JP2021024569A - フロントガラスワイパー装置のブレード及び対応するフロントガラスワイパー装置 - Google Patents

Abstract

【課題】組付けが簡単で、安価でありながら、拭取りの信頼性のレベルが高く、長期耐久性のある、上述したタイプのフロントガラス表面を拭き取るフロントガラスワイパー装置のブレードを提供する。【解決手段】ブレードは、上記フロントガラス表面を拭き取るブレード本体２と、長手方向リブとを備える。本体２は、本体２内に長手方向に延在するとともに、少なくとも１つの挿入端部を有する第１の収容部を有する。リブは、第１の収容部の断面に対して相補的な断面を有する。さらに、リブは、その表面から相互係止端部を有して銛のようにして突出する複数の相互係止要素を有する。複数の相互係止要素は、ブレードを組み付けるために、リブの第１の端部を、挿入端部を通して挿入することを可能にするが、リブを第１の収容部から引き抜くことは阻止するように向けられる。【選択図】図１３

Description

本発明は、フロントガラス表面を拭き取るフロントガラスワイパー装置のブレードであって、上記フロントガラス表面を拭き取るための長手方向に延在する拭取り用突出部を有する、弾性材料から作製されるブレード本体と、第１の端部及び第２の端部を有する長手方向リブとを備える、ブレードに関する。

本発明はまた、本発明に係るブレードを備えるフロントガラスワイパー装置に関する。

モーターによって駆動されるフロントガラスワイパーアームに組み付けられるか、又はモーターのシャフト上に直接組み付けられるブレードを備えるフロントガラスワイパー装置が、自動車分野において既知である。

当該分野では、コスト面、特にスペアの部品に関して高い要求があることが知られている。フロントガラスワイパーは、定期的に交換しなければならない部材である。そのため、可能な限りコストを低減することができる、単純で製造が容易な解決策を模索する必要がある。

特許文献１は、長手方向に延在する拭取り用突出部を有するゴムタイプの弾性材料から作製されるブレード本体と、長手方向リブとを備えるブレードを備えるフロントガラスワイパー装置を開示している。長手方向リブは、ブレードの長手方向キャビティに挿入される。双方の部品間の良好な取付けを保証するために、長手方向リブは、長手方向側部に複数の窪みを有する。さらに、窪みが設けられる領域において、ブレード本体の外周部に組み付けられる圧着部材が設けられる。圧着部材は、ブレード本体に対して圧迫され、それにより、ブレード本体の弾性材料が窪みに導入され、双方の部分間の良好な取付けを保証する。この解決策は、複雑であり、組付け経験が必要とされる。圧着部材を閉じすぎると、ブレード本体の弾性材料に損傷を与えるおそれがあり、一方、圧着部材が十分に閉じられていないと、リブとブレード本体との間の相対移動を引き起こすおそれがある。

国際公開第２００７／０１４３９５号

本発明の目的は、組付けが簡単で、安価でありながら、拭取りの信頼性のレベルが高く、長期耐久性のある、上述したタイプのフロントガラス表面を拭き取るフロントガラスワイパー装置のブレードを提供することである。

この目的は、上述したタイプのブレードによって達成され、ブレード本体は、このブレード本体内に長手方向に延在するとともに、少なくとも１つの挿入端部を有する第１の収容部を有し、上記リブは、上記第１の収容部の断面に対して相補的な断面を有し、上記リブは、このリブの表面から相互係止端部を有して銛のようにして突出する複数の相互係止要素を更に有し、この複数の相互係止要素は、上記ブレードを組み付けるために、上記リブの上記第１の端部を、上記挿入端部を通して挿入することを可能にするが、上記相互係止端部の上記ブレード本体における相互係止によって、上記リブを上記第１の収容部から引き抜くことは阻止するように向けられることを特徴とする。

本発明によって考慮される問題は、相互係止要素の形状によって的確に解決される。これらの相互係止要素は、銛のようにして、リブをブレード本体に挿入することを可能にするが、その一方で、ブレード本体の第１の収容部の壁において相互係止端部と相互係止する。

本発明では、「銛のようにして」という表現は、相互係止要素がリブをブレード本体に挿入することを容易にするが、その一方で、ブレードからのリブの引抜きは阻止するということに関する。すなわち、組付け中、リブを挿入するのに必要な力は、リブの完全な挿入を可能にするのに十分に小さい。それに対して、リブを最終的に引き抜くことは、相互係止要素がブレード本体の内壁から外れ、したがって、その構造に損傷を与えることを意味する。この作用により、双方の部品間の優れた取付けが保証され、それにより、ブレードの動作中、フロントガラスを拭き取る際にそれらの部品が互いに分離しないことを保証するための追加の部材を排除することができる。

このブレードは単純でコストが低いにもかかわらず、拭取りは同様に信頼性があり、ブレードは、現行の技術水準のブレードに対して早期に摩耗することがない。

本発明は、従属請求項の対象である複数の好ましい特徴を更に含み、その有用性は、本発明の実施形態の詳細な説明において以下で強調される。

リブとブレードの本体との間の相対移動を防ぐことを目指す好ましい一実施の形態において、第１の収容部及び上記リブは、２つの対向する大きい方の側部と、２つの対向する小さい方の側部とを有する相補的な断面をそれぞれ有し、上記拭取り用突出部は、上記大きい方の側部のうちの一方から突出する。さらに、これにより、例えば打抜き加工によってストリップを容易に製造することができることから、製造が非常に簡略化される。

リブは、金属ストリップであることが好ましく、フロントガラスに最適な適合性を保証するためのばねとなる鋼ストリップであることがより好ましい。代替的には、リブは、予圧を与えて形成されるとともに、ガラス繊維及び炭素繊維等のフィラーによって強化されたプラスチック材料から作製することができる。別の可能な実施の形態において、リブは、炭素繊維及び樹脂、ガラス繊維及び樹脂等の複合材料から作製することができる。

ブレードの均一な挙動を達成する目的を有する別の好ましい実施の形態において、上記複数の相互係止要素のうちの相互係止要素のそれぞれは、上記リブから側方、上方、下方、又は先行の全ての選択肢の組合せで、上記リブに沿った規則的な分布を有して個々に突出する。これは、リブと本体との間のクランプを向上させる。同様に、規則的な分布とは、相互係止要素のそれぞれが、すぐ隣り合う相互係止要素に対して同一の距離を置くことを必ずしも意味しない。

任意選択で、上記複数の相互係止要素のうちの相互係止要素のそれぞれは、上記大きい方の側部のうちの少なくとも一方から、上記小さい方の側部のうちの少なくとも一方から、又は大きい方の側部及び小さい方の側部の双方から同時に突出する。これらの要素が側方に突出する場合、その要素の存在を隠すのは比較的容易である。

特に好ましい方法において、上記リブ及び上記相互係止要素は、単一の部品から形成される。したがって、特に、リブが、側部から側部のみに向かって突出する相互係止要素を有する平坦ストリップである場合、製造が簡略化され、コストが低減される。このストリップは、単一の形成ステップを伴う打抜き加工によって、非常に単純な方法で製造することができる、完全に平坦な部品である。

別の実施の形態において、上記第１の収容部は、長手方向に延在するノッチを有し、その結果、リブをブレード本体に挿入するのに必要な力が低減され、組付けが簡略化される。

本発明は、ブレードの全体としての組付けを簡略化する問題も考慮する。したがって、別の好ましい実施の形態において、ブレードは、ブレード支持体を更に備え、上記ブレードは、上記リブ及び上記支持体を互いに取り付けられた状態で維持する第１のスナップ嵌合手段を備え、この第１のスナップ嵌合手段は、上記リブに設けられた第１の穴と、上記支持体に設けられた第１のスナップ嵌合手段とによって形成され、この第１のスナップ嵌合要素は、上記第１のスナップ嵌合要素が上記第１の穴にスナップ嵌合するスナップ嵌合位置と、上記第１のスナップ嵌合要素が上記第１の穴から分離され、上記リブ及び上記支持体を互いに分離することができる解放位置との間で可動であり、それにより、工具を必要とすることなく、リブの支持体に対する挿入及び連結を容易にする。

特に好ましい方法において、ブレードの寸法が小さい場合、上記第１の穴は、上記第２の端部に設けられる。

特に好ましい方法において、通常、後部窓の上部に組み付けられ、アームが特に単純で安価である必要がある後部窓用ブレードの場合、支持体は、上記リブの上記第２の端部を収納する第２の収容部を有する第１の連結端部を有する。これにより、ブレードはブレード保持アームを必要としないことが可能になり、したがって、ブレードがブレードアームとなる。この組付けは、非常に容易で信頼性がある。

本発明はまた、本発明に係るブレードを備えるフロントガラスワイパー装置に関する。

したがって、本発明によって解決される１つの問題は、単純な組付けを有し、正しい組付けのための最終的な調整を必要としないフロントガラスワイパー装置を提案することからなる。

したがって、本発明に係るフロントガラスワイパー装置は、調整可能な初期角度位置を有するとともに、振動する駆動シャフトを備える駆動装置を更に備え、この駆動シャフトは、連結セグメントを有する駆動端部を有し、上記支持体は、上記連結セグメントを収納する第３の収容部を有する第２の連結端部を有し、上記連結セグメント及び上記第３の収容部は、相互に密な連結を得るために、３つ〜１０の辺を有する規則的な多角形状を有する相補的な断面をそれぞれ有する。実際、駆動装置は、車両フレームに固定された位置を有するが、さらに、駆動シャフトの位置は、既知であり同一である。既知の装置において、連結セグメントは、このセットの最初の組付け中、ブレード保持アーム又はブレード自体の非常に面倒な嵌合を必要とするリッジを有する。対照的に、本発明に係る装置において、３つ〜１０の辺を有する規則的な多角形状を有する断面は、フロントガラスワイパー装置の初期の角度組付け位置が常に同一になることから、上記セットの最初の組付けを非常に容易にする少数の初期組付け位置を規定する。

最後に、ブレードの組付け及び取外しを容易にするために、上記装置は、上記支持体及び上記駆動シャフトを互いに取り付けられた状態で維持する第２のスナップ嵌合手段を備え、このスナップ嵌合手段は、上記駆動シャフトに設けられた周囲溝と、上記第３の収容部に設けられた第２のスナップ嵌合要素とによって形成され、この第２のスナップ嵌合要素は、上記第２のスナップ嵌合要素が上記周囲溝にスナップ嵌合するスナップ嵌合位置と、上記第２のスナップ嵌合要素が上記周囲溝から分離され、上記支持体及び上記駆動シャフトを互いに分離することができる解放位置との間で可動である。

また、本発明は、本発明の実施形態の詳細な説明及び添付図面に示される細部の他の特徴も含む。

本発明の更なる利点及び特徴は、いかなる限定的な性質も伴わずに、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態が開示される以下の記載から明らかとなる。

本発明に係るブレードの斜視図である。 図１のブレードの部分分解図である。 図２の平面ＩＩＩ−ＩＩＩに沿った断面に従ったブレードの図である。 図１のブレードのブレード本体及びリブの分解斜視図である。 本発明に係るブレードのリブの第１の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第１の実施形態の上面図である。 本発明に係るブレードのリブの第２の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第２の実施形態の上面図である。 本発明に係るブレードのリブの第３の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第３の実施形態の上面図である。 本発明に係るブレードのリブの第４の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第４の実施形態の上面図である。 本発明に係るブレードのリブの第５の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第５の実施形態の上面図である。 本発明に係るブレードのリブの第６の実施形態の正面図である。 本発明に係るブレードのリブの第６の実施形態の上面図である。 ブレードと駆動シャフトとの連結領域の正面の部分的な詳細断面図である。 ブレードと駆動シャフトとの連結領域の詳細底面図である。 本発明に係るフロントガラスワイパー装置の底面斜視図である。 図１３のフロントガラスワイパー装置の駆動装置の上面斜視図である。 初期組付け位置における駆動装置のシャフトの上面図である。

まず、本発明に係るフロントガラス表面を拭き取るフロントガラスワイパー装置１００のブレード１に従ったブレードが、詳細に説明される。

本発明に係るブレード１は、主な部材として、本発明の最も一般的な実施形態では、ブレード本体２及びリブ６を備える。

ブレード本体２は、長手方向に延在し、例えば加硫ゴム等の弾性材料から製造される。組付け状態では、ブレード本体２は、フロントガラスに対向する１つの面と、フロントガラスに面しない１つの面とを有する。実質的に三角形状の拭取り用突出部４が、フロントガラスとの接触端部に形成されるリップ４８を通してフロントガラス表面を拭き取るために、フロントガラスに対向するブレード本体２の面から突出する。

長手方向リブ６は、第１の端部８及び第２の端部１０を有する。

図面において、ブレード本体２は、ブレード本体２内に長手方向に延在する第１の収容部１２を有し、この例では挿入端部１４を有し、一方、この実施形態では、挿入端部の反対側の端部５０において本体２が閉鎖されていることを見ることができる。代替的に、ブレード本体２は、双方の端部が開放していてもよく、それにより、リブ６は、双方の端部のいずれかを通して挿入することができる。

図３において、リブ６は、上記第１の収容部１２の断面に対して相補的な断面を有することを見ることができる。双方の断面が相補的であるということは、双方のセクションが同一であることを意味しない。図３に見られるように、収容部１２には、ブレード本体２の長手方向に延在するノッチ５２が形成される。ノッチ５２は、このセットの組付け中のリブ６の挿入を容易にする。

リブ６及び第１の収容部の断面は、任意の形状を有することができる。それにもかかわらず、この好ましい実施形態では、第１の収容部１２及びリブ６は、２つの対向する大きい方の側部２０と、２つの対向する小さい方の側部２２とを有する実質的に矩形の相補的な断面をそれぞれ有する。したがって、図１３に見ることができるように、組付け位置におけるブレード１は、拭取り用突出部４が、大きい方の側部２０のうちの一方から、対応するフロントガラス又は後部窓の表面をきれいにするリップ４８へ延在するように向けられる。

ブレード１が容易に組み付けられ、安価でありながら、拭取りの信頼性のレベルが高く、長期耐久性があるように、本発明において、リブ６は、複数の相互係止要素１６を更に有することが想定される。この複数の相互係止要素は、リブ６の表面から、相互係止端部１８を有して銛のようにして突出する。

図４において、上記ブレード１を組み付けるために、挿入端部１４を通してリブ６の第１の端部８を挿入することを可能にするように、この複数の相互係止要素１６がどのように向けられるのかを見ることができる。すなわち、相互係止要素の相互係止端部１８は、第２の端部１０の方向に向けられる。これは、リブが収容部１２内に挿入されると、ブレード本体２の収容部の内壁における相互係止端部１８の相互係止の結果、リブ６を第１の収容部１２から引き抜くことが阻止されることを意味する。

図５Ａ〜図１０Ｂは、リブ６が実質的に矩形断面を有するストリップである、本発明に係るリブ６の様々な実施形態を示している。これらの例では、リブ６及び相互係止要素１６は、単一の部品から形成される。代替的に、相互係止要素は、独立した部材としてリブ６に埋め込むことができる。

図５Ａ及び図５Ｂの実施形態では、複数の相互係止要素１６のうちの相互係止要素１６のそれぞれは、上記リブ６に沿って規則的に分布しながら、リブ６の大きい方の側部から下方に個々に突出する、すなわち下方を指す。この実施形態は、リブの材料を最大限に利用するという利点を有する。

図６Ａ及び図６Ｂの実施形態では、相互係止要素１６のそれぞれは、リブ６の小さい方の側部２２から、フックの形態で側方に個々に突出する。この実施形態は、リブ６が、単一の打抜き加工ステップにおいて簡単に製造される平坦部品であるという利点を有する。

図７Ａ及び図７Ｂの実施形態では、相互係止要素１６のそれぞれは、リブ６の側部のアンダーカットによって形成され、リブ６の小さい方の側部２２から下方に個々に突出する。

図８Ａ及び図８Ｂの実施形態では、相互係止要素１６のそれぞれは、リブ６の小さい方の側部２２から下方に個々に突出する。

図９Ａ及び図９Ｂの実施形態では、相互係止要素１６のそれぞれは、リブ６の小さい方の側部２２から側方に個々に突出する。

最後に、図１０Ａ及び図１０Ｂの実施形態では、複数の相互係止要素１６のうちの相互係止要素１６は、リブ６の大きい方の側部から、下方及び上方の双方に交互に突出しながら突出する。

当業者であれば、先行の図面に示されている相互係止要素の分布は、相互係止要素が突出する形状、分布、及び方向に関して組み合わせることもできることが理解される。

最も一般的な構想において、本発明に係るブレード１は、任意のタイプのフロントガラスワイパー装置に適用することができ、すなわち、アーム及びブレードを単一のブレードアームユニットとして含む単純なタイプ、又はブレードが単純なアームに組み付けられるタイプ、又は２つのアームを備えるパンタグラフ型装置にも適用することができる。

これらの最後の２つの例では、ブレード本体２は、リブ６を直接クランプするのに好適な支持体を組み付けることが可能であるように、拭取り用突出部４が突出する側とは反対側の上面５４に、不連続部又は開放した中央部を有することができる。さらに、この支持体は、対応するフロントガラスワイパーアームに対する連結部材として機能する。

それにもかかわらず、図面に示されている実施形態は、独立のアームを必要とせず、したがってブレードアームセットを形成する、４００ｍｍ未満の小寸法のブレードを考慮する。図示されているこのブレード１は、その端部のうちの一方に、ブレード支持体２４を更に備える。この支持体２４の目的は、ブレードを駆動モーターのシャフト上に直接組み付けることを可能にすることである。この支持体２４は、鉱物又はガラス繊維タイプのフィラーを伴うポリアミド６（ＰＡ６）、ポリアミド６６（ＰＡ６６）、ポリオキシメチレン（ＰＯＭ）等のプラスチック材料から作製されることが好ましい。リブ６、本体２、及び支持体２４を組み合わせた結果、一体的なブレードアームセットが得られる。

支持体２４は、リブ６の第２の端部１０を収納する第２の収容部２８を有する第１の連結端部２６を有する。

支持体２４と本体２とリブ６とのセットの間の連結を容易にするために、ブレード１は、リブ６及び支持体２４を互いに取り付けられた状態で維持する第１のスナップ嵌合手段を備える。特に、これらのスナップ嵌合手段は、リブ６の第２の端部１０に設けられた細長い穴としての第１の穴３２と、支持体２４に設けられた第１のスナップ嵌合要素３０とによって形成される。

第１のスナップ嵌合要素３０は、スナップ嵌合位置と解放位置との間で可動である。

図１１に示されているスナップ嵌合位置では、第１のスナップ嵌合要素３０は、第１の穴３２にスナップ嵌合し、スナップ嵌合要素３０の頭部は、第１の穴３２に導入され、支持体２４及びリブ６を互いに対して係止する。

解放位置では、第１のスナップ嵌合要素３０は、例えば、スナップ嵌合要素の頭部の下にマイナスドライバーを割り込ませることで、第１の穴３２から分離される。それにより、リブ６及び支持体２４を互いに分離することができる。この解決策は、ねじ等の追加の部材を用いることなく、単純で強固な組付けを容易にする。

図１３及び図１４は、本発明に係るフロントガラスワイパー装置１００の一実施形態を示している。フロントガラスワイパー装置は、本発明に係るブレード１を備え、調整可能な初期角度位置を有する駆動装置４２を更に備える。すなわち、初期角度位置は、常に同じになるように調整することができる。すなわち、セット全体の組付け位置では、フロントガラスワイパー装置１００がスタンバイ状態にある場合、ブレード１は、常に同じ初期位置にある。

調整可能な初期位置を有する駆動装置４２の結果、組付けライン上における装置の組付けは、大幅に簡略化することができる。このために、フロントガラスワイパー装置１００は、振動する駆動シャフト４４と、連結セグメント４６を有する駆動端部とを有する。さらに、支持体２４は、駆動シャフト４４の連結セグメント４６を収納する第３の収容部３６を有する第２の連結端部３４を有する。

図１１及び図１２に見ることができるように、連結セグメント４６及び第３の収容部３６は、間に相互に密な連結を得るために相補的な断面をそれぞれ有する。図示の実施形態では、断面は正方形である。それにもかかわらず、これらの断面は、３つ〜１０の辺を有する規則的な多角形状を有することができる。

図１５に示されている実施形態では、シャフトの初期位置が、水平に対して約４５度であり、そのため、ブレード１も、拭取りストロークをこの角度から開始する。

この実施形態は、現行の技術水準において既知である、駆動装置が調整可能な初期角度位置を有せず、駆動シャフトがリッジ付き断面を有するものよりも、組付けが明らかに容易である。このことは、駆動シャフト上への支持体の組付けには、このセットの初期角度位置を正確に固定するために２つ以上の試験を必要とすることを意味する。

最後に、本発明の目的のうちの別の１つは、修理又は交換のために、単純な方法で、ブレードの組付け及び取外しを可能にすることである。したがって、フロントガラスワイパー装置１００は、支持体２４及び駆動シャフト４４を互いに取り付けられた状態で維持する第２のスナップ嵌合手段を備える。

これらのスナップ嵌合手段は、駆動シャフト４４に設けられた周囲溝４０と、第３の収容部３６に設けられた第２のスナップ嵌合要素３８とによって形成される。

この第２のスナップ嵌合要素３８は、スナップ嵌合位置と解放位置との間で可動である。

スナップ嵌合位置では、第２のスナップ嵌合要素３８の頭部は、周囲溝４０にスナップ嵌合する。それに対して、解放位置では、第２のスナップ嵌合要素３８は、周囲溝４０から分離し、支持体２４及び駆動シャフト４４は、互いに分離することができる。

これまでに記載した実施形態は、非限定的な例を表し、したがって、当業者であれば、本発明の範囲内で、示されている例を超える、請求項に記載の特徴の中の複数が可能であることを理解するであろう。

Claims (11)

1. フロントガラス表面を拭き取るフロントガラスワイパー装置のブレード（１）であって、
   （ａ）前記フロントガラス表面を拭き取るための長手方向に延在する拭取り用突出部（４）を有する、弾性材料から作製されるブレード本体（２）と、
   （ｂ）第１の端部（８）及び第２の端部（１０）を有する長手方向リブ（６）と、
   を備え、
   （ｃ）前記ブレード本体（２）は、該ブレード本体（２）内に長手方向に延在するとともに、少なくとも１つの挿入端部（１４）を有する第１の収容部（１２）を有し、
   （ｄ）前記リブ（６）は、前記第１の収容部（１２）の断面に対して相補的な断面を有し、
   （ｅ）前記リブ（６）は、該リブ（６）の表面から相互係止端部（１８）を有して銛のようにして突出する複数の相互係止要素（１６）を更に有し、該複数の相互係止要素（１６）は、
   （ｉ）前記ブレードを組み付けるために、前記リブ（６）の前記第１の端部（８）を、前記挿入端部（１４）を通して挿入することを可能にするが、
   （ｉｉ）前記相互係止端部（１８）の前記ブレード本体（２）における相互係止によって、前記リブ（６）を前記第１の収容部（１２）から引き抜くことは阻止するように向けられることを特徴とする、ブレード。
2. 請求項１に記載のブレード（１）であって、前記第１の収容部（１２）及び前記リブ（６）は、２つの対向する大きい方の側部（２０）と、２つの対向する小さい方の側部（２２）とを有する相補的な矩形断面をそれぞれ有し、前記拭取り用突出部（４）は、前記大きい方の側部（２０）のうちの一方から突出することを特徴とする、ブレード。
3. 請求項１又は２に記載のブレード（１）であって、前記複数の相互係止要素（１６）のうちの相互係止要素（１６）のそれぞれは、前記リブ（６）から側方、上方、下方、又は先行の全ての選択肢の組合せで、前記リブ（６）に沿った規則的な分布を有して個々に突出することを特徴とする、ブレード。
4. 請求項２に従属する場合の請求項３に記載のブレード（１）であって、前記複数の相互係止要素（１６）のうちの相互係止要素（１６）のそれぞれは、前記大きい方の側部（２０）のうちの少なくとも一方から、前記小さい方の側部（２２）のうちの少なくとも一方から、大きい方の側部（２０）及び小さい方の側部（２２）の双方から、のいずれかから、同時に突出することを特徴とする、ブレード。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載のブレード（１）であって、前記リブ（６）及び前記相互係止要素（１６）は、単一の部品から形成されることを特徴とする、ブレード。
6. 請求項１〜４のいずれか１項に記載のブレード（１）であって、前記第１の収容部（１２）は、長手方向に延在するノッチ（５２）を有することを特徴とする、ブレード。
7. 請求項１〜６のいずれか１項に記載のブレード（１）であって、該ブレード（１）は、ブレード支持体（２４）を更に備え、該ブレード（１）は、前記リブ（６）及び前記支持体（２４）を互いに取り付けられた状態で維持する第１のスナップ嵌合手段を備え、該スナップ嵌合手段は、前記リブ（６）に設けられた第１の穴（３２）と、前記支持体（２４）に設けられた第１のスナップ嵌合要素（３０）とによって形成され、該第１のスナップ嵌合要素（３０）は、
   （ｉ）該第１のスナップ嵌合要素（３０）が前記第１の穴（３２）にスナップ嵌合するスナップ嵌合位置と、
   （ｉｉ）該第１のスナップ嵌合要素（３０）が前記第１の穴（３２）から分離され、前記リブ（６）及び前記支持体（２４）を互いに分離することができる解放位置と、
   の間で可動であることを特徴とする、ブレード。
8. 請求項７に記載のブレード（１）であって、前記第１の穴（３２）は、前記第２の端部（１０）に設けられることを特徴とする、ブレード。
9. 請求項７又は８に記載のブレード（１）であって、前記支持体（２４）は、前記リブ（６）の前記第２の端部（１０）を収納する第２の収容部（２８）を有する第１の連結端部（２６）を有することを特徴とする、ブレード。
10. フロントガラスワイパー装置（１００）であって、該フロントガラスワイパー装置（１００）は、請求項１〜９のいずれか１項に記載のブレード（１）を備え、調整可能な初期角度位置を有するとともに、振動する駆動シャフト（４４）を有する駆動装置（４２）を更に備え、前記駆動シャフト（４４）は、連結セグメント（４６）を有する駆動端部を有し、前記支持体（２４）は、前記連結セグメント（４６）を収納する第３の収容部（３６）を有する第２の連結端部（３４）を有し、前記連結セグメント（４６）及び前記第３の収容部（３６）は、相互に密な連結を得るために、３つ〜１０の辺を有する規則的な多角形状を有する相補的な断面をそれぞれ有することを特徴とする、フロントガラスワイパー装置。
11. 請求項１０に記載のフロントガラスワイパー装置（１００）であって、該装置は、前記支持体（２４）及び前記駆動シャフト（４４）を互いに取り付けられた状態で維持する第２のスナップ嵌合手段を備え、該スナップ嵌合手段は、前記駆動シャフト（４４）に設けられた周囲溝（４０）と、前記第３の収容部（３６）に設けられた第２のスナップ嵌合要素（３８）とによって形成され、該第２のスナップ嵌合要素（３８）は、
    （ｉ）前記第２のスナップ嵌合要素（３８）が前記周囲溝（４０）にスナップ嵌合するスナップ嵌合位置と、
    （ｉｉ）前記第２のスナップ嵌合要素（３８）が前記周囲溝（４０）から分離され、前記支持体（２４）及び前記駆動シャフト（４４）を互いに分離することができる解放位置と、
    の間で可動であることを特徴とする、フロントガラスワイパー装置。

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