JP2021020808A - 貯蔵ヤードシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来の貯蔵ヤードシステムの課題に鑑みてなされたもので、異なる直径の円筒形の荷を柔軟に保管可能な貯蔵ヤードシステムを提供することを目的としている。【解決手段】ある態様の貯蔵ヤードシステム100は、円筒形の荷12を保管する貯蔵ヤードシステムである。この貯蔵ヤードシステム100は、床部Gfに固定された複数の棒状部材28上に円筒形の荷12を保管する。複数の棒状部材28は所定の間隔で平行に配置され、棒状部材28の荷12との接触面は、当該荷12に対して凸曲面である。【選択図】図2

Description

本発明は、貯蔵ヤードシステムに関する。
コイルなどの円筒形の荷を保管するために、荷の転がりを防止する技術が知られている。例えば、特許文献1には、コイルの転がり止めとして機能するマットが記載されている。このマットの表面には複数のゴム帯が平行に張り付けられている。このマットをフロアに敷き詰めて、ゴム帯とゴム帯の間にコイルを置くことにより、そのコイルの転がりを防止している。このゴム帯は、載置されたコイルによって圧縮され、その反発力によってコイルをゴム帯間の中央方向へ誘導する。
特開2002−234672号公報
本発明者は、直径の異なる複数サイズの円筒形の荷を保管する貯蔵ヤードシステムについて検討し、以下の認識を得た。
貯蔵ヤードシステムでは、サイズごとの荷の保管数は時期によって変化するため、サイズごとの荷の載置スペースは柔軟に変更できることが望ましい。このため、同一の載置スペースに複数サイズの荷を載置可能に構成することが考えられる。
円筒形の荷を保管するために、一対の回転止めの間に荷を置くことにより荷の転がりを防止する構成が考えられる。この場合に、三角断面の回転止めを用いると、荷の直径に合せて回転止めの間隔を変更する必要があり、変更のために人手がかかるので自動化にとって不利である。また、四角断面の回転止めを用いると、回転止めの角が荷に接するので、角が荷に食い込んで荷を傷つけるおそれがある。
これらから、本発明者は、従来の貯蔵ヤードシステムには、異なる直径の円筒形の荷を柔軟に保管する観点で改善すべき余地があることを認識した。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、異なる直径の円筒形の荷を柔軟に保管可能な貯蔵ヤードシステムを提供することを目的の一つとしている。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の貯蔵ヤードシステムは、床部に固定された複数の棒状部材上に円筒形の荷を保管する貯蔵ヤードシステムであって、複数の棒状部材は所定の間隔で平行に配置され、棒状部材の荷との接触面は、当該荷に対して凸曲面である。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、異なる直径の円筒形の荷を柔軟に保管可能な貯蔵ヤードシステムを提供できる。
実施の形態に係る貯蔵ヤードシステムの一例を概略的に示す平面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの一部を拡大して示す平面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの一部を拡大して示す正面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの一部を拡大して示す側面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの収容部を示す正面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの収容部を示す正面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの搬送装置を示す側面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの搬送装置を示す正面図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の貯蔵ヤードシステムの動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施の形態]
図面を参照して実施の形態に係る貯蔵ヤードシステム100の構成を説明する。図1は、実施の形態に係る貯蔵ヤードシステム100の一例を概略的に示す平面図である。図2は、貯蔵ヤードシステム100の一部を拡大して示す平面図である。図3は、貯蔵ヤードシステム100の一部を拡大して示す正面図である。図4は、貯蔵ヤードシステム100の一部を拡大して示す側面図である。
説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平な方向をY軸方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を定める。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。このような方向の表記は貯蔵ヤードシステム100の構成を制限するものではなく、貯蔵ヤードシステム100は、用途に応じて任意の構成で使用されうる。
図1に示すように、貯蔵ヤードシステム100は、保管部20と、搬送装置30と、制御部40と、入庫部50と、出庫部52とを備える。保管部20は、多数の円筒形の荷12を保管するための保管スペースを形成する。一例として、円筒形の荷12は、金属、樹脂、紙などのロール状の荷、金属や非金属の中空または中実の円筒体であってもよい。また、荷12は、ワイヤなどの線条材料を巻き枠に巻いたものであってもよいし、巻き枠を有しないものであってもよい。
保管部20の床部Gfには複数の棒状部材28が固定されている。複数の棒状部材28はX軸方向およびY軸方向にマトリックス状に配置される。保管部20には、荷12を収容するための収容部26が複数設けられる。収容部26は、荷12を保管する最小単位である。収容部26は、複数(例えば、4つ)の棒状部材28で構成される。入庫部50は、入庫対象の荷12を保管する貯蔵ヤードシステム100の入口として機能する。出庫部52は、出庫対象の荷12を保管する貯蔵ヤードシステム100の出口として機能する。入庫部50および出庫部52は、保管部20に隣接して設けられる。
搬送装置30は、搬送対象の荷12を上方から保持して持ち上げて水平方向に移動させ、所定の位置に降ろす。搬送装置30は、保管部20の任意の収容部26と、入庫部50、出庫部52との間で荷12を移送できる。制御部40は、所定の収容部26と、入庫部50、出庫部52との間で荷12を移送するように搬送装置30を制御する。以下、これらの要素について詳述する。
(収容部)
図3に示すように、保管部20は、最小直径Dnから最大直径Dmまでの複数直径の荷12を保管できる。収容部26は、最小直径Dnから最大直径Dmまでの複数の直径の荷12を保管可能に構成されている。以下、これらを区分けするときは、最小直径Dnの荷12には符号(N)を付し、最大直径Dmの荷12には符号(M)を付す。また、荷12(N)を収容するものを収容部26(N)といい、荷12(M)を収容するものを収容部26(M)という。
図2に示すように、収容部26は、X軸方向に隣り合う棒状部材28のペア28pを複数含む。収容部26(N)は、Y軸方向に隣り合う2つのペア28pで構成される。つまり、収容部26(N)は、4つの棒状部材28を含む。また、収容部26(M)は、Y軸方向に連続する3つのペア28pで構成される。つまり、収容部26(M)は、6つの棒状部材28を含む。
また、隣り合う収容部26の間には収容部26を構成しない棒状部材28(以下、「中間部材28e」という)が存在する。なお、ペア28p、中間部材28eおよび収容部26は便宜的に設定されるものであり、荷12の保管位置によってフレキシブルに変更される。つまり、ペア28pの組み合わせや収容部26の構成は必要に応じて設定が変更され、それに伴って中間部材28eの設定位置も変更される。
(棒状部材)
棒状部材28は、Y軸方向に延びる棒状の部材であり、平面視および側面視で矩形状を呈する。図5、図6は、収容部26(N)、26(M)を示す正面図である。この図に示すように、Y軸方向(延伸方向)から視たとき、棒状部材28の、収容された荷12との接触面28cは、当該荷12に対して凸状に湾曲する凸曲面である。この場合、接触面28cにおける荷12の荷重から受ける応力が曲面に沿って分散され、棒状部材28が荷12に損傷を与える可能性を低くできる。また、直径の異なる荷12を支持する際に、接触位置が変わっても応力の増加を抑えられる。この例では、棒状部材28は、Y軸方向から視て半円形または半楕円形の断面を有する。この場合、接触面28cは、円筒面または楕円筒面である。複数の棒状部材28は所定の間隔で平行に配置されている。なお、ここでいう「半円形、半楕円形、平行」は、視覚的に半円形、半楕円形、平行として認められるものを含む。
図5、図6に示すように、複数の棒状部材28は、ペア28p上に荷12を載せた状態で、その荷12が床部Gfと接触しないように配置されている。具体的には、複数の棒状部材28の配置間隔は、ペア28p上に最小直径Dnの荷12(N)が載置されときに、その荷の最下部と床部Gfと間に所定の隙間g3が形成されるように設定されている。この条件を満たす配置間隔は、棒状部材28の断面形状と最小直径Dnとから幾何学的な演算によって決定できる。この場合、荷12が床部Gfに接触しないので、床部Gfの凸凹や異物による荷12の損傷を減らせる。つまり、所定の隙間g3は、床部Gfの凸凹や異物の大きさに応じて決定されてもよい。
なお、ペア28p上に最大直径Dmの荷12(M)を載せたときに、その荷の最下部と床部Gfとの間の隙間g4は、隙間g3より大きく設定されている。
棒状部材28は、様々な素材で構成されてもよく、この例では鉄系金属で構成されている。棒状部材28の表面には、棒状部材28より柔軟性の高いゴムや樹脂などの被膜が設けられてもよい。この場合、荷12の損傷低減を図れる。
床部Gfがコンクリートなどの硬く脆い素材で形成される場合、荷重を繰り返し受けるとクラックを生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、図2に示すように、棒状部材28は、床部Gfに埋設されて延伸方向と交差する方向に延びる帯状の補強部材16上に設けられる。補強部材16は、例えば、床部Gfの素材より靱性が高い鉄系金属で構成されている。この場合、繰り返し荷重に対する耐久性が向上する。この例では、補強部材16のY軸方向幅は、棒状部材28のY軸方向幅より小さい。補強部材16は、I鋼やH鋼であってもよい。つまり、棒状部材28の凸曲面が荷12の荷重を受け、その凸曲面とは反対側の平坦面が床部Gfまたは補強部材16によって支持されている。なお、図2以外の図面では、補強部材16の記載を省略している。
(搬送装置)
搬送装置30を説明する。図7は、搬送装置30を示す側面図である。図8は、搬送装置30を示す正面図である。これらの図では、荷12が中心孔を有する例を示しているが、荷12は中心孔を有しないものであってもよい。搬送装置30は、入庫部50に搬入された荷12を上方から保持して持ち上げて水平方向に搬送し、所定の収容部26の棒状部材28の上に降ろす。また、搬送装置30は、収容部26の棒状部材28に収容された荷12を上方から保持して持ち上げて水平方向に搬送し、出庫部52に降ろす。
図7に示すように、本実施形態の搬送装置30は、いわゆる天井クレーン機構を含んでいる。搬送装置30は、一対の横梁30eと、横桁30cと、クレーン台車30dと、垂下部30fと、保持部30hとを備える。一対の横梁30eは、貯蔵ヤードシステム100上部空間において、X軸方向に延びる構造体で、Y軸方向両側に離隔して設けられる。
横桁30cは、Y軸方向に延びるレール状の構造体で、一対の横梁30eの間に架け渡される。横桁30cは、横梁30e上をX軸方向に自走可能に構成される。横桁30cは、クレーンガータと称されることがある。クレーン台車30dは、横桁30c上をY軸方向に自走可能な台車である。クレーン台車30dは、トロリ台車と称されることがある。垂下部30fは、保持部30hをクレーン台車30dに吊下げる。垂下部30fは、上下に伸縮して保持部30hを昇降できる。
保持部30hは、基部30gと、可動部30jとを有する。基部30gは、垂下部30fの下端に設けられ、Y軸方向に延びて可動部30jを支持する。可動部30jは、基部30gの両端に設けられ、Z軸方向に延びて荷12の両端部12dを把持する。可動部30jは、基端側を中心に先端側が矢印Bの方向に揺動可能に構成される。可動部30jは、閉じた状態で荷12を保持し、荷12を持上可能に構成される。荷12を解放するとき、可動部30jはY軸方向に開かれる。
搬送装置30は、保持部30hに保持されている荷12を持ち上げて水平方向(X軸方向、Y軸方向)に移動させることができる。また、搬送装置30は、保持部30hに保持されている荷12を上下方向(Z軸方向)に昇降させることができる。
搬送装置30は、端部検知部30kと、床部検知部30mとをさらに備える。端部検知部30kは、荷12の端部12dのY軸方向、Z軸方向の位置を検知して、その検知結果を制御部40に送信する。端部検知部30kは、レーザセンサを含んで構成できる。制御部40は、端部検知部30kの検知結果に基づいて搬送装置30をY軸方向に制御し、荷12を把持可能な位置に保持部30hを誘導する。一例として、端部検知部30kは基部30gに設けられる。端部12dの位置を目印にして制御することにより、Y軸方向、Z軸方向の位置に関して保持部30hを正確に誘導できる。
床部検知部30mは、床部Gfの画像を取得して、その取得結果を制御部40に送信する。床部検知部30mは、画像センサを含んで構成できる。制御部40は、床部検知部30mの取得結果に基づいて搬送装置30をX軸方向に制御する。特に、本実施形態では、床部検知部30mおよび制御部40は、床部Gfにおける棒状部材28の画像を認識して、棒状部材28を目印にして搬送装置30を制御する。一例として、床部検知部30mは、クレーン台車30dからX軸方向に突出した突出部30nに設けられる。
図8の例では、制御部40は、荷12(C)を収容部26(C)に降ろすように搬送装置30を制御する。具体的には、制御部40は、荷12(C)の重心Cgが平面視で収容部26(C)を構成する隣り合う棒状部材28の間にくるように荷12(C)を降ろす位置を制御する。
棒状部材28を目印にして制御することにより、X軸方向およびY軸方向の位置に関して搬送装置30を正確に誘導することができる。また、図8に示すように、情報管理の上では、荷12が存在しないはずの収容部26(C)に誤って荷12が置かれている場合にその荷12を容易に検知できる。このため、誤って置かれた荷12の上に別の荷12を載せる事を防止できる。
(制御部)
制御部40を説明する。図9は、制御部40の機能ブロックを概略的に示すブロック図である。この図では、説明の上で重要ではない要素の一部を省略して表示している。制御部40の各機能ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする電子素子や機械部品などで実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラムなどによって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
制御部40は、第1受付部40aと、第2受付部40bと、操作受付部40dと、端部認識部40fと、床部認識部40gと、X軸駆動部40hと、Y軸駆動部40jと、Z軸駆動部40kと、記憶部40mと、異常判定部40nとを含む。
第1受付部40aは、端部検知部30kの検知結果を取得する。第2受付部40bは、床部検知部30mの検知結果を取得する。操作受付部40dは、制御部40に設けられた操作入力部42に入力された管理者の操作結果を取得する。
端部認識部40fは、端部検知部30kの検知結果に基づいて、荷12の端部12dのY軸方向、Z軸方向の位置を認識する。この場合、保持部30hに対する端部12dの位置を認識できる。床部認識部40gは、床部検知部30mの検知結果に基づいて、床部Gfの状態、棒状部材28の位置を認識する。この場合、棒状部材28に対する保持部30hの位置、保管部20に対する保持部30hの位置を認識できる。
X軸駆動部40h、Y軸駆動部40jおよびZ軸駆動部40kは、管理者の操作結果、端部認識部40fの認識結果、床部認識部40gの認識結果および記憶部40mの記憶情報に基づいて、保持部30hのX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の位置を制御する。記憶部40mは、荷12の入出庫スケジュール、保管されている荷12の種類や保管位置など保管情報および保持部30hの位置情報を記憶している。異常判定部40nは、搬送装置30の動作異常や、端部検知部30kや床部認識部40gの検知結果の異常など有無を判定し、その判定結果を制御部40に設けられた表示部44に表示させる。
このように構成された貯蔵ヤードシステム100の動作の一例を説明する。図8および図10を参照する。図10は、貯蔵ヤードシステム100の入庫動作S70を説明するフローチャートである。この説明では、荷や収容部の符号に「(C)」を付して区別する。入庫動作S70は、入庫部50に搬入された荷12(C)を保管プランに定められた収容部26(C)に移送する動作である。動作S70は、管理者から入庫を指示する操作が入力されたタイミングで開始される。
入庫動作のタイミングに至ったら(ステップS71のY)、制御部40は、搬送装置30の保持部30hを入庫部50の荷12(C)の上方空間に移動させる(ステップS72)。保持部30hを移動させたら、制御部40は、荷12(C)が入庫部50の所定位置に存在するか否かを判定する(ステップS73)。このステップでは、制御部40は、床部検知部30mの検知結果に基づいて判定してもよい。
荷12(C)が存在しない場合(ステップS73のN)、制御部40は、判定結果を表示部44に表示させる(ステップS74)。この場合、残りのステップS74〜S82をスキップする。荷12(C)が存在する場合(ステップS73のY)、制御部40は、荷12(C)を把持できるように保持部30hの位置を調整する(ステップS75)。このステップでは、制御部40は、端部認識部40fの検知結果に基づいて保持部30hの位置を調整してもよい。位置を調整したら、制御部40は、保持部30hで荷12(C)を把持して上方に上昇させる(ステップS76)。
荷12(C)を上昇させたら、制御部40は、荷12(C)を保持した状態の保持部30hを収容部26(C)の上方空間に移動させる(ステップS77)。保持部30hを移動させたら、制御部40は、収容部26(C)に別の荷12が存在するか否かを判定する(ステップS78)。このステップでは、制御部40は、床部検知部30mの検知結果に基づいて判定してもよい。
別の荷12が存在する場合(ステップS78のY)、制御部40は、判定結果を表示部44に表示させる(ステップS79)。この場合、管理者は手動などのマニュアル操作により、別の荷12を除去する(ステップS80)。別の荷12が除去されたらステップS81に進む。
別の荷12が存在しない場合(ステップS78のN)、制御部40は、荷12(C)の重心Cgが平面視で収容部26(C)を構成する隣り合う棒状部材28の間にくるように保持部30hの位置を調整する(ステップS81)。このステップでは、制御部40は、端部認識部40fの検知結果に基づいて保持部30hの位置を調整してもよい。
位置を調整したら、制御部40は、収容部26(C)に荷12(C)を降ろす(ステップS82)。このステップは、保持部30hを降下させることと、可動部30jを開いて荷12を解放することと、保持部30hを上昇させることとを含む。ステップS82を実行したら、動作S70は終了する。
入庫動作のタイミングに至らなければ(ステップS71のN)、ステップS72〜S82をスキップする。この動作S70は、あくまでも一例であって、ステップの順序を入れ替えたり、一部のステップを追加・削除・変更してもよい。出庫動作は、移送の起点が収容部26(C)で、移送の終点が出庫部52に替わり、他の動作は入庫動作と同様であるので重複する説明を省く。
次に、図3を参照して荷12同士の隙間を説明する。本実施形態では、多数の棒状部材28それぞれが収容部26を構成できるので、制御部40は、荷12の保管位置を任意に決定できる。しかし、荷12同士の間の隙間が大き過ぎると、それに応じて保管可能数が減少し、保管効率が低下する。そこで、本実施形態では、制御部40は、隣り合う荷12(N)同士の間の隙間g2が最小直径Dnの70%以下になるように荷12(N)の保管位置を決定している。この場合、無駄な隙間を減らすことができるので、保管効率を向上できる。
荷12同士の隙間が狭すぎると、荷12同士が接触して損傷するおそれがある。そこで、本実施形態では、制御部40は、隣り合う荷12(M)同士の間の隙間g1が最大直径Dmの5%以上になるように荷12(M)の保管位置を決定している。この場合、荷12同士が接触する可能性を低くできる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
(変形例)
以下、変形例を説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施の形態の説明では、端部検知部30kがレーザセンサを含み、床部検知部30mが画像センサを含む例を示したが、本発明はこれに限定されない。これらのセンサは別の種類のセンサを含んでもよい。例えば、端部検知部30kは画像センサを含んでもよいし、床部検知部30mはレーザセンサを含んでもよい。
実施の形態の説明では、保管する荷12の直径が最小直径Dnと最大直径Dmの2種類である例を示したが、本発明はこれに限定されない。保管する荷12の直径は、最小直径Dnと最大直径Dmの間で1種類または3種類以上であってもよい。
実施の形態の説明では、保持部30hが、天井クレーン機構によって天井側から支持される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、保持部30hは多関節ロボットや別構成の支持手段によって支持されてもよい。また、保持部30hは側方の横壁に取付けられ、側方から支持される構成であってもよい。
実施の形態の説明では、保管部20全体に同一形状の棒状部材28が配置されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。保管部20が複数のゾーンに区分され、各ゾーンによって棒状部材の形状、配置間隔、配置方向などが異なっていてもよい。
実施の形態の説明では、1段の床部Gfに保管部20が設けられる例を示したが、床部Gfは2段以上であってもよいし、保管部20は2段以上の1段の床部Gfに設けられてもよい。
実施の形態の説明では、入庫部50および出庫部52が保管部20とは独立して設けられている例を示したが、保管部20の一部が入庫部、出庫部として用いられてもよい。
実施の形態の説明では、制御部40は、突出部30nに設けられた床部検知部30mを目印にして搬送装置30の保持部30hの位置を制御する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、予め記憶させておいた棒状部材28の位置とクレーン台車30dの走行距離とに基づいて、搬送装置30の保持部30hの位置を調整・決定してもよい。
これらの各変形例は、実施の形態と同様の作用効果を奏する。
上述した各実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
12 荷、 16 補強部材、 20 保管部、 26 収容部、 28 棒状部材、 28c 接触面、 30 搬送装置、 30h 保持部、 40 制御部、 42 操作入力部、 44 表示部、 50 入庫部、 52 出庫部、 100 貯蔵ヤードシステム。

Claims (8)

  1. 床部に固定された複数の棒状部材上に円筒形の荷を保管する貯蔵ヤードシステムであって、
    前記複数の棒状部材は所定の間隔で平行に配置され、
    前記棒状部材の前記荷との接触面は、当該荷に対して凸曲面であることを特徴とする貯蔵ヤードシステム。
  2. 前記複数の棒状部材は、前記荷を載せた状態で当該荷が前記床部と接触しないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の貯蔵ヤードシステム。
  3. 前記棒状部材は、その延伸方向から視て半円形または半楕円形の断面を有することを特徴とする請求項2に記載の貯蔵ヤードシステム。
  4. 前記棒状部材は、前記床部に埋設されて前記延伸方向と交差する方向に延びる帯状の補強部材上に設けられることを特徴とする請求項3に記載の貯蔵ヤードシステム。
  5. 前記棒状部材の上方から前記荷を降ろすための搬送装置と、前記搬送装置を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記荷の重心が平面視で隣り合う前記棒状部材の間にくるように前記荷を降ろす位置を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の貯蔵ヤードシステム。
  6. 前記制御部は、前記棒状部材を目印として前記荷を降ろす位置を制御することを特徴とする請求項5に記載の貯蔵ヤードシステム。
  7. 本貯蔵ヤードシステムは、最小直径から最大直径までの複数の直径の前記荷を保管するように構成されており、
    前記制御部は、隣り合う荷同士の間の隙間が前記最小直径の70%以下になるように前記荷の保管位置を決定することを特徴とする請求項5または6に記載の貯蔵ヤードシステム。
  8. 前記制御部は、隣り合う荷同士の間の隙間が前記最大直径の5%以上になるように前記荷の保管位置を決定することを特徴とする請求項7に記載の貯蔵ヤードシステム。
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