JPH08174940A

JPH08174940A - 画像記録装置

Info

Publication number: JPH08174940A
Application number: JP32549194A
Authority: JP
Inventors: Takashi Watanabe; 剛史渡辺; Setsuo Hori; 節夫堀; Kikunosuke Tsuji; 菊之助辻; Seiji Kado; 静司嘉戸; Kenichi Satake; 健一佐武; Hiromi Nakatsu; 裕美中津; Koichi Baba; 弘一馬場; Masayuki Ishii; 雅之石井; Yoshiko Uryu; 嘉子瓜生
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1994-12-27
Filing date: 1994-12-27
Publication date: 1996-07-09

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な構成で被記録材のジャムおよび搬送音
の発生を防止しつつ、適正品位および精度の画像を形成
する。【構成】被記録材１を位置決めした状態で保持する保
持部２と、この保持部２に保持された被記録材１に主走
査方向の記録を行う記録手段３と、この記録手段３を被
記録材１の副走査方向に移動させる駆動手段と備え、こ
の駆動手段によって記録手段３が記録位置に搬送された
時点で被記録材１に対する記録が行われるように上記記
録手段３および駆動手段を制御する制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリまたはコンピュータの出力装置等に用いられ
る画像記録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば特開平５−１８５６６１号
公報に示されるように、給紙カセット内に配設された被
記録材を静電吸着ベルト等からなる搬送手段によって吸
着した状態で搬送しつつ、この搬送手段に対向して配設
されたインクジェット記録手段等から上記被記録材にイ
ンクを吐出して画像を記録するように構成された画像記
録装置が知られている。

【０００３】例えば、被記録材の搬送方向（副走査方
向）と直交する方向に主走査するシリアルスキャン方式
の画像記録装置においては、被記録材を所定の記録位置
にセットした後、この被記録材の主走査方向に沿って移
動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像を
記録するとともに、１ライン分の記録が終了した後に搬
送手段によって被記録材を副走査方向に所定量だけ搬送
して位置決めした後、被記録材に対する次の行の画像の
記録を行うという動作を繰り返すことにより、被記録材
の表面全域に画像を記録するようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の画像記録装
置では、記録手段による記録動作と、被記録材の搬送手
段による被記録材の搬送とを交互に行う必要があるの
で、この被記録材の搬送時に被記録材の位置ずれが生じ
て画像の品位および精度が低下や、ジャムが発生し易い
とともに、１ライン分の記録が終了する度に被記録材の
搬送に伴う騒音が発生するという問題があった。また、
上記被記録材を位置決めしつつ搬送する搬送手段を上記
記録手段の設置部に近接した位置に設置しなければなら
ないため、構造が複雑になる等の問題があった。

【０００５】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成で被記録材のジャムおよ
び搬送音の発生を防止しつつ、適正品位および精度の画
像を形成することができる画像記録装置を提供すること
を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
被記録材を位置決めした状態で保持する保持部と、この
保持部に保持された被記録材に主走査方向の記録を行う
記録手段と、この記録手段を被記録材の副走査方向に移
動させる駆動手段とを備え、この駆動手段によって記録
手段が記録位置に搬送された時点で被記録材に対する記
録が行われるように上記記録手段および駆動手段を制御
する制御手段を設けたものである。

【０００７】請求項２に係る発明は、上記請求項１記載
の画像記録装置において、被記録材の保持部に、複数枚
の被記録材を収容する収容部と、この収容部内に収容さ
れた被記録材を記録手段の設置部側に付勢する付勢手段
と、上記被記録材の側辺部を係止して被記録材と記録手
段との間隔を一定値に保持する係止手段と、記録が行わ
れた収容部内の被記録材を排出部に導出する排出手段と
を設けたものである。

【０００８】請求項３に係る発明は、上記請求項１また
は２記載の画像記録装置において、被記録材にインクを
吐出するインクジェット記録手段を設けるとともに、保
持部に保持された被記録材の記録開始位置の近傍に、上
記インクジェット記録手段のインク吐出ノズルを覆うキ
ャップ部材を配設したものである。

【０００９】

【作用】上記請求項１記載の発明によれば、駆動手段に
よって記録手段が被記録材の副走査方向に搬送されると
ともに、この記録手段によって保持部に保持された被記
録材に対する主走査方向の記録が行われることにより、
上記被記録材を移動させることなく、この被記録材の表
面全域に画像が記録されることになる。

【００１０】上記請求項２記載の発明によれば、保持部
の最上端部に載置された被記録材に対する画像の記録が
行われた後、この被記録材が排出手段によって排出部に
排出されることにより、新たな被記録材が最上端部に位
置するとともに、この被記録材と記録手段との間隔が係
止手段によって一定値に維持されることになる。

【００１１】上記請求項３記載の発明によれば、非記録
時にインクジェット記録手段が被記録材の記録開始位置
の近傍に設けられたホームポジションに位置した状態
で、上記インクジェット記録手段のインク吐出ノズルが
キャップ部材によって覆われることになる。

【００１２】

【実施例】図１ないし図３は、本発明に係る画像記録装
置の実施例を示している。この画像記録装置は、例えば
図外の画像読取装置から入力される文字データ等を記録
するプリンタからなり、用紙またはプラスチックフィル
ム等の被記録材１を位置決めした状態で保持する保持部
２と、上記被記録材１の表面に画像を記録するインクジ
ェット記録手段３を有する記録部４とを備えている。

【００１３】上記保持部２は、複数枚の被記録材１を積
層状態で収容する収容部５を有する機体フレームからな
り、その一側端部近傍、つまり上記インクジェット記録
手段３のホームポジションには、上記インクジェット記
録手段３の下面に形成されたインク吐出ノズルを覆うキ
ャップ部材６と、このキャップ部材６を昇降駆動するエ
アシリンダ等の昇降駆動部７とが配設され、その下方に
は、インクタンク８が設置されている。

【００１４】また、上記保持部２の他側端部には、被記
録材１の排出時に被記録材１の重送を防止する左右一対
の係止爪９と、上下一対の排出ローラ１０と、排出トレ
イ１１からなる被記録材１の排出部とが設置されてい
る。

【００１５】また、上記収容部５の底部には、被記録材
１が載置される昇降板１２が昇降自在に設置されるとと
もに、この昇降板１２を上方に付勢する４個の圧縮コイ
ルばね１３からなる付勢部材が上記昇降板１２のコーナ
部下面に配設されている。

【００１６】また、記録部４には、上記保持部２の上面
を覆うカバー１４が図外のヒンジ部を支点にして開閉可
能に設置され、このカバー１４の上面には、記録動作の
スタートスイッチおよび上記インクジェット記録手段３
の吐出回復動作を行わせるマニュアルスイッチ等を有す
る操作パネル１５と、画像記録装置の作動状態等を表示
する表示パネル１６とが設けられている。

【００１７】上記カバー１４の下面には、上記被記録材
１の両側辺部上面に当接することにより、この被記録材
１と上記インクジェット記録手段３との間隔が一定値と
なるように被記録材１の両側辺部を係止する左右一対の
押え板１７からなる係止手段が設置されるとともに、上
記インクジェット記録手段３を被記録材１の副走査方
向、つまり被記録材１の縦方向に移動させる駆動手段１
８が上記押え板１７の内方側に配設されている。

【００１８】また、上記ホームポジションの反対側に位
置する押え板１７の端部には、回転自在に支持された排
出駆動ローラ１９と、排出駆動ローラ１９の回転軸２０
を回転駆動する排出駆動モータ２１とを有する排出手段
が設置されている。

【００１９】上記インクジェット記録手段３は、上記イ
ンクタンク８からインク供給チューブ２２を介して供給
されたインクを吐出ノズルから下方に吐出することによ
り、被記録材１の主走査方向に１ライン分の記録を行う
ライン型記録ヘッドからなっている。上記インク供給チ
ューブ２２は、軟質合成樹脂材等の可撓性部材によって
形成され、このインク供給チューブ２２には、Ｕ字状の
湾曲部２２ａが設けられることにより、インクジェット
記録手段３が図１の実線で示すホームポジションから仮
想線で示すリターン位置に移動可能な状態で接続されて
いる。

【００２０】また、上記駆動手段１８には、図４に示す
ように、インクジェット記録手段３の一側辺部をスライ
ド自在に支持するガイドバー２３と、インクジェット記
録手段３の他側辺部を駆動するボールねじ軸２４と、こ
のボールねじ軸２４を回転駆動する駆動モータ２５とが
設けられている。

【００２１】そして、上記駆動モータ２５によってボー
ルねじ軸２４を回転駆動することにより、上記インクジ
ェット記録手段３が上記ガイドバー２３よびボールねじ
軸２４に沿ってねじ送りされ、上記キャップ部材６が設
置されたホームポジションと、排出駆動ローラ１９の設
置部の近傍に位置するリターン位置との間で上記インク
ジェット記録手段３が上記副走査方向に移動するように
構成されている。

【００２２】また、上記画像記録装置には、図５に示す
ように、制御手段２６が設けられている。この制御手段
２６には、上記駆動モータ２５を駆動してインクジェッ
ト記録手段３を移動させる駆動手段制御部２７と、上記
インクジェット記録手段３を作動させてインクを吐出さ
せる記録手段制御部２８と、上記昇降駆動部７を駆動し
てキャップ部材６を昇降変位させる昇降制御部２９と、
キャップ部材６に接続された吐出回復手段３０を駆動し
てインクの吐出回復を行う吐出回復制御部３１と、排出
駆動モータ２１を作動させて排出駆動ローラ１９を回転
駆動する排出制御部３２とが設けられている。

【００２３】上記駆動手段制御部２７は、操作パネル１
５からスタート指令信号が入力された時点で、上記イン
クジェット記録手段３をホームポジションから被記録材
１の記録開始位置に移動させるとともに、上記インクジ
ェット記録手段３がリターン位置に到達したことが確認
された時点で、このインクジェット記録手段３を上記ホ
ームポジションまたは記録開始位置に移動させる制御信
号を上記駆動手段１８の駆動モータ２５に出力するよう
に構成されている。

【００２４】また、上記駆動手段制御部２７は、記録手
段制御部２８の出力信号に応じ、インクの吐出が終了し
たことが確認された時点で、必要に応じて上記インクジ
ェット記録手段３を次の記録位置に移動させる制御信号
を出力するように構成されている。

【００２５】記録手段制御部２８は、上記インクジェッ
ト記録手段３の設置位置を検出する保持ションメータ等
からなる位置検出手段３３の出力信号に応じてインクジ
ェット記録手段３が記録位置に到達したことが確認され
た時点で、このインクジェット記録手段３に作動指令信
号を出力するように構成されている。

【００２６】また、昇降制御部２９は、上記操作パネル
１５からスタート指令信号が入力された時点で、上記キ
ャップ部材６を退避位置に下降させるとともに、上記位
置検出手段３３の出力信号に応じてインクジェット記録
手段３が上記ホームポジションに到達したことが確認さ
れた時点で、上記キャップ部材６をインク吐出ノズルの
被覆位置に上昇させる制御信号を上記昇降駆動部７に駆
動指令信号を出力するように構成されている。

【００２７】また、吐出回復制御部３１は、上記昇降制
御部２９の出力信号に応じてキャップ部材６がインク吐
出ノズルの被覆位置に上昇したことが確認された時点
で、上記吐出回復手段３０を作動させてインクジェット
記録手段３のインク吐出ノズルに吸引力を生じさせるこ
とにより、ノズル内の気泡や異物を吸引して排出部に導
出させるとともに、ノズル先端に形成されたメニスカス
を正常な位置に復帰させるように構成されている。な
お、上記吐出回復部３０によってインクジェット記録手
段３の全ノズルからインクを吐出させることによって使
用頻度の低いノズル等の目詰まりを防止するように構成
してもよい。

【００２８】また、排出制御部３２は、上記位置検出手
段３３の出力信号に応じてインクジェット記録手段３が
上記リターン位置に到達したことが確認された時点で、
上記排出駆動モータ２１を作動させる制御信号を出力す
ることにより、上記排出駆動ローラ１９を回転駆動して
上端部に位置する被記録材１を排出トレイ１１上に導出
させるように構成されている。

【００２９】上記構成において、操作パネル１５のスタ
ートスイッチがＯＮ操作されると、上記昇降駆動部７に
よってキャップ部材６を退避位置に下降させた後、上記
駆動手段１８によってインクジェット記録手段３を上記
ホームポジションから予め設定された記録開始位置、ま
たは上記操作パネル１５によって指定された記録開始位
置に移動させる。

【００３０】そして、上記インクジェット記録手段３が
記録開始位置に到達したことが確認された時点で、上記
インクジェット記録手段３を作動させて下面に設けられ
たインク吐出ノズルからインクを吐出することにより、
被記録材１の主走査方向に１ライン分の画像を記録す
る。

【００３１】そして、上記駆動手段１８によってインク
ジェット記録手段３を副走査方向に移動させつつ、上記
画像の記録を行い、あるいはインクジェット記録手段３
の副走査方向への移動と、インクの吐出動作とを交互に
繰り返すことにより、インクジェット記録手段３が上記
リターン位置に到達したことが上記位置検出手段３３の
出力信号に応じて確認されると、上記排出駆動モータ２
１を作動させて被記録材１の排出を行うとともに、上記
操作パネル１５の入力信号に応じて画像の記録動作が終
了したか否かを判別する。

【００３２】上記操作パネル１５によって入力された枚
数の画像記録が終了していないことが確認された場合に
は、上記駆動手段１８によってインクジェット記録手段
３を記録開始位置に移動させた後、上記動作を繰り返す
ことにより、新たな被記録材１に対して画像の記録を行
う。

【００３３】そして、入力された枚数の画像の記録が終
了したことが確認されると、上記駆動手段１８によって
インクジェット記録手段３をホームポジションに移動さ
せるとともに、上記昇降駆動部７を作動させてキャップ
部材６をインク吐出ノズルの被覆位置に上昇させた後、
上記吐出回復部３０を作動させて吐出回復制御を実行す
る。

【００３４】このように保持部２の収容部５に位置決め
された状態で保持された被記録材１の副走査方向に上記
インクジェット記録手段３を移動させるとともに、イン
クジェット記録手段３によって上記被記録材１の主走査
方向の記録を行うように構成したため、上記被記録材１
を移動させることなく、その表面全域にインクを吐出し
て画像を記録することができる。

【００３５】したがって、被記録材の搬送と、記録手段
の移動とを交互に行うことにより、画像を記録するよう
に構成した場合のように、被記録材の搬送時にスリップ
が生じること等に起因して画像の品位および精度が低下
したり、被記録材の搬送に伴うジャムや騒音が発生した
りする等の問題を生じることなく、被記録材１に対する
画像の記録を行うことができる。

【００３６】しかも、上記インクジェット記録手段３の
設置部の近傍に、被記録材を位置決めしつつ搬送する被
記録材の搬送手段を設置する必要がないので、画像記録
装置の構造を簡略化することができるとともに、被記録
材１のジャムが発生した場合に、これを容易に取り除く
ことができる。

【００３７】また、上記のように保持部２の収容部５内
に複数枚の被記録材１を収容するとともに、この被記録
材１を上方に付勢する圧縮コイルばね１３からなる付勢
部材を配設した場合には、画像の記録が終了した被記録
材１を排出駆動ローラ１９によって排出トレイ１１上に
排出させることにより、新たな被記録材１を記録位置に
自動的に設置することができるため、簡単な構成で画像
の記録を連続して行うことができる。

【００３８】そして、上記被記録材１の側辺部を係止し
てこの被記録材１と上記インクジェット記録手段３との
間隔を一定値に維持する上記押え板１７からなる係止手
段を設けたため、上記のように収容部５内に複数枚の被
記録材１を収容して画像の形成を連続的に行うように構
成したにもかかわらず、上記被記録材１と上記インクジ
ェット記録手段３との間隔を適正値に維持してインクジ
ェット記録手段３から吐出されるインクにより高品質の
画像を記録することができる。

【００３９】また、上記実施例では、インクジェット記
録手段３に形成されたインク吐出ノズルを覆うキャップ
部材６を上記ホームポジションに配設し、非記録時に上
記キャップ部材６によって上記インク吐出ノズルを閉塞
するように構成したため、インクの乾燥を効果的に防止
することができるとともに、上記インク吐出ノズルに対
する異物および気泡等の侵入を効果的に防止することが
できる。そして、必要に応じて上記キャップ部材６に接
続された吐出回復部３０を作動させ、インクジェット記
録手段３のインク吐出ノズルに吸引力を生じさせること
により、ノズル内の気泡や異物を吸引して排出部に導出
させることができるとともに、ノズル先端に形成された
メニスカスを正常な位置に復帰させることができる。

【００４０】また、上記キャップ部材６を保持部２に保
持された被記録材１の記録開始位置の近傍に配設したた
め、記録動作の開始時にインクジェット記録手段３を上
記ホームポジションから記録開始位置に迅速に移動させ
ることができ、記録開始の準備動作に要する時間を短く
することができる。

【００４１】なお、上記実施例では、排出駆動ローラ１
９の設置位置の反対側に上記キャップ部材６を配設した
例について説明したが、図６に示すように、排出駆動ロ
ーラ１９の上方にキャップ部材３４を配設するととも
に、支持軸３５を支点にインクジェット記録手段３を、
実線で示す記録位置と、仮想線で示す非記録位置とに回
動変位可能に支持した構造としてもよい。そして非記録
時に、インクジェット記録手段３を上記非記録位置に変
位させた状態で、このインクジェット記録手段３を上記
キャップ部材３４の設置部側に移動させることにより、
インク吐出ノズルを被覆するように構成してもよい。

【００４２】この場合には、上記キャップ部材３４の設
置部側を被記録材１に対する記録開始位置とし、この記
録開始位置から反対側の端部に向けてインクジェット記
録手段３を移動させつつ、画像の記録を行うように構成
することが望ましい。

【００４３】また、上記実施例では、１回の記録動作で
被記録材１の主走査方向に１ライン分の画像を記録する
ライン型記録ヘッドからなるインクジェット記録手段３
を有する画像記録装置について説明したが、記録手段を
被記録材１の主走査方向に移動させつつ画像の記録を行
うシリアル型記録ヘッドからなる記録手段を有する画像
記録装置についても本発明の構成を適用することができ
る。

【００４４】さらに本発明は、ワイヤドット式記録手
段、レーザビーム記録手段、および熱転写記録手段を有
する画像記録装置についても適用可能であるとともに、
シート状の被記録材に限られず、ブロック形状の製品あ
るいはノート等に画像を記録する画像記録装置について
も適用可能である。

【００４５】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る発
明は、保持部に位置決めされた状態で保持された被記録
材に主走査方向の記録を行う記録手段と、この記録手段
を副走査方向に移動させる駆動手段とを設け、この駆動
手段によって上記記録手段を記録手段の副走査方向に移
動させるとともに、この記録手段によって被記録材の主
走査方向の記録を行うように構成したため、上記被記録
材を移動させることなく、その表面全域にインクを吐出
して画像を記録することができる。

【００４６】したがって、被記録材を搬送しつつ画像の
記録を行うように構成した場合のように、被記録材のス
リップ等に起因した画像の品位および精度や被記録材の
搬送に伴うジャムや騒音が発生したりする等の問題を生
じることなく、被記録材に対する画像の記録を行うこと
ができる。しかも上記記録手段の設置部の近傍に、被記
録材を位置決めしつつ搬送する搬送手段を設置する必要
がないので、画像記録装置の構造を簡略化することがで
きるとともに、被記録材のジャムが発生した場合に、こ
れを容易に取り除くことができるという利点がある。

【００４７】また、請求項２に係る発明は、複数枚の被
記録材を収容する収容部と、上記被記録材を上方に付勢
する付勢部材と、上記被記録材の側辺部を係止して被記
録材と記録手段との間隔を一定値に保持する係止手段
と、記録が行われた被記録材を排出する排出手段とを設
けたため、画像の記録が終了した被記録材を排出手段に
よって排出部に排出させることにより、新たな被記録材
を記録位置に自動的に設置し、簡単な構成で連続的に画
像の記録を行うことができるとともに、上記被記録材と
上記記録手段との間隔を適正値に維持してこの記録手段
によって高品質の画像を記録することができるという利
点がある。

【００４８】また、請求項３に係る発明は、被記録材に
インクを吐出するインクジェット記録手段を設けるとと
もに、保持部に保持された被記録材の記録開始位置の近
傍に、上記インクジェット記録手段のインク吐出ノズル
を覆うキャップ部材を配設したたため、非記録時に、上
記キャップ部材によってインク吐出ノズルを被覆するこ
とにより、インクの乾燥を効果的に防止することができ
るとともに、上記インク吐出ノズルに対する異物および
気泡等の侵入を効果的に防止することができ、かつ記録
動作の開始時に、上記インクジェット記録手段をキャッ
プ部材の設置位置から記録開始位置に迅速に移動させる
ことができ、記録開始の準備動作に要する時間を短くす
ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像記録装置の実施例を示す正面
断面図である。

【図２】画像記録装置の外観を示す斜視図である。

【図３】画像記録装置の内部構造を示す側面断面図であ
る。

【図４】駆動手段の構成を示す斜視図である。

【図５】制御手段の構成を示すブロック図である。

【図６】本発明に係る画像記録装置の別の実施例を示す
部分拡大断面図である。

【符号の説明】

１被記録材２保持部３インクジェット記録手段５収容部６キャップ部材１１排出トレイ（排出部）１３圧縮コイルばね（付勢手段）１７押え板（係止手段）１８駆動手段１９排出駆動ローラ（排出手段）２６制御手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ４１Ｊ 2/13 13/10 Ｂ４１Ｊ 3/04 １０４Ｄ (72)発明者嘉戸静司大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者佐武健一大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者中津裕美大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者馬場弘一大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者石井雅之大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者瓜生嘉子大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被記録材を位置決めした状態で保持する
保持部と、この保持部に保持された被記録材に主走査方
向の記録を行う記録手段と、この記録手段を被記録材の
副走査方向に移動させる駆動手段とを備え、この駆動手
段によって記録手段が記録位置に搬送された時点で被記
録材に対する記録が行われるように上記記録手段および
駆動手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする
画像記録装置。
【請求項２】被記録材の保持部に、複数枚の被記録材
を収容する収容部と、この収容部内に収容された被記録
材を記録手段の設置部側に付勢する付勢手段と、上記被
記録材の側辺部を係止して被記録材と記録手段との間隔
を一定値に保持する係止手段と、記録が行われた収容部
内の被記録材を排出部に導出する排出手段とを設けたこ
とを特徴とする請求項１記載の画像記録装置。
【請求項３】被記録材にインクを吐出するインクジェ
ット記録手段を設けるとともに、保持部に保持された被
記録材の記録開始位置の近傍に、上記インクジェット記
録手段のインク吐出ノズルを覆うキャップ部材を配設し
たことを特徴とする請求項１または２記載の画像記録装
置。