JP2021024716A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気圧測定専用のセンサーを設けなくても気圧を求められるようにし、画像形成装置の低コスト化を図る。【解決手段】画像形成装置の画像形成部は搬送される用紙に画像を形成する。超音波センサーは搬送される用紙の検知に用いられる。超音波センサーは、超音波を送る送信部と、超音波を受信する受信部を含む。超音波センサーは受信部が受信した超音波の強さに応じた電圧を出力する。制御部は、超音波センサーの出力電圧の大きさに基づいて現在気圧を認識する。【選択図】図6

Description

本発明は、超音波センサーを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置は、画像を形成し、用紙を印刷する。例えば、複合機、プリンターが画像形成装置である。画像形成装置に超音波センサーが設けられることがある。例えば、超音波センサーは用紙の重送(2枚以上の重なった用紙の搬送)の検知のために用いられる。重送は紙詰まりや印刷エラーの原因となる。この重送を検知する装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、シート状部材の搬送路を挟んだ一方からシート状部材の方向へ超音波を発信し、シート状部材の搬送路を挟んだ他方で受信して超音波受信信号を出力し、超音波の発信の直前に、超音波受信の出力値をノイズ信号として取得保持し、超音波受信信号の振幅とノイズ信号の振幅を比較し、重送であるか否かの第1の判定を行い、超音波受信信号の位相変化を検出し、検出した位相変化を基に重送であるか否かの第2の判定を行う重送検知装置が記載されている。2つの手法を組み合わせることにより、センサー間距離、温度、湿度、気圧といった外的要因や、シート状部材の厚さによらず、確実に重送を検知しようとする(特許文献1:請求項1、段落[0011])。
特開2004−231403号公報
画像形成装置に、気圧センサーを搭載することがある。気圧センサーにより画像形成装置の設置環境での気圧が測られる。気圧を考慮して印刷での処理が調整される。例えば、気圧の測定結果に基づき、動作に用いる電圧の大きさを調整することがある。言い換えると、気圧に基づき、印刷動作上のパラメーターを調整することがある。例えば、色材を用いて画像を作る部分に印加する電圧の大きさが調整される。どのような気圧でも、印刷物の濃度を適切な範囲で保つために調整が行われる。
しかし、気圧センサーは比較的高価な場合がある。気圧センサーを搭載すると、画像形成装置の製造コストが上がるという問題がある。しかし、気圧センサーを搭載しないと、気圧に応じた調整を行うことができない。同じ内容の印刷物を印刷した場合、気圧によって色の濃度が大きく変わる可能性がある。
特許文献1は、超音波センサーの出力に基づき、重送か否かを複数の手法で判定し、重送の誤検知を防ごうとする技術である。しかし、特許文献1には、気圧の変化への対応に関する記載はない。気圧を測るためのセンサーに関する記載もない。従って、特許文献1記載の技術では、上記の問題を十分に解決することはできない。
本発明は、上記の課題に鑑み、気圧測定専用のセンサーを設けなくても気圧を求められるようにし、画像形成装置の低コスト化を図る。
上記課題を解消するため、本発明に係る画像形成装置は、給紙部、画像形成部、超音波センサー、制御部を含む。前記給紙部は用紙を供給する。前記画像形成部は搬送される用紙に画像を形成する。前記超音波センサーは搬送される用紙の検知に用いられる。前記超音波センサーは、超音波を送る送信部と、前記送信部からの超音波を受信する受信部を含む。前記超音波センサーは前記受信部が受信した超音波の強さに応じた電圧を出力する。前記制御部は、前記超音波センサーの出力電圧の大きさに基づいて現在気圧を認識する。
本発明によれば、超音波センサーを用いて気圧を求めることができる。気圧測定のための専用のセンサーを設けなくても気圧を求めることができる。装置の低コスト化を図ることができる。
実施形態に係るプリンターの一例を示す図である。 実施形態に係るプリンターの一例を示す図である。 実施形態に係るラインヘッドの一例を示す図である。 実施形態に係る用紙搬送部の一例を示す図である。 実施形態に係る用紙搬送部の一例を示す図である。 実施形態に係るプリンターでの現在気圧を求める方法の一例を示す図である。 超音波の受信エネルギーと気圧の関係の一例を示す図である。 実施形態に係る気圧認識用データの一例を示す図である。 実施形態に係る気温補正係数設定用データの一例を示す図である。
以下、図1〜図9を用いて本発明の実施形態に係る画像形成装置を説明する。画像形成装置として、プリンター100を例に挙げて説明する。なお、画像形成装置は、プリンター100に限られない。例えば、複合機のような他種の画像形成装置にも本発明を適用することができる。以下の本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(プリンター100)
図1、図2を用いて、実施形態に係るプリンター100を説明する。図1、図2は、実施形態に係るプリンター100の一例を示す図である。
図1に示すように、プリンター100は、制御部1、記憶部2、操作パネル3、印刷部4を含む。
制御部1はプリンター100の動作を制御する。制御部1は、プリンター100の各部分の動作を制御する。制御部1は、制御回路10、画像処理回路11、通信部12を含む。制御回路10は、例えば、CPUである。制御回路10は、処理、演算を行い、プリンター100の各部分を制御する信号を出力する。
画像処理回路11は、例えば、ASICである。画像処理回路11は、通信部12が受信した印刷用データに基づき、画像データを生成する。印刷用データは、例えば、印刷内容をページ記述言語で記述したデータを含む。画像処理回路11は、このデータを解析しラスタライズ処理を行って画像データを生成する。さらに、画像処理回路11は、生成した画像データの画像処理を行い、吐出用画像データを生成する。吐出用画像データは印刷ジョブに用いられる。
通信部12は通信制御回路と通信メモリーを含む。通信メモリーは通信用ソフトウェアを記憶する。通信部12はコンピューター200と通信する。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。通信部12はコンピューター200から印刷用データを受信する。
記憶部2はRAM、ROM、ストレージを含む。ストレージは、例えば、HDD又はSSDである。制御部1は、記憶部2のプログラムやデータに基づき、各部を制御する。
操作パネル3は使用者の設定操作を受け付ける。操作パネル3は、表示パネル31、タッチパネル32、ハードキー33を含む。制御部1は、メッセージや、設定用画面を表示パネル31に表示させる。制御部1は、操作用画像を表示パネル31に表示させる。操作用画像は、例えば、ボタン、キー、タブである。タッチパネル32の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。ハードキー33は、スタートキーやテンキーを含む。タッチパネル32、ハードキー33は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。
印刷部4は、給紙部5、用紙搬送部6、画像形成部7を含む。印刷ジョブのとき、制御部1は用紙を給紙部5に供給させる。給紙部5は複数設けられる。各給紙部5は用紙を収容する。用紙の束が各給紙部5(給紙カセット)にセットされる。各給紙部5には、給紙ローラー51が設けられる。印刷ジョブのとき、制御部1は、何れか1つの給紙部5を選択する。例えば、制御部1は、操作パネル3への入力で選択された給紙部5を選択する。あるいは、制御部1は、印刷ジョブで用いるサイズの用紙を収容する給紙部5を自動で選択する。印刷ジョブのとき、制御部1は選択した給紙部5の給紙ローラー51を回転させる。給紙ローラー51を回転させるための給紙モーター52(図5参照)が設けられる。給紙ローラー51の回転により、選択された給紙部5から用紙が供給される。
用紙搬送部6は、用紙搬送用の搬送ローラー対61を複数含む。また、用紙搬送部6は搬送ローラー対61を回転させる搬送モーター62を含む。搬送ローラー対61は用紙を搬送する。制御部1は用紙を用紙搬送部6に搬送させる。用紙搬送部6は、給紙部5から送り出された用紙を排出トレイ69まで搬送する。
さらに、用紙搬送部6は、搬送ユニット60を含む。搬送ユニット60は、駆動ローラー63、複数の従動ローラー64、搬送ベルト65を含む。搬送ベルト65は、駆動ローラー63と各従動ローラー64に架け回される。駆動ローラー63を回転させるためのベルトモーター66が設けられる。駆動ローラー63の回転により、搬送ベルト65と各従動ローラー64が回転する。搬送ベルト65の外周の上面に用紙がのる。搬送ベルト65の回転により、搬送ユニット60は、水平方向で用紙を搬送する。
用紙搬送部6は吸着ユニット67を含む。搬送ユニット60に吸着ユニット67が取り付けられる。例えば、吸着ユニット67は、静電気により、用紙を搬送ベルト65に吸着する。吸着ユニット67は空気を吸うことにより、用紙が搬送ベルト65に吸着するようにしてもよい。この場合、搬送ベルト65には、空気吸引用の孔が複数設けられる。吸着により、搬送用紙の位置のずれを防ぐことができる。
画像形成部7は、搬送用紙にインクを吐出して画像を形成する。言い換えると、画像形成部7は印刷する。画像形成部7は、複数のラインヘッド70を含む。各ラインヘッド70は、吐出するインクの色が異なる。例えば、画像形成部7は、ブラック(Bk)のインクを吐出するラインヘッド70と、シアン(C)のインクを吐出するラインヘッド70と、マゼンタ(M)のインクを吐出するラインヘッド70と、イエロー(Y)のインクを吐出するラインヘッド70を含む。
各ラインヘッド70は固定される。搬送ベルト65の上方に各ラインヘッド70が設けられる。各ラインヘッド70と搬送ベルト65の間に一定の隙間が設けられる。この隙間を用紙が通過する。なお、ラインヘッド70ごとに、インクを供給するインクタンクが設けられる。
各ラインヘッド70は、複数のノズル72を含む(図3参照)。各ノズル72の開口は搬送ベルト65と向かい合う。言い換えると、各ラインヘッド70のインクを吐出する面が搬送ベルト65と向かい合う。各ノズル72からインクが吐出される。インクは搬送用紙に着弾する。これにより、画像が記録(形成)される。ノズル72は主走査方向(用紙搬送方向と直交方向、図2の紙面垂直方向)に並べられる。主走査方向でのノズル72の間隔が1画素のピッチとなる。
(ラインヘッド70)
次に、図3を用いて、実施形態に係るラインヘッド70の一例を説明する。図3は、実施形態に係るラインヘッド70の一例を示す図である。なお、各色のラインヘッド70の構成は、同じである。そこで、以下の説明では、ブラックのラインヘッド70を例に挙げて説明する。ブラックのラインヘッド70の説明は、シアン、マゼンタ、イエローの各ラインヘッド70にもあてはまる。
1色のラインヘッド70は2以上の(複数の)ヘッド71を含む。言い換えると、ラインヘッド70は複数のヘッド71を組み合わせたものである。1色のラインヘッド70では、各ヘッド71は、主走査方向に列状、又は、千鳥状に並べられる。
各ヘッド71は複数のノズル72を含む。各ノズル72は主走査方向に並ぶ。主走査方向の間隔が均等になるようにノズル72が形成される。ノズル72の開口からインクが吐出される。つまり、画像形成部7は、インクを吐出して印刷するヘッド71を含む。用紙搬送方向と垂直な方向にノズル72が並ぶように各ヘッド71は固定される。
各ノズル72に対し、駆動素子73が設けられる。1つのノズル72に対して、1つの駆動素子73が設けられる。駆動素子73は圧電素子である。例えば、駆動素子73はピエゾ素子である。それぞれの駆動素子73は、駆動電圧の印加により変形する。印加された駆動電圧が大きいほど、駆動素子73の変形量が多い。
ヘッド71は1又は複数のドライバー回路74を含む。図3は、1つのヘッド71に1つのドライバー回路74を設ける例を示す。ドライバー回路74は各駆動素子73への電圧印加のON/OFFを行う。制御部1は、吐出用画像データ(インクを吐出すべきノズル72を示すデータ)を各ドライバー回路74に与える。吐出用画像データは、インクの吐出、不吐出を指示するデータ(2値的なデータ)である。例えば、制御部1(画像処理回路11)は、主走査方向の1ライン単位で吐出用画像データを各ドライバー回路74に送信する。
吐出用画像データに基づき、ドライバー回路74は、インクを吐出すべきノズル72の駆動素子73に駆動電圧を印加する。駆動電圧の波形は、例えば、パルスである。駆動電圧の印加により、駆動素子73は変形する。変形の圧力がノズル72にインクを供給する流路(不図示)に加わる。流路への圧力により、ノズル72からインクが吐出される。一方、ドライバー回路74は、インクを吐出させない画素に対応する駆動素子73に駆動電圧を印加しない。ドライバー回路74はインク吐出を実際に制御する。
また、ヘッド71は駆動電圧生成回路75を含む。駆動電圧生成回路75は、複数種の大きさの異なる電圧を生成する。例えば、駆動電圧生成回路75は、出力電圧が異なる電源回路を複数含む。ドライバー回路74は、駆動電圧生成回路75が生成する駆動電圧のうち、何れか1つを駆動素子73に印加する。印加する駆動電圧の大きさを変えることにより、ドライバー回路74は、吐出するインク量(液滴の量)を調整することができる。
また、制御部1は駆動信号生成回路13を含む。駆動信号生成回路13は駆動信号S1を生成する。駆動信号S1はインクを周期的に吐出させるための信号である。駆動信号S1は、例えば、クロック信号である。ヘッド71(ドライバー回路74)は、駆動信号S1が1回立ち上がるごとに、インクを吐出させる。インク吐出の基準周期が予め定められる。制御部1は、基準周期に対応する周波数の駆動信号S1を駆動信号生成回路13に生成させる。例えば、用紙搬送部6は、駆動信号S1の1周期あたり1画素の距離だけ用紙を搬送する。この処理をページの最初から最後まで、用紙搬送方向(副走査方向)で繰り返すことで、1ページが印刷される。
(用紙搬送)
次に、図2、図4、図5を用いて、実施形態に係る用紙搬送部6の一例を説明する。図4、図5は、実施形態に係る用紙搬送部6の一例を示す図である。
プリンター100は、給紙部5、用紙搬送部6を含む。図5に示すように、それぞれの給紙部5は、給紙モーター52、給紙ローラー51(ピックアップローラー)を含む。便宜上、図5では、給紙部5を1つのみ図示している。給紙モーター52は各給紙部5に設けられる。給紙モーター52の駆動により、給紙ローラー51が回転する。給紙ローラー51の回転により、給紙部5から用紙が送り出される。印刷ジョブのとき、制御部1は、何れかの給紙モーター52を回転させる。複数枚の用紙を連続して印刷するとき、制御部1は、給紙モーター52の回転、一時停止を繰り返し、用紙間に所定の紙間を設ける。
給紙部5から送り出された用紙は、用紙搬送部6に進入する。図4に示すように、用紙搬送部6は、搬送ローラー対61と搬送ガイド68を含む。搬送ローラー対61は回転し、用紙を搬送する。搬送ガイド68は、搬送用紙を案内する。図4は、用紙搬送部6のうち、下方(給紙部5)から上方(画像形成部7)に向けて搬送する部分の一例を示す。
用紙搬送部6は、1又は複数の搬送モーター62を含む。搬送モーター62の駆動により、1又は複数の搬送ローラー対61が回転する。搬送ローラー対61の回転により、用紙が搬送される。用紙は搬送ガイド68による搬送経路を通る。印刷ジョブのとき、制御部1は、搬送モーター62を回転させる。
ここで、重送(複数枚の用紙が重なった搬送)が生ずる場合がある。例えば、搬送のとき、先行用紙の一部に次の用紙の一部が重なることがある。また、ほぼ完全に2枚の用紙が重なって搬送されることもある。これらの重送によって、用紙の詰まりが生ずることがある。また、重送状態のまま画像形成部7を通過すると、複数枚の用紙に跨がって1ページの内容が印刷される。無駄な印刷が行われてしまう。重送発生時、搬送ローラー対61(搬送モーター62)を速やかに停止すべきである。そこで、プリンター100は超音波センサー8を含む(図2参照)。
超音波センサー8は、送信部81、受信部82、積分回路83、スイッチ回路84を含む。送信部81、受信部82は、圧電素子を含む。重送検知を行うとき、制御部1は、所定の周期(周波数)のパルス信号を送信部81に入力する。電圧(パルス信号)印加によって、圧電素子が変形する。その結果、送信部81は、入力されたパルス信号の周波数の超音波を発信する。送信部81は超音波を送る。
受信部82は、送信部81から放たれた超音波を受信する。受信部82の圧電素子は、超音波の圧力の強さ(音圧)に応じた電荷(電圧)を出力する。なお、受信部82は圧電素子の出力を増幅する増幅回路を含んでもよい。言い換えると、受信部82は、圧電素子の出力を増幅した電圧(電荷)を出力してもよい。
図4に示すように、送信部81と受信部82は搬送用紙を挟むように設けられる。送信部81の超音波発信面と受信部82の超音波受信面が向かい合う。送信部81と受信部82の間を用紙が通過する。トナー像の転写前(画像形成部7の到達前)に重送発生を検知するため、画像形成部7よりも用紙搬送方向上流側に超音波センサー8が設けられる(図2参照)。図4は、用紙の搬送経路のうち、全ての給紙部5と画像形成部7の間の搬送路に超音波センサー8が設けられる例を示す。
積分回路83は、受信部82の出力(電荷)を蓄える回路である。例えば、積分回路83は、コンデンサーを含む。コンデンサーが電荷を充電する。充電中、超音波を受けて受信部82がパルス信号を出力するごとに、コンデンサーの端子間電圧が大きくなる。コンデンサーに蓄えられた電荷に基づく電圧が検知用電圧V1として制御部1に入力される。
制御部1は、入力された検知用電圧V1をA/D変換し、検知用電圧V1の大きさを認識する。なお、A/D変換回路を超音波センサー8に設け、A/D変換回路が検知用電圧V1の大きさを示すディジタルデータを生成してもよい。この場合、A/D変換回路が生成したディジタルデータが制御部1に入力される。制御部1は、入力されたディジタルデータに基づき、検知用電圧V1の大きさを認識する。
超音波センサー8は、スイッチ回路84を含む。スイッチ回路84は、積分回路83(コンデンサー)の電荷を抜くためのスイッチである。スイッチ回路84は、例えば、制御部1(制御回路10)とグランドとコンデンサーに接続されたトランジスタを含む。制御部1はスイッチ回路84のON/OFFを制御する。積分回路83の電荷を抜くとき、制御部1は、スイッチ回路84をON状態とする。例えば、スイッチ回路84をON状態としたとき、コンデンサーがグランドに接続される。具体的には、受信部82の出力を受けるコンデンサーの端子がグランドと接続される。これにより、放電が行われる。積分回路83の充電を行うとき、制御部1は、スイッチ回路84をOFF状態とする。例えば、スイッチ回路84をOFF状態としたとき、受信部82の出力を受けるコンデンサーの端子とグランドの接続が解除される。これにより、充電できる状態に戻る。
超音波センサー8の出力電圧(検知用電圧V1)の大きさに基づき、制御部1は、用紙の重送を検知する。重送検知を行うとき、第1処理(超音波の発信)、第2処理(超音波の受信と積分回路83でのチャージ)、第3処理(スイッチ回路84による放電)、第4処理(スイッチ回路84のによる放電の完了)が繰り返される。例えば、印刷ジョブの開始後、印刷ジョブの最後の用紙が超音波センサー8を通過するまで、制御部1は、第1〜第4処理を繰り返す。
まず、重送検知を開始する前、制御部1は、事前処理として、第3処理と第4処理を行う。超音波発信前にチャージされた電荷をゼロとするためである。
第1処理では、制御部1は、所定数連続するパルス信号(クロック信号)を送信部81に入力する。所定数は、例えば、十数回である。制御部1は、予め定められた周波数、振幅、デューティ比の連続パルス信号を送信部81に入力する。このパルス信号の入力により、送信部81は、超音波を発信する。
第2処理では、受信部82は、送信された超音波を受信する。受信部82が出力する電圧は、積分回路83でチャージされる。受信部82に到達した超音波の強さにより、受信部82の出力電圧及び積分回路83が出力する検知用電圧V1の大きさは異なる。超音波センサー8(積分回路83)は、受信部82が受信した超音波の強さ(音圧の大きさ)に応じた電圧を出力する。制御部1は、超音波の発信開始(パルス信号の入力開始)から、所定待ち時間が経過したとき、検知用電圧V1の大きさを認識する。所定待ち時間は、発信部と受信部82の距離を音速で除して得られる時間と、所定数のパルス信号の発信に要する時間とを加えた時間以上とされる。
検知用電圧V1は、重送がある場合、送信部81と受信部82間に用紙が1枚ある場合、送信部81と受信部82間に用紙がない場合の順に大きくなる。制御部1は、検知用電圧V1が予め定められた重送検知用閾値Th1未満のとき、用紙の重送が発生したと認識する。記憶部2は、重送検知用閾値Th1を不揮発的に記憶する(図1参照)。制御部1は、記憶部2に記憶された重送検知用閾値Th1を参照する。
制御部1は、超音波の発信開始後、検知用電圧V1の大きさを確認した後に、第3処理を行う。制御部1はスイッチ回路84をON状態とする。スイッチ回路84のONから電荷が十分に抜ける時間が経過すると、制御部1は、スイッチ回路84をOFF状態とする(第4処理)。印刷ジョブの開始後、最後の用紙が超音波センサー8を通過していなければ、制御部1は再度、第1処理を行う。制御部1は第1処理〜第4処理を繰り返す。
(現在気圧の認識)
次に、図6〜図9を用いて、実施形態に係るプリンター100での気圧を求める方法の一例を説明する。図6は、実施形態に係るプリンター100での現在気圧を求める方法の一例を示す図である。図7は超音波の受信エネルギーと気圧の関係の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る気圧認識用データD1の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る気温補正係数設定用データD2の一例を示す図である。
インクの吐出量は、気圧(大気圧)の影響を受ける。気圧が下がると、インクが吐出されやすくなる。気圧が上がると、インクが吐出されにくくなる。駆動電圧(駆動素子73に印加する電圧)の大きさが同じ場合、気圧が低いときのインクの吐出量は、気圧が高いときの吐出量よりも多くなる。
気圧によらずに1回に吐出されるインク量を均一にするには、現在気圧の大きさを知る必要がある。従来、気圧を測る場合、気圧検知専用のセンサーが設けられる。しかし、専用のセンサーを搭載すると、画像形成装置の製造コストが高くなる。そこで、プリンター100では、超音波センサー8を用いて現在気圧を求められるようにする。現在気圧とは、プリンター100の設置場所の現在の気圧である。
まず、気圧と音の関係を説明する。空気の振動として音は伝搬する。気圧が下がると、空気密度が小さくなる。そのため、気圧が下がると、音が伝わりにくくなる。反対に、気圧が上がると、音が伝わりやすくなる。超音波も音波の一種である。気圧が下がると、受信部82で受信できる超音波のエネルギーは減る。図7は、気圧と、受信部82で受信できる超音波のエネルギーの関係の一例を示すグラフである。
具体的に、音波の進行方向に垂直な単位面積を単位時間に通過する音のエネルギーI(W/m2)は以下の(式1)で表される。
(式1) I=pu
ここで、p(hPa)は、空間を伝搬する音圧の実効値である。u(m/s)は、音波によって振動している媒質粒子の粒子速度である。
音波が平面波のとき、(式2)が成り立つ。
(式2) u=p/ρc
ρ(kg/m3)は、媒質の体積密度(空気密度)である。c(m/s)は、媒質中の音速である。
(式2)を(式1)に代入すると、以下の(式3)が得られる。
(式3) I=p2/ρc
(式3)を空気密度ρ(kg/m3)の式に変形した式が(式4)である。
(式4) ρ=p2/Ic
ここで、式を簡単にするため、E=p2/I(式5)とすると、(式4)は以下の(式6)と書ける。
(式6) ρ=E/c
ここで、気温t(°C)のときの音速c(m/s)は(式6)で表せる。
(式7) c=331.5+0.6t
また、空気密度ρ(kg/m3)と気圧P(hPa)の関係は、は(式8)で表せる。
(式8) P=ρR(t+273.15)
なお、Rは、乾燥空気の気体定数(=2.87)である。
(式6)、(式7)、(式8)を用いると、気圧P(hPa)を示す(式9)が得られる。
(式9) P=2.87E×(t+273.15)/(331.5+0.6t)
(式9)を見ると、気圧P(hPa)は、温度t(°C)と変数Eに基づき求められることがわかる。そして、温度(気温)が20°Cと仮定すると、(式5)において、以下の(式10)の関係があるとわかっている。
(式10) I≒p
(式10)を用い、(式9)を整理すると、(式11)が得られる。
(式11) P≒2.45p
(式11)により、気圧P(hPa)は、音圧実効値p(hPa)と関係があることがわかる。音圧実効値p(hPa)に基づき、気圧P(hPa)を求めることもできる。超音波センサー8(受信部82)は、音圧を電圧として読み取るためのセンサーである。超音波センサー8を用いて、気圧を求められることがわかる。
次に、図6を用いて現在気圧(プリンター100の設置場所の現在の気圧)を求める流れの一例を説明する。図6のスタートは、現在気圧の認識を開始する時点である。例えば、制御部1は、プリンター100の主電源が投入されたとき、現在気圧の認識を開始してもよい。また、制御部1は、定期的に現在気圧の認識を開始してもよい。例えば、1時間に1回程度、現在気圧を求めてもよい。また、制御部1は、印刷ジョブの開始前に現在気圧を求めてもよい。
まず、制御部1は、積分回路83をリセットする(ステップ♯1)。具体的に、制御部1はスイッチ回路84をON状態とし、積分回路83の電荷を抜く。その後、制御部1は、スイッチ回路84をOFF状態とする。
次に、制御部1は、送信部81に超音波を発信させる(ステップ♯2)。具体的に、制御部1は、所定数連続するパルス信号(クロック信号)を送信部81に入力する。制御部1は、予め定められた周波数、振幅、デューティ比のパルス信号を送信部81に入力する。このパルス信号の入力により、送信部81は、超音波を発信する。
受信部82は超音波を受信する(ステップ♯3)。なお、制御部1は、用紙が発信部と受信部82の間を通過していないときに現在気圧を求める。次に、制御部1は、超音波センサー8(積分回路83)の出力電圧(検知用電圧V1)の大きさを認識する(ステップ♯4)。制御部1は、受信部82が超音波の最初から最後までを受信した後、検知用電圧V1の大きさを認識する。
次に、制御部1は、気圧認識用データD1をRAMに読み出す(ステップ♯5)。記憶部2は、気圧認識用データD1を、ROM又はストレージに不揮発的に記憶する(図1参照)。参照のため、制御部1は気圧認識用データD1を読み出す。
気圧認識用データD1は、超音波センサー8の出力電圧(検知用電圧V1)の大きさに対応する現在気圧の大きさを定義したテーブルデータである。図8は、気圧認識用データD1の一例を示すデータである。気圧認識用データD1では、検知用電圧V1の大きさに対応する気圧の値が定義されている。図8において、A1、A2、A3、A4、Anが検知用電圧V1を示す。また、B1、B2、B3、B4、Bnが対応する気圧を示す。
例えば、検知用電圧V1の大きさに対応する気圧を測る実験の実験結果に基づき、気圧認識用データD1が作成されてもよい。また、実験により、検知用電圧V1から音圧を求める計算式(関数)を定めてもよい。この場合、当該計算式と上述の(式11)とを用いて得られた値で気圧認識用データD1を作成してもよい。プリンター100の気圧認識用データD1は、気温20°Cのときの検知用電圧V1に対応する気圧を定義している。
以下、気圧認識用データD1の作成、定義で基準とした気温を基準気温と称する。本説明では、基準気温は20°Cである。
制御部1は、気圧認識用データD1と、認識した検知用電圧V1の大きさに基づき、補正前気圧を認識する(ステップ♯6)。これにより、制御部1は、気圧を示すほぼ正確な値を認識できる。
次に、温度センサー9の出力に基づき、制御部1は、気温を認識する(ステップ♯7)。プリンター100は、気温を検知する温度センサー9を含む(図1参照)。温度センサー9は、気温(室温)に応じて出力する電圧値が変化する。温度センサー9の出力に基づき制御部1は、気温を認識する。例えば、温度センサー9は画像形成部7(何れかラインヘッド70)の近傍に設けられる。
気温は、気圧に影響を与える。気温が高いほど空気の体積が増え、気圧が下がる傾向がある。現在の気温が基準気温よりも高い場合、正確な現在気圧を求めるには、小さくなる方向にステップ♯6で認識した気圧(補正前気圧)を正すことが好ましい。
一方、気温が低いほど空気の体積が減り、気圧が上がる傾向がある。現在の気温が基準気温よりも低い場合、正確な現在気圧を求めるには、大きくなる方向に補正前気圧を正すことが好ましい。
そこで、制御部1は気温補正係数設定用データD2を読み出す(ステップ♯8)。記憶部2は、気温補正係数設定用データD2を、ROM又はストレージに不揮発的に記憶する(図1参照)。参照のため、制御部1は気温補正係数設定用データD2を読み出す。気温補正係数設定用データD2は、認識した気温に対する気温補正係数を定義したテーブルデータである。
次に、現在の気温と、気温補正係数設定用データD2に基づき、制御部1は、気温補正係数を定める(ステップ♯9)。そして、制御部1は、ステップ♯6で認識した気圧に気温補正係数を乗じて、現在気圧を求める(ステップ♯10)。
図9は、気温補正係数設定用データD2の一例を示すデータである。各気温に対応する気温補正係数が定められている。例えば、適切な気温補正係数を求める実験を行い、各温度での気温補正係数が定められる。
図9は、基準気温が20°Cである場合の気温補正係数設定用データD2の一例を示す。現在気温が気圧認識用データD1を定めるときに基準とした気温と同じ場合、補正をする必要はない。そのため、基準気温の気温補正係数は1.0としてもよい。
気温が上がると空気の体積が増え、気圧が下がる傾向がある。そこで、基準気温よりも高い温度では、1よりも小さい値を気温補正係数として定めてもよい。図9の例では、気温補正係数C21〜C25については、気温補正係数を1よりも小さい値としてもよい。その結果、制御部1は、認識した気温が基準気温よりも高いとき、1よりも小さい値を気温補正係数として定めることになる。
また、気温が高くなるに従い、次第に空気の体積の膨張率が大きくなる。その結果、気温が上がるに従い、気圧が下がっていく傾向がある。そこで、基準気温よりも高い温度では、基準気温よりも高いほど小さい値を気温補正係数として定めてもよい。図9の例では、C25<C24<C23<C22<C21の関係となるように、気温補正係数を定めてもよい。その結果、制御部1は、認識した気温が基準気温よりも高いほど小さい値を気温補正係数として定める。
一方、気温が下がると空気の体積が減り、気圧が上がる傾向がある。そこで、基準気温よりも低い温度では、1よりも大きい値を気温補正係数として定めてもよい。図9の例では、気温補正係数C15〜C19については、気温補正係数を1よりも大きい値としてもよい。その結果、制御部1は、認識した気温が基準気温よりも低いとき、1よりも大きい値を気温補正係数として定めることになる。
また、気温が下がるに従い、次第に空気の体積の減少率が大きくなる。その結果、気温が下がるに従い、気圧が高まってゆく傾向がある。そこで、基準気温よりも低い温度では、基準気温よりも低いほど大きい値を気温補正係数として定めてもよい。図9の例では、C19<C18<C17<C16<C15の関係となるように、気温補正係数を定めてもよい。その結果、制御部1は、認識した気温が基準気温よりも低いほど、大きい値を気温補正係数として定めることになる。
そして、認識した現在気圧に基づき、制御部1は、駆動電圧(駆動素子73に印加する電圧)を調整する(ステップ♯11)。具体的に、制御部1は認識した現在気圧が高いほど駆動電圧を大きくする。気圧が高くても吐出量が不足しないように、インクの流路にかける圧力を高める。また、制御部1は認識した現在気圧が低いほど駆動電圧を小さくする。気圧が低くてもインクを吐出しすぎないように、インクの流路にかける圧力を弱める。
なお、気温を測定し、測定した気温に基づく補正を行って、現在気圧を求める例を説明した。しかし、ステップ♯6で求めた補正前気圧を現在気圧としてもよい。言い換えると、気温に基づく補正のステップを行わないようにしてもよい。この場合、制御部1は、ステップ♯7〜ステップ♯10をスキップし、補正前気圧を現在気圧として求める。
このようにして、実施形態に係る画像形成装置(プリンター100)は、給紙部5、画像形成部7、超音波センサー8、制御部1を含む。給紙部5は用紙を供給する。画像形成部7は搬送される用紙に画像を形成する。超音波センサー8は搬送される用紙の検知に用いられる。超音波センサー8は、超音波を送る送信部81と、送信部81からの超音波を受信する受信部82を含む。超音波センサー8は受信部82が受信した超音波の強さに応じた電圧を出力する。制御部1は、超音波センサー8の出力電圧(検知用電圧V1)の大きさに基づいて現在気圧を認識する。
この構成によれば、超音波センサー8を用いて、画像形成装置の設置環境の現在気圧を求めることができる。超音波センサー8を、複数の検知を行うセンサーとして利用することができる。言い換えると、用紙に関する検知を行う超音波センサー8を、現在気圧を求めるためのセンサーとして流用することができる。気圧を測るための専用のセンサー(気圧センサー)を設けなくてすむ。画像形成装置の製造コストを下げることができる。現在気圧を求めることができるので、気圧に応じた印刷の調整を行うことができる。
画像形成装置は気温を検知する温度センサー9を含む。制御部1は、温度センサー9の出力に基づき気温を認識する。制御部1は、認識した気温に応じて気温補正係数を定める。超音波センサー8の出力電圧の大きさに基づき、制御部1は、補正前気圧を認識する。制御部1は、認識した補正前気圧に気温補正係数を乗じて補正した値を現在気圧として求める。気温によって気圧は変化する。気温に応じて補正を行って正確な現在気圧を求めることができる。
一般に、気温が高くなると、室内の気圧は下がる。反対に、気温が下がると、室内の気圧が上がる。そこで、認識した気温が予め定められた基準気温よりも高いとき、制御部1は、1よりも小さい値を気温補正係数として定める。認識した気温が基準気温よりも低いとき、制御部1は、1よりも大きい値を気温補正係数として定める。気温が高い場合、現在気圧が小さくなるように、気温補正係数を定めることができる。気温が低い場合、現在気圧が大きくなるように、気温補正係数を定めることができる。気温に応じて適切に補正を行い、正しい現在気圧を求めることができる。
制御部1は、認識した気温が基準気温よりも高いほど小さい値を気温補正係数として定める。制御部1は、認識した気温が基準気温よりも低いほど大きい値を気温補正係数として定める。温度が高いほど、又は、温度が低いほど、補正量が大きくなるように気温補正係数を定めることができる。気温に応じて適切に補正を行い、正しい現在気圧を求めることができる。
インク吐出時にインクの流路に加える圧力が同じ場合、気圧が低いほど、ノズル72からのインク吐出量が多くなる。ノズル72先端のインクの液面を押す力が弱くなるためである。一方、気圧が高いほど、ノズル72からのインク吐出量が少なくなる。そして、画像形成部7は、インクを吐出して印刷するヘッド71を含む。ヘッド71は、複数のノズル72と、複数の駆動素子73を含む。1つのノズル72に対して、1つの駆動素子73が設けられる。それぞれの駆動素子73は、印加された駆動電圧が大きいほど変形量が多い。変形した駆動素子73に対応するノズル72はインクを吐出する。制御部1は、インクを吐出させるノズル72に対応する駆動素子73に駆動電圧を印加する。制御部1は、認識した現在気圧が高いほど駆動電圧を大きくする。制御部1は、認識した現在気圧が低いほど駆動電圧を小さくする。現在気圧の大きさによらず、各ノズル72からのインクの吐出量が均一とすることができる。現在気圧の大きさにあわせて、駆動電圧の大きさを調整することができる。
画像形成装置は記憶部2を含む。記憶部2は気圧認識用データD1を記憶する。気圧認識用データD1は、超音波センサー8の出力電圧の大きさに対する現在気圧の大きさを定義したデータである。制御部1は、超音波センサー8の出力と気圧認識用データD1を参照して現在気圧を求める。超音波センサー8の出力値に基づき、現在気圧を認識することができる。
超音波センサー8は、送信部81の超音波発信面と受信部82の超音波受信面が搬送される用紙を挟むように設けられる。制御部1は、超音波センサー8の出力電圧の大きさに基づき、用紙の重送を検知する。超音波センサー8を用いて、重送発生を検知することができる。超音波センサー8を、気圧を求めるためのセンサーとして用いるとともに、重送検知用のセンサーとしても用いることができる。超音波センサー8に複数の機能(検知項目)を持たせることができる。
本発明は、インクを用いて印刷する画像形成装置に利用可能である。
100 プリンター(画像形成装置) 1 制御部
2 記憶部 5 給紙部
7 画像形成部 71 ヘッド
72 ノズル 73 駆動素子
8 超音波センサー 81 送信部
82 受信部 9 温度センサー
D1 気圧認識用データ V1 検知用電圧

Claims (7)

  1. 用紙を供給する給紙部と、
    搬送される用紙に画像を形成する画像形成部と、
    搬送される用紙の検知に用いられ、超音波を送る送信部と、前記送信部からの超音波を受信する受信部を含み、前記受信部が受信した超音波の強さに応じた電圧を出力する超音波センサーと、
    前記超音波センサーの出力電圧の大きさに基づいて現在気圧を認識する制御部と、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 気温を検知する温度センサーを含み、
    前記制御部は、
    前記温度センサーの出力に基づき気温を認識し、
    認識した気温に応じて気温補正係数を定め、
    前記超音波センサーの出力電圧の大きさに基づき、補正前気圧を認識し、
    認識した補正前気圧に前記気温補正係数を乗じて補正した値を前記現在気圧として求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    認識した気温が予め定められた基準気温よりも高いとき、1よりも小さい値を前記気温補正係数として定め、
    認識した気温が前記基準気温よりも低いとき、1よりも大きい値を前記気温補正係数として定めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    認識した気温が前記基準気温よりも高いほど小さい値を前記気温補正係数として定め、
    認識した気温が前記基準気温よりも低いほど大きい値を前記気温補正係数として定めることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、インクを吐出して印刷するヘッドを含み、
    前記ヘッドは、複数のノズルと、複数の駆動素子を含み、
    1つの前記ノズルに対して、1つの前記駆動素子が設けられ、
    それぞれの前記駆動素子は、印加された駆動電圧が大きいほど変形量が多く、
    変形した前記駆動素子に対応する前記ノズルはインクを吐出し、
    前記制御部は、
    インクを吐出させる前記ノズルに対応する前記駆動素子に前記駆動電圧を印加し、
    認識した前記現在気圧が高いほど前記駆動電圧を大きくし、
    認識した前記現在気圧が低いほど前記駆動電圧を小さくすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 気圧認識用データを記憶する記憶部を含み、
    前記気圧認識用データは、前記超音波センサーの出力電圧の大きさに対する前記現在気圧の大きさを定義したデータであり、
    前記制御部は、前記超音波センサーの出力と前記気圧認識用データを参照して前記現在気圧を求めることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記超音波センサーは、前記送信部の超音波発信面と前記受信部の超音波受信面が搬送される用紙を挟むように設けられ、
    前記制御部は、前記超音波センサーの出力電圧の大きさに基づき、用紙の重送を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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