JP2001340363A - 歯周ポケットへの薬剤供給器具 - Google Patents

歯周ポケットへの薬剤供給器具

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JP2001340363A JP2000165788A JP2000165788A JP2001340363A JP 2001340363 A JP2001340363 A JP 2001340363A JP 2000165788 A JP2000165788 A JP 2000165788A JP 2000165788 A JP2000165788 A JP 2000165788A JP 2001340363 A JP2001340363 A JP 2001340363A
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Yuka Ogawa
由華 小川
Kinrei Hayashi
金鈴 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般消費者でも歯周ポケット内患部を傷つけ
ることなく容易に取扱可能となし、歯周病の予防や治療
を快適に行えるようになした歯周ポケットへの薬剤供給
器具を提供する。 【解決手段】 先端部を歯周ポケットTP内に挿入して
歯周ポケットTPに薬剤を供給するためのノズル3と、
歯周ポケットTPに対するノズル3の挿入深さを規制す
る規制面10とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、歯周ポケットへの
薬剤供給器具に関する。
【0002】
【従来の技術】歯周病の治療や予防のための薬剤を歯周
ポケットに供給する薬剤供給器具としては、例えば米国
特許第5558518号、第4512769号、及び第
4573375号などが知られている。これらの薬剤供
給器具は、先端形状を細く且つ長く形成したノズルを用
い、このノズルの先端部を歯周ポケット内へ挿入した状
態で、ノズル先端から薬剤を吐出させることで、歯周ポ
ケット内に薬剤を供給できるように構成されている。
【0003】また、通常、歯周ポケットへの薬剤の供給
は、医師による医療行為の一環として行われており、前
述した薬剤供給器具に関しても、医師による治療行為を
前提として構成され、そのノズル形状は、最適な深さま
で的確に挿入でき、しかも歯周付近の視認性を阻害しな
い、先細りな細長い形状のものが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記薬剤供
給器具を用いて、専門家でない消費者が治療の目的で、
あるいは罹患の可能性のある消費者が予防の目的で自分
で処置する場合には、ノズルの先端を歯周ポケットに挿
入することにより、歯周ポケット内の角質化していない
軟組織を傷つけたり、突き刺したりして、生体への歯周
病原因菌や菌由来の炎症性物質の侵入を促進する結果と
なり、疾患を増悪することになる。また、鏡等を使用し
て、歯周付近を目視しながら、ノズルの先端部を歯周ポ
ケットに挿入することが考えられるが、医者のような第
三者が直接的に目視して、ノズルを挿入する場合と比較
し、歯周付近を十分に目視することがむずかしく、ノズ
ルが細長いことから、その先端部の位置が安定せず、的
確な位置で的確な量の薬剤を炎症部位に供給することが
困難である。
【0005】また、前記公報にはノズルを柔軟部材で構
成することで、ノズル先端が歯周ポケット内患部に接触
しても、当該部位を傷つけないようにすることが開示さ
れてはいるが、細長いノズルを柔軟部材で長尺に構成す
ると、その先端位置が一層不安定になって歯周ポケット
への挿入性が更に低下し、もどかしさや苛立たしさを反
対に助長してしまうという問題を含んでいる。
【0006】本発明はかかる現況に鑑みて成されたもの
であり、歯周ポケット奧部へのノズルの過剰な挿入を規
制することで、一般消費者でも歯周ポケット内患部を傷
つけることなく容易に取扱可能となし、歯周病の予防や
治療を快適に行えるようになした歯周ポケットへの薬剤
供給器具を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、次
の点に着目し本発明を完成させた。即ち、歯周ポケット
への薬剤供給器具に対する要求としては、歯科医師が使
用する場合には、医療専門家によりコントロールされる
ため、器具を操作することの未熟さによる為害性より
も、医療行為における操作性が重要なポイントとなり、
歯周ポケットへの挿入性や歯周付近の十分な視認性を確
保する必要がある。しかし、一般用医薬品として使用す
る場合には、医療用医薬品が多少の副作用が認められて
も、医師がコントロールすることにより、高い効果があ
るものが用いられるのに対し、効果と副作用のバランス
において、副作用をおこさないものが要望されており、
消費者自身により薬剤を歯周ポケットに供給する場合に
は、歯科医師の管理、指導を受けない状況でも安全に処
置できることが最も重要なことであり、過剰な挿入によ
り患部を傷つけないようにすることが最重要課題であ
る。そこで、本発明者は、物理的に過剰な挿入が不可能
なノズル形状とすれば、専門家でない人が自分で処置す
る場合にも安全に使用できると考えて本発明を完成させ
た。かかる課題を解決した本発明は、以下の構成であ
る。
【0008】請求項1に係る歯周ポケットへの薬剤供給
器具は、先端部を歯周ポケットに挿入して歯周ポケット
内に薬剤を供給するためのノズルと、前記歯周ポケット
に対するノズルの挿入深さを規制する規制手段とを備え
たものである。
【0009】この薬剤供給器具においては、ノズルの挿
入深さを規制する規制手段を設けているので、ノズルの
過剰な挿入により歯周ポケット内患部を痛めてしまうこ
とを確実に防止できる。また、このように規制手段を設
けると、規制手段が歯周付近の視野を遮る障害物とな
り、医師にとっては歯周付近の視認性が低下することか
ら使用に耐えないものになることが考えられるが、一般
消費者にとっては、元々鏡等を用いても歯周付近を十分
に目視することが困難なことから、歯周付近の視認性が
多少低下しても、それほど大きな問題になることはな
い。つまり、この薬剤供給器具は、医療用に用いられる
のではなく、一般消費者自身が使用する際に、歯周ポケ
ット内患部を傷つけることを確実に防止できる、安全性
に優れたものとなる。
【0010】請求項2記載の薬剤供給器具は、前記ノズ
ルを硬質な素材からなる支持腕の先端部又は側部先端部
に突出状に設けたものである。ノズルは歯周ポケット内
患部に対する当たりを優しくするため、柔軟に構成する
ことが好ましいが、このような軟質なノズルは、長尺に
構成するとノズルの先端位置が安定しないことから歯周
ポケットへの挿入性が低下する。このため、支持腕の先
端部又は側部先端部にノズルを設けることで、ノズルを
短尺に構成してその先端位置を安定にし、ノズルの挿入
操作性を向上できる。また、支持腕の先端部又は側部先
端部にノズルを設けているので、支持腕の先端部を歯間
等にあてがうことで、鏡等で歯周付近を目視することな
く、ノズルを適正な位置へ移動させ、ノズル先端部を歯
周ポケットに対して容易に挿入することが可能となる。
【0011】規制手段としては、請求項3記載のよう
に、ノズルの途中部に歯又は歯肉に当接して、ノズルの
挿入深さを規制する規制突部を形成したり、請求項4記
載のように、支持腕の先端部に歯又は歯肉に当接してノ
ズルの挿入深さを規制する規制面を形成することが考え
られる。
【0012】請求項5記載の薬剤供給器具は、前記ノズ
ルを支持腕に対してその突出量を調整可能に装着したも
のである。歯周ポケットの深さは、歯周の状態(病状の
進行具合)等により異なるので、支持腕からのノズルの
突出量を使用者の病状に応じた突出量に調整可能となす
ことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すよう
に、薬剤供給器具1は、薬剤が充填されたチューブ2
と、先端部に歯周ポケットTPへの薬剤供給用のノズル
3を有し、チューブ2の口部4に固定した薬剤供給手段
5とを備えている。
【0014】薬剤としては、歯周病を治療或いは予防可
能な一般的な組成の殺菌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、局所麻
酔剤などの薬剤を採用できる。具体的には、殺菌剤とし
て例えば塩化セチルピリジウム(CPC)などの4級ア
ンモニウム化合物、抗炎症剤として例えばグリチルリン
酸類、鎮痛剤としてはアスピリンなどの非ステロイド系
抗炎症剤(NSAIDs)、局所麻酔剤として例えばベ
ンゾカインを有効成分として含むものを採用できる。ま
た、剤型は、油脂性又は乳剤性、懸濁性の軟膏基剤、ま
たは口腔粘膜への付着滞留性を高めるために、前記軟膏
基材に対して更にゲル化剤、被膜形成剤等の高分子等の
化合物を配合したものを採用できる。
【0015】チューブ2としては、手で握って薬剤を押
し出し可能なものであれば、任意の素材からなるものを
採用できるが、薬剤を封入することから、薬剤の品質を
少なくとも3年間は保証できるような遮光性及びガスバ
リア性に優れ、しかも薬剤の吸着もなく押し出しが容易
で、形状保持性を有する素材からなるものを採用するこ
とが最も好ましい。樹脂フィルムのみからなる単層構造
又は複層構造のフィルム材を用いてもよいが、ガスバリ
ア性を高めるためアルミニウム箔などの金属箔を樹脂フ
ィルム間にラミネートした複層構造のフィルム材を用い
てもよい。チューブの内面側を構成する樹脂材料は、薬
剤を吸着せず薬剤により変質したり劣化したりしない樹
脂材料を選定することになる。また、複層構造の樹脂フ
ィルムを採用する場合には、内面側を薬剤との接触によ
り変質しない素材で構成し、外面側を強度を重視した素
材で構成することが好ましい。更に、チューブ2を内外
1対の別部材からなる2重チューブで構成し、外側チュ
ーブを形状復元性に優れたプラスティック製のチューブ
で構成し、内側チューブをガス遮断性に優れたアルミチ
ューブで構成してもよい。この場合には、薬剤を使用し
ても、外側チューブが元の形状に復元するので、チュー
ブの外観を向上でき、しかも内側チューブにより薬剤の
品質が維持されるとともに、必要量の薬剤を容易に押し
出すことが可能となるので好ましい。
【0016】尚、本実施例では、薬剤をチューブ2に入
れて、チューブ2を握ることにより、手動で薬剤を吐出
するように構成したが、薬剤をボトル等に充填し、手動
ポンプや電動ポンプによりノズル3から吐出できるよう
に構成してもよい。
【0017】薬剤供給手段5について説明すると、チュ
ーブ2の口部4に嵌合や螺合等により着脱自在に固定さ
れるキャップ部6が設けられ、キャップ部6にはチュー
ブ2とは反対側へ延びる支持腕7が一体的に設けられ、
支持腕7の先端部の下面側には軟質部材からなるノズル
3が突出状に取付られている。
【0018】支持腕7にはチューブ2内に連通する供給
路8が形成され、チューブ2内の薬剤は、供給路8を通
ってノズル3から吐出されるように構成されている。チ
ューブ2からノズル3先端に至る供給路8の途中部には
逆止弁9が介装され、チューブ2を握る手を緩めたとき
に、供給路8内の薬剤がチューブ2側へ逆流しないよう
に構成されている。逆止弁9は、単なる弁体で構成する
ことも可能であるし、鋼球とスプリングとの組み合わせ
からなるものを採用することも可能である。
【0019】キャップ部6と支持腕7とは合成樹脂材料
で一体的に成形されている。但し、キャップ部6と支持
腕7とを別部材で構成することも可能である。また、支
持腕7は、一体成形により製造してもよいし、熱や物理
的な2次加工により製造してもよく、また複数の成形を
組み合わせることにより構成してもよいが、支持腕7内
には、細長くしかも先端部が湾曲した供給路8が形成さ
れ、射出成形等により成形が容易ではないので、キャッ
プ部6及び支持腕7からなる成形体を供給路8を含む面
を境界面として2分割した、2つの分割成形体で構成す
ることが好ましい。また、この2つの分割成形体の一部
が連結されるように両者を一体成形すると、両分割成形
体の管理が容易になるとともに接合作業が容易になるの
で好ましい。分割成形体の接合は、接着剤等を用いて行
ってもよいが、口腔内での使用を考慮して、接合面を融
着することにより接合することが好ましい。具体的に
は、超音波加熱や、金型内で熱と圧力を加えることによ
り融着することになる。更に、両分割成形体間に供給路
8に沿ってパイプを配置させ、パイプを介して薬剤を供
給してもよい。
【0020】支持腕7の先端近傍部の下面には規制面1
0が形成され、図3に示すように、歯周ポケットTPに
対して最適位置までノズル3を挿入すると、該規制面1
0が歯肉TMに当接してそれ以上にノズル3を挿入でき
ないように構成されている。但し、支持腕7の先端部が
歯Tに当接することで、ノズル3の最大挿入位置を規制
するように構成してもよい。
【0021】ノズル3は柔軟な筒状のチップ状部材で構
成され、ノズル3の基端部は支持腕7の先端部の側部に
凹凸嵌合により固定されている。ノズル3の先端部は先
細りに形成してもよいが、比較的小径でしかも短尺なも
のなので、歯周ポケットTPへのノズル3の挿入時に、
歯肉TMを傷つけないように、先端部を部分球面状に構
成した略同径の筒状に構成すること好ましい。また、図
2に示すように、先端近傍部に括れ部11を形成する
と、ノズル3の円筒部分と球面部分との境界部が角張る
ことを防止できるので好ましい。つまり、ノズル3先端
部を球面状に加工した後、加熱しながら括れ部11を形
成することにより、球面加工時に角張った部分が発生し
ても、該角張った部分の表面が括れ部11側へ引っ張ら
れて、先端部が全体的に滑らかな球状に成形されること
になる。
【0022】歯周ポケットTPへのノズル3の挿入性を
考慮して、ノズル3の外径Dは0.3〜3.0mm、好
ましくは0.5〜1.0mmに設定されている。ノズル
3の外径は、3.0mmを越える場合には、歯周ポケッ
トTPに対するノズル3の挿入性が低下し、0.3mm
未満の場合には、支持腕7に対するノズル3の組付けが
煩雑になったり、挿入時に歯肉TMを傷つける可能性が
高くなるので、0.3〜3.0mmに設定することが好
ましい。また、ノズルの断面形状は円形、楕円形、長方
形、多角形でもよく、その場合の歯周ポケットの歯牙と
歯肉との間に挿入される部分の寸法は、上記外径の大き
さと同じく0.3〜3.0mm、好ましくは0.5〜
1.0mmに設定することになる。
【0023】、また、支持腕7からのノズル3の突出長
さLは、歯周ポケットTPに対するノズル3の挿入深さ
(歯肉TMの上縁からの深さ)L1と、ノズル3を歯周
ポケットTPに挿入して規制面10を歯肉TMに当接さ
せた状態で、歯周ポケットTP外に位置するノズル3の
長さL2とを加算した長さに設定されている。
【0024】歯周ポケットTPに対するノズル3の挿入
深さL1は、0.5〜3.0mmになるように設定され
ている。つまり、歯周ポケットTPの深さは、適用する
歯Tの種類や歯周の状態等によって多少異なるが、歯周
ポケットが形成されて日の浅いもので約2〜3mmであ
るので、ノズル3の挿入深さは、挿入したノズル3の先
端部で歯肉TMを傷つけないようにするため、歯周ポケ
ットTPの深さよりも浅い、3.0mm以下に設定する
ことになり、また薬剤が歯周ポケットTP内へ確実に供
給されるように0.5mm以上に設定することになる。
【0025】歯周ポケットTP外に位置するノズル3の
長さL2は、本実施例では支持腕7の規制面10を歯肉
TMに当接させる関係上、無理な力を加えることなる規
制面10を歯肉TMに圧接させた状態では0.2〜0.
5mm程度となるが、使用者が無理な力を加えて規制面
10を歯肉TMに圧接させた場合でも、歯肉TMを傷つ
けないように設定するため、長さL2は零に設定するこ
とが好ましい。
【0026】以上を総合すると、ノズル3の突出長さL
(L1+L2)は、0.7〜3.5mm、好ましくは
0.5〜3.0mmに設定することになる。但し、歯肉
TM以外の部分に規制面10を当接させてノズル3の挿
入深さを規制する場合には、歯周ポケットTPに対する
ノズル3の挿入深さL1が最適な値になるように、歯周
ポケットTP外に位置するノズル3の長さL2を変更し
て、ノズル3の突出長さLを設定することになる。
【0027】この薬剤供給手段5では、硬質素材からな
る支持腕7を口腔内に挿入して、ノズル3を所望の歯周
付近に位置させるので、ノズル3として前述のような短
尺なものを採用することが可能となる。このため、ノズ
ル3を構成する素材として、比較的軟質な素材を採用し
ても、ノズル先端の位置合わせやノズル先端への挿入力
の伝達が円滑に行えるので、歯周ポケットTPへのノズ
ル3の挿入操作性を低下させることなく、ノズル3挿入
による痛みや刺激を極力緩和することが可能となる。
【0028】ノズル3を構成する素材としては、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、フッ
素ゴム等のゴム類、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等のエラス
トマーなどが好適に利用できる。また、ノズル3の外表
面にコーティング等により軟質な被膜を形成すると、痛
みや刺激を一層少なくできるので好ましい。
【0029】次に、前記実施例の構成を部分的に変更し
た他の実施例に付いて説明する。 (1)図4に示すノズル3Aのように、ノズル3Aの途
中部に規制面10を構成する鍔部20を形成し、この鍔
部20が歯肉TMに当接してノズル3Aの挿入深さが規
制されるように構成してもよい。この場合、ノズル3A
は、支持腕7よりも軟質素材で構成されるので、歯肉T
Mに対する規制面10の接触感をよりソフトに設定する
ことが可能となる。
【0030】(2)図5に示す薬剤供給手段5Bのよう
に、支持腕7にネジ部材21を出没可能に螺合し、この
ネジ部材21にノズル3Bを固定してもよい。この場合
には、ネジ部材21の螺進量を調整することにより、ノ
ズル3Bの挿入深さを調整できるので好ましい。但し、
長さの異なるノズル3を複数用意し、これを取り替える
ことにより、ノズル3の挿入深さを調整してもよいし、
長さの異なるノズル3を備えた薬剤供給手段5を複数用
意し、これを取り替えることにより、ノズル3の挿入深
さを切替可能となしてもよい。
【0031】(3)図6(a)に示す薬剤供給手段5C
のように、ノズル3を支持腕7の先端部に突出状に設け
てもよい。この場合には支持腕7の先端面が規制面とし
て機能し、ノズル3の挿入深さが規制されることにな
る。また、図6(b)に示す薬剤供給手段5Dのよう
に、ノズル3を支持腕7の下面の先端近傍部に突出状に
設けてもよい。この場合には、ノズル3の周辺の支持腕
7の下面が規制面として機能し、ノズル3の挿入深さが
規制されることになる。
【0032】(4) 図7に示すノズル3Eのように、
先端近傍部に歯肉TMに係合する規制突部22を形成
し、この規制突部22によりノズル3Eの挿入深さを規
制してもよい。但し、この場合には、規制突部22から
ノズル3Eの先端部までの長さを歯周ポケットTPの深
さに適合した長さに設定することになる。また、このノ
ズル3Eは、支持腕7を有しない周知の薬剤供給器具に
対しても適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る歯周ポケットへの薬剤供
給器具によれば、簡単な構成の規制手段を設けることに
より、規制手段により歯周付近の視認性は多少低下する
が、ノズルの過剰な挿入により歯周ポケット内患部を痛
めてしまうことを確実に防止できる。このため、この薬
剤供給器具は、医療用に用いられるものではなく一般消
費者自身が使用する際に、歯周ポケット内患部を傷つけ
ることを確実に防止できるので、安全性に優れた取扱易
いものとなる。
【0034】請求項2記載のように、ノズルを硬質な素
材からなる支持腕の先端部又は側部先端部に突出状に設
けると、歯周ポケット内患部を傷つけにくい柔軟なノズ
ルを採用しつつ、ノズルを短尺に構成してその先端位置
を安定にし、歯周ポケットへのノズルの挿入操作性を向
上できる。また、支持腕の先端部を歯間等にあてがうな
どして、ノズル先端を適正な位置へ移動できるので、歯
周ポケットに対するノズルの挿入操作性を格段に向上で
きる。
【0035】規制手段としては、請求項3記載のよう
に、ノズルの途中部に歯又は歯肉に当接して、ノズルの
挿入深さを規制する規制突部を形成したり、請求項4記
載のように、支持腕の先端部に歯又は歯肉に当接してノ
ズルの挿入深さを規制する規制面を形成すると、規制手
段として別部材を設ける必要がないので、薬剤供給器具
の製作コストを抑えることが可能となる。
【0036】請求項5記載のように、ノズルを支持腕に
対してその突出量を調整可能に装着すると、使用者の病
状に適合した歯周ポケットの最適な位置へ薬剤を吐出で
きるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 薬剤供給器具の側面図
【図2】 ノズル付近の要部縦断面図
【図3】 薬剤供給器具の使用状態の説明図
【図4】 他の実施例に係るノズル及びその付近の要部
縦断面図
【図5】 他の実施例に係るノズル及びその付近の要部
縦断面図
【図6】 他の実施例に係る薬剤供給手段のノズル付近
の側面図
【図7】 他の実施例に係る薬剤供給手段のノズル付近
の側面図
【符号の説明】
T 歯 TP 歯周ポケット TM 歯肉 1 薬剤供給器具 2 チューブ 3 ノズル 4 口部 5 薬剤供給手段 6 キャップ部 7 支持腕 8 供給路 9 逆止弁 10 規制面 11 括れ部 3A ノズル 20 鍔部 3B ノズル 5B 薬剤供給手段 21 ネジ部材 5C 薬剤供給手段 5D 薬剤供給手段 3E ノズル 22 規制突部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部を歯周ポケットに挿入して歯周ポ
    ケット内に薬剤を供給するためのノズルと、 前記歯周ポケットに対するノズルの挿入深さを規制する
    規制手段と、 を備えた歯周ポケットへの薬剤供給器具。
  2. 【請求項2】 前記ノズルを硬質な素材からなる支持腕
    の先端部又は側部先端部に突出状に設けた請求項1記載
    の歯周ポケットへの薬剤供給器具。
  3. 【請求項3】 前記規制手段として、ノズルの途中部に
    歯又は歯肉に当接して、ノズルの挿入深さを規制する規
    制突部を形成した請求項1又は2記載の歯周ポケットへ
    の薬剤供給器具。
  4. 【請求項4】 前記規制手段として、支持腕の先端部に
    歯又は歯肉に当接してノズルの挿入深さを規制する規制
    面を形成した請求項2記載の歯周ポケットへの薬剤供給
    器具。
  5. 【請求項5】 前記ノズルを支持腕に対してその突出量
    を調整可能に装着した請求項4記載の歯周ポケットへの
    薬剤供給器具。
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