JP2021027185A - 光半導体装置 - Google Patents

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雅彦 筒井
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Abstract

【課題】赤外線を検出する感度を向上させる光半導体装置の提供。【解決手段】光半導体装置の光検出部10は、p型半導体基板11と、p型半導体基板11に形成されたn型半導体領域12と、n型半導体領域12の底面から底面内のパターンに従い深さ方向に櫛型の形状を有して延びる拡大n型半導体領域13とを含み、パターンは、底面内において、拡大n型半導体領域13が延びる部分と拡大n型半導体領域13が延びない部分とが所定方向に所定間隔で交互に配置されたものである。【選択図】図2

Description

この発明は、フォトダイオードによる光検出部を含む光半導体装置に関する。
従来、光検出部としてフォトダイオードを備え、周辺回路や論理回路を半導体基板に一体として構成した光半導体装置が提供されている(例えば、特許文献1を参照。)。このような光半導体装置は、例えば、スマートフォンの表側に赤外線の光源とともに設けられ、スマートフォンの使用者が通話をするためにスマートフォンを頭部に近づけたことを赤外線の反射光に基づいて検出し、画面の表示を停止するために使用される近接センサーに用いられている。
図1は、従来の光半導体装置に含まれる光検出部110の構造の一例を示す図である。図1(a)は光検出部110の平面図であり、図1(b)は図1(a)の切断面I−Iにおける断面図である。光検出部110は、p型半導体基板111をアノード、p型半導体基板111の表面に形成されたn型半導体領域112をカソードとするフォトダイオードを構成している。p型半導体基板111及びn型半導体領域112は、不純物濃度の高いp+型半導体領域117及びn+型半導体領域118とコンタクト27とを介してそれぞれアノード電極136及びカソード電極134に接続している。p型半導体基板111の表面を覆う絶縁膜120には、光検出部110に入射する光を内部に透過させる受光領域として開口115が形成され、開口115は透明な薄い保護膜116によって覆われている。
p型半導体基板111においてn型半導体領域112の底面のpn接合部には、受光領域の開口115の直下において高さhにわたる広がりを有する空乏層130が形成されている。開口15から空乏層130に光が入射すると、電子と正孔との対が励起され、印加されている逆バイアスによって電子はn型半導体領域112に、正孔はp型半導体基板111にそれぞれ移動し、光電変換による電流が発生する。このように発生した電流によって、光検出部110への光の入射が検出される。
特開2009−260160号公報
光検出部110のフォトダイオードは、pn接合部に形成された空乏層130に入射した光が電子と正孔との対を励起させる光電変換によって光を検出するため、光を検出する感度は光の波長に依存することがあった。例えば、波長の短い紫外線の光はエネルギーが大きく光電変換の効率も高いが、波長の長い赤外線のエネルギーが低いために光電変換の効率も低くなることがあった。このため、赤外線を検出するための十分な感度が得られないことがあった。
本実施の形態は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、赤外線の光に対する感度を向上させた光検出部を含む光半導体装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、この出願に係る光半導体装置は、光電変換による光検出部を含む光半導体装置であって、光検出部は、第1導電型を有する半導体基板と、半導体基板に形成された第2導電型を有する第1半導体領域と、第1半導体領域の底面から底面内のパターンに従い深さ方向に延びる第2導電型を有する拡大第1半導体領域とを含んでいる。
パターンは、底面内において、拡大第1半導体領域が延びる部分と拡大第1半導体領域が延びない部分とが所定方向に所定間隔で交互に配置されてもよい。
所定のパターンは、底面内において、拡大第1半導体領域が延びる部分と拡大第1半導体領域が延びない部分とが所定間隔で交互に配置された第1パターンと、拡大第1半導体領域が延びない部分が続く第2パターンとについて、第1方向について、第1方向とは直交する第2方向に延びる第1パターン及び第2パターンが所定間隔で交互に配置され、第2方向について、第1方向に延びる第1パターン及び第2パターンが所定間隔で交互に配置されてもよい。
所定間隔は、半導体基板の深さ方向の空乏層の広がりが大きくなるように最適化されてもよい。第1半導体領域の表面に形成された第1導電型の第2半導体領域をさらに含んでもよい。
この発明によると、光半導体装置の含む光検出部の赤外線の光に対する感度を向上させることができる。
従来の光半導体装置の光検出部の構造の一例を示す図である。 本実施の形態の光半導体装置の光検出部の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態の光半導体装置の光検出部の第1変形例を示す平面図である 本実施の形態の光半導体装置の光検出部の第2変形例を示す断面図である。 本実施の形態の光半導体装置の光検出部の製造工程を示すフロー図である。 本実施の形態の光半導体装置の光検出部の他の製造工程を示すフロー図である。 本実施の形態の光半導体装置を含む半導体パッケージを示す図である。
以下、本実施の形態の光半導体装置について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本実施の形態の光半導体装置の光検出部10の構成を概略的に示す図である。図2(a)は光検出部10の平面図であり、図2(b)は光検出部10を図2(a)中の切断面II−IIで切断した断面図である。本実施の形態では、光検出部10に含まれる第1導電型の半導体をp型半導体、第2導電型の半導体をn型半導体として説明するが、逆に第1導電型がn型半導体、第2導電型がp型半導体としてもよい。
光検出部10は、シリコンなどによる所定の高さのp型半導体基板11と、p型半導体基板11の表面から第1深さD1にある底面まで形成された第1半導体領域であるn型半導体領域12と、n型半導体領域12の底面における所定のパターンに従い、n型半導体領域12の底面から第2深さD2まで櫛型の形状を有して延びる拡大第1半導体領域である拡大n型半導体領域13とを含んでいる。
n型半導体領域12の底面において、受光領域となる後述する開口15の直下では、深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13が形成された部分と、拡大n型半導体領域13が形成されていない部分とがパターンを形成している。図2(a)に示すように、拡大n型半導体領域13が形成された部分と、拡大n型半導体領域13が形成されていない部分とは、図中縦方向に延び、横方向に所定間隔で交互に配置されたパターンを有している。なお、拡大n型半導体領域13に含まれるn型不純物は、アニールなどにより、n型半導体領域12の底面を越えて拡大n型半導体領域13の直上のn型半導体領域12にも拡散している。
n型半導体領域12及びp型半導体基板11の表面は酸化物(SiO)や窒化物(SiN)などによる第1絶縁膜20によって覆われ、n型半導体領域12の表面の中央部には第1絶縁膜20に開口15が形成されている。開口15は、光検出部10に入射した光を内部に透過させる受光領域を形成し、開口15のn型半導体領域12の表面は酸化物や窒化物などによる透明で第1絶縁膜20より薄い保護膜16で覆われている。
n型半導体領域12の表面で開口15の外側には、n型半導体領域12のn型不純物の濃度よりも高い濃度の不純物を含んだn+型半導体領域17が形成され、n+型半導体領域17は表面に接するコンタクト27を介してカソード電極34に電気的に接続されている。また、p型半導体基板11の表面でn型半導体領域12の外側には、p型半導体基板11のp型不純物の濃度よりも高い濃度の不純物を含んだp+型半導体領域18が形成され、p+型半導体領域18は表面に接するコンタクト27を介してアノード電極36に電気的に接続されている。
第1絶縁膜20及び保護膜16を覆うように、酸化物や窒化物などによるいずれも透明な第2絶縁膜21、第3絶縁膜22及び第4絶縁膜23が順に積層されている。第1絶縁膜20、第2絶縁膜21、第3絶縁膜22及び第4絶縁膜23には、配線が形成され、コンタクト27をカソード電極34及びアノード電極36に接続している。図2(b)において、第4絶縁膜23の表面には、p+型半導体領域18に接続する図2(a)には現れていないパッド29が形成されている。第4絶縁膜23の表面には、パッド29などを露出させて第4絶縁膜23を覆うように酸化物や窒化物などによる透明な第5絶縁膜25が形成されている。
図2(b)を参照すると、光検出部10は、p型半導体基板11をアノード、n型半導体領域12及び拡大n型半導体領域13をカソードとするフォトダイオードを構成している。フォトダイオードの極性は、図中のダイオードの記号に示されている。このフォトダイオードは、受光領域の開口15から入射した光がp型半導体基板11におけるn型半導体領域12又は拡大n型半導体領域13とのpn接合部に広がる空乏層30において電子と正孔との対を励起して電流を発生させる光電変換により光を検出することができる。空乏層30で発生した電子と正孔との対は、フォトダイオードに印加されている逆バイアスのため、電子はn型半導体領域12又は拡大n型半導体領域13に移動し、正孔はp型半導体基板11に移動して電流を発生する。
空乏層30は、p型半導体基板11におけるn型半導体領域12又は拡大n型半導体領域13とのpn接合の境界を含んで広がり、光検出部10の開口15の直下では、深さD1にあるn型半導体領域12の底面の上方から深さD2にある拡大n型半導体領域13の底面の下方まで延びている。したがって、開口15の直下において空乏層30が深さ方向に広がる範囲Hは、拡大n型半導体領域13が深さ方向に延びる距離であるD2−D1より大きくなることが確保されている。
n型半導体領域12の底面の上方に形成された空乏層Dの上側の境界の一部は、n型半導体領域12の底面から拡大n型半導体領域13の側面に沿って深さ方向に延び、くぼみ又は溝を形成している。このようなくぼみの深さは、n型半導体領域12の底面において、深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13が形成された部分と拡大n型半導体領域13が形成されていない部分との間隔を設定することにより調整することができる。例えば、前記間隔を最適化することにより、くぼみが縮小されて空乏層30が図中2(b)中の横方向に連結されたり、空乏層30が縦方向に広がったりするようにすることで、開口15の直下における空乏層30の範囲が最大になるようにすることができる。空乏層30の範囲を大きくすることにより入射した光が電子と正孔の対を発生させる確率を増加させて光電変換の効率を高めることができ、入射した光を検出する感度も向上させことができる。
本実施の形態の光半導体装置の光検出部10は、p型半導体基板11に形成されたn型半導体領域12の底面から底面におけるパターンに従い深さ方向に櫛状の形状を有して延びる拡大n型半導体領域13を有している。このような櫛状の形状を有する拡大n型半導体領域13によりpn接合を形成する面積が広がり、p型半導体基板11の表面の面積当たりのダイオードのサイズを大きくすることができる。また、n型半導体領域12の底面において、拡大n型半導体領域13が形成された部分と拡大n型半導体領域13が形成されていない部分との間隔を最適化することにより、開口15の直下における空乏層30の広がりが最大になるようにすることができ、光を検出する感度を向上させることができる。したがって、光検出部10においては、エネルギーが低い赤外線の光についても、十分な感度を確保することができる。
図3は、本実施の形態の光半導体装置の光検出部の第1変形例を示す平面図である。第1変形例においては、p型半導体基板11の表面から第1深さD1にある底面まで形成されたn型半導体領域12の底面において、深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13が形成された部分と、拡大n型半導体領域13が形成されていない部分とが、所定間隔で繰り返す延びる第1パターンと、拡大n型半導体領域13が形成されていない部分が所定方向に延びる第2パターンとについて、図中横方向に、横方向とは直交する図中縦方向に延びる第1パターン及び第2パターンが交互に前記所定間隔で配置され、縦方向について、横方向に延びる第1パターン及び第2パターンが前記所定間隔で交互に配置されたパターンが形成されている。換言すると、n型半導体領域12の底面において、深さ方向に拡大n型半導体領域13が延びる所定の一辺の長さを有する正方形の領域が、各辺が図中の横方向又は縦方向に平行になるように、前記一辺の長さに等しい間隔で縦横に規則的に配置されたパターンが形成されている。第1変形例において、n型半導体領域12の底面のパターンに従って形成された拡大n型半導体領域13の構成を除くと、他の構成は図2に示した本実施の形態の光半導体装置の光検出部10と同様であり、対応する部材には同様の記号を付して説明を省略することにする。
第1変形例においては、前述した本実施の形態の光半導体装置の光検出部と同様に、n型半導体領域12の底面から深さ方向に櫛状の形状を有して延びる拡大n型半導体領域13によりpn接合を形成する面積が広がり、p型半導体基板11の表面の面積当たりのダイオードのサイズを大きくすることができる。また、n型半導体領域12の底面において、拡大n型半導体領域13が形成された部分と拡大n型半導体領域13が形成されていない部分とで形成されるパターンにおける間隔を最適化することにより、開口15の直下における空乏層30の広がりが最大になるようにすることができ、光を検出する感度を向上させることができる。したがって、光検出部10においては、エネルギーが低い赤外線の光についても、十分な感度を確保することができる。
なお、第1変形例においては、図中の横方向及び縦方向について、第1パターンと第2パターンとを同一の間隔で配置したが、第1パターンと第2パターンとは横方向と縦方向とについて異なる間隔で配置することもできる。また、n型半導体領域12の底面において拡大n型半導体領域13が形成された部分と拡大n型半導体領域13が形成されていない部分とで形成されるパターンは、深さ方向に櫛状に延びた拡大n型半導体領域13によって面積当たりのダイオードのサイズが大きくなり、空乏層30の広がりを大きくして光を検出する感度を向上させることができるのであれば、本実施の形態の光半導体装置の光検出部10や変形例1で示したパターンに限らず、他のパターンであってもよい。
図4は、本実施の形態の光半導体装置の光検出部の第2変形例を示す断面図である。図4においては、簡単のため、光検出部10のp型半導体基板11の表面に形成された第1絶縁膜20及び保護膜16より上の構造を省略している。第2変形例においては、p型半導体基板11に形成されたn型半導体領域12の表面において、第1絶縁膜20の表面に形成され開口15の表面に、第2半導体領域であるp型半導体領域19が形成されている。p型半導体領域19は、n型半導体領域12と比べて深さ方向の長さが小さくなるように薄く形成され、保護膜16によって覆われている。第2変形例において、n型半導体領域12の表面に形成されたp型半導体領域19を除くと、他の構成は図2に示した本実施の形態の光半導体装置の光検出部10と同様であり、対応する部材には同様の記号を付して説明を省略することにする。
第2変形例においては、光検出部10は、p型半導体領域19をアノード、n型半導体領域12をカソードとするフォトダイオードをさらに含んでいる。フォトダイオードの極性は、開口15の付近に描かれたダイオードの記号に示されている。このフォトダイオードにおいて、p型半導体領域19及びn型半導体領域12のpn接合部分に空乏層が広がり、受光領域の開口15から入射した光により電子と正孔との対を励起して光電変換により電流を発生する。n型半導体領域12に形成されたp型半導体領域19は薄く、pn接合部に形成される空乏層も薄いため、電子と正孔との対を励起する確率の大きい紫外線が光電変換される。受光領域に入射した紫外線は、p型半導体領域19とn型半導体領域12によって形成されたフォトダイオードで光電変換されて減衰し、このフォトダイオードより深く進むことが実質的に阻まれる。したがって、このフォトダイオードは、入射した紫外線を遮断するフィルタの役割を果たしている。
変形例2においては、n型半導体領域12の表面に薄いp型半導体領域19が形成され、これらp型半導体領域19及びn型半導体領域12によって形成されたフォトダイオードにより紫外線が遮断されている。したがって、p型半導体基板11及びn型半導体領域12又は拡大n型半導体領域13のpn接合部に形成された空乏層30へ紫外線が進むことが阻まれている。変形例2により検出を想定している赤外線は波長が長くエネルギーが低く光電変換の効率が低いため、赤外線の検出時にエネルギーが大きい紫外線が入射すると大きなノイズになることがある。変形例2においては、紫外線の空乏層30への進入が受光領域の開口15に形成されたフォトダイオードによって遮断されているため、紫外線によるノイズの発生を抑えて赤外線を検出する感度を向上させることができる。
図5は、本実施の形態の光半導体装置の光検出部10の製造工程を示すフロー図である。この製造工程においては、半導体基板上でエピタキシャル成長を繰り返すことにより、p型半導体基板11に形成されたn型半導体領域12の底面からn型半導体が深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13を形成する。
図5(a)に示す工程においては、所定の高さのp型半導体基板31の表面に所定のパターンのレジスト41が形成され、レジスト41で覆われていない部分にn型不純物が注入され、深さ方向に延びるn型半導体領域35が形成される。n型半導体領域35がp型半導体基板31の所定の深さに達すると、n型不純物の注入は停止される。そして、p型半導体基板31の表面からレジスト41が取り除かれる。
図5(b)に示す工程においては、図5(a)に示した工程で加工されたp型半導体基板31の表面にエピタキシャル成長により所定の高さの第1p型半導体層32が形成される。第1p型半導体層32が形成されると、アニールによりp型半導体基板31に形成されたn型半導体領域35に含まれるn型不純物が第1p型半導体層32との境界を越えて第1p型半導体層32に拡散し、p型半導体基板31に形成されたn型半導体領域35の直上に第1p型半導体層32の所定の高さまでn型半導体領域35が拡大する。
そして、第1p型半導体層32の表面に所定のパターンのレジスト41が形成される。レジスト41で覆われていない部分にn型不純物が注入され、深さ方向に延びるn型半導体領域35が形成される。n型半導体領域35が第1p型半導体層32の所定の深さに達し、p型半導体基板31との境界から所定の高さまで形成されたn型半導体領域35と連結すると、n型不純物の注入は停止される。そして、第1p型半導体層32の表面からレジスト41が取り除かれる。
図5(c)に示す工程においては、図5(b)に示した工程で形成された第1p型半導体層32の表面にエピタキシャル成長により形成された所定の高さの第2p型半導体層33が形成される。第2p型半導体層33が形成されると、アニールにより第1p型半導体層32に形成されたn型半導体領域35に含まれるn型不純物が第2p型半導体層33との境界を越えて第2p型半導体層33に拡散し、第1p型半導体層32に形成されたn型半導体領域35の直上に第2p型半導体層33の所定の高さまでn型半導体領域35が拡大する。
そして、第2p型半導体層33の表面に所定のパターンのレジスト41が形成される。レジスト41で覆われていない部分にn型不純物が注入され、深さ方向に延びるn型半導体領域35が形成される。n型半導体領域35が第2p型半導体層33の所定の深さに達し、第1p型半導体層32の境界から所定の高さまで形成されたn型半導体領域35と連結すると、n型不純物の注入は停止される。そして、第1p型半導体層32の表面からレジスト41が取り除かれる。
図5(a)から図5(c)に示したp型半導体層のエピタキシャル成長とp型半導体層内へのn型半導体領域の形成とは、p型半導体層が所定の高さに達するまで繰り返される。ここでは、簡単のため、図5(b)及び図5(c)の2層のp型半導体層のエピタキシャル成長で所定の高さに達するものとする。図5(a)から図5(c)に至る一連の工程によって、積層されたp型半導体基板31、第1p型半導体層32及び第2p型半導体層33に深さ方向に延びるn型半導体領域35が形成された。
図5(d)は、p型半導体基板11の表面に形成された第1絶縁膜20及び保護膜16より上の構造を省略した光検出部10の構成を示している。このような光検出部10は、図5(a)から図5(c)に示したp型半導体基板31に第1p型半導体層32及び第2p型半導体層33を形成する工程に続く一連の工程により製造することができる。例えば、第2p型半導体層33の上に所定の高さまでp型半導体層を成長させてp型半導体基板11とし、p型半導体基板11の表面の所定の領域にn型不純物を注入してn型半導体領域12を形成することができる。n型半導体領域12の底面からn型半導体が深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13は、図5(a)から図5(c)の工程においてn型半導体領域35として形成されている。さらに、n+型半導体領域17及びp+型半導体領域18、保護膜16及び第1絶縁膜20を形成し、保護膜16及び第1絶縁膜20より上の構造を形成することにより、光検出部10を作製することができる。
図6は、本実施の形態の光半導体装置の光検出部の他の製造工程を示すフロー図である。他の製造工程においては、p型半導体基板に形成したトレンチ37にn型半導体を埋め込むことにより、p型半導体基板11に形成されたn型半導体領域12の底面からn型半導体が深さ方向に拡大された拡大n型半導体領域13を形成する。
図6(a)に示す工程においては、所定の高さを有するp型半導体基板31の表面から所定の深さまで、p型半導体基板31の表面のパターンに従い、深さの方向に櫛型の形状を有して延びるトレンチ37を所定の深さまで形成する。トレンチ37は、例えばp型半導体基板31の表面に所定のパターンでレジストを形成し、エッチングにより形成してもよい。図6(b)に示す工程においては、図6(a)に示されたトレンチ37にn型半導体を埋め込んでn型半導体領域39を形成する。図6(a)及び図6(b)の工程によって、p型半導体基板31に深さ方向に延びるn型半導体領域39が形成された。
図6(c)は、p型半導体基板11の表面に形成された第1絶縁膜20及び保護膜16より上の構造を省略した光検出部10を示している。このような光検出部10は、図6(a)及び図6(b)に示したp型半導体基板31に深さ方向に延びるn型半導体領域39を形成する工程に続く一連の工程により製造することができる。例えば、p型半導体基板31の上に所定の高さまでp型半導体層を成長させてp型半導体基板11とし、p型半導体基板11の表面の所定の領域にn型不純物を注入してn型半導体領域12を形成することができる。n型半導体領域12の底面からn型半導体が深さ方向に延びる拡大n型半導体領域13は、図6(a)及び図6(b)の工程においてn型半導体領域39として形成されている。さらに、n+型半導体領域17及びp+型半導体領域18、保護膜16及び第1絶縁膜20を形成し、保護膜16及び第1絶縁膜20の上の構造を形成することにより、光検出部10を作製することができる。
図7は、本実施の形態の光半導体装置を含む半導体パッケージを示す図である。図5(a)は半導体パッケージ50の平面図であり、図5(b)は半導体パッケージ50に搭載した半導体チップ60の部分を拡大した拡大平面図である。本実施の形態の光半導体装置には、半導体チップ60が相当している。
図5(a)に示すように、半導体パッケージ50において、絶縁体による略矩形の平坦な基板51の表面の略中央には、光検出部61などが形成された半導体チップ60が搭載されている。この半導体チップ60には、基板51の長手方向に延びる対向する一対の辺の縁部に形成された複数のリード52から、基板51の表面に長手方向に沿ってリード52に対応して形成された複数のパッド53を介して、図示しないワイヤによって電気的に接続されている。半導体パッケージ50において、基板51の表面は、光半導体装置が検出する光を透過することができるように、半導体チップ60を覆う透明な樹脂によって封止されている。
図(b)示す半導体チップ60において、略矩形状を有する半導体チップ60の表面の図中右側の短辺に沿って、光検出部61が形成されている。光検出部61の表面には、光を検出するために入射した光を光検出部61の内部に透過させる受光領域62が形成されている。この受光領域62は、図2に示した光検出部10の構成において、入射した光を光検出部10の内部に透過させるために第1絶縁膜20に形成された開口15に対応している。光検出部61においては、表面に複数の受光領域62が形成され、いずれかの受光領域62に光が入射すれば検出できるようにしている。
半導体チップ60の表面において、一組の長辺の図中左半分と図中左側の短辺に囲まれるように論理回路63が形成されている。論理回路63と光検出部61との間には、キャパシタ64が形成されている。論理回路63と一対の長辺との間には、それぞれ複数のパッド65が形成され、複数のパッド65は図示しないワイヤによって基板51に形成された複数のパッド53に接続されている。半導体チップ60において、光検出部61、論理回路63及びキャパシタ64は、p型半導体による同一の半導体基板の表面に形成されている。
本実施の形態の光半導体装置は、赤外線の光の感度を向上させた光検出部とともに論理回路などを一枚の半導体基板に一体として構成することができる。したがって、構成部品に小型化や軽量化が求められるスマートフォンなどにも適用することができる。
この発明は、スマートフォンに搭載される赤外線を用いた近接センサーに利用することができる。
10 光検出部
11 p型半導体基板
12 n型半導体領域
13 拡大n型半導体領域
50 半導体パッケージ
60 半導体チップ

Claims (6)

  1. 光電変換による光検出部を含む光半導体装置であって、前記光検出部は、
    第1導電型を有する半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第2導電型を有する第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の底面から底面内のパターンに従い深さ方向に延びる第2導電型を有する拡大第1半導体領域と
    を含む光半導体装置。
  2. 前記拡大第1半導体領域は、前記第1半導体領域から深さ方向に延びる櫛型の形状を有する請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記パターンは、前記底面内において、前記拡大第1半導体領域が延びる部分と前記拡大第1半導体領域が延びない部分とが所定方向に所定間隔で交互に配置された請求項1又は2に記載の光半導体装置。
  4. 前記所定のパターンは、前記底面内において、前記拡大第1半導体領域が延びる部分と前記拡大第1半導体領域が延びない部分とが所定間隔で交互に配置された第1パターンと、前記拡大第1半導体領域が延びない部分が続く第2パターンとについて、第1方向について、前記第1方向とは直交する第2方向に延びる前記第1パターン及び前記第2パターンが前記所定間隔で交互に配置され、前記第2方向について、前記第1方向に延びる前記第1パターン及び前記第2パターンが前記所定間隔で交互に配置された請求項1又は2に記載の光半導体装置。
  5. 前記所定間隔は、前記半導体基板の深さ方向の空乏層の広がりが大きくなるように最適化された請求項3又は4に記載の光半導体装置。
  6. 前記第1半導体領域の表面に形成された第1導電型の第2半導体領域をさらに含む請求項1から5のいずれか一項に記載の光半導体装置。
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