JP2021028987A - 装着ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 ツールにエアの正圧および負圧を切り換えて供給可能として、種々のツールへの対応を図る装着ヘッドを提供することを目的とする。【解決手段】 装着ヘッドは、エアが流通可能な第一エア通路および第二エア通路と、ツールとの間で連通して、ツールに供給されるエアが流通可能な共通エア通路と、共通エア通路に第一エア通路または第二エア通路を選択的に連通させる第三バルブと、ツールが取り外された場合に、共通エア通路と外部との間におけるエアの流通を遮断する通路遮断装置と、を備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、装着ヘッドに関するものである。
装着ヘッドは、回路基板に部品を装着する部品装着機を構成し、部品装着機による装着処理に用いられる。装着ヘッドは、吸着ノズルなどのツールを着脱可能に取り付けられる。例えば吸着ノズルは、装着ヘッドから負圧エアを供給されて部品を吸着することにより、部品を採取するとともに保持する。また、装着ヘッドには、種々の部品を採取可能にするために、吸着ノズルの他にチャックなどのツールを取り付けられる。特許文献1には、例えば吸着ノズルと同様に負圧エアを供給されて部品を把持するチャックが開示されている。
特開平07−186081号公報
ところで、部品を採取するとともに部品を載置するツールは、種々の部品に対応し、また種々の保持動作に対応するために、性能向上や機能追加が図られている。装着ヘッドには、多様化するツールに対応して、ツールにエアの正圧および負圧を切り換えて供給可能とすることが求められている。
本明細書は、ツールにエアの正圧および負圧を切り換えて供給可能として、種々のツールへの対応を図る装着ヘッドを提供することを目的とする。
本明細書は、正圧エアまたは負圧エアを供給されて部品を採取するツールを着脱可能に取り付けられ、前記ツールにより採取された前記部品を回路基板に装着する装着処理に用いられる装着ヘッドであって、エアが流通可能な第一エア通路および第二エア通路と、前記ツールとの間で連通して、前記ツールに供給されるエアが流通可能な共通エア通路と、前記共通エア通路に前記第一エア通路または前記第二エア通路を選択的に連通させる第三バルブと、前記ツールが取り外された場合に、前記共通エア通路と外部との間におけるエアの流通を遮断する通路遮断装置と、を備える装着ヘッドを開示する。
このような構成によると、共通エア通路からの正圧エアまたは負圧エアの漏れを防止できる。また、装着ヘッドに複数のツールが取り付け可能であり、且つ最大数より少数のツールが取り付けられている場合において、当該ツールに供給される空気圧を安定させることができる。さらに、エア供給源の動作負荷を軽減できる。
実施形態における装着ヘッドを示す側面図である。 装着ヘッドに構成されるエア供給回路を示す回路図である。 装着ヘッドに吸着ノズルを取り付けた状態を示す断面図である。 装着ヘッドから吸着ノズルを取り外した状態を示す断面図である。 チャックの正面図である。 採取前におけるリードチャックの状態を示す断面図である。 採取時におけるリードチャックの状態を示す断面図である。 移動時におけるリードチャックの状態を示す断面図である。 装着時におけるリードチャックの状態を示す断面図である。 装着処理における各バルブとツールへの供給エアの関係を示す表である。
1.実施形態
1−1.装着ヘッド20の概要
装着ヘッド20は、回路基板に部品を装着する部品装着機(図示しない)を構成する。装着ヘッド20は、部品装着機のXY移動装置11により水平方向(XY方向)に移動可能な移動台12に着脱可能に設けられる。部品装着機は、部品の装着処理において、先ず部品供給装置により供給される部品を装着ヘッド20に取り付けられたツールにより採取する。次に部品装着機は、装着ヘッド20を移動させた後に、ツールを下降させて回路基板上の所定位置に部品を装着する。
1−2.装着ヘッド20の構成
装着ヘッド20は、図1に示すように、移動台12にクランプされるヘッド本体21を有する。ヘッド本体21には、R軸モータ22によって所定の角度ごとに回転角度を割り出し可能に、ロータリヘッド23が設けられている。ロータリヘッド23は、R軸と同心の円周上において周方向に等間隔に複数(例えば、12本)のツール軸24をZ軸方向(図1の上下方向)に摺動可能に且つ回転可能に保持する(図3Aを参照)。
ツール軸24は、図略のスプリングの弾性力によりロータリヘッド23に対して上方に付勢されている。これにより、ツール軸24は、外力を付与されていない通常状態では、上昇端に位置している。ツール軸24の下端部には、正圧または負圧のエアを供給されて部品を採取するツールが着脱可能に取り付けられる。ツールには、吸着ノズル50およびチャックの一種であるリードチャック60(図4を参照)が含まれる。リードチャック60の詳細構成については後述する。
吸着ノズル50は、ノズル内エア通路51に負圧エアを供給されて部品を吸着する。複数の吸着ノズル50は、R軸モータ22の駆動に伴ってロータリヘッド23が回転することにより、R軸周りの所定の角度位置(例えば、ツール軸24の昇降位置)に順次割り出される。装着ヘッド20は、ヘッド本体21に固定されたθ軸モータ25を有する。θ軸モータ25の出力軸には、複数のギヤを介して回転力を伝達可能に全てのツール軸24が連結されている。ツール軸24および吸着ノズル50は、θ軸モータ25の動作によりθ軸周りに一体的に回転(自転)し、回転角度や回転速度を制御される。
また、ヘッド本体21には、上下方向(Z軸方向)に移動可能に作動部材26が設けられている。作動部材26は、Z軸モータ27の駆動により動作するボールねじ機構28によりZ軸方向に昇降する。作動部材26は、複数のツール軸24のうち上記の昇降位置に割り出されたツール軸24の上端部に接触するレバー29を有する。
レバー29は、作動部材26のZ軸方向下方への移動に伴って下降する。レバー29は、接触するツール軸24のスプリングの弾性力に抗してツール軸24をZ軸方向下方へと押圧し、ツール軸24を下降させる。ツール軸24および吸着ノズル50は、Z軸モータ27の駆動によりZ軸方向に一体的に昇降し、Z方向位置や移動速度を制御される。
1−3.エア供給回路30の構成
装着ヘッド20は、図2に示すように、ツール(吸着ノズル50など)に正圧エアまたは負圧エアを供給可能とするエア供給回路30を備える。エア供給回路30は、エアが流通可能な第一エア通路31、第二エア通路32、複数の共通エア通路33、正圧エア通路34、および負圧エア通路35を備える。また、エア供給回路30は、流通するエアを切り換える第一バルブ36、第二バルブ37、および複数の第三バルブ38を備える。
第一バルブ36は、第一エア通路31を流通するエアの正圧および負圧を切り換える。具体的には、第一バルブ36は、正圧エアを供給する正圧エア供給源81または負圧エアを供給する負圧エア供給源82を第一エア通路31に選択的に連通させることにより第一エア通路31を流通するエアの正圧および負圧を切り換える。正圧エア供給源81は、例えば装着ヘッド20の外部に設けられたブロワーやコンプレッサー等により構成される。負圧エア供給源82は、例えば装着ヘッド20の内部に設けられた負圧ポンプ等により構成される。
本実施形態において、第一バルブ36は、第一正圧バルブBP1と、第一負圧バルブBN1とを備える。第一正圧バルブBP1は、第一エア通路31と正圧エア供給源81の連通状態と遮断状態とを切り換える。詳細には、第一正圧バルブBP1は、正圧エア供給源81により供給される正圧エアが流通する正圧エア通路34と、第一エア通路31との連通状態と遮断状態とを切り換える。
第一負圧バルブBN1は、第一エア通路31と負圧エア供給源82の連通状態と遮断状態とを切り換える。詳細には、第一負圧バルブBN1は、負圧エア供給源82により供給される負圧エアが流通する負圧エア通路35と、第一エア通路31との連通状態および遮断状態とを切り換える。第一正圧バルブBP1および第一負圧バルブBN1は、本実施形態において、2位置のソレノイドバルブであり、独立して動作可能に構成されている。
第一正圧バルブBP1は、ソレノイドが給電により励磁されると開状態(図6の「ON」)となり、正圧エアを流通させる。これにより、第一エア通路31に正圧エア通路34が連通して、ツール側に正圧エアが供給される。第一正圧バルブBP1は、ソレノイドが給電されない場合に閉状態(図6の「OFF」)となり、第一エア通路31と正圧エア通路34とを遮断状態とする。
第一負圧バルブBN1は、ソレノイドが給電により励磁されると開状態(図6の「ON」)となり、負圧エアを流通させる。これにより、第一エア通路31に負圧エア通路35が連通して、ツール側に負圧エアが供給される。第一負圧バルブBN1は、ソレノイドが給電されない場合に閉状態(図6の「OFF」)となり、第一エア通路31と負圧エア通路35とを遮断状態とする。
第二バルブ37は、第二エア通路32を流通するエアの正圧および負圧を切り換える。具体的には、第二バルブ37は、正圧エア供給源81または負圧エア供給源82を第二エア通路32に選択的に連通させることにより第二エア通路32を流通するエアの正圧および負圧を切り換える。本実施形態において、第二バルブ37は、第二正圧バルブBP2と、第二負圧バルブBN2とを備える。
第二正圧バルブBP2は、第二エア通路32と正圧エア通路34の連通状態と遮断状態とを切り換える。第二負圧バルブBN2は、第二エア通路32と負圧エア通路35の連通状態と遮断状態とを切り換える。第二正圧バルブBP2および第二負圧バルブBN2は、本実施形態において、2位置のソレノイドバルブであり、独立して動作可能に構成されている。
第二正圧バルブBP2は、ソレノイドが給電により励磁されると開状態(図6の「ON」)となり、正圧エアを流通させる。これにより、第二エア通路32に正圧エア通路34が連通して、ツール側に正圧エアが供給される。第二正圧バルブBP2は、ソレノイドが給電されない場合に閉状態(図6の「OFF」)となり、第二エア通路32と正圧エア通路34とを遮断状態とする。
第二負圧バルブBN2は、ソレノイドが給電により励磁されると開状態(図6の「ON」)となり、負圧エアを流通させる。これにより、第二エア通路32に負圧エア通路35が連通して、ツール側に負圧エアが供給される。第二負圧バルブBN2は、ソレノイドが給電されない場合に閉状態(図6の「OFF」)となり、第二エア通路32と負圧エア通路35とを遮断状態とする。
複数の共通エア通路33のそれぞれは、対応するツールとの間で連通してツールに供給されるエアが流通可能とする。具体的には、共通エア通路33は、図3Aに示すように、ロータリヘッド23のエア通路、および当該エア通路に連通するツール軸24のエア通路により構成される。共通エア通路33は、ロータリヘッド23に設けられたツール軸24の数量だけ形成される。また、共通エア通路33は、本実施形態において、吸着ノズル50やリードチャック60等のツールがツール軸24に取り付けられると、当該ツールにエアを供給可能に常時連通する。
第三バルブ38は、共通エア通路33に第一エア通路31または第二エア通路32を選択的に連通させる。第三バルブ38は、本実施形態において、スプール381を有するメカバルブである。第三バルブ38は、図3Aおよび図3Bに示すように、スプール381をロータリヘッド23に上下方向に摺動可能に嵌合して保持される。第三バルブ38は、例えばステッピングモータ(図示しない)の駆動によりスプール381を昇降され、ロータリヘッド23に対する上下方向位置を制御される。
具体的には、第三バルブ38は、図3Aに示すように、スプール381が第一位置(図6の「Pos1」)に位置する場合に、共通エア通路33に第一エア通路31を連通させる。これにより、吸着ノズル50等のツールには、第一エア通路31を流通する正圧エアまたは負圧エアが共通エア通路33を介して供給される。一方で、第三バルブ38は、図3Bに示すように、スプール381が第二位置(図6の「Pos2」)に位置する場合に、共通エア通路33に第二エア通路32を連通させる。これにより、吸着ノズル50等のツールには、第二エア通路32を流通する正圧エアまたは負圧エアが共通エア通路33を介して供給される。
レギュレータバルブ39は、正圧エア供給源81と第二バルブ37との間に配置される。具体的には、レギュレータバルブ39は、正圧エア通路34のうち正圧エア供給源81と第二バルブ37の第二正圧バルブBP2とを接続する部分に配置される。レギュレータバルブ39は、正圧エア供給源81により供給される空気圧を調整する。本実施形態において、レギュレータバルブ39は、正圧エア供給源81により供給される正圧エアの空気圧を40%程度低減させた規定圧力に減圧する。結果として、第二正圧バルブBP2には、第一正圧バルブBP1に供給される正圧エアよりも低圧の正圧エアが供給される。
上記のような構成からなるエア供給回路30によると、例えば第三バルブ38のスプール381が第一位置に位置する場合に、第一バルブ36および第二バルブ37の切り換えによって、ツールに供給されるエアの正圧および負圧を切り換えることができる。また、スプール381を第一位置に移動してツールを動作させた状態で、第二バルブ37のみを切り換えてスプール381が第二位置に移動した際にツールに供給されるエアを予め準備しておくことができる。
1−4.通路遮断装置40の構成
本実施形態において、装着ヘッド20は、図3Aおよび図3Bに示すように、通路遮断装置40を備える。通路遮断装置40は、ロータリヘッド23から吸着ノズル50等のツールが取り外された場合に、共通エア通路33と外部との間におけるエアの流通を遮断する。本実施形態において、通路遮断装置40は、係止部41と、シール部材42と、軸内圧縮ばね43とを備えて構成される。
係止部41は、共通エア通路33の内部に形成される。具体的には、図3Aに示すように、係止部41は、ツール軸24の中間部において、共通エア通路33を構成するエア導管241の内径が小径となる部位である。シール部材42は、係止部41に係止して共通エア通路33におけるエアの流通を遮断する。具体的には、シール部材42は、内部に共通エア通路33を構成するエア導管421が形成された筒状に形成される。シール部材42は、ツール軸24の小径部分に上下方向に摺動可能に支持される。
シール部材42のエア導管421は、シール部材42の下端に形成された下側フランジ部422を貫通して形成される。また、エア導管421は、シール部材42の上端に形成された上側フランジ部423よりも下側で外方に屈曲して形成される。下側フランジ部422および上側フランジ部423は、それぞれの外径がツール軸24のエア導管241の内径よりも小径となるように形成され、径方向外側をエアが流通可能に構成される。
軸内圧縮ばね43は、シール部材42を係止部41に付勢する弾性体である。具体的には、軸内圧縮ばね43は、シール部材42と同軸状に、且つ係止部41と下側フランジ部422との間に配置される。これにより、シール部材42は、軸内圧縮ばね43の弾性力により、上側フランジ部423が係止部41に接触するように付勢される。
つまり、通路遮断装置40は、軸内圧縮ばね43の弾性力によりシール部材42の上側フランジ部423を係止部41に密着させて、ツール軸24のエア導管241とシール部材42のエア導管421とが連通しない状態とする。このように、通路遮断装置40は、図3Bに示すように、ツール軸24から吸着ノズル50等のツールが取り外されると、シール部材42が軸内圧縮ばね43により付勢されて係止部41に係止することによってエアの流通を遮断する。
また、ツール軸24にツールが取り付けられると、図3Aに示すように、ツールによりシール部材42が軸内圧縮ばね43の弾性力に抗して押し上げられる。これにより、通路遮断装置40は、シール部材42の上側フランジ部423が係止部41から離間することによって、ツール軸24のエア導管241とシール部材42のエア導管421を連通させてエアの流通を許容する。このように、通路遮断装置40は、外部からの制御によらず、ツール軸24へのツールの取り付け、取り外しに応じて自動的に、共通エア通路33と外部との間におけるエアの流通を許容したり遮断したりするように構成されている。
1−5.リードチャック60の構成
リードチャック60の構成について図4、図5A−図5Dを参照して説明する。リードチャック60は、上記のように部品を把持するチャックの一種であり、特にリード部品90を対象として把持する。リード部品90は、図5Bに示すように、部品本体91と、部品本体91から下方に延伸する複数のリード92とにより構成される。なお、リード92は、リード部品90の電極、または回路基板Bdに対する位置決め用のピンとして機能する。
リードチャック60は、図4および図5Bに示すように、ツール軸24に取り付けられるチャック本体61に、ロータリヘッド23側の共通エア通路33と連通するエア導入ポート62が形成されている。さらに、チャック本体61には、エア導入ポート62とチャック内エア通路63を介して連通する第一圧力室64および第二圧力室65が形成されている。第一圧力室64には、ピストン66が摺動可能に配置されている。
ピストン66は、ピストン66のヘッド部と第一圧力室64の底部との間に配置された第一圧縮ばね67の弾性力により、第一圧力室64の上壁側に付勢されている。つまり、ピストン66は、第一圧力室64の空気圧が所定値未満の場合には、第一圧力室64の容積が減少するように上端に位置する。一方で、第一圧力室64の空気圧が所定値以上となった場合に、第一圧縮ばね67の弾性力に抗して第一圧力室64の容積が増加するように下方に移動する。
図4に示すように、ピストン66の下部には、リンク機構68を介して一対のクランプ爪69が連結されている。一対のクランプ爪69は、軸部691を中心に回転可能にチャック本体61に支持されている。一対のクランプ爪69は、図5Aに示すように、リードチャック60の側面視においてL字状に屈曲するように爪先部が形成されている。一対のクランプ爪69の上部には、図4に示すように、クランプ爪69の背面側に突出するアーム部692がそれぞれ形成されている。
これにより、アーム部692の先端を下方に移動させると、クランプ爪69が軸部691を中心にして、爪先部が閉じる方向(クランプ方向)に回転する。よって、第一圧力室64に所定値以上の正圧エアが供給されてピストン66が下方に移動すると、一対のクランプ爪69のアーム部692の先端は、リンク機構68を介して下方に移動される。これにより、一対のクランプ爪69は、爪先部が閉じる方向に回転する。結果として、リードチャック60は、図5Cに示すように、一対のクランプ爪69の間にリード部品90を把持するクランプ状態となる。
その後に、第一圧力室64の空気圧が低下してピストン66が上方に移動すると、一対のクランプ爪69のアーム部692の先端は、リンク機構68を介して上方に移動される。これにより、一対のクランプ爪69は、爪先部が開く方向(アンクランプ方向)に回転する。結果として、リードチャック60は、図4および図5Aに示す初期状態、または図5Dに示すアンクランプ状態となる。
第二圧力室65には、プッシャ71の上端部に形成されたピストン部711が摺動可能に配置されている。プッシャ71は、図4に示すように、リードチャック60の正面視において、一対のクランプ爪69の左右方向の中央に配置される。また、プッシャ71は、図5Bに示すように、一対のクランプ爪69に把持されたリード部品90の上方に位置するように配置される。
プッシャ71は、ピストン部711とリード部品90の上面を押圧する下端部712とをロッド713により連結して構成されている。プッシャ71は、ロッド713の外周側であって第二圧力室65の底部とピストン部711との間に配置された第二圧縮ばね72の弾性力により、第二圧力室65の底部側に付勢されている。つまり、プッシャ71は、第二圧力室65の空気圧が所定値未満の場合には、図5Aおよび図5Dに示すように、第二圧力室65の容積が減少するように下端に位置する。一方で、第二圧力室65の空気圧が所定値以上となった場合に、図5Bおよび図5Cに示すように、第二圧縮ばね72の弾性力に抗して第二圧力室65の容積が増加するように上方に移動する。
ここで、本実施形態において、第一圧縮ばね67の弾性力およびピストン66の受圧面積は、正圧エア供給源81により供給される正圧エアがレギュレータバルブ39により減圧されて供給された場合はピストン66が移動せず、上記の正圧エアがレギュレータバルブ39を介さずに供給された場合にピストン66が下方に移動するように設定される。
一方で、第二圧縮ばね72の弾性力およびピストン部711の受圧面積は、正圧エア供給源81により供給される正圧エアがレギュレータバルブ39を介さずに供給された場合に加えて、上記の正圧エアがレギュレータバルブ39により減圧されて供給された場合に、プッシャ71が上方に移動するように設定される。以下では、説明を簡易にするために、正圧エア供給源81が供給する空気圧の正圧エアを「高正圧エア」と称し、レギュレータバルブ39により減圧された正圧エアを「低正圧エア」と称する。
上記のような構成によると、リードチャック60は、エアを供給されていない初期状態(図5A)から、エア導入ポート62に低正圧エアが供給されると、図5Bに示すように、一対のクランプ爪69が開いたアンクランプ状態を維持したままプッシャ71が上方に移動する。そして、リードチャック60は、エア導入ポート62に高正圧エアが供給されると、図5Cに示すように、プッシャ71が上方に位置したまま一対のクランプ爪69が閉じるクランプ状態に移行する。
さらに、リードチャック60は、エア導入ポート62に負圧を供給またはエアの供給を遮断されると、図5Dに示すように、一対のクランプ爪69が開いてアンクランプ状態となる。このとき、プッシャ71は、下方に移動して一対のクランプ爪69の間に位置するリード部品90の上面に接触して、リード部品90を下方(回路基板Bd側)に押圧する。このように、リードチャック60は、供給されるエアに応じて種々の状態とすることが可能に構成されている。
上記のように、本実施形態のリードチャック60は、正圧エアを用いてリード部品90を把持する。このような構成は、負圧エアを用いて部品を把持する負圧チャックと比較して、大きな空気圧を供給でき、把持力を増大できる。また、チャック内エア通路63を構成するエア導管は、正圧エアを流通させることを主の目的とするため、負圧エアを流通させる構成と比較して気密性に対する要求が低くなる。これにより、可動部等の構成を簡易にできる。結果として、リードチャック60の小型化、および製造コストの低減を図ることができる。
1−6.装着処理における装着ヘッド20の動作
部品装着機により実行される装着処理における装着ヘッド20の動作について、図3A、図5A−図5D、図6を参照して説明する。装着処理における装着ヘッド20には、図6に示すように、部品の供給位置まで装着ヘッド20を移動させる採取前の状態と、ツールを用いて部品を採取する採取時の状態と、採取した部品を保持したまま回路基板Bdの上方に移動する移動時の状態と、部品を回路基板Bdの所定位置に装着する装着時の状態とが含まれる。
1−6−1.リードチャック60を用いた装着処理
ここでは、装着ヘッド20のツール軸24にツールとしてのリードチャック60が取り付けられているものとする。採取前において、装着ヘッド20は、第一バルブ36の第一正圧バルブBP1をONにし、且つ第一負圧バルブBN1をOFFにする。これにより、第一エア通路31は、高正圧エアが供給された状態となる。また、装着ヘッド20は、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をONにし、且つ第二負圧バルブBN2をOFFにする。これにより、第二エア通路32は、低正圧エアが供給された状態となる。
さらに、装着ヘッド20は、第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、共通エア通路33に第二エア通路32を連通させる。これにより、共通エア通路33を介してリードチャック60には、低正圧エアが供給される。図6は、第三バルブ38の切り換えにより選択されているエアを太実線の枠で示す。低正圧エアを供給されたリードチャック60は、図5Bに示すように、アンクランプ状態、且つプッシャ71が上方に移動した状態(以下、「押圧準備状態」と称する)となる。
次に、採取時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持しつつ第三バルブ38を第一位置(Pos1)として、共通エア通路33に第一エア通路31を連通させる。これにより、共通エア通路33を介してリードチャック60には、高正圧エアが供給される。高正圧エアを供給されたリードチャック60は、図5Cに示すように、クランプ状態となり、且つ押圧準備状態を維持する。
続いて、移動時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第三バルブ38の状態を維持しつつ、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をOFFにし、且つ第二負圧バルブBN2をONにする。これにより、第二エア通路32は、負圧エアが供給された状態となる。但し、移動時には、第三バルブ38の切り換えがないため、リードチャック60には、高正圧エアが供給された状態が維持される。
最後に、装着時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持しつつ第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、共通エア通路33に第二エア通路32を連通させる。これにより、共通エア通路33を介してリードチャック60には、負圧エアが供給される。負圧エアを供給されたリードチャック60は、図5Dに示すように、アンクランプ状態、且つプッシャ71が下方に移動した状態(以下、「押圧状態」と称する)となる。
リードチャック60は、正圧エアの供給が遮断されると、第一圧縮ばね67および第二圧縮ばね72の弾性力によって、アンクランプ状態、且つ押圧状態に移行する。但し、エア供給回路30の気密性が確保されていると、アンクランプ状態、且つ押圧状態への移行に時間を要する。そこで、装着ヘッド20は、装着時においては、リードチャック60に負圧エアを供給することにより、第一圧力室64および第二圧力室65からエアを吸引する。このような動作により、アンクランプ状態、且つ押圧状態への移行に要する時間の短縮が図られている。
このように、装着ヘッド20は、装着時において、先ず第一バルブ36および第二バルブ37の切り換えにより第一エア通路31および第二エア通路32を流通するエアの正圧および負圧が互いに異なる状態とする。そして、装着ヘッド20は、上記の状態において、第三バルブ38の切り換えによりリードチャック60によるリード部品90の保持状態(クランプ状態)と非保持状態(アンクランプ状態)とを切り換える。
装着ヘッド20は、ロータリヘッド23に取り付けられた全てのリードチャック60によるリード部品90の装着が終了した後にリード部品90を再度採取する場合に、採取前の状態とすべく、第一バルブ36および第三バルブ38の状態を維持しつつ、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をONにし、且つ第二負圧バルブBN2をOFFにする。これにより、第二エア通路32は、低正圧エアが供給された状態となる。低正圧エアを供給されたリードチャック60は、図5Bに示すように、アンクランプ状態を維持しつつ、押圧準備状態となる。
1−6−2.正圧チャックを用いた装着処理
ここでは、装着ヘッド20のツール軸24にツールとしての正圧チャック(図示しない)が取り付けられているものとする。正圧チャックは、リードチャック60のようにプッシャ71を有さず、正圧エアを供給された場合にアンクランプ状態からクランプ状態へと移行するツールである。よって、装着ヘッド20は、図6に示すように、装着処理における何れの状態においても第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持し、第三バルブ38の切り換えのみによってアンクランプ状態とクランプ状態とを切り換える。
具体的には、装着ヘッド20は、第一バルブ36の第一正圧バルブBP1をONにし、且つ第一負圧バルブBN1をOFFにする。これにより、第一エア通路31は、高正圧エアが供給された状態となる。また、装着ヘッド20は、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をOFFにし、且つ第二負圧バルブBN2をONにする。これにより、第二エア通路32は、負圧エアが供給された状態となる。
そして、装着ヘッド20は、装着処理において部品を把持しない採取前および装着時には、第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、正圧チャックをアンクランプ状態とする。また、装着ヘッド20は、装着処理において部品を把持する採取時および移動時には、第三バルブ38を第一位置(Pos1)として、正圧チャックをクランプ状態とする。
1−6−3.負圧チャックを用いた装着処理
ここでは、装着ヘッド20のツール軸24にツールとしての負圧チャック(図示しない)が取り付けられているものとする。負圧チャックは、リードチャック60のようにプッシャ71を有さず、負圧エアを供給された場合にアンクランプ状態からクランプ状態へと移行するツールである。よって、装着ヘッド20は、図6に示すように、装着処理における何れの状態においても第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持し、第三バルブ38の切り換えのみによってアンクランプ状態とクランプ状態とを切り換える。
具体的には、装着ヘッド20は、第一バルブ36の第一正圧バルブBP1をOFFにし、且つ第一負圧バルブBN1をONにする。これにより、第一エア通路31は、負圧エアが供給された状態となる。また、装着ヘッド20は、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をONにし、且つ第二負圧バルブBN2をOFFにする。これにより、第二エア通路32は、低正圧エアが供給された状態となる。
そして、装着ヘッド20は、装着処理において部品を把持しない採取前および装着時には、第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、負圧チャックをアンクランプ状態とする。また、装着ヘッド20は、装着処理において部品を把持する採取時および移動時には、第三バルブ38を第一位置(Pos1)として、負圧チャックをクランプ状態とする。
1−6−4.吸着ノズル50を用いた装着処理
ここでは、装着ヘッド20のツール軸24にツールとしての吸着ノズル50(図3Aを参照)が取り付けられているものとする。吸着ノズル50は、負圧エアを供給されて部品を吸着するツールである。採取前において、装着ヘッド20は、第一バルブ36の第一正圧バルブBP1をOFFにし、且つ第一負圧バルブBN1をONにする。これにより、第一エア通路31は、負圧エアが供給された状態となる。また、装着ヘッド20は、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2および第二負圧バルブBN2をともにOFFにする。これにより、第二エア通路32は、エアが供給されない状態となる。
さらに、装着ヘッド20は、第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、共通エア通路33に第二エア通路32を連通させる。これにより、吸着ノズル50は、エアが供給されていない状態となる。ここで、吸着ノズル50の先端を部品に十分に接近または接触させる前に吸着ノズル50にエアが供給されていると、エアの影響により部品が吹き飛ばされたり、ひっくり返ったりするおそれがある。そこで、装着ヘッド20は、採取前には、吸着ノズル50にエアを供給しない状態とされる。
次に、採取時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持しつつ第三バルブ38を第一位置(Pos1)として、共通エア通路33に第一エア通路31を連通させる。これにより、共通エア通路33を介して吸着ノズル50には、負圧エアが供給される。負圧エアを供給された吸着ノズル50は、ノズル内エア通路51が真空となり、部品を負圧エアにより吸着した状態となる。
続いて、移動時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第三バルブ38の状態を維持しつつ、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2をONにし、且つ第二負圧バルブBN2をOFFにする。これにより、第二エア通路32は、低正圧エアが供給された状態となる。但し、移動時には、第三バルブ38の切り換えがないため、吸着ノズル50には、負圧エアが供給された状態が維持される。
最後に、装着時において、装着ヘッド20は、第一バルブ36および第二バルブ37の状態を維持しつつ第三バルブ38を第二位置(Pos2)として、共通エア通路33に第二エア通路32を連通させる。これにより、共通エア通路33を介して吸着ノズル50には、低正圧エアが供給される。負圧エアを供給された吸着ノズル50は、ノズル内エア通路51において真空破壊が生じ、部品を吸着しない状態となる。
装着ヘッド20は、ロータリヘッド23に取り付けられた全ての吸着ノズル50による部品の装着が終了した後に部品を再度採取する場合に、採取前の状態とすべく、第一バルブ36および第三バルブ38の状態を維持しつつ、第二バルブ37の第二正圧バルブBP2および第二負圧バルブBN2をともにOFFにする。これにより、第二エア通路32は、エアが供給されない状態となる。
1−6−5.ツールと第三バルブ38の関係
上記のように、装着ヘッド20は、ツールに応じて第一バルブ36および第二バルブ37の状態を適宜切り換えて、第一エア通路31および第二エア通路32に高正圧エア、低正圧エア、負圧エアを流通可能な状態とする。これにより、装着ヘッド20に何れの種別のツールが取り付けられたとしても、第三バルブ38の動作を共通にすることができる。
具体的には、ツールが正圧エアで部品を把持するリードチャック60または正圧チャックである場合に、部品を把持する採取時および移動時には、第三バルブ38は、第一位置(Pos1)とされる。また、ツールが負圧エアで部品を把持する負圧チャックまたは部品を吸着する吸着ノズル50である場合に、部品を把持または吸着する採取時および移動時には、第三バルブ38は、同様に第一位置(Pos1)とされる。
2.実施形態の構成による効果
上記のエア供給回路30を備える装着ヘッド20の構成によると、第一バルブ36および第二バルブ37の切り換えによって、第一エア通路31に正圧エアおよび負圧エアを選択的に流通させることができ、また第二エア通路32に正圧エアおよび負圧エアを選択的に流通させることができる。よって、第三バルブ38の切り換えによって、ツールにエアの正圧および負圧を切り換えて供給することが可能となる。これにより、装着ヘッド20は、正圧エアによって部品を採取するリードチャック60や正圧チャック、負圧エアによって部品を採取する負圧チャックや吸着ノズル50といった種々のツールに対応することができる。
また、通路遮断装置40を備える装着ヘッド20の構成によると、共通エア通路33からの正圧エアまたは負圧エアの漏れを防止できる。また、装着ヘッド20に複数のツールが取り付け可能であり、且つ最大数より少数のツールが取り付けられている場合において、当該ツールに供給される空気圧を安定させることができる。さらに、エア供給源の動作負荷を軽減できる。
3.実施形態の変形態様
3−1.装着ヘッド20のエア供給回路30について
実施形態において、エア供給回路30は、第一バルブ36が第一正圧バルブBP1および第一負圧バルブBN1により構成され、第二バルブ37が第二正圧バルブBP2および第二負圧バルブBN2により構成されるものとした。これに対して、第一バルブ36および第二バルブ37の少なくとも一方は、1つのバルブにより構成されてもよい。
具体的には、例えば第一バルブ36が2つのソレノイドを有する3位置のソレノイドバルブにより構成されてもよい。このような構成では、第一バルブ36は、第一ソレノイドが給電された場合に第一エア通路31に正圧エア通路34を連通し、第二ソレノイドが給電された場合に第一エア通路31に負圧エア通路35を連通する。そして、第一バルブ36は、第一ソレノイドおよび第二ソレノイドがともに給電されない中間位置において、第一エア通路31にエアが供給されない状態とする。
第二バルブ37についても同様に、3位置のソレノイドバルブを適用することができる。上記のような構成によると、エア供給回路30を構成するために必要な部品点数を削減できる。ただし、エア供給回路30における連通状態と遮断状態のパターン数を増加する観点、またはソレノイドバルブの小型化およびコスト低減の観点からは、実施形態にて例示した態様が好適である。
また、実施形態において、レギュレータバルブ39は、正圧エア供給源81と第二バルブ37との間に配置される構成とした。これに対して、レギュレータバルブ39は、ツールの仕様等に対応して、正圧エア供給源81と第一バルブ36との間、正圧エア供給源81と第二バルブ37との間、負圧エア供給源82と第一バルブ36との間、負圧エア供給源82と第二バルブ37との間のうち少なくとも一箇所に配置される構成であれば、種々の態様を採用し得る。
このような構成によると、実施形態にて例示したように高正圧エアと低正圧エアとを切り換え可能にツールに供給したり、負圧エア通路35にレギュレータバルブを配置して高負圧エアと低負圧エアとを切り換え可能にツールに供給したりすることが可能となる。これにより、ツールの性能向上や機能追加を図ることができる。また、レギュレータバルブを適宜箇所に配置することにより、種々のツールに対応可能となり、装着ヘッド20の用途を拡大することができる。
また、実施形態において、第三バルブ38は、スプール381を有する2位置のメカバルブである構成とした。これに対して第三バルブ38は、共通エア通路33に第一エア通路31または第二エア通路32を選択的に連通させる構成であれば、種々の態様を採用し得る。具体的には、第三バルブ38は、3位置として共通エア通路33にエアを供給しない構成としてもよいし、ソレノイドにより切り換えを行うソレノイドバルブである構成としてもよい。
3−2.装着ヘッド20の構成について
実施形態において、装着ヘッド20は、第一エア通路31および第二エア通路32に供給するエアの正圧および負圧を切り換え可能なエア供給回路30と、ツールが取り外された場合に共通エア通路33と外部との間におけるエアの流通を遮断する通路遮断装置40とを備える構成とした。これに対して、装着ヘッド20は、エア供給回路30および通路遮断装置40の何れか一方のみを備える構成としてもよい。
例えば、従来のように第一エア通路には負圧エアが常時供給され、第二エア通路に正圧エアが常時供給されるエア供給回路を備える装着ヘッドにおいて、実施形態にて例示した通路遮断装置40を適用してもよい。このような構成によると、例えば複数の吸着ノズル50を取り付け可能なロータリヘッド23に、最大数より少数の吸着ノズル50を取り付けた装着ヘッド20が装着処理に用いられる場合に、吸着ノズル50を取り付けられなかったツール軸24におけるエアの漏れを防止できる。これにより、エア供給回路における空気圧を適正に維持しやすくなり、部品を確実に保持することができる。また、エア供給源の動作負荷を軽減できる。
また、実施形態において、通路遮断装置40は、シール部材42をツール軸24の軸方向に移動させてエアの流通状態と遮断状態とを切り換えるスライドバルブとした。これに対して、通路遮断装置40は、ツールが取り外された場合に、共通エア通路33と外部との間におけるエアの流通を遮断可能であれば種々の態様を採用し得る。
具体的には、上記のように第三バルブ38を3位置として共通エア通路33にエアを供給しない遮断位置を追加する。そして、ツールがツール軸24から取り外された場合に、第三バルブ38を遮断位置にすることにより、共通エア通路33と外部との間におけるエアの流通を実質的に遮断することが可能となる。但し、ツールの取り付けや取り外しに連動して、共通エア通路33と外部の連通状態と遮断状態とを自動的に切り換えるためには、実施形態にて例示した態様が好適である。
また、実施形態において、装着ヘッド20は、複数のツールを取り付け可能なロータリヘッド23を備える構成とした。これに対して、装着ヘッド20は、1つのツールを取り付け可能な構成としてもよいし、より多数のツールを取り付け可能な構成としてもよい。上記のような構成では、第一エア通路31および第二エア通路32がツールの数量に応じて分岐し、実施形態にて例示したエア供給回路30および通路遮断装置40を同様に適用することが可能である。
20:装着ヘッド、 30:エア供給回路、 31:第一エア通路、 32:第二エア通路、 33:共通エア通路、 34:正圧エア通路、 35:負圧エア通路、 36:第一バルブ、 BP1:第一正圧バルブ、 BN1:第一負圧バルブ、 37:第二バルブ、 BP2:第二正圧バルブ、 BN2:第二負圧バルブ、 38:第三バルブ、 381:スプール、 39:レギュレータバルブ、 40:通路遮断装置、 41:係止部、 42:シール部材、 43:軸内圧縮ばね、 50:吸着ノズル(ツール)、 60:リードチャック(ツール)

Claims (2)

  1. 正圧エアまたは負圧エアを供給されて部品を採取するツールを着脱可能に取り付けられ、前記ツールにより採取された前記部品を回路基板に装着する装着処理に用いられる装着ヘッドであって、
    エアが流通可能な第一エア通路および第二エア通路と、
    前記ツールとの間で連通して、前記ツールに供給されるエアが流通可能な共通エア通路と、
    前記共通エア通路に前記第一エア通路または前記第二エア通路を選択的に連通させる第三バルブと、
    前記ツールが取り外された場合に、前記共通エア通路と外部との間におけるエアの流通を遮断する通路遮断装置と、
    を備える装着ヘッド。
  2. 前記通路遮断装置は、前記共通エア通路に形成された係止部と、前記係止部に係止して前記共通エア通路におけるエアの流通を遮断するシール部材と、前記シール部材を前記係止部に付勢する弾性体と、を備え、
    前記通路遮断装置は、前記ツールが取り付けられると前記ツールにより前記シール部材が前記弾性体の弾性力に抗して前記係止部から離間することによってエアの流通を許容し、前記ツールが取り外されると前記シール部材が前記弾性体により付勢されて前記係止部に係止することによってエアの流通を遮断する、請求項1に記載の装着ヘッド。
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