JP2021023164A - 果菜分離装置及び果菜分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品価値に優れた果菜を効率よく回収する。【解決手段】果菜分離装置12を構成する収穫ハンド70には、果菜204を果梗202から分離するための分離機構が設けられる。すなわち、果梗202の側部に当接した当接部を果梗202側に向かって回転させる当接部回転機構、第1押圧部材と第2押圧部材とで果梗202を挟持し、さらにこれら第1押圧部材と第2押圧部材を互いに接近する方向に変位させて果梗202を圧潰する果梗圧潰機構、果菜204を保持した果菜保持部を回転させる果菜保持部回転機構の中の少なくとも2つである。【選択図】図2

Description

本発明は、果菜を果梗から分離するための果菜分離装置及び果菜分離方法に関する。
果菜を収穫するに際し、収穫装置が用いられる場合がある。この種の収穫装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。具体的には、この収穫装置は、多関節ロボットの先端アームに設けられた収穫ハンドを有するとともに、該収穫ハンドに、吸気機構の作用下に吸気を行う吸着パッドと、該吸着パッドを回転させる回転機構とが設けられる。
収穫を行うときには、多関節ロボットが適宜動作して吸着パッドを果菜に押し当てる。さらに、吸気機構の吸気作用によって果菜の下部を該吸着パッドに吸着保持し、この状態で、回転機構によって吸着パッドを回転させる。これにより果菜が回転することに伴い、果菜と枝との間の果梗が捻り折られる。すなわち、果菜が枝から分離される。
特開昭63−137614号公報
果菜は、通常、枝から重力方向下方に向かうようにして実る。従って、吸着パッドで果菜の下部を吸着保持し、この状態で果梗を捻り折ろうとすると、ヘタが千切れる可能性が大となる。この場合、果菜の商品価値が低下する。そこで、吸着パッドに代替し、果梗を押し潰す圧潰機構を多関節ロボットに設けることが想起されるが、圧潰を行うと枝等に対する後加工が必要となる。このため、収穫した果菜を商品として流通させるに至るまでに比較的長時間を要する。
このように、様々な収穫方法(果菜分離方法)が考えられるものの、ある種の果菜分離方法を実施可能な多関節ロボットでは収穫物の品質が低下する懸念があり、別の果菜分離方法を実施可能な多関節ロボットでは果菜を商品として仕上げるまでに長時間が必要であるという不都合がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、果菜の栽培環境やユーザの希望に応じて適宜の果菜分離方法を選択可能な果菜分離装置及びその分離方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、果菜を保持する果菜保持部と、前記果菜を果梗から分離する分離機構とが設けられた収穫ハンドを含む果菜分離装置において、
前記分離機構として、次の(a)〜(c)に示される機構中の少なくとも2つを有する果菜分離装置が提供される。
(a) 前記収穫ハンドに設けられて前記果梗の側部に当接した当接部を前記果梗側に向かって回転させる当接部回転機構、
(b) 第1押圧部材と第2押圧部材とで前記果梗を挟持し、さらに前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を互いに接近する方向に変位させて前記果梗を圧潰する果梗圧潰機構、
(c) 前記果菜を保持した果菜保持部を回転させる果菜保持部回転機構。
また、本発明の別の一実施形態によれば、果菜を保持する果菜保持部と、前記果菜を果梗から分離する分離機構とが設けられた収穫ハンドを含む果菜分離装置を用いた果菜分離方法において、
前記分離機構を次の(a)〜(c)の優先順序で選択し、選択された前記分離機構によって前記果菜を果梗から分離する果菜分離方法が提供される。
(a) 前記収穫ハンドに設けられて前記果梗の側部に当接した当接部を前記果梗側に向かって回転させる当接部回転機構、
(b) 第1押圧部材と第2押圧部材とで前記果梗を挟持し、さらに前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を互いに接近する方向に変位させて前記果梗を圧潰する果梗圧潰機構、
(c) 前記果菜を保持した果菜保持部を回転させる果菜保持部回転機構。
本発明によれば、複数個の分離機構を備えた収穫ハンドを用いるので、例えば、果菜の仕損防止を重視する場合にはそれ適した分離機構を選択し、果菜の収穫効率を重視する場合にはそれに適した別の分離機構を選択することができるようになる。すなわち、果菜の栽培環境やユーザの希望に応じ、適宜の分離機構を選定することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る果菜分離装置が組み込まれた果菜収穫装置の左方からの概略全体側面図である。 図1の果菜分離装置を構成する収穫ハンドの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る果菜分離方法の概略フローである。 収穫ハンドが果菜よりも上方に位置したときの要部概略斜視図である。 収穫ハンドが果菜よりも上方に位置したときの撮影画像の一例である。 果梗の側部に当接した当接部材(当接部)が回転しようとする状態を示した要部概略斜視図である。 第1押圧爪(第1押圧部材)と第2押圧爪(第2押圧部材)の間に進入した果梗を圧潰ハンドの本体部で押し折ろうとする状態を示した要部概略斜視図である。 第1押圧爪と第2押圧爪で挟んだ果梗(離層)を圧潰しようとする状態を示した要部概略斜視図である。 収穫ハンドが果菜よりも下方に位置したときの要部概略斜視図である。 収穫ハンドが果菜よりも下方に位置したときの撮影画像の一例である。 吸着パッドが果菜を吸着保持した状態を示す要部概略斜視図である。 図2の収穫ハンドとは別の収穫ハンドの要部概略斜視図である。 第2実施形態に係る果菜分離装置が組み込まれた果菜収穫装置の概略全体斜視図である。 第2実施形態に係る果菜分離装置を構成する第1収穫ハンド、第2収穫ハンドを示す要部概略斜視図である。 図15A〜図15Dは、第1収穫ハンドを取り外すときのフローを示した概略説明図である。 図16A〜図16Dは、第2収穫ハンドを取り付けるときのフローを示した概略説明図である。
以下、本発明に係る果菜分離方法につき、それを実施する果菜分離装置との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における「前」は、図1に示す果菜収穫装置10における果菜分離装置12が設けられた側であり、「後」は、その反対側である。また、「右」、「左」、「下」及び「上」は、それぞれ、ユーザ(例えば、作業者)が果菜収穫装置10を後方から視認したときの右手側、左側、下方、上方を示す。さらに、「幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1は、第1実施形態に係る果菜分離装置12が組み込まれた果菜収穫装置10の左方からの概略全体側面図である。この果菜収穫装置10は、枝200(図4等参照)から延びる果梗202の先端に実った果菜204(例えば、トマト)を収穫するためのものである。この場合、果梗202には、略球形をなす離層206が形成される。
果菜収穫装置10は、収穫した果菜204を収納する格納庫14が形成された台車部16と、鉛直移動機構としての第1送りネジ18を支持した支持台部20と、第1送りネジ18に移動可能に設けられた第1スライダ22に支持された移動台座24とを有し、前記果菜分離装置12は、この中の該移動台座24に設けられている。
台車部16の下部における四方の隅角部には、果菜収穫装置10を前進又は後退させることや、方向変換を行うことが可能な車輪26が設けられる。すなわち、果菜収穫装置10では、台車部16を左右及び前後に移動させることで果菜分離装置12を同一方向に移動させることが可能である。
また、支持台部20には第1モータ30が設けられる。第1モータ30は、駆動回転軸が下方に延在する倒立姿勢であり、前記駆動回転軸の下端はギアケーシング32内に挿入されている。該ギアケーシング32内には、減速機構を構成する減速ギアが設けられる。この減速ギアは、駆動回転軸に外嵌された駆動ギアに噛合する一方、第1送りネジ18に外嵌された従動ギアに噛合しており、該駆動ギア及び該従動ギアとともにギアトレインを構成している。なお、駆動回転軸、駆動ギア、減速ギア及び従動ギアはいずれも図示していない。
第1送りネジ18は、第1スライダ22とともに第1ボールネジ34を構成する。前記従動ギアと一体的に第1送りネジ18が回転すると、第1スライダ22が第1送りネジ18に沿って鉛直方向に変位する。これに伴い、移動台座24が第1スライダ22と一体的に変位する。
移動台座24の内部には、果菜分離装置12が設けられた水平移動ステージ40を、水平移動ナット42を介して前後方向(図1の左右方向)に変位させるための第2モータ44と、第2送りネジ46を含む第2ボールネジ48とが収容される。第2モータ44の駆動回転軸と、第2送りネジ46の先端に設けられた従動回転軸にはプーリがそれぞれ設けられる。また、プーリ同士に駆動ベルト50が架け渡される。従って、第2モータ44の駆動回転軸の回転駆動力がプーリ及び駆動ベルト50を介して従動回転軸から第2送りネジ46に伝達されると、第2送りネジ46が追従回転することに伴って、水平移動ナット42が水平移動ステージ40及び果菜分離装置12ごと変位する。
水平移動ナット42には、左右方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って延在する幅方向レール52a、52bが敷設される。水平移動ステージ40は、これら幅方向レール52a、52bに摺動可能に設けられている。水平移動ナット42には、さらに、第3モータ54が取り付けられる。第3モータ54の駆動回転軸には図示しないピニオンギアが外嵌されるとともに、該ピニオンギアが、水平移動ナット42に設けられて図1の紙面に直交する方向に延在する図示しないラックギアに噛合する。従って、第3モータ54の駆動回転軸が回転すると、これに伴ってピニオンギアが一体的に回転する。この回転によってラックギアが押し出されることで、水平移動ステージ40が果菜分離装置12ごと変位する。
以上から諒解されるように、第1ボールネジ34、第2ボールネジ48、ピニオンギア及びラックギアを適宜動作させることにより、果菜分離装置12を、枝200の先端に実った果菜204に対して接近又は離間するように移動させることができる。
移動台座24の上部から露呈した果菜分離装置12は、複数個のアーム60が関節軸62を介して連結された多関節ロボット64と、該多関節ロボット64の先端アーム66にエンドエフェクタとして設けられた収穫ハンド70とを備える。その概略斜視図である図2に示すように、収穫ハンド70は、ジョイント72を介して先端アーム66に取り付けられたハンド基部74を含んで構成される。
ハンド基部74内には、図示しない第1サーボモータ(当接部回転機構)及び第2サーボモータ(果菜保持部回転機構)が設けられる。この中の第1サーボモータは中空モータからなり、その第1中空回転軸76の側壁には筒状ブラケット78が外嵌される。該筒状ブラケット78は、第1中空回転軸76と一体的に回転する。
第1中空回転軸76には、前記第2サーボモータの第2中空回転軸80が通される。第2中空回転軸80は第1中空回転軸76や筒状ブラケット78に比して長尺であり、従って、その一部が第1中空回転軸76及び筒状ブラケット78の先端から露呈する。第1中空回転軸76(筒状ブラケット78)と第2中空回転軸80の回転中心は合致しており、また、第1中空回転軸76(筒状ブラケット78)と第2中空回転軸80は個別に回転可能である。
筒状ブラケット78の側壁には、第1送出アーム82、第2送出アーム84、圧潰ハンド86(果梗圧潰機構)を備える小型ロボット88が設けられる。この中の第1送出アーム82は、その一端が第1回動軸90を介して回動可能にハンド基部74に軸支されるとともに、前方から後方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜する。また、第2送出アーム84は、その一端が、第1送出アーム82の他端に対し、第2回動軸91を介して回動可能に軸支されるとともに、後方から前方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜している。第1送出アーム82、第2送出アーム84は、図示しない回動用モータの作用下に、個別に回動する。
圧潰ハンド86は、第2送出アーム84の先端に設けられる。この場合、圧潰ハンド86はエアチャックから構成され、互いに離間又は接近する方向に変位可能な第1押圧爪92(第1押圧部材)、第2押圧爪94(第2押圧部材)を有する。なお、第1押圧爪92ないし第2押圧爪94は、果梗202の、果菜収穫装置10の前面に対向する前部、又は側部に当接することも可能である。この場合において、第1押圧爪92及び第2押圧爪94は、当接部の役割を兼ねる。また、圧潰ハンド86は、モータ駆動やワイヤ駆動によって第1押圧爪92、第2押圧爪94が開閉するものであってもよい。
第2中空回転軸80の、第1中空回転軸76から露呈した先端には、果菜保持部としての吸着パッド96が取り付けられる。吸着パッド96は軟質な蛇腹からなる中空体であり、容易に伸縮する。果菜分離装置12には図示しない吸気機構が設けられ、該吸気機構は、吸着パッド96を介して吸気を行う。なお、吸引された大気が第2中空回転軸80及び第1中空回転軸76の各内部を通過することは勿論である。
ハンド基部74にはタブ部98が突出形成されるとともに、該タブ部98に、撮像手段としての認識用カメラ100が設けられる。認識用カメラ100によって撮影された画像は、判断部102を回路として含む制御部104に送られる。
第1実施形態に係る果菜分離装置12を含む果菜収穫装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、図3に概略フローを示す果菜分離方法との関係で説明する。
果菜204を収穫するに際し、果菜収穫装置10は、先ず、図3中のステップS1において、任意の1個の果菜204に対し、その上部から撮影を行うための軌道を生成し得るか否かの判断を行う。軌道を生成し得る(「YES」である)場合、制御部104の制御作用、又は作業者の手動操作によって、果菜収穫装置10が果菜204に接近する。この際には、車輪26が回転したり、アーム60が伸張したりする。さらに、収穫ハンド70を果菜204の位置に合わせるべく、第1モータ30が付勢されて駆動回転軸及び駆動ギアが一体的に回転する。駆動ギアが減速ギアを介して従動ギアに噛合しているので、第1送りネジ18が、減速ギアによって回転速度が制御されながら、追従回転を開始する。
第1送りネジ18が回転することに伴って、該第1送りネジ18に設けられた第1スライダ22が、該第1送りネジ18の長手方向である鉛直方向に沿って変位する。すなわち、第1スライダ22は、例えば、上昇する。従って、第1スライダ22が支持する移動台座24や、該移動台座24に設けられた果菜分離装置12が一体的に変位する。第1スライダ22の変位は、第1モータ30が停止されることで終了する。
次に、果菜分離装置12を水平方向に移動させて果菜204に接近させるべく、第3モータ54が付勢される。すなわち、該第3モータ54の駆動回転軸が回転を開始する。該駆動回転軸に外嵌されたピニオンギアは、水平移動ステージ40に設けられたラックギアに噛合している。従って、水平移動ステージ40が、ラックギアの延在方向である幅方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って変位する。水平移動ステージ40の幅方向への変位は、第3モータ54が停止されることで終了する。
さらに、第2モータ44が付勢されて駆動回転軸が回転する。この回転駆動力は、プーリ及び駆動ベルト50を介して従動回転軸から第2送りネジ46に伝達される。その結果として第2送りネジ46が回転し、水平移動ステージ40が果菜分離装置12ごと、果菜収穫装置10の前方又は後方(図1の紙面の左方向又は右方向)、例えば、前方に変位する。水平移動ステージ40の前後方向への変位は、第2モータ44が停止されることで終了する。なお、上記した高さ方向、幅方向、前後方向への果菜分離装置12の移動は、順不同で行うことができる。
以上の動作により、収穫ハンド70が枝200に近接する。このとき、収穫ハンド70は、図4に示すように、認識用カメラ100が下方を見下ろす姿勢となっている。そして、認識用カメラ100により枝200の周囲の撮影がなされるとともに、撮影された画像を受信した制御部104によって、果菜204の有無が判断される。果菜204が存在し、且つ認識用カメラ100に、図5に示すように枝200やヘタ210等、果菜204の上部が撮影され、果菜204の姿勢が検出されたとき(図3中のステップS2中、「YES」であるとき)には、次のステップS3に進む。
この場合、制御部104に含まれる判断部102(判断手段)は、認識用カメラ100で撮影され、検出された果菜204の姿勢、及び果菜204の周囲の状況から、「吸着パッド96が果菜204の側部に吸着するためのアーム60の動作軌道を生成し得るか否か」を判断する(図3中のステップS3)。判断部102は、「動作軌道を生成することが可能である」(「YES」である)と判断した場合、さらに、ステップS4において、認識用カメラ100の撮影画像に基づき、果菜204の周囲環境を認識し、果菜204を回転させるに十分な空間が存在するか否かを判断する。
なお、果菜204を回転させるに十分な空間が存在するか否かに関わらず、アーム60や関節軸62が適宜動作される。その結果、収穫ハンド70が、吸着パッド96が果菜204の側部に対向する姿勢となる(例えば、図6参照)。
さらに、制御部104の制御作用下に前記吸気機構が付勢され、吸着パッド96を介しての大気の吸引が開始される。吸引された大気は、上記したように第2中空回転軸80及び第1中空回転軸76の各内部を通過し、吸気機構の作用下に、果菜分離装置12の外方に排出される。
その後、図6に示すように吸着パッド96が果菜204に当接する。吸着パッド96を介しての吸気が既に行われていることから、果菜204が吸着パッド96に吸着保持される。なお、当接の際に吸着パッド96が収縮することにより、ハンド基部74と果菜204との距離が調節されるとともに、当接時の衝動が緩和される。
果菜204を回転させる十分な空間が存在するとき(図3中のステップS4で「YES」であるとき)、判断部102は、図3中のステップS5に示すように、「圧潰ハンド86の第1押圧爪92及び第2押圧爪94で離層206を側部から押圧して破壊する」と判断する。なお、果梗202の一部位である離層206を破壊対象として選定する理由は、離層206が他の部位に比して脆弱であり、破断することが容易であるからである。
これを実施するべく、制御部104は、第1送出アーム82及び第2送出アーム84をそれぞれ前方側に回動させ、圧潰ハンド86を前進させる。このとき、第1押圧爪92と第2押圧爪94は、互いが接近して当接した閉状態である。その後、制御部104は、認識用カメラ100で撮影された画像から圧潰ハンド86と果梗202(離層206)との位相差を求めるとともに、第1サーボモータを付勢して第1中空回転軸76と一体的に筒状ブラケット78を回転させる。
筒状ブラケット78が回転することに伴い、例えば、図6に示すように、第1押圧爪92の右側部が、離層206の左側部に当接する。その後も第1中空回転軸76の回転が続行されることで、離層206が第1押圧爪92を介して小型ロボット88の回転駆動力を受ける。すなわち、離層206が第1押圧爪92及び第2押圧爪94によって押圧され、最終的に押し千切られる。この回転折りにより、果梗202が破壊されて果菜204が果梗202から分離されるに至る。
次に、多関節ロボット64のアーム60が適宜動作し、収穫ハンド70が格納庫14と対向する。吸気機構による吸気が停止され、さらに、吸着パッド96内の負圧が大気圧に戻されると、果菜204が吸着パッド96の保持から解放されて格納庫14に収納される。その後、果菜収穫装置10が上記の動作を繰り返すことにより、複数個の果菜204が順次収穫される。
この分離手法では、ヘタ210が千切れることが回避されるとともに、果梗202の破断面が美観に優れたものとなる。従って、果菜204を、商品価値に優れたものとして回収することが可能である。
これに対し、果菜204を回転させる十分な空間が存在しないとき(図3中のステップS4で「NO」であるとき)、判断部102は、図3中のステップS6に進み、前進する圧潰ハンド86で離層206を破壊することを選択する。この場合、図7に示すように、開状態である第1押圧爪92と第2押圧爪94の間に、果梗202の、離層206を含む部位が進入する。さらに、車輪26や多関節ロボット64のアーム60、又は小型ロボット88の第1送出アーム82及び第2送出アーム84が適宜動作することにより圧潰ハンド86が前進し、その本体部の先端が果梗202の前面(果菜分離装置12の前部に対向する側)に当接する。すなわち、この場合、圧潰ハンド86が当接部となる。圧潰ハンド86がさらに前進することにより、第1押圧爪92と第2押圧爪94の間に進入した離層206が押し折られる。
圧潰ハンド86に代替し、第1押圧爪92又は第2押圧爪94の少なくともいずれか一方の先端面を離層206に当接させ、離層206を押し折るようにしてもよい。すなわち、この場合、第1押圧爪92又は第2押圧爪94、ないしはその双方が当接部となる。
又は、判断部102は、「圧潰ハンド86の第1押圧爪92と第2押圧爪94を互いに接近させることで、果梗202を圧潰する」と判断する。制御部104は、さらに、認識用カメラ100で撮影された画像から圧潰ハンド86と果梗202(離層206)との位相差を求めるとともに、第1サーボモータを付勢して第1中空回転軸76と一体的に筒状ブラケット78を回転させ、圧潰ハンド86が離層206に対向する位置とする。
制御部104は、さらに、第1送出アーム82及び第2送出アーム84をそれぞれ前方側に回動させ、これにより圧潰ハンド86を前進させる。このとき、第1押圧爪92と第2押圧爪94は互いが離間した開状態であり、第1押圧爪92と第2押圧爪94の間に、果梗202の、離層206を含む部位が進入する(図7参照)。次に、制御部104は、第1押圧爪92と第2押圧爪94を互いに接近させる指令信号を圧潰ハンド86に発する。この指令信号により、第1押圧爪92と第2押圧爪94が互いに接近する方向に変位する。
従って、図8に示すように、離層206が第1押圧爪92と第2押圧爪94に挟み込まれて押圧を受ける。押圧された離層206は、容易に圧潰(破壊)される。すなわち、潰し折りがなされる。この潰し折りにより、果菜204が果梗202から分離される。
いずれの分離手法においても、分離された果菜204が格納庫14に移送され、そこで吸着パッド96の拘束から解放されて格納庫14内に収納されることは上記と同様である。また、これらの分離手法によっても、果梗202(特に離層206)が破壊されるのでヘタ210が千切れることが回避される。従って、商品価値に優れた果菜204が回収される。また、潰し折りには、他の分離手法に比して果菜204の収穫速度が速いという利点もある。
以上に対し、図3中のステップS1において判断部102が「軌道を生成することが困難である」と判断した場合(ステップS1で「NO」の場合)や、図5に相反して枝200やヘタ210等が認識用カメラ100に撮影されず果菜204の姿勢が検出できない場合(ステップS2で「NO」の場合)、さらに、吸着パッド96が果菜204の側部に吸着するためのアーム60の動作軌道を生成し得ない場合(ステップS3で「NO」の場合)には、図3中のステップS7に進む。このステップS7では、果菜204に対し、その下部から撮影を行うための軌道を生成し得るか否かの判断を行う。
該ステップS7において「YES」の場合、制御部104は、ジョイント72を介して収穫ハンド70を適宜動作させる等して、該収穫ハンド70を、図9に示すように果菜204を見上げる姿勢とする。多くの場合、認識用カメラ100には、図10に示すように果菜204の尻208が撮影され、果菜204の姿勢が検出される。このとき、ステップS8において「YES」の判断がなされる。
さらに、判断部102は、「吸着パッド96が果菜204の下部に吸着するためのアーム60の動作軌道を生成し得るか否か」を判断する(図3中のステップS9)。判断部102が「動作軌道を生成することが可能である」(すなわち、「YES」と判断した場合)、該判断部102は、吸着パッド96ごと果菜204を回転させることで該果菜204を捻り折る分離手法を選択する。これを実行するべく、アーム60や関節軸62が適宜動作され、収穫ハンド70が、吸着パッド96が果菜204の下部に対向する姿勢となる(図11参照)。
次に、図11に示すように吸着パッド96が果菜204に当接するとともに、果菜204の下部を吸着保持する。この状態で、制御部104が第2サーボモータを付勢することにより、第2中空回転軸80及び吸着パッド96が回転する。この回転によって果梗202が捻り折られ、その結果、果菜204が果梗202から分離される(図3中のステップS10)。
なお、図10に相反して認識用カメラ100に果菜204の尻208が撮影されず、果菜204の姿勢が検出できない(ステップS8で「NO」である)ときや、判断部102が「果菜204の下部を撮影する動作軌道や、吸着パッド96が果菜204の下部に吸着する動作軌道を生成することは困難である」と判断した(ステップS7、S9で「NO」である)ときには、当該果菜204の収穫は行われない。すなわち、別の果菜204に対する図3のステップS1からの判断に移る。
このように、収穫ハンド70に様々な分離機構を設けることにより、ユーザが品質や収穫効率の中から重要視するものに対応して、又は、収穫対象である果菜204の周囲の状況に対応して、適切な分離機構を選択することができる。すなわち、ユーザの希望に応じた、又は果菜204の栽培環境に応じた適宜の分離手法を選択することが可能となる。
図12に示す収穫ハンド130を採用するようにしてもよい。この収穫ハンド130では、小型ロボット88の第2送出アーム84に代替して円柱形状の棒状当接部材132(当接部)が設けられる。また、筒状ブラケット78には、案内レール134を介して圧潰ハンド136が設けられる。圧潰ハンド136は、図示しないアクチュエータの作用下に案内レール134に沿って変位し、圧潰ハンド136が離層206に対して前進又は後退する。
棒状当接部材132は、離層206の右側部又は左側部に当接し、この状態で、筒状ブラケット78が回転することで果梗202(離層206)側に向かって回転する。これにより、離層206を側方に押し折る役割を果たす。また、圧潰ハンド136の第1押圧爪92及び第2押圧爪94は、離層206を圧潰するか、又は、先端面が離層206に当接して該離層206を押し折る。第1押圧爪92及び第2押圧爪94に代替し、圧潰ハンド136の本体部で離層206を押し折るようにしてもよい。
第1押圧爪92及び第2押圧爪94によって離層206を圧潰する分離手法は、その他の分離手法に比して収穫速度が速くなる。従って、十分な空間が存在する場合であっても、この分離手法を採用するようにしてもよい。
次に、図13〜図16Dを参照し、第2実施形態に係る果菜分離装置150が組み込まれた果菜収穫装置152につき説明する。なお、図1〜図12に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13は、果菜収穫装置152の概略全体斜視図である。この果菜収穫装置152を構成する支持台部20(ハウジング)には、第1収穫ハンド154、第2収穫ハンド156を各々収容する第1収容室158、第2収容室160(いずれも収容部)が形成されている。すなわち、第2実施形態に係る果菜分離装置150は、2個のエンドエフェクタを有するとともに、多関節ロボット64の先端アーム162に対し、実施する分離手法に応じた適切なエンドエフェクタを取り付けることが可能である。
図14に示すように、多関節ロボット64の先端アーム162には、該多関節ロボット64と第1収穫ハンド154又は第2収穫ハンド156のいずれかを選択的に取り付けるための雄型カプラ164が設けられる。これに対し、第1収穫ハンド154、第2収穫ハンド156の各ハンド基部74には、図15A〜図15D、図16A〜図16Dに模式的に示す雌型カプラ166が設けられる。雄型カプラ164に対して雌型カプラ166が係合することにより、多関節ロボット64と、第1収穫ハンド154又は第2収穫ハンド156とが電気的に接続される。なお、多関節ロボット64の先端アーム162に雌型カプラ166を設けるとともに、第1収穫ハンド154、第2収穫ハンド156に雄型カプラ164を設けるようにしてもよいことは勿論である。
第1収穫ハンド154のハンド基部74内には、第1実施形態と同様にいずれも中空モータからなる図示しない第1サーボモータ(当接部回転機構)及び第2サーボモータ(果菜保持部回転機構)が設けられる。第1中空回転軸76の側壁には筒状ブラケット78が外嵌され、該筒状ブラケット78には回動アーム168が回動可能に設けられる。さらに、該回動アーム168には、棒状当接部材132が回動可能に設けられる。また、第1中空回転軸76に通された第2中空回転軸80の先端には、吸着パッド96が設けられる。
すなわち、第1収穫ハンド154は、上記した分離手法中、果菜204の下部に吸着した吸着パッド96を回転させて果梗202を捻り折る分離手法と、果梗202(特に離層206)の側部に当接した棒状当接部材132を果梗202側に向かって回転させることで果梗202を押し折る分離手法とを実施することが可能である。
一方、第2収穫ハンド156のハンド基部74には、案内レール134を摺動可能な圧潰ハンド136と、吸着パッド96とが互いに干渉しないようにして設けられる。圧潰ハンド136は、図示しないアクチュエータの作用下に、離層206に対して前進又は後退する。
上記と同様に、圧潰ハンド136の第1押圧爪92及び第2押圧爪94は、果梗202(特に離層206)を圧潰するか、又は、先端面が果梗202に当接してさらに前進することで該果梗202を押し折る。第1押圧爪92及び第2押圧爪94に代替し、圧潰ハンド136の本体部で離層206を押し折るようにしてもよい。このように、第2収穫ハンド156は、上記した分離手法中、果梗202を圧潰する分離手法と、果梗202(特に離層206)の前部に当接した第1押圧爪92又は第2押圧爪94、ないしは圧潰ハンド136の本体部を果梗202側に向かって前進させることで果梗202を押し折る分離手法とを実施することが可能である。
図15Aは、第1収容室158の内部や第1収穫ハンド154、先端アーム162等を模式的に示した支持台部20の要部側面断面図である。第1収容室158を画成する天井壁には、近接センサ170が配設される。なお、近接センサ170を側壁に設けるようにしてもよい。
また、第1収容室158には、図15Cに示すクランパ172が設けられる。クランパ172は開閉可能な1組の把持爪を備え、閉状態となることで第1収穫ハンド154のハンド基部74を把持する一方、開状態となることでハンド基部74を解放する。なお、理解を容易にするべく、把持爪が開状態でありハンド基部74を拘束していない図15A及び図15Bではクランパ172を図示せず、把持爪が閉状態でありハンド基部74を拘束している図15C及び図15Dでのみクランパ172を図示している。
残余の第2収容室160は、図16Aに示すように、第1収容室158と同様に構成されている。このため、第1収容室158に設けられた構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、図16A〜図16Dにおいても上記と同様に、把持爪が開状態でありハンド基部74を拘束していない状態のとき(図16C及び図16D)ではクランパ172を図示せず、把持爪が閉状態でありハンド基部74を拘束している状態(図16A及び図16B)でのみクランパ172を図示している。
次に、第1収穫ハンド154が先端アーム162に既に取り付けられていると仮定し、第1収穫ハンド154を先端アーム162から取り外す際の動作につき説明する。
多関節ロボット64は、第1収穫ハンド154が第1収容室158に対向する位置となるようにアーム60を適宜動作させ、図15Aに示す状態とする。この時点では、制御部104は、第1収穫ハンド154と多関節ロボット64が雌型カプラ166、雄型カプラ164を介して電気信号を授受していることを認識することで、第1収穫ハンド154が先端アーム162に連結されていると判断している。なお、上記の通り、クランパ172の把持爪は開状態である。
次に、図15Bに示すように、第1収穫ハンド154が第1収容室158内に進入する。第1収穫ハンド154が近接センサ170の位置まで到達したとき、該近接センサ170が制御部104にON信号を送信する。このON信号を受けた制御部104は、「第1収穫ハンド154の、第1収容室158内の所定位置までの進入が完了した」と判断し、多関節ロボット64の動作を停止させる。
次に、図15Cに示すように、制御部104の制御作用下にクランパ172の把持爪が閉状態となる。これに伴い、第1収穫ハンド154のハンド基部74が把持爪に把持されて位置決め固定される。一方、多関節ロボット64の各アーム60がクランパ172で拘束されることはない。
制御部104は、把持爪が閉状態となったことを認識することで、「第1収穫ハンド154が第1収容室158内で位置決め固定された」と判断する。その後、制御部104は、先端アーム162が支持台部20から後退するように多関節ロボット64を動作させる。この後退により、図15Dに示すように、第1収穫ハンド154が先端アーム162から離脱する。
勿論、この際、雄型カプラ164が雌型カプラ166から離脱する。すなわち、第1収穫ハンド154と多関節ロボット64との電気的接続が切断され、第1収穫ハンド154と多関節ロボット64との間で電気信号を授受することができなくなる。制御部104は、この状態を認識することで、「第1収穫ハンド154が先端アーム162から離脱した」と判断する。
先端アーム162に第2収穫ハンド156を取り付ける場合、多関節ロボット64は、先端アーム162が第2収容室160に対向するように適宜動作し、図16Aに示すように、図15Dに準じた姿勢となる。この時点では、制御部104は、第2収穫ハンド156と多関節ロボット64が雌型カプラ166、雄型カプラ164を介して電気信号を授受していないことを認識することで、第2収穫ハンド156が先端アーム162に連結されていないと判断している。なお、クランパ172の把持爪は閉状態であり、第2収穫ハンド156のハンド基部74を把持している。
その後は、上記と逆の順序で状態が変化する。具体的には、先ず、図16Bに示すように、第2収容室160内の第2収穫ハンド156に向かって先端アーム162が接近し、雄型カプラ164と雌型カプラ166が互いに係合する。これに伴って第2収穫ハンド156と多関節ロボット64との間に電気的接続が形成され、第2収穫ハンド156と多関節ロボット64との間の電気信号の授受が開始可能となる。制御部104は、電気信号の授受が開始されたことを認識し、「第2収穫ハンド156が先端アーム162に連結された」と判断する。
この判断の後、制御部104は、図16Cに示すように把持爪を開状態とし、第2収穫ハンド156をクランパ172から解放する。制御部104は、把持爪が開状態となったことを認識することで「第2収穫ハンド156が第2収容室160内でクランパ172の拘束から解放された」と判断し、先端アーム162が支持台部20から後退するように多関節ロボット64を動作させる。
この後退により、図16Dに示すように、第2収穫ハンド156が第2収容室160から払い出される。制御部104は、近接センサ170からのOFF信号を受信することで、「第2収穫ハンド156が第2収容室160から導出された」と判断する。
例えば、果菜204が疎らに実る時季には、商品価値に優れた果菜204を多く収穫するべく第1収穫ハンド154のみを使用する一方、多数個の果菜204が密に実った時季には収穫を効率よく行うべく第2収穫ハンド156のみを使用する等、作業者が希望する収穫手法に応じてエンドエフェクタを交換することが想起される。上記したように、第2実施形態によれば、第1収穫ハンド154と第2収穫ハンド156の交換が容易である。従って、このような要請に対応することが可能となる。
本発明は、上記した第1実施形態及び第2実施形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、果菜204がトマトに限定されるものではなく、果梗202の破壊される一部位が離層206に限定されるものではないことは勿論である。
10、152…果菜収穫装置 12、150…果菜分離装置
16…台車部 24…移動台座
40…水平移動ステージ 60…アーム
64…多関節ロボット 70、130…収穫ハンド
74…ハンド基部 76、80…中空回転軸
86、136…圧潰ハンド 88…小型ロボット
92、94…押圧爪 96…吸着パッド
100…認識用カメラ 102…判断部
104…制御部 132…棒状当接部材
154、156…収穫ハンド 158、160…収容室
164…雄型カプラ 166…雌型カプラ
170…近接センサ 172…クランパ
200…枝 202…果梗
204…果菜 206…離層
208…尻 210…ヘタ

Claims (6)

  1. 果菜を保持する果菜保持部と、前記果菜を果梗から分離する分離機構とが設けられた収穫ハンドを含む果菜分離装置において、
    前記分離機構として、次の(a)〜(c)に示される機構中の少なくとも2つを有する果菜分離装置。
    (a) 前記収穫ハンドに設けられて前記果梗の側部に当接した当接部を前記果梗側に向かって回転させる当接部回転機構、
    (b) 第1押圧部材と第2押圧部材とで前記果梗を挟持し、さらに前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を互いに接近する方向に変位させて前記果梗を圧潰する果梗圧潰機構、
    (c) 前記果菜を保持した果菜保持部を回転させる果菜保持部回転機構。
  2. 請求項1記載の果菜分離装置において、前記第1押圧部材又は前記第2押圧部材の少なくともいずれか一方が前記当接部を兼ねる果菜分離装置。
  3. 請求項1又は2記載の果菜分離装置において、前記当接部回転機構、前記果梗圧潰機構、前記果菜保持部回転機構の中の少なくとも2つが前記収穫ハンドに設けられた果菜分離装置。
  4. 請求項1又は2記載の果菜分離装置において、前記収穫ハンドとして、前記当接部回転機構、前記果梗圧潰機構、前記果菜保持部回転機構の中の少なくとも1つを備える第1収穫ハンドと、残余の機構の中の少なくとも1つを備える第2収穫ハンドとを有し、前記第1収穫ハンドと前記第2収穫ハンドが交換可能にアームに取り付けられる果菜分離装置。
  5. 請求項4記載の果菜分離装置において、前記第1収穫ハンド及び前記第2収穫ハンドを収容する収容部が形成されたハウジングと、前記収容部内に設けられて前記アームが前記収容部に進行したときに前記第1収穫ハンド又は前記第2収穫ハンドを前記アームから取り外すか、又は前記アームに取り付ける着脱機構とを備える果菜分離装置。
  6. 果菜を保持する果菜保持部と、前記果菜を果梗から分離する分離機構とが設けられた収穫ハンドを含む果菜分離装置を用いた果菜分離方法において、
    前記分離機構を次の(a)〜(c)の優先順序で選択し、選択された前記分離機構によって前記果菜を果梗から分離する果菜分離方法。
    (a) 前記収穫ハンドに設けられて前記果梗の側部に当接した当接部を前記果梗側に向かって回転させる当接部回転機構、
    (b) 第1押圧部材と第2押圧部材とで前記果梗を挟持し、さらに前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を互いに接近する方向に変位させて前記果梗を圧潰する果梗圧潰機構、
    (c) 前記果菜を保持した果菜保持部を回転させる果菜保持部回転機構。
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