキャリッジ22のY方向(副走査方向)の位置を変更する。このような第2変更部70は、第1案内部としての第3ガイド板71、第2案内部としての第4ガイド板72、第1接続部としての第3接続板73、第2接続部としての第4接続板74、移動部としての第2フラッパ75、及び第2フラッパバネ(不図示)を有している。
第3ガイド板71及び第4ガイド板72は、それぞれ第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44に対して主走査方向他側に外れた位置に配置され、X方向に沿って設けられている。また、第3ガイド板71及び第4ガイド板72は、例えば、天板41から下方に向けて突出する板状に形成されている。本実施形態では、第3ガイド板71は、副走査方向に関して第2ガイドレール43と同じ位置に配置されており、第4ガイド板72は、第3ガイド板71に対して後方側に対向配置され、副走査方向に関して第1ガイドレール42とY方向が同じ位置に配置されている。
第3ガイド板71と第4ガイド板72の副走査方向の間隔は、第1ガイドレール42〜第3ガイドレール44のそれぞれの副走査方向の間隔と略同じとしている。第3ガイド板71及び第4ガイド板72は、詳しくは後述するように、サブキャリッジ22が位置した状態で、上述の隣接する2本のガイドレールと同様に、互いに対向する面のそれぞれに位置決めローラ24及び押圧ローラ25が当接することで、サブキャリッジ22を主走査方向に案内可能となっている。
第3接続板73は、後方側の面が、第3ガイドレール44の後方側の面の主走査方向他端部(図3の右端部)と、第3ガイド板71の後方側の面の主走査方向片端部(図3の左端部)とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。第4接続板74は、前方側の面が、第1ガイドレール42の前方側の面の主走査方向他端部と、第4ガイド板72の前方側の面の主走査方向片端部とを接続するように設けられている。本実施形態では、第1ガイドレール42、第4接続板74及び第4ガイド板72は、同一直線状に連続するように配置されている。なお、第3接続部及び第4接続部は、第3ガイドレールと第3案内部、及び第1ガイドレールと第4案内部とを隙間無く接続するものに限定されず、位置決めローラ24又は押圧ローラ25を案内可能な程度の小さな隙間が形成されるようにそれぞれを接続するものであってもよい。
第2フラッパ75は、第2ガイドレール43の主走査方向他端部に回動可能に支持され、第2ガイドレール43と第3ガイド板71とを接続する位置(第1位置、接続位置)と、第3ガイド板71との接続が解除される位置(第2位置、解除位置)とに回動可能となっている。第2フラッパバネは、第2フラッパ75を解除位置から接続位置に向けて、図3の反時計回り方向に付勢している。第2フラッパ75を、第1フラッパバネの付勢力に抗して接続位置から解除位置に位置させた場合、第2フラッパ75の主走査方向他端部と、第3接続板73及び第3ガイド板71との間は、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が通過可能な距離、離間可能となっている。
このように構成される第2変更部70は、次のように動作する。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第2フラッパ75が解除位置に位置する状態で、第2フラッパ75及び第3接続板73を介して、第3ガイドレール42及び第2ガイドレール43から第3ガイド板71及び第4ガイド板72に移動可能である。この際、第2フラッパ75は位置決めローラ24に押されることで解除位置に移動する。
同様に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第2フラッパ75が接続位置に位置する状態で、第2フラッパ75及び第4接続板74を介して、第3ガイド板71及び第4ガイド板72から第2ガイドレール43及び第1ガイドレール42に移動可能である。この際、第2フラッパ75は第2フラッパバネの付勢力により接続位置に移動する。
[制御の詳細、並びにキャリッジユニット及びレールユニットの動作]
次に、制御部100が行う制御の詳細、並びにキャリッジユニット20及びレールユニット40の動作について、図2、図3及び図5を用いて説明する。メインキャリッジ21が移動範囲の主走査方向他端部(図3の右端部)である印字開始前の待機位置に位置している場合、サブキャリッジ22に設けられた当接ユニットTは、第3ガイド板71及び第4ガイド板72上に位置している。この状態では、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイド板71及び第4ガイド板72の互いに対向する面にそれぞれ当接している。
メインキャリッジ21が待機位置に位置している状態で、ホストコンピュータHCから記録情報やコマンド等を受信すると、制御部100は、キャリッジモータM1を正方向に駆動させてメインキャリッジ21を主走査方向片側(図3の左側)に向けて移動させる。メインキャリッジ21が移動すると、位置決めローラ24は、第4ガイド板72、第4接続板74、第1ガイドレール42の順に当接しながら回転して案内される。このとき、押圧ローラ25は、第3ガイド板71、接続位置に位置する第2フラッパ75、第2ガイドレール43の順に当接しながら回転して案内されて、位置決めローラ24及び押圧ローラ25と共にサブキャリッジ22が主走査方向他側に移動する。サブキャリッジ22が第1ガイドレール42及び第2ガイドレール43の2本のレールに案内されて移動している状態で、記録ヘッドHが記録媒体Pに往路の印字を行う。
更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1ガイドレール42及び第2ガイドレール43から第1接続板63及び第1フラッパ65に案内されることで、サブキャリッジ22が第1ガイドレール42及び第2ガイドレール43から第1接続板63及び第1フラッパ65に移動する。この際、位置決めローラ24が第1接続板63に沿って移動することで、押圧ローラ25が、接続位置にある第1フラッパ65を押圧して第1フラッパバネの付勢力に抗して解除位置に移動させる。付勢バネ26の付勢力は、第1フラッパ65を接続位置に向けて付勢する第1フラッパバネの付勢力よりも大きくなるように設定されている。
更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1接続板63及び第1フラッパ65から第1ガイド板61及び第2ガイド板62に案内されることで、サブキャリッジ22が第1接続板63及び第1フラッパ65から第1ガイド板61及び第2ガイド板62に移動する。これにより、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1フラッパ65と第1接続板63との間を通過する。
次いで、制御部100は、キャリッジモータM1を正方向とは逆の回転方向である逆方向に駆動させ、メインキャリッジ21を主走査方向他側(図3の右側)に移動させる。メインキャリッジ21が移動すると、押圧ローラ25は、第2ガイド板62、第2接続板64、第3ガイドレール44の順に当接しながら回転して案内される。このとき、位置決めローラ24は、第1ガイド板61、接続位置に位置する第1フラッパ65、第2ガイドレール43の順に当接しながら回転して案内されて、位置決めローラ24及び押圧ローラ25と共にサブキャリッジ22が主走査方向他側に移動する。サブキャリッジ22が第3ガイドレール43及び第2ガイドレール43の2本のレールに案内されて移動している状態で、記録ヘッドHが記録媒体Pに復路の印字を行う。
更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイドレール44及び第2ガイドレール43から第3接続板73及び第2フラッパ75に案内されることで、サブキャリッジ22が第3ガイドレール44及び第2ガイドレール43から第3接続板73及び第2フラッパ75に移動する。この際、押圧ローラ25が第3接続板73に沿って移動することで、位置決めローラ24が、接続位置にある第1フラッパ65を押圧して第2フラッパバネの付勢力に抗して解除位置に移動させる。付勢バネ26の付勢力は、第2フラッパ75を接続位置に向けて付勢する第2フラッパバネの付勢力よりも大きくなるように設定されている。
更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3接続板73及び第2フラッパ75から第3ガイド板71及び第4ガイド板72に案内されることで、サブキャリッジ22が第3接続板73及び第2フラッパ75から第3ガイド板71及び第4ガイド板72に移動する。これにより、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第2フラッパ75と第3接続板73との間を通過する。そして、メインキャリッジ21及びサブキャリッジ22が印字開始前の待機位置に戻る。
このような本実施形態の場合、上述したように、位置決めローラ24と、付勢バネ26によって位置決めローラ24から離間する側に向けて付勢された押圧ローラ25と、が、主走査方向に沿って形成された3本のレールのうち、隣接する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接してサブキャリッジ22を主走査方向へ案内可能としている。このため、当接する2本のレールが副走査方向に切り換えられても、付勢バネ26の付勢力の安定化を図ることが可能となる。また、これにより、副走査方向の位置によらずキャリッジユニット20の移動抵抗の変化を抑制し、記録ヘッドHの姿勢の安定化を図ることができる。そして、記録媒体Pに印字(記録)を行う際の記録精度を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態において、押圧ローラ25は、位置決めローラ24よりも前方側に配置されているが、これに限定されない。第1当接部及び第2当接部は、保持部を案内する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接して保持部を主走査方向に案内可能とするように配置されていればよい。例えば、第2当接部は、第1当接部よりも後方側に配置されていてもよい。
また、第1接続部及び第2接続部は、平面状に形成されているものに限定されず、例えば、第1接続部は、レールと第1案内部とを曲面で滑らかに接続するように形成されていてもよい。このように形成された場合、保持部を案内する2本のレールを切り換える際に発生する音を抑制することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図1及び図5を参照しつつ、図10を用いて説明する。本実施形態のインクジェット記録装置201は、第1の実施形態と同様に、記録ヘッドHを有するキャリッジユニット20が主走査方向に往復移動しながら、記録ヘッドHからインクを吐出して記録媒体Pの記録面に印字を行う記録装置である。但し、本実施形態の場合、第1の実施形態とは、レールユニットの構成及び印字を行う際のキャリッジユニットの動作が異なっている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態の構成と同様の構成については、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図10に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置201は、記録ヘッドHをY方向(副走査方向)へ移動させながら1.5往復させることにより、記録ヘッドHが印字可能なY方向の幅の3倍の幅の文字等を記録媒体に印字(記録)可能な記録装置である。インクジェット記録装置201は、キャリッジユニット20、レールユニット240、及びインクジェット記録装置201の各部を制御する制御手段としての制御部200を備えている。キャリッジユニット20は、スライダとしてのメインキャリッジ21、記録ヘッドHを着脱可能に保持する保持部としてのサブキャリッジ22、記録ヘッドH、及びエンコーダセンサ27(図5参照)を有している。メインキャリッジ21は、Y方向に沿って形成されたガイド溝21aを有している。
メインキャリッジ21は、ガイド溝21aにサブキャリッジ22に形成されたガイド突起22aが係合することにより、サブキャリッジ22をY方向へ移動可能に保持している。メインキャリッジ21は、主走査レール35に沿ってX方向に往復移動する。サブキャリッジ22は、記録ヘッドHを保持するサブキャリッジ本体23、及びレールユニット240の複数のレールに当接可能な当接ユニットTを有している。サブキャリッジ22は、位置決めローラ24及び押圧ローラ25がレールユニット240の隣接する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで副走査方向の位置決めが行われる。
レールユニット240は、サブキャリッジ22をX方向に案内する複数のレールである第1ガイドレール242と、第2ガイドレール243と、第3ガイドレール244と、第4ガイドレール245と、を有している。また、レールユニット240は、サブキャリッジ22を案内する2本のレールを前方側に切り換える変更手段としての第1変更部260及び第2変更部270と、サブキャリッジ22を案内する2本のレールを後方側に切り換える戻し手段としての第3変更部280と、を有している。
第1ガイドレール242〜第4ガイドレール245は、それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された4本のレールである。上述のように、サブキャリッジ22は、これら4本のガイドレールのうちの隣接する2本のガイドレールで副走査方向の位置決めが図られると共に、主走査方向に案内される。第1変更部260、第2変更部270及び第3変更部280は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、サブキャリッジ22を案内する2本のガイドレールを切り換えることで、サブキャリッジ22の副走査方向の位置を変更する。第1ガイドレール242〜第4ガイドレール245、第1変更部260、第2変更部270及び第3変更部280は、第1の実施形態と同様に天板の下面に保持されている。
第1ガイドレール242〜第4ガイドレール245は、X方向が略同じ長さの板状に形成された5本のレールであり、天板から下方に向けて突出している。また、第1ガイドレール242〜第4ガイドレール245は、後方側から、第1ガイドレール242、第2ガイドレール243、第3ガイドレール244、第4ガイドレール245の順番に配置されている。第1ガイドレール242〜第4ガイドレール245は、略等間隔かつそれぞれの両端部のX方向の位置が略同じ位置となるように配置されている。
第1変更部260は、第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243の主走査方向片側(図10の左側)に設けられている。第1変更部260は、サブキャリッジ22を案内する2本のレールを、後方側(Y1方向側、副走査方向一方側)の2本から前方側(Y2方向側、副走査方向他方側)の2本に切り換えることで、サブキャリッジ22のY方向(副走査方向)の位置を変更する。このような第1変更部260は、第1案内部としての第1ガイド板261、第2案内部としての第2ガイド板262、第1接続部としての第1接続板263、第2接続部としての第2接続板264、移動部としての第1フラッパ265、及び第1フラッパバネ(不図示)を有している。
第1ガイド板261及び第2ガイド板262は、それぞれ第1ガイドレール242〜第3ガイドレール244に対して主走査方向片側に外れた位置に配置され、X方向に沿って設けられている。また、第1ガイド板261及び第2ガイド板262は、例えば、天板から下方に向けて突出する板状に形成されている。第1ガイド板261は、副走査方向に関して第1ガイドレール242と第2ガイドレール243との間に配置されている。第2ガイド板262は、第1ガイド板261に対して前方側に対向配置され、副走査方向に関して第2ガイドレール243と第3ガイドレール244との間に配置されている。
第1接続板263は、前方側の面が、第1ガイドレール242の前方側の面の主走査方向片端部(図10の左端部)と、第1ガイド板261の前方側の面の主走査方向他端部(図10の右端部)とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。第2接続板264は、後方側の面が、第3ガイドレール244の後方側の面の主走査方向片端部と、第2ガイド板262の後方側の面の主走査方向他端部とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。
第1フラッパ265は、第2ガイドレール243の主走査方向片端部に回動可能に支持され、第2ガイドレール243と第1ガイド板261とを接続する位置(第1位置、接続位置)と、第1ガイド板261との接続が解除される位置(第2位置、解除位置)とに回動可能(移動可能)となっている。第1フラッパバネは、第1フラッパ265を解除位置から接続位置に向けて、図10の反時計回り方向に付勢している。
このように構成される第1変更部260は、次のように動作する。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第1フラッパ265が解除位置に位置する状態で、第1フラッパ265及び第1接続板263を介して、第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243から第1ガイド板261及び第2ガイド板262に移動可能である。この際、第1フラッパ265は押圧ローラ25に押されることで解除位置に移動する。
同様に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第1フラッパ265が接続位置に位置する状態で、第1フラッパ265及び第2接続板264を介して、第1ガイド板261及び第2ガイド板262から第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244に移動可能である。この際、第1フラッパ265は第1フラッパバネの付勢力により接続位置に移動する。
第2変更部270は、第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244の主走査方向他側(図10の右側)に設けられている。第2変更部270は、サブキャリッジ22を案内する2本のレールを、後方側(副走査方向一方側)の2本から前方側(副走査方向他方側)の2本に切り換えることで、サブキャリッジ22のY方向(副走査方向)の位置を変更する。このような第2変更部270は、第1案内部としての第3ガイド板271、第2案内部としての第4ガイド板272、第1接続部としての第3接続板273、第2接続部としての第4接続板274、移動部としての第2フラッパ275、及び第2フラッパバネ(不図示)を有している。
第3ガイド板271及び第4ガイド板272は、それぞれ第2ガイドレール243〜第4ガイドレール245に対して主走査方向他側に外れた位置に配置され、X方向に沿って設けられている。また、第3ガイド板271及び第4ガイド板272は、例えば、天板から下方に向けて突出する板状に形成されている。第3ガイド板271は、副走査方向に関して第2ガイドレール243と第3ガイドレール244との間に配置されている。第4ガイド板272は、第3ガイド板271に対して前方側に対向配置され、副走査方向に関して第3ガイドレール244と第4ガイドレール245との間に配置されている。
第3接続板273は、前方側の面が、第2ガイドレール243の前方側の面の主走査方向他端部(図10の右端部)と、第3ガイド板271の前方側の面の主走査方向片端部(図10の左端部)とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。第4接続板274は、後方側の面が、第4ガイドレール245の後方側の面の主走査方向他端部と、第4ガイド板272の後方側の面の主走査方向片端部とを接続するように、X方向に対し傾斜する方向に沿って設けられている。
第2フラッパ275は、第3ガイドレール244の主走査方向他端部に回動可能に支持され、第3ガイドレール244と第3ガイド板271とを接続する位置(第1位置、接続位置)と、第3ガイド板271との接続が解除される位置(第2位置、解除位置)とに回動可能(移動可能)となっている。第2フラッパバネは、第2フラッパ275を解除位置から接続位置に向けて、図10の時計回り方向に付勢している。
このように構成される第2変更部270は、次のように動作する。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第2フラッパ275が解除位置に位置する状態で、第2フラッパ275及び第3接続板273を介して、第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244から第3ガイド板271及び第4ガイド板272に移動可能である。この際、第2フラッパ275は押圧ローラ25に押されることで解除位置に移動する。
同様に、位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第2フラッパ275が接続位置に位置する状態で、第2フラッパ275及び第4接続板274を介して、第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245に移動可能である。この際、第2フラッパ275は第2フラッパバネの付勢力により接続位置に移動する。
第3変更部280は、サブキャリッジ22が、メインキャリッジ21と共にX方向に移動する動作によって、第1変更部260及び第2変更部270により最も前方側(副走査方向他方側)に位置する2本のレール、即ち第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245に移動した後、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共にX方向に移動する動作によって、サブキャリッジ22を最も後方側(副走査方向一方側)に位置する2本のレール、即ち第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243に戻す。
このような第3変更部280は、第2変更部270の主走査方向他側(図10の右側)に配置されており、第4ガイド板272の右端部から図10の右斜め後方へ向かう方向に沿って形成された第5ガイド板281を有している。第5ガイド板は、サブキャリッジ22が主走査方向他側に移動する動作によって、当接する押圧ローラ25を第4ガイド板272から第1ガイドレール242の側に向けて案内する。また、第3変更部280は、第3ガイド板271の右端部に回動可能に支持された第3フラッパ282と、第3フラッパバネ(不図示)と、を有している。
第3フラッパ282は、右端部が第5ガイド板281と離間して、第5ガイド板281との間の位置決めローラ24及び押圧ローラ25の通過を許容する位置(離間位置)と、右端部が第5ガイド板281に近接して、位置決めローラ24及び押圧ローラ25の通過を許容しない位置(近接位置)と、の間で移動可能となっている。第3フラッパバネは、第3フラッパ282を、離間位置から近接位置に向けて、図10の反時計回り方向に付勢している。
このように構成される第3変更部280は、次のように動作する。位置決めローラ24及び押圧ローラ25は、サブキャリッジ22がメインキャリッジ21と共に主走査方向に移動する動作によって、第3フラッパ282が離間位置に位置する状態で、第3フラッパ282及び第5ガイド板281を介して、第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243に移動可能である。この際、第3フラッパ282は位置決めローラ24に押されることで離間位置に移動する。第2フラッパ275は、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243に移動した後、第2フラッパバネの付勢力により接続位置に移動する。
[制御の詳細、並びにキャリッジユニット及びレールユニットの動作]
メインキャリッジ21が移動範囲の主走査方向他端部(図10の右端部)である印字開始前の待機位置に位置している状態で、ホストコンピュータHCから記録情報やコマンド等を受信すると、制御部200は、キャリッジモータM1を正方向に駆動させてメインキャリッジ21を主走査方向片側(図10の左側)に向けて移動させる。
その後、サブキャリッジ22が第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243に案内されて移動している状態で、記録ヘッドHが記録媒体Pに第1の往路の印字を行う。更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243から第1接続板263及び第1フラッパ265に案内されることで、サブキャリッジ22が第1ガイドレール242及び第2ガイドレール243から第1接続板263及び第1フラッパ265に移動する。この際、位置決めローラ24が第1接続板263に沿って移動することで、押圧ローラ25が、接続位置にある第1フラッパ265を押圧して第1フラッパバネの付勢力に抗して解除位置に移動させる。更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1接続板263及び第1フラッパ265から第1ガイド板261及び第2ガイド板262に案内されることで、サブキャリッジ22が第1接続板263及び第1フラッパ265から第1ガイド板261及び第2ガイド板262に移動する。
次いで、制御部200は、キャリッジモータM1を逆の回転方向である逆方向に駆動させ、メインキャリッジ21を主走査方向他側(図10の右側)に移動させる。メインキャリッジ21が移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第1ガイド板261及び第2ガイド板262から第2接続板264及び第1フラッパ265に案内されることで、サブキャリッジ22が第1ガイド板261及び第2ガイド板262から第2接続板264及び第1フラッパ265に移動する。更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第2接続板264及び第1フラッパ265から第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244に案内されることで、サブキャリッジ22が第2接続板264及び第1フラッパ265から第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244に移動する。サブキャリッジ22が第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244に案内されて移動している状態で、記録ヘッドHが記録媒体Pに復路の印字を行う。
更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244から第3接続板273及び第2フラッパ275に案内されることで、サブキャリッジ22が第2ガイドレール243及び第3ガイドレール244から第3接続板273及び第2フラッパ275に移動する。この際、位置決めローラ24が第3接続板273に沿って移動することで、押圧ローラ25が、接続位置にある第2フラッパ275を押圧して第2フラッパバネの付勢力に抗して解除位置に移動させる。更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3接続板273及び第2フラッパ275から第3ガイド板271及び第4ガイド板272に案内されることで、サブキャリッジ22が第3接続板273及び第2フラッパ275から第3ガイド板271及び第4ガイド板272に移動する。
次いで、制御部200は、キャリッジモータM1を正方向に駆動させ、メインキャリッジ21を主走査方向片側(図10の右側)に移動させる。メインキャリッジ21が移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第4接続板274及び第2フラッパ275に案内されることで、サブキャリッジ22が第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第4接続板274及び第2フラッパ275に移動する。更にメインキャリッジ21が主走査方向片側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第4接続板274及び第2フラッパ275から第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245に案内されることで、サブキャリッジ22が第4接続板274及び第2フラッパ275から第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245に移動する。サブキャリッジ22が第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245に案内されて移動している状態で、記録ヘッドHが記録媒体Pに第2の往路の印字を行う。
記録ヘッドHが記録媒体Pに第2の往路の印字を終えると、制御部200は、キャリッジモータM1を逆方向に駆動させ、メインキャリッジ21を主走査方向他側(図10の右側)に移動させる。メインキャリッジ21が移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245から第4接続板274及び第2フラッパ275に案内されることで、サブキャリッジ22が第3ガイドレール244及び第4ガイドレール245から第4接続板274及び第2フラッパ275に移動する。更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第4接続板274及び第2フラッパ275から第3ガイド板271及び第4ガイド板272に案内されることで、サブキャリッジ22が第4接続板274及び第2フラッパ275から第3ガイド板271及び第4ガイド板272に移動する。
更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動すると、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第5ガイド板281及び第3フラッパ282に案内されることで、サブキャリッジ22が第3ガイド板271及び第4ガイド板272から第5ガイド板281及び第3フラッパ282に移動する。この際、押圧ローラ25が第5ガイド板281に沿って移動することで、位置決めローラ24が、近接位置にある第3フラッパ282を押圧して第3フラッパバネの付勢力に抗して離間位置に移動させる。更にメインキャリッジ21が主走査方向他側に移動して、位置決めローラ24及び押圧ローラ25が第5ガイド板281及び第3フラッパ282に案内されることで、位置決めローラ24が第1ガイドレール242に当接し、メインキャリッジ21及びサブキャリッジ22が印字開始前の待機位置に戻る。
このような本実施形態の場合、サブキャリッジ本体23に設けられた位置決めローラ24と、付勢バネ26によって位置決めローラ24から離間する側に向けて付勢された押圧ローラ25と、により、主走査方向に沿って形成された4本のレールのうち、隣接する2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接してサブキャリッジ22を主走査方向へ案内可能としている。このため、当接する2本のレールが副走査方向に切り換えられても、付勢バネ26の付勢力の安定化を図ることが可能となる。また、これにより、副走査方向の位置によらずキャリッジユニット20の移動抵抗や記録ヘッドHの姿勢の安定化を図ることができ、記録媒体Pに印字(記録)を行う際の記録精度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の場合、記録ヘッドHは1回以上(本実施形態では1.5回)往復移動しながら記録媒体に印字を行うことができる。これにより、1回の往復移動により記録媒体に印字を行う場合と比較して、吐出口が配置されたY方向の長さが同じ記録ヘッドを用いた場合には記録媒体にY方向により大きな文字などの画像を印字することが可能となる。また、1回の往復移動により記録媒体に印字を行う場合と比較して、記録媒体にY方向の長さが同じ大きさの文字を印字する場合には記録ヘッドの吐出口が配置されたY方向の長さを小さくする(吐出口の数を少なくする)ことができる。これにより、記録ヘッドのコストを低減することが可能となる。
なお、本実施形態において、レールユニット240は、サブキャリッジ22をX方向に案内する複数のレールとして第1ガイドレール42〜第4ガイドレール245の4本のレールを有しているが、これに限定されない。レールユニットは、副走査方向に互いに間隔をあけて配置され、保持部を主走査方向に案内する4本以上の複数のレールを有していればよい。
1,201・・・インクジェット記録装置/21・・・メインキャリッジ(スライダ)/22・・・サブキャリッジ(保持部)/24・・・位置決めローラ(第1当接部)/25・・・押圧ローラ(第2当接部)/26・・・付勢バネ(付勢手段)/30・・・移動装置(主移動手段)/42・・・第1ガイドレール(第1レール、第3レール)/43・・・第2ガイドレール(第2レール)/44・・・第3ガイドレール(第3レール、第1レール)/60,260・・・第1変更部(変更手段)/61・・・第1ガイド板(第1案内部)/62・・・第2ガイド板(第2案内部)/63・・・第1接続板(第1接続部)/64・・・第2接続板(第2接続部)/65・・・第1フラッパ(移動部)/70,270・・・第2変更部(変更手段)/71・・・第3ガイド板(第1案内部)/72・・・第4ガイド板(第2案内部)/73・・・第3接続板(第1接続部)/74・・・第4接続板(第2接続部)/75・・・第2フラッパ(移動部)/242・・・第1ガイドレール(レール)/243・・・第2ガイドレール(レール)/244・・・第3ガイドレール(レール)/245・・・第4ガイドレール(レール)/280・・・第3変更部(戻し手段)/H・・・記録ヘッド/P・・・記録媒体/Y・・・副走査方向/Y1・・・副走査方向一方側/Y2・・・副走査方向他方側/X・・・主走査方向/X1・・・主走査方向他側/X2・・・主走査方向片側

Claims (6)

  1. 記録媒体に記録を行う記録ヘッドを保持する保持部と、
    前記保持部を副走査方向に移動可能に保持するスライダと、
    前記スライダを主走査方向に往復移動させる主移動手段と、
    それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された3本のレールであって、前記3本のレールのうちの隣接する2本のレールで前記保持部の副走査方向の位置決めを図ると共に前記保持部を主走査方向に案内する前記3本のレールと、
    前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記保持部を案内する前記2本のレールを切り換えることで、前記保持部の副走査方向の位置を変更する変更手段と、を備え、
    前記保持部は、前記2本のレールの間に配置され、前記2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで前記保持部を前記2本のレールに沿って主走査方向に案内可能とする第1当接部及び第2当接部と、前記第2当接部を前記第1当接部から離間する側に向けて付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記変更手段は、前記3本のレールの主走査方向両側にそれぞれ設けられ、
    主走査方向片側の前記変更手段は、前記保持部を案内する前記2本のレールを、副走査方向一方側の2本から他方側の2本に切り換え、
    主走査方向他側の前記変更手段は、前記保持部を案内する前記2本のレールを、副走査方向他方側の2本から一方側の2本に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 記録媒体に記録を行う記録ヘッドを保持する保持部と、
    前記保持部を副走査方向に移動可能に保持するスライダと、
    前記スライダを主走査方向に往復移動させる主移動手段と、
    それぞれが主走査方向に沿って形成され、副走査方向に互いに間隔をあけて配置された4本以上の複数のレールであって、前記複数のレールのうちの隣接する2本のレールで前記保持部の副走査方向の位置決めを図ると共に前記保持部を主走査方向に案内する前記複数のレールと、
    前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記保持部を案内する前記2本のレールを切り換えることで、前記保持部の副走査方向の位置を変更する変更手段と、を備え、
    前記変更手段は、前記複数のレールの主走査方向両側にそれぞれ設けられ、前記保持部を案内する前記2本のレールを副走査方向一方側の2本から他方側の2本に切り換え、
    前記保持部は、前記2本のレールの間に配置され、前記2本のレールの互いに対向する面にそれぞれ当接することで前記保持部を前記2本のレールに沿って主走査方向に案内可能とする第1当接部及び第2当接部と、前記第2当接部を前記第1当接部から離間する側に向けて付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  4. 前記保持部が、前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、最も副走査方向他方側に位置する前記2本のレールに移動した後、前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記保持部を最も副走査方向一方側に位置する前記2本のレールに戻す戻し手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記2本のレールの互いに対向する面と当接しながら回転する回転体であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記変更手段は、
    複数の前記レールに対して主走査方向に外れた位置に主走査方向に沿って設けられ、前記第1当接部及び前記第2当接部が当接することで前記保持部を主走査方向に案内可能な第1案内部及び第2案内部と、
    複数の前記レールのうち、副走査方向に順番に配置される3本の前記レールを第1レール、第2レール、第3レールとした場合に、前記第1レールの主走査方向端部と前記第1案内部とを接続する第1接続部、及び前記第3レールの主走査方向端部と前記第2案内部とを接続する第2接続部と、
    前記第2レールの主走査方向端部に設けられ、前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、前記第2レールと前記第1案内部とを接続する第1位置と、前記第1案内部との接続が解除される第2位置とに移動可能な移動部と、を有し、
    前記第1当接部及び前記第2当接部は、
    前記保持部が前記スライダと共に主走査方向に移動する動作によって、
    前記移動部が前記第2位置に位置する状態で、前記移動部及び前記第1接続部を介して、前記第1レール及び前記第2レールから前記第1案内部及び前記第2案内部に移動可能であり、
    前記移動部が前記第1位置に位置する状態で、前記移動部及び前記第2接続部を介して、前記第1案内部及び前記第2案内部から前記第2レール及び前記第3レールに移動可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
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