JP2021026804A - 車両用操作検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉操作の誤検出を抑制できる車両用操作検出装置を提供する。【解決手段】制御回路は、近接信号が開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたと判定するとともに(S300:YES)、離別信号が開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたと判定する場合に(S301:YES)、開閉操作が行われたと判定する(S302)。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用操作検出装置に関する。
従来、利用者の操作を検出して車両ドアなどの開閉体を開閉作動させる車両用操作検出装置として、例えば特許文献1に記載のものがある。同文献の車両用操作検出装置は、検出対象との間隔に応じて静電容量が変化する複数のセンサ電極と、静電容量に基づいてアクチュエータを駆動して車両ドアを開閉作動させる制御回路とを備えている。複数のセンサ電極は、車両ドアの開閉方向に間隔を空けて配置されている。そして、制御回路は、複数のセンサ電極のうち、静電容量変化を示すセンサ電極が車両ドアの開方向に順に変化する開操作を検出した場合に、該車両ドアを開作動させる。一方、制御回路は、複数のセンサ電極のうち、静電容量変化を示すセンサ電極が車両ドアの閉方向に順に変化する閉操作を検出した場合に、該車両ドアを閉作動させる。
特開2019−71246号公報
ところで、車両の利用者による上記開閉操作を検出する車両用操作検出装置において、静電容量は、利用者が車両ドアにもたれ掛かる場合や、降雨により車両ドアの外表面に雨水などが付着した場合などにも変化し得る。そのため、上記のような車両用操作検出装置は開閉操作を誤検出する可能性があり、車両ドアを開閉作動させるべき状況でないときでも車両ドアを開閉作動させるおそれがあるため、この点においてなお改善の余地がある。
本発明の目的は、開閉操作の誤検出を抑えることのできる車両用操作検出装置を提供することである。
上記課題を解決する車両用操作検出装置は、列をなすように設けられ、検出対象との間隔が短いほど静電容量が大きくなる複数のセンサ電極と、アクチュエータを制御して車両の開閉体を開閉作動させる制御部と、前記静電容量の変化に応じて変化する信号であって前記センサ電極に前記検出対象が近づいたことを示す近接信号と、前記静電容量の変化に応じて変化する信号であって前記センサ電極から前記検出対象が離れたことを示す離別信号とを出力する出力部と、複数の前記センサ電極の並び方向において、前記開閉体の位置が全閉位置であるときには前記開閉体の開方向における端部に位置する前記センサ電極を最終電極とし、前記開方向における前記端部とは反対の端部に位置する前記センサ電極を開始電極とし、前記開閉体の位置が全開位置であるときには前記開閉体の閉方向における端部に位置する前記センサ電極を最終電極とし、前記閉方向における前記端部とは反対の端部に位置する前記センサ電極を開始電極としたときに、複数の前記センサ電極の前記近接信号が前記開始電極から前記最終電極に向かって順番に出力されるとともに、複数の前記センサ電極の前記離別信号が前記開始電極から前記最終電極に向かって順番に出力された場合に開閉操作が行われたと判定する開閉操作判定を行う判定部を備えており、前記制御部は、前記開閉操作が行われたと判定される場合に、前記開閉体を前記開始電極から前記最終電極に向かう方向に作動させる。
上記構成によれば、車両用操作検出装置は、開閉操作が行われたと判定した場合に開閉体を開閉作動させる。ここで、利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に変化していく。そこで、上記構成では、複数のセンサ電極の近接信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に出力されるとともに、複数のセンサ電極の離別信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に出力された場合に開閉操作が行われたと判定する。そのため、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記近接信号が出力された後、前記開始電極の隣りに位置する前記センサ電極の前記近接信号が出力される前に、前記開始電極の前記近接信号が再度出力された場合または前記最終電極の前記近接信号が出力された場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
上述したように、利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に変化していく。そのため、利用者による開閉操作が行われる場合には、開始電極の近接信号が出力された後、開始電極の隣りに位置するセンサ電極の近接信号が出力される前において、開始電極の近接信号が再度出力される可能性は低い。また、開始電極の近接信号が出力された後、開始電極の隣りに位置するセンサ電極の近接信号が出力される前において、開始電極から最も離れた位置に配設される最終電極の近接信号が出力される可能性も低い。そのため、そうした信号が出力される場合には、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、上記構成では、開始電極の近接信号が出力された後、開始電極の隣りに位置するセンサ電極の近接信号が出力されるまでの間において、開始電極の近接信号が再度出力された場合または最終電極の近接信号が出力された場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記近接信号が出力された後、前記最終電極の前記近接信号が出力される前に前記開始電極の前記近接信号が再度出力された場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
上述したように、利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に変化していく。そのため、利用者による開閉操作が行われる場合には、開始電極の近接信号が出力された後、最終電極の近接信号が出力される前に開始電極の近接信号が再度出力される可能性は低い。そのため、そうした信号が出力される場合には、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、上記構成では、開始電極の近接信号が出力された後、最終電極の近接信号が出力されるまでの間において、開始電極の近接信号が再度出力された場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記センサ電極は3つ以上設けられており、前記開始電極と前記最終電極との間に位置する前記センサ電極を中間電極としたときに、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記中間電極の前記近接信号の出力時間が規定の判定時間以上である場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
利用者による開閉操作が行われる場合には、検出対象が上記中間電極を素早く通過するため、当該中間電極の近接信号の出力時間は短い。一方、降雨や洗車等により、中間電極に水滴が付着する場合には、そうした水滴の付着が連続して起きやすいため、中間電極の近接信号は継続して出力されやすい状態になり、前記出力時間は長くなる傾向がある。また、付着した水滴が中間電極から流れ落ちていくのにはある程度の時間がかかるため、この場合には、中間電極が水滴を検出している時間が長くなり、前記出力時間は長くなる傾向がある。
そこで、上記構成では、中間電極の近接信号の出力時間が規定の判定時間以上である場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記センサ電極は3つ以上設けられており、前記開始電極と前記最終電極との間に位置する前記センサ電極を中間電極としたときに、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記離別信号が出力されるとともに前記中間電極の前記近接信号が出力された時点から規定の判定時間が経過するまでの間に前記最終電極の前記離別信号が出力されない場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
利用者による開閉操作が行われる場合には、上記開始電極から上記最終電極までの間を検出対象が比較的速い速度で移動するため、検出対象が開始電極から離別して中間電極に近づいた時点から最終電極を離別するまでに要する時間(以下、電極通過時間という)の経過時間は短い。一方、降雨や洗車等により、センサ電極に水滴が付着する場合には、そうした水滴の付着が連続して起きやすい。また、付着した水滴がセンサ電極から流れ落ちていくのにはある程度の時間がかかるため、センサ電極が水滴を検出している時間は長くなる。そのため、センサ電極に水滴が付着する場合には、上記電極通過時間は長くなる傾向がある。従って、検出対象が開始電極から離別して中間電極に近づいた時点から規定の判定時間が経過するまでの間に、最終電極の離別信号が出力されない場合には、最終電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、上記構成では、開始電極の離別信号が出力されるとともに中間電極の近接信号が出力された時点から規定の判定時間が経過するまでの間に最終電極の離別信号が出力されない場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記最終電極の前記近接信号が出力されたタイミングで前記開始電極の前記離別信号が出力されていない場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
利用者による開閉操作が行われる場合には、最終電極の近接信号が出力されたタイミングで開始電極の離別信号が出力されている可能性が高い。一方、降雨や洗車等により、開始電極に水滴が付着している場合には、付着した水滴が開始電極から流れ落ちていくのにはある程度の時間がかかるため、最終電極の近接信号が出力されたタイミングで開始電極の離別信号は出力されていない可能性が高い。従って、最終電極の近接信号が出力されたタイミングで開始電極の離別信号が出力されていない場合には、開始電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、上記構成では、最終電極の近接信号が出力されたタイミングで開始電極の離別信号が出力されていない場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記最終電極の前記離別信号が出力されたタイミングで前記開始電極の前記近接信号が出力されている場合には前記開閉操作判定を中止することが好ましい。
利用者による開閉操作が行われる場合には、上述した認証判定が行われた後、検出対象が上記開始電極から素早く離れていくため、最終電極の離別信号が出力されたタイミングで開始電極の近接信号は出力されていない可能性が高い。一方、降雨や洗車等により、開始電極に水滴が付着している場合には、付着した水滴が開始電極から流れ落ちていくのにある程度の時間がかかるため、最終電極の離別信号が出力されたタイミングで開始電極の近接信号が出力されている可能性が高い。従って、最終電極の離別信号が出力されたタイミングで開始電極の近接信号が出力されている場合には、開始電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、上記構成では、最終電極の離別信号が出力されたタイミングで開始電極の近接信号が出力されている場合には開閉操作判定を中止する。そのため、同構成によっても、開閉操作の誤検出を抑制できる。
上記車両用操作検出装置において、複数の前記センサ電極のうち1以上の前記センサ電極を認証センサ電極とし、前記判定部は、前記開閉操作判定と、前記認証センサ電極の前記近接信号が予め定められた態様で出力された場合に認証操作が行われたと判定する認証操作判定とを行い、前記制御部は、前記認証操作と前記開閉操作の両操作が行われたと判定される場合に、前記開閉体を前記開始電極から前記最終電極に向かう方向に作動させることが好ましい。
上記構成によれば、車両用操作検出装置は、認証操作とともに開閉操作が行われたと判定した場合に開閉体を開閉作動させる。換言すると、車両用操作検出装置は、開閉操作が行われたと判定しても、認証操作が行われたと判定できない場合には開閉体を開閉作動させない。従って、車両用操作検出装置は、利用者の操作の誤検出による開閉体の開閉作動を抑制できる。
本発明によれば、開閉操作の誤検出を抑制できる。
一実施形態にかかる車両用操作検出装置を備える車両の模式図。 車両ドアの概略構成を示す断面図。 車両用操作検出装置の概略構成を示す模式図。 センサ電極の静電容量の変化と、静電容量の時間微分値の変化と、近接信号の変化と、離別信号の変化とを示すタイムチャート。 車両ドアを開閉作動させるために制御回路が実行する処理の流れを説明するフローチャート。 開始電極に対する認証操作が行われたか否かを判定するために制御回路が実行する処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作が行われたか否かを判定するために制御回路が実行する処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第1判定中止処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第2判定中処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第3判定中処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第4判定中処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第5判定中処理の流れを説明するフローチャート。 開閉操作判定を中止するために制御回路が実行する第6判定中処理の流れを説明するフローチャート。 車両用操作検出装置に対して利用者が操作を行う場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 窓ガラスに水が掛かる場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 (A)は、車両用操作検出装置に対して利用者が操作を行う場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。(B)は、窓ガラスに水が掛かる場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 (A)は、車両用操作検出装置に対して利用者が操作を行う場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。(B)は、窓ガラスに水が掛かる場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 車両用操作検出装置に対して利用者が操作を行う場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 窓ガラスに水が掛かる場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 車両用操作検出装置に対して利用者が操作を行う場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。 窓ガラスに水が掛かる場合の離別信号及び近接信号の変化についてその一例を示すタイミングチャート。
以下、車両用操作検出装置(以下、「検出装置」とも言う。)の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、自動車などの車両1のボデー2の側部には開口2aが形成されている。また、ボデー2の側部には、開閉体の一例として、車両前後方向への移動に伴って開口2aを開閉するスライド式の車両ドア3が搭載されている。車両ドア3は、その下部を構成する略袋状のドア本体4と、該ドア本体4から上下方向に進退する窓ガラス5とを備えている。ドア本体4には、閉状態にある車両ドア3を施解錠するドアロック6が設置されている。
車両ドア3には、ドア駆動ユニット11が設置されている。ドア駆動ユニット11は、例えば電動モータなどの駆動源を主体に構成されており、図示しないドア駆動機構を介して車両ドア3を開閉作動させる。本実施形態では、ドア駆動ユニット11が車両ドア3を開閉作動させるアクチュエータの一例に相当する。
また、車両ドア3には、例えばドアロック6に隣接して、ドアロック駆動ユニット12が設置されている。このドアロック駆動ユニット12は、例えば電動モータなどの駆動源を主体に構成されており、適宜のロック駆動機構を介してドアロック6を施解錠する。
ドア駆動ユニット11及びドアロック駆動ユニット12は、それぞれマイコンなどからなるドアECU10に電気的に接続されており、該ドアECU10によって個別にその作動が制御される。ドアECU10は、利用者により携帯される携帯機である電子キー及び後述する検出装置30から開作動指令信号が入力された場合に、ドア駆動ユニット11を駆動し、車両ドア3を開作動させる。一方、ドアECU10は、電子キー及び検出装置30から閉作動指令信号が入力された場合に、ドア駆動ユニット11を駆動し、車両ドア3を閉作動させる。
図2に示すように、ドア本体4は、例えば金属板からなる略皿状のドアアウタパネル21及びドアインナパネル22の開口端同士が嵌め合わされることで略袋状に形成されている。ドアインナパネル22には、車両1の室内の意匠を形成するドアトリム23が取り付けられている。ドアトリム23の上部には、利用者の車両外側からの操作を検出する検出装置30が配置されている。
次に、検出装置30について説明する。
図1及び図3に示すように、検出装置30は、車両ドア3の開閉方向に間隔をあけて配置される第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33を備えている。検出装置30は、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33に接続される検出回路35と、ドアECU10に制御信号を出力する制御回路36とを備えている。さらに、検出装置30は、第1センサ電極31、第2センサ電極32、第3センサ電極33、検出回路35及び制御回路36が実装される基板37と、検出装置30の構成部材を収容する筐体38とを備えている。
筐体38は、長尺状に形成されている。筐体38の長手方向における長さは、車両ドア3の窓ガラス5の前後方向における長さよりも短くなっている。
図3に示すように、第1センサ電極31、第2センサ電極32及び第3センサ電極33は、略矩形板状をなしている。第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33は、各々のセンサ電極31,32,33に接近した検出対象とともに擬似的なコンデンサを形成する。このため、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33は、各々のセンサ電極31,32,33に検出対象が近付くほど、検出対象との関係で定まる静電容量が高くなる。以降の説明では、こうしたセンサ電極と検出対象との関係で求まる静電容量を単に「センサ電極における静電容量」とも言う。また、各々のセンサ電極31,32,33のうちの任意のセンサ電極を説明する場合には符号を省略する。
第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33は、検出対象の検出範囲が車両の幅方向外側に広がるように配置されている。また、複数のセンサ電極の中で、第1センサ電極31は最も車両前方に位置し、第3センサ電極33は最も車両後方に位置し、第2センサ電極32は第1センサ電極31と第3センサ電極33との間に位置している。本実施形態において、車両ドア3の開方向D1は車両後方向であり、車両ドア3の閉方向D2は車両前方向である。
検出回路35は、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33に発振信号を出力することで、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33における静電容量に応じた信号を出力させる。そして、検出回路35は、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33から出力される信号をそれぞれA/D(アナログ/デジタル)変換した信号や、後述の近接信号並びに後述の離別信号を制御回路36に出力する。この検出回路35は、近接信号及び離別信号を出力する出力部41を構成する。
制御回路36は、検出回路35から出力される信号に基づいて各種の演算処理を実行し、その結果に応じた制御信号をドアECU10に出力する。詳しくは、制御回路36は、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33における静電容量に基づいて車両ドア3を開動作させるための開動作指令信号をドアECU10に出力したり、車両ドア3を閉動作させるための閉動作指令信号をドアECU10に出力したりする。こうした点で、本実施形態において、制御回路36は、「制御部」の一例に相当する。
図4に示すように、本実施形態では、各々のセンサ電極31,32,33に検出対象が接近したことを判定するための「判定値Cth」が設定される。すなわち、センサ電極における静電容量が判定値Cth以上である場合には、当該センサ電極に検出対象が接近したとされ、そうした接近を示す近接信号NFが検出回路35から出力される。一方、センサ電極における静電容量が判定値Cth未満であれば当該センサ電極に検出対象が接近していないとされ、近接信号NFは出力されない。なお、本実施形態では、近接信号NFが出力されている状態を「ON」で表し、近接信号NFが出力されていない状態を「OFF」で表す。また、判定値Cthは、予めの実験等によって最適値を求めることが好ましい。
また、センサ電極上を開方向D1及び閉方向D2などの所定の方向に検出対象が移動する場合には、検出対象がセンサ電極の中心部に近付くに連れて静電容量が増大し、検出対象がセンサ電極の中心部から離れるに連れて静電容量が減少する。従って、センサ電極において、静電容量の時間微分値が正の値の場合には、検出対象がセンサ電極の中心部に近付く方向に移動している状態と言え、静電容量の時間微分値が負の値の場合には、検出対象がセンサ電極の中心部から離れる方向に移動している状態と言える。
そこで、本実施形態では、各々のセンサ電極31,32,33から検出対象が離別したことを判定するための「微分判定値Dth」が設定される。すなわち、静電容量の時間微分値が微分判定値Dth未満である場合には、当該センサ電極に検出対象から離別したとされ、そうした離別を示す離別信号DFが検出回路35から出力される。一方、静電容量の時間微分値が微分判定値Dth以上であれば当該センサ電極から検出対象が離別していないとされ、離別信号DFは出力されない。なお、本実施形態では、離別信号DFが出力されている状態を「ON」で表し、離別信号DFが出力されていない状態を「OFF」で表す。
なお、検出対象がセンサ電極上で停止した場合は、静電容量の時間微分値が「0」になる。よって、検出対象がセンサ電極上で停止した場合と検出対象がセンサ電極から離れる場合とを区別するために、微分判定値Dthは「0」未満の値に設定されることが好ましい。さらに、検出回路35及び制御回路36などの回路に発生するノイズによって、センサ電極における静電容量が変動する場合には、当該ノイズによって静電容量の時間微分値が「0」未満になる可能性もある。そこで、微分判定値Dthは、回路に発生するノイズによって、変動し得る静電容量の時間微分値よりも小さな値に設定されることが好ましい。言い換えれば、回路に発生するノイズによって、静電容量の時間微分値が微分判定値Dth未満とならないように、微分判定値Dthを設定することが好ましい。
以下、制御回路36がドアECU10に開作動指令信号や閉作動指令信号を出力する条件について説明する。
本実施形態の検出装置30は、利用者の操作として、車両ドア3が全閉状態である場合には、認証センサ電極である第1センサ電極31に検出対象となる手をかざして認証操作を行った後、当該検出対象を開方向D1に沿って移動させることにより開操作を行うことを想定している。また、検出装置30は、利用者の操作として、車両ドア3が全開状態である場合には、認証センサ電極である第3センサ電極33に検出対象となる手をかざして認証操作を行った後、当該検出対象を閉方向D2に移動させることにより閉操作を行うことを想定している。なお、以下では、上記開操作や上記閉操作のことを開閉操作という。また、上記認証操作は、利用者が手などを認証センサ電極に接近させた状態を暫くの間に亘って維持する操作である。ちなみに、利用者は、車両ドア3を開閉作動させるために、手を除く身体の一部をセンサ電極に接近させたり、持ち物をセンサ電極に接近させたりしてもよい。
そして、制御回路36は、認証操作に加えて開閉操作がおこなわれたことを判定した場合に、ドアECU10に開作動指令信号または閉作動指令信号といった作動指令信号を出力する。詳しくは、制御回路36は、認証操作を検出した後に開操作を検出した場合に開作動指令信号を出力し、認証操作を検出した後に閉操作を検出した場合に閉作動指令信号を出力する。なお、認証操作及び開閉操作を判定する制御回路36は判定部42を構成する。
次に、図5を参照して、車両ドア3を開閉作動させるために制御回路36が実行する基本的な処理についてその手順を説明する。なお、この処理は、制御回路36によって繰り返し実行される。また、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、ステップ番号を表現する。
図5に示すように、制御回路36は、上記認証操作判定を実行する(S100)。この認証操作判定の詳細は後述する。次に、制御回路36は、認証操作判定により認証操作が行われたか否かを判定し(S101)、認証操作が行われていない場合には(S101:NO)、本処理を一旦終了する。
一方、制御回路36は、認証操作が行われた場合には(ステップ101:YES)、開閉操作判定を実行する(S102)。この開閉操作判定の詳細は後述する。次に、制御回路36は、開閉操作判定により開閉操作が行われたか否かを判定し(S103)、開閉操作が行われていない場合には(S103:NO)、本処理を一旦終了する。
一方、制御回路36は、開閉操作が行われた場合には(ステップ103:YES)、ドアECU10に向けて作動指令信号を出力する(S104)。ここで、開閉操作判定により開操作が行われたと判定される場合には、制御回路36は、ドアECU10に向けて開作動指令信号を出力する。また、開閉操作判定により閉操作が行われたと判定される場合には、制御回路36は、ドアECU10に向けて閉作動指令信号を出力する。こうして作動指令信号が出力されると、車両ドア3は開始電極から最終電極に向かう方向に作動する。そして、本処理を一旦終了する。
次に、上記認証操作判定について説明する。
なお、以下では、複数のセンサ電極の並び方向において、車両ドア3の位置が全閉位置であるときには同車両ドア3の開方向D1における端部に位置する第3センサ電極33を最終電極と言い、同開方向D1における前記端部とは反対の端部に位置する第1センサ電極31を開始電極と言う。一方、車両ドア3の位置が全開位置であるときには同車両ドア3の閉方向D2における端部に位置する第1センサ電極31を最終電極と言い、同閉方向D2における前記端部とは反対の端部に位置する第3センサ電極33を開始電極と言う。また、開始電極と最終電極との間に位置する第2センサ電極32を中間電極と言う。
図6に、認証操作判定処理の手順を示す。
制御回路36は、本処理を開始すると、開始電極の近接信号NFsがOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S200)。ここで、車両ドア3の位置が全閉位置である場合には、制御回路36は、第1センサ電極31を開始電極として認識し、第3センサ電極33を最終電極として認識する。一方、車両ドア3の位置が全開位置である場合には、制御回路36は、第3センサ電極33を開始電極として認識し、第1センサ電極31を最終電極として認識する。また、この開始電極は、上記認証センサ電極に相当する。
そして、開始電極の近接信号NFsがOFFからONに切り替わったタイミングではないと判定する場合(S200:NO)、制御回路36は、認証操作が行われたと判定すること無く、今回のタイミングにおける認証操作の判定を終了する。
一方、開始電極の近接信号NFsがOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S200:YES)、制御回路36は第1経過時間Te1を取得する(S202)。この第1経過時間Te1は、開始電極の近接信号NFsがOFFからONに切り替わってから現在までの経過時間であり、制御回路36が計測する。なお、第1経過時間Te1は、開始電極の近接信号NFsがONからOFFに切り替わると「0」にリセットされる。
次に、制御回路36は、第1経過時間Te1が第1判定時間Tth1以上であるか否かを判定する(S202)。この第1判定時間Tth1には、利用者が手などを開始電極に接近させた状態を暫くの間に亘って維持していることを判定するのに適した値が設定されている。そして、第1経過時間Te1が第1判定時間Tth1未満である場合(S202:NO)、制御回路36は、S201及びS202の各処理を繰り返す。
一方、第1経過時間Te1が第1判定時間Tth1以上である場合(S202:YES)、制御回路36は、開始電極に対する認証操作が行われたと判定して(S203)、今回のタイミングにおける認証操作の判定を終了する。
こうした図6に示す一連の処理により、認証操作の判定が行われる。
次に、上記開閉操作判定について説明する。
図7に、開閉操作判定処理の手順を示す。
制御回路36は、本処理を開始すると、近接信号NFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたか否かを判定する(S300)。このS300では、開始電極の近接信号NFsが出力された後、中間電極の近接信号NFcが出力されて、その後、最終電極の近接信号NFeが出力されると、制御回路36は肯定判定する。そして、近接信号NFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されていない場合(S300:NO)、制御回路36は、開閉操作が行われたと判定すること無く、今回のタイミングにおける開閉操作の判定を終了する。
一方、近接信号NFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されている場合(S300:YES)、制御回路36は、離別信号DFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたか否かを判定する(S301)。このS301では、開始電極の離別信号DFsが出力された後、中間電極の離別信号DFcが出力されて、その後、最終電極の離別信号DFeが出力されると、制御回路36は肯定判定する。そして、離別信号DFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されていない場合(S301:NO)、制御回路36は、開閉操作が行われたと判定すること無く、今回のタイミングにおける開閉操作の判定を終了する。
一方、離別信号DFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されている場合(S302:YES)、制御回路36は、開閉操作が行われたと判定する(S302)。車両ドア3が全閉状態のときに、S302において開閉操作が行われたと判定される場合には、制御回路36は、開操作が行われたと判定する。また、車両ドア3が全開状態のときに、S302において開閉操作が行われたと判定される場合には、制御回路36は、閉操作が行われたと判定する。
こうして、車両ドア3が全閉状態のときの開始電極である第1センサ電極31に対して上記認証操作が行われたと判定された後、開操作が行われたと判定される場合には、上記図5に示したS104の処理にて開作動指令信号が出力されることにより、車両ドア3は開方向に作動する。一方、車両ドア3が全開状態のときの開始電極である第3センサ電極33に対して上記認証操作が行われたと判定された後、閉操作が行われたと判定される場合には、上記図5に示したS104の処理にて、閉作動指令信号が出力されることにより、車両ドア3は閉方向に作動する。
制御回路36は、上記開閉操作判定処理の実行中において規定の条件が成立する場合には、当該開閉操作判定処理の実行を中止する判定中止処理を実行する。この判定中止処理として、制御回路36は、図8〜図13を参照して説明する以下の第1判定中止処理、第2判定中止処理、第3判定中止処理、第4判定中止処理、第5判定中止処理、及び第6判定中止処理を実行する。これら第1判定中止処理から第6判定中止処理までの各処理は、上記開閉操作判定処理が開始されると実行される。なお、上記開閉操作判定処理は、開始電極の近接信号NFsが出力されることにより上記認証操作が行われたと判定された後に実行される。従って、第1判定中止処理から第6判定中止処理までの各処理は、開始電極の近接信号NFsが出力された後に実行される処理となっている。
図8に第1判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、中間電極であって開始電極の隣りに位置する第2センサ電極32の近接信号NFcがOFFであるか否か、つまり開始電極の近接信号NFsが出力された後、中間電極の近接信号NFcがまだ出力されていない状態であるかを判定する(S400)。そして、中間電極の近接信号NFcがOFFではない場合(S400:NO)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、中間電極の近接信号NFcがOFFである場合(S400:YES)、制御回路36は、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S401)。そして、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングである場合には(S401:YES)、制御回路36は、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S403)、本処理を終了する。このようにして開閉操作判定処理が中止されると、上記図5に示したS103の処理では、開閉操作が行われていないと判定されるため(S103:NO)、S104の処理が実行されず作動指令信号は出力されない。従って、車両ドア3は作動しない。
一方、S401にて、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングではないと判定する場合(S401:NO)、制御回路36は、最終電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S402)。そして、最終電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングではないと判定する場合(S402:NO)、制御回路36は、S401及びS402の各処理を繰り返す。
一方、S402において、最終電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S402:YES)、制御回路36は、上記S403の処理を実行することにより、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して、本処理を終了する。
図9に第2判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、最終電極の近接信号NFeがOFFであるか否か、つまり開始電極の近接信号NFsが出力された後、最終電極の近接信号NFeがまだ出力されていない状態であるかを判定する(S500)。そして、最終電極の近接信号NFeがOFFではない場合(S500:NO)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、最終電極の近接信号NFeがOFFである場合(S500:YES)、制御回路36は、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S501)。そして、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングではない場合(S501:NO)、制御回路36は、S501の処理を繰り返す。
一方、S501にて、開始電極の近接信号がOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S501:YES)、制御回路36は、上記S403の処理と同様に、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S502)、本処理を終了する。
図10に第3判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、中間電極の近接信号NFcがOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S600)。そして、中間電極の近接信号NFcがOFFからONに切り替わったタイミングではないと判定する場合(S600:NO)、制御回路36は、S600の処理を繰り返す。
一方、中間電極の近接信号NFcがOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S600:YES)、制御回路36は、出力時間Te2を取得する(S601)。この出力時間Te2は、中間電極の近接信号NFcがONになっている時間であり、制御回路36が計測する。なお、出力時間Te2の計測は、中間電極の近接信号NFsがONからOFFに切り替わったタイミングで停止される。また、出力時間Te2は、後述のS603の判定処理が終わると「0」にリセットされる。
次に、制御回路36は、中間電極の近接信号NFsがONからOFFに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S602)。そして、中間電極の近接信号NFcがONからOFFに切り替わったタイミングではないと判定する場合(S602:NO)、制御回路36は、S601及びS602の処理を繰り返す。
一方、中間電極の近接信号NFcがONからOFFに切り替わったタイミングであると判定する場合(S602:YES)、制御回路36は、出力時間Te2が第2判定時間Tth2以上であるか否かを判定する(S603)。この第2判定時間Tth2には、利用者の開閉操作時における上記近接信号NFcの出力時間についてその最大時間の適合値が設定されている。
そして、出力時間Te2が第2判定時間Tth2未満であると判定する場合には(S603:NO)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、出力時間Te2が第2判定時間Tth2以上であると判定する場合には(S603:YES)、制御回路36は、上記S403の処理と同様に、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S604)、本処理を終了する。
図11に第4判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、開始電極の離別信号DFs及び中間電極の近接信号NFcがともにONになったか否かを判定する(S700)。そして、S700にて肯定判定されるまで、制御回路36は、S700の処理を繰り返す。
S700にて、開始電極の離別信号DFs及び中間電極の近接信号NFcがともにONになったと判定する場合(S700:YES)、制御回路36は、第3経過時間Te3を取得する(S701)。この第3経過時間Te3は、開始電極の離別信号DFs及び中間電極の近接信号NFcがともにONとなったタイミングから現在までの経過時間であり、制御回路36が計測する。なお、第3経過時間Te3は、後述のS703の判定処理にて肯定判定されると「0」にリセットされる。
次に、制御回路36は、最終電極の離別信号DFeがONであるか否かを判定する(S702)。そして、最終電極の離別信号DFeがONであると判定する場合には(S702:YES)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、S702にて、最終電極の離別信号DFeがONではないと判定する場合には(S702:NO)、制御回路36は、第3経過時間Te3が第3判定時間Tth3以上であるか否かを判定する(S703)。この第3判定時間Tth3には、開始電極の離別信号DFs及び中間電極の近接信号NFcがともにONになってから最終電極の離別信号DFeがONになるまでに要する時間であって利用者の開閉操作時における最大時間の適合値が設定されている。
そして、第3経過時間Te3が第3判定時間Tth3未満であると判定する場合には(S703:NO)、制御回路36は、S701及びS702及びS703の各処理を繰り返す。
一方、第3経過時間Te3が第3判定時間Tth3以上であると判定する場合には(S703:YES)、制御回路36は、上記S403の処理と同様に、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S704)、本処理を終了する。
図12に第5判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、最終電極の近接信号NFeがOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S800)。そして、S800にて肯定判定されるまで、制御回路36は、S800の処理を繰り返す。
S800にて、最終電極の近接信号NFeがOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S800:YES)、制御回路36は、開始電極の離別信号DFsがONであるか否かを判定する(S801)。そして、開始電極の離別信号DFsがONであると判定する場合(S801:YES)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、S801にて、開始電極の離別信号DFsがONではないと判定する場合には(S801:NO)、制御回路36は、上記S403の処理と同様に、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S802)、本処理を終了する。
図13に第6判定中止処理の手順を示す。この処理を開始すると、制御回路36は、最終電極の離別信号DFeがOFFからONに切り替わったタイミングであるか否かを判定する(S900)。そして、S900にて肯定判定されるまで、制御回路36は、S900の処理を繰り返す。
S900にて、最終電極の離別信号DFeがOFFからONに切り替わったタイミングであると判定する場合(S900:YES)、制御回路36は、開始電極の近接信号NFsがONであるか否かを判定する(S901)。そして、開始電極の近接信号NFsがONではないと判定する場合(S901:NO)、制御回路36は、本処理を終了する。
一方、S901にて、開始電極の近接信号NFsがONであると判定する場合には(S901:YES)、制御回路36は、上記S403の処理と同様に、現在実行している今回の開閉操作判定処理を中止して(S902)、本処理を終了する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)図5に示したように、制御回路36を備える検出装置30は、S101にて認証操作が行われたと判定するとともに、S103にて開閉操作が行われたと判定する場合に、S104にて作動指令信号を出力する。つまり、認証操作及び開閉操作が行われたと判定した場合に車両ドア3を開閉作動させる。換言すると、検出装置30は、第1操作又は第2操作が行われたと判定しても、認証操作が行われたと判定できない場合には開閉体を開閉作動させない。したがって、検出装置30は、利用者の操作の誤検出による車両ドア3の開閉作動を抑制できる。
ここで、利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が上記開始電極から上記最終電極に向かって順番に変化していく。従って、利用者による開閉操作が行われた場合には、近接信号NF及び離別信号DFが図14に示すように変化する。
図14に示すように、利用者による開閉操作が行われる場合には、まず時刻t11において開始電極の近接信号NFsが出力される。そしてその後、時刻t12において中間電極の近接信号NFcが出力される。そして、その後、時刻t14において最終電極の近接信号NFeが出力される。また、時刻t13にて開始電極の離別信号DFsが出力される。そしてその後、時刻t15において中間電極の離別信号DFcが出力される。そして、その後、時刻t16において最終電極の離別信号DFeが出力される。
他方、降雨や洗車等により窓ガラス5に水が掛かっており、複数のセンサ電極が水滴を検出している場合の近接信号NF及び離別信号DFの変化についてその一例を図15に示す。
図15に示すように、複数のセンサ電極が水滴を検出している場合には、時刻t21において開始電極の近接信号NFsが出力される。そしてその後、時刻t22において最終電極の近接信号NFeが出力される。そして、その後、時刻t24において中間電極の近接信号NFcが出力される。また、時刻t23にて開始電極の離別信号DFsが出力される。そしてその後、時刻t25において最終電極の離別信号DFeが出力される。そして、その後、時刻t26において中間電極の離別信号DFcが出力される。
このように複数のセンサ電極が水滴を検出している場合には、複数のセンサ電極の検出信号が開始電極から最終電極に向かって順番に変化することは希であり、不規則に変化することの方が多い。
そこで、制御回路36は、図7に示したように、S300にて近接信号NFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたと判定するとともに、S301にて離別信号DFが開始電極から最終電極に向かって順番に出力されたと判定する場合に、S302にて開閉操作が行われたと判定する。そのため、開閉操作の誤検出を抑制することができる。
(2)上述したように、利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が開始電極から最終電極に向かって順番に変化していく。そのため、利用者による開閉操作が行われる場合には、開始電極の近接信号NFsが出力された後、開始電極の隣りに位置する中間電極の近接信号NFcが出力される前において、開始電極の近接信号NFsが再度出力される可能性は低い。また、開始電極の近接信号NFsが出力された後、開始電極の隣りに位置する中間電極の近接信号NFcが出力される前において、開始電極から最も離れた位置に配設される最終電極の近接信号NFeが出力される可能性も低い。そのため、そうした信号が出力される場合には、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、制御回路36は、上述したように、開始電極の近接信号NFsが出力された後に実行する第1判定中止処理(図8に図示)にて、中間電極の近接信号NFcがOFFであり当該近接信号NFcが出力されていないと判定された場合において(S400:YES)、開始電極の近接信号NFsが出力された場合(S401:YES)、または最終電極の近接信号NFeが出力された場合には(S402:YES)、開閉操作判定を中止する(S403)。従って、開始電極の近接信号NFsが出力された後、開始電極の隣りに位置する中間電極の近接信号NFcが出力されるまでの間において、開始電極の近接信号NFsが再度出力された場合または最終電極の近接信号NFeが出力された場合には、開閉操作判定が中止される。そのため、開閉操作の誤検出を抑制できる。
(3)利用者による開閉操作が行われる場合には、複数のセンサ電極の検出信号が開始電極から最終電極に向かって順番に変化していく。そのため、利用者による開閉操作が行われる場合には、開始電極の近接信号NFsが出力された後、最終電極の近接信号NFeが出力される前に開始電極の近接信号NFsが再度出力される可能性は低い。そのため、そうした信号が出力される場合には、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、制御回路36は、上述したように、開始電極の近接信号NFsが出力された後に実行する第2判定中止処理(図9に図示)にて、最終電極の近接信号NFeがOFFであり当該近接信号NFeが出力されていないと判定された場合において(S500:YES)、開始電極の近接信号NFsが出力された場合には(S501:YES)、開閉操作判定を中止する(S502)。従って、開始電極の近接信号NFsが出力された後、最終電極の近接信号NFeが出力されるまでの間において、開始電極の近接信号NFsが再度出力された場合には開閉操作判定が中止される。そのため、開閉操作の誤検出を抑制できる。
(4)図16(A)に示すように、利用者による開閉操作が行われる場合には、検出対象が上記中間電極を素早く通過するため、当該中間電極の近接信号NFcの出力時間Te2は短い。一方、図16(B)に示すように、降雨や洗車等により、中間電極に水滴が付着する場合には、そうした水滴の付着が連続して起きやすいため、中間電極の近接信号NFcは継続して出力されやすい状態になり、出力時間Te2は長くなる傾向がある。また、付着した水滴が中間電極から流れ落ちていくのにはある程度の時間がかかるため、この場合には、中間電極が水滴を検出している時間が長くなり、出力時間Te2は長くなる傾向がある。
そこで、制御回路36は、図10に示した上記第3中止判定処理にて、中間電極の近接信号NFcの出力時間Te2が第2判定時間Tth2以上であると判定する場合には(S603:YES)、中間電極が水滴を検出している可能性があるため、開閉操作判定を中止する(S604)。従って、開閉操作の誤検出を抑制できる。
(5)図17(A)に示すように、利用者による開閉操作が行われる場合には、開始電極から最終電極までの間を検出対象が比較的速い速度で移動する。そのため、検出対象が開始電極から離別して中間電極に近づいた時点から最終電極の離別信号DFeが出力されるまでに要する電極通過時間PT(時刻t31〜時刻t32の時間)は短い。一方、図17(B)に示すように、降雨や洗車等により、センサ電極に水滴が付着する場合には、そうした水滴の付着が連続して起きやすい。また、付着した水滴がセンサ電極から流れ落ちていくのにはある程度の時間がかかるため、センサ電極が水滴を検出している時間は長くなる。そのため、センサ電極に水滴が付着する場合には、上記電極通過時間PT(時刻t41〜時刻t42の時間)は長くなる傾向がある。従って、検出対象が開始電極から離別して中間電極に近づいた時点から規定の判定時間が経過するまでの間に、最終電極の離別信号DFeが出力されない場合には、最終電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、制御回路36は、図11に示した上記第4中止判定処理にて、開始電極の離別信号DFs及び中間電極の近接信号NFcがともにONになったと判定する場合(S700:YES)、上記第3経過時間Te3の計測を開始する。そして、最終電極の離別信号DFeがONではないと判定される状況において(S702:NO)、つまり最終電極の離別信号DFeが出力されていない状況において、第3経過時間Te3が第3判定時間Tth3以上であると判定すると(S703:YES)、制御回路36は、S704にて開閉操作判定を中止する。従って、開始電極の離別信号DFsが出力されるとともに中間電極の近接信号NFcが出力された時点から第3判定時間Tth3が経過するまでの間に最終電極の離別信号DFeが出力されない場合には、開閉操作判定が中止される。そのため、開閉操作の誤検出を抑制できる。
(6)図18に示すように、利用者による開閉操作が行われる場合には、最終電極の近接信号NFeが出力されたタイミング(時刻t51)において、開始電極の離別信号DFsは出力されている可能性が高い。一方、図19に示すように、降雨や洗車等により、開始電極に水滴が付着している場合には、付着した水滴が開始電極から流れ落ちていくのにある程度の時間がかかる。そのため、最終電極の近接信号NFeが出力されたタイミング(時刻t61)において、開始電極の離別信号DFsは出力されていない可能性が高い。従って、最終電極の近接信号NFeが出力されたタイミングで開始電極の離別信号DFsが出力されていない場合には、開始電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、制御回路36は、図12に示した上記第5判定中止処理にて、最終電極の近接信号NFeがONになったタイミングで(S800:YES)、開始電極の離別信号DFsがONではないと判定する場合には(S801:NO)、開閉操作判定を中止する(S802)。従って、最終電極の近接信号NFeが出力されたタイミングで開始電極の離別信号DFsが出力されていない場合には、開閉操作判定が中止される。そのため、開閉操作の誤検出を抑制できる。
(7)図20に示すように、利用者による開閉操作が行われる場合には、上述した認証判定が行われた後、検出対象が上記開始電極から素早く離れていくため、最終電極の離別信号DFeが出力されたタイミング(時刻t71)において、開始電極の近接信号NFsは出力されていない可能性が高い。一方、図21に示すように、降雨や洗車等により、開始電極に水滴が付着している場合には、付着した水滴が開始電極から流れ落ちていくのにある程度の時間がかかる。そのため、最終電極の離別信号DFeが出力されたタイミング(時刻t81)において、開始電極の近接信号NFsが出力されている可能性が高い。従って、最終電極の離別信号DFeが出力されたタイミングで開始電極の近接信号NFsが出力されている場合には、開始電極に水滴が付着しており、開閉操作を誤検出していると判断することができる。
そこで、制御回路36は、図13に示した上記第6判定中止処理にて、最終電極の離別信号DFeがONになったタイミングで(S900:YES)、開始電極の近接信号NFsがONであると判定する場合には(S901:NO)、開閉操作判定を中止する(S902)。従って、最終電極の離別信号DFeが出力されたタイミングで開始電極の近接信号NFsが出力されている場合には開閉操作判定が中止される。そのため開閉操作の誤検出を抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1判定中止処理から上記第6判定中止処理までの全ての処理についてその実行を省略してもよい。この場合でも上記(1)に記載の作用効果を得ることができる。
・上記第1判定中止処理から上記第6判定中止処理までの各処理について少なくとも1つの処理を実行するようにしてもよい。この場合でも実行する判定中止処理に応じた作用効果を得ることができる。
・上記第4判定中止処理の変更例として、例えば中間電極の離別信号DFcが出力されるとともに最終電極の近接信号NFsが出力された時点から規定の判定時間が経過するまでの間に最終電極の離別信号DFeが出力されない場合には開閉操作判定を中止する処理を実行してもよい。
・上記実施形態において、利用者の操作として、車両ドア3が全閉状態である場合に、例えば第1センサ電極31及び第2センサ電極32の両方に手をかざした後、開方向D1に沿って開操作するようにしてもよい。なお、この場合には、第1センサ電極31及び第2センサ電極32が認証センサ電極に相当する。また、車両ドア3が全開状態である場合に、例えば第2センサ電極32及び第3センサ電極33の両方に手をかざした後、閉方向D2に沿って閉操作するようにしてもよい。なお、この場合には、第2センサ電極32及び第3センサ電極33が認証センサ電極に相当する。
・上記実施形態では、センサ電極に検出対象が近づいたことを示すために近接信号NFをONにしたが、センサ電極に検出対象が近づいたことを示す近接信号を他の態様で出力してもよい。例えばセンサ電極における静電容量が上記判定値Cth以上である場合には、近接信号が出力されているとみなして上記の各種処理を実行してもよい。同様に、センサ電極から検出対象が離れたことを示すために離別信号DFをONにしたが、センサ電極から検出対象が離れたことを示す信号を他の態様で出力してもよい。例えばセンサ電極における静電容量の時間微分値が上記微分判定値Dth未満である場合には、離別信号が出力されているとみなして上記の各種処理を実行してもよい。
・上記認証操作判定を省略する。そして、上記開閉操作判定を実行して開閉操作が行われたと判定される場合には、車両ドア3を開始電極から最終電極に向かう方向に作動させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、検出装置30が第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33を備えたが、これに限らず、列をなすように設けられる少なくとも2つのセンサ電極を備えれば、センサ電極の数及び配置は適宜変更可能である。なお、センサ電極の数が2つである場合には、開始電極と最終電極との間に中間電極が存在しないため、上記第3判定中止処理及び上記第4判定中止処理の実行は省略し、他の各処理についてはセンサ電極の数が2つであることに対応させて適宜変更すればよい。また、センサ電極の数が4つである場合には、例えば開始電極と最終電極との間に配置された複数のセンサ電極のいずれか1つを中間電極としたり、開始電極と隣り合うセンサ電極を中間電極とすればよい。
・上記実施形態において、検出装置30の設置箇所は適宜変更可能であり、例えばボデー2に設けてもよい。
・上記実施形態では、車両ドア3を開閉体の一例としたが、これに限らず、スイングドアやバックドア、あるいはアクチュエータの駆動により開閉作動する窓ガラス5を開閉としてもよい。なお、この場合、第1センサ電極31、第2センサ電極32、及び第3センサ電極33は、開閉体の開閉方向に並ぶように配置することが好ましい。
・上記実施形態において、制御回路36は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア(特定用途向け集積回路:ASIC)などの1つ以上の専用のハードウェア回路又はこれらの組み合わせを含む回路として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROMなどのメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリ、すなわち記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
1…車両、2…ボデー、2a…開口、3…車両ドア、4…ドア本体、5…窓ガラス、6…ドアロック、10…ドアECU、11…ドア駆動ユニット、12…ドアロック駆動ユニット、21…ドアアウタパネル、22…ドアインナパネル、23…ドアトリム、30…検出装置、31…第1センサ電極、32…第2センサ電極、33…第3センサ電極、35…検出回路、36…制御回路、37…基板、38…筐体、41…出力部、42…判定部。

Claims (8)

  1. 列をなすように設けられ、検出対象との間隔が短いほど静電容量が大きくなる複数のセンサ電極と、
    アクチュエータを制御して車両の開閉体を開閉作動させる制御部と、
    前記静電容量の変化に応じて変化する信号であって前記センサ電極に前記検出対象が近づいたことを示す近接信号と、前記静電容量の変化に応じて変化する信号であって前記センサ電極から前記検出対象が離れたことを示す離別信号とを出力する出力部と、
    複数の前記センサ電極の並び方向において、前記開閉体の位置が全閉位置であるときには前記開閉体の開方向における端部に位置する前記センサ電極を最終電極とし、前記開方向における前記端部とは反対の端部に位置する前記センサ電極を開始電極とし、前記開閉体の位置が全開位置であるときには前記開閉体の閉方向における端部に位置する前記センサ電極を最終電極とし、前記閉方向における前記端部とは反対の端部に位置する前記センサ電極を開始電極としたときに、複数の前記センサ電極の前記近接信号が前記開始電極から前記最終電極に向かって順番に出力されるとともに、複数の前記センサ電極の前記離別信号が前記開始電極から前記最終電極に向かって順番に出力された場合に開閉操作が行われたと判定する開閉操作判定を行う判定部を備えており、
    前記制御部は、前記開閉操作が行われたと判定される場合に、前記開閉体を前記開始電極から前記最終電極に向かう方向に作動させる
    車両用操作検出装置。
  2. 前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記近接信号が出力された後、前記開始電極の隣りに位置する前記センサ電極の前記近接信号が出力される前に、前記開始電極の前記近接信号が再度出力された場合または前記最終電極の前記近接信号が出力された場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1に記載の車両用操作検出装置。
  3. 前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記近接信号が出力された後、前記最終電極の前記近接信号が出力される前に前記開始電極の前記近接信号が再度出力された場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1または2に記載の車両用操作検出装置。
  4. 前記センサ電極は3つ以上設けられており、前記開始電極と前記最終電極との間に位置する前記センサ電極を中間電極としたときに
    前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記中間電極の前記近接信号の出力時間が規定の判定時間以上である場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用操作検出装置。
  5. 前記センサ電極は3つ以上設けられており、前記開始電極と前記最終電極との間に位置する前記センサ電極を中間電極としたときに
    前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記開始電極の前記離別信号が出力されるとともに前記中間電極の前記近接信号が出力された時点から規定の判定時間が経過するまでの間に前記最終電極の前記離別信号が出力されない場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用操作検出装置。
  6. 前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記最終電極の前記近接信号が出力されたタイミングで前記開始電極の前記離別信号が出力されていない場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用操作検出装置。
  7. 前記判定部は、前記開閉操作判定の実行中であって、前記最終電極の前記離別信号が出力されたタイミングで前記開始電極の前記近接信号が出力されている場合には前記開閉操作判定を中止する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用操作検出装置。
  8. 複数の前記センサ電極のうち1以上の前記センサ電極を認証センサ電極とし、
    前記判定部は、前記開閉操作判定と、前記認証センサ電極の前記近接信号が予め定められた態様で出力された場合に認証操作が行われたと判定する認証操作判定とを行い、
    前記制御部は、前記認証操作と前記開閉操作の両操作が行われたと判定される場合に、前記開閉体を前記開始電極から前記最終電極に向かう方向に作動させる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用操作検出装置。
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