JP2021024417A - 鉄道車両用袖仕切りおよびその鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両 - Google Patents

鉄道車両用袖仕切りおよびその鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数の削減と組立工数削減により製造コストの削減を図るとともに、デザイン性に優れた袖仕切り、およびそのような袖仕切りを備える鉄道車両を提供すること。【解決手段】鉄道車両の車室内側壁に沿って配置されるロングシートの端部に位置する鉄道車両用袖仕切りにおいて、車室内側壁に取り付けられるベース枠10と、ベース枠10の両端部のみと結合されることで、ベース枠10とともに仕切板枠を形成する外枠11と、仕切板枠内に固定される仕切板12と、を備えること、ベース枠10、または外枠11の、少なくともいずれか一方の、仕切板枠の内周面を形成する面に、凹溝が形成されていること、仕切板12は、凹溝内に、弾性部材13A,13Bを介して装着され、ベース枠10と、外枠11と、が結合されることで、仕切板枠内に固定されること、を特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、車室内側壁に沿って配置される座席の端部に位置する鉄道車両用袖仕切りおよびその鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両に関するものである。
在来線等の通勤車両においては、車両の長手方向に沿って乗客が座るように構成されたロングシートが用いられている。ロングシートには、車室内の側扉に通じる通路空間に面する端部に、袖仕切りが設けられている。袖仕切りが設けられている目的は、側扉から乗り降りする乗客とロングシートに座る乗客とが干渉することや、側扉から吹き込む風に乗客が晒されることを防止するためである。また、側扉に通じる通路空間は、乗車空間としても用いられるため、袖仕切りを設けることで、該通路空間の立客とロングシートに座る乗客との干渉を防止することができる。
ところで、車両が前面衝突をするなどの事故時においては、乗客が袖仕切りに打ち付けられるおそれがあるため、乗客が袖仕切りに打ち付けられる衝撃を出来るだけ広い面積で受け、乗客の怪我を防止できるよう、袖仕切りの面積を大きくする構造がとられる。
しかし、金属製による袖仕切りで面積を大きくすると袖仕切りの質量がかさむこと、また、軽量化や、コスト削減のため樹脂製単板からなる構成とすると、強度確保が困難であり、車両走行時の振動や乗客が寄りかかったりするなど、過酷な使用に耐えられないこと、さらにまた、袖仕切りの面積を大きくすると、車室内の見通しが悪くなるため、防犯性やデザイン性を欠くこと、といった問題点が残る。
そこで、特許文献1に示すように、軽量化のために薄肉化された樹脂製の表皮部を二枚合わせ、その内部に袖仕切りの面剛性を高めるための内装材を備えることや、また、特許文献2や特許文献3に示すように、袖仕切りにガラス等の透過部を設けることで、防犯性やデザイン性を高めるということが行われている。
特開2014−156229号公報 特開2013−82290号公報 特開2012−11962号公報
しかしながら、上記従来技術には次のような問題があった。
特許文献1に係る袖仕切りは、袖仕切りの面剛性を高めるための内装材が芯部材やフレームなど複数の部品から構成されており、部品点数が多く、組立工数がかさむため、コスト増となる。
また、特許文献2に係る袖仕切りも、強化ガラス等の透過部、2枚の仕切り板、枠部、金属製の骨組みなどからなり、部品点数が多く、組立工数がかさむため、コスト増となる。
さらにまた、特許文献3に係る袖仕切りも、仕切板や、枠を構成する上枠、下枠、縦枠および袖取付金などからなり、部品点数が少ないとは言えない。さらに、それぞれの部材をねじ止めしなければならないなど、組立工数がかさむため、コスト増の課題は解消されていない。
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、部品点数の削減と組立工数削減により製造コストの削減を図るとともに、デザイン性に優れた鉄道車両用袖仕切り、およびそのような鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の鉄道車両用袖仕切り、または鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両は、次のような構成を有している。
(1,5)鉄道車両の車室内側壁に沿って配置される座席の両端部に位置する鉄道車両用袖仕切り、またはそのような鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、車室内側壁に取り付けられるベース枠と、ベース枠の両端部のみと結合されることで、ベース枠とともに仕切板枠を形成する外枠と、仕切板枠内に固定される仕切板と、を備えること、ベース枠、または外枠の、少なくともいずれか一方の、仕切板枠の内周面を形成する面に、凹溝が形成されていること、仕切板は、凹溝内に、弾性部材を介して装着され、ベース枠と、外枠と、が結合されることで、仕切板枠内に固定されること、を特徴とする。
鉄道車両用袖仕切りは、ベース枠と、外枠と、仕切板とを主な構成要素とし、仕切板を保持する仕切板枠は、ベース枠と外枠との2部品のみから成るため、部品点数が少ない。さらに、ベース枠の両端部のみに外枠を結合することで、仕切板枠が形成されるため、組立が容易である。部品点数が少なく、組立が容易であるために、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
また、例えば、仕切板にガラス板などの透明板を用いれば、車両用袖仕切りの座席側と、側扉に通じる通路側とを相互に見通すことができ、車室内の見通しを良くすることができ、防犯性を高めることができる。また、鉄道車両用袖仕切りの一部が透明板であるために乗客の目を引くなど、デザイン性を高めることができる。
さらに、ベース枠または、外枠の少なくともどちらか一方に凹溝が形成されているため、ベース枠又は外枠の凹溝に、弾性部材とともに仕切板を装着することで、弾性部材の弾性力により仕切板が凹溝内に自重で落下しない程度の力で仮固定される。仕切板が凹溝内に仮固定されることにより、仕切板と、ベース枠または外枠とをねじ止めすることなく一体化することができる。一体化した仕切板と、ベース枠または外枠とを、一体化されずに残ったベース枠または外枠に組付け、結合することで、仕切板は仕切板枠内に固定され、鉄道車両用袖仕切りが完成されるため、例えば、一人の作業者が仕切板を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠をベース枠に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切りの組立を行うことが出来る。このため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
(2,6)(1,5)に記載の鉄道車両用袖仕切り、または鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、ベース枠は、直線形状であること、外枠は略円弧状であり、凹溝を備えること、仕切板枠は、ベース枠の上端面と、外枠の上端部内面とが、接するように結合され、かつ、ベース枠の下端部の車室内側壁の側とは反対側の面と、外枠の下端面とが、接するように結合されることで、略D字形状に形成されること、を特徴とする。
外枠が凹溝を備えるために、外枠と仕切板とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。外枠と仕切板とが一体化されたものを、車室内側壁に取り付けられているベース枠と組み付け、結合することで、仕切板は仕切板枠内に固定され、鉄道車両用袖仕切りが完成されるため、複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来る。このため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
また、ベース枠の上端面と、下端部の前記車室内側壁の側とは反対側の面との二か所で外枠が結合され、仕切板枠が形成されるので、例えば、ボルト締めによりベース枠と外枠を結合するようにしておけば、ベース枠上端面側は、鉄道車両用袖仕切りの上方側からボルト締め作業が可能であり、かつ、ベース枠下端部側は、車室内側壁を正面にしてボルト締め作業が可能となるため、電動ドライバー等の工具を使用するための作業スペースの確保が容易である。特に、ベース枠下端部側は車室床との距離が近く作業スペース確保が困難であり、ベース枠下側から電動ドライバー等の工具を使用することができないことが考えられるため、車室内側壁を正面にして作業を行うことができれば、工具の使用が容易である。そして、凹溝内に弾性部材を介して装着された仕切板は、ベース枠と外枠との結合作業によって仕切板枠内に固定されることとなるため、仕切板を固定するための特別な工程は必要ない。よって、組立工数が少なく、製造コストの削減が可能である。
仕切板枠は、直線形状のベース枠と、略円弧上の外枠とにより、略D字形状に形成されるため、仕切板枠の外枠により形成される円弧部分が車室内側壁から張り出すこととなり、鉄道車両用袖仕切りの、乗客が触れる部分に角が無い。角が無いことで、車両の事故時等に乗客が鉄道車両用袖仕切りに打ち付けられたときに怪我をする可能性が低くなる。
(3,7)(1,5)に記載の鉄道車両用袖仕切り、または鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、ベース枠は、略L字形状であり、凹溝を備えること、外枠は、略三角形状であること、ベース枠と、外枠とは、外枠の1辺が、ベース枠とともに略三角形状を形成するように配置され、外枠が、ベース枠の上端面および下先端部で結合されること、鉄道車両用袖仕切りは、外枠に挿入される第2の仕切板を備えること、外枠に、第2の仕切板を挿し込む仕切板挿込スロットと、仕切板用窓と、が形成され、仕切板挿込スロットに挿し込まれた第2の仕切板が、仕切板用窓をふさいでいること、を特徴とする。
ベース枠が凹溝を備えるため、ベース枠と仕切板とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。ベース枠と仕切板とが一体化されたものに、外枠と組み付け、結合することで、仕切板は仕切板枠内に固定され、鉄道車両用袖仕切りが完成されるため、複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来る。このため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
また、鉄道車両用袖仕切りは、二枚の仕切板を備えることとなり、第2の仕切板は、外枠に設けられた仕切板挿込スロットに挿し込まれることで、外枠に備えられた仕切板用窓をふさぎ、乗客は外部から視認することができる。したがって、例えば一方の仕切板にメラミン化粧板を貼り付け、もう一方の仕切板をガラス板等の透明板にするなど、デザインバリエーションが豊富になり、デザイン性の向上を図ることができる。
(4,8)(1,5)乃至(3,7)のいずれか1つに記載の鉄道車両用袖仕切り、または鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、仕切板が、光透過性の材質からなること、凹溝内に、光源体が配置されること、光源体が発する光が、仕切板を透過し、外部に放射されること、を特徴とする。
光源体としてLEDを用いれば、LEDの発する光が、光透過性の仕切板を通じて、鉄道車両用袖仕切りの外部に放射される。したがって、乗客は外部に放射された光を視認することができる。例えば、鉄道車両がホームに停車するときに鉄道車両進行方向に対して左右どちらの側扉が開くのか、開く側扉側に配置される鉄道車両用袖仕切りのLEDを発光させることで、乗客を案内することができる。また、停電時にLEDを発光させれば、仕切板を通じて放射されるLEDの発する光により車室内を照らすことができ、非常灯として活用が可能である。
本発明の鉄道車両用袖仕切りおよび鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両によれば、部品点数の削減と組立工数削減により製造コストの削減を図るとともに、デザイン性に優れた鉄道車両用袖仕切り、およびそのような鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両を提供することができる。
第1実施形態にかかる鉄道車両用袖仕切りを用いた鉄道車両の客室内部を示す図である。 第1実施形態にかかる鉄道車両用袖仕切りの側面図である。 第1実施形態にかかる図2のA−A断面図である。 第1実施形態にかかる鉄道車両用袖仕切りの分解図である。 第2実施形態にかかる図2のA−A断面図である。 第3実施形態にかかる鉄道車両用袖仕切りの側面図である。 第3実施形態にかかる図6のB−B断面図である。 第3実施形態にかかる鉄道車両用袖仕切りの分解図である。
本発明の鉄道車両用袖仕切り1の第1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、鉄道車両50の車室内には車室内側壁51に沿って乗客が座るように構成されたロングシート52が配設されている。ロングシート52の端部は乗客が鉄道車両50に乗り降りする側扉に通じる通路55に面しており、ロングシート52の通路55の空間に面した端部に鉄道車両用袖仕切り1が設けられている。そして、鉄道車両用袖仕切り1は、車室内側壁51にボルト締めで固定されている(固定方法の詳細は後述)。
また、鉄道車両50には、ロングシート52に平行して通路54が設けられており、鉄道車両用袖仕切り1の通路54側の端部には、握り棒14が取り付けられている。握り棒14の上端部は、ロングシート52の上方に車室内側壁51に沿って配設された荷棚(図示せず)に接続されている。
図2および4に示すように、鉄道車両用袖仕切り1は、直線形状のベース枠10と、略円弧形状の外枠11と、略D字形状の仕切板12とを主要な構成要素としている。
ベース枠10の上端面と、外枠11の上端部とが結合され、かつ、ベース枠10の下端部と、外枠11の下端面とが結合され(結合方法の詳細は後述)、略D字形状の仕切板枠20が形成されている。仕切板枠20は、ベース枠10と外枠11との2部品のみから成るため、部品点数が少ない。さらに、ベース枠の両端部のみにおいて外枠を結合することで、仕切板枠20が形成されるため、組立が容易である。部品点数が少なく、組立が容易であるために、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
また、仕切板枠20が略D字形状に形成されているため、仕切板枠20の外枠11により形成される円弧部分が車室内側壁51から張り出すこととなり、鉄道車両用袖仕切りの、乗客が触れる部分に角が無い。角が無いことで、車両の事故時等に乗客が鉄道車両用袖仕切りに打ち付けられたときに怪我をする可能性が低くなる。
図3に示すように、ベース枠10に形成される凹溝10aと、外枠11に形成される凹溝11aとにより、仕切板12の全周が、断面がコの字状のゴム13A,13B(弾性部材の一例)を介して固定されている。
鉄道車両用袖仕切り1が組み立てられた状態において、ゴム13Aはベース枠10と仕切板12とによって圧縮され、かつ、ゴム13Bは外枠11と仕切板12とによって圧縮されており、仕切板12は、ゴム13A,13Bが圧縮されることにより生じる弾性力によって、全周から内方向に押圧され、仕切板枠20内に固定されている。仕切板12は、ゴム13A,13Bによって全周から内方向に押圧されているため、仕切板枠20内でがたつくことがない。よって、鉄道車両50走行時の振動によって仕切板枠20内で仕切板12ががたつくことがないため、仕切板枠20が損傷することを防ぐことができる。
仕切板12は、仕切板枠20をふさぐように配置されているため、乗客や乗員は、仕切板12の凹溝10a,11aに挿し込まれている箇所を除いた大部分を、鉄道車両用袖仕切り1の外部から視認可能である。そして、仕切板12は、透過性のある強化ガラス板であるため、鉄道車両用袖仕切り1の座席側と、側扉に通じる通路55側とを相互に見通すことができ、車室内の見通しを良くすることができる。車室内の見通しを良くすることで、防犯性を高めることができる。また、鉄道車両用袖仕切り1の一部がガラス板であるために乗客の目を引くなど、デザイン性を高めることができる。
次にベース枠10について、詳細に説明する。
ベース枠10は、アルミ合金等からなる鋳物である。鋳型により同一形状を量産可能であるため、より安価に生産可能であり、製造コストの削減に繋がる。また、アルミ等の軽合金を材料とすることで、鉄道車両用袖仕切り1の軽量化を図ることができ、組立作業時において作業者の負担が軽減される。
図4に示すようにベース枠10の形状は、直線状で、仕切板12が挿し込まれる凹溝10aが長手方向に沿って設けられており、断面は図3に示すように略コの字状となっている。そして、凹溝10aと反対側の面が、鉄道車両50の車室内側壁51への取付面10bとなっている。凹溝10aの底面には、取付面10b側に貫通するボルト受穴10cが、一定の間隔で複数個設けられている。なお、複数並ぶボルト受穴10cの間には、軽量化のために肉抜き10dが設けられている。
また、ベース枠10の上端面には、外枠11を結合するためのめねじ部10eが設けられている。さらに、凹溝10aが設けられている側の面の下端部には、外枠11の下端面11bが当接される段差部10fが設けられており、段差部10fには外枠11を結合するためのめねじ部10gが設けられている。
次に外枠11について、詳細に説明する。
外枠11は、アルミ合金等からなる鋳物である。鋳型により同一形状を量産可能であるため、より安価に生産可能であり、製造コストの削減に繋がる。また、アルミ等の軽合金を材料とすることで、鉄道車両用袖仕切り1の軽量化を図ることができ、組立作業時において作業者の負担が軽減される。
図4に示すように、外枠11の形状は、略円弧状となっており、仕切板12が挿し込まれる凹溝11aが円弧形状に沿うように内周面に設けられており、断面は図3に示すように略コの字状となっている。
外枠11の上端部内周面には、ベース枠10の上端面が当接される段差部11cが設けられている。そして、段差部11cには、外枠11の外周側と段差部11cを貫通するボルト受穴11dが設けられている。ボルト受穴11dには、外枠11の外周側からボルトが挿通され、該ボルトは、ベース枠10の上端面に設けられためねじ部10eに螺合される。
外枠11の下端部には、ベース枠10の下端部に設けられた段差部10fに当接する下端面11bを、ラッパ状に拡張するような突起11eが設けられている。
突起11eの下端面11b側とは反対側の端部と、下端面11bを貫通するボルト受穴11fが設けられている。ボルト受穴11fには、突起11eの下端面11b側とは反対側からボルトが挿通され、該ボルトは、ベース枠10の段差部10fに設けられためねじ部10gに螺合される。
外枠11の円弧形状外周には、段差部11gが形成され、段差部11gには、握り棒14を取り付けるための握り棒受け部22が突設されている。握り棒14は円筒形状であり、下端開口部に握り棒受け部22が挿入され、握り棒14と握り棒受け部22がねじ止めされる。
次に仕切板12について、説明する。
仕切板12は、略D字形状であり、厚さ約5mmの透過性のある強化ガラスからなる。
次にゴム13A,13Bについて説明する。
ゴム13Aは、図4に示すように直線状であり、長手方向に沿って、仕切板12が装着される溝131Aを備えているため、断面は図3に示すように略コの字状となっている。
溝131Aの幅寸法は、仕切板12に取り付けられる前の状態で、仕切板12の厚みよりも小さく設定されており、仕切板12を溝131Aに挿し込むと、溝131Aが幅方向に拡張され、拡張されたことにより生じる反力により、ゴム13Aが自重で仕切板12から落下しない程度の力で仮固定される。
ゴム13Aの幅寸法は、仕切板12に取り付けられている状態で、ベース枠10の凹溝10aの幅寸法より大きくなるため、凹溝10aに挿し込むと凹溝10aの側壁と仕切板12によりゴム13Aは圧縮され、圧縮されることにより生じる弾性力により、仕切板12が凹溝10a内でがたつくことを防止する。
ゴム13Bは、外枠11の円弧形状に沿うように、円弧形状となっている。円弧形状の内面に仕切板12が装着される溝131Bを備えているため、断面はコの字状となっている。
溝131Bの幅寸法は、仕切板12に取り付けられる前の状態で、仕切板12の厚みよりも小さく設定されており、仕切板12を溝131Bに挿し込むと、溝131Bが幅方向に拡張され、拡張されたことにより生じる反力により、ゴム13Bが自重で仕切板12から落下しない程度の力で仮固定される。
ゴム13Bの幅寸法は、仕切板12に取り付けられている状態で、外枠11の凹溝11aの幅寸法より大きくなるため、凹溝11aに挿し込むと凹溝11aの側壁と仕切板12によりゴム13Aは圧縮され、圧縮されることにより生じる弾性力により、仕切板12が自重で外枠11から落下しない程度の力で仮固定される。仕切板12が凹溝11a内に仮固定されることで、外枠11と仕切板12とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。外枠11と仕切板12とが一体化されたものを、車室内側壁51に取り付けられているベース枠10と組み付け、結合することで、仕切板12は凹溝10a,11a内に固定され、鉄道車両用袖仕切り1が完成されるため、例えば、一人の作業者が仕切板12を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠11をベース枠10に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り1の組立を行うことができる。このため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
次に、鉄道車両用袖仕切り1の組立工程について説明する。
まず、ベース枠10を車室内側壁51に取り付ける。鉄道車両50の車室内側壁51には、ベース枠10を固定するための複数のめねじ部51aが設けられており、当該めねじ部51aの配置間隔は、ベース枠10の凹溝10aの底面に設けられたボルト受穴10cと同一の間隔となっている。車室内側壁51のめねじ部51aと、ベース枠10のボルト受穴10cとの位置が一致するようにベース枠10の取付面10bを鉄道車両50の車室内側壁51に当接させる。そして、ボルト受穴10cにボルトを挿通させ、電動ドライバー等の工具でボルトをめねじ部51aに螺合させる。
仕切板12には、ベース枠10の凹溝10aに挿し込む側の端部にゴム13Aを予め装着し、かつ、外枠11の凹溝11aに挿し込む側の端部にゴム13Bを予め装着しておく。ゴム13A,13Bの溝131A,131Bの幅寸法は、仕切板12に取り付けられる前の状態で、仕切板12の厚みよりも小さく設定されており、仕切板12を溝131A,131Bに挿し込むと、ゴム13A,13Bが自重で仕切板12から落下しない程度の力で仮固定される。
そして、ゴム13A,13Bが装着された仕切板12のゴム13Bが装着されている側の端部を、外枠11の凹溝11aに装着する。
ゴム13Bの幅寸法は、仕切板12に取り付けられている状態で、外枠11の凹溝11aの幅寸法より大きくなるため、凹溝11aに挿し込むと凹溝11aの側壁と仕切板12によりゴム13Aは圧縮され、圧縮されることにより生じる弾性力により、仕切板12が自重で外枠11から落下しない程度の力で仮固定される。仕切板12が凹溝11a内に仮固定されることで、外枠11と仕切板12とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。
外枠11と仕切板12とが一体化されたものを、ベース枠10の上端面と、外枠11の上端部の段差部11cとが接するように、かつ、ベース枠10の下端部の段差部10fと、外枠11の下端面11bとが接するように配置する。この時、仕切板12のゴム13Aが取り付けられた端部が、ベース枠10の凹溝10aに入るようにする。
外枠11と仕切板12とが一体化されているため、例えば、一人の作業者が仕切板12を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠11をベース枠10に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り1の組立を行うことができる。複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
外枠11の上端部に設けられたボルト受穴11dに、外枠11の外周側からボルトを挿通し、該ボルトを、電動ドライバー等の工具を用いて、ベース枠10の上端面に設けられためねじ部10eに螺合する。ボルトの締結作業は、鉄道車両用袖仕切り1の上方側から行うことができる。鉄道車両用袖仕切り1の上方側は作業スペースを十分に確保できるため、電動ドライバー等で効率よく作業を行うことが可能である。
そして、外枠11の突起11eに設けられたボルト受穴11fに、突起11eの下端面11b側とは反対側の端部の側からボルトを挿通し、該ボルトを、電動ドライバー等の工具を用いて、ベース枠10の段差部10fに設けられためねじ部10gに螺合する。ボルトは、突起11eの下端面11b側とは反対側から挿通されるため、締結作業は、鉄道車両50の車室内側壁51を正面にして行うことができる。鉄道車両用袖仕切り1の下方側は、鉄道車両50の床と距離が近いため、下方側から電動ドライバー等の工具を使用してボルトの締結作業を行うことが困難であるが、車室内側壁51の正面側からであれば、鉄道車両用袖仕切り1と、鉄道車両50の床との間のスペースを利用して、電動ドライバー等の工具を使用して作業を行うことが可能である。
ベース枠10の上端面と、下端部の二か所のみで、外枠11が結合され、仕切板枠20が形成されるため、組立が容易である。また、仕切板12は、ベース枠10と外枠11との結合作業によって仕切板枠20内に固定されることとなるため、仕切板12を固定するための特別な工程が必要ない。特別な工程を必要としないことで、組立工数が少なく、製造コストの削減が可能である。
ゴム13A,13Bを含めた仕切板12の全周は、凹溝10a,11aの内周よりも大きいため、ベース枠10と外枠11とをボルトで結合することで、ゴム13Aはベース枠10と仕切板12とに圧縮され、かつ、ゴム13Bは外枠11と仕切板12とに圧縮される。ゴム13A,13Bが圧縮されることで生じる弾性力により、仕切板12が全周から内方向に押圧され、仕切板12は仕切板枠20内に固定される。
以上説明したように、第一実施形態の鉄道車両用袖仕切り1、または第一実施形態の鉄道車両用袖仕切り1を備える鉄道車両50によれば、
(1,5)鉄道車両50の車室内側壁51に沿って配置されるロングシート52の両端部に位置する鉄道車両用袖仕切り1、またはそのような鉄道車両用袖仕切り1を備える鉄道車両50において、車室内側壁51に取り付けられるベース枠10と、ベース枠10の両端部のみと結合されることで、ベース枠10とともに仕切板枠20を形成する外枠11と、仕切板枠20内に固定される仕切板12と、を備えること、ベース枠10、または外枠11の、少なくともいずれか一方の、仕切板枠20の内周面を形成する面に、凹溝10a,11aが形成されていること、仕切板12は、凹溝10a,11a内に、弾性部材(ゴム13A,13B)を介して装着され、ベース枠10と、外枠11と、が結合されることで、仕切板枠20内に固定されること、を特徴とするので、鉄道車両用袖仕切り1は、ベース枠10と、外枠11と、仕切板12とを主な構成要素とし、仕切板12を保持する仕切板枠20は、ベース枠10と外枠11との2部品のみから成るため、部品点数が少ない。さらに、ベース枠10の両端部のみに外枠11を結合することで、仕切板枠20が形成されるため、組立が容易である。部品点数が少なく、組立が容易であるために、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
また、例えば、仕切板12にガラス板などの透明板を用いれば、鉄道車両用袖仕切り1の座席側と、側扉に通じる通路側とを相互に見通すことができ、車室内の見通しを良くすることができ、防犯性を高めることができる。また、鉄道車両用袖仕切り1の一部が透明板であるために乗客の目を引くなど、デザイン性を高めることができる。
さらに、ベース枠10または、外枠11の少なくともどちらか一方に凹溝10a,11aが形成されているため、ベース枠10又は外枠11の凹溝10a,11aに、弾性部材(ゴム13A,13B)とともに仕切板12を装着することで、弾性部材(ゴム13A,13B)の弾性力により仕切板12が凹溝10a,11a内に自重で落下しない程度の力で仮固定される。仕切板12が凹溝10a,11a内に仮固定されることより、仕切板12と、ベース枠10または外枠11とをねじ止めすることなく一体化することができる。一体化した仕切板12と、ベース枠10または外枠11とを、一体化されずに残ったベース枠10または外枠11に組付け、結合することで、仕切板12は仕切板枠20内に固定され、鉄道車両用袖仕切り1が完成されるため、例えば、一人の作業者が仕切板12を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠11をベース枠10に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り1の組立を行うことが出来る。複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
(2,6)(1,5)に記載の鉄道車両用袖仕切り1、または鉄道車両用袖仕切り1を備える鉄道車両50において、ベース枠10は、直線形状であること、外枠11は略円弧状であり凹溝11aを備えること、仕切板枠20は、ベース枠10の上端面と、外枠11の上端部に設けられた段差部11cとが、接するように結合され、かつ、ベース枠10の下端部に設けられた段差部10fと、外枠11の下端面11bとが、接するように結合されることで、略D字形状に形成されること、を特徴とするので、外枠11が凹溝11aを備えるために、外枠11と仕切板12とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。外枠11と仕切板12とが一体化されたものを、車室内側壁51に取り付けられているベース枠10と組み付け、結合することで、仕切板12は仕切板枠20内に固定され、鉄道車両用袖仕切り1が完成されるため、複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
また、ベース枠10の上端面と、下端部に設けられた段差部10fとの二か所で外枠11が結合され、仕切板枠20が形成されるので、例えば、ボルト締めによりベース枠10と外枠11を結合するようにしておけば、ベース枠10上端面側は、鉄道車両用袖仕切り1の上方側からボルト締め作業が可能であり、かつ、ベース枠10下端部側は、車室内側壁51を正面にしてボルト締め作業が可能となるため、電動ドライバー等の工具を使用するための作業スペースの確保が容易である。特に、ベース枠10下端部側は車室床との距離が近く作業スペース確保が困難であり、ベース枠10下側から電動ドライバー等の工具を使用することができないことが考えられるため、車室内側壁51を正面にして作業を行うことができれば、工具の使用が容易である。そして、凹溝10a,11a内にゴム13A,13Bを介して装着された仕切板12は、ベース枠10と外枠11との結合作業によって仕切板枠20内に固定されることとなるため、仕切板12を固定するための特別な工程は必要ない。よって、組立工数が少なく、製造コストの削減が可能である。
さらにまた、仕切板枠20は、直線形状のベース枠10と、略円弧上の外枠11とにより、略D字形状に形成されるため、仕切板枠20の外枠11により形成される円弧部分が車室内側壁51から張り出すこととなり、鉄道車両用袖仕切り1の乗客が触れる部分に角が無い。角が無いことで、鉄道車両50の事故時等に乗客が鉄道車両用袖仕切り1に打ち付けられたときに怪我をする可能性が低くなる。
次に本発明の鉄道車両用袖仕切り1の第2の実施形態について、図5を参照しながら詳細に説明する。
主な構成要素として、ベース枠10と、外枠11と、仕切板12と、からなる点は、第一の実施形態に係る鉄道車両用袖仕切り1と同様である。
また、ベース枠10の上端面と、外枠11の上端部とが結合され、かつ、ベース枠10の下端部と、外枠11の下端面とが結合され、略D字形状の仕切板枠20が形成されている点も第一の実施形態に係る鉄道車両用袖仕切り1と同様である。
ベース枠10に形成される凹溝10aと、外枠11に形成される凹溝11aとにより、仕切板12の全周が、断面がコの字状のゴム13A,13Bを介して固定される点も第一の実施形態に係る鉄道車両用袖仕切り1と同様である。
仕切板12は光透過性のある材質からなっている。
また、ゴム13Aと、仕切板12との間に光源体として棒状のLED15が配置されている。
仕切板12は光透過性のある材質であるため、LED15を発光させれば、LED15の光が前記仕切板12を透過、散乱し、外部に放射されることとなり、乗客は外部に放射された光を視認することができる。
例えば、鉄道車両50がホームに停車するときに鉄道車両進行方向に対して左右どちらの側扉53が開くのか、開く側扉53の側に配置される鉄道車両用袖仕切り1のLED15を発光させることで、乗客を案内することができる。また、停電時にLED15を発光させれば、仕切板12を通じて放射されるLED15の発する光により車室内を照らすことができ、非常灯として活用が可能である。
以上説明したように、第2の実施形態の鉄道車両用袖仕切り1によれば、
(4,8)(1,5)乃至(3,7)のいずれか1つに記載の鉄道車両用袖仕切り1、または鉄道車両用袖仕切り1を備える鉄道車両50において、仕切板12が、光透過性の材質からなること、凹溝10a内に、光源体としてLED15が配置されること、LED15が発する光が、前記仕切板12を透過、散乱し、外部に放射されること、を特徴とするので、LED15の発する光が、光透過性の仕切板12を通じて、鉄道車両用袖仕切り1の外部に放射される。したがって、乗客は外部に放射された光を視認することができる。例えば、鉄道車両50がホームに停車するときに鉄道車両進行方向に対して左右どちらの側扉53が開くのか、開く側扉53側に配置される鉄道車両用袖仕切り1のLED15を発光させることで、乗客を案内することができる。また、停電時にLED15を発光させれば、仕切板12を通じて放射されるLED15の発する光により車室内を照らすことができ、非常灯として活用が可能である。
次に本発明の鉄道車両用袖仕切りの第3の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図6および8に示すように、鉄道車両用袖仕切り30は、L字形状のベース枠31と、略三角形状の外枠32と、略三角形状の仕切板33と、外枠32に挿入される略三角形状の第2の仕切板34とを主要な構成要素としている。
ベース枠31と、外枠32とが、外枠32の三辺のうち最も長い辺がベース枠31とともに略三角形状を形成するように配置され、外枠32がベース枠31の上端面と、下端部とで結合されることで、仕切板枠40が形成されている。
仕切板枠40は、ベース枠31と外枠32との2部品のみから成るため、部品点数が少ない。さらに、ベース枠31の両端部のみにおいて外枠32を結合することで、仕切板枠40が形成されるため、組立が容易である。部品点数が少なく、組立が容易であるために、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
仕切板33は、仕切板枠40の内周面に設けられた凹溝31aに挿し込まれ、ゴム35A,35Bにより仕切板枠40内に圧縮固定されている。また、第2の仕切板34は、外枠32の後述する仕切板挿込スロット32bに挿し込まれ、ゴム35Bにより仕切板挿込スロット32b内に圧縮固定されている。
すなわち、図7に示すように、鉄道車両用袖仕切り1が組み立てられた状態において、ゴム35Aはベース枠31と仕切板33とによって圧縮されている。また、ゴム35Bは、仕切板33と、第2の仕切板34とによって圧縮されている。ゴム35A,35Bが圧縮されることにより生じる弾性力によって、仕切板33は押圧され、仕切板枠40内でがたつくことがない。また、第2の仕切板は、ゴム35Bに生じる弾性力より、図7中左側に押圧され、外枠32内でがたつくことがない。よって、鉄道車両50走行時の振動によって仕切板枠40内で仕切板33と、第2の仕切板34ががたつくことがないため、仕切板枠40が損傷することを防ぐことができる。
仕切板33は、仕切板枠40をふさぐように配置されている。また、第2の仕切板34は、後述する外枠32の仕切板用窓32aをふさぐように配置されている。乗客や乗員は、仕切板33と第2の仕切板34の双方を、鉄道車両用袖仕切り30の外部から視認可能である。したがって、例えば仕切板33にメラミン化粧板を張り付け、第2の仕切板34をガラス板等の透明板にするなど、デザインバリエーションが豊富になり、デザイン性の向上を図ることができる。
次にベース枠31について、詳細に説明する。
ベース枠31は、アルミ合金等からなる鋳物である。鋳型により同一形状を量産可能であるため、より安価に生産可能であり、製造コストの削減に繋がる。また、アルミ等の軽合金を材料とすることで、鉄道車両用袖仕切り30の軽量化を図ることができ、組立作業時において作業者の負担が軽減される。
ベース枠31の形状は、略L字形状で、凹溝31aがL字内面の長手方向に沿って設けられており、断面は略コの字状となっている。そして、L字の長い方の1辺の外面が、鉄道車両50の車室内側壁51への取付面31bとなっている。凹溝31aの底面には、取付面31b側に貫通するボルト受穴31cが、一定の間隔で複数個設けられている。ベース枠31を車室内側壁51に取り付けた状態においては、L字の短い方の辺が、車室内側壁51から略垂直に突出する。
また、ベース枠31の上端面には、外枠32の上端部を結合するためのめねじ部31dが設けられている。さらに、ベース枠31の下先端部には、外枠32の下端部を結合するためのボルト受穴31eが設けられている。
次に外枠32について、詳細に説明する。
外枠32は、アルミ合金等からなる鋳物である。鋳型により同一形状を量産可能であるため、より安価に生産可能であり、製造コストの削減に繋がる。また、アルミ等の軽合金を材料とすることで、鉄道車両用袖仕切り30の軽量化を図ることができ、組立作業時において作業者の負担が軽減される。
外枠32の形状は、略三角状となっている。外枠32の外周面であり、三角形状の三辺のうち最も長い辺にあたる外周面には、仕切板33を挿し込む挿込部32gが形成され、挿込部32gの奥には第2の仕切板34を挿入する仕切板挿込スロット32bが形成されている。また、外枠32の形状と略相似形状である略三角形状の仕切板用窓32aが形成されており、仕切板挿込スロット32bに挿し込まれた第2の仕切板34が、仕切板用窓32aをふさぐようになっている。
外枠32の三辺のうち最も長い辺の上端部には、ベース枠31の上端面が当接される突起部32cが設けられている。そして、突起部32cには、突起部の上面側と下面側とを貫通するボルト受穴32dが設けられている。ボルト受穴32dには、突起部上面側からボルトが挿通され、該ボルトは、ベース枠31の上端面に設けられためねじ部31dに螺合される。
外枠32の三辺のうち最も長い辺の下端部には、めねじ部32eが設けられている。めねじ部32eには、ベース枠31のボルト受穴31eから挿通されたボルトが螺合される。
また、ベース枠31の上端面と、下端部の二か所のみで、外枠32が結合され、仕切板枠40が形成される。
仕切板枠40は、ベース枠31と外枠32との2部品のみからなるため、部品点数が少ない。さらに、ベース枠31の両端部のみにおいて外枠32を結合することで、仕切板枠40が形成されるため、組立が容易である。部品点数が少なく、組立が容易であるために、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
外枠32の三辺のうち最も長い辺の向かい側に位置する頂点部分には、段差部32fが形成され、段差部32fには、握り棒14を取り付けるための握り棒受け部22が突設されている。握り棒14は円筒形状であり、下端開口部に握り棒受け部22が挿入され、握り棒14と握り棒受け部22がねじ止めされる。
次に仕切板33および第2の仕切板34について説明する。
仕切板33は、略三角形状であり、ベース枠31と外枠32の最も長い辺とにより形成される三角形状と略相似形状である。また、車室内側壁51側の端部には、ベース枠31の凹溝31aに挿し込まれる挿込部33bが形成されている。
また、仕切板33は、アルミ押出形材からなるため、仕切板33の座席側の面と、通路空間に面した面とが複数のリブ33aで接続された形状とすることができ、強度の向上に繋がる。また、仕切板33の生産時においては、まず長方形状の押出形材を製作しておき、当該長方形状の押出形材を対角線上で切断することで、二枚の仕切板33を生産することができるため、生産効率が良い。そして、表面には装飾性のあるメラミン化粧板が張り付けられている。
第2の仕切板34は略三角形状であり、略三角形状の仕切板用窓32aと相似形となっている。材質は、厚さ約5mmの透過性のある強化ガラスからなる。
仕切板33にメラミン化粧板を張り付け、第2の仕切板34が透過性のあるガラス板であるため、デザインバリエーションが豊富になり、デザイン性の向上を図ることができる。
次にゴム35A,35Bについて説明する。
ゴム35Aは、直線状であり、仕切板33の挿込部33bを挿し込む溝351Aを備えているため、断面はコの字状となっている。
溝351Aの幅寸法は、挿込部33bに取り付けられる前の状態で、挿込部33bの厚みよりも小さく設定されており、仕切板33を溝351Aに挿し込むと、溝351Aが幅方向に拡張され、拡張された反力によりゴム35Aが自重で挿込部33bから落下しない程度の力で仮固定される。また、ゴム35Aの幅寸法は、挿込部33bに取り付けられている状態で、ベース枠31の凹溝31aの幅寸法より大きくなるため、凹溝31aに挿し込むと凹溝31aの側壁と挿込部33bによりゴム35Aは圧縮され、圧縮されることにより生じる弾性力により、仕切板33が凹溝31a内でがたつくことを防止する。仕切板33のがたつきが防止され、さらに、仕切板33は、ベース枠31の車室内側壁51から略直角に突出する辺の上に乗せることができるため、ベース枠31と仕切板33とをねじ止めすることなく一体化することができる。ベース枠31と仕切板33とが一体化されたものに、外枠32と組み付け、結合することで、仕切板33は仕切板枠40内に固定され、鉄道車両用袖仕切り30が完成されるため、例えば、一人の作業者が仕切板33を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠をベース枠に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り30の組立を行うことができる。複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
ゴム35Bは、直線状であり、幅広の仕切板押え部351Bと、仕切板押え部351Bよりも幅が細く、仕切板挿込スロット32bに挿入されるスロット挿込部352Bと、を有するため、断面が略T字形状となっている。
外枠32の仕切板挿込スロット32bに、第2の仕切板34が挿入され、挿入された第2の仕切板34の上から、ゴム35Bが仕切板挿込スロット32bに取り付けられる。
スロット挿込部352Bの幅寸法は、仕切板挿込スロット32bの幅寸法よりも大きく設定されており、スロット挿込部352Bを仕切板挿込スロット32bに挿し込むと、スロット挿込部352Bは仕切板挿込スロット32bに圧縮される。圧縮されることにより生じる弾性力によって、仕切板挿込スロット32bに挿入された第2の仕切板34が、自重で滑り落ちてこない程度の力で、仮固定される。第2の仕切板34が、外枠32内で仮固定されていることで、外枠32と第2の仕切板34とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。
外枠32と第2の仕切板34とが一体化されたものを、車室内側壁51に取り付けられているベース枠31に組み付け、結合することで、仕切板33は仕切板枠40内に固定され、鉄道車両用袖仕切り30が完成されるため、例えば、一人の作業者が第2の仕切板34を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠32をベース枠31に取り付ける、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り30の組立を行うことができる。複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
次に、鉄道車両用袖仕切り30の組立工程について説明する。
まず、ベース枠31を車室内側壁51に取り付ける。取付方法は、第1の実施形態に係る鉄道車両用袖仕切り1と同様である。ベース枠31を車室内側壁51に取り付けた状態では、L字の短い方の辺が車室内側壁51から略垂直に突出した状態となる。
仕切板33の、ベース枠31に挿し込む挿込部33bにゴム35Aを装着する。ゴム35Aの溝351Aの幅寸法は、挿込部33bに取り付けられる前の状態で、挿込部33bの厚みよりも小さく設定されており、仕切板33を溝351Aに挿し込むと、溝351Aが幅方向に拡張され、拡張された反力によりゴム35Aが自重で挿込部33bから落下しない程度の力で仮固定される。
次に、ゴム35Aが装着された仕切板33を、ベース枠31の車室内側壁51から略垂直に突出した辺の上に乗せるようにして組み付ける。このとき、ゴム35Aが装着された仕切板33の挿込部33bを、ベース枠31の凹溝31aに挿入する。
ゴム35Aの幅寸法は、挿込部33bに取り付けられている状態で、ベース枠31の凹溝31aの幅寸法より大きくなるため、凹溝31aに挿し込むと凹溝31aの側壁と挿込部33bによりゴム35Aは圧縮され、圧縮されることにより生じる弾性力により、仕切板33が凹溝31a内でがたつくことを防止する。仕切板33のがたつきが防止され、さらに、仕切板33は、ベース枠31の車室内側壁51から略直角に突出する辺の上に乗せることができるため、ベース枠31と仕切板33とをねじ止めすることなく一体化することができる。
次に、第2の仕切板34を外枠32の仕切板挿込スロット32bに挿入し、その上からゴム35Bのスロット挿込部352Bを仕切板挿込スロット32bに挿入する。
スロット挿込部352Bの幅寸法は、仕切板挿込スロット32bの幅寸法よりも大きく設定されており、スロット挿込部352Bを仕切板挿込スロット32bに挿し込むと、スロット挿込部352Bは仕切板挿込スロット32bに圧縮される。圧縮されることにより生じる弾性力によって、仕切板挿込スロット32bに挿入された第2の仕切板34が、自重で滑り落ちてこない程度の力で、仮固定される。第2の仕切板34が、外枠32内で仮固定されていることで、外枠32と第2の仕切板34とをねじ止めすることなく一体化することができる。
第2の仕切板34と、ゴム35Bとが装着された外枠32を、外枠32の三辺のうち最も長い辺がベース枠31とともに略三角形状を形成するように配置する。このとき、仕切板33のベース枠31と接していない端部が、外枠32の挿込部32gに入るようにする。
ベース枠31と仕切板33とが一体化されており、かつ、外枠32と第2の仕切板34とが一体化されているため、例えば、一人の作業者が仕切板33や第2の仕切板34を落下しないよう支えている間に他の作業者が外枠32をベース枠31に結合させる、というように複数人の作業者を必要とすることなく、鉄道車両用袖仕切り30の組立を行うことができる。このため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
外枠32の上端部の突起部32cに設けられたボルト受穴32dに、突起部の上面側からボルトを挿通し、該ボルトを、電動ドライバー等の工具を用いて、ベース枠31の上端面に設けられためねじ部31dに螺合する。ボルトの締結作業は、鉄道車両用袖仕切り1の上方側から行うことができる。鉄道車両用袖仕切り1の上方側は作業スペースを十分に確保できるため、電動ドライバー等で効率よく作業を行うことが可能である。
さらに、ベース枠31の下端部に設けられたボルト受穴31eに、ベース枠31の下面側からボルトを挿通し、該ボルトを、電動ドライバー等の工具を用いて、外枠32の下端部に設けられためねじ部32eに螺合する。
ベース枠31と外枠32とをボルトで結合することで、ゴム35Aはベース枠31と仕切板33とに圧縮され、かつ、ゴム35Bは仕切板33と第2の仕切板34とに圧縮される。ゴム35A,35Bが圧縮されることで生じる弾性力により、仕切板33と第2の仕切板34は仕切板枠40内に固定される。
ベース枠31の上端面と、下先端部の二か所のみで、外枠32が結合され、仕切板枠40が形成されるため、組立が容易である。したがって、組立工数を少なくでき、製造コストの削減を図ることができる。
さらに、仕切板33と、第2の仕切板34とは、ベース枠31と外枠32との結合作業によって固定されることとなるため、仕切板33と、第2の仕切板34とを固定するための特別な工程が必要ない。特別な工程を必要としないことで、組立工数が少なく、製造コストの削減が可能である。
以上説明したように、第三の実施形態の鉄道車両用袖仕切り30によれば、
(3,7)(1,5)に記載の鉄道車両用袖仕切り30、または鉄道車両用袖仕切り30を備える鉄道車両50において、ベース枠31は、略L字形状であり凹溝31aを備えること、外枠32は、略三角形状であること、ベース枠31と、外枠32とは、外枠32の1辺が、ベース枠31とともに略三角形状を形成するように配置され、外枠32が、ベース枠31の上端面および下先端部で結合されること、鉄道車両用袖仕切り30は、外枠32に挿入される第2の仕切板34を備えること、外枠32に、第2の仕切板34を挿し込む仕切板挿込スロット32bと、仕切板用窓32aと、が形成され、仕切板挿込スロット32bに挿し込まれた第2の仕切板34が、仕切板用窓32aをふさいでいること、を特徴とするので、ベース枠31が凹溝31aを備えるため、ベース枠31と仕切板33とをねじ止めすることなく一体化することが可能である。ベース枠31と仕切板33とが一体化されたものに、外枠32と組み付け、結合することで、仕切板33は仕切板枠40内に固定され、鉄道車両用袖仕切り30が完成されるため、複数人の作業者を要さずに容易に組立を行うことが出来るため、人件費の削減ひいては製造コストの削減を図ることができる。
また、鉄道車両用袖仕切り30は、二枚の仕切板33,34を備えることとなり、第2の仕切板34は、外枠32に設けられた仕切板挿込スロット32bに挿し込まれることで、外枠32に備えられた仕切板用窓32aをふさぎ、乗客は外部から視認することができる。したがって、例えば一方の仕切板にメラミン化粧板を張り付け、もう一方の仕切板をガラス板等の透明板にするなど、デザインバリエーションが豊富になり、デザイン性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。
例えば、第1の実施形態において、仕切板12は、強化ガラスである旨の説明をしているが、材質を強化ガラスに限定する趣旨ではない。例えば、樹脂製の仕切板としても良い。また、仕切板12にメラミン化粧板などを貼付し、鉄道車両用袖仕切り1を意匠性の高いデザインとすることも可能である。
さらにまた、第3の実施形態において、仕切板33が押出形材であり、第2の仕切板34が強化ガラスである旨の説明をしているが、材質をこれらに限定する趣旨ではない。例えば、材質を樹脂にすることも可能である。
1 鉄道車両用袖仕切り
10 ベース枠
10a 凹溝
11 外枠
11a 凹溝
12 仕切板
13A ゴム(弾性部材の一例)
13B ゴム(弾性部材の一例)
15 LED
20 仕切板枠
50 鉄道車両
51 車室内側壁
52 ロングシート

Claims (8)

  1. 鉄道車両の車室内側壁に沿って配置される座席の端部に位置する鉄道車両用袖仕切りにおいて、
    前記車室内側壁に取り付けられるベース枠と、前記ベース枠の両端部のみと結合されることで、前記ベース枠とともに仕切板枠を形成する外枠と、前記仕切板枠内に固定される仕切板と、を備えること、
    前記ベース枠、または前記外枠の、少なくともいずれか一方の、前記仕切板枠の内周面を形成する面に、凹溝が形成されていること、
    前記仕切板は、前記凹溝内に、弾性部材を介して装着され、前記ベース枠と、前記外枠と、が結合されることで、前記仕切板枠内に固定されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切り。
  2. 請求項1に記載の鉄道車両用袖仕切りにおいて、
    前記ベース枠は、直線形状であること、
    前記外枠は略円弧状であり、前記凹溝を備えること、
    前記仕切板枠は、
    前記ベース枠の上端面と、前記外枠の上端部内面とが、接するように結合され、かつ、前記ベース枠の下端部の前記車室内側壁の側とは反対側の面と、前記外枠の下端面とが、接するように結合されることで、略D字形状に形成されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切り。
  3. 請求項1に記載の鉄道車両用袖仕切りにおいて、
    前記ベース枠は、略L字形状であり、前記凹溝を備えること、
    前記外枠は、略三角形状であること、
    前記ベース枠と、前記外枠とは、前記外枠の1辺が、前記ベース枠とともに略三角形状を形成するように配置され、前記外枠が、前記ベース枠の上端面および下先端部で結合されること、
    前記鉄道車両用袖仕切りは、前記外枠に挿入される第2の仕切板を備えること、
    前記外枠に、前記第2の仕切板を挿し込む仕切板挿込スロットと、仕切板用窓と、が形成され、前記仕切板挿込スロットに挿し込まれた前記第2の仕切板が、前記仕切板用窓をふさいでいること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切り。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の鉄道車両用袖仕切りにおいて、
    前記仕切板が、光透過性の材質からなること、
    前記凹溝内に、光源体が配置されること、
    前記光源体が発する光が、前記仕切板を透過し、外部に放射されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切り。
  5. 鉄道車両の車室内側壁に沿って配置される座席の端部に位置する鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、
    前記鉄道車両用袖仕切りは、前記車室内側壁に取り付けられるベース枠と、前記ベース枠の両端部のみと結合されることで、前記ベース枠とともに仕切板枠を形成する外枠と、前記仕切板枠内に固定される仕切板と、を備えること、
    前記ベース枠、または前記外枠の、少なくともいずれか一方の、前記仕切板枠の内周面を形成する面に、凹溝が形成されていること、
    前記仕切板は、前記凹溝内に、弾性部材を介して装着され、前記ベース枠と、前記外枠と、が結合されることで、前記仕切板枠内に固定されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両。
  6. 請求項5に記載の鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、
    前記ベース枠は、直線形状であること、
    前記外枠は略円弧状であり、前記凹溝を備えること、
    前記仕切板枠は、
    前記ベース枠の上端面と、前記外枠の上端部内面とが、接するように結合され、かつ、前記ベース枠の下端部の前記車室内側壁の側とは反対側の面と、前記外枠の下端面とが、接するように結合されることで、略D字形状に形成されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両。
  7. 請求項5に記載の鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、
    前記ベース枠は、略L字形状であり、前記凹溝を備えること、
    前記外枠は、略三角形状であること、
    前記ベース枠と、前記外枠とは、前記外枠の1辺が、前記ベース枠とともに略三角形状を形成するように配置され、前記外枠が、前記ベース枠の上端面および下先端部で結合されること、
    前記鉄道車両用袖仕切りは、前記外枠に挿入される第2の仕切板を備えること、
    前記外枠に、前記第2の仕切板を挿し込む仕切板挿込スロットと、仕切板用窓と、が形成され、前記仕切板挿込スロットに挿し込まれた前記第2の仕切板が、前記仕切板用窓をふさいでいること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1つに記載の鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両において、
    前記仕切板が、光透過性の材質からなること、
    前記凹溝内に、光源体が配置されること、
    前記光源体が発する光が、前記仕切板を透過し、外部に放射されること、
    を特徴とする鉄道車両用袖仕切りを備える鉄道車両。
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