JP2019051853A - ワイパブレードおよびその製造方法 - Google Patents

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敦弘 桑原
Atsuhiro Kuwabara
敦弘 桑原
田村 和久
Kazuhisa Tamura
和久 田村
智章 細部
Tomoaki Hosobe
智章 細部
忠典 松本
Tadanori Matsumoto
忠典 松本
齊藤 肇
Hajime Saito
肇 齊藤
岡部 浩司
Koji Okabe
浩司 岡部
雄太 ▲高▼橋
雄太 ▲高▼橋
Yuta Takahashi
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Mitsuba Corp
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Abstract

【課題】部品点数の削減は勿論のこと、組み立て工程を簡素化することができるワイパブレードを提供する。【解決手段】ブレードラバー20の長手方向端部に、外力の付加により弾性変形される弾性突起21cが設けられ、キャップ50に、弾性突起21cが挿通される挿通孔51aと弾性突起21cが引っ掛けられる掛止部51dとが設けられている。よって、従前のような小さな部品であるU字状のフックを必要とせず、従前に比して部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減できるため、ワイパブレード10の組み立て工程が簡素化され、ひいてはコストダウンを実現できる。【選択図】図4

Description

本発明は、払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードおよびその製造方法に関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールド(払拭面)上の雨水等を払拭して運転者の視界を確保するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ワイパモータにより揺動されるワイパアームと、ワイパアームに装着されるワイパブレードとを備えている。ワイパブレードは、ワイパアームに回動自在に装着されるホルダと、ホルダに保持されるブレードラバーとを備えている。
ブレードラバーは、バーティブラの弾性力によりウィンドシールドに対して弾性接触され、これによりワイパモータを駆動してワイパアームを揺動させることで、ブレードラバーがウィンドシールド上を往復払拭動作する。
このようなワイパブレードには、例えば、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1に記載されたワイパブレードは、補強バーティブラ(バーティブラ)が装着されたヘッドと、ウィンドシールドに接触されるリップとを備え、これらの長手方向端部には端部取付具(キャップ)が装着されている。
特開2017−047885号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパブレードによれば、キャップをワイパブレードに固定するために、U字状のクリップが必要であった。すなわち、キャップとワイパブレードとの間にU字状のクリップを設けることで、キャップのワイパブレードからの脱落を防止していた。
したがって、比較的小さなU字状のクリップが必要となり、部品点数の増加を招くばかりか、組み立て工程が煩雑化して歩留まりの低下を招いていた。
本発明の目的は、部品点数の削減は勿論のこと、組み立て工程を簡素化することができるワイパブレードを提供することにある。
本発明のワイパブレードでは、払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードであって、前記払拭面に接触されるブレードラバーと、前記ブレードラバーに装着されるバーティブラと、前記ブレードラバーの長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、前記ブレードラバーの前記長手方向端部に設けられ、外力の付加により弾性変形される弾性突起と、前記キャップに設けられ、前記弾性突起が挿通される挿通孔と、前記キャップに設けられ、前記弾性突起が引っ掛けられる掛止部と、を備えている。
本発明の他の態様では、前記ブレードラバーは、前記バーティブラが装着されるヘッド部を備えている。
本発明の他の態様では、前記ヘッド部に、前記弾性突起が設けられている。
本発明の他の態様では、前記キャップに、前記ヘッド部を保持する保持部が設けられている。
本発明の他の態様では、前記弾性突起は、前記挿通孔に通過させた出口側の端部に把持片形成部を備えている。
本発明のワイパブレードの製造方法では、払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードの製造方法であって、前記ワイパブレードは、前記払拭面に接触されるブレードラバーと、前記ブレードラバーに装着されるバーティブラと、前記ブレードラバーの長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、前記ブレードラバーの長手方向端部に設けられ、外力の付加により弾性変形される弾性突起と、前記キャップに設けられ、前記弾性突起が挿通される挿通孔と、前記キャップに設けられ、前記弾性突起が引っ掛けられる掛止部と、を備え、前記弾性突起に設けられた把持片を引っ張って前記弾性突起を前記挿通孔に挿通させ、前記弾性突起を前記掛止部に引っ掛ける弾性突起掛止工程と、前記把持片を前記弾性突起から分離させる把持片分離工程と、を有する。
本発明の他の態様では、前記ブレードラバーは、前記バーティブラが装着されるヘッド部を備えている。
本発明の他の態様では、前記ヘッド部に、前記弾性突起が設けられている。
本発明の他の態様では、前記キャップに、前記ヘッド部を保持する保持部が設けられている。
本発明によれば、ブレードラバーの長手方向端部に、外力の付加により弾性変形される弾性突起が設けられ、キャップに、弾性突起が挿通される挿通孔と弾性突起が引っ掛けられる掛止部とが設けられている。
したがって、従前のような小さな部品であるU字状のフックを必要とせず、従前に比して部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減できるため、ワイパブレードの組み立て工程が簡素化され、ひいてはコストダウンを実現できる。
ワイパブレードの全体を示す斜視図である。 図1のワイパブレードの破線円A部の拡大斜視図である。 図2をリップ部側から見た拡大斜視図である。 ワイパブレードの端部をその長手方向に沿って切断した断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 (a),(b)は、キャップの詳細構造を説明する斜視図である。 キャップのブレードラバー組立体への装着手順を説明する斜視図である。 (a),(b)は、キャップのブレードラバー組立体への装着手順を説明する図4に対応した断面図である。 切断治具による把持片の分離作業を説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はワイパブレードの全体を示す斜視図を、図2は図1のワイパブレードの破線円A部の拡大斜視図を、図3は図2をリップ部側から見た拡大斜視図を、図4はワイパブレードの端部をその長手方向に沿って切断した断面図を、図5は図4のA−A線に沿う断面図を、図6は図4のB−B線に沿う断面図を、図7(a),(b)はキャップの詳細構造を説明する斜視図をそれぞれ示している。
図1に示されるワイパブレード10は、自動車等の車両の前方にあるフロントガラス11(図5および図6参照)上を往復払拭動作するものである。具体的には、ワイパブレード10の長手方向中央部が、フロントガラス11上を揺動するワイパアームWAの先端に回動自在に装着されている。なお、フロントガラス11は、本発明における払拭面を構成している。
これにより、ワイパブレード10は、ワイパアームWAの揺動に伴いフロントガラス11上を往復払拭動作して、ひいては運転者の視界が良好な状態に確保される。ここで、車両のエンジンルームを形成するバルクヘッドの内部等には、ワイパモータ,リンク機構,ピボット軸等が搭載されている。これにより、ワイパアームWAは、フロントガラス11上で揺動される。
図1ないし図3に示されるように、ワイパブレード10は、フロントガラス11に接触されるブレードラバー20と、ブレードラバー20を保持する一対のホルダ30と、一対のホルダ30の間に配置された連結部材40と、一対のホルダ30の長手方向端部にそれぞれ装着された一対のキャップ50と、を備えている。
図2ないし図6に示されるように、ブレードラバー20は、ゴム等の弾性材料を射出成形等することで長尺に形成され、ヘッド部21,ネック部22およびリップ部23を備えている。すなわち、ヘッド部21は、ネック部22を介してリップ部23に一体に設けられている。ここで、ヘッド部21は、一対のホルダ30および連結部材40によって保持され、リップ部23は、フロントガラス11に接触されている。
そして、ネック部22の厚み寸法は、リップ部23の先端部分の厚み寸法よりも小さく設定され、これによりネック部22は弾性変形し易くなっている。よって、ワイパブレード10がフロントガラス11上を往復払拭動作する際に、リップ部23は容易に傾斜されて、リップ部23の先端部分がワイパブレード10の移動方向にスムーズに追従される。これにより、フロントガラス11に付着した雨水等が確実に払拭される。
図5および図6に示されるように、ヘッド部21には、一対の装着溝21aが設けられている。より具体的には、これらの装着溝21aは、リップ部23の払拭方向一側(図中左側)および払拭方向他側(図中右側)に向けて、それぞれ開口するように設けられている。また、一対の装着溝21aは、ブレードラバー20の長手方向全域に亘って設けられている。
一対の装着溝21aには、ばね性を有する鋼材により、棒状かつ板状に形成されたバーティブラ24がそれぞれ装着されている。これらのバーティブラ24は、その一部がそれぞれの装着溝21aに対して固定状態とされ、その他の殆どの部分がそれぞれの装着溝21aに対して長手方向に移動自在となっている。これにより、一対のバーティブラ24の弾性力が、それぞれブレードラバー20に効率良く伝達される。
ここで、一対のバーティブラ24は、外力が付加されていない自然状態において、フロントガラス11の曲率よりも大きい曲率で湾曲されている。これにより、ブレードラバー20がフロントガラス11の曲率に合わせて弾性変形されることで、リップ部23の長手方向全域がフロントガラス11に密着される。したがって、フロントガラス11上の払拭範囲において、雨水等の拭き残しが確実に防止される。
図1,図2および図6に示されるように、ホルダ30は、本体部31およびフィン部32を備えている。本体部31およびフィン部32は、互いに硬度の異なる材料を二色成形(押出成形)することで一体化され、長尺に形成されている。これにより、ワイパブレード10の製造工程を簡素化している。
本体部31は、図6に示されるように、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を保持している。よって、本体部31は、ブレードラバー20を保持し得る十分な強度を備え、かつフロントガラス11の曲率に容易に追従し得る硬度のプラスチック等の樹脂材料により形成されている。
フィン部32は、ゴム等の弾性材料により長尺に形成され、本体部31に対してその長手方向に沿って一体に設けられている。ここで、フィン部32の硬度は、本体部31の硬度よりも低い硬度に設定され、これによりフィン部32は、走行風の風圧により弾性変形可能となっている。そして、走行風がフィン部32に当たると、当該フィン部32にはダウンフォースが発生する。よって、ブレードラバー20の走行風による浮き上がりが確実に防止される。
図1に示されるように、ワイパブレード10の長手方向に沿う一対のホルダ30の間には、連結部材40が設けられている。連結部材40は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、ホルダ30と同様に、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を保持している。連結部材40は、ワイパブレード10の長手方向中央部に配置されており、かつその長さ寸法L1は、ホルダ30の長さ寸法L2よりも短くなっている(L1≒L2/2)。
これにより、連結部材40は、フロントガラス11の曲率に追従して変形する必要が無く、ホルダ30のような柔軟性を備えていない。すなわち、連結部材40は、高い硬度のプラスチック材料により形成されている。また、連結部材40には、鋼材よりなるピン部材(図示せず)が設けられ、当該ピン部材には、フック装着部材41が回動自在に装着されている。ここで、フック装着部材41には、ワイパアームWAの先端部に形成されたU字状フックUFが連結される。
図2ないし図6に示されるように、ホルダ30の長手方向に沿う連結部材40側とは反対側の端部には、それぞれキャップ50が装着されている。これらのキャップ50は、ホルダ30の端部から突出されたヘッド部21の長手方向端部および一対のバーティブラ24の長手方向端部を覆い隠して、ワイパブレード10の見栄えを良くしている。また、キャップ50は、ブレードラバー20からホルダ30が抜けてしまうのを防止している。
ここで、キャップ50は何れも同じ形状となっている。したがって、以下の説明においては、一方のキャップ50(ワイパアームWA側)のみを図示して説明する。
図7に示されるように、キャップ50は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成され、底壁部51と外壁部52とを備えている。また、キャップ50の長手方向に沿う底壁部51側とは反対側には、第1開口部53が形成され、この第1開口部53には、ホルダ30の端部が挿入されるようになっている(図3および図4参照)。したがって、第1開口部53の形状は、ホルダ30の本体部31およびフィン部32(図6参照)を収容し得る形状となっている。
キャップ50の外壁部52のうちのフロントガラス11側(図5参照)には、キャップ50をホルダ30の端部に装着する際に、ブレードラバー20が通過し得る第2開口部52aが形成されている。この第2開口部52aは、キャップ50の長手方向に延在され、かつキャップ50の長手方向に沿って段付き形状となっている。そして、図3および図5に示されるように、キャップ50をホルダ30の端部に装着した状態で、第2開口部52aからは、ブレードラバー20のリップ部23が外部に露出されている。
キャップ50の底壁部51には、挿通孔51aが設けられている。この挿通孔51aは、キャップ50の長手方向に沿って段付き形状に形成されている。より具体的には、挿通孔51aは、小径孔51bと、当該小径孔51bよりも大径の大径孔51cと、を備えている。
また、挿通孔51aの小径孔51bと大径孔51cとの間には、ブレードラバー20の弾性突起21cが引っ掛けられる掛止部51dが設けられている。具体的には、掛止部51dは、小径孔51bおよび大径孔51cの軸方向と直交する方向に広がる環状面となっている。これにより、ブレードラバー20の弾性突起21cが挿通孔51aの掛止部51dに引っ掛けられて、抜け止めされる。
ここで、ブレードラバー20の長手方向端部で、かつヘッド部21には、小径首部21bと、当該小径首部21bよりも大径の弾性突起21cと、が一体に設けられている。これらの小径首部21bおよび弾性突起21cは、何れも外力の付加により弾性変形可能となっている。そして、キャップ50をブレードラバー20の長手方向端部に装着した状態で、小径首部21bは小径孔51bの径方向内側に配置され、弾性突起21cは大径孔51cの径方向内側に配置されている。
ここで、弾性突起21cは、ワイパブレード10の組み立て時において、弾性変形を伴い小径孔51bを通過して、ひいては大径孔51cに配置される。なお、弾性突起21cを小径孔51bに通過させるには、弾性突起21cに一体に設けられた把持片GP(図8ないし図10参照)を引っ張って行う。その後、把持片GPを切断して図2および図3に示される状態となる。
したがって、図2および図3に示されるように、弾性突起21cには、挿通孔51a(小径孔51b)に通過させた出口側(図2および図3において見える側)の端部に、把持片切断痕21dが形成されている。ここで、把持片切断痕21dは、本発明における把持片形成部を構成しており、把持片GPを弾性突起21cの端面に沿わせて精度良く切断すれば、立たなくさせることも可能である。
図7(b)に示されるように、キャップ50の内部で、かつキャップ50の長手方向に沿う略中央部分には、ブレードラバー20の一対のバーティブラ24が装着されたヘッド部21を保持する保持部54が設けられている。具体的には、保持部54は、キャップ50の内側に窪むように設けられ、図5に示されるように、ヘッド部21のリップ部23側とは反対側の上面(図中上側)を支持するヘッド支持部54aと、一対のバーティブラ24を板厚方向に沿うリップ部23側(図中下側)から支持し得るバーティブラ支持部54bと、を備えている。
このように、保持部54は、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を、掴むように支持している。したがって、ヘッド部21の一対の装着溝21aから、一対のバーティブラ24が外れないようにしつつ、これらががたつくのを防止している。
また、図4および図6に示されるように、キャップ50の内部で、かつキャップ50の長手方向に沿う第1開口部53側には、ホルダ30の端部が収容されるホルダ収容部55が形成されている。すなわち、キャップ50は、ホルダ30の端部も保持するようになっている。
次に、以上のように構成されたワイパブレード10の組み立て手順、特に、ブレードラバー20の長手方向端部へのキャップ50の装着手順について、図面を用いて詳細に説明する。
図8はキャップのブレードラバー組立体への装着手順を説明する斜視図を、図9(a),(b)はキャップのブレードラバー組立体への装着手順を説明する図4に対応した断面図を、図10は切断治具による把持片の分離作業を説明する斜視図をそれぞれ示している。
[弾性突起掛止工程]
まず、図8に示されるように、別の製造工程で製造されたキャップ50を準備する。また、別の組み立て工程で組み立てられたブレードラバー組立体BAを準備する。ここで、ブレードラバー組立体BAは、ブレードラバー20と、一対の装着溝21a(図5および図6参照)にそれぞれ装着された一対のバーティブラ24と、一対のバーティブラ24を含むヘッド部21を保持するホルダ30と、から構成される。この場合、ブレードラバー20および一対のバーティブラ24はホルダ30によって保持されているため、ブレードラバー組立体BAが分解されることは無い。
また、キャップ50が装着される前のブレードラバー20には、把持片GPが設けられている。具体的には、把持片GPは、ブレードラバー20の長手方向に沿う弾性突起21cの小径首部21b側とは反対側に一体に設けられている。把持片GPは、先端側が先細り形状とされた略円錐形状に形成され、図9(a)に示されるように、把持片GPの先端側の外径寸法D1は、キャップ50の小径孔51bの内径寸法D2よりも小さくなっている(D1<D2)。
これにより、把持片GPの先端側は、小径孔51bに対して容易に挿通可能となっている。そして、図8の矢印M1に示されるように、キャップ50の第1開口部53(図9参照)に、ブレードラバー組立体BAの把持片GPを臨ませる。このとき、把持片GPの先端側を小径孔51bに挿通させるようにする。その後、ブレードラバー20の長手方向に沿わせて、キャップ50の内部にブレードラバー組立体BAの把持片GPを挿入していく。
すると、図9(a)に示されるように、キャップ50の内部から、挿通孔51aを通って、把持片GPの先端側が外部に露出されるようになる。そして、外部に露出された把持片GPを把持する等して、矢印M2に示されるように、ブレードラバー20の長手方向に沿わせて、所定荷重で引っ張る。すると、把持片GPの根元部分および弾性突起21cが弾性変形しつつ、挿通孔51aに挿通されて、小径孔51bを通過する。これにより、図9(b)に示されるように、弾性突起21cが大径孔51cに配置されて、弾性突起21cがキャップ50の掛止部51dに引っ掛けられる。
よって、弾性突起掛止工程が終了し、キャップ50のブレードラバー20への固定が完了する。ここで、把持片GPを引っ張ってキャップ50をブレードラバー20に固定する固定作業は、作業者による手動で行っても良いし、自動組み立て装置による自動で行っても良い。
[把持片分離工程]
次いで、図10に示されるように、キャップ50の挿通孔51aから突出された把持片GPを切断して、把持片GPを弾性突起21c(図8参照)から分離させる作業を行う。具体的には、矢印M3に示されるように、カッターナイフ等の切断治具CTを用いて、把持片GPの根元部分を切断する。このとき、ワイパブレード10の見栄えを良好にするために、挿通孔51a(大径孔51c)から切断部分が突出されないように綺麗に切断するようにする。
これにより、把持片分離工程が終了し、キャップ50のブレードラバー20への装着が最終的に完了する。ここで、切断治具CTを用いた把持片GPの分離作業は、作業者による手動で行っても良いし、自動組み立て装置による自動で行っても良い。
なお、把持片分離工程では、切断治具CTを用いること無く、把持片GPを所定荷重以上の荷重で引っ張って引きちぎって分離させても構わない。この場合、把持片GPと弾性突起21cとが綺麗に分離されるように、当該分離を誘導するよう分離部分に切り込みを入れておくのが望ましい。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、ブレードラバー20の長手方向端部に、外力の付加により弾性変形される弾性突起21cが設けられ、キャップ50に、弾性突起21cが挿通される挿通孔51aと弾性突起21cが引っ掛けられる掛止部51dとが設けられている。
したがって、従前のような小さな部品であるU字状のフックを必要とせず、従前に比して部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減できるため、ワイパブレード10の組み立て工程が簡素化され、ひいてはコストダウンを実現できる。
また、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、ブレードラバー20は、バーティブラ24が装着されるヘッド部21を備え、ヘッド部21に弾性突起21cが設けられているので、ワイパブレード10の往復払拭動作時において、ヘッド部21よりも剛性が低いネック部22やリップ部23に無理な負荷が掛からない。したがって、ブレードラバー20が早期に劣化するのを防止することができる。
さらに、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、キャップ50に、バーティブラ24が装着されるヘッド部21を保持する保持部54が設けられているので、ヘッド部21の一対の装着溝21aから、一対のバーティブラ24が外れないようにしつつ、これらががたつくのを効果的に抑えることができる。
また、本実施の形態に係るワイパブレード10の製造方法によれば、弾性突起21cに設けられた把持片GPを引っ張って弾性突起21cを挿通孔51aに挿通させ、弾性突起21cをキャップ50の掛止部51dに引っ掛ける弾性突起掛止工程と、把持片GPを弾性突起21cから分離させる把持片分離工程とを経て、ワイパブレード10を組み立てることができる。
したがって、従前のような小さな部品であるU字状のフックを必要とせず、従前に比して部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減できるため、ワイパブレード10の組み立て工程が簡素化され、ひいてはコストダウンを実現できる。
さらに、本実施の形態に係るワイパブレード10の製造方法によれば、ブレードラバー20は、バーティブラ24が装着されるヘッド部21を備え、ヘッド部21に弾性突起21cが設けられているので、把持片GPを引っ張っているときに、ヘッド部21よりも剛性が低いネック部22やリップ部23に無理な負荷が掛からない。したがって、ブレードラバー20を損傷すること無く、ワイパブレード10を容易に組み立てることができる。
また、本実施の形態に係るワイパブレード10の製造方法によれば、キャップ50に、バーティブラ24が装着されるヘッド部21を保持する保持部54が設けられているので、把持片GPを引っ張っているときに、ヘッド部21の一対の装着溝21aから、一対のバーティブラ24が外れないようにすることができ、作業性を向上させることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、フロントガラス11上を往復払拭動作するワイパブレード10を示したが、本発明はこれに限らず、リヤガラス(払拭面)上を往復払拭動作するワイパブレードにも適用することもできる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 ワイパブレード
11 フロントガラス(払拭面)
20 ブレードラバー
21 ヘッド部
21a 装着溝
21b 小径首部
21c 弾性突起
21d 把持片切断痕(把持片形成部)
22 ネック部
23 リップ部
24 バーティブラ
30 ホルダ
31 本体部
32 フィン部
40 連結部材
41 フック装着部材
50 キャップ
51 底壁部
51a 挿通孔
51b 小径孔
51c 大径孔
51d 掛止部
52 外壁部
52a 第2開口部
53 第1開口部
54 保持部
54a ヘッド支持部
54b バーティブラ支持部
55 ホルダ収容部
BA ブレードラバー組立体
CT 切断治具
GP 把持片
UF U字状フック
WA ワイパアーム

Claims (9)

  1. 払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードであって、
    前記払拭面に接触されるブレードラバーと、
    前記ブレードラバーに装着されるバーティブラと、
    前記ブレードラバーの長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、
    前記ブレードラバーの前記長手方向端部に設けられ、外力の付加により弾性変形される弾性突起と、
    前記キャップに設けられ、前記弾性突起が挿通される挿通孔と、
    前記キャップに設けられ、前記弾性突起が引っ掛けられる掛止部と、
    を備えている、
    ワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、
    前記ブレードラバーは、前記バーティブラが装着されるヘッド部を備えている、
    ワイパブレード。
  3. 請求項2記載のワイパブレードにおいて、
    前記ヘッド部に、前記弾性突起が設けられている、
    ワイパブレード。
  4. 請求項2または3記載のワイパブレードにおいて、
    前記キャップに、前記ヘッド部を保持する保持部が設けられている、
    ワイパブレード。
  5. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、
    前記弾性突起は、前記挿通孔に通過させた出口側の端部に把持片形成部を備えている、
    ワイパブレード。
  6. 払拭面上を往復払拭動作するワイパブレードの製造方法であって、
    前記ワイパブレードは、
    前記払拭面に接触されるブレードラバーと、
    前記ブレードラバーに装着されるバーティブラと、
    前記ブレードラバーの長手方向端部および前記バーティブラの長手方向端部を覆うキャップと、
    前記ブレードラバーの長手方向端部に設けられ、外力の付加により弾性変形される弾性突起と、
    前記キャップに設けられ、前記弾性突起が挿通される挿通孔と、
    前記キャップに設けられ、前記弾性突起が引っ掛けられる掛止部と、
    を備え、
    前記弾性突起に設けられた把持片を引っ張って前記弾性突起を前記挿通孔に挿通させ、前記弾性突起を前記掛止部に引っ掛ける弾性突起掛止工程と、
    前記把持片を前記弾性突起から分離させる把持片分離工程と、
    を有する、
    ワイパブレードの製造方法。
  7. 請求項6記載のワイパブレードの製造方法において、
    前記ブレードラバーは、前記バーティブラが装着されるヘッド部を備えている、
    ワイパブレードの製造方法。
  8. 請求項7記載のワイパブレードの製造方法において、
    前記ヘッド部に、前記弾性突起が設けられている、
    ワイパブレードの製造方法。
  9. 請求項7または8記載のワイパブレードの製造方法において、
    前記キャップに、前記ヘッド部を保持する保持部が設けられている、
    ワイパブレードの製造方法。
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