JP2021029039A - 車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置 - Google Patents

車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2つの異なる周波数帯を受信可能であり、かつ、アンテナ素子の占有面積を小さくできるアンテナパターンを有する車両用窓ガラスを得る。【解決手段】車両用窓ガラス100は、アンテナ4aと、を有し、アンテナ4aは、給電電極10と、給電電極10と接続し、垂直エレメントである第5エレメント45と第5エレメント45に接続して略水平方向に伸びる水平エレメントである第6エレメント46とを含むと共に開放端を有するか又は、給電電極10と接続する水平エレメントである第6エレメント46を含むと共に開放端を有する半ループエレメント40と、第2エレメント42とを有し、半ループエレメント40は、第2エレメント42の少なくとも一部を囲うように配置され、第2エレメント42は、第1エレメント41と半ループエレメント40のうち前記第6エレメントとの間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置に関する。
近年、様々な周波数帯の信号を受信できる複数のアンテナが集約された車両用窓ガラスが実用化されている。当該アンテナは、例えばAM放送波用アンテナ、FM放送波用アンテナ、DAB(Digital Audio Broadcast)放送波(例えば、Band III:174MHz〜240MHz)用アンテナ、地上デジタルテレビ(DTV)放送波用アンテナ、リモートキーレスエントリー(RKE:Remote Keyless Entry)用アンテナなどである。
このように様々なアンテナが車両用窓ガラスに集約される場合、車両用窓ガラスの全体の領域の内、アンテナ素子を配置できる領域が制限され得る。例えば、リアガラスには、防曇、防氷のため一対のバスバー間に複数の電熱線を配置させるデフォッガが配置されるが、該デフォッガは、車体の開口部に設けられるリアガラスの大半の領域を占有するため、アンテナ素子を配置するアンテナ領域が制限される。開口部は、車体に設けられるフランジ(金属ボディ)で囲まれる空間である。一方、リアガラスにアンテナ素子を配置するアンテナ領域を広げると、デフォッガを配置するデフォッガ領域が狭くなり、十分な防曇、防氷が得られないため、アンテナ領域を広げることとデフォッガ領域を広げることはトレードオフの関係にある。また、例えば、フロントガラスにアンテナ素子を配置する場合でも、アンテナ素子を配置するスペースが大きくなることでアンテナの視認性が大きくなり、視界を妨げたり、見栄えが悪くなったりする等の問題がある。
例えば、特許文献1には、車体の開口部に設けられるリアガラスにおいて、デフォッガよりも上部の空白領域に、異なる周波数帯を受信可能なアンテナ素子が設けられている。
国際公開第2017/006970号
しかしながら、特許文献1に開示される車両用窓ガラスでは、2つの異なる周波数帯を受信可能なアンテナ素子が各々独立してガラス板に設けられるため、アンテナ素子が配置される領域(アンテナ素子に占有される面積)が大きくなる。従って、2つの異なる周波数帯を受信可能にしながらアンテナ素子の占有面積を狭くする上での改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、2つの異なる周波数帯を受信可能であり、かつ、アンテナ素子の占有面積を小さくできるアンテナパターンを有する車両用窓ガラス及び車両用窓ガラス装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る車両用窓ガラスは、車体の開口部に設けられたガラス板と、前記ガラス板に設けられ第1周波数帯と前記第1周波数帯よりも高い周波数帯である第2周波数帯を受信可能なアンテナと、を有し、前記アンテナは、給電電極と、前記給電電極と接続し、略垂直方向に伸びる垂直エレメントと前記垂直エレメントに接続して略水平方向に伸びる水平エレメントとを含むと共に開放端を有するか又は、前記給電電極と接続し、略水平方向に伸びる水平エレメントを含むと共に開放端を有する、半ループエレメントと、前記給電電極又は前記垂直エレメントと接続し、第1開放端を有する第1エレメントと、前記給電電極又は前記半ループエレメントと接続し、前記半ループエレメントの内部の領域で前記給電電極から離れる略水平方向に伸びて第2開放端を有する第2エレメントと、を有し、前記半ループエレメントは、前記第2エレメントの少なくとも一部を囲うように配置され、略垂直方向において、前記第2エレメントは、前記第1エレメントと前記半ループエレメントのうち前記水平エレメントとの間に配置されている。
本発明の車両用窓ガラスによれば、2つの異なる周波数帯を受信可能であり、かつ、アンテナ素子の占有面積を小さくできる効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る車両用窓ガラス100の構成例を示す図である。 図1に示すアンテナ4aの拡大図である。 パターンを簡素化したアンテナ4bを示す図である。 アンテナ4aの変形パターンとなるアンテナ4cを示す図である。 アンテナ4aの変形パターンとなるアンテナ4dを示す図である。 アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第1測定結果を示す図である。 アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第2測定結果を示す図である。 アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第3測定結果を示す図である。 アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第4測定結果を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る車両用窓ガラス100を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各形態において、平行、直角、水平、垂直、上下、左右などの方向には、本発明の効果を損なわない程度のずれが許容される。また、X軸方向、Y軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向は、互いに直交する。XY平面は、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面を表す。図1以降において、X軸方向のうち、矢印で示す方向はプラスX軸方向とし、当該方向とは逆の方向はマイナスX軸方向とする。Y軸方向のうち、矢印で示す方向はプラスY軸方向とし、当該方向とは逆の方向はマイナスY軸方向とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用窓ガラス100の構成例を示す図である。図1は、自動車の骨格である車体200の内側から後方に向かって平面視した車両用窓ガラス100を示す。車両用窓ガラス100は、例えば自動車用のフロントガラス、リアガラス、サイドガラスなどに適用される。本実施の形態では、車両用窓ガラス100がリアガラスに適用される例について説明する。
図1以降において、X軸方向は、車体200の左右方向(横方向)、即ち、車体200の車幅方向、又は略水平方向に等しい。略水平方向には、鉛直方向に直交する水平面に対して、例えば0°から±15°の角度を成す線分と平行な方向も含まれる。Y軸方向は、車体200の上下方向(縦方向)、又は略垂直方向に等しい。略垂直方向には、鉛直方向に直交する水平面に対して、例えば0°から±15°の角度を成す線分と平行な方向も含まれる。
このように車両用窓ガラス100がリアガラスの場合、ガラス板1と、ガラス板1に設けられX軸方向に互いに離れて略垂直方向に伸びる一対のバスバー2と、バスバー2の間に設けられ略平行方向に伸びる複数の電熱線3と、複数の電熱線3に対して略直交する方向に伸びる補助エレメント60と、ガラス板1に設けられるアンテナ4aとを備える。なお、車両用窓ガラス100がリアガラスの場合、補助エレメント60は任意に与えることができ、車両用窓ガラス100がフロントガラスやサイドガラスである場合、一対のバスバー2、電熱線3及び補助エレメント60は備えなくてもよい。
ガラス板1は、車体200の開口部に設けられる、透明又は半透明な板状の誘電体である。車体200の開口部は、車体200に設けられるフランジ201(金属ボディ)の縁部で囲まれる空間である。そして、車体200の開口部のうち上辺部201aの一部は、車体200のルーフ(天井)に設けられるフランジ201の縁部に等しい。さらに、この車両用窓ガラス100とフランジ201を含む、車両用窓ガラス装置が構成される。
一対のバスバー2に接続する電熱線3は、ガラス板1の表面に発熱用のワイヤを設置したもの、発熱用の銀系のプリントを施したものなどである。なお、電熱線3の代わりに、バスバー2と接続する、透明導電膜を用いてもよい。
アンテナ4aは、ガラス板1を平面視した全体領域のうち、例えば、車体200の開口部の上辺部201aとバスバー2との間の領域の少なくとも一部に設けられるが、この領域に限らず、開口部の下辺部201bとバスバー2との間の領域の少なくとも一部に設けてもよい。アンテナ4aは、第1周波数帯と第1周波数帯よりも高い周波数帯である第2周波数帯とを受信可能なアンテナである。第1周波数帯は、例えばFM放送波の周波数帯であり、第2周波数帯は、例えばDAB Band III放送波の周波数帯である。なお、アンテナ4aが受信可能な周波数帯は、これらに限定されず、アンテナ4aは、例えば、AM放送波、FM放送波、DAB Band III放送波、DTV放送波、RKE信号の内、異なる2つの周波数帯を受信可能なものであればよく、とくに、AM放送波、FM放送波、DAB Band III放送波、DTV放送波の内、異なる2つの周波数帯を受信可能なものであればよい。
なお、図1では、アンテナ4aが車体200の開口部のマイナスX軸方向のフランジ201寄り(開口部の左辺部201c寄り)に設けられているが、アンテナ4aが設けられる位置は、車体200の開口部のX軸方向における中央付近でもよいし、車体200の開口部のプラスX軸方向のフランジ201寄り(開口部の右辺部201d寄り)に設けられてもよい。例えば、本実施の形態のアンテナ4aが、開口部の右辺部201d寄りに設けられている場合、図1に示すアンテナ4aのパターンを、Y軸を基準に反転(180°回転)させてできるパターンとしてもよい。つまり、この場合、アンテナ4aにおける給電電極10、及び垂直エレメントである第5エレメント45が、他のエレメントよりも開口部の右辺部201dに近づくパターンとしてもよい。
図2Aは、図1に示すアンテナ4aの拡大図である。アンテナ4aは、給電電極10、半ループエレメント40A、第1エレメント41、第2エレメント42、及び第3エレメント43を有する。なお、後述するように、第3エレメント43は任意に設けてもよい。そして、半ループエレメント40Aは、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメントの少なくとも一部を囲うように形成される。
給電電極10は、概略四角形状の電極形状を例示できるが概略四角形状に限らない。なお、概略四角形状には、四隅の角部が直角の四角形だけでなく、四隅の角部が湾曲した四角形とみなせるものを含み、任意に設定できる。
給電電極10は、例えば不図示の信号処理装置から伸びる同軸ケーブルの内部導体と電気的に接続され、当該同軸ケーブルの外部導体は、フランジ201(金属ボディ)と電気的に接続されアースと同電位に接地される。
また、本明細書において「半ループエレメント40Aが、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメント42の少なくとも一部を囲う」とは、半ループエレメント40Aの両端部から仮想直線を引き、半ループエレメント40Aと該仮想直線によって形成される第1仮想閉ループで囲まれた第1仮想閉ループ領域内に、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメント42の少なくとも一部を含む状態をいう。ここで、「半ループエレメント」とは、ガラス板1の平面視において、該両端部のうち給電電極10との接続点を起点に、少なくとも「U字状」、「C字状」、「J字状」又は「L字状」の形状を含むものを指す。また、アンテナ4aは、第1仮想閉ループ領域内に、第2エレメント42の全部が含まれるとより好ましい。さらに、アンテナ4aが第3エレメント43を含む場合、アンテナ4aは、第1仮想閉ループ領域内に、第3エレメント43の少なくとも一部が含まれるとよく、第3エレメント43の全部が含まれるとより好ましい。
また、アンテナ4aは、図2Aに示すパターンに限らず、給電電極10を有すると共に、半ループエレメント40Aが、少なくとも、第5エレメント45、水平エレメントである第6エレメント46、さらに第7エレメント47を含み、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメント42の少なくとも一部を囲うように半ループ状に形成されるエレメントでもよい。つまり、図2Bは、図2Aのアンテナ4aのパターンを簡素化したアンテナ4bを示すが、このようなパターンでもよい。そして、半ループエレメント40Bは、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメントの少なくとも一部を囲うように形成される。
図2Bに示すアンテナ4bは、半ループエレメント40Bが、第5エレメント45、第6エレメント46及び第7エレメント47により構成され、とくに、第7エレメント47は第6エレメント46(のプラスX軸方向で第5エレメント45側とは反対側の端部)からプラスY軸方向に延伸する。そして、第7エレメント47の端部は、半ループエレメント40Bの開放端40bに相当する。
また、本明細書において「半ループエレメント40Bが、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメント42の少なくとも一部を囲う」とは、半ループエレメント40Bの両端部から仮想直線を引き、半ループエレメント40Bと該仮想直線によって形成される第2仮想閉ループで囲まれた第2仮想閉ループ領域内に、第1エレメント41の少なくとも一部及び第2エレメント42の少なくとも一部が含まれる状態をいう。さらに、半ループエレメント40Bは、第2仮想閉ループ領域内に第2エレメント42の全部が含まれるとより好ましい。さらに、図2Bには図示していないが、半ループエレメント40Bが、後述する(任意に設けられる)第3エレメント43が存在する場合、第2仮想閉ループ領域内に第3エレメント43の少なくとも一部が含まれるとよく、第3エレメント43の全部が含まれるとより好ましい。
なお、第1仮想閉ループ及び第2仮想閉ループのうち、実際にエレメントが存在せずに途切れた部分を開口部という。アンテナ4bは、半ループエレメント40Bが、第4エレメント44を有さないこと以外は、半ループエレメント40B以外の他のエレメントについて、アンテナ4aと同じように設計できる。以降、とくにことわりがない場合、本発明の実施の形態に係る車両用窓ガラス100は、図1、図2Aに示す、アンテナ4aに基づいて説明する。
図2Aに示すアンテナ4aにおける半ループエレメント40Aは、上述のとおり、第1エレメント41、第2エレメント42、及び第3エレメント43を囲むように設けられている。なお、半ループエレメント40Aは、第1エレメント41の少なくとも一部を囲うように配置してもよい。このようにアンテナ4aは、第2エレメント42の少なくとも一部及び第1エレメント41の少なくとも一部を囲うように半ループエレメント40Aを配置することで、半ループエレメント40Aの外側に第2エレメント42及び第1エレメント41の何れか若しくは両方が設けられる場合に比べて、ガラス板1の全体領域の内、アンテナ4aが配置される領域を小さくできる。従って、異なる周波数帯を受信可能であり、かつ、アンテナ素子の占有面積を小さくできるアンテナパターンを実現できる。
また、半ループエレメント40Aは、給電電極10と接続すると共に、その先端に開放端40aを有する。図2Aのアンテナ4aにおいて、半ループエレメント40Aの開放端40aは、第4エレメント44の開放端に等しく、例えば、給電電極10からプラスX軸方向に一定距離離れた位置に設けられ、給電電極10に達しない位置に設けられる。なお、開放端40aは、マイナスX軸方向に延伸する直線部分の先端に限定されず、例えばマイナスX軸方向に延伸する第4エレメント44の端部がX軸方向以外の方向に僅かに(例えば数mm程度)折り曲げられた部分を有する場合、その先端も含む。
第5エレメント45は、給電電極10と接続して下方(マイナスY軸方向)に伸びる垂直エレメントであり、例えば、給電電極10の角部から延伸する。当該角部は、例えば、給電電極10のマイナスY軸方向の端部とプラスX軸方向の端部とが接する角部分である。
第5エレメント45の長さLは第5エレメント45の給電電極10との接続点から当該接続点とは反対側の端部までの長さに等しい。第5エレメント45の長さLは、任意に設定できる。また、図1において、第5エレメント45は、フランジ201の端部に沿って配置されていてもよく、とくに、フランジ201(の端部)すなわち、開口部の左辺部201cと容量結合していると意匠性とアンテナ設計の点で好ましい。つまり、給電電極10はフランジ201沿いに設置して、内装トリムの内側に隠れるように配置する場合が多い。その場合、第5エレメント45は給電電極10から略垂直方向に延伸しているため、第5エレメント45も、ガラス板1の平面視において内装トリムの内側に隠れて視認されなくなるため、意匠性が向上する。
また、第5エレメント45をフランジ201(開口部の左辺部201c)に所定の間隔Wで容量結合させると、第5エレメント45は給電電極10の延長に見え、第5エレメント45から、給電電極10と離れる方向に略水平方向に、エレメントを配置しやすくなる。第5エレメント45とフランジ201の端部(開口部の左辺部201c)との間隔Wは30mm以下であればよく、25mm以下が好ましい。また、該間隔Wの下限は、フランジ201と第5エレメント45が接続しなければとくに制限はないが、例えば、5mm以上である。なお、容量結合とは、間に静電容量を有する二つの導体がコンデンサとして機能することで、二つの回路(金属ボディと第5エレメント45)を結合することである。
アンテナ4aが、車体200の開口部の内、電熱線3の上側にある空白領域に設けられる場合、第5エレメント45が給電電極10から下方に伸びることで、例えば、車体200のルーフ(天井)に設けられるフランジ201(開口部の上辺部201a)の縁部から第4エレメント44までの距離D(図1参照)を大きくできる。距離Dは、例えば当該フランジ201の縁部と第4エレメント44とが互いに最も接近する部分を仮想的な直線で結んだ最短距離に相当する。距離Dの値が大きくなるほど、第4エレメント44が当該フランジ201と容量結合し難くなるため、距離Dは、例えば30mm超が好ましく、50mm以上がより好ましい。これにより、アンテナ4aの受信信号の車体200への漏れ(減衰)が低減され、またアンテナ4aの受信信号への車体200からのノイズの混入が低減されるため、アンテナ利得の低下を抑制できる。
図2Aのアンテナ4aにおいて、半ループエレメント40Aは、上述のとおり第5エレメント45、第6エレメント46、第7エレメント47及び第4エレメント44で構成されている。ここで、第6エレメント46は、第5エレメント45のマイナスY軸方向で給電電極10側とは反対側の端部から略水平方向(プラスX軸方向)に伸びる水平エレメントである。第7エレメント47は、第6エレメント46のプラスX軸方向で第5エレメント45側とは反対側の端部から、車体200のルーフ(天井)に設けられる開口部の上辺部201a側(プラスY軸方向)に略垂直方向に伸びる垂直エレメントである。そして、第4エレメント44は、半ループエレメント40Aの開放端40aを含んで第7エレメント47のプラスY軸方向で第6エレメント46側とは反対側の端部から給電電極10に向かってマイナスX軸方向(略水平方向)に伸びる。
ここで、図2Aのアンテナ4aにおいて、第5エレメント45が、フランジ201(開口部の左辺部201c)に近接し略平行で容量結合するように設置される場合、第5エレメント45は、半ループエレメント40Aの電気長として寄与しない。このように第5エレメント45とフランジ201とが容量結合する場合、第6エレメント46の長さをL、第7エレメント47の長さをL、第4エレメント44の長さをLとしたとき、半ループエレメント40Aの電気長Lは、L=L+L+Lであり、半ループエレメント40Aは、この長さLを考慮して設計すればよい。一方、アンテナ4aにおいて、第5エレメント45がフランジ201と容量結合しないように設置される場合、すなわち、第5エレメント45とフランジ201間の距離が30mm超である場合、半ループエレメント40Aの電気長Lは、L=L+L+L+Lと設定するとよい。
なお、図2Bのアンテナ4bにおいても、第5エレメント45がフランジ201(開口部の左辺部201c)に近接し略平行で容量結合するように設置される場合、半ループエレメント40Bの電気長Lは、L=L+Lと設定するとよい。図2Bのアンテナ4bにおいて、第5エレメント45がフランジ201(開口部の左辺部201c)と容量結合しないように設置される場合、すなわち、第5エレメント45とフランジ201間の距離が30mm超である場合、半ループエレメント40Bの電気長Lは、L=L+L+Lと設定するとよい。なお、以下の説明では、図2Aのアンテナ4aにおいて、第5エレメント45がフランジ201と容量結合するように配置され、電気長L=L+L+Lであるとして説明する。また、本明細書において電気長Lは、単に「長さL」ともいう。
ここで、長さLは、受信する放送波帯のうち、第1周波数帯の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をk、1以上の整数をNとしたとき、N×(1/4)×λ×k×0.7〜N×(1/4)×λ×k×1.3の範囲とすればよい。例えば、λがFM放送波の周波数帯(88MHz〜108MHz)の中心周波数(98MHz)における波長(約3.06m)であり、k=0.64であるとき、N=1とすると、長さLは、約0.34m〜約0.64mの範囲に設定できる。このように、半ループエレメント40Aの電気長の寸法(=L)がこの範囲であれば、当該周波数帯で共振するためアンテナ4aのFM帯の利得が向上する。また、FM放送波の周波数帯は、例えば、日本において受信可能な周波数帯を含めて76MHz〜108MHz(λ:約3.26m)として設計してもよい。
また、半ループエレメント40Aの電気長Lを、上記のようにFM放送波の周波数帯で共振するように設計すると、DAB Band III放送波の周波数帯(174MHz〜240MHz)の電波も受信できる。この理由として、FM放送波の周波数帯の約2倍がDAB Band III放送波の周波数帯(174MHz〜240MHz)に相当するからである。このことを考慮して、長さLは、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をk、1以上の整数をMとしたとき、M×(1/2)×λ×k×0.7〜M×(1/2)×λ×k×1.3の範囲とすればよい。例えば、λがDAB Band III放送波の周波数帯(174MHz〜240MHz)の中心周波数(207MHz)における波長(約1.45m)であり、k=0.64であるとき、M=1とすると、長さLは、約0.32m〜約0.60mの範囲に設定できる。半ループエレメント40Aの電気長の寸法(=L)がこの範囲であれば、当該周波数帯で共振するためアンテナ4aのDAB Band III放送波の周波数帯の利得が向上する。
さらに、後述するように、第1エレメント41は、例えば、FM放送波の周波数帯で共振するように設計し、第2エレメント42は、DAB Band III放送波の周波数帯で共振するように設計できる。このように設計することで、本実施の形態では、アンテナ4aは、給電電極10に接続されたアンテナ導体(エレメント)で構成されていても、2つの異なる周波数帯の放送波を受信できる。
なお、半ループエレメント40Aは、給電電極10及び第5エレメント45を起点として第7エレメント47側とは反対方向(マイナスX軸方向)に延伸するエレメントを含まないことが好ましい。その場合、アンテナ4aが配置される領域の水平方向(X軸方向)の長さを短くできるため、該領域の省スペース化を実現しやすい。
また、車両用窓ガラス100がとくに車両用リアガラスの場合、第6エレメント46は、電熱線3と容量結合するように、電熱線3に近づけて配置することが好ましい。この配置により、第6エレメント46と電熱線3との間に容量結合部が形成される。なお、容量結合部となる第6エレメント46と電熱線3との間の距離は、30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。また、該距離の下限は、これらが接続しなければとくに制限はないが、例えば、5mm以上である。このように、第6エレメント46と電熱線3とを容量結合させることにより、アンテナ4aのインピーダンスを下げられ、アンテナ利得を高める効果が得られる。
第4エレメント44は、任意に設けられるが、図2Aに示すように、アンテナ4aが第4エレメント44を有する場合、第1エレメント41と車体200のルーフ(天井)に設けられるフランジ201(開口部の上辺部201a)との間に設けられる。また、第4エレメント44が第7エレメント47の端部から給電電極10に向かって略水平方向に延伸することによって、コンパクトなアンテナパターンを設計でき、半ループエレメント40Aが折り返し形状となるため、第6エレメント46と第4エレメント44における電流分布の向きを揃えることができる。このようにアンテナ4aは、第4エレメント44を有することによって、電流が同相になり、アンテナ利得を高める効果が得られる。
なお、第4エレメント44は、第1エレメント41と容量結合するように、第1エレメント41に近づけて配置すると好ましい。この配置により、第4エレメント44と第1エレメント41との間に容量結合部が形成される。なお、容量結合部となる2つのエレメント間の距離は、30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。また、該距離の下限は、2つのエレメントが接続しなければとくに制限はないが、例えば、5mm以上である。このようにアンテナ4aは、第4エレメント44と第1エレメント41とを容量結合させることにより、インピーダンスを下げられ、アンテナ利得を高める効果が得られる。
また、半ループエレメント40A(第1仮想閉ループ)は、水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い(横長の)略長方形状にすることが好ましい。これにより、半ループエレメント40AのY軸方向の幅が必要以上に長くなることを抑制でき、よりコンパクトなアンテナパターンを設計できる。略長方形状とは、数学的に厳密な長方形である必要はなく、角部又は片部の一部が途切れていても実質的に長方形に見える程度の形状であり、角部は必ずしも直角である必要はなく、湾曲形状でもよい。
第1エレメント41は、給電電極10又は第5エレメント45と接続し、第4エレメント44と平行に略水平方向(プラスX軸方向)に伸びて第1開放端41aを有するエレメントである。つまり、図2Aに示すアンテナ4aにおいて、第1エレメント41は給電電極10と接続しているが、第5エレメント45に接続してもよい。図2Cは、アンテナ4aの変形パターンとなるアンテナ4cを示す図である。つまり、図2Cに示すアンテナ4cのように、第1エレメント41は、第5エレメント45と接続してもよい。
図2Cに示すアンテナ4cにおいて、第1エレメント41は、第5エレメント45の中間点45bからプラスX軸方向に略水平方向に伸びる。第5エレメント45の中間点45bは、第5エレメント45のY軸方向の中心部でもよいし、第5エレメント45の中心部から上端側又は下端側へずれた位置でもよい。第5エレメント45の中間点45bは、第5エレメント45の長さを100としたとき、第5エレメント45と給電電極10との接続点を基準に0超60以下の範囲あればよく、0超50以下の範囲にあれば好ましく、0超40以下の範囲にあればより好ましい。
また、第1エレメント41の第1開放端41aは、例えば第7エレメント47から給電電極10側の方向(マイナスX軸方向)に一定距離離れた位置に設けられ、第7エレメント47に達しない位置に設けられる。なお、第1開放端41aは、プラスX軸方向に延伸する直線部分の先端に限定されず、例えば給電電極10からプラスX軸方向に延伸する第1エレメント41の端部がX軸方向以外の方向に僅かに(例えば数mm程度)折り曲げられた部分を有する場合、その先端も含む。
第1エレメント41の長さLは、受信する放送波帯のうち、第1周波数帯の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をkとしたとき、(1/4)×λ×k×0.7〜(1/4)×λ×k×1.3の範囲とすればよい。例えば、λがFM放送波(88MHz〜108MHz)の周波数帯の中心周波数(98MHz)における波長(約3.06m)であり、k=0.64であるとき、長さLは、約0.34m〜約0.64mの範囲に設定できる。第1エレメント41の長さLがこの範囲であれば、当該周波数帯で共振するためアンテナ4aのアンテナ利得が向上する。
第2エレメント42は、給電電極10又は半ループエレメント40Aと接続し、半ループエレメント40Aの内部の領域で給電電極10から離れる略水平方向に伸びて第2開放端42aを有するエレメントである。つまり、図2Aに示すアンテナ4aにおいて、第2エレメント42は第5エレメント45と接続しているが、給電電極10に接続してもよい。図2Dは、アンテナ4aの変形パターンとなるアンテナ4dを示す図である。つまり図2Dに示すアンテナ4dのように、第2エレメント42は、給電電極10と接続してもよい。
さらに、図2Dに示すアンテナ4dは、第5エレメント45を備えるが、第5エレメント45を備えなくてもよい。つまり、アンテナ4dは、給電電極10がX軸方向に所定の幅を有してY軸方向に縦長の略長方形の領域を形成するが、給電電極10がさらにマイナスY軸方向に延伸し、例えば、給電電極10の下端部に第6エレメント46が接続してもよい。この場合、半ループエレメント40Aは、第6エレメント46、第7エレメント47及び第4エレメント44で構成される。また、この場合、L=0であるので、半ループエレメント40Aの電気長Lは、L=L+L+Lである。さらに、この場合(L=0)アンテナ4dが、半ループエレメント40Aの代わりに図2Bの半ループエレメント40Bを備えるとき、半ループエレメント40Bの電気長Lは、L=L+Lである。
また、図2Dに示すアンテナ4dにおいて、第1エレメント41は、給電電極10の接続点10aからプラスX軸方向に略水平方向に伸びる。第2エレメント42は、給電電極10の接続点10bからプラスX軸方向に略水平方向に伸びる。給電電極10の接続点10a及び接続点10bは、給電電極10のY軸方向の中心部でもよいし、何れか一方又は両方が給電電極10のY軸方向の端部に位置してもよいし、給電電極10の中心部から上端側又は下端側へずれた位置でもよい。ただし、図2Dに示すアンテナ4dにおいて、少なくとも接続点10bは、接続点10aよりも第6エレメント46側の方向(図2DにおけるマイナスY軸方向)に位置していればよい。
また、アンテナ4a〜4cに共通して、第2エレメント42の第2開放端42aは、例えば第7エレメント47からマイナスX軸方向に一定距離離れた位置に設けられ、第7エレメント47に達しない位置に設けられる。なお、第2開放端42aは、プラスX軸方向に延伸する直線部分の先端に限定されず、例えばプラスX軸方向に延伸する第2エレメント42の端部がX軸方向以外の方向に僅かに(例えば数mm程度)折り曲げられた部分を有する場合、その先端も含む。なお、「半ループエレメント40Aの内部領域」は、上述した、第1仮想閉ループ領域に相当する。
第2エレメント42は、略垂直方向において、第1エレメント41と、半ループエレメント40Aを構成する第6エレメント46との間に配置され、第5エレメント45又は給電電極10からプラスX軸方向に略水平方向に伸びる。
第2エレメント42の長さLは、第1周波数帯よりも高い第2周波数帯の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をkとしたとき、(1/4)×λ×k×0.7〜(1/4)×λ×k×1.3の範囲とすればよい。例えば、λがDAB Band III放送波(174MHz〜240MHz)の周波数帯の中心周波数(207MHz)における波長(約1.45m)であり、k=0.64であるとき、長さLは、約0.16m〜約0.30mの範囲に設定できる。第2エレメント42の長さLがこの範囲であれば、当該周波数帯で共振するためアンテナ4aのアンテナ利得が向上する。
また、上述のとおり、第3エレメント43は、任意に設けられる。図2Aに示すように、アンテナ4aが第3エレメント43を有する場合、第3エレメント43は、半ループエレメント40A(第7エレメント47)と接続し、半ループエレメント40Aの内部の領域(第1仮想閉ループ領域)に含まれて給電電極10側の方向へ略水平方向に伸びて第3開放端43aを有するエレメントである。第3エレメント43の第3開放端43aは、例えば第5エレメント45又は給電電極10からプラスX軸方向に一定距離離れた位置であって、第5エレメント45又は給電電極10に達しない位置に設けられる。なお、第3開放端43aは、マイナスX軸方向に延伸する直線部分の先端に限定されず、例えば第7エレメント47からマイナスX軸方向に延伸する第3エレメント43の端部がX軸方向以外の方向に僅かに(例えば数mm程度)折り曲げられた部分を有する場合、その先端も含む。
第3エレメント43は、略垂直方向において、第1エレメント41と第2エレメント42との間に配置され、第7エレメント47の中間点47aからマイナスX軸方向に略水平方向に伸びる。第7エレメント47の中間点47aは、第7エレメント47のY軸方向の中心部でもよいし、第7エレメント47の中心部から上端側又は下端側へずれた位置でもよい。第7エレメント47の中間点47aは、第7エレメント47の長さを100としたとき、第7エレメント47と第6エレメント46との接続点を基準に20超80以下の範囲あればよく、30超70以下の範囲にあれば好ましく、35超65以下の範囲にあればより好ましい。
第3エレメント43を設ける場合、第3エレメント43の長さLは、第2周波数帯の中心周波数の波長をλ、ガラス板1の波長短縮率をkとしたとき、(1/2)×λ×k×0.7〜(1/2)×λ×k×1.3の範囲とすればよい。例えば、λがDAB Band III放送波(174MHz〜240MHz)の周波数帯の中心周波数(207MHz)における波長(約1.45m)であり、k=0.64であるとき、長さLは、約0.32m〜約0.60mの範囲に設定できる。第2エレメント42の長さLがこの範囲であれば、当該周波数帯で共振するためアンテナ4aのアンテナ利得が向上する。
なお、第3エレメント43は、第1エレメント41及び第2エレメント42の一方又は双方と容量結合するように、第1エレメント41及び第2エレメント42に近づけて配置することが好ましい。この配置により、第1エレメント41及び第2エレメント42の一方又は両方と、第3エレメント43との間に容量結合部が形成される。なお、容量結合部となる2つのエレメント間の距離は、30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。また、該距離の下限は、2つのエレメントが接続しなければとくに制限はないが、例えば、5mm以上である。このように、第1エレメント41及び第2エレメント42の一方又は両方と、第3エレメント43とを容量結合させることにより、アンテナ4aのインピーダンスを下げられ、アンテナ利得を高める効果が得られる。
なお、第1エレメント41、第3エレメント43及び第2エレメント42は、上述のとおりマイナスY軸方向(略垂直方向)にこの順に配置されることが好ましい。この理由は、以下のとおりである。まず、上記のように、第2エレメント42は、DAB Bnad III放送波の周波数帯に同調させる。また、車両用窓ガラス100が例えばリアガラスである場合、例えば、各電熱線3を交差する(Y軸方向に延伸する)補助エレメント60を一対のバスバー2間に等間隔で2つ設けることで、電熱線3の横寸法が略3等分される。このとき、この一辺の横方向の長さがDAB Bnad III放送波の周波数帯の(1/4)×λに相当するように設計できるため、当該アンテナ4aと当該電熱線3を容量結合させることで、当該アンテナ4aのDAB Bnad III放送波の周波数帯の利得が向上する。なお、λは、DAB Band III放送波の周波数帯の任意の波長である。よって、第2エレメント42が、DAB Bnad III放送波の周波数帯で、補助エレメント60による利得向上の効果を受けやすくするため、アンテナ4a(4c,4d)を電熱線3よりも上部空白領域に形成する場合、マイナスY軸方向に、第1エレメント41、第3エレメント43、第2エレメント42の順に配置するとよい。
なお、アンテナ4a(4c,4d)は、第1エレメント41、第2エレメント42及び半ループエレメント40Aの内、少なくとも隣り合う1組以上が、容量結合するように構成することが好ましい。例えば、アンテナ4a(4c,4d)が第3エレメント43を含まない場合、第1エレメント41が第2エレメント42に近づけて配置されることにより、第1エレメント41と第2エレメント42との間に容量結合部が形成される。また、第2エレメント42が、半ループエレメント40Aの構成要素である第6エレメント46に近づけて配置されることにより、第2エレメント42と第6エレメント46との間に容量結合部が形成される。さらに、第1エレメント41が、半ループエレメント40Aの構成要素である第4エレメント44に近づけて配置されることにより、第1エレメント41と第4エレメント44との間に容量結合部が形成される。この構成により、アンテナ4a(アンテナ4b)のインピーダンスを下げられ、アンテナ利得を高める効果が得られる。
補助エレメント60は、車両用窓ガラス100が、アンテナ4a〜4dに近接して配置される電熱線3を有する場合、Y軸方向に延伸し、互いに離れて配列される複数の電熱線3を短絡するエレメントである。なお、補助エレメント60は、アンテナ4a〜4dのアンテナ利得の調整として利用され、例えば、FM放送波の全周波数帯でのアンテナ利得、DAB Band III放送波の全周波数帯でのアンテナ利得などに鑑みて、適宜寸法調整を行うことで設定される。例えば、バスバー2と補助エレメント60の間の(X軸方向の)距離、隣り合う補助エレメント60の(X軸方向の)距離が、受信する放送波の周波数帯において定在波が存在しないような間隔に調整することで、アンテナ利得を高める効果が得られる。なお、本実施の形態では、2つの補助エレメント60がX軸方向に互いに離れて設けられているが、補助エレメント60の数は、2つに限定されず、少なくとも1つ以上であればよい。
本実施の形態では、アンテナ4a〜4dは、例えば、FM放送波の周波数帯とDAB Bnad III放送波の周波数帯を統合したアンテナとすることができるため、この場合、より周波数の高いDAB Bnad IIIのアンテナ利得の向上を考慮し、補助エレメント60を2つ設定できる。このように、本実施の形態では、補助エレメント60を2つ等間隔に設定することで、電熱線3の横寸法が3等分され、この一辺の横方向の長さがDAB Bnad III帯の(1/4)×λに相当するため、上記のように、当該アンテナ4a〜4dのDAB Bnad III帯の利得が向上する。
半ループエレメント40Aは、第5エレメント45、第6エレメント46、第7エレメント47及び任意に与えられる第4エレメント44で構成されている。半ループエレメント40Aの電気長(=L)は、上述のとおり第5エレメント45がフランジ201と容量結合している場合、第6エレメント46と、第7エレメント47と、任意に与えられる第4エレメント44のそれぞれの長さを合計した寸法に等しい。半ループエレメント40Aの電気長は、FM放送波の全周波数帯でのアンテナ利得、DAB Band III放送波の全周波数帯でのアンテナ利得などに鑑みて、上記説明したように、適宜寸法調整を行うことで設定できる。
Figure 2021029039
表1は、FM放送波の周波数帯(88MHz〜108MHz)の電波が受信できるように設定される半ループエレメント40Aの電気長Lと波長との関係を表す。また、半ループエレメント40Aのうち、第5エレメント45がフランジ201と容量結合している場合を想定する。このとき、半ループエレメント40Aの電気長L(=L+L+L)は、例えば、FM放送波の周波数帯の電波が受信できるように、当該周波数帯(第1周波数帯)の中心周波数が98MHzであり、該中心周波数での波長をλ=3.06m、ガラス板1の波長短縮率k=0.64、1以上の整数をNとしたとき、N×(1/4)×λ×0.64×0.7〜N×(1/4)×λ×0.64×1.3の範囲に設定することが好ましい。これにより、当該周波数帯で半ループエレメント40Aが共振するためアンテナ4aのFM放送波の周波数帯の利得が向上する。
表1は、具体的に、N=1〜4の整数の範囲(4点)、「(N×(1/4)×λ×0.64)」に掛ける数値として0.7、1、1.3の3点、をそれぞれの条件としてマトリクスで示したものである。なお、N=2、「(N×(1/4)×λ×0.64)」に掛ける数値=1、の場合、電気長L≒0.98mとなる。また、所定の長さL(=L+L+L)は、アンテナ4aが配置できるアンテナ領域の大きさや、他のエレメントとして、第1エレメントの長さL、第2エレメントの長さLが配置できるよう、適宜設定すればよい。
Figure 2021029039
表2は、DAB Band III放送波の周波数帯(174MHz〜240MHz)の電波が受信できるように設定される半ループエレメント40Aの電気長Lと波長との関係を表す。また、半ループエレメント40Aのうち、第5エレメント45がフランジ201と容量結合している場合を想定する。このとき、半ループエレメント40Aの電気長L(=L+L+L)は、例えば、DAB Band III放送波の周波数帯の電波が受信できるように、当該周波数帯(第2周波数帯)の中心周波数が207MHzであり、該中心周波数での波長(中心波長)をλ(約1.45m)、1以上の整数をM、ガラス板1の波長短縮率kとしたとき、M×(1/2)×λ×k×0.7〜M×(1/2)×λ×k×1.3の範囲に設定することが好ましい。これにより、当該周波数帯で半ループエレメント40Aが共振するためアンテナ4aのアンテナ利得が向上する。
表2は、具体的に、M'=1〜4の整数の範囲(4点)、ガラス板1の波長短縮率k=0.64、「(M'×(1/4)×λ×0.64)」に掛ける数値として0.7、1、1.3の3点、をそれぞれの条件としてマトリクスで示したものである。なお、M'=4、「(M'×(1/4)×λ×0.64)」に掛ける数値=1、の場合、電気長L≒0.93mであって、表1に基づき例示した電気長L≒0.98mに近い値を取るため、FM放送波及びDAB Band III放送波の両方において良好なアンテナ特性が得られやすい。表2は、「(1/4)×λ」を整数M'倍で示しているが、DAB Band III放送波の周波数帯の利得が得られるのは、「(1/4)×λ×k」の2倍、4倍等、すなわち、M'の偶数倍であるため、「(1/2)×λ×k」の整数M倍に相当する。つまり、上述したように、半ループエレメント40Aの電気長Lは、M×(1/2)×λ×k×0.7〜M×(1/2)×λ×k×1.3の範囲に設定することが好ましい。
同様に、表1、表2に基づき、例えば、FM放送波の周波数帯とDAB Band III放送波の周波数帯の何れにおいても良好なアンテナ利得を得るために、例えば、表1に基づき、N=1とすると電気長L≒0.49mである。この場合、表2に基づき、DAB Band IIIの放送波について、M'=2として計算される長さは、M'×(1/4)×λ×k≒0.46mであって、電気長L≒0.49mに近い値を取るため、FM放送波及びDAB Band III放送波の両方において良好なアンテナ特性が得られやすい。なお、電気長Lは、L=L+L+Lとしたが、半ループエレメント40Aのうち、第5エレメント45がフランジ201と容量結合していない場合、電気長Lは、L=L+L+L+Lとして、表1、表2に基づき、設定するとよい。
(実施例)
次に、実際の車両のリアガラスのガラス板1に取り付けたアンテナ4aについて、アンテナ利得の測定結果を、図3〜6に例示する。
図3は、アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第1測定結果を示す図であり、第1エレメント41の寸法を変化させたときのFM放送波の周波数帯でのアンテナ利得を示す図である。なお、図3の縦軸はアンテナ利得(単位:dB)であり、横軸は周波数(単位:MHz)である。図3のアンテナ利得のデータは、車両用窓ガラス100を組み付けた車体200の中心を、ターンテーブルの中心にセットして、その車体200を360°回転させたときのアンテナ利得の平均値をプロットしたものである。また、アンテナ利得の平均値は、例えば回転角度が1°毎に、FM放送波の周波数帯において1MHz毎に測定された複数のデータの平均値である。
本実施の形態では、アンテナ4aの各部の寸法を以下のとおりに設定した。下記寸法は、何れも本実施の形態に記載する好ましい寸法の範囲に含まれる。
給電電極10のX軸方向、Y軸方向の寸法:13mm、27mm
第1エレメント41の長さL:440mm
第2エレメント42の長さL:240mm
第3エレメント43の長さL:400mm
第4エレメント44の長さL:400mm
第5エレメント45の長さL:60mm
(給電電極10〜中間点45a間の距離:20mm)
(第5エレメント45からフランジ201(開口部の左辺部201c)の縁部までの距離:20mm)
第6エレメント46の長さL:450mm
(第6エレメント46〜電熱線3間の距離:10mm)
第7エレメント47の長さL:100mm
半ループエレメント40Aの電気長L(=L+L+L):950mm
補助エレメント60の長さ:500mm
(第4エレメント44からフランジ201(開口部の上辺部201a)の縁部までの距離D:60mm)
ガラス板1の波長短縮率k:0.64
図3における実線は、上記に示した各寸法(L=440mm)のときのアンテナ利得の測定結果である。図3における破線は、第1エレメント41の長さLを340mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。図3における一点鎖線は、第1エレメント41の長さLを240mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。
図3の測定結果によれば、第1エレメント41の長さLが440mmのときの平均利得が54.0[dB]程度、第1エレメント41の長さLが340mmのときの平均利得が53.1[dB]程度であったのに対して、第1エレメント41の長さLが240mmのときの平均利得は、51.4[dB]程度であった。このように、第1エレメント41の長さLが440mm及び340mmの方が、アンテナ利得が良好であった。すなわち、第1エレメント41の長さLは、前述した(1/4)×λ×k×0.7〜(1/4)×λ×k×1.3の範囲に設定することで、アンテナ4aのアンテナ利得が向上することを確認できた。
図4は、アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第2測定結果を示す図であり、第2エレメント42の寸法を変化させたときのDAB Band III放送波の周波数帯でのアンテナ利得を示す図である。なお、図4の縦軸はアンテナ利得(単位:dBi)であり、横軸は周波数(単位:MHz)である。図4のアンテナ利得のデータは、車両用窓ガラス100を組み付けた車体200の中心を、ターンテーブルの中心にセットして、その車体200を360°回転させたときのアンテナ利得の平均値をプロットしたものである。また、アンテナ利得の平均値は、例えば回転角度が1°毎に、DAB Band III放送波の周波数帯において6MHz毎に測定された複数のデータの平均値である。
図4における実線は、上記に示した各寸法(L=240mm)のときのアンテナ利得の測定結果である。図4における破線は、第2エレメント42の長さLを340mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。図4における一点鎖線は、第2エレメント42の長さLを440mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。
図4の測定結果によれば、第2エレメント42の長さLが240mmのときの平均利得が3.8[dBi]程度であったのに対して、第2エレメント42の長さLが340mmのときの平均利得が2.0[dBi]程度、第2エレメント42の長さLが440mmのときの平均利得が2.1[dBi]程度であった。このように、第2エレメント42の長さLが240mmの方が、アンテナ利得が良好であった。すなわち、第2エレメント42の長さLは、前述した(1/4)×λ×k×0.7〜(1/4)×λ×k×1.3の範囲(約0.16m〜約0.30m)に設定することで、アンテナ4aのアンテナ利得が向上することを確認できた。
図5は、アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第3測定結果を示す図であり、第4エレメント44の寸法を変化させたときのDAB Band III放送波の周波数帯でのアンテナ利得を示す図である。なお、図5に示す測定結果を得るための測定条件は、図4の測定条件と同じである。
図5における実線は、上記に示した各寸法(L=400mm)のときのアンテナ利得の測定結果である。図5における破線は、第4エレメント44の長さLを200mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。図5における一点鎖線は、第4エレメント44の長さLを0mm、すなわち第4エレメント44が無く、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。
図5の測定結果によれば、第4エレメント44の長さLが400mmのときの平均利得が2.1[dBi]程度であったのに対して、第4エレメント44の長さLが200mmのときの平均利得が1.1[dBi]程度、第4エレメント44の長さLが0mmのときの平均利得が1.6[dBi]程度であった。このように、第4エレメント44の長さLが400mmのとき、半ループエレメント40Aの電気長Lが、950mmすなわち前述した表2の(4/4)×λにおける長さの範囲に相当する。
なお、第4エレメント44の長さLが200mmのときには、第4エレメント44の長さLが400mmのときに比べて、低域のアンテナ利得が低下し、第4エレメント44の長さLが0mmのときには、低域のアンテナ利得が再び向上している。第4エレメント44の長さLが0mmのとき、半ループエレメント40Aの電気長L(=550mm)は表2の(2/4)×λにおける長さの範囲に相当する。
図6は、アンテナ4aにおけるアンテナ利得の第4測定結果を示す図であり、第3エレメント43の寸法を変化させたときのDAB Band III放送波の周波数帯でのアンテナ利得を示す図である。なお、図6に示す測定結果を得るための測定条件は、図4の測定条件と同じである。
図6における実線は、上記に示した各寸法(L=400mm)のときのアンテナ利得の測定結果である。図6における破線は、第3エレメント43の長さLを200mmとし、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。図6における一点鎖線は、第3エレメント43の長さLを0mm、すなわち第3エレメント43が無く、それ以外の各寸法が同じときのアンテナ利得の測定結果である。
図6の測定結果によれば、第3エレメント43の長さLが400mmのときの平均利得が2.1[dBi]程度であったのに対して、第3エレメント43の長さLが200mmのときの平均利得が1.6[dBi]程度、第3エレメント43の長さLが0mmのときの平均利得が1.7[dBi]程度であった。第3エレメント43の長さLが、0mm、200mmの場合でも、アンテナ4aは一定のアンテナ利得が得られることが確認できた。さらに、第3エレメント43の長さLが400mmのとき、すなわち、前述した(1/2)×λ×k×0.7〜(1/2)×λ×k×1.3の範囲に設定されることで、アンテナ4aのアンテナ利得がより向上することを確認できた。
なお、本実施の形態では、アンテナ4aが第4エレメント44及び第3エレメント43を備えた構成例について説明したが、第4エレメント44及び第3エレメント43の一方又は双方が設けられていない場合でも、2つの異なる周波数帯を受信可能であり、かつ、アンテナ素子の占有面積を小さくできるアンテナパターンを実現可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 :ガラス板
2 :バスバー
3 :電熱線
4a,4b,4c,4d :アンテナ
10 :給電電極
10a,10b :接続点
40A,40B :半ループエレメント
40a,40b :開放端
41 :第1エレメント
41a :第1開放端
42 :第2エレメント
42a :第2開放端
43 :第3エレメント
43a :第3開放端
44 :第4エレメント
45 :第5エレメント
45a,45b :中間点
46 :第6エレメント
47 :第7エレメント
47a :中間点
60 :補助エレメント
100 :車両用窓ガラス
200 :車体
201 :フランジ
201a :上辺部
201b :下辺部
201c :左辺部
201d :右辺部

Claims (18)

  1. 車体の開口部に設けられたガラス板と、
    前記ガラス板に設けられ第1周波数帯と前記第1周波数帯よりも高い周波数帯である第2周波数帯を受信可能なアンテナと、を有し、
    前記アンテナは、
    給電電極と、
    前記給電電極と接続し、略垂直方向に伸びる垂直エレメントと前記垂直エレメントに接続して略水平方向に伸びる水平エレメントとを含むと共に開放端を有するか又は、前記給電電極と接続し、略水平方向に伸びる水平エレメントを含むと共に開放端を有する、半ループエレメントと、
    前記給電電極又は前記垂直エレメントと接続し、第1開放端を有する第1エレメントと、
    前記給電電極又は前記半ループエレメントと接続し、前記半ループエレメントの内部の領域で前記給電電極から離れる略水平方向に伸びて第2開放端を有する第2エレメントと、を有し、
    前記半ループエレメントは、前記第2エレメントの少なくとも一部を囲うように配置され、
    略垂直方向において、前記第2エレメントは、前記第1エレメントと前記半ループエレメントのうち前記水平エレメントとの間に配置されている、車両用窓ガラス。
  2. 前記半ループエレメントは、前記第1エレメントの少なくとも一部を囲うように配置される、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
  3. 前記第1エレメント、前記第2エレメント及び前記半ループエレメントの内、隣り合う1組以上が、容量結合する、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
  4. 前記半ループエレメントは、水平方向の長さが垂直方向の長さよりも長い略長方形状をなす、請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  5. 前記半ループエレメントは、前記半ループエレメントの開放端を含んで略水平方向に伸びる、又は前記半ループエレメントの開放端近傍で略水平方向に伸びる第4エレメントを含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  6. 前記第4エレメントは、前記第1エレメントと容量結合する、請求項5に記載の車両用窓ガラス。
  7. 前記第1エレメントの長さLは、前記第1周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をkとしたとき、
    (1/4)×λ×k×0.7〜(1/4)×λ×k×1.3の範囲である、請求項1〜6の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  8. 前記第2エレメントの長さLは、前記第2周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をkとしたとき、
    (1/2)×λ×k×0.7〜(1/2)×λ×k×1.3の範囲である、請求項1〜7の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  9. 前記半ループエレメントは、前記垂直エレメントの前記給電電極と反対側の端部から前記半ループエレメントの開放端までの長さをL、前記第1周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、1以上の整数をNとしたとき、
    前記長さLは、
    N×(1/4)×λ×k×0.7〜N×(1/4)×λ×k×1.3の範囲である、請求項1〜8の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  10. 前記長さLは、前記第2周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、1以上の整数をMとしたとき、M×(1/2)×λ×k×0.7〜M×(1/2)×λ×k×1.3の範囲である、請求項9に記載の車両用窓ガラス。
  11. 前記半ループエレメントと接続し、前記半ループエレメントの内部の領域で前記給電電極に向かって略水平方向に伸びて第3開放端を有する第3エレメントを有し、
    前記第1エレメント、前記第3エレメント及び前記第2エレメントは、略垂直方向にこの順に配置されている、請求項1〜10の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  12. 前記第3エレメントは、前記第1エレメント及び前記第2エレメントの一方又は両方と容量結合する、請求項11に記載の車両用窓ガラス。
  13. 前記第3エレメントの長さLは、前記第2周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をkとしたとき、(1/2)×λ×k×0.7〜(1/2)×λ×k×1.3の範囲である、請求項11又は12に記載の車両用窓ガラス。
  14. 前記ガラス板は、一対のバスバーと、前記一対のバスバーの間に設けられる複数の電熱線と、を有し、
    前記水平エレメントは、前記電熱線と容量結合する、請求項1〜13の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  15. 前記一対のバスバーは、略垂直方向に伸び、
    前記複数の電熱線は略平行方向に伸び、
    前記複数の電熱線に対して略直交する方向に伸びる少なくとも1つの補助エレメントを有する、請求項14に記載の車両用窓ガラス。
  16. 前記第1周波数帯は、FM放送波の周波数帯であり、
    前記第2周波数帯は、DAB Band III放送波の周波数帯である、請求項1〜15の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
  17. 前記垂直エレメントは、前記開口部の周辺に配置される金属ボディと容量結合する請求項1〜16の何れか一項に記載の車両用窓ガラス装置。
  18. 同軸ケーブルの内部導体が前記給電電極と電気的に接続され、前記同軸ケーブルの外部導体が前記金属ボディと電気的に接続される、請求項17に記載の車両用窓ガラス装置。
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