JP2021027135A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体素子が半田を介して放熱体に接合されてなる半導体装置において、半導体素子の温度上昇を抑制するのに有効な技術を提供する。【解決手段】 半導体装置101は、母材層20と、母材層20の表面側の複数箇所のそれぞれにそれぞれが接合された複数の表面電極30と、母材層20の裏面側に複数の表面電極30との間で通電可能に接合された裏面電極31と、を有する半導体素子10と、半導体素子10の裏面電極31に半田40を介して接合された放熱体50と、半導体素子10と放熱体50との間に設けられ裏面電極31よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部としての電極側接合部材60と、を備え、電極側接合部材60は、半導体素子10の厚み方向である第3方向Zについて複数の表面電極30と重ならない非重なり領域Aを半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置に関する。
下記特許文献1には、この種の半導体装置が開示されている。この半導体装置は、電力制御用の半導体素子と、半導体素子の裏面に半田を介して接合された放熱体と、を備えている。放熱体は、半導体素子で生じた熱を放散するためのヒートシンクとしての機能を果たす。
特開2010−513号公報
上記半導体装置において、半導体素子で生じた熱は半田を介して放熱体へと移動する。このため、導体素子と放熱体との接合の際に溶融した半田に気泡であるボイドが発生すると、このボイドが要因で通電抵抗や伝熱経路の熱抵抗が大きくなり、半導体素子の放熱特性が低下することが知られている。これにより、半導体素子の温度が上昇するという問題が生じ得る。
とりわけ、近年の電力変換装置の高出力化などの要請に応じて半導体素子が大型になり素子面積が拡大したときには、半田の溶融時に半田からボイドが抜けにくく留まり易くなるため、半導体素子の放熱特性の低下が顕在化しやすい。
そこで、この種の半導体装置の設計においては、半導体素子の温度上昇を抑制するために、溶融状態で半田に生じたボイドを取り除くことができる構造が求められている。その際、この構造が半導体素子の通電経路に介在して通電経路を流れる電流を邪魔すると、通電抵抗や熱抵抗を増やす要因に成り得るため、半導体素子における通電を阻害することのない構造を採用するのが好ましい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、半導体素子が半田を介して放熱体に接合されてなる半導体装置において、半導体素子の温度上昇を抑制するのに有効な技術を提供する。
本発明の一態様は、
母材層(20)と、上記母材層の表面側の複数箇所のそれぞれにそれぞれが接合された複数の表面電極(30)と、上記母材層の裏面側に上記複数の表面電極との間で通電可能に接合された裏面電極(31)と、を有する半導体素子(10)と、
上記半導体素子の上記裏面電極に半田(40)を介して接合された放熱体(50)と、
上記半導体素子と上記放熱体との間に設けられ上記裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部(60,70,80,90)と、
を備え、
上記ボイド逃がし部は、上記半導体素子の厚み方向(Z)について上記複数の表面電極と重ならない非重なり領域(A)を上記半導体素子の外縁部(10a)まで延びるように構成されている、半導体装置(101,201,301,401,501,601,701,801)、
にある。
本発明の他の一態様は、
母材層(20)と、上記母材層の表面側の複数箇所のそれぞれにそれぞれが接合された複数の表面電極(30)と、上記母材層の裏面側に上記複数の表面電極との間で通電可能に接合された裏面電極(31)と、を有する半導体素子(10)を準備する第1ステップ(S101)と、
上記半導体素子と放熱体との間に、上記裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部(60,70,80,90)をこのボイド逃がし部が上記半導体素子の厚み方向(Z)について上記複数の表面電極と重ならない非重なり領域(A)を上記半導体素子の外縁部(10a)まで延びるように設ける第2ステップ(S102)と、
上記半導体素子の上記裏面電極に半田(40)を介して上記放熱体を接合する第3ステップ(S103)と、
を有する、半導体装置の製造方法、
にある。
上記の半導体装置において、半導体素子は、表面側に複数の表面電極を有し、母材層を挟んだ裏面側に裏面電極を有する。半導体素子の裏面電極には、半田を介して放熱体が接合されており、また半導体素子と放熱体との間に、裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部が設けられている。このボイド逃がし部は、半導体素子の厚み方向について複数の表面電極と重ならない非重なり領域に形成されており、しかも非重なり領域において半導体素子の外縁部に連通している。
上記の、半導体装置の製造方法において、半導体素子と放熱体との間に裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部を設けた上で、半導体素子の裏面電極に半田を介して放熱体を接合する。ボイド逃がし部は、半導体素子の厚み方向について複数の表面電極と重ならない非重なり領域に形成されており、しかも非重なり領域において半導体素子の外縁部に連通している。
上記半導体装置と、その製造方法によれば、半導体素子の裏面電極に半田を介して放熱体を接合する際に、溶融状態の半田は裏面電極と接合する一方で、ボイド逃がし部との界面に隙間を形成する。このとき、半田の溶融時に生じたボイドを、半田とボイド逃がし部との界面に通って半導体素子の外縁部まで逃がすことができる。このため、ボイドが要因で通電抵抗や伝熱経路の熱抵抗が大きくなるのを防ぐことができ、半導体素子の温度上昇を抑制できる。
また、ボイド逃がし部は、複数の表面電極と重ならない非重なり領域にあるため、複数の表面電極と裏面電極との間の通電領域を流れる電流を邪魔することがない。このため、ボイド逃がし部が半導体素子における通電を阻害して通電抵抗や熱抵抗を増やす要因になるのを防ぐことができ、半導体素子の温度上昇を抑制できる。
以上のごとく、上記の各態様によれば、半導体素子が半田を介して放熱体に接合されてなる半導体装置において、半導体素子の温度上昇を抑制するのに有効な技術を提供できる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の半導体装置の平面図。 図1の半導体装置においてボイド逃がし部としての電極側接合部材の配置を示す平面図。 図1のIII-III線矢視断面図。 図1の半導体装置の半導体素子の回路図。 図3において電極側接合部材の寸法について説明するための断面図。 実施形態1の、半導体装置の製造方法のフロー図。 図1の半導体装置における電極側接合部材の配置を示す平面図。 図7においてボイドの動きを説明するための部分拡大図。 図7においてボイドの動きを説明するための部分拡大図。 図7においてボイドの動きを説明するための部分拡大図。 図7においてボイドの動きを説明するための部分拡大図。 実施形態2の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態3の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態4の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態5の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態6の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態7の半導体装置について図7に対応した平面図。 実施形態8の半導体装置について図7に対応した平面図。 図18の部分拡大図。
以下、半導体装置に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本明細書の図面では、特に断わらない限り、半導体装置を構成する半導体素子の幅方向である第1方向を矢印Xで示し、半導体素子の奥行方向である第2方向を矢印Yで示し、半導体素子の厚み方向である第3方向を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示される、実施形態1の半導体装置101は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される大電流用の電力変換装置において使用されるものである。
図1、図2に示されるように、半導体装置101は、半導体素子10と、放熱体50と、ボイド逃がし部としての複数の電極側接合部材60(図2参照)と、を備えている。以下では、電極側接合部材60を、単に「接合部材60」として説明する。
半導体素子10は、第3方向Zについての平面視が略矩形をなすように構成されている。この半導体素子10の外縁部10aは、電気絶縁性を有する樹脂材料からなるガードリング11によって取り囲まれている。
半導体素子10は、メイン領域に設けられた複数(図1では4つ)の通電部13と、複数の通電部13を区画するように素子表面側の接続領域に設けられたゲートライナー12と、を有する。
通電部13には、複数のゲート配線(図示省略)によって電気的に接続されたプレーナーゲート型の複数のMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)からなるMOS構造体が設けられている。
各ゲートライナー12は、複数のMOSFETとゲート配線とを電気的に繋ぐ制御信号配線としての構成されている。各ゲートライナー12は、電気絶縁性を有する絶縁膜12a(図3を参照)によって被覆されている。
この半導体素子10は、チップサイズに対応した素子面積が比較的大きい大型の半導体素子であり、素子中央部のMOS構造体までゲート電圧が行き渡るのに時間を要して制御遅延が生じるのを抑制するために、MOS構造体の配置エリアを複数に分割して各配置エリアの周囲にゲートライナー12を配するように構成されている。このとき、ゲートライナー12として、素子中央部を通る第1ゲートライナー12Aと、素子外周部を通る第2ゲートライナー12Bと、が設けられている。
また、半導体素子10の表面側には、ゲートパッド14と、ケルビン・ソースパッド15と、が設けられている。
各通電部13は、複数の表面電極30のそれぞれに相当する箇所であり、第3方向Zについてゲートライナー12と重ならない箇所である。このため、母材層20のうち複数の表面電極30のそれぞれと裏面電極31との間の領域が通電領域となり、複数のゲートライナー12のそれぞれと裏面電極31との間の領域が非通電領域となる。なお、表面電極30は複数であればその数については特に限定されない。
図2に示されるように、複数の(図中では5つ)接合部材60は、第1方向Xの間隔を空けて平行配置されている。各接合部材60は、短手方向である第1方向Xを幅方向とし、長手方向である第2方向Yを長さ方向とし、第3方向Zを厚み方向とするプレート状の構造体である。
複数の接合部材60には、第1ゲートライナー12A(図1参照)に沿って配置された第1のボイド逃がし部としての第1の接合部材60Aと、第2ゲートライナー12B(図1参照)に沿って配置された第2のボイド逃がし部としての第2の接合部材60Bと、が含まれている。
図3に示されるように、第1ゲートライナー12Aは、複数の表面電極30のうち互いに隣接する2つの表面電極30,30の間を埋めるように第2方向Yに延びている。第1の接合部材60Aは、この第1ゲートライナー12Aと第3方向Zについて重なるように構成されている。
また、第2ゲートライナー12Bは、複数の表面電極30のうち外側表面電極30Aと半導体素子10の外縁部10aとの間を埋めるように第2方向Yに延びている。第2の接合部材60Bは、この第2ゲートライナー12Bと第3方向Zについて重なるように構成されている。
図3に示されるように、半導体素子10は、母材層20と、複数の表面電極30と、裏面電極31と、を有する。
母材層20において、その厚み方向である第3方向Zについて複数の表面電極30から外れた非通電領域Bは、第3方向Zについて前記のMOS構造体と重ならないため、電流が流れない領域或いは電流が流れにくい領域となる。
母材層20は、概略矩形の半導体基板21と、半導体基板21の主面21aに設けられたn型ドリフト層22と、n型ドリフト層22の表層部に設けられたp型ベース領域23と、p型ベース領域23の表層部に設けられたn型ソース領域24と、を有する。
また、p型ベース領域23とn型ソース領域24を貫通して、n型ドリフト層22に達するトレンチ25が設けられ、このトレンチ25の内表面とn型ソース領域24の表面の一部に、例えば、酸化シリコンからなるゲート酸化膜26が設けられている
チップの大型化に伴って通電領域を分けるために、複数の表面電極30のそれぞれが、母材層20の表面側の複数箇所のそれぞれに接合されている。各表面電極30は、p型ベース領域23及びn型ソース領域24の表面を覆うように設けられたソース電極である。
裏面電極31は、母材層20の裏面側に複数の表面電極30との間で通電可能に接合されており、半導体基板21の裏面21b側に設けられたドレイン電極である。
ゲート電極32は、第1方向Xについて互いに隣接する2つの表面電極30の間に埋設され、また半導体素子10の外縁部10a寄りの表面電極30とガードリング11との間に埋設されている。
ゲート電極32、表面電極30及び裏面電極31は、それぞれゲート端子G、ソース端子S及びドレイン端子Dに接続されている。また、半導体素子10の回路10Aにおいて、表面電極30とソース端子Sとの間から引き出される配線の終端は、ケルビン・ソースパッド15(図1参照)を介して、ケルビン・ソース端子16に接続されている(図4の回路図を参照)。
複数の表面電極30は、半田接合によって金属製のバスバ(図示省略)に電気的に接続されており、これにより外部との導通経路が形成されるように構成されている。本構成に代えて、複数の表面電極30と配線材であるボンディングワイヤとの超音波接合によって、外部との導通経路を形成する構成を採用することもできる。
半導体素子10の裏面電極31と放熱体50との間に半田層41が介在している。この半田層41は、溶融状態の液状の半田40を裏面電極31の裏面31aに接合することによって形成される。半田40は、接合のための半田付けに利用される、鉛とスズを主成分とした合金である。
放熱体50は、半導体素子10の裏面電極31の裏面31aに半田層41を介して設けられている。この放熱体50は、半導体素子10で生じた熱を放散するためのヒートシンクとしての機能を果たす。この放熱体50によれば、裏面電極31は、この裏面電極31から半田層41を介して放熱体50に放熱されることで冷却される。この放熱体50を構成する材料は特に限定されるものではないが、熱伝導性の高い金属材料によって構成されるのが好ましい。
複数の接合部材60はいずれも、半田40の接合時に液状の半田40からボイドを逃がすためのものであり、半導体素子10の裏面電極31の裏面31aに接合された電極側接合部材によって構成されている。
各接合部材60は、半導体素子10の厚み方向である第3方向Zについて複数の表面電極30と重ならない非重なり領域Aに設けられている。この非重なり領域Aを、複数の表面電極30から外れた外れ領域ということもできる。
ここで、非重なり領域Aは、通電に関与しない非通電領域Bの下方の領域であり、第3方向Zについてゲートライナー12の直下の非通電領域Bと重なる領域である。即ち、本実施形態では、非通電領域Bの下方の非重なり領域Aを利用して、この非重なり領域Aに各接合部材60を配置するようにしている。
図2に示されるように、各接合部材60は、第3方向Zから視たときの平面視が一端部60aと他端部60bとの間で直線状に延びており、しかも両端部60a,60bがいずれも半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。即ち、各接合部材60は、非重なり領域Aに半導体素子10の外縁部10aに連通するように形成されている。
各接合部材60は、半導体素子10の裏面電極31よりも半田濡れ性が低い樹脂材料からなる。
ここでいう「半田濡れ性」とは、半田40の馴染みやすさである、半田40との親和性をいう。このため、「半田濡れ性が低い樹脂材料」とは、半田40との接合性が低く、溶融状態の半田40との界面に隙間を形成しやすい樹脂材料である。この樹脂材料として、典型的には、ポリイミド、フッ素樹脂、ソルダレジストなどを使用することができる。
これにより、半田層41を形成するときに、各接合部材60と溶融状態の半田40との界面に隙間が生じる。この隙間を、図3では、便宜的に隙間Eとして示しているが、半田層41が形成された状態で、この隙間Eが埋まることになる。
接合部材60として、その融点が半田40の融点(一般的には、100℃〜300℃程度)を上回る樹脂材料を使用するのが好ましい。
なお、上記のような樹脂材料に代えて、裏面電極31よりも半田濡れ性が低い金属材料を使用することもできる。ここでいう「半田濡れ性が低い金属材料」とは、半田40との接合性が低いために合金化せず、溶融状態の半田40との界面に隙間を形成しやすい金属材料である。この金属材料として、典型的には、チタン、鉄、クロム、タングステン、アルミニウムなどの金属材料を使用することができる。
図5に示されるように、半導体素子10の内側に配置されている第1の接合部材60Aは、その第1方向Xの幅寸法W1が第2方向Yについて一定であり、しかもこの幅寸法W1が隣接する2つの表面電極30,30の間の間隔L1を上限とするように寸法設定されているのが好ましい。この場合、第1の接合部材60Aの幅寸法W1が間隔L1以下になる。
一方で、半導体素子10の外側に配置されている第2の接合部材60Bは、その第1方向Xの幅寸法W2が第2方向Yについて一定であり、しかもこの幅寸法W2が外側表面電極30Aから半導体素子10の外縁部10aの側面10bまでの距離L2を上限とするように寸法設定されているのが好ましい。この場合、第2の接合部材60Bの幅寸法W2が距離L2以下になる。
また、接合部材60A,60Bはいずれも、第3方向Zの高さ寸法Hが第2方向Yについて一定であり、しかもこの高さ寸法Hが半田40によって形成される半田層41の第3方向Zの層高L3以下となるように寸法設定されているのが好ましい。
ここで、上記半導体装置101の製造方法について説明する。
図6のフロー図に示されるように、半導体装置101は、第1ステップS101から第3ステップS103までのステップを含む複数のステップを順次実行することによって製造可能である。
第1ステップS101は、半導体装置101を構成する半導体素子10を準備するステップである。この半導体素子10は、放熱体50が裏面電極31の裏面31aに接合される前のものである。
第2ステップS102は、第1ステップS101で準備した裏面電極31の裏面31aに複数の接合部材60を接合するステップである。この第2ステップS102によれば、裏面電極31の裏面31aに複数の接合部材60のそれぞれが接合される。
この第2ステップS102における接合方法は特に限定されないが、本実施形態では、溶融状態の樹脂材料を裏面電極31の裏面31aの一部に垂らして固化させることによって、各接合部材60を積み上げて形成する接合方法を使用している。
なお、接合部材60に樹脂材料に代わる金属材料を使用する場合には、裏面電極31の裏面31aに金属材料をメッキ層のように積み上げて形成することができる。
第3ステップS103は、第2ステップS102に引き続いて、半導体素子10の裏面電極31に半田40を介して放熱体50を接合するステップである。この第3ステップS103において、半導体素子10の裏面電極31と放熱体50との間に半田40からなるプレート状或いはシート状の半田箔を介在させた状態で外部から加熱する。このとき、半田40の融点よりも高く且つ接合部材60の融点を下回るような加熱温度が使用される。これにより、接合部材60が溶融することなく、半田箔のみが選択的に溶融する。
この第3ステップS103によれば、その後の冷却固化によって、裏面電極31の裏面31aに放熱体50が接合され、裏面電極31と放熱体50との間に半田層41が形成される。
なお、上記の半田箔に代えて、粒状の半田合金と液体のフラックスが混ざり合うことでクリーム状に形成された半田ペーストを使用することもできる。
各接合部材60は、半導体素子10の裏面電極31よりも半田濡れ性が低いため、裏面電極31に溶融状態の半田40を接合する際に、各接合部材60と溶融状態の半田40との界面に隙間E(図3参照)を生じさせることができる。これにより、半田層41を形成する際に、溶融状態の半田40の内部に生じたボイドをこの隙間Eを通じて逃がすことができる。
このとき、各接合部材60の両端部60a,60bがいずれも半導体素子10の外縁部10aまで延びているため、図7中の矢印で示されるように、素子中央部の半田40において形成されたボイドVが隙間Eを通って半導体素子10の外縁部10aまで移動し易くなる。これにより、ボイドVは半導体素子10の外部に抜け易く内部に留まりにくい。
更に、図8〜図11を参照しながら、このときのボイドの動きについて具体的に説明する。なお、ボイドの動きを明確にするために、これらの図面では、便宜的に、ボイドを実際のものよりも大径化して示している。
図8に示されるように、図7中の領域Cを拡大すると、半導体素子10と半田40との間の隙間にあるガスや、溶融状態の半田40から生じたガスなどによって、溶融状態の半田40の内部に複数のボイドVが形成される。
図9に示されるように、各ボイドVは、移動して周囲のボイドVと合体することによって、ボイド径の大きいものへと成長する。複数のボイドVの一部は、矢印で示されるように、接合部材60の界面を通ることなく半導体素子10の外縁部10aまで移動して消失する。
図10に示されるように、半導体素子10の外縁部10aまで達しなかったボイドVが接合部材60に接触したとき、このボイドVは、接合部材60と溶融状態の半田40との界面に生じた隙間Eを通って接合部材60の延びている第2方向Yに沿って移動する。例えば、接合部材60の一端部60aまで隙間Eを通ってボイドVが移動する。これにより、ボイドVが半導体素子10の外縁部10aまで移動して消失する。
その結果、図11に示されるように、半田40に含まれるボイドVの割合が下がる。この状態で、温度を下げて半田40を固化させることによって半田層41が形成される。
ボイドVの割合は、「ボイド率」としても定義できる。ボイド率は、各ボイドVの投影面積を合算したボイド面積を半田40の接合面積で除算した値として求められる。これにより、ボイドVの内包量を定量化できる。ボイド率が小さくなることでボイドVの割合が低下したと認識される。
次に、上述の実施形態1の作用効果について説明する。
半導体装置101を製造するとき、半導体素子10の裏面電極31に半田40を介して放熱体50を接合する際に、溶融状態の半田40は裏面電極31と接合する一方で、ボイド逃がし部としての接合部材60との界面に隙間を形成する。このとき、半田40の溶融時に生じたボイドVを、半田40と接合部材60との界面に通って半導体素子10の外縁部10aまで逃がすことができる。このため、ボイドVが要因で通電抵抗や伝熱経路の熱抵抗が大きくなるのを防ぐことができ、半導体素子10の温度上昇を抑制できる。
また、接合部材60は、複数の表面電極30と重ならない非重なり領域Aにあるため、複数の表面電極30と裏面電極31との間の通電領域を流れる電流を邪魔することがない。このため、接合部材60が半導体素子10における通電を阻害して通電抵抗や熱抵抗を増やす要因になるのを防ぐことができ、半導体素子10の温度上昇を抑制できる。
従って、上述の実施形態1によれば、半導体素子10が半田40を介して放熱体50に接合されてなる半導体装置101において、半田40に含まれるボイドVの割合を低く抑えることができ、これにより半導体素子10の温度上昇を抑制することができる。
上記半導体装置101によれば、複数の接合部材60として、第1ゲートライナー12Aの下方の第1の接合部材60Aと、第2ゲートライナー12Bの下方の第2の接合部材60Bと、を使用することができる。
上記半導体装置101によれば、第1の接合部材60Aの幅寸法W1を間隔L1以下とし、第2の接合部材60Bの幅寸法W2を距離L2以下とすることで、第1の接合部材60Aと第2の接合部材60Bのいずれも、半導体素子10における通電経路にはみ出して通電を阻害するのを防ぐことができる。
上記半導体装置101によれば、接合部材60の高さ寸法Hを半田層41の層高L3以下とすることで、半田40の接合面積が減少して半田40による接合耐力が低下するのを防ぐことができる。また、半田40による接合耐力の低下を防ぐためには、接合部材60の第1方向Xの幅寸法を極力狭くし、接合部材60の第2方向Yの長さ寸法を極力短くするのが好ましい。
なお、この実施形態1に特に関連する変更例として、第1の接合部材60Aと第2の接合部材60Bのいずれか一方が省略された実施形態を採用することもできる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明を省略する。
(実施形態2)
図12に示されるように、実施形態2の半導体装置201は、複数の接合部材60の構成及び配置が実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置201において、複数の接合部材60は、第1方向Xの間隔を空けて平行配置されている。各接合部材60は、その両端部のうちのいずれか一方の端部のみが半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態2によれば、半田層41を形成する際に、溶融状態の半田40の内部に生じたボイドを接合部材60A,60Bの界面に沿って半導体素子10の外縁部10aに向けて移動させて逃がすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図13に示されるように、実施形態2の半導体装置301は、複数の接合部材60の構成及び配置が実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置301において、複数の接合部材60は、第1方向Xの間隔を空けて平行配置されている。5つの接合部材60Aのうちの1つは、その両端部60a,60bが半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されており、残りの4つは、その両端部のうちのいずれか一方の端部のみが半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。2つの接合部材60Bはいずれも、その両端部が半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態3によれば、半田層41を形成する際に、溶融状態の半田40の内部に生じたボイドを接合部材60A,60Bの界面に沿って半導体素子10の外縁部10aに向けて移動させて逃がすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図14に示されるように、実施形態4の半導体装置401は、複数の接合部材60の構成及び配置が実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置401において、複数の接合部材60には、3つの接合部材60Aと、2つの接合部材60Bに加えて、4つの接合部材60Cが含まれている。各接合部材60Cは、第2方向Yを幅方向とし、接合部材60A及び接合部材60Bのそれぞれと交差しつつ第1方向Xに延びている。これにより、複数の接合部材60は格子状に配置されている。また、各接合部材60は、その両端部が半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態4によれば、半田層41を形成する際に、溶融状態の半田40の内部に生じたボイドを接合部材60A,60B,60Cの界面に沿って半導体素子10の外縁部10aに向けて移動させて逃がすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態5)
図15に示されるように、実施形態5の半導体装置501は、複数の接合部材60の構成及び配置が実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置501において、複数の接合部材60には、2つの接合部材60Aと、2つの接合部材60Cに加えて、3つの接合部材60Dが含まれている。各接合部材60Dは、接合部材60Aと接合部材60Cとの間の領域を傾斜して延びている。これにより、複数の接合部材60は放射状に配置されている。また、各接合部材60は、その両端部のうちのいずれか一方のみが半導体素子10の外縁部10aまで延びるように構成されている。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態5によれば、半田層41を形成する際に、溶融状態の半田40の内部に生じたボイドを接合部材60A,60C,60Dの界面に沿って半導体素子10の外縁部10aに向けて移動させて逃がすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態6)
図16に示されるように、実施形態6の半導体装置601は、接合部材60に代えて、放熱体50に接合されるボイド逃がし部としての放熱体側接合部材70を備える点で、実施形態1の半導体装置101のものと相違している。以下では、放熱体側接合部材70を、単に「接合部材70」として説明する。
接合部材70は、半導体素子10の裏面電極31よりも半田濡れ性が低い接合部材60と同一の樹脂材料からなり、接合部材60と同一寸法であり、接合部材60と同様に、第3方向Zについて複数の表面電極30と重ならない非重なり領域Aに設けられている。また、特に図示しないものの、接合部材70の両端部がいずれも半導体素子10の外縁部10aまで延びている。この接合部材70を、必要に応じて1つ或いは複数設けることができる。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態6によれば、半導体装置601の製造時に、接合部材70と溶融状態の半田40との界面の隙間を通じてボイドを逃がすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態6に特に関連する変更例として、ボイド逃がし部として接合部材60と接合部材70の両方を使用し、これら接合部材60及び接合部材70がともに非重なり領域Aを配置された実施形態を採用することもできる。
(実施形態7)
図17に示されるように、実施形態7の半導体装置701は、接合部材60とは別のボイド逃がし部が使用されている点で、実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置701は、ボイド逃がし部として、半導体素子10の母材層20のうち裏面電極31の貫通部31bを通じて半田40側に露出した母材層側対向面80を備えている。この母材層側対向面80は、実施形態1の第1の接合部材60Aが設けられた箇所に相当する箇所と、第2の接合部材60Bが設けられた箇所に相当する箇所と、の少なくとも一方に設けられている。また、この母材層側対向面80は、その第3方向Zの投影面積が接合部材60A,60Bの第3方向Zの投影面積と同様となるように構成されている。
貫通部31bは、裏面電極31を第3方向Zに貫通し且つ第2方向Yに延びる開口部として構成されている。実施形態1の第2ステップS102に相当するステップで、この貫通部31bが設けられることによって、母材層20の一部の表面である母材層側対向面80が裏面電極31を介さずに半田40側に露出する。母材層側対向面80は、半田40と合金化しないシリコン及び炭化ケイ素からなり、溶融状態の半田40との界面に隙間を形成する。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態7によれば、半導体装置701の製造時に、母材層20の母材層側対向面80と溶融状態の半田40との界面の隙間を通じてボイドを逃がすことができる。また、実施形態1に比べて接合部材60のような別要素を追加する必要がなく、既存の要素である母材層20の一部をボイド逃がし部に兼用することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態7に特に関連する変更例として、ボイド逃がし部として接合部材60と母材層側対向面80の両方を使用し、これら接合部材60及び母材層側対向面80がともに非重なり領域Aを配置された実施形態を採用することもできる。
(実施形態8)
図18に示されるように、実施形態8の半導体装置801は、接合部材60とは別のボイド逃がし部が使用されている点で、実施形態1の半導体装置101のものと相違している。
半導体装置801は、ボイド逃がし部として、半導体素子10の裏面電極31の裏面31a側に設けられた接合面である電極側対向面90を備えている。この電極側対向面90は、実施形態1の第1の接合部材60Aが設けられた箇所に相当する箇所と、第2の接合部材60Bが設けられ箇所に相当する箇所と、の少なくとも一方に設けられている。また、この電極側対向面90は、その第3方向Zの投影面積が接合部材60A,60Bの第3方向Zの投影面積と同様となるように構成されている。
図19に示されるように、図18中の領域Fを拡大すると、電極側対向面90は、裏面電極31を構成する複数(図19では3つ)の金属層のうち、半田40と合金化しない金属材料からなる中間の金属層31dによって構成されている。実施形態1の第2ステップS102に相当するステップで、裏面電極31に裏面31aが母材層20側に凹んでなる切欠凹部31cを設けることによって、金属層31dを半田40側に露出させることができる。電極側対向面90は、溶融状態の半田40との界面に隙間を形成する。
その他の構成については、実施形態1と同様である。
上述の実施形態8によれば、半導体装置801の製造時に、裏面電極31の電極側対向面90と溶融状態の半田40との界面の隙間を通じてボイドを逃がすことができる。また、実施形態1に比べて接合部材60のような別要素を追加する必要がなく、既存の要素である裏面電極31の一部をボイド逃がし部に兼用することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態8に特に関連する変更例として、ボイド逃がし部として接合部材60と電極側対向面90の両方を使用し、これら接合部材60及び電極側対向面90がともに非重なり領域Aを配置された実施形態を採用することもできる。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。
上述の実施形態では、半導体素子10の素子構造としてMOSFETからなるMOS構造体について例示したが、この素子構造はMOS構造体のみに限定されるものではなく、必要に応じて別の素子構造を採用することもできる。例えば、MOS構造体に代えて、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)からなる構造体を採用することができる。
上述の実施形態では、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される電力変換装置で使用する半導体装置について例示したが、この半導体装置を車両以外の装置や機器に適用できることは勿論である。
1,101,201,301,401,501,601,701,801 半導体装置
10 半導体素子
10a 外縁部
10b 側面
12A 第1ゲートライナー(ゲートライナー)
12B 第2ゲートライナー(ゲートライナー)
20 母材層
30 表面電極
30A 外側表面電極
31 裏面電極
31a 裏面
31b 貫通部
40 半田
41 半田層
50 放熱体
60,60A,60B,60C,60D 電極側接合部材(ボイド逃がし部)
70 放熱体側接合部材(ボイド逃がし部)
80 母材層側対向面(ボイド逃がし部)
90 電極側対向面(ボイド逃がし部)
A 非重なり領域
H 高さ寸法
L1 間隔
L2 距離
L3 層高
S101 第1ステップ
S102 第2ステップ
S103 第3ステップ
W1,W2 幅寸法
Z 第3方向(半導体素子の厚み方向)

Claims (9)

  1. 母材層(20)と、上記母材層の表面側の複数箇所のそれぞれにそれぞれが接合された複数の表面電極(30)と、上記母材層の裏面側に上記複数の表面電極との間で通電可能に接合された裏面電極(31)と、を有する半導体素子(10)と、
    上記半導体素子の上記裏面電極に半田(40)を介して接合された放熱体(50)と、
    上記半導体素子と上記放熱体との間に設けられ上記裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部(60,70,80,90)と、
    を備え、
    上記ボイド逃がし部は、上記半導体素子の厚み方向(Z)について上記複数の表面電極と重ならない非重なり領域(A)を上記半導体素子の外縁部(10a)まで延びるように構成されている、半導体装置(101,201,301,401,501,601,701,801)。
  2. 上記ボイド逃がし部として、上記複数の表面電極のうち互いに隣接する2つの表面電極(30,30)の間に設けられた第1ゲートライナー(12A)と上記厚み方向について重なる第1のボイド逃がし部(60A)と、上記複数の表面電極のうち外側表面電極(30A)と上記外縁部との間に設けられた第2ゲートライナー(12B)と上記厚み方向について重なる第2のボイド逃がし部(60B)と、が設けられている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 上記第1のボイド逃がし部は、上記隣接する2つの表面電極の間の間隔(L1)を上限とした幅寸法(W1)を有し、上記第2のボイド逃がし部は、上記外側表面電極から上記外縁部の側面(10b)までの距離(L2)を上限とした幅寸法(W2)を有する、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 上記ボイド逃がし部は、上記裏面電極に接合される電極側接合部材(60)と、上記放熱体に接合される放熱体側接合部材(70)と、のうちの少なくとも一方の接合部材(60,70)によって構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 上記接合部材の融点が上記半田の融点を上回る、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 上記接合部材は、上記厚み方向の高さ寸法(H)が上記半田によって形成される半田層(41)の上記厚み方向の層高(L3)以下となるように構成されている、請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 上記接合部材は、上記裏面電極よりも半田濡れ性が低い樹脂材料、または上記半田と合金化しない金属材料からなる、請求項4〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 上記ボイド逃がし部は、上記母材層のうち上記裏面電極の貫通部(31b)を通じて露出した、上記半田と合金化しない母材層側対向面(80)と、上記裏面電極の裏面(31a)側に設けられた、上記半田と合金化しない金属材料からなる電極側対向面(90)と、のいずれか一方によって構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 母材層(20)と、上記母材層の表面側の複数箇所のそれぞれにそれぞれが接合された複数の表面電極(30)と、上記母材層の裏面側に上記複数の表面電極との間で通電可能に接合された裏面電極(31)と、を有する半導体素子(10)を準備する第1ステップ(S101)と、
    上記半導体素子と放熱体との間に、上記裏面電極よりも半田濡れ性が低いボイド逃がし部(60,70,80,90)をこのボイド逃がし部が上記半導体素子の厚み方向(Z)について上記複数の表面電極と重ならない非重なり領域(A)を上記半導体素子の外縁部(10a)まで延びるように設ける第2ステップ(S102)と、
    上記半導体素子の上記裏面電極に半田(40)を介して上記放熱体を接合する第3ステップ(S103)と、
    を有する、半導体装置の製造方法。
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