JP2021030074A - マイクロミラーが備えられた歯科用リトラクター - Google Patents

Abstract

【課題】一つのリトラクターを使用してリトラクションを行って口の中を観察することができ、手術中にマイクロミラーを使用して穴の内部を観察することができる歯科用リトラクターを提供する。
【解決手段】歯科用リトラクター１において、手術部位に形成された穴の内部を観察するために、突出部が前記穴に挿入され得るように、ミラー部４はネック部６の先端に分離可能に取り付けられる。前記歯科用リトラクターは、口腔内部を観察するための前記ミラー部を含むため、手術時に、治療動作の回数、手術に要求される人数、及び手術時間を減少させることができ、歯科用ミラーを別途に使用する必要がない。また、前記歯科用リトラクターは、ヘッド部３にマイクロミラーのようなミラーを含むため、医師や技術者は、他方の手で医学的な検査を行うことができる。
【選択図】図１Ａ

Description

〔関連出願との相互参照〕
本出願は、２０１９年０８月１４日付の米国特許出願第１６／５４０，９２９号に基づく優先権の利益を主張し、当該米国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として組み込まれる。

本発明は、リトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）を使用してリトラクション（ｒｅｔｒａｃｔｉｏｎ）を行って口の中を観察することができ、手術中にマイクロミラー（ｍｉｃｒｏ ｍｉｒｒｏｒ）を使用して穴又は切開された部位の内部を観察することができる歯科用リトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）に関する。

一般に、インプラント及び矯正治療のような施術では、患者の歯茎を切開し（穴を形成するために）、切開された部位に様々な治療機構が挿入されて治療が行われる。したがって、切開した歯茎を開いた状態に維持させる必要がある。

患者の口が開いたままで、歯の根を治療するために歯を覆っている歯茎組織を切断する際、患者の頬がきちんと固定されていなければ、治療に深刻な支障を来すことがある。このような理由から、様々な歯科施術又は手術の間、患者の口の中での視野を確保するためにリトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）が使用される。また、リトラクターは、円滑な手術のために、歯を覆っている歯茎組織を固定するのに使用することもできる。

また、臼歯のような口腔の内部に位置した歯は識別したり、接近したりすることが難しい。したがって、口腔内で適切な視野を確保するために、リトラクターを使用して口部位を支持し、固定する必要がある。

リトラクターを使用して口腔内の視野が確保されると、歯科用ミラー（ｄｅｎｔａｌ ｍｉｒｒｏｒ）を口腔に挿入して治療する部位を検査し、治療部位の状態に応じて適切な治療が行われる。従来は、リトラクターを使用して口腔内の視野を確保し、別途のマイクロミラー（ｍｉｃｒｏ ｍｉｒｒｏｒ）を口腔に挿入する方法が用いられた。

ところが、このような従来の方法は、リトラクターで口を固定させ、別途のマイクロミラーを口の中に挿入しなければならない。この場合、リトラクター及びミラーを別途に使用しなければならないので、手術に必要な人数と手術時間が増加する。

また、手術時に、歯又は歯茎に形成された穴内にミラーを挿入することは難しい。これにより、医師は、穴の内部を観察するのに苦労する可能性があり、これは、手術をさらに難しくする。

いくつかの特許文献（例えば、米国特許第５，８８２，１９５号、米国特許第８，６５１，８６２号、及び米国特許第９，６１０，００９号）では、ミラーが備えられたリトラクターが開示される。しかし、米国特許第９，６１０，００９号に開示されたリトラクターは、患者の歯茎と頬との間に固定されるように構成され、このような構成は、ミラーの角度の変更を難しくし、医師が治療部位で視野を確保することを難しくする。また、米国特許第５，８８２，１９５号及び米国特許第８，６５１，８６２号に開示されたミラーが備えられたリトラクターの場合、通常のサイズのミラーが使用されるが、このようなミラーは、穴の内部を観察するには大きすぎる。結果的に、米国特許第５，８８２，１９５号及び米国特許第８，６５１，８６２号の発明の場合においても、リトラクター及び他の道具以外に、穴の内部を観察するために口腔にマイクロミラーを挿入させる必要がある。

このような問題点を解決するために、本発明者らは鋭意研究して本発明を完成するようになった。

本発明は、一つのリトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）を使用してリトラクション（ｒｅｔｒａｃｔｉｏｎ）を行って口の中を観察することができ、手術中にマイクロミラー（ｍｉｃｒｏ ｍｉｒｒｏｒ）を使用して穴の内部を観察することができる歯科用リトラクターを提供する。

上述した問題点を解決するために、本発明は、歯科治療又は手術時に、患者の口腔で視野を確保するか、または歯茎の切開された部位（穴）が露出するように、切開された部位を開いた状態に維持させる歯科用リトラクターを提供する。本発明のリトラクターは、ハンドル部（ｈａｎｄｌｅ ｐｏｒｔｉｏｎ）、ヘッド部（ｈｅａｄ ｐｏｒｔｉｏｎ）、及びミラー部（ｍｉｒｒｏｒ ｐｏｒｔｉｏｎ）を含む。前記ヘッド部及びミラー部は統合されており、用途又は治療の目的に応じて前記ミラー部は交換可能である。

前記ヘッド部は、前記ハンドル部の一側に配置され、口腔内部の皮膚組織と接触するように構成され、少なくとも一面が反射性であり、手術部位に形成された穴に対する視野を確保するミラーを有する。

本発明に係る歯科用リトラクターは、歯根に形成された穴のような口腔の内部を観察するためのミラー部がヘッド部に含まれるため、手術時に、治療動作の回数、手術に必要な人数、及び手術時間を減少させることができ、歯科用ミラーが別途に要求されない。また、前記ヘッド部は、前記歯科用リトラクターにおいてミラーとして形成されるため、前記歯科用リトラクターは、健康診断のような他の業務に使用することもできる。

本発明の実施例に係る歯科用リトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）の正面図及び背面図である。 本発明の実施例に係る歯科用リトラクターの平面図及び底面図である。 本発明の実施例に係る歯科用リトラクターの斜視図である。 本発明の実施例（左側面図及び右側面図）を示す図である。 ネック部（ｎｅｃｋ ｐｏｒｔｉｏｎ）の寸法及び角度に対する本発明の実施例を示す図である。 交換可能なミラー部（ｍｉｒｒｏｒ ｐｏｒｔｉｏｎ）を有する歯科用リトラクターの他の実施例を示す図である。 一実施例に係る広いネック部を有する本体部（ｂｏｄｙ ｐａｒｔ）の平面図である。 図３に示された本体部の側面図である。 一実施例に係る狭いネック部を有する本体部の平面図である。 図５に示された本体部の側面図である。 ブレード形状を有するミラー部の例を示す図である。 マイクロミラー（ｍｉｃｒｏ ｍｉｒｒｏｒ）を含み、ブレード形状を有するミラー部の例を示す図である。 プロテクター（ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ）が備えられた歯科用リトラクターを使用して手術を行う例を示す図である。 マイクロミラー（広い型）を含む歯科用リトラクターを使用して手術を行う例を示す図である。 マイクロミラー（狭い型）を含む歯科用リトラクターを使用して手術を行う例を示す図である。 ウィング（ｗｉｎｇ）及び高圧蒸気滅菌キャップを示す図である。

本発明の歯科用リトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）は、歯科治療又は手術時に、歯を囲んでいる歯茎の切開された部位を開放された状態に維持しながら、患者の口腔で視野を確保するのに適している。前記リトラクター１は、ハンドル部（ｈａｎｄｌｅ ｐｏｒｔｉｏｎ）５と、前記ハンドル部５の一側に位置したヘッド部（ｈｅａｄ ｐｏｒｔｉｏｎ）３とを含む。より具体的には、前記リトラクター１は、本体部（ｂｏｄｙ ｐａｒｔ）２及びミラー部（ｍｉｒｒｏｒ ｐａｒｔ）４で構成される。前記ミラー部４は、前記リトラクター１の前記ヘッド部３に配置される。前記ミラー部４は、前記本体部に固定され、要求される治療及び手術に応じて交換可能である。

また、前記本体部２は、前記ハンドル部５と、ネック部（ｎｅｃｋ ｐｏｒｔｉｏｎ）６と、前記ミラー部４が取り付けられ得る連結部（ｃｏｎｎｅｃｔｉｎｇ ｐｏｒｔｉｏｎ）９（前記ヘッド部３の一部として）とを含む。前記ハンドル部５は、医師、歯科医師、または技術者が握ることができるように形成されたグリップ部（ｇｒｉｐ ｐｏｒｔｉｏｎ）７を含む。前記ミラー部４を含む前記ヘッド部３は前記ハンドル部５の反対側に位置して、作動中に前記ヘッド部が口腔内部の皮膚組織と接触するようにする（図１、図１０及び図１１参照）。

前記ハンドル部５は、端部（ｅｎｄ ｐｏｒｔｉｏｎ）８から前記ヘッド部３に向かって縦方向に次第に細くなるように形成できるので、医師が前記ハンドル部５をしっかりと握ることができる。また、前記ハンドル部５は、円形、楕円形、または多角形の断面形状を有し得るので、医師が取っ手をしっかりと握ることができる。例えば、一実施例において、前記ハンドル部５は六角形の断面形状を有することができる。また、滑りを防止するために、前記ハンドル部に溝が形成されてもよい。

前記本体部を形成する材料の種類には制限がない。例えば、前記本体部は、樹脂材料、金属材料、セラミック材料、またはこれらの組み合わせで形成されてもよい。好ましくは、熱硬化性樹脂、アルミニウム、ステンレススチール、またはこれらの組み合わせが、ハンドルの材料として使用される。前記本体部は、滅菌のために、完全に高圧蒸気滅菌が可能な材料で製造されることが好ましい。

前記グリップ部の直径は制限されず、好ましくは８０ｍｍ〜１２０ｍｍ、より好ましくは９０ｍｍ〜１１０ｍｍである。前記ハンドル部の端部８から前記ヘッド部３の先端までの長さは、好ましくは１５０ｍｍ〜２００ｍｍ、より好ましくは１６５ｍｍ〜１８５ｍｍである。

前記本体部には、前記ハンドル部５と前記ヘッド部３との間に前記ネック部６が形成される。一般に、前記ネック部６の直径又は幅は、前記ハンドル部５の直径又は幅よりも小さいので、医師は、口の中でリトラクターを容易に回すことができる。前記ネック部６は、前記ヘッド部３が手術部位（例えば、治療する歯茎又は歯）に効果的に到達するように、傾斜するか、または曲がることができる。例えば、前記ネック部６は、１２０°〜１５０°、好ましくは１３０°〜１４０°の角度で曲がることができる。

前記ミラー部４は、前記ネック部６の先端、またはそれの近く（即ち、前記連結部９）に固定されてもよい。

前記ハンドル部５及び前記ネック部６は一体型構造で形成されてもよい。または、前記ハンドル部５及び前記ネック部６は、別途に形成され、互いに連結されて前記本体部を形成してもよい（即ち、２つのピースの構造）。

前記ハンドル部及び前記ネック部を含む前記本体部の形状は、図示の実施例に制限されない。本明細書に記述された目的を考慮して、前記本体部は他の形状を有し得ることを理解できるであろう。

前記ミラー部４は、前記リトラクター１の前記ヘッド部３に配置される。前記ミラー部４は、前記本体部２の前記連結部９に永久的または分離可能に固定されてもよい。任意の従来の方法を用いて、前記本体部２に前記ミラー部４を固定することができる。例えば、ねじ２１が使用されてもよい。また、前記ミラー部及び／又は前記ネック部の端部は、前記ミラー部及び／又は前記連結部が互いに噛み合って固定される構造（例えば、突出部又は凹部）を有するように設計され得る。必要であれば、接着剤が追加で使用されてもよい。

前記ミラー部４の形状には制限がない。例えば、図２及び図７乃至図９に示されたように、前記ミラー部の形状は、比較的単純な形態の板（例えば、ブレード）、突出部を有する板状（例えば、マイクロミラー（ｍｉｃｒｏ ｍｉｒｒｏｒ）８２，９２が備えられたブレード）のような様々な形状から選択されてもよい。マイクロミラーが備えられた前記ミラー部は、比較的広い部分及び比較的狭い突出部（即ち、マイクロミラー）を有するため、医師は、比較的広いミラーを介して口腔内で比較的広い領域を観察することができ、マイクロミラー部分を介して穴の内部を観察することができる（図９乃至図１１参照）。前記ミラー部の形状は、図示の実施例に制限されない。本明細書に記述された目的を考慮して、前記ミラー部は他の形状を有し得ることを理解できるであろう。例えば、図８に示されたように、前記マイクロミラー部分は、ミラーブレイドの中心に配置されるか、または中央を外れた位置に配置されてもよい。前記マイクロミラー部分は、３ｍｍ〜４ｍｍの幅、及び５ｍｍ〜７ｍｍの長さを有することができる。図８を参照すると、“ＷＣ”は、中央位置に位置したマイクロミラー部分が備えられた広い（メイン）ミラーブレードの実施例を示す。“ＷＳ”は、中央を外れた位置に位置したマイクロミラー部分が備えられた広い（メイン）ミラーブレードの実施例を示す。“ＮＣ”は、中央位置に位置したマイクロミラー部分が備えられた狭い（メイン）ミラーブレードの実施例を示す。“ＮＳ”は、中央を外れた位置に位置したマイクロミラー部分が備えられた狭い（メイン）ミラーブレードの実施例を示す。また、例えば、数式“３×５”は、マイクロミラー部分が３ｍｍの幅及び５ｍｍの長さを有することを意味する。したがって、例えば、図８において、“ＷＣ ３×５−７”は、中央位置に位置したマイクロミラー部分が備えられた広い（メイン）ミラーブレードの実施例（３つのタイプ）を示す。この場合、前記広い（メイン）ミラーブレードは、それぞれ、３ｍｍの幅及び５ｍｍの長さを有するマイクロミラー部分、３ｍｍの幅及び６ｍｍの長さを有するマイクロミラー部分、及び３ｍｍの幅及び７ｍｍの長さを有するマイクロミラー部分を含む。

また、ミラー部における相対的に狭い部分は、穴の内部を観察しながら手術部位（例えば、穴）の狭い空間を押さえるマイクロミラー及び道具として使用され得る。

前記ミラー部４は、医師が治療する口腔部位（例えば、歯茎及び歯）を観察できるように、少なくとも一方の表面上に、好ましくは両方の表面上に、反射性表面（ミラー表面）を有する。したがって、前記歯科用リトラクターによれば、医師は、手術中に単一のリトラクター及びマイクロミラーを使用してリトラクション（ｒｅｔｒａｃｔｉｏｎ）を行うことができ、口の内部を観察することができ、穴の内部を観察及び治療することができる。

好ましくは、前記ミラー部４は前記本体部２に固定され、前記ミラー部４の両面はミラーとして機能する。例えば、図１及び図９乃至図１１に示されたように、前記ミラー部４は、前記ネック部４の前記連結部９と部分的にのみ重なるように前記ネック部の先端９に固定され得る。好ましくは、前記ミラー部は、前記マイクロミラー部分が手術部位の穴に挿入され得るように配列される（図９乃至図１１参照）。

本発明によれば、前記ミラー部４は分離可能であるので、患者の手術部位を治療する方法に応じて、前記ミラー部４は、異なる種類の実施例（例えば、図２、図７及び図８参照）から選択され得る。例えば、図２、図７及び図８に示されたように、分離可能なミラーは、様々な形状を有することができる。本発明において、前記ミラー部４が前記リトラクターに分離可能に結合されるように前記リトラクターが配列される状況に応じて、様々な組み合わせによって前記ミラーと本体部は結合され得る。

前記ミラー部４を形成する材料としては、前記ミラー部がミラーとして機能できる限り、制限されない。例えば、ステンレススチール及び銀でめっきされた物質（例えば、樹脂、金属、及びセラミック）が好ましく使用される。また、好ましくは、前記ミラー部は、殺菌のために、完全に高圧蒸気滅菌が可能な材料で製造される。

また、ミラー部４は、鋭い縁を有するように形成され得る。すなわち、実施例では、鋸歯状は、歯などを含む骨構造に接触するときに支持され得るように助けることによって、支持安定性を提供するものである。前記ミラーの形状は制限されない。板形状のミラーを使用して、患者の口の中で視野を確保するか、切開された部位を開いたままに維持させるか、または歯茎が歯を覆わないようにする。ミラーは板形状及び突出部を含み、前記突出部が、切開によって手術部位に形成された穴の内部を観察するために前記穴に挿入され得るように、前記突出部は、前記本体よりも狭く形成される（図７乃至図１１参照）。

前記ネック部６の前記連結部９は、前記ミラー部４に結合可能な構造又は形状を有する。前記連結部９の形状又は構造は制限されず、好ましくは、前記連結部９の形状又は構造は、前記ミラー部４の形状に応じて決定される。例えば、前記ミラー部が平らな表面を有する場合、前記ミラー部が前記ネック部の端部と堅固に接触するように、前記ネック部６の前記連結部９は平らな表面を有することが好ましい。前記連結部９は、前記ミラー部が挿入され得るようにスリット（ｓｌｉｔ）６１を有することができる。

例えば、前記ミラー部４は、前記ねじ２１によって前記ネック部に固定されてもよい。ねじを使用する場合、少なくとも１つのねじによって前記ネック部に前記ミラー部が分離可能に連結されるように、前記連結部９及び前記ミラー部４はそれぞれ、少なくとも１つのねじ穴を有する。

また、前記本体部２及び前記ミラー部４と共に、追加的な部品が使用され得る。例えば、プロテクター（ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ）９１が前記リトラクター１に取り付けられてもよい。より具体的には、前記プロテクター９１を前記リトラクター１に取り付けることによって、前記プロテクター９１によって前記ミラー部４が完全に又は部分的に覆われ得（図９の図示のように）、これによって、前記ミラー部４が患者の頬の内壁と直接的に接触することを防止することができる。このようなプロテクターを前記リトラクターに取り付ける方法には制限がない。例えば、前記プロテクターは、ミラーブレードがスライド可能に挿入され得る薄い矩形孔（鞘のように）を有するように形成されてもよい。前記プロテクターを形成する物質には制限がない。例えば、樹脂物質（例えば、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂）、金属物質、及び／又はセラミック物質が、プロテクターを形成する物質として使用されてもよい。また、リトラクターの機能を実質的に損なわない限度内で、前記リトラクターに追加的な部品が取り付けられ得る。また、前記物質は高圧蒸気滅菌または殺菌され得る。

また、“高圧蒸気滅菌キャップ”及び“ウィング（ｗｉｎｇ）”は、前記リトラクターと共に使用され得る。例えば、口に触れることにより誘発され得る不便さ又は怪我を防止し、口の中で空間を確保するために、ウィングをミラーブレード上に配置することができる。高圧蒸気滅菌を行う際にスクラッチを防止するために、高圧蒸気滅菌キャップで前記ブレードを覆うことができる。前記キャップ及びウィングを形成するための物質もまた、高圧蒸気滅菌または殺菌され得る。

本発明によれば、前記歯科用リトラクターは、口腔内部を観察するためのミラー部を含むため、手術時に、治療動作の回数、手術に要求される人数、及び／又は手術時間を減少させることができ、歯科用ミラーを別途に使用する必要がない。

本発明の前記リトラクターを使用して口腔を治療することができる。例えば、図１０及び図１１に示されたように、皮膚組織（例えば、歯茎）を切開した後、医師は、視野を確保するために、歯又は歯根から遠く離れた前記切開された皮膚組織を前記リトラクターで保持し、前記マイクロミラー９２を使用して穴の内部を観察することができる。

前述したように、本発明によれば、前記歯科用リトラクターは、口腔内部を観察できる前記ミラー部を含むため、手術時に、治療動作の回数、手術に要求される人数、及び／又は手術時間を減少させることができ、歯科用ミラーを別途に使用する必要がない。また、前記歯科用リトラクターは、前記ヘッド部にミラー（例えば、マイクロミラー）を有するため、医師又は技術者が他方の手で医学的な検査を行うことができる。

また、前記ミラー部は、垂直にその角度を調節できるように形成されるため、前記ミラー部又は前記ヘッド部の角度を調節することによって、所望の方向に視野を確保することができる。また、マイクロミラーを使用することによって、手術道具又は治療道具を変えることなく、手術中に歯又は歯根の穴の内部を観察することができる。

上記記述は多くの特異性を含むが、これらは本発明の範囲を制限するものではなく、単に本発明の現在好ましい実施例のいくつかの例示を提供するものとして解釈されるべきである。本発明は、前述した実施例に制限されず、本発明の目的が満たされる限り、特許請求の範囲内で任意のすべての実施例を含むということが理解されるべきである。

Claims (12)

1. ハンドル部（ｈａｎｄｌｅ ｐｏｒｔｉｏｎ）及び前記ハンドル部から延びるネック部（ｎｅｃｋ ｐｏｒｔｉｏｎ）を有する本体部（ｂｏｄｙ ｐａｒｔ）と、
   口腔内の手術部位を観察するために、少なくとも一方の表面上に反射性表面を有し、前記ネック部の先端に分離可能に取り付けられるミラー部（ｍｉｒｒｏｒ ｐａｒｔ）とを含む歯科用リトラクター（ｒｅｔｒａｃｔｏｒ）であって、
   前記ネック部は、前記リトラクターの側面ビュー（ｖｉｅｗ）を基準として、傾斜するか、または曲がるように形成され、
   前記ネック部は、前記ミラー部が連結される連結部（ｃｏｎｎｅｃｔｉｎｇ ｐｏｒｔｉｏｎ）を有することを特徴とする、歯科用リトラクター。
2. 前記ミラー部は、両面に反射性表面を有することを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
3. 前記ミラー部は、板形状を有する本体、及び前記本体から突出した突出部を有し、
   手術部位に形成される穴の内部を観察するために、前記突出部が前記穴に挿入されるように、前記突出部の幅が前記本体の幅よりも小さく形成されることを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
4. 前記ミラー部は、金属物質を含み、両面に前記反射性表面を有することを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
5. 前記ミラー部は、ねじによって前記ネック部に連結されることを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
6. 前記ミラー部は、少なくとも２つのねじによって前記ネック部に連結されることを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
7. 前記ネック部の前記連結部には少なくとも１つのねじ穴が形成され、前記取付物は、少なくとも１つのねじによって前記ネック部に連結されることを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
8. プロテクター（ｐｒｏｔｅｃｔｏｒ）をさらに含み、
   前記プロテクターは、前記プロテクターが前記ミラー部を完全に又は部分的に覆うように、前記取付物がスライド可能に挿入される矩形のスリット（ｓｌｉｔ）又は孔を有することを特徴とする、請求項６に記載の歯科用リトラクター。
9. 請求項１に記載のリトラクターを使用して口腔を治療する方法であって、
   皮膚組織を切開するステップと、
   口腔に前記リトラクターを挿入するステップと、
   前記リトラクターを使用して切開された前記皮膚組織を開放した状態で、前記ミラー部を使用して、歯又は歯根を含む前記口腔の内部を観察するステップとを含むことを特徴とする、リトラクターを使用して口腔を治療する方法。
10. 前記ミラー部は、骨構造と接触したときに支持安定性を提供するように鋸歯状を有することを特徴とする、請求項９に記載のリトラクターを使用して口腔を治療する方法。
11. 前記ミラー部は、板形状及び突出部を有し、
    前記ミラー部は、前記手術部位に形成された穴に挿入されて前記穴の内部を観察することができるように、前記本体部よりも狭く設けられることを特徴とする、請求項１に記載の歯科用リトラクター。
12. 前記骨構造は歯を含むことを特徴とする、請求項１０に記載のリトラクターを使用して口腔を治療する方法。