JP2021028644A - 共焦点顕微鏡及び画像化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】分光情報を取得しつつ、スキャンレスで2次元イメージング可能な共焦点顕微鏡を提供する。【解決手段】本発明にかかる共焦点顕微鏡は、光源からの光を多重反射することで波長/空間変換して通過させて対物レンズを介して被写体に照射し、当該被写体からの反射光を上記対物レンズを介して受光し多重反射することで空間/波長変換して通過させる第1のVIPAアセンブリと、前記第1のVIPAアセンブリからの反射光を多重反射することで波長/空間変換して通過させる第2のVIPAアセンブリと、ライン集光方向と波長/空間変換後の空間方向を有する2次元イメージセンサーを含み、前記第2のVIPAアセンブリからの反射光を撮像する撮像手段とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、非走査(スキャンレス)型共焦点顕微鏡及び画像化システムに関する。
共焦点レーザー顕微鏡(Confocal Laser Microscope:CLM)は、共焦点効果による深さ分解能と迷光除去能力を持ち、2次元/3次元イメージングが可能であることから、非接触表面形状測定やバイオイメージングの分野で広く用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
通常のCLMでは、光源ピンホール、サンプル焦点、検出ピンホールが共役である必要があるため、点計測に基づいている。そのため、2次元イメージを取得するためには、焦点スポットを2次元的に機械的走査する必要がある。高速イメージングのため、ガルバノミラー、ポリゴンミラー、MEMSミラーといった機械的走査機構が一般に用いられてきたが、フレームレートは数10枚/秒程度に留まっていた。
一方、光源ピンホール/サンプル焦点/検出ピンホールの共役ペアを2次元の渦巻状で展開したマイクロレンズアレイ/ニポウディスク対を高速回転させ、カメラと共に利用することにより、最大で1000枚/秒程度までの高速化が可能になる(例えば、非特許文献2参照)。
特開2007−316281号公報 特開2003−202476号公報
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しかし、これらの機械的な走査機構は、振動などの外乱に弱いため、光学定盤等の安定な計測環境が必要であった。このような現状から、機械的走査機構を不要とすることで、高速計測が可能かつ各種外乱にロバストなCLMが強く望まれている。
機械的走査を省略する1つのアプローチとして、ライン集光型CLM(例えば、非特許文献3参照)がある。この手法では、光源ピンホールを通過したレーザー光をサンプルに対してライン集光する。ライン焦点位置と共役な位置に共焦点スリットを配置し、サンプルからの反射光(もしくは透過光)を通過させることにより、共焦点効果を付与した後、最終的にラインイメージセンサーで共焦点ラインイメージが検出される。しかし、2次元イメージを取得するためには、共焦点スリットと直交方向に1次元の機械的走査が必要である。
機械的走査を省略する別のアプローチとして、波長/空間変換を用いた手法(例えば、非特許文献4参照)がある。この手法では、広帯域レーザー光を回折格子によって1次元空間展開し、それを対物レンズで集光することにより、サンプル上に虹色ラインビームを生成する。サンプルからの反射光(もしくは透過光)は、往路と同じ経路を逆方向に伝搬することにより、波長/空間変換の逆変換が行われ、各波長成分が空間的に重なって再び1つのビームとなる。これにより、サンプル上の1次元イメージ情報がスペクトルに重畳されるので、そのスペクトル波形をマルチチャンネル分光器で計測することにより、ラインイメージをスキャンレスで取得できる。しかし、この手法を用いても、2次元イメージ取得のためには、虹色ラインビームと直交方向に1次元の機械的走査が必要である。
ライン集光型CLMの1次元イメージ情報(垂直方向)と、波長/空間変換のスペクトル情報(水平方向)が直交するように配置し、マルチチャンネル分光器と2次元イメージセンサーで分光ラインイメージとして取得を行えば、スキャンレスで2次元イメージングが可能になる。しかし、この手法では回折格子のように波長/空間変換によって1つの空間位置に対し1波長を対応させているため、分光情報を取得することはできなかった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、分光情報を取得しつつ、スキャンレスで2次元イメージング可能な共焦点顕微鏡及びそれを用いた画像化システムを提供することにある。
本発明の一態様にかかる共焦点顕微鏡は、
光源からの光を多重反射することで波長/空間変換して通過させて対物レンズを介して被写体に照射し、当該被写体からの反射光を上記対物レンズを介して受光し多重反射することで空間/波長変換して通過させる第1のVIPAアセンブリと、
前記第1のVIPAアセンブリからの反射光を多重反射することで波長/空間変換して通過させる第2のVIPAアセンブリと、
ライン集光方向と波長/空間変換後の空間方向を有する2次元イメージセンサーを含み、前記第2のVIPAアセンブリからの反射光を撮像する撮像手段とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明に係る共焦点顕微鏡によれば、分光情報を取得しつつ、スキャンレスで2次元イメージング可能な共焦点顕微鏡及びそれを用いた画像化システムを提供できる。
本発明の一実施形態にかかる共焦点顕微鏡の動作原理を示すブロック図である。 図1の共焦点顕微鏡の光学システムを含む画像化システムの構成例を示すブロック図である。 図1及び図2のVIPA(Virtually Imaged Phased Array)アセンブリ8の詳細構成を示すブロック図である。 図1及び図2の共焦点顕微鏡の深さ分解能を示すグラフである。 異なった配置位置におけるテストチャートの反射画像のうちの第1の反射画像の縦方向の空間分解能を示す写真画像である。 異なった配置位置におけるテストチャートの反射画像のうちの第2の反射画像の縦方向の空間分解能を示す写真画像である。
以下、本発明の一実施形態にかかる共焦点顕微鏡について以下に説明する。なお、同一又は同様の構成要素について同一の符号を付す。
1.測定原理
図1は本発明の一実施形態にかかる共焦点顕微鏡の動作原理を示すブロック図である。
本実施形態では、1つの空間位置に対して複数の離散的波長情報を対応させることが可能な「仮想的に画像化されるフェーズアレイ(以下、VIPA(Virtually Imaged Phased Array)という。)のアセンブリ(以下、VIPAアセンブリという)3,8を用いることで、分光情報を取得しつつ、スキャンレスで2次元イメージング可能な共焦点レーザー顕微鏡を提供することを特徴としている。
図1において、光軸方向をZ軸とし、光軸のZ軸に直交した2次元平面をXY面となるように3次元座標を定義した。本実施形態では、X軸方向に対しライン集光型CLMと同様のスキャンレス化を行い、Y軸方向に対しVIPAアセンブリ3,8を用いた波長/空間変換を用いたスキャンレス化を行う。すなわち、図1において、撮像カメラ10は、互いに直交するライン集光方向(X軸方向)と波長/空間変換後の空間方向(Y軸方向)を有する2次元イメージセンサー10Aを有する。また、VIPAアセンブリ3,8は、ガラス平行平板81の平面がY軸方向から若干(例えば5〜15度)傾斜することで、Y軸方向で波長/空間変換後の空間方向の複数のイメージ情報(図3の仮想画像21参照)を有するように設けられる。
して設けられる。
図3は図1及び図2のVIPA(Virtually Imaged Phased Array)アセンブリ8の詳細構成を示すブロック図である。VIPAアセンブリ8は公知の光学アセンブリであって、厚さtのガラス平行平板81の第1の面である光の入射面に、例えば反射率0等の低反射膜(無反射膜であってもよく、もしくは、好ましくは10%以下の反射率を有してもよい)8aと、反射率100%の高反射膜8bとを被覆する一方、第2の面である光の出力面に反射率95%以上の半透明膜8cのコーティングがされて構成される(例えば、特許文献2参照)。ここで、8dは入射した光ビームのくびれを示す。21は複数の仮想画像を示し、dは後述する多重反射による複数の出力光の間隔である。なお、図1及び図2のVIPAアセンブリ3もVIPAアセンブリ8と同様の構成を有し、波長領域側の低反射膜3a及び高反射膜3bと、空間領域側の半透明膜3cとを備える。
図1及び図3において、シリンドリカルレンズ7によって線集光された光は、高反射膜8b側であってそれに隣接する一部に形成された低反射膜8aを介してVIPAアセンブリ8へ入射する。VIPAアセンブリ8に入射された光は高反射膜8bと半透明膜8cによって、一部の光を半透明膜8cから出力しながら、多重反射を繰り返すことで、波長/空間変換を行う。半透明膜8cから出力された光の干渉により、波長間隔FSR(Free Spectral Range)を有する櫛状のスペクトルが得られる。このとき、櫛状のスペクトルの透過波長は、VIPAアセンブリ3への入射角度に依存する。通常、FSRは0.01〜1nm程度である。
本実施形態では、VIPAアセンブリ3,8を用いることで、従来の波長/空間変換を用いた手法と同様に、空間と波長を対応させることで、空間情報を波長として読み出すことが可能となる。ただし、VIPAアセンブリ3,8を用いることで1空間情報に対応する波長は、FSR間隔の櫛状のスペクトル全体となる。すなわち、共焦点イメージングに求められる波長分解能がFSRよりも十分低い場合、分光情報も同時に取得することができる。
また、本実施形態における共焦点性(高い深さ分解能、迷光除去能など)は、VIPAアセンブリ3,8によって与えることが可能である。例えば図1及び図3においては、前述の手法で空間に集光した光は、散乱及び反射されることで同様の光路を辿り、VIPAアセンブリ8の半透明膜8cから再度入射される。このとき、VIPAアセンブリ8の半透明膜8cから出力された光と全く同じ光路を逆伝播しなければ、VIPAアセンブリ8を透過し再び元の光路に戻ることはできない。すなわち、焦点からずれた位置からの光は、VIPAアセンブリ8によって除去されるため、共焦点性を実現することができる。
2.実験装置
図2は図1の共焦点顕微鏡(実験装置)の光学システムを含む画像化システムの構成例を示すブロック図である。図2において、共焦点顕微鏡の光学システムを含む画像化システムは、レーザー光源1と、シリンドリカルレンズ2,4,7,9,と、凸レンズ5と、VIPAアセンブリ3,8と、対物レンズ6と、撮像カメラ10と、画像処理装置11と、表示部12とを備えて構成される。
図2において、レーザー光源1には、広帯域レーザー光(例えばEr−doped fiber laser、中心波長1560nm、帯域20nm、平均パワー10mW)を用いた。しかし、本実施形態ではレーザー光源1を用いたが、本発明これに限らず、他の光源(LED、インコヒーレント光源)を用いてもよい。なお、図2において、VIPAアセンブリ3の3a,3bは低反射膜3a及び高反射膜3bの側の面を示し、VIPAアセンブリ3の3cは半透明膜3cの側の面を示す。また、VIPAアセンブリ8の8a,8bは低反射膜8a及び高反射膜8bの側の面を示し、VIPAアセンブリ8の8cは半透明膜8cの側の面を示す。
レーザー光源1からのレーザー光は、ビームスプリッタ15により反射され、シリンドリカルレンズ2によって円形ビームからラインビームに整形された後、VIPAアセンブリ3の低反射膜3aを介してVIPAアセンブリ3に入射される。VIPAアセンブリ3は、入射する光を高反射膜3b及び半透明膜3cにより多重反射することで波長/空間変換して通過させ、VIPAアセンブリ3からの出力光は半透明膜3cから、シリンドリカルレンズ4及び凸レンズ5を通り、対物レンズ(x10型、開口数NA=0.25、オリンパス)6によって、櫛状のスペクトルと空間が対応するように被写体の試料に集光される。試料から反射しかつ散乱された光は、対物レンズ6、凸レンズ5及びシリンドリカルレンズ4を含む同様の光路を逆伝播し、再びVIPAアセンブリ3の半透明膜3cを介してVIPAアセンブリ3に入射される。VIPAアセンブリ3は、被写体の試料20からの反射光を高反射膜3b及び半透明膜3cにより多重反射することで空間/波長変換して通過させることで、焦点以外からの光が除去され、焦点のみの情報を持った光が再び同じ光路に戻る。
焦点の情報を持った光は、シリンドリカルレンズ2及びビームスプリッタ15を通り、検出光学系へ入射される。検出光学系へ入射された光は、シリンドリカルレンズ7を介してVIPAアセンブリ8の低反射膜8aを介してVIPAアセンブリ8に入射される。VIPAアセンブリ8は、入射する光を高反射膜8b及び半透明膜8cにより多重反射することで波長/空間変換して通過させる。ここで、VIPAアセンブリ8に入射する光はVIPAアセンブリ8によって分光された後、シリンドリカルレンズ9により撮像カメラ(例えばInGaAsカメラ)10の2次元イメージセンサー10Aのセンサ面に集光される。本光学系においては、試料20と撮像カメラ10が結像関係にあるため、試料20の空間情報に対応した画像を撮像カメラ10で得ることができる。ただし、焦点以外からの光は、VIPAアセンブリ3,8によって除去されているため、焦点からの情報のみ撮像カメラ10で取得可能である。そして、撮像カメラ10で撮像された画像情報は画像処理装置11により所定の公知の画像化(イメージング)処理が実行されて2次元画像データを展開して生成した後、当該2次元画像データの画像が表示部12に表示される。
3.実験結果(空間分解能評価)
図4は図1及び図2の共焦点顕微鏡の深さ分解能を示すグラフである。まず、開発装置の共焦点性を評価するため、深さ分解能を計測した。試料20にはミラーを用いた。試料20が対物レンズ6の焦点にある場合をZ=0μmとし、試料20の位置を移動させながら、取得した2次元画像内の平均強度を得た。その結果、Z=0μm近傍でのみ強い信号強度が得られた。その際、深さプロファイルの半値全幅は76μmであった。このとき、同じ対物レンズ6を用い、ピンホールに基づく共焦点顕微鏡の場合の理論分解能は、43μmであった。すなわち、本実施形態はピンホールを用いた共焦点光学顕微鏡と、ほぼ同等の共焦点性を有していることがわかる。ただし、従来技術に係るピンホールを用いた共焦点顕微鏡では1点の情報しか一度に取れないのに対し、本実施形態にかかる共焦点顕微鏡は2次元空間を一度に取得し、かつ各測定点の分光情報も有している点で優位である。
次に、試料20の面内の2次元イメージング(画像化)特性(XY面)について評価した。テストチャート(Edmund、1951USAF Resolution Target、ネガタイプ)を図2の光学システムで計測した結果を図5A及び図5Bに示す。ここで、図5Aは異なった配置位置におけるテストチャートの反射画像のうちの第1の反射画像の縦方向の空間分解能を示す写真画像であり、図5Bは異なった配置位置におけるテストチャートの反射画像のうちの第2の反射画像の縦方向の空間分解能を示す写真画像である。
図5A及び図5Bの写真画像において、Y軸方向が波長/空間変換により得られた軸、X方向がライン集光により得られた軸である。図5A及び図5Bから明らかなように、テストチャートの構造が可視化されていることがわかる。取得した画像のエッジプロファイルを用いて、XY面内での空間分解能を求めた。テストチャートの構造を有する断面プロファイルを取得し、エッジプロファイルを得た。エッジプロファイルを微分し、その半値幅を面内分解能として計測した。その結果、X方向分解能は26μm、Y方向分解能は40μmであった。以上のことから、3次元空間分解能・分光情報を有するスキャンレス共焦点光学顕微鏡が実現できることが明らかとなった。
4.まとめ
本実施形態によれば、ライン集光型CLMとVIPAアセンブリ3,8を用いた波長/空間変換イメージングを直交させて2次元空間に展開した、新たなスキャンレス共焦点顕微鏡を提案し、その基礎的なイメージング特性を取得した。ライン集光型CLMと波長/空間変換装置により、2次元イメージング法のスキャンレス化を実現した。また、波長/空間変換にVIPAアセンブリ3,8を用いることで、分光情報を有したままスキャンレス化が実現できることを示した。さらに、VIPAアセンブリ3,8の波長分散特性を利用することで、従来技術に係るピンホールやスリットで実現されてきた共焦点性(高い深さ分解能、迷光除去能など)を実現できることを明らかにした。
変形例.
以上の実施形態では、ライン集光型CLMとVIPAアセンブリ3,8を用いた波長/空間変換イメージングを直交させて2次元空間に展開した、新たなスキャンレス共焦点顕微鏡及びそれを用いた画像化システムを開示したが、本発明はこれに限らず、ライン集光型CLMに限らず、点集光型CLMを構成してもよい。
本実施形態は、機械的な可動部を有していないため、振動等の外乱に対しロバストで、現場における各種応用計測での利用が期待できる。また、光学系を最適化することで、従来の共焦点光学顕微鏡で実現されているサブμmオーダーの空間分解能も実現できると考えられる。画像取得時間については、撮像カメラのフレームレートにのみ依存するため、kHzフレームレートの高速カメラの利用により更なる高速化が期待できる。また、RGBカラーを有する光源とカラーカメラを用いることで、共焦点性を有したカラー画像の取得も可能である。
1 レーザー光源
2 シリンドリカルレンズ
3,8 VIPAアセンブリ
3a,8a 低反射膜
3b,8b 高反射膜
3c,8c 半透明膜
8d 光ビームのくびれ
4 シリンドリカルレンズ
5 凸レンズ
6 対物レンズ
7 シリンドリカルレンズ
9 シリンドリカルレンズ
10 撮像カメラ
10A 2次元イメージセンサー
11 画像処理装置
12 表示部
15 ビームスプリッタ
20 試料
81 ガラス平行平板

Claims (6)

  1. 光源からの光を多重反射することで波長/空間変換して通過させて対物レンズを介して被写体に照射し、当該被写体からの反射光を上記対物レンズを介して受光し多重反射することで空間/波長変換して通過させる第1のVIPAアセンブリと、
    前記第1のVIPAアセンブリからの反射光を多重反射することで波長/空間変換して通過させる第2のVIPAアセンブリと、
    ライン集光方向と波長/空間変換後の空間方向を有する2次元イメージセンサーを含み、前記第2のVIPAアセンブリからの反射光を撮像する撮像手段とを備えたことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 前記光源からの光を前記第1のVIPAアセンブリ及び前記対物レンズを介して被写体に照射し、前記第1のVIPAアセンブリからの反射光を通過させて前記第2のVIPAアセンブリを介して前記撮像手段に出力するビームスプリッタをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の共焦点顕微鏡。
  3. 前記第1及び第2のVIPAアセンブリの前後にそれぞれ1対のシリンドリカルレンズを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の共焦点顕微鏡。
  4. 前記光源は、レーザー光源であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の共焦点顕微鏡。
  5. 前記共焦点顕微鏡は、ライン集光型共焦点顕微鏡、又は点集光型共焦点顕微鏡であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の共焦点顕微鏡。
  6. 前記共焦点顕微鏡がライン集光型共焦点顕微鏡である請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の共焦点顕微鏡と、
    前記撮像手段からの撮像データに対して2次元画像化処理を行って2次元画像を生成する画像化手段とを備えたことを特徴とする画像化システム。
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