JP2019051852A - ワイパブレード - Google Patents

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田村 和久
Kazuhisa Tamura
和久 田村
智章 細部
Tomoaki Hosobe
智章 細部
忠典 松本
Tadanori Matsumoto
忠典 松本
齊藤 肇
Hajime Saito
肇 齊藤
岡部 浩司
Koji Okabe
浩司 岡部
雄太 ▲高▼橋
雄太 ▲高▼橋
Yuta Takahashi
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Abstract

【課題】部品点数の削減は勿論のこと、組み立て工程を簡素化することができるワイパブレードを提供する。【解決手段】キャップ50とバーティブラ24との間に、バーティブラ24を支持し、かつキャップ50が固定されるクリップ60を設け、クリップ60は、外力の付加により弾性変形される第1弾性爪63および第2弾性爪64を有し、第1弾性爪63にバーティブラ24が引っ掛けられ、第2弾性爪64にキャップ50が引っ掛けられている。1つのクリップ60で、バーティブラ24に対するブレードラバー20の抜けや、バーティブラ24に対するキャップ50の外れを防止できる。第1弾性爪63および第2弾性爪64を弾性変形させて、それぞれにバーティブラ24を引っ掛けて固定するとともにキャップ50を引っ掛けて固定するため、溶接作業等が不要となり、組み立て工程を簡素化できる。【選択図】図4

Description

本発明は、払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールド(払拭面)上の雨水等を払拭して運転者の視界を確保するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ワイパモータにより揺動されるワイパアームと、ワイパアームに装着されるワイパブレードとを備えている。ワイパブレードは、ワイパアームに回動自在に装着されるホルダと、ホルダに保持されるブレードラバーとを備えている。
ブレードラバーは、一対のバーティブラの弾性力によりウィンドシールドに対して弾性接触され、これによりワイパモータを駆動してワイパアームを揺動させることで、ブレードラバーがウィンドシールド上を往復払拭動作する。
このようなワイパブレードには、例えば、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載されたワイパブレードは、一対のスプリングバー(バーティブラ)と、これらのスプリングバーを収容する第1の案内溝を備えたワイパ条片(ブレードラバー)とを備え、これらの長手方向端部にはキャップが装着されている。
そして、一対のスプリングバーの長手方向端部には、結合ブリッジが溶接により固定され、これにより一対のスプリングバーの間隔が保持されている。また、ワイパ条片には、固定クリップが差し込みにより固定され、この固定クリップは、結合ブリッジに引っ掛けられている。これにより一対のスプリングバーに対して、ワイパ条片の抜け止めがなされている。さらに、キャップは、結合ブリッジに引っ掛けられており、これにより一対のスプリングバーおよびワイパ条片の長手方向端部が覆い隠されている。
特表2006−510526号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパブレードによれば、一対のスプリングバーの長手方向端部に溶接により結合ブリッジを固定し、ワイパ条片に差し込みにより固定クリップを固定し、さらにこれらのパーツを互いに組み付けて、最後にキャップを装着する必要があった。よって、ワイパブレードの組み立て工程が煩雑であり、部品点数も多く歩留まりが悪かった。
本発明の目的は、部品点数の削減は勿論のこと、組み立て工程を簡素化することができるワイパブレードを提供することにある。
本発明の一態様では、払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードであって、前記払拭面に接触されるリップ部および当該リップ部に一体に設けられたヘッド部を有するブレードラバーと、前記ヘッド部に装着されるバーティブラと、前記ヘッド部の長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、前記キャップと前記バーティブラとの間に設けられ、前記バーティブラを支持し、かつ前記キャップが固定される固定部材と、を備え、前記固定部材は、外力の付加により弾性変形される第1弾性爪および第2弾性爪を有し、前記第1弾性爪に前記バーティブラが引っ掛けられ、前記第2弾性爪に前記キャップが引っ掛けられている。
本発明の他の態様では、前記固定部材は、前記ヘッド部を支持する第1支持部と、前記第1支持部に一体に設けられ、前記バーティブラを板厚方向から支持する第2支持部と、前記第2支持部に設けられ、前記バーティブラと前記キャップとの間に配置された腕部と、を備え、前記第1弾性爪は、前記腕部から前記バーティブラに向けて突出され、前記第2弾性爪は、前記腕部から前記キャップに向けて突出されている。
本発明の他の態様では、前記第1弾性爪は、前記バーティブラの長手方向一側に向けて延び、かつ前記バーティブラ側に向けて傾斜され、前記第2弾性爪は、前記バーティブラの長手方向他側に向けて延び、かつ前記バーティブラ側とは反対側に向けて傾斜されている。
本発明の他の態様では、前記第1弾性爪の先端部と前記第1支持部との離間距離よりも、前記第2弾性爪の先端部と前記第1支持部との離間距離の方が長くなっている。
本発明によれば、キャップとバーティブラとの間に、バーティブラを支持し、かつキャップが固定される固定部材を設け、この固定部材は、外力の付加により弾性変形される第1弾性爪および第2弾性爪を有し、第1弾性爪にバーティブラが引っ掛けられ、第2弾性爪にキャップが引っ掛けられている。
したがって、1つの固定部材のみで、バーティブラに対してブレードラバーが抜けてしまうことを防止することができ、かつバーティブラに対してキャップが外れてしまうことを防止することができる。よって、従前に比して部品点数を削減することができる。
また、固定部材の第1弾性爪および第2弾性爪を弾性変形させることで、第1弾性爪にバーティブラを引っ掛けて固定することができ、かつ第2弾性爪にキャップを引っ掛けて固定することができる。よって、従前に比して溶接作業等が不要となり、組み立て工程の簡素化を図ることができる。
ワイパブレードの連結部材側を示す斜視図である。 ワイパブレードのブレードラバー側を示す斜視図である。 (a),(b)は、ワイパブレードの端部の拡大斜視図である。 ワイパブレードの端部をその長手方向に沿って切断した断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 (a),(b)は、キャップの詳細構造を説明する斜視図である。 (a),(b)は、クリップの詳細構造を説明する斜視図である。 クリップのキャップへの装着手順を説明する斜視図である。 (a),(b)は、クリップのキャップへの装着手順を説明する図4に対応した断面図である。 クリップが装着されたキャップのバーティブラへの装着手順を説明する斜視図である。 (a),(b)は、クリップが装着されたキャップのバーティブラへの装着手順を説明する図4に対応した断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はワイパブレードの連結部材側を示す斜視図を、図2はワイパブレードのブレードラバー側を示す斜視図を、図3(a),(b)はワイパブレードの端部の拡大斜視図を、図4はワイパブレードの端部をその長手方向に沿って切断した断面図を、図5は図4のA−A線に沿う断面図を、図6(a),(b)はキャップの詳細構造を説明する斜視図を、図7(a),(b)はクリップの詳細構造を説明する斜視図をそれぞれ示している。
図1および図2に示されるワイパブレード10は、自動車等の車両の前方にあるフロントガラス11(図5参照)上を往復払拭動作するものである。具体的には、ワイパブレード10の長手方向中央部が、フロントガラス11上を揺動するワイパアームWAの先端に回動自在に装着されている。なお、フロントガラス11は、本発明における払拭面を構成している。
これにより、ワイパブレード10は、ワイパアームWAの揺動に伴いフロントガラス11上を往復払拭動作して、ひいては運転者の視界が良好な状態に確保される。ここで、車両のエンジンルームを形成するバルクヘッドの内部等には、ワイパモータ,リンク機構,ピボット軸等が搭載されている。これにより、ワイパアームWAは、フロントガラス11上で揺動される。
図1および図2に示されるように、ワイパブレード10は、フロントガラス11に接触されるブレードラバー20と、ブレードラバー20を保持する一対のホルダ30と、一対のホルダ30の間に配置された連結部材40と、一対のホルダ30の長手方向端部にそれぞれ装着された一対のキャップ50と、を備えている。
図2ないし図5に示されるように、ブレードラバー20は、ゴム等の弾性材料を射出成形等することで長尺に形成され、ヘッド部21,ネック部22およびリップ部23を備えている。すなわち、ヘッド部21は、ネック部22を介してリップ部23に一体に設けられている。ここで、ヘッド部21は、一対のホルダ30および連結部材40によって保持され、リップ部23は、フロントガラス11に接触されている。
そして、ネック部22の厚み寸法は、リップ部23の先端部分の厚み寸法よりも小さく設定され、これによりネック部22は弾性変形し易くなっている。よって、ワイパブレード10がフロントガラス11上を往復払拭動作する際に、リップ部23は容易に傾斜されて、リップ部23の先端部分がワイパブレード10の移動方向にスムーズに追従される。これにより、フロントガラス11に付着した雨水等が確実に払拭される。
図5に示されるように、ヘッド部21には、一対の装着溝21aが設けられている。より具体的には、これらの装着溝21aは、リップ部23の払拭方向一側(図中左側)および払拭方向他側(図中右側)に向けて、それぞれ開口するように設けられている。また、一対の装着溝21aは、ブレードラバー20の長手方向全域に亘って設けられている。
一対の装着溝21aには、ばね性を有する鋼材により、棒状かつ板状に形成されたバーティブラ24がそれぞれ装着されている。これらのバーティブラ24は、その一部がそれぞれの装着溝21aに対して固定状態とされ、その他の殆どの部分がそれぞれの装着溝21aに対して長手方向に移動自在となっている。これにより、一対のバーティブラ24の弾性力が、それぞれブレードラバー20に効率良く伝達される。
ここで、一対のバーティブラ24は、外力が付加されていない自然状態において、フロントガラス11の曲率よりも大きい曲率で湾曲されている。これにより、ブレードラバー20がフロントガラス11の曲率に合わせて弾性変形されることで、リップ部23の長手方向全域がフロントガラス11に密着される。したがって、フロントガラス11上の払拭範囲において、雨水等の拭き残しが確実に防止される。
図1,図3(a)および図4に示されるように、ホルダ30は、本体部31およびフィン部32を備えている。本体部31およびフィン部32は、互いに硬度の異なる材料を二色成形(押出成形)することで一体化され、長尺に形成されている。これにより、ワイパブレード10の製造工程を簡素化している。
本体部31は、図4に示されるように、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を保持している。よって、本体部31は、ブレードラバー20を保持し得る十分な強度を備え、かつフロントガラス11の曲率に容易に追従し得る硬度のプラスチック等の樹脂材料により形成されている。
フィン部32は、ゴム等の弾性材料により長尺に形成され、本体部31に対してその長手方向に沿って一体に設けられている。ここで、フィン部32の硬度は、本体部31の硬度よりも低い硬度に設定され、これによりフィン部32は、走行風の風圧により弾性変形可能となっている。そして、走行風がフィン部32に当たると、当該フィン部32にはダウンフォースが発生する。よって、ブレードラバー20の走行風による浮き上がりが確実に防止される。
図1および図2に示されるように、ワイパブレード10の長手方向に沿う一対のホルダ30の間には、連結部材40が設けられている。連結部材40は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、ホルダ30と同様に、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を保持している。連結部材40は、ワイパブレード10の長手方向中央部に配置されており、かつその長さ寸法L1は、ホルダ30の長さ寸法L2よりも短くなっている(L1≒L2/2)。
これにより、連結部材40は、フロントガラス11の曲率に追従して変形する必要が無く、ホルダ30のような柔軟性を備えていない。すなわち、連結部材40は、高い硬度のプラスチック材料により形成されている。また、連結部材40には、鋼材よりなるピン部材(図示せず)が設けられ、当該ピン部材には、フック装着部材41が回動自在に装着されている。ここで、フック装着部材41には、ワイパアームWAの先端部に形成されたU字状フックUFが連結される。
図3ないし図5に示されるように、ホルダ30の長手方向に沿う連結部材40側とは反対側の端部には、それぞれキャップ50が装着されている。これらのキャップ50は、ホルダ30の端部から突出されたヘッド部21の長手方向端部および一対のバーティブラ24の長手方向端部を覆い隠して、ワイパブレード10の見栄えを良くしている。また、キャップ50は、ブレードラバー20のホルダ30からの抜けを防止している。
ここで、キャップ50は何れも同じ形状となっている。したがって、以下の説明においては、一方のキャップ50(ワイパアームWA側)のみを図示して説明する。
図6に示されるように、キャップ50は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、底壁部51と外壁部52とを備えている。また、キャップ50の長手方向に沿う底壁部51側とは反対側には、第1開口部53が形成され、この第1開口部53には、ホルダ30の端部が挿入されるようになっている。よって、第1開口部53の形状は、ホルダ30の本体部31およびフィン部32(図3参照)を収容し得る形状となっている。
キャップ50の外壁部52のうちのフロントガラス11側(図5参照)には、キャップ50をホルダ30の端部に装着する際に、ブレードラバー20が通過し得る第2開口部52aが形成されている。この第2開口部52aは、キャップ50の長手方向に延在され、かつキャップ50の長手方向に沿って段付き形状となっている。そして、図3(b)および図5に示されるように、キャップ50をホルダ30の端部に装着した状態で、第2開口部52aからは、ブレードラバー20のリップ部23が外部に露出されている。
図6に示されるように、キャップ50の底壁部51には、一対のバーティブラ24の端部がそれぞれ個別に収容される一対のバーティブラ収容凹部51aが設けられている。これにより、キャップ50をホルダ30の端部に装着した状態で、キャップ50の内部において一対のバーティブラ24の端部のがたつきが防止される。
キャップ50の内部で、かつ底壁部51側には、キャップ50を一対のバーティブラ24の端部に固定するためのクリップ60(図7参照)を収容するクリップ収容部54が形成されている。また、キャップ50の内部で、かつ第1開口部53側には、ホルダ30の端部が収容されるホルダ収容部55が形成されている。
また、キャップ50の内部で、かつクリップ収容部54のホルダ収容部55寄りの部分には、クリップ収容部54内に向けて突出された一対の係合突起54aが形成されている。これらの係合突起54aは、図5に示されるように、ブレードラバー20を挟んでその両側に配置され、かつ第2開口部52aに対して近接配置されている。そして、これらの係合突起54aには、クリップ60の第2弾性爪64が引っ掛けられている。このように、クリップ60の第2弾性爪64を、係合突起54aに引っ掛けることで、クリップ60はクリップ収容部54に対して抜け止めされた状態で固定される。
クリップ収容部54には、図7に示されるようなクリップ60が収容されている。クリップ60は、キャップ50と一対のバーティブラ24との間に設けられ、一対のバーティブラ24を互いに所定間隔で支持するとともに、キャップ50が固定されるようになっている。
クリップ60は、ステンレス製の薄板をプレス加工等することで所定形状に形成されている。クリップ60は、本発明における固定部材を構成しており、クリップ本体61を備えている。また、クリップ本体61は、本発明における第1支持部を構成している。すなわち、クリップ本体61は、図5に示されるように、ブレードラバー20のヘッド部21を支持している。
図7に示されるように、クリップ本体61には、一対のバーティブラ支持部62が一体に設けられている。これらのバーティブラ支持部62は、本発明における第2支持部を構成している。つまり、一対のバーティブラ支持部62は、図5に示されるように、一対のバーティブラ24をそれぞれ板厚方向(図中上下方向)から支持している。
具体的には、ブレードラバー20の長手方向と直交する方向(短手方向)に沿うクリップ本体61の両側に、バーティブラ支持部62がそれぞれ設けられている。なお、バーティブラ支持部62は、クリップ本体61よりもブレードラバー20のリップ部23寄りに配置されている。
バーティブラ支持部62は、断面が略U字形状に形成され、バーティブラ支持部62のリップ部23側には、腕部62aが設けられている。この腕部62aは、図4および図5に示されるように、ワイパブレード10を組み立てた状態で、バーティブラ24とキャップ50との間に配置されるようになっている。
また、バーティブラ支持部62の腕部62aには、第1弾性爪63および第2弾性爪64が一体に設けられている。ここで、第1弾性爪63および第2弾性爪64は、ステンレス製の薄板よりなるため柔軟性を有しており、外力F1,F2(図9,図11参照)の付加により弾性変形するようになっている。
図4に示されるように、第1弾性爪63は、腕部62aからバーティブラ24に向けて突出されている。より具体的には、第1弾性爪63は、バーティブラ24の長手方向一側(図中左側)に向けて延び、かつバーティブラ24側に向けて傾斜されている。そして、第1弾性爪63の先端部に、バーティブラ24の長手方向一側に設けられた掛止片24aが引っ掛けられている。これにより、一対のバーティブラ24からのクリップ60の脱落(抜け)が防止され、クリップ60がバーティブラ24に固定される。
さらに、図4に示されるように、第2弾性爪64は、腕部62aからキャップ50の係合突起54aに向けて突出されている。より具体的には、第2弾性爪64は、バーティブラ24の長手方向他側(図中左側)に向けて延び、かつバーティブラ24側とは反対側に向けて傾斜されている。そして、第2弾性爪64の先端部に、キャップ50の係合突起54aが引っ掛けられている。これにより、クリップ60からのキャップ50の脱落(抜け)が防止され、キャップ50がクリップ60に固定される。
このように、一対のバーティブラ24とキャップ50との間にクリップ60を設け、第1弾性爪63により、クリップ60をバーティブラ24に対して抜け止め状態で固定し、かつ第2弾性爪64により、キャップ50をクリップ60に対して抜け止め状態で固定することで、キャップ50の一対のバーティブラ24からの脱落(抜け)を防止している。これにより、組み立てられたワイパブレード10が、往復払拭動作中等において、分解されることが防止される。
そして、図4に示されるように、第1弾性爪63の先端部とクリップ本体61との離間距離L3よりも、第2弾性爪64の先端部とクリップ本体61との離間距離L4の方が長くなっている(L3<L4)。これにより、第1弾性爪63の傾斜方向(図中左斜め上)と、第2弾性爪64の傾斜方向(図中右斜め下)と、を互いに逆向きにして、クリップ60をキャップ50に対して、さらに、一対のバーティブラ24をクリップ60に対して、それぞれ同一方向(図中右方向)から差し込み固定できるようにしている。
次に、以上のように構成されたワイパブレード10の組み立て手順、特に、ホルダ30の長手方向端部へのキャップ50の装着手順について、図面を用いて詳細に説明する。
図8はクリップのキャップへの装着手順を説明する斜視図を、図9(a),(b)はクリップのキャップへの装着手順を説明する図4に対応した断面図を、図10はクリップが装着されたキャップのバーティブラへの装着手順を説明する斜視図を、図11(a),(b)はクリップが装着されたキャップのバーティブラへの装着手順を説明する図4に対応した断面図をそれぞれ示している。
[第1組み立て工程]
まず、図8に示されるように、別の製造工程でそれぞれ製造されたキャップ50およびクリップ60を準備する。次いで、矢印M1に示されるように、キャップ50の第1開口部53にクリップ60を臨ませる。このとき、クリップ60の一対の第1弾性爪63(図示では一方のみ示す)を、第1開口部53に向けるようにする。その後、クリップ60をキャップ50の内部のクリップ収容部54内に挿入する。
このとき、図9(a)に示されるように、所定の押圧荷重(外力F1)を付加しながら、クリップ60をクリップ収容部54に押し込んでいく。なお、クリップ60のクリップ収容部54への収容作業は、作業者による手動でも良いし、自動組み立て装置による自動でも良い。
そして、外力F1でクリップ60を押し込むと、クリップ60の一対の第2弾性爪64が、矢印M2に示されるように弾性変形される。具体的には、第2弾性爪64の根元に、キャップ50の係合突起54aが押し当てられて、腕部62aに対して傾斜された第2弾性爪64が、一旦、腕部62aに対して略真っ直ぐな状態となる。
その後、さらにクリップ60を外力F1で押し込んでいくと、図9(b)に示されるように、第2弾性爪64が係合突起54aを乗り越えて、矢印M3に示されるように元に戻る。これにより、第2弾性爪64は腕部62aに対して傾斜された状態となり、第2弾性爪64の先端部が係合突起54aに引っ掛けられる。
よって、クリップ60がクリップ収容部54に対して抜け止めされた状態で固定され、キャップ組立体CAが完成する。
[第2組み立て工程]
次いで、図10に示されるように、第1組み立て工程において組み立てられたキャップ組立体CAを準備するとともに、別の組み立て工程で組み立てられたブレードラバー組立体BAを準備する。ここで、ブレードラバー組立体BAとは、図1ないし図5に示されるワイパブレード10から、キャップ組立体CAを取り除いた状態のものである。なお、図10においては、見易くするためにホルダ30の図示を省略している。
その後、矢印M4に示されるように、キャップ組立体CAの第1開口部53にブレードラバー組立体BAの端部を臨ませる。このとき、一対のバーティブラ24の掛止片24aを、クリップ60の一対の第1弾性爪63にそれぞれ向けるようにする。その後、一対の掛止片24aを一対の第1弾性爪63に突き当てるように、ホルダ30(図11参照)をキャップ50の内部のホルダ収容部55内に挿入する。
このとき、図11(a)に示されるように、所定の押圧荷重(外力F2)を付加しながら、ホルダ30をホルダ収容部55に押し込んでいく。なお、ホルダ30のホルダ収容部55への収容作業においても、作業者による手動でも良いし、自動組み立て装置による自動でも良い。
そして、外力F2でホルダ30を押し込むと、クリップ60の一対の第1弾性爪63が、矢印M5に示されるように弾性変形される。具体的には、第1弾性爪63の根元に、バーティブラ24の掛止片24aが押し当てられて、腕部62aに対して傾斜された第1弾性爪63が、一旦、腕部62aに対して略真っ直ぐな状態となる。
その後、さらにホルダ30(ブレードラバー組立体BA)を外力F2で押し込んでいくと、図11(b)に示されるように、バーティブラ24の掛止片24aが、キャップ50のバーティブラ収容凹部51a内に収容されるとともに、第1弾性爪63が掛止片24aを乗り越えて、矢印M6に示されるように元に戻る。これにより、第1弾性爪63が腕部62aに対して傾斜された状態となり、第1弾性爪63の先端部が掛止片24aに引っ掛けられる。
よって、一対のバーティブラ24がクリップ60に対して抜け止めされた状態で固定され、キャップ組立体CAのブレードラバー組立体BAへの組み付け(固定)が完了する。これにより、ワイパブレード10が完成する。
ここで、第1組み立て工程における外力F1と、第2組み立て工程における外力F2とは、それぞれ略同じ大きさの外力に設定されている(F1≒F2)。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、キャップ50とバーティブラ24との間に、バーティブラ24を支持し、かつキャップ50が固定されるクリップ60を設け、このクリップ60は、外力F1,F2の付加により弾性変形される第1弾性爪63および第2弾性爪64を有し、第1弾性爪63にバーティブラ24が引っ掛けられ、第2弾性爪64にキャップ50が引っ掛けられている。
したがって、1つのクリップ60のみで、バーティブラ24に対してブレードラバー20が抜けてしまうことを防止することができ、かつバーティブラ24に対してキャップ50が外れてしまうことを防止することができる。よって、従前に比して部品点数を削減することができる。
また、クリップ60の第1弾性爪63および第2弾性爪64を弾性変形させることで、第1弾性爪63にバーティブラ24を引っ掛けて固定することができ、かつ第2弾性爪64にキャップ50を引っ掛けて固定することができる。よって、従前に比して溶接作業等が不要となり、組み立て工程の簡素化を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、クリップ60は、ヘッド部21を支持するクリップ本体61と、クリップ本体61に一体に設けられ、バーティブラ24を板厚方向から支持するバーティブラ支持部62と、バーティブラ支持部62に設けられ、バーティブラ24とキャップ50との間に配置された腕部62aと、を備え、第1弾性爪63は、腕部62aからバーティブラ24に向けて突出され、第2弾性爪64は、腕部62aからキャップ50の係合突起54aに向けて突出されている。
これにより、クリップ60の板厚方向一側(図4中上側)に、バーティブラ24を固定することができ、クリップ60の板厚方向他側(図4中下側)に、キャップ50を固定することができる。よって、1つのクリップ60に対して、バーティブラ24およびキャップ50をそれぞれ容易に固定することができ、ひいてはワイパブレード10の簡素化および小型軽量化を図ることが可能となる。
また、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、第1弾性爪63は、バーティブラ24の長手方向一側に向けて延び、かつバーティブラ24側に向けて傾斜され、第2弾性爪64は、バーティブラ24の長手方向他側に向けて延び、かつバーティブラ24側とは反対側に向けて傾斜されている。
これにより、バーティブラ24およびキャップ50を、それぞれワイパブレード10の長手方向に沿うよう移動させるだけで、クリップ60の第1弾性爪63および第2弾性爪64を、容易に弾性変形させることができる。よって、クリップ60に対して、バーティブラ24およびキャップ50を、それぞれ所謂「スナップフィット構造」によって、ワンタッチで簡単に固定することができる。したがって、ワイパブレード10の組み立て工程の簡素化を図ることできる。
さらに、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、第1弾性爪63の先端部とクリップ本体61との離間距離L3よりも、第2弾性爪64の先端部とクリップ本体61との離間距離L4の方が長くなっている(図4参照)。
これにより、第1弾性爪63の傾斜方向と、第2弾性爪64の傾斜方向と、を互いに逆向きにして、クリップ60をキャップ50に対して、さらに、バーティブラ24をクリップ60に対して、それぞれ同一方向から容易に差し込み固定することができる。よって、組み付け作業性を向上させて、歩留まりを良くすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、フロントガラス11上を往復払拭動作するワイパブレード10を示したが、本発明はこれに限らず、リヤガラス(払拭面)上を往復払拭動作するワイパブレードにも適用することもできる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 ワイパブレード
11 フロントガラス(払拭面)
20 ブレードラバー
21 ヘッド部
21a 装着溝
22 ネック部
23 リップ部
24 バーティブラ
24a 掛止片
30 ホルダ
31 本体部
32 フィン部
40 連結部材
41 フック装着部材
50 キャップ
51 底壁部
51a バーティブラ収容凹部
52 外壁部
52a 第2開口部
53 第1開口部
54 クリップ収容部
54a 係合突起
55 ホルダ収容部
60 クリップ(固定部材)
61 クリップ本体(第1支持部)
62 バーティブラ支持部(第2支持部)
62a 腕部
63 第1弾性爪
64 第2弾性爪
BA ブレードラバー組立体
CA キャップ組立体
F1,F2 外力
UF U字状フック
WA ワイパアーム

Claims (4)

  1. 払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードであって、
    前記払拭面に接触されるリップ部および当該リップ部に一体に設けられたヘッド部を有するブレードラバーと、
    前記ヘッド部に装着されるバーティブラと、
    前記ヘッド部の長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、
    前記キャップと前記バーティブラとの間に設けられ、前記バーティブラを支持し、かつ前記キャップが固定される固定部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、
    外力の付加により弾性変形される第1弾性爪および第2弾性爪を有し、
    前記第1弾性爪に前記バーティブラが引っ掛けられ、
    前記第2弾性爪に前記キャップが引っ掛けられている、
    ワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、
    前記固定部材は、
    前記ヘッド部を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部に一体に設けられ、前記バーティブラを板厚方向から支持する第2支持部と、
    前記第2支持部に設けられ、前記バーティブラと前記キャップとの間に配置された腕部と、
    を備え、
    前記第1弾性爪は、前記腕部から前記バーティブラに向けて突出され、
    前記第2弾性爪は、前記腕部から前記キャップに向けて突出されている、
    ワイパブレード。
  3. 請求項2記載のワイパブレードにおいて、
    前記第1弾性爪は、前記バーティブラの長手方向一側に向けて延び、かつ前記バーティブラ側に向けて傾斜され、
    前記第2弾性爪は、前記バーティブラの長手方向他側に向けて延び、かつ前記バーティブラ側とは反対側に向けて傾斜されている、
    ワイパブレード。
  4. 請求項3記載のワイパブレードにおいて、
    前記第1弾性爪の先端部と前記第1支持部との離間距離よりも、前記第2弾性爪の先端部と前記第1支持部との離間距離の方が長くなっている、
    ワイパブレード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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