JP2021024372A - 走行車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストが大幅に発生することを抑制しつつも、ブレーキロッドの変形を抑制できる走行車両を提供することを目的とする。【解決手段】走行車両は、ケースに収容されておりかつ左右の後輪のブレーキを制御するブレーキ装置に、ブレーキペダルの操作を伝達する機械式のブレーキリンク機構を有する。前記ブレーキリンク機構は、前記ケースの側方において前後方向に延びている一対のブレーキロッドを有する。前記一対のブレーキロッドの下方において前記前後方向に延びている一対のガード部を有するガードが設けられている。前記一対のブレーキロッドは、前記一対のガード部と上下方向に重なっている。【選択図】図5

Description

本発明は、走行車両に関する。
従来、ケースに収容されておりかつ左右の後輪のブレーキを制御するブレーキ装置に、ブレーキペダルの操作を伝達する機械式のブレーキリンク機構を有する走行車両が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
機械式のブレーキリンク機構は、ケースの側方において前後方向に延びている一対のブレーキロッドを有している。運転者の前方に配置されているブレーキペダルから、運転者の後方に配置されているブレーキ装置へ、ブレーキペダルの操作を、ブレーキロッドを介して伝えることで、後輪のブレーキを制御することができる。
特開2018−167811号公報
近年では、特に諸外国において、未開の地(例えば、森、林)の開墾又は開拓を効率良く進めるために、走行車両が用いられることがある。走行車両を用いて開墾した場合、ブレーキロッドが変形することがあった。ブレーキロッドが変形すると、ブレーキペダルを操作してもブレーキが効かなくなる虞がある。ブレーキは安全に係わる機能であるため、ブレーキロッドの変形を抑制することが求められる。
ここで、ブレーキロッドの変形を抑制するために、ブレーキロッドの露出をなくすようにブレーキロッドの周囲をガードで囲うことが想定される。しかしながら、ブレーキロッドの周囲をガードで囲う場合には、トラクタの設計変更が必要となったり、ブレーキロッドを囲う分だけ資材が必要となったりするため、走行車両のコストが大幅に発生する虞がある。
そこで、コストが大幅に発生することを抑制しつつも、ブレーキロッドの変形を抑制できる走行車両を提供することを目的とする。
本開示に係る走行車両は、ケースに収容されておりかつ左右の後輪のブレーキを制御するブレーキ装置に、ブレーキペダルの操作を伝達する機械式のブレーキリンク機構を有する。前記ブレーキリンク機構は、前記ケースの側方において前後方向に延びている一対のブレーキロッドを有する。前記一対のブレーキロッドの下方において前記前後方向に延びている一対のガード部を有するガードが設けられている。前記一対のブレーキロッドは、前記一対のガード部と上下方向に重なっている。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、走行車両を用いて土に埋まっている木の根又は石等を取り除く際にブレーキロッドが木の根又は石から突き上げられたり、未舗装の道を走行する際に地面から露出している切り株又は石等の障害物がブレーキロッドに下方から当たったりすることで、下方から強い突き上げ力がブレーキロッドに働き、ブレーキロッドが変形することが分かった。
一対のガード部は、一対のブレーキロッドと上下方向に重なっているため、ブレーキロッドの下方からの突き上げ力が、ブレーキロッドに働く前にガード部に働くため、ブレーキロッドに働く突き上げ力を低減することができる。これにより、ブレーキロッドの変形を抑制できる。加えて、ブレーキロッドの側方及び上方までガードを配置する必要がないため、コストが大幅に増加することを抑制することができる。
好ましい一態様によれば、前記一対のブレーキロッドは、前記走行車両の側面視において、前記ケースの下面から上方に一定距離以上離れて位置し、かつ前記ケースの下面よりも上方に位置する高部分と、前記高部分よりも下方に位置する低部分と、を有してよい。前記一対のガード部は、少なくとも前記低部分の全てと前記上下方向に重なってよい。
好ましい一態様によれば、前記一対のガード部は、前記一対のブレーキロッドの一方のブレーキロッドよりも前記前後方向の長さが短くかつ前記一方のブレーキロッドの一部のみと前記上下方向に重なる短ガード部を有してよい。前記短ガード部の前端縁は、前記一方のブレーキロッドの前端縁よりも後方に配置されてよい。前記走行車両は、前記短ガード部の前端縁よりも前方で前記ケースから側方に延出する延出部材を有してよい。前記延出部材は、前記一方のブレーキロッドの下方で、前記一方のブレーキロッドと前記上下方向に重なっている。
好ましい一態様によれば、前記高部分は、前記延出部材よりも上方に位置している部分であってよい。
好ましい一態様によれば、前記一対のガード部は、短ガード部と、前記短ガード部よりも前記前後方向の長さが長い長ガード部とを有してよい。前記長ガード部は、前記一対のブレーキロッドの一方のブレーキロッドの全ての部分と前記上下方向に重なってよい。
好ましい一態様によれば、前記走行車両は、作業を行う作業ユニットと前記作業ユニットを車体に装着するための装着フレームとを有するフロント作業機を有してよい。前記一方のブレーキロッドの一部は、前記装着フレームと前記上下方向に重なってよい。前記長ガード部は、前記一方のブレーキロッドの一部と前記装着フレームとの間に配置されるように、下方から上方へ湾曲しながら前方に延びてよい。
好ましい一態様によれば、前記ガードは、前記ケースに固定されている複数の支持部材を有してよい。前記複数の支持部材は、前記長ガード部を支持する支持部材と、前記短ガード部を支持する支持部材と、からなってよい。前記長ガード部を支持する支持部材の数は、前記短ガード部を支持する支持部材の数よりも多くてよい。
好ましい一態様によれば、前記複数の支持部材のそれぞれは、前記ケースと締結により固定されてよい。前記長ガード部を支持する前記支持部材の合計の締結数は、前記短ガード部を支持する前記支持部材の合計の締結数よりも多くてよい。
好ましい一態様によれば、PTOクラッチレバーの操作をPTOクラッチに伝達する機械式のPTOクラッチリンク機構を有してよい。前記PTOクラッチリンク機構は、前記ケースの側方において前記前後方向に延びているPTOクラッチロッドを有してよい。前記一対のガード部の一方は、前記PTOクラッチロッドの下方に位置し、かつ前記PTOクラッチロッドと前記上下方向に重なってよい。
図1は、実施形態に係る走行車両の側面図である。 図2は、実施形態に係る操縦装置を左上後側から視た斜視図である。 図3は、実施形態に係る走行車両の一部の左側面図である。 図4は、実施形態に係る走行車両の一部の右側面図である。 図5は、実施形態に係る走行車両の一部を左下前側から見た斜視図である。 図6は、実施形態に係る走行車両の一部の底面図である。 図7は、実施形態に係る走行車両の一部の底面図である。 図8は、実施形態に係るガードを右上前側から見た斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(1)走行車両1の概略構成
走行車両1の概略構成について、図1及び図2を中心に説明する。図1は、実施形態に係る走行車両の側面図である。図2は、実施形態に係る操縦装置を左上後側から視た斜視図である。本実施形態では、走行車両1としてトラクタが例示されている。
図面に示す矢印Xは、走行車両1の幅方向を示し、矢印Yは、走行車両1の前後方向を示し、矢印Zは、走行車両1の上下方向を示す。矢印X1は、走行車両1の右方向を示し、矢印X2は、走行車両1の左方向を示す。矢印Y1は、走行車両1の前方向(前進方向)を示し、矢印Y2は、走行車両1の後方向(後進方向)を示す。矢印Z1は、走行車両1の上方向を示し、矢印Z2は、走行車両1の下方向を示す。
走行車両1における幅方向Xの中央から右側又は左側へ向かう方向を外方向と称し、走行車両1における幅方向Xの右側又は左側から中央へ向かう方向を内方向と称する。従って、走行車両1における幅方向Xにおける中央を「車両内側」と称し、幅方向Xにおける中央よりも右側及び左側を「車両外側」と称することがある。
図1及び図2に示すように、走行車両1は、走行可能な車体2を有する。本実施形態では、車体2は、エンジン3、ケース5、ケースカバー部材6と、操縦装置10とを有する。
エンジン3は、ディーゼルエンジンである。エンジン3は、走行車両1の前部に位置し、ボンネットによって覆われている。エンジン3は、電動モータであってもよいし、ディーゼルエンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。
ケース5は、フライホイールハウジング、クラッチハウジング、ミッションケースを有する。フライホイールハウジングは、エンジン3の後部に連結されていて、フライホイールを収容している。クラッチハウジングは、フライホイールハウジングの後部に連結されていて、フライホイールを介して伝達されるエンジン3の動力を断続可能に伝達するクラッチを収容している。ミッションケースは、クラッチハウジングの後部に連結されている。
ケース5には、後述する左右の後輪8Bのブレーキを制御するブレーキ装置が収容されている。また、ケース5には、PTOクラッチが収容されている。なお、ケース5内には、走行車両の前進と後進とを切り替える前後進切換装置、エンジン3からの動力を変速して駆動輪に伝達する変速装置等が収容されている。ケース5は、操縦装置10よりも上下方向Zの下側に配置されている。
ケースカバー部材6は、ケース5の上部をカバーする。ケースカバー部材6には、運転者の足が置かれる。ケースカバー部材6は、運転席9よりも前後方向Yの前側に配置されている。操縦台12よりも前後方向Yの後側に配置されている。
図1に示すように、走行車両1は、車体2を走行可能に支持する走行装置8を有する。走行装置8は、車体2の前部に設けた複数の前輪8Aと、車体2の後部に設けた複数の後輪8Bとを有する車輪型の走行装置である。複数の前輪8Aは、エンジン3の前方で支持された前車軸ケースの左側に支持された左前輪と、前車軸ケースの右側に支持された右前輪とを含む。複数の後輪8Bは、ケース5(ミッションケース等)の左側に支持され左後輪8BLと、ケース5の右側に支持された右後輪8BRとを含む。走行装置8は、セミクローラ型の走行装置(前輪8Aと、後輪8Bの代わりに採用されるクローラ式走行機構とを有する走行装置)であってもよい。
前輪8Aは、前車軸ケースの前部に配備されたステアリングシリンダのシリンダロッドの移動によって操向可能な操向輪である。前輪8Aを操向操作することにより、車体2の向きを変更可能(車体を操向可能)である。ステアリングシリンダは、油圧シリンダで構成される。
前輪8A及び後輪8Bのうち、少なくとも後輪8Bは駆動輪とされ、該駆動輪に変速装置から出力された動力が伝達される。
車体2の後部には、運転者が着座する運転席9が搭載されている。運転席9の前方には、操縦カバー11によって一部が覆われた操縦装置10が設けられている。
走行車両1は、フロントドーザ等のフロント作業機20が装着可能であってよい。フロント作業機20は、開墾又は開拓のための作業に用いられるものであってよい。フロント作業機20は、作業を行う作業ユニット21と、作業ユニット21を車体2に装着するための装着フレーム22と、を有する。作業ユニット21は、装着フレーム22を車体2に取り付けることによって、装着フレーム22を介して装着される。作業ユニット21は、車体2の前に位置する。装着フレーム22は、車体2の下方において前後方向Yに延びている。
(2)走行車両1の詳細構成
次に、走行車両1の詳細構成について、図1から図4を用いて説明する。図3は、実施形態に係る走行車両の一部の左側面図である。図4は、実施形態に係る走行車両の一部の右側面図である。
走行車両1は、機械式のブレーキリンク機構30を有する。ブレーキリンク機構30は、ケース5に収容されているブレーキ装置にブレーキペダル31の操作を伝達するリンク機構である。ブレーキリンク機構30は、左右一対のブレーキリンク機構を有する。具体的には、ブレーキリンク機構30は、右ブレーキペダル31Rの操作をブレーキ装置に伝達する右ブレーキリンク機構30Rと、左ブレーキペダル31Lの操作をブレーキ装置に伝達する左ブレーキリンク機構30Lとを有する。
実施形態に係るブレーキリンク機構30は、ブレーキペダル31と、支軸部32と、アーム33と、ブレーキロッド34と、を有する。支軸部32と、アーム33と、ブレーキロッド34のそれぞれは、走行車両1の右側と左側とに配置される左右一対の部材であってよい。
ブレーキペダル31は、右ブレーキペダル31Rと左ブレーキペダル31Lとを有する。運転者が右ブレーキペダル31Rを踏み込むことによって、右後輪8BRにブレーキが掛かる。右ブレーキペダル31Rの踏み込みを解除することによって、右後輪8BRにブレーキが解除される。同様に、運転者が左ブレーキペダル31Lを踏み込むことによって、左後輪8BLにブレーキが掛かる。左ブレーキペダル31Lの踏み込みを解除することによって、左後輪8BLにブレーキが解除される。
支軸部32は、回動可能に固定されており、ブレーキペダル31の操作によって回動する。支軸部32は、第1支軸部321と、第2支軸部322と、第3支軸部323と、を有してよい。
アーム33は、支軸部32に固定されており、支軸部32の回動と共にアーム33も連動して回動する。アーム33は、第1支軸部321に固定されている第1アーム331と、第2支軸部322に固定されている第2アーム332と、第2支軸部322に固定されている第3アーム333と、第3支軸部323に固定されている第4アーム334と、を有してよい。
ブレーキロッド34は、アーム33間に配置されており、アーム33に対して回動可能に連結されている。ブレーキロッド34は、ロッド状の部材である。ブレーキロッド34の端部は、アーム33に連結されている。
ブレーキロッド34は、上下方向Zに延びている第1ブレーキロッド341と、ケース5の側方において前後方向Yに延びている第2ブレーキロッド342とを有してよい。第1ブレーキロッド341の上端部は、第1アーム331と連結されており、第1ブレーキロッド341の下端部は、第2アーム332と連結されている。第2ブレーキロッド342の前端部は、第3アーム333と連結されており、第2ブレーキロッド342の後端部は、第4アーム334と連結されている。
第2ブレーキロッド342は、高部分342Hと低部分342Loとを有してよい。高部分342Hは、走行車両1の側面視において、ケース5の下面5bから上方に一定距離以上離れて位置する。第2ブレーキロッド342が最も下側に位置している状態(低状態)において、高部分342Hは、走行車両1の側面視において、例えば、ケースの下面5bから150mm以上離れている部分であってよい。高部分342Hは、低状態において、例えば、地面から700mm以上離れている部分であってよいし、後述する延出部材50よりも上方に位置している部分であってもよい。低部分342Loは、高部分342Hよりも下方に位置する。低状態において、低部分342Loとケースの下面5bとの上下方向Zの距離が150mm未満であってよい。低部分342Loは、低状態において、地面から700mm以上離れていない部分であってよいし、後述する延出部材50よりも下方に位置している部分であってもよい。
第2ブレーキロッド342は、ケース5の右側方に配置されている第2右ブレーキロッド342Rとケース5の左側方に配置されている第2左ブレーキロッド342Lとを有する。従って、第2ブレーキロッド342は、左右一対のブレーキロッドである。ブレーキリンク機構30を構成する他の部材も同様に、左右一対の部材であってよい。
次に、ブレーキリンク機構30の動作を、右ブレーキリンク機構30Rを例に挙げて説明する。運転者が右ブレーキペダル31Rを踏み込むことによって、第1支軸部321が回動すると共に、第1アーム331が第1支軸部321を軸として、上方へ回動する。これにより、第1アーム331に連結されている第1ブレーキロッド341が上方へ引き上げられる。第1ブレーキロッド341が引き上げられることで、第2アーム332が第2支軸部322を軸として回動すると共に、第3アーム333も第2支軸部322を軸として回動する。第3アーム333が回動することによって、第2ブレーキロッド342が前方へ引っ張られて、第4アーム334が、第3支軸部323を軸として回動する。これにより、第4アーム334が固定されている第3支軸部323が回動する。第3支軸部323は、ブレーキ装置に連結されており、第3支軸部323の回動によって、ブレーキ装置は、右後輪8BRにブレーキを掛けるように作動する。なお、ブレーキペダル31の踏み込みを解除することによって、各部材が逆の動きをして、ブレーキ装置が、右後輪8BRに掛けていたブレーキを解除するように作動する。
左ブレーキリンク機構30Lは、右ブレーキリンク機構30Rと同様の構成であるため、説明を省略する。
走行車両1は、機械式のPTOクラッチリンク機構40を有してよい。PTOクラッチリンク機構40は、PTOクラッチレバー41の操作をPTOクラッチに伝達するリンク機構である。実施形態に係るPTOクラッチリンク機構40は、走行車両1の左側に配置されている。実施形態に係るPTOクラッチリンク機構40は、PTOクラッチレバー41と、支軸部42と、アーム43と、PTOクラッチロッド44と、を有する。
運転者がPTOクラッチレバー41を前方へ操作することによって、PTOクラッチが機能を開始し、PTOクラッチレバー41を後方へ操作することによって、PTOクラッチが機能を停止する。
支軸部42は、回動可能に固定されており、PTOクラッチレバー41の操作によって回動する。支軸部42は、第1支軸部421と、第2支軸部422と、第3支軸部423と、を有してよい。
アーム43は、支軸部42に固定されており、支軸部42の回動と共にアーム43も連動して回動する。アーム43は、第1支軸部421に固定されている第1アーム431と、第2支軸部422に固定されている第2アーム432と、第2支軸部422に固定されている第3アーム433と、第3支軸部423に固定されている第4アーム434と、を有してよい。
PTOクラッチロッド44は、アーム43間に配置されており、アーム43に対して回動可能に動連結されている。PTOクラッチロッド44は、ロッド状の部材である。PTOクラッチロッド44の端部は、アーム43に連結されている。
PTOクラッチロッド44は、上下方向Zに延びている第1PTOクラッチロッド441と、ケース5の側方において前後方向Yに延びている第2PTOクラッチロッド442とを有してよい。第1PTOクラッチロッド441の上端部は、第1アーム431と連結されており、第1PTOクラッチロッド441の下端部は、第2アーム432と連結されている。第2PTOクラッチロッド442の前端部は、第3アーム433と連結されており、第2PTOクラッチロッド442の後端部は、第4アーム434と連結されている。第2PTOクラッチロッド442は、第2ブレーキロッド342(第2左ブレーキロッド342L)よりも下方に配置されてよい。
実施形態に係るPTOクラッチリンク機構40では、運転者がPTOクラッチレバー41を前方へ操作することによって、第1支軸部421が回動すると共に、第1アーム431が第1支軸部421を軸として、上方へ回動する。これにより、第1アーム431に連結されている第1PTOクラッチロッド441が上方へ引き上げられる。第1PTOクラッチロッド441が引き上げられることで、第2アーム432が第2支軸部422を軸として回動すると共に、第3アーム433も第2支軸部422を軸として回動する。第3アーム433が回動することによって、第2PTOクラッチロッド442が後方へ引っ張られて、第4アーム434が、第3支軸部423を軸として回動する。これにより、第4アーム434が固定されている第3支軸部423が回動する。第3支軸部423は、PTOクラッチに連結されており、第3支軸部423の回動によって、PTOクラッチが入る。なお、PTOクラッチレバー41を後方へ操作することによって、各部材が逆の動きをして、PTOクラッチが解除される。
走行車両1は、延出部材50を有してよい。延出部材50は、後述する短ガード部である右ガード部210Rの前端縁よりも前方でケース5から側方に延出し、かつ第2ブレーキロッド342の下方で、第2ブレーキロッド342と上下方向Zに重なっている。延出部材50は、例えば、オイルを濾過するオイルフィルタ51と、オイルが内部を通るオイルパイプ52との少なくとも一方であってよい。
(3)ガード
次に、ガード200について、図1から図8を用いて説明する。図5は、実施形態に係る走行車両の一部を左下前側から見た斜視図である。図6及び図7は、実施形態に係る走行車両の一部の底面図である。図8は、実施形態に係るガードを右上前側から見た斜視図である。
図3から図8に示すように、ガード200は、一対の第2ブレーキロッド342の下方に設けられている。ガード200は、一対の第2ブレーキロッド342の側方及び上方には設けられていない。ガード200は、一対のガード部210と、複数の支持部材220とを有してよい。
ガード部210は、第2ブレーキロッド342の下方に設けられている。ガード部210は、ブレーキリンク機構30から離れて下方に配置されている。これにより、第2ブレーキロッド342等が動いても、ガード部210に当たらないため、ガード部210が設けられても、ブレーキペダル31の操作の伝達を阻害しない。ガード部210は、前後方向Lに延びている本体部211を有する。本体部211は、前後方向Lの両端部に開口を有する筒状の(例えば、角柱状の筒状の)フレームにより構成されてよい。これにより、ガード部210の重量を低減することができる。また、本体部211が平板状の部材により構成される場合と比べて、下方からの突き上げ力により変形することを抑制できる。
図6に示すように、走行車両1の底面視において、ガード部210(本体部211)は、幅方向Xにおいてケース5の最も外側に位置する最外側面よりも内側に配置されていてもよく、幅方向Wにおいてケース5の最も内側に位置する最内側面よりも外側に配置されてよい。ガード部210の幅方向Wの長さが長くなりすぎず、ガード部210に掛かるコストを低減できる。
ガード部210は、本体部211の前側の開口を塞ぐ前蓋部212と、本体部211の後側の開口を塞ぐ後蓋部213と、を有してよい。これにより、本体部211の前後方向Lの開口から泥水等が入り込まないため、本体部211が錆びることを抑制できる。
一対のガード部210は、短ガード部を有してよい。短ガード部は、一方の第2ブレーキロッド342よりも前後方向Lの長さが短く、かつ一方の第2ブレーキロッド342の一部のみと上下方向Zに重なっている。また、一対のガード部は、長ガード部を有してよい。長ガード部は、短ガード部よりも前後方向Lの長さが長い。
一対のガード部210は、車体2の右側に配置されている右ガード部210Rと、車体2の左側に配置されている左ガード部210Lとを有する。本実施形態では、右ガード部210Rが短ガード部であり、左ガード部210Lが長ガード部である。左ガード部210Lの本体部211Lは、右ガード部210Rの本体部211Rよりも前後方向Lに長い。右ガード部210Rの前端縁は、第2右ブレーキロッド342Rの前端縁よりも後方に配置されてよい。
複数の支持部材220は、ガード部210を支持する。複数の支持部材220は、ケース5に固定されている。複数の支持部材220は、ボルト及びナット等の締結部材によって、ケース5と締結により固定されてよい。複数の支持部材220は、ケース5の下面5bに固定されてよい。支持部材220は、ケース5の下面5bにおいて固定されている部分から幅方向Xの外側に向かって延びており、支持部材220の幅方向Wの外側部においてガード部210を支持している。ガード部210と支持部材220とは、例えば、溶接により接合されてよい。
図8に示すように、支持部材220は、ケース5に当接して固定される平面を有する第1平面部221と、第1平面部221に連なると共にガード部210に当接して固定される平面を有する第2平面部222と、第1平面部221と第2平面部222とのそれぞれに直角に取り付けられるリブ部223と、を有してよい。第1平面部221には、締結部材が差し込まれる締結孔224が設けられてよい。第2平面部222は、第1平面部221の幅方向Wの外側部から下方に延びている。
本実施形態では、複数の支持部材220は、長ガード部である左ガード部210Lを支持する左支持部材220L(220LA、220LB、220LC)と、短ガード部である右ガード部210Rを支持する右支持部材220R(220RA、220RB)と、をからなる。左支持部材220Lと右支持部材220Rとは、幅方向Wに離れて配置されてよい。また、各左支持部材220Lは、前後方向Lに離れて配置されてよく、各右支持部材220Rは、前後方向Lに離れて配置されてよい。これにより、支持部材220が連続的に配置されないため、支持部材220に掛かるコストを低減できる。実施形態では、左支持部材220Lは3つであり、右支持部材220Rは2つである。最も前側の左支持部材220LRAは、下方から上方へ湾曲しながら前方に延びている部分よりも前側の部分と固定されている。
図3から図7等に示すように、一対のガード部210は、左右一対のブレーキロッド(具体的には、一対の第2ブレーキロッド342)の下方において前後方向Yに延びている。一対の第2ブレーキロッド342は、一対のガード部210と上下方向Zに重なっている。なお、図7に示すように、走行車両1からガード部200を取り外した場合、第2ブレーキロッド342は、地面と対向している。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、を用いて土に埋まっている木の根又は石等を取り除く際に前後方向Lに延びている第2ブレーキロッド342が木の根又は石から突き上げられたり、未舗装の道を走行する際に地面から露出している切り株又は石等の障害物が第2ブレーキロッド342に下方から当たったりすることで、下方から強い突き上げ力が第2ブレーキロッド342に働き、第2ブレーキロッド342が変形することが分かった。特に、第2ブレーキロッド342は、前後方向Lに延びているロッド状の部材であるため、下方からの突き上げ力により変形し易いことが分かった。
上述のように、一対のガード部210は、一対の第2ブレーキロッド342と上下方向Zに重なっているため、第2ブレーキロッド342の下方からの突き上げ力が、第2ブレーキロッド342に働く前にガード部210に働くため、第2ブレーキロッド342に働く突き上げ力を低減することができる。これにより、第2ブレーキロッド342の変形を抑制できる。加えて、第2ブレーキロッド342の側方及び上方までガード200を配置する必要がないため、コストが大幅に増加することを抑制することができる。
また、一対のガード部210は、少なくとも第2ブレーキロッド342の低部分342Loの全てと上下方向Zに重なってよい。低部分342Loは、高部分342Hに比べると、ケース5の下面5bに近いため、石等がケース5の下面5bに当たった場合であっても、石等に当たり易い。従って、石等に当たり易い低部分342Loをガード部210により保護することで、第2ブレーキロッド342が、下方からの突き上げ力によって変形することを抑制し易くなる。
また、延出部材50は、第2右ブレーキロッド342Rの下方で、第2右ブレーキロッド342Rと上下方向Zに重なってよい。右ガード部210R(短ガード部)を第2右ブレーキロッド342Rよりも短くすることで、ガード部210に掛かるコストを低減しつつも、石等に当たり易い低部分をガード部210により保護することができる。一方で、第2右ブレーキロッド342Rのうち右ガード部210Rの前端縁よりも前方に配置されている前側部分は、延出部材50と上下方向に重なるため、前側部分に石等が当たりそうになったとしても、前側部分に石等が当たる前に延出部材50に当たるため、前側部分に働く突き上げ力を低減することができる。延出部材50に石等が当たることで延出部材50が変形する可能性があるものの、安全にかかわる機能であるブレーキロッド34の変形の抑制を優先することで、運転者に安心感を与えることができる。
なお、右ガード部210R(短ガード部)から延出部材50までの前後方向Yの距離は、150mm以内であってよい。これにより、石等が、右ガード部210Rと延出部材50との間を通り抜けて、第2右ブレーキロッド342Rに直接当たり難くなり、第2右ブレーキロッド342Rの変形を抑制できる。
また、高部分342Hは、延出部材50よりも上方に位置してよい。延出部材50よりも下方に位置している低部分342Loを、ガード部210により保護することで、第2ブレーキロッド342が、下方からの突き上げ力によって変形することを抑制し易くなる。ガード部210に保護されていない高部分342Hは、ケース5の下面5bから離れているため、石等に当たり難いだけでなく、石等が当たる前に延出部材50に当たるため、高部分342Hに働く突き上げ力を低減することができる。
また、長ガード部である左ガード部210Lは、第2左ブレーキロッド342Lの全ての部分と上下方向Zに重なってよい。これにより、第2左ブレーキロッド342Lの全ての部便を、左ガード部210Lにより保護することができるため、第2左ブレーキロッド342Lが、下方からの突き上げ力によって変形することを抑制できる。
また、第2左ブレーキロッド342Lの一部は、装着フレーム22と上下方向Zに重なってよい。左ガード部210Lは、第2左ブレーキロッド342Lの一部と装着フレーム22との間に配置されるように、下方から上方へ湾曲しながら前方に延びてよい。これにより、第2左ブレーキロッド342Lの一部と上下方向Zに重なるフロント作業機20を走行車両1に装着しても、第2左ブレーキロッド342Lが装着フレーム22に当たらないため、フロント作業機20とガード200との両方を装着することができる。従って、フロント作業機20による作業時に、第2左ブレーキロッド342Lの変形を抑制できる。下方からの突き上げ力が、左ガード部210Lに働く前に装着フレーム22に働く。これにより、左ガード部210Lに働く突き上げ力を低減することができる。
また、長ガード部である左ガード部210Lを支持する左支持部材220Lの数は、短ガード部である右ガード部210Rを支持する右支持部材220Rの数よりも多くてよい。前後方向Yの長さが長い左ガード部210Lは、右ガード部210Rと比較して、下方からの突き上げ力を受け易い。左ガード部210Lを支持する左支持部材220Lの数を多くすることで、左ガード部210Lに加わった突き上げ力が、多くの左支持部材220Lに分散して逃がされるため、左ガード部210Lの破損を抑制し易くなる。
また、左支持部材220Lの合計の締結数(具体的には、締結孔224の合計数)は、右支持部材220Rの合計の締結数よりも多くてよい。これにより、下方からの突き上げ力を受け易い長ガード部である左ガード部210Lに突き上げ力が働いた際に、1つ当たりの締結部分に係る力を弱めることができる。締結部分における破損することを抑制できる。実施形態では、左支持部材220Lの合計の締結数は、5つであり、右支持部材220Rの合計の締結数は、3つである。
また、右支持部材220Rのリブ部223の数は、左支持部材220Lのリブ部223の数よりも多くてよい。これにより、右支持部材220Rの数は、左支持部材220Lの数よりも少ないため、1つ当たりの右支持部材220Rに係る負荷が、左支持部材220Lと比べて大きくなるため、右支持部材220Rが変形し易くなる。そこで、右支持部材220Rのリブ部223の数を増やすことで、左支持部材220Lの変形を抑制できる。
なお、複数の左支持部材220Lのうち、最も前方に配置される左支持部材220LAと、最も後方に配置される左支持部材220LCとは、残りの左支持部材220LBよりも前後方向Lの長さが長くてよい。また、複数の右支持部材220Rのうち最も前方に配置される右支持部材220RAは、残りの左支持部材220LBよりも前後方向Lの長さが長くてよい。これにより、ガード部210の前後方向Lの端部をしっかりと支持することで、下方からの突き上げ力を受けても、ガード部210を外れ難くすることができる。
また、一対のガード部210の一方は、前後方向Lに延びている第2PTOクラッチロッド442の下方に位置し、かつ第2PTOクラッチロッド442と上下方向Zに重なってよい。第2PTOクラッチロッド442の下方からの突き上げ力が、第2PTOクラッチロッド442に働く前にガード部210に働くため、第2PTOクラッチロッド442に働く突き上げ力を低減することができる。これにより、第2PTOクラッチロッド442の変形を抑制できる。
なお、ガード200により最も保護すべき対象は、第2ブレーキロッド342であるため、走行車両1の底面視において、ガード部210が、第2PTOクラッチロッド442の一部(例えば、第2PTOクラッチロッド442の5%未満の部分)と上下方向Zに重なっていなくてもよい(図6及び図7参照)。これにより、ガード部210を大きくせずに、第2ブレーキロッド342を保護できるため、トラクタを設計変更したり、ガード200に掛かるコストが大幅に増加したりすることを抑制できる。
なお、実施形態では、第4アーム334の下端部は、ブレーキリンク機構30の各部材のうち最も地面に近くに位置するため、ガード部210は、第4アーム334と上下方向Zに重なってもよい。これにより、第2ブレーキロッド342よりも変形し難いものの、石等による突き上げ力を受けやすい第4アーム334も保護することができる。
また、実施形態では、左ガード部210Lは、第1アーム331から第4アーム334まで連結されている各部材と上下方向Zに重なっている。これにより、第2左ブレーキロッド342Lだけでなく、左ブレーキリンク機構30Lを構成する他の部材を保護することができる。また、左ガード部210Lは、PTOクラッチリンク機構40以外の他のリンク機構の部材(特に、ロッド部材)と上下方向Zに重なってよい。これにより、他のリンク機構の部材も保護することができる。
なお、実施形態では、ボルト及びナット等の締結部材によって、ガード200をケース5の下面5bに取り付け固定されている。従って、既存の走行車両1にもガード200を設けることができる。トラクタを設計変更することなく、ブレーキロッドを保護することができる。
(4)その他実施形態
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
上述の実施形態では、右ガード部210Rが短ガード部であり、左ガード部210Lが長ガード部であったが、これに限られない。右ガード部210Rが長ガード部であり、左ガード部210Lが短ガード部であってよい。また、右ガード部210Rと左ガード部210Lとの前後方向Lの長さが同じであってもよい。右ガード部210R及び左ガード部210Lの両方とも、第2ブレーキロッド342の全てと上下方向Zに重なっていてもよい。
上述の実施形態では、ガード部210は、筒状のフレームにより構成されていたが、これに限られない。ガード部210は、平板状の部材により構成されてよい。
なお、ガード200が設けられる走行車両1は、低状態において、第2ブレーキロッド342の最下端と地面との距離が1m未満であってよい。これにより、第2ブレーキロッド342が地面に近くて、第2ブレーキロッド342が下方から突き上げ力を受けやすい場合に、ガード200を設けることができる。
1 :走行車両
2 :車体
5 :ケース
8B :後輪
20 :フロント作業機
21 :作業ユニット
22 :装着フレーム
30 :ブレーキリンク機構
31 :ブレーキペダル
32 :支軸部
33 :アーム
34 :ブレーキロッド
341 :第1ブレーキロッド
342 :第2ブレーキロッド
40 :PTOクラッチリンク機構
50 :延出部材
51 :オイルフィルタ
52 :オイルパイプ
200 :ガード
210 :ガード部
220 :支持部材

Claims (10)

  1. ケースに収容されておりかつ左右の後輪のブレーキを制御するブレーキ装置に、ブレーキペダルの操作を伝達する機械式のブレーキリンク機構を有し、
    前記ブレーキリンク機構は、前記ケースの側方において前後方向に延びている一対のブレーキロッドを有する走行車両であって、
    前記一対のブレーキロッドの下方において前記前後方向に延びている一対のガード部を有するガードが設けられており、
    前記一対のブレーキロッドは、前記一対のガード部と上下方向に重なっている、走行車両。
  2. 前記一対のブレーキロッドは、前記走行車両の側面視において、
    前記ケースの下面から上方に一定距離以上離れて位置し、かつ前記ケースの下面よりも上方に位置する高部分と、
    前記高部分よりも下方に位置する低部分と、を有し、
    前記一対のガード部は、少なくとも前記低部分の全てと前記上下方向に重なっている請求項1に記載の走行車両。
  3. 前記一対のガード部は、前記一対のブレーキロッドの一方のブレーキロッドよりも前記前後方向の長さが短くかつ前記一方のブレーキロッドの一部のみと前記上下方向に重なる短ガード部を有し、
    前記短ガード部の前端縁は、前記一方のブレーキロッドの前端縁よりも後方に配置されており、
    前記走行車両は、前記短ガード部の前端縁よりも前方で前記ケースから側方に延出する延出部材を有し、
    前記延出部材は、前記一方のブレーキロッドの下方で、前記一方のブレーキロッドと前記上下方向に重なっている請求項2に記載の走行車両。
  4. 前記高部分は、前記延出部材よりも上方に位置している部分である請求項3に記載の走行車両。
  5. 前記一対のガード部は、短ガード部と、前記短ガード部よりも前記前後方向の長さが長い長ガード部とを有し、
    前記長ガード部は、前記一対のブレーキロッドの一方のブレーキロッドの全ての部分と前記上下方向に重なっている請求項1から4のいずれか1項に記載の走行車両。
  6. 作業を行う作業ユニットと前記作業ユニットを車体に装着するための装着フレームとを有するフロント作業機を有し、
    前記一方のブレーキロッドの一部は、前記装着フレームと前記上下方向に重なっており、
    前記長ガード部は、前記一方のブレーキロッドの一部と前記装着フレームとの間に配置されるように、下方から上方へ湾曲しながら前方に延びている請求項5に記載の走行車両。
  7. 前記ガードは、前記ケースに固定されている複数の支持部材を有し、
    前記複数の支持部材は、前記長ガード部を支持する支持部材と、前記短ガード部を支持する支持部材と、からなり、
    前記長ガード部を支持する支持部材の数は、前記短ガード部を支持する支持部材の数よりも多い請求項3から6に記載の走行車両。
  8. 前記複数の支持部材のそれぞれは、前記ケースと締結により固定されており、
    前記長ガード部を支持する前記支持部材の合計の締結数は、前記短ガード部を支持する前記支持部材の合計の締結数よりも多い請求項7に記載の走行車両。
  9. 前記支持部材は、前記ケースに当接して固定される平面を有する第1平面部と、前記第1平面部に連なると共に前記ガード部に当接して固定される平面を有する第2平面部と、前記第1平面部と前記第2平面部とのそれぞれに直角に取り付けられるリブ部と、を有し、
    前記短ガード部を支持する前記支持部材の前記リブ部の数は、前記長ガード部を支持する前記支持部材の前記リブ部の数よりも多い請求項7又は8に記載の走行車両。
  10. PTOクラッチレバーの操作をPTOクラッチに伝達する機械式のPTOクラッチリンク機構を有し、
    前記PTOクラッチリンク機構は、前記ケースの側方において前記前後方向に延びているPTOクラッチロッドを有し、
    前記一対のガード部の一方は、前記PTOクラッチロッドの下方に位置し、かつ前記PTOクラッチロッドと前記上下方向に重なっている、請求項1から9のいずれか1項に記載の走行車両。
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