JP2021026871A - 燃料電池システムの支持構造 - Google Patents

燃料電池システムの支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021026871A
JP2021026871A JP2019143285A JP2019143285A JP2021026871A JP 2021026871 A JP2021026871 A JP 2021026871A JP 2019143285 A JP2019143285 A JP 2019143285A JP 2019143285 A JP2019143285 A JP 2019143285A JP 2021026871 A JP2021026871 A JP 2021026871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
high temperature
housing
fuel
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019143285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7336304B2 (ja
Inventor
敬士 市原
Keiji Ichihara
敬士 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Renault SAS
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renault SAS, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Renault SAS
Priority to JP2019143285A priority Critical patent/JP7336304B2/ja
Publication of JP2021026871A publication Critical patent/JP2021026871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7336304B2 publication Critical patent/JP7336304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/40Application of hydrogen technology to transportation, e.g. using fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池システムの高温部品の固定と、高温部品の熱膨張による変位の吸収と、を両立させる。【課題を解決するための手段】内部を高温室と低温室とに分ける隔壁を有し、燃料電池スタックおよび燃料処理ユニットが、高温室に収容された筐体と、を備える燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックおよび燃料処理ユニットの少なくとも一方を含む高温部品を、筐体に対して支持する、燃料電池システムの支持構造が提供される。高温部品と筐体とを、高温部品の筐体に対する相対的な位置を固定可能に連結する固定支持機構と、高温部品と筐体とを、高温部品の筐体に対する変位を許容可能に接続する変位吸収機構と、が設けられ、固定支持機構は、高温部品に対する接続点が高温室に配置され、変位吸収機構は、当該変位吸収機構のバネ定数を固定支持機構よりも低下させる可動部を有し、可動部は、低温室に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、高温部品が筐体に収容された燃料電池システムの支持構造に関する。
特許文献1には、断熱壁が付加された筐体を備え、燃料電池スタックと改質ユニットとが、いずれもこの筐体に収容された燃料電池システムの支持構造が開示されている。長尺状に形成された改質ユニットの一端から延びる導管(ガス管、給水管)を筐体外に延出させ、導管と筐体との接合部を溶接により固定する一方、改質ユニットの他端と断熱壁との間に、改質ユニットの熱膨張による縦方向の変位を吸収する隙間を形成したものである。
特開2013−191318号公報(段落0020、0024、0025)
特許文献1では、改質ユニットが筐体に対して導管の外周に形成された溶接部により片持ちの状態で固定されるに過ぎないため、改質ユニットの固定強度が不足しがちであることが懸念される。車上での適用を考慮した場合は、路面からの加振等により改質ユニットが常に振動に晒される環境にあるため、この懸念がより顕著となる。さらに、特許文献1では、改質ユニットの他端と断熱壁との間に隙間が形成されるものの、改質ユニットを筐体に対して支持する構造自体に、改質ユニットの熱膨張による変位を吸収する機能はない。
本発明は、このような実情に鑑み、燃料電池システムの高温部品の固定と、高温部品の熱膨張による変位の吸収と、を両立させることが可能な燃料電池システムの支持構造を提供することを目的とする。
本発明の一形態では、複数の燃料電池を積層させた燃料電池スタックと、原燃料を処理し、燃料電池の燃料ガスを生成する燃料処理ユニットであって、燃料電池スタックに対し、生成された燃料ガスを燃料電池に供給可能に接続された燃料処理ユニットと、内部を高温室と低温室とに分ける隔壁を有し、燃料電池スタックおよび燃料処理ユニットが、高温室に収容された筐体と、を備える燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックおよび燃料処理ユニットの少なくとも一方を含む高温部品を、筐体に対して支持する、燃料電池システムの支持構造が提供される。本形態では、高温部品と筐体とを、高温部品の筐体に対する相対的な位置を固定可能に連結する固定支持機構と、高温部品と筐体とを、高温部品の筐体に対する変位を許容可能に接続する変位吸収機構と、が設けられ、固定支持機構は、高温部品に対する接続点が高温室に配置され、変位吸収機構は、当該変位吸収機構のバネ定数を固定支持機構よりも低下させる可動部を有するとともに、高温部品と筐体とを、可動部を介して接続し、さらに、可動部は、低温室に配置される。
本発明によれば、固定支持機構と変位吸収機構とが設けられ、燃料電池システムの高温部品と筐体とを、固定支持機構により連結することで、高温部品の筐体に対する固定強度を確保することが可能である。さらに、高温部品を、筐体に対し、可動部を有する変位吸収機構により支持することで、高温部品の熱膨張による変位をこの可動部により吸収し、燃料電池システムおよびその支持機構に過大な応力がかかるのを回避することが可能である。ここで、固定支持機構の高温部品に対する接続点を高温室に設けることで、高温部品の固定に適した接続点を得て、路面からの加振等による振動に耐え得る充分な固定強度を確保するとともに、変位吸収機構の可動部を低温室に設けることで、可動部に対する熱入力を抑制し、固定強度の確保と維持との両立を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る支持構造が適用された燃料電池システムの、車両における設置状態を示す概略図である。 図2は、同上実施形態に係る燃料電池システムの支持構造を破断平面視により示す概略図である。 図3は、同上実施形態に係る燃料電池システムの支持構造を破断側面視により示す概略図である。 図4は、同上実施形態に係る燃料電池システムの支持構造に適用可能な可動マウント装置の一例を示す概略図である。 図5は、同上実施形態に係る燃料電池システムの支持構造により形成される振動系を模式的に示す概略図である。 図6は、同上振動系の共振周波数および変位量を示す説明図である。 図7は、本発明の他の実施形態に係る燃料電池システムの支持構造を破断側面視により示す概略図である。 図8は、同上実施形態の変形例に係る燃料電池システムの支持構造を破断側面視により示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(全体構成の説明)
図1は、本発明の一実施形態に係る支持構造が適用された燃料電池システムSの車上での設置状態を、車体上方からの平面視により示す概略図である。
本実施形態に係る燃料電池システム(以下「燃料電池システム」といい、単に「システム」という場合がある)Sは、燃料電池スタック1と、燃料処理ユニット2と、を備える。燃料電池スタック1は、発電ユニットである複数の燃料電池ないし燃料電池セルを積み重ねて構成され、個々の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池である。燃料処理ユニット2は、原燃料を処理し、燃料電池ないし燃料電池セルにおける発電反応に用いられる燃料ガスを生成する。燃料処理ユニット2は、燃料電池スタック1に対し、生成された燃料ガスをそれぞれの燃料電池に供給可能に接続されている。
本実施形態では、燃料電池の原燃料として、含酸素燃料水溶液、具体的には、エタノール水溶液が用いられる。燃料処理ユニット2は、改質器により具現され、原燃料中の燃料成分であるエタノールの改質により、燃料ガスである水素を生成する。燃料電池スタック1は、燃料処理ユニット2から水素の供給をアノード側で受けるとともに、図示しないカソードガス供給ユニットから、酸化剤ガスである酸素の供給をカソード側で受け、水素と酸素との電気化学反応により、発電を行う。還元剤ガスの供給は、例えば、エアコンプレッサにより大気中から取り込んだ空気を燃料電池スタック1に供給することにより達成可能である。発電により得られた電気は、走行用の電動モータに供給して、車両の推進力を得るのに用いたり、バッテリに供給して、その充填に充てたりすることが可能である。
燃料電池スタック1のアノード極およびカソード極での発電に係る反応は、次式(1.1)、(1.2)により表され、燃料処理ユニット2における改質反応は、エタノールの水蒸気改質による場合に、次式(2)により表される。
アノード極: 2H2+4O2- → 2H2O+4e- …(1.1)
カソード極: O2+4e- → 2O2- …(1.2)
25OH+3H2O → 6H2+2CO2 …(2)
燃料電池システムSは、さらに、燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2を収容する筐体3を備える。図1は、筐体3に収容された状態にある燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2の外形を、二点鎖線により模式的に示している。燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2は、筐体3の内部で、本実施形態に係る支持構造により筐体3の内壁に固定されており、この筐体3が車体のフレーム構造に支持されることで、車体に対し、筐体3を介して間接的に支持された状態にある。
図1は、車両の後輪11r、11lを示すとともに、後輪11r、11lと、車体のフレーム構造および筐体3等の燃料電池システムSの主要部品と、の相対的な位置関係を示している。フレーム構造は、車体の骨格をなすものであり、モノコック式またはラダーフレーム式等、その形式を問わない。後輪11r、11lは、回転軸12を介して互いに連結されるとともに、フレーム構造に対して図示しない後輪マウント機構により支持されている。
本実施形態において、筐体3は、車両の進行方向に対して後輪11r、11lの後方に配置され、車体のフレーム構造に対する支持は、筐体3を足回りの骨格部分であるシャシーフレームのサイドメンバ21r、21lに対して支持することによる。筐体3の支持のため、筐体3とサイドメンバ21r、21lとの間に複数の固定点ないし接続点を形成する筐体マウント機構が設けられ、筐体マウント機構の固定点31a〜31cは、燃料電池スタック1に近いサイドメンバ21r上で、燃料処理ユニット2に近いサイドメンバ21l上よりも多い数に設定されている。本実施形態では、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2とが、車両の進行方向に対して垂直な方向、つまり、車両の横方向に並べて配置されており、車両の進行方向に対して右側に燃料電池スタック1が、左側に燃料処理ユニット2が、夫々配置されている。筐体マウント機構の固定点31a〜31cは、右側のサイドメンバ21r上に2つまたは2箇所、左側のサイドメンバ21l上に1つまたは1箇所である。燃料電池システムSの構成によっては燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2との位置が左右で逆であってもよく、さらに、筐体マウント機構の固定点の数として、3つ以外の数が採用されてもよいことは、勿論である。例えば、一方のサイドメンバ上の固定点を2つ、他方のサイドメンバ上の固定点を3つ以上とする。
(支持構造の説明)
図2および3は、本実施形態に係る燃料電池システムSの支持構造を、筐体3を水平面または鉛直面により破断させた状態で概略的に示しており、図2は、当該支持構造を車体上方からの破断平面視により、図3は、車体側方からの破断側面視により、夫々示している。図2および3を参照して、燃料電池システムSのより具体的な構成および燃料電池システムSの支持構造について説明する。
本実施形態では、筐体3の内面全体に断熱材4が施され、筐体3に断熱性が付与されている。さらに、筐体3の内部に隔壁5が設置され、この隔壁5により、筐体3の内部が高温室Rhと低温室Rlとに隔てられている。隔壁5に囲まれた空間が高温室Rhであり、その外側の空間が低温室Rlである。
先に述べたとおり、本実施形態では、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2とが、筐体3の内部で車両の横方向に並べて配置されており、隔壁5によりそれらの全周に亘って包囲されている。換言すれば、燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2は、いずれも高温室Rhに配置されており、本実施形態に係る「高温部品」を構成する。本実施形態では、燃料電池スタック1を初め、燃料電池システムSの作動時に発熱が問題となり得る全ての構成要素が、筐体3外部との熱的絶縁のために高温室Rhに配置されているが、燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2である改質器以外の構成要素が、高温室Rhに配置されてもよい。そのような構成要素として、液体である原燃料を改質器への導入前に蒸発させる燃料蒸発器を例示することができる。燃料蒸発器が備わる場合は、改質器と燃料蒸発器とが、「燃料処理ユニット」を構成し、燃料電池スタック1および改質器に加え、燃料蒸発器も「高温部品」に含まれ、本実施形態に係る支持構造による支持の対象となる。本実施形態では、燃料電池システムSの作動中に、高温室Rhは、600℃〜800℃ほどの温度にまで上昇し、低温室Rlは、隔壁5により、高温室Rhよりも低い温度に維持される。
筐体3の外部から内部へ、原燃料供給管6が筐体3および断熱材4を貫通して挿入され、原燃料供給管6は、筐体3の内部で隔壁5をさらに貫通して、燃料処理ユニット2に接続されている。他方で、原燃料供給管6は、筐体3の外部で図示しない原燃料タンクに接続されており、原燃料タンクに貯蔵されている原燃料、具体的には、エタノール水溶液が、原燃料供給管6を介して燃料処理ユニット2に供給可能な状態にある。本実施形態では、原燃料供給管6は、筐体3の外部で、図示しないブラケット等の支持部材により、車体のフレーム構造に対して支持されている。
さらに、燃料処理ユニット2と燃料電池スタック1とが、アノードガス供給管7により接続されており、燃料処理ユニット2により生成された燃料ガス、つまり、水素が、アノードガス供給管7を介して燃料電池スタック1に供給され、燃料電池スタック1の内部でそれぞれの燃料電池に供給可能な状態にある。
燃料電池スタック1から筐体3の外部へ、複数のバスバー8a、8bが隔壁5、断熱材4および筐体3を貫通して引き出され、電子制御基盤等の燃料電池スタック1の周辺電気機器に接続されている。それらの電気機器が車体またはそのフレーム構造に支持されていることで、バスバー8a、8bは、車体のフレーム構造に対して支持された状態にある。
燃料電池システムSの構成部品として、上記以外に、燃料電池スタック1に還元剤ガス(具体的には、酸素)を供給するカソードガス供給管、燃料電池スタック1における発電後のオフガスを、アノード極およびカソード極から夫々排出するオフガス排出管等が設けられるが、原燃料供給管6に適用されるのと同様の構成により本実施形態に係る支持構造を構成可能であることから、それらの図示および具体的な説明を省略する。
図3を参照して、本実施形態に係る燃料電池ユニットSの支持構造についてさらに説明する。
図3は、燃料電池システムSの支持構造を、当該システムSを側方から、具体的には、車両の進行方向に、筐体3の後方から見た状態で示しており、下段に、燃料電池システムSの支持構造を、上段に、図3の下段および図2に点線Aで示す線上の各部における温度Tを示している。このように、本実施形態では、温度Tは、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2との間で最も高くなり、点線Aに沿ってこの最高点から離れるに従って低下する傾向にある。そして、温度Tは、隔壁5の内外(つまり、高温室Rhと低温室Rlとの境界)および筐体3(断熱材4)の内外で、不連続な変化を示す。
本実施形態では、燃料電池システムSの支持構造は、異なる機能を持たせた複数の構造要素、具体的には、固定支持機構と変位吸収機構とにより構成される。固定支持機構は、高温部品である燃料電池スタック1、燃料処理ユニット2と筐体3とを、剛的に、換言すれば、高温部品1、2の筐体3に対する相対的な位置を固定可能に連結するものである。これに対し、変位吸収機構は、高温部品1、2と筐体3とを、高温部品1、2の筐体3に対する変位を許容可能に接続するものである。
本実施形態に係る支持構造の固定支持機構は、ブラケット91により具現される。ブラケット91は、筐体3の内部で、低温室Rlから高温室Rhにかけて延在し、低温室Rlにおいて、基端が筐体3に接続される一方、高温室Rhにおいて、先端が高温部品1、2に接続されている。ブラケット91の筐体3に対する接続は、ボルト等の締結具91aにより、筐体3に対して着脱可能になされ、他方で、高温部品1、2に対する接続は、溶接(91b)等の恒久的な固定部を形成可能な手段によりなされる。本実施形態では、ブラケット91先端の固定部、つまり、高温部品1、2に対する接続点は、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2との間、つまり、高温室Rhのうち、最も温度の高い部位またはその近傍に設けられている。さらに、本実施形態では、燃料処理ユニット2との溶接(91b)により、高温部品1、2に対する固定部を形成するが、この固定部の形成は、燃料電池スタック1との溶接によっても可能である。
変位吸収機構は、ベローズ92およびツイストワイヤ93により具現される。ベローズ92およびツイストワイヤ93は、変位吸収機構に備わる「可動部」に相当し、高温部品1、2および支持構造により形成される振動系において、高温部品1、2の熱膨張による変位の方向に係る変位吸収機構のバネ定数を、固定支持機構の同じ方向に係るバネ定数よりも有意に低下させる。ベローズ92およびツイストワイヤ93は、筐体3の内部において、いずれも低温室Rlに配置されている。例えば、ベローズ92は、低温室Rlにおいて、原燃料供給管6に介装されており、燃料処理ユニット2と原燃料供給管6の上流部とがベローズ92を介して接続されることで、高温部品1、2と筐体3とが「可動部」であるベローズ92を介して接続された状態が形成されている。
以上に加え、本実施形態では、燃料電池システムSの高温部品(燃料電池スタック1、燃料処理ユニット2)が、筐体3に対し、固定支持機構であるブラケット91とは高温部品1、2に対する接続点が異なる可動マウント装置M(M1、M2)を介してさらに支持されている。
(可動マウント装置の構成)
図4は、本実施形態に係る燃料電池システムSの支持構造に適用される可動マウント装置M(M1、M2)の構成を示しており、図4(a)は、可動マウント装置Mを正面視により、同図(b)は、側面視により、夫々示している。
本実施形態では、図2に示されるように、燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2が夫々2つ、合計4つの可動マウント装置M1、M2により支持されるが、これらの可動マウント装置M1、M2は、いずれも同じ構造である。
可動マウント装置Mは、筐体3に固定される固定部101と、固定部101に対して変位可能に支持され、高温部品の荷重を受ける可動部102と、を備える。可動マウント装置Mは、可動部102の、固定部101に対する単位量の相対変位を第1方向、例えば、特定の一方向に生じさせるのに要する力が、第1方向とは異なる第2方向、例えば、一方向以外の他方向に同じ単位量の相対変位を生じさせるのに要する力よりも小さくなるように構成される。
本実施形態では、固定部101および可動部102は、いずれも平板状をなす。可動部102は、固定部101に対する不動点を形成する基部102aと、高温部品の荷重を受ける座部102bと、基部102aと座部102bとを連結し、可動部102の固定部101に対する変位方向を定める腕部102cと、を有する。腕部102cの材料力学的な特徴により、固定部101に対する可動部102の相対的な変位の方向が規制される。
具体的には、腕部102cは、図4に示されるように、基部102aから外方に延びる水平部c1と、水平部c1に対し、座部102bに向けて垂直な方向に延びる鉛直部c2と、を有する。このような構成により、本実施形態では、水平部c1に基部102aを基点とする捩れが生じる方向にのみ、可動部102の実質的な変位が許容され、これ以外の方向、特に水平部c1に平行な方向への変位が禁止される。微視的には、変位が許容されるのは、水平部c1の軸を中心とする回転方向であるが、図4は、この回転による変位量が小さく、線形的な変位とみなせるものとして、変位方向Dを矢印付きの線分により示している。
本実施形態では、可動部102の変位が許容される方向が、燃料電池システムSの運転時における高温部品1、2の熱膨張による変位の方向に設定されている。ここで、この熱膨張による変位は、高温室Rhのうち、最も温度が高くなる部位を基点として生じる。本実施形態では、可動マウント装置M(M1、M2)は、この基点を挟んで両側に設置されている。
さらに、本実施形態では、可動部102に一対の腕部102cが設けられているが、可動部102の構成は、これに限定されるものではなく、図4(a)に示す正面視において、左右いずれか一方の腕部102cのみが設けられた構成であってもよいし、腕部102cの捩りにより変位を付与する構成に代え、基部102aと座部102bとを接続する部材の撓みまたは曲げにより変位を付与する構成や、基部102aと座部102bとの間に、摺動式の変位要素を介装した構成が採用されてもよい。部材の撓み等により変位を付与する場合は、厚さの違い等により部材の弾性率を方向に応じて異ならせることで、変位が許容される方向を設定することが可能である。
(作用効果の説明)
本実施形態に係る燃料電池システムSの支持構造は、以上の構成を有し、本実施形態により得られる効果について、以下に説明する。
第1に、燃料電池システムSの高温部品(燃料電池スタック1、燃料処理ユニット2)を、筐体3に対し、固定支持機構と変位吸収機構とを備える支持構造により支持した。ここで、高温部品1、2と筐体3とを、固定支持機構(ブラケット91)により連結することで、高温部品1、2の筐体3に対する固定強度を確保することが可能である。さらに、高温部品1、2を、筐体3に対し、可動部(ベローズ92、ツイストワイヤ93)を有する変位吸収機構により支持することで、高温部品1、2の熱膨張による変位をこれらの可動部92、93により吸収し、燃料電池システムSおよびその支持構造に過大な応力がかかるのを回避することが可能である。
ここで、固定支持機構(ブラケット91)の高温部品1、2に対する接続点を高温室Rhに設けることで、高温部品1、2の固定に適した接続点を得て、路面からの加振等による振動に耐え得る充分な固定強度を確保することが可能である。
他方で、変位吸収機構の可動部(ベローズ92、ツイストワイヤ93)を低温室Rlに設けることで、可動部92、93に対する熱入力を抑制し、可動部92、93の脆弱化を抑制して、固定強度の確保と維持との両立を図ることができる。
図5は、燃料電池システムSの支持構造により形成される振動系を模式的に示しており、図5(a)は、本実施形態に係る支持構造による振動系(質量m)を、同図(b)は、比較例として、同じ質量mの高温部品をバネ定数kcの弾性体により片持ちの状態で支持した場合に形成される振動系を、夫々示している。
本実施形態の振動系は、高温部品である燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2が、弾性体としてみなすことのできるブラケット91、ベローズ92およびツイストワイヤ93を介して筐体3またはフレーム構造に支持されたモデルとして模式化することが可能である。図5中、krは、ブラケット91のバネ定数を、katは、ベローズ92のバネ定数を、kahは、ツイストワイヤ93のバネ定数を、夫々示している。振動系の共振周波数fnは、バネ定数をkとした場合に、次式(3)により表される。
fn=(1/2π)×(k/m)1/2 …(3)
図6は、振動系のバネ定数k0に対する共振周波数fnおよび変位量Aの変化を示している。本実施形態の振動系(図5(a))と比較例の振動系(図5(b))とで、質量は、いずれも同じmであるが、バネ定数k0は、両者で互いに相違する。本実施形態と比較例とで、バネ定数k01、k02は、夫々次のようである。
k01=kr+kat+kah …(3.1)
k02=kc …(3.2)
ここで、ブラケット91は、その有意な変位が抑制された固定点を形成するものであることから、そのバネ定数krは、他に比較して充分に大きいとみなすことができる。
よって、本実施形態と比較例とでは、振動系全体のバネ定数k01、k02に関し、次の関係が成立する。
k02<k01 …(4)
このように、本実施形態によれば、固定支持機構の採用により、片持ちの弾性支持による場合と比較して、バネ定数k0(k01)の増大により、振動系の共振周波数fnを増大させ、実際の運転時に路面からの加振等による振動周波数がとり得る範囲を逸脱させ、燃料電池システムSおよびその支持構造に共振が生じるのを抑制することができる。
さらに、本実施形態によれば、ブラケット91に加え、ベローズ92等を含む他の弾性体を設けたことで、これらのバネ定数の調整により振動モードを積極的に制御可能とし、支持構造による制振機能の最適化を図ることができる。
第2に、固定支持機構(ブラケット91)の高温部品1、2に対する接続点を、高温室Rhのうち、最も温度の高い部位に設けることで、高温部品1、2の熱膨張により固定支持機構に力が及ぶのを抑制し、固定強度の維持を推進することが可能である。
第3に、固定支持機構の接続点を、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2との間に設けることで、高温部品1、2の熱膨張により固定支持機構に力が及ぶのを抑制可能な接続点を、容易に設定することが可能である。
第4に、高温部品1、2と筐体3とを連結するブラケット91を、高温部品1、2に対し、溶接により固定したことで、高温部品1、2の高い固定強度を実現可能とし、路面からの加振等に対して必要な耐震強度を確保するのが容易となる。
第5に、ブラケット91を、隔壁5を介して低温室Rlにまで延在させ、筐体3に対し、低温室Rlで固定したことで、筐体3に対するブラケット91の固定部への熱入力を軽減し、ブラケット91による高温部品1、2の固定強度が、固定部に設けられる締結具の緩み等により低下するのを抑制することが可能である。
さらに、高温部品1、2が有する熱を、ブラケット91を介して低温室Rl、さらに、筐体3に逃がすことが可能となり、高温部品1、2の温度が過度に上昇するのを回避することができる。
第6に、固定支持機構に加え、可動マウント装置M(M1、M2)によっても高温部品1、2を支持することで、固定支持機構のみによる場合と比較して、高温部品1、2をより安定して支持することが可能である。
そして、路面からの加振等に対し、可動マウント機構Mにより不要な方向への変位を抑制可能であることで、高温部品1、2およびその周辺機器に無理な力がかかることによる破損を回避することができる。
ここで、可動マウント装置Mに対して変位が許容される方向を、燃料電池システムSの運転時に、高温部品1、2の熱膨張により変位が生じる方向に設定することで、高温部品1、2等の破損を回避しながら、熱膨張による変位を吸収可能とし、燃料電池システムS等に対する過大な応力の印加を回避することができる。
第7に、車載用途の燃料電池システムSにおいて、車体のフレーム構造(サイドメンバ21r、21l)に対する筐体マウント機構の固定点31a〜31cの数を、重量が比較的大きい燃料電池スタック1に近い右側のサイドメンバ21r上で、重量のより小さな燃料処理ユニット2に近い左側のサイドメンバ21l上よりも多くしたことで、燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2を収容した筐体3を、フレーム構造に対して安定して支持することが可能である。
(他の実施形態の説明)
本実施形態では、変位吸収機構の例示として掲げられるベローズ92およびツイストワイヤ93を、いずれも低温室Rlに配置した。しかし、変位吸収機構の構成および配置は、これに限定されるものではなく、変位吸収量の異なる複数の変位吸収機構を採用し、高温室Rhと低温室Rlとに、振り分けて配置することが可能である。変位吸収量の調整は、例えば、可動部により変位吸収機構に与えられるバネ定数を異ならせることによる。
具体的には、変位吸収量の大きな第1変位吸収機構を低温室Rlに、変位吸収量の小さな第2変位吸収機構を高温室Rhに、夫々配置するのである。これに限定されるものではないが、第1変位吸収機構は、ベローズ92またはツイストワイヤ93により例示することができ、第2変位吸収機構は、より高弾性のベローズ94により例示することができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る燃料電池システムSの支持構造を、破断側面視により示している。
本実施形態では、第1変位吸収機構にツイストワイヤ93が、第2変位吸収機構にベローズ94が採用され、ツイストワイヤ93が低温室Rlに、ベローズ94が高温室Rhに配置されている。さらに、高温部品である燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2の支持ため、筐体3に対する固定点を形成するブラケット911以外に、高温部品1、2を変位可能に支持する可動マウント装置M2が採用されている。本実施形態では、高温部品1、2に対するブラケット911の接続点は、高温室Rhのうち、最も高温となる部位よりも低温側の部位、具体的には、燃料処理ユニット2上に設定されている。
このように、変位吸収量の大きな第1変位吸収機構(ツイストワイヤ93)を低温室Rlに、変位吸収量の小さな第2変位吸収機構(ベローズ94)を高温室Rhに配置することで、異なる変位吸収機構93、94の間で吸収させる変位の分担を調整することが可能である。本実施形態では、低温室Rlに配置されるツイストワイヤ93を高温室Rhに配置されるベローズ94よりも低弾性としたことで、熱負荷による脆弱化を回避しながら、ツイストワイヤ93により積極的に変位を吸収することが可能である。他方で、ベローズ94により、熱膨張による変位を高温室Rhの内部で吸収可能であることで、その変位が隔壁5を越えて低温室Rl側へ及ぶのを抑制することができるので、例えば、高温室Rhと低温室Rlとの間の、隔壁5による断熱性の確保が容易となる。
図8は、本実施形態の変形例に係る燃料電池システムSの支持構造を、破断側面視により示している。
本実施形態では、第1変位吸収機構にベローズ92およびツイストワイヤ93が、第2変位吸収機構によりベローズ94が採用され、ベローズ92およびツイストワイヤ93が低温室Rlに、ベローズ94が高温室Rhに配置されている。第1変位吸収機構のベローズ92およびツイストワイヤ93は、先の実施形態におけるベローズ92およびツイストワイヤ93(図3)と同様の構成であり、ベローズ92は、原燃料供給管6に、ツイストワイヤ93は、バスバー8a、8bに、夫々介装されている。さらに、低温室Rlに配置されるベローズ92は、高温室Rhに配置されるベローズ94よりも低弾性である。高温部品である燃料電池スタック1および燃料処理ユニット2の支持ため、筐体3に対する固定点を形成するブラケットとして、複数のブラケット912、913が採用され、一方のブラケット912の接続点は、燃料処理ユニット2上に、他方のブラケット913の接続点は、燃料電池スタック1上に、夫々設定されている。第2変位吸収機構のベローズ94は、燃料電池スタック1と燃料処理ユニット2との間で、アノードガス供給管7に介装されている。
このように、変位吸収量の大きな第1変位吸収機構(ベローズ92、ツイストワイヤ93)を低温室Rlに、変位吸収量の小さな第2変位吸収機構(ベローズ94)を高温室Rhに配置することで、変位吸収機構92〜94の間で吸収させる変位の分担を調整することが可能となる。本実施形態では、低温室Rlに配置されるベローズ92およびツイストワイヤ93により積極的に変位を吸収するとともに、ブラケット912、913の間で生じる変位、つまり、最も温度が高くなる部位で生じる変位を、高温室Rhに配置されるベローズ94により吸収することが可能である。ここで、本実施形態では、第2変位吸収機構のベローズ94としてより堅固な構造のものを採用可能であることで、熱負荷によるベローズ94の脆弱化を抑制し、より信頼性の高い支持構造を提供することができる。
変位吸収機構の可動部は、ベローズまたはツイストワイヤによるばかりでなく、変位吸収機構について実質的なバネ定数を規定可能な他の部材によっても構成可能である。さらに、可動部の設置は、原燃料供給管6またはバスバー8a、8bに介装することによるばかりでなく、高温部品である燃料電池スタック1または燃料処理ユニット2と、筐体3と、の間に接続され、車体のフレーム構造に対して支持される他の部材に介装することによっても可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を、上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。上記実施形態に対し、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内で様々な変更および修正が可能である。
S…燃料電池システム
1…燃料電池スタック
2…燃料処理ユニット
3…筐体
4…断熱材
5…隔壁
6…原燃料供給管
7…アノードガス供給管
8a、8b…バスバー
11r、11l…後輪
21r、21l…シャシーフレーム(サイドメンバ)
31a〜31c…筐体マウント装置
91、911、912、913…ブラケット
91a…締結具(固定部)
91b…溶接部
92…ベローズ
93…ツイストワイヤ
94…ベローズ
Rh…高温室
Rl…低温室
M、M1、M2…可動マウント装置

Claims (9)

  1. 複数の燃料電池を積層させた燃料電池スタックと、
    原燃料を処理し、前記燃料電池の燃料ガスを生成する燃料処理ユニットであって、前記燃料電池スタックに対し、生成された前記燃料ガスを前記燃料電池に供給可能に接続された燃料処理ユニットと、
    内部を高温室と低温室とに分ける隔壁を有し、前記燃料電池スタックおよび前記燃料処理ユニットが、前記高温室に収容された筐体と、
    を備える燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池スタックおよび前記燃料処理ユニットの少なくとも一方を含む高温部品を、前記筐体に対して支持する、燃料電池システムの支持構造であって、
    前記高温部品と前記筐体とを、前記高温部品の前記筐体に対する相対的な位置を固定可能に連結する固定支持機構と、
    前記高温部品と前記筐体とを、前記高温部品の前記筐体に対する変位を許容可能に接続する変位吸収機構と、
    を有し、
    前記固定支持機構は、前記高温部品に対する接続点が前記高温室に設けられ、
    前記変位吸収機構は、当該変位吸収機構のバネ定数を前記固定支持機構よりも低下させる可動部を有するとともに、前記高温部品と前記筐体とを、前記可動部を介して接続し、前記可動部が前記低温室に配設された、
    燃料電池システムの支持構造。
  2. 前記固定支持機構の接続点が、前記高温室のうち、最も温度の高い部位に設けられた、
    請求項1に記載の燃料電池システムの支持構造。
  3. 前記固定支持機構の接続点が、前記燃料電池スタックと前記燃料処理ユニットとの間に設けられた、
    請求項1または2に記載の燃料電池システムの支持構造。
  4. 前記固定支持機構が、前記高温部品と前記筐体とを連結するブラケット部材を有し、
    前記ブラケット部材が、前記接続点において、溶接により前記燃料電池スタックまたは前記燃料処理ユニットに固定された、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池システムの支持構造。
  5. 前記固定支持機構が、前記接続点から前記隔壁を介して前記低温室にまで延在するブラケット部材を備え、
    前記ブラケット部材が、前記筐体に対し、前記低温室で着脱可能に固定された、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システムの支持構造。
  6. 前記高温部品が、前記筐体に対し、前記固定支持機構とは前記高温部品に対する接続点が異なる可動マウント装置を介してさらに支持され、
    前記可動マウント装置は、前記筐体に固定される固定部と、前記固定部に対して変位可能に支持され、前記高温部品の荷重を受ける可動部と、を備え、前記可動部の、前記固定部に対する単位量の相対変位を第1方向に生じさせるのに要する力が、前記単位量の相対変位を前記第1方向とは異なる第2方向に生じさせるのに要する力よりも小さい、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料電池システムの支持構造。
  7. 前記第1方向が、前記燃料電池システムの運転時における前記高温部品の熱膨張による変位の方向である、
    請求項6に記載の燃料電池システムの支持構造。
  8. 前記変位吸収機構として、
    第1変位吸収機構と、
    前記第1変位吸収機構よりも変位吸収量が小さい第2変位吸収機構と、
    を備え、
    前記第1変位吸収機構が、前記低温室に設けられ、
    前記第2変位吸収機構が、前記高温室に設けられた、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料電池システムの支持構造。
  9. 前記燃料電池システムが車両に搭載された、請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料電池システムの支持構造であって、
    前記筐体が、当該車両のフレーム構造に対して筐体マウント機構により支持され、
    前記筐体マウント機構は、複数の固定点で前記筐体を支持し、前記燃料電池に近い固定点の数が前記燃料処理ユニットに近い固定点の数よりも多い、
    燃料電池システムの支持構造。
JP2019143285A 2019-08-02 2019-08-02 燃料電池システムの支持構造 Active JP7336304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019143285A JP7336304B2 (ja) 2019-08-02 2019-08-02 燃料電池システムの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019143285A JP7336304B2 (ja) 2019-08-02 2019-08-02 燃料電池システムの支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021026871A true JP2021026871A (ja) 2021-02-22
JP7336304B2 JP7336304B2 (ja) 2023-08-31

Family

ID=74664873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019143285A Active JP7336304B2 (ja) 2019-08-02 2019-08-02 燃料電池システムの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7336304B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040752A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 車両搭載型燃料電池
JP2010067352A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2013033658A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2013191318A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池装置
JP2016177880A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 富士電機株式会社 改質水蒸発器及び発電装置
WO2019021481A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 日産自動車株式会社 燃料電池システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006040752A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 車両搭載型燃料電池
JP2010067352A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2013033658A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2013191318A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池装置
JP2016177880A (ja) * 2015-03-18 2016-10-06 富士電機株式会社 改質水蒸発器及び発電装置
WO2019021481A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 日産自動車株式会社 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7336304B2 (ja) 2023-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9371009B2 (en) Mount structure for fuel cell stack
KR101481185B1 (ko) 연료전지 모듈의 진동 절연성이 향상되는 연료전지 자동차
US8197980B2 (en) Fuel cell mounted on a mobile unit
US10033062B2 (en) Fuel cell stack and mount structure therefor
US20180297461A1 (en) Vehicle
US10179520B2 (en) Fuel cell vehicle
JP6153901B2 (ja) 燃料電池車両
JP4715193B2 (ja) 車両用燃料電池システム
CN103490024B (zh) 一种集成式动力电池组件
JP2010280294A (ja) 燃料電池車両
JP2015024665A (ja) 燃料電池システムのタンク搭載ユニット
US8361669B2 (en) Fuel-cell-equipped apparatus with a fuel cell unit supported by three points
WO2015049924A1 (ja) 燃料電池車両におけるインバータの配置構造
JP2003288908A (ja) 燃料電池自動車
JP2021026871A (ja) 燃料電池システムの支持構造
JPH0582153A (ja) 車両搭載型燃料電池の支持構造
JP7478525B2 (ja) 燃料電池ユニット支持構造
JP5884745B2 (ja) 燃料電池車両および車載方法
JP2021064575A (ja) 燃料電池システム
JP2018176892A (ja) 燃料電池車両
JP3693294B2 (ja) 燃料電池収納ボックス接続用配管の設置構造
JP2008247320A (ja) 気体燃料タンクとバッテリの車両搭載構造
CN108749751A (zh) 一种新能源汽车用的座位筒
KR20130067726A (ko) 연료전지 차량용 서브프레임
JP7279323B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7336304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150