JP2021019976A - 眼科装置及び眼科システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部固視灯の位置を制御することが可能な眼科装置及び眼科システムを提供すること。【解決手段】 被検者の被検眼の情報を光学的に取得するための眼科装置10であって、対物レンズ21を通して被検眼Eで反射された光を受光可能な光学系を有するヘッド部20と、被検眼E又は被検眼の僚眼の視線を誘導するための外部固視灯46と、外部固視灯46を、ヘッド部20に対して相対的に移動可能に保持する固視灯駆動機構40と、固視灯駆動機構40を制御する固視制御部と、外部固視灯46の位置を示す光源位置情報を取得する光源位置情報取得部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外部固視灯を備える眼科装置及び眼科システムに関する。
眼科装置による眼科検査(検査、測定、撮影等、被検眼のデータを取得するための各種行為を含む)では、被検眼の所望の部位を検査するために固視が行われる。固視は、被検眼にむけて固視光を出射し、この固視光を被検眼に注視させることにより実現される。このような固視として、眼科装置本体の対物レンズを通して固視光を被検眼に投影する内部固視の他に、外部固視灯を用いた外部固視が良く知られている(特許文献1及び2参照)。外部固視は、外部固視灯の光源の位置を調整することで被検眼を任意の方向に回旋させたり、或いは内部固視時よりも大きく回旋させたり、或いは内部固視が行えない場合に被検眼又は僚眼の視線を誘導することで被検眼の向きを調整したりする固視方式である。
特開2015−181494号公報 特開2009−172157号公報
特許文献1及び2に記載されている外部固視灯は、可動アームの先端部に固視灯である発光部が備えられる構成である。検者は、可動アームを操作することにより固視灯を所望の位置に自由に配置させることができる。しかしながら、例えば、同じ被検者に対して、複数回の検査を行うような場合、固視灯の位置を都度同じ位置に再現性をもって配置することは難しい場合がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、外部固視灯の位置を制御することが可能な眼科装置及び眼科システムを提供するものである。
上記した目的を達成するために、本発明に係る眼科装置は、被検者の被検眼の情報を光学的に取得するための眼科装置であって、対物レンズを通して前記被検眼で反射された光を受光可能な光学系を有するヘッド部と、前記被検眼又は前記被検眼の僚眼の視線を誘導するための外部固視灯と、前記外部固視灯を、前記ヘッド部に対して相対的に移動可能に保持する固視灯駆動機構と、前記固視灯駆動機構を制御する固視制御部と、前記外部固視灯の位置を示す光源位置情報を取得する光源位置情報取得部と、を備える。
また、前記固視灯駆動機構は、回転可能に接続される少なくとも2つの固視灯アームと、前記外部固視灯を移動可能とするための第一軸を中心に回転可能な少なくとも1つの第一の固視灯回転支持機構と、第一軸の方向と異なる第二軸を中心に回転可能な少なくとも2つの第二の固視灯回転支持機構と、前記第一及び第二の固視灯回転支持機構を駆動するための少なくとも3つの固視灯駆動部と、を備え、前記固視灯駆動部は、前記固視制御部からの制御により駆動されてもよい。
また、前記第一及び第二の固視灯回転支持機構は、それぞれ第一軸及び第二軸の回転角度を検出する少なくとも3つの回転角度検出センサを更に備え、前記光源位置情報取得部は、前記回転角度検出センサに基づいて前記光源位置情報を取得してもよい。
また、前記光源位置情報取得部は、前記固視制御部の制御状態に基づいて前記光源位置情報を取得してもよい。
また、前記外部固視灯を撮像可能な固視灯カメラを更に備え、前記光源位置情報取得部は、前記固視灯カメラの撮像情報に基づいて前記光源位置情報を取得してもよい。
また、前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記ヘッド部の相対位置として取得してもよい。
また、前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記被検眼の相対位置として取得してもよい。
また、前記被検者の顔を前記ヘッド部に対向する位置で支持する顔支持部材を更に備え、前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記顔支持部材の相対位置として取得してもよい。
ユーザの操作により前記被検眼の指定された観察希望位置の指定情報を取得する観察位置指定部を更に備え、前記固視制御部は、前記指定情報に基づいて前記固視灯駆動機構を制御してもよい。
また、前記観察位置指定部で指定された観察希望位置の指定情報と、前記光学系が前記被検眼で反射された光を受光した撮像情報に基づき、前記被検眼の観察希望位置の対する前記対物レンズの光軸の相対位置情報を生成する観察位置取得部を更に備えてもよい。
また、前記被検眼又は前記僚眼の視線位置を検出する視線位置検出部と、前記光源位置情報取得部により取得された前記光源位置情報と、前記視線位置検出部により検出された前記視線位置とに基づき、前記外部固視灯に対する前記視線位置の相対位置を示す相対位置情報を生成する情報生成部と、を更に備えてもよい。
また、前記外部固視灯は、前記被検眼に対する僚眼の視線を誘導することにより、前記被検眼の視線を誘導してもよい。
また、前記ヘッド部を移動可能に保持するヘッド駆動機構を更に備え、前記ヘッド駆動機構は、回転可能に接続される少なくとも2つのヘッドアームと、前記ヘッド部を移動可能とするための第三軸を中心に回転可能な少なくとも2つの第一のヘッド回転支持機構と、第三軸の方向と異なる第四軸を中心に回転可能な少なくとも3つの第二のヘッド回転支持機構と、前記第一及び第二のヘッド回転支持機構を駆動するための少なくとも5つのヘッド駆動部と、を備えてもよい。
また、本発明に係る眼科システムは、上記いずれかの眼科装置と、ネットワークを介して前記光学系が受光した光に関する情報を受信する端末装置と、を備える。
上記手段を用いる本発明によれば、外部固視灯の位置を制御することが可能な眼科装置及び眼科システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る眼科装置を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼科装置の外部固視灯部分を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼科装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼科装置を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報生成部による相対位置情報の生成を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る眼科装置の動作を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る眼科システムを示すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づき説明する。まず、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10について、図1から図4を用いて説明する。なお、本明細書においてユーザとは、医師や医療関係者等の検者を想定している。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10を表す側面概略図である。図2は、眼科装置10の外部固視灯46、固視灯駆動機構40、及び被検者の顔を固定するための顔支持部材である顎受部81、額当部82を示す概略構成図である。図3は眼科装置10の特にヘッド駆動機構30を説明するための斜視図である。図4は、眼科装置10の各構成の接続状態を示すブロック図である。本実施形態に係る眼科装置10は、被検眼Eに光を照射し、被検眼Eで反射した光の検出結果に基づいて被検眼の特性に関する情報を取得する。すなわち、本実施形態に係る眼科装置10は、被検眼Eで反射された光に基づいて被検眼Eを検査する眼科装置である。
本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10は、ヘッド部20と、ヘッド駆動機構30と、固視灯駆動機構40と、外部固視灯46と、表示部71と、ベース部80と、顎受部81と、額当部82と、を備える。ヘッド部20は、ヘッド駆動機構30を介してベース部80に支持されている。顎受部81および額当部82は、ベース部80に支持されている。また、外部固視灯46は、固視灯駆動機構40を介して額当部82に支持されている。また、額当部82は、外部固視灯46の位置を撮像することができる固視灯カメラ50を備える。
固視灯カメラ50は、例えば、広角レンズを有する電子カメラが用いられる。この固視灯カメラ50は、被検眼Eの外部固視が行われている場合に、外部固視灯46、ヘッド部20とを同時且つ連続撮像(動画撮像)して、外部固視灯46及びヘッド部20等の撮像画像データを逐次出力することができる。
ヘッド部20は、眼底を写真撮影する撮像カメラ(眼底カメラ)23と、OCT(Optical Coherence Tomography/光干渉断層撮影)を用いて断面像を得る光干渉断層計を含むOCTユニット26とを備える。すなわち、本実施形態に係る眼科装置10は、眼底を写真撮影する眼底カメラと、OCTユニットと、を備える複合型の眼科装置である。
ヘッド部20には、対物レンズ21を介して被検眼Eを光学的に検査する検査光学系を有する。例えば、撮像カメラ23と、OCTユニット26は、被検眼Eに対物レンズ21を介して照明光を照射する照明22を含む照明光学系や、被検眼Eの前眼部画像や眼底画像を取得するための撮像カメラ23を含む撮影光学系等を検査光学系として備える。検査光学系の照明22から出力された光は、検査光学系の光軸O1に平行な光線として対物レンズ21から被検眼Eに照射される。また、ヘッド部20は、被検眼Eとヘッド部20が適正な距離となるようにアライメントを調整するためのステレオカメラ24を備える。ステレオカメラ24は、少なくとも2つのアライメント用カメラを備え、統括制御部61は、2つのアライメント用カメラが撮像した画像情報により被検眼Eとヘッド部20の相対位置を検出し、ヘッド部20と被検眼Eの位置を適正な距離に調整することができる。
表示部71は、液晶ディスプレイで形成されており、統括制御部61により、被検眼Eの眼底像等の画像や検査結果等を表示する。表示部71は、本実施形態では、操作部72としてタッチパネルの機能を搭載しており、撮像カメラ23やOCTユニット26を用いて被検眼Eの測定を行うための操作や、ヘッド部20や外部固視灯46を移動するための操作を行うことができる。表示部71は、ユーザがタッチパネルにより被検眼Eの画像を指示することにより、被検眼Eの観察を希望する位置を指定し、指定された場所が中心となるようにヘッド部20を移動させることができる。また、当該指定した位置に対して自動でアライメント調整によりヘッド部20を移動させ、ピント等を合わせることができる。また、タッチパネルからの操作により外部固視灯46の位置を設定した位置に移動させることができる。また、操作部72からの操作により手動でヘッド部20や外部固視灯46を移動させても構わない。なお、測定を行うための操作は、測定スイッチを設けて、測定スイッチの操作により行うものであってもよい。また、ヘッド部20や、外部固視灯46を移動するための操作は、コントロールレバーや移動操作スイッチを設けて、コントロールレバーや移動操作スイッチの操作により行うものであってもよい。
顎受部81および額当部82は、測定時にヘッド部20に対して被検者の顔を固定することにより、被検眼Eの位置を眼科装置10に対して固定するものである。顎受部81は、被検者が顎を載せる部分であり、額当部82は、被検者が額を当接させる部分である。ヘッド部20は、ヘッド駆動機構30により、ベース部80に対して移動することができる。それにより、ヘッド部20は、顎受部81と額当部82とにより固定された被検者の顔、すなわち被検眼Eに対して移動可能に構成される。
本願明細書において、重力方向を鉛直方向であるY方向と定義し、重力方向に垂直となる直行するX方向とZ方向と定義する。また、X方向とZ方向により定義される平面を指向する方向を水平方向と定義する。また、図1の左右方向をZ方向(検査光学系の光軸O1の方向)とする。
ヘッド駆動機構30は、ヘッド部20をベース部80に対して、鉛直方向と、水平方向と、に移動させるように支持する機構である。また、ヘッド部20を鉛直方向や水平方向に対して、任意の方向に傾けることができる。
ヘッド駆動機構30は、2本のアームであるヘッドアーム部31a、31bと、5つの回転支持機構であるヘッド回転支持機構部32a、32b、32c、32d、32eと、各回転支持機構を駆動するための5つのヘッド駆動部33a、33b、33c、33d、33eと、ヘッド支持部35a、35b、35c、35dを備える。ヘッド回転支持機構部32a、32b、32c、32d、32eはヘッドアーム部やヘッド支持部に構成され、それぞれ軸34a、34b、34c、34d、34eを中心に、接続される他方のヘッドアーム部やヘッド支持部を回転可能とする機構である。具体的には、2つの部材(アーム部や支持部)を接続する軸体を回転可能に保持する機構である。ヘッド駆動部33a、33b、33c、33d、33eは、ヘッド回転支持機構部32a、32b、32c、32d、32eを回転させる駆動力を発生させる例えばモータである。具体的には、例えばDCモータとエンコーダを組み合わせて、所定の回転角度に制御可能な機構である。なお、それぞれの駆動部はステッピングモータをであっても構わない。また、モータは減速機を一体として構成していても構わない。本願明細書では、駆動部と回転支持機構は一体で構成されるものとして図示し、例えばヘッド回転支持機構部32aと当該ヘッド回転支持機構部32aを駆動するヘッド駆動部33aを32a(33a)のように示している。なお、回転支持機構部と駆動部は別体で構成しても構わない。例えば、回転支持機構部は、ベアリング等により軸体を保持する機構であり、駆動部はベアリング等が保持するギヤ付きの軸体に減速ギヤ等を介して回転の駆動力を伝達するように構成しても構わない。
以下、ヘッド駆動機構30の構成をより詳細に説明する。ヘッドアーム部31aは、ヘッド支持部35bからベース部80に固定されるヘッド支持部35aを介してベース部80に接続される。より詳しくは、ヘッド支持部35bは、ベース部80に固定されるヘッド支持部35aとヘッド支持部35aに備えられるヘッド回転支持機構部32a(第一のヘッド回転支持機構に相当)により軸34aを中心に回転可能に接続される。また、ヘッドアーム部31aは、ヘッド支持部35bとヘッド支持部35bに備えられるヘッド回転支持機構部32b(第二のヘッド回転支持機構に相当)により軸34bを中心に回転可能に接続される。次に、ヘッドアーム部31bは、ヘッドアーム部31aとヘッドアーム部31aに備えられるヘッド回転支持機構部32c(第二のヘッド回転支持機構に相当)により回転可能に接続される。ヘッドアーム部31bとヘッド部20は、ヘッド支持部35c、ヘッド支持部35dを介して接続される。より詳しくは、ヘッド支持部35cは、ヘッドアーム部31bとヘッドアーム部31bに備えられるヘッド回転支持機構部32d(第二のヘッド回転支持機構に相当)を介して軸34dを中心に回転可能に接続される。ヘッド支持部35dは、ヘッド支持部35cとヘッド支持部35cに備えられるヘッド回転支持機構部32e(第一のヘッド回転支持機構に相当)を介して軸34eを中心に回転可能に接続される。なお、各回転支持機構部は、接続される部材側に備えられていても構わない。
図1、図3において、軸34a、軸34eはY方向、すなわち鉛直方向を指向し得る軸であり、2本の軸34a、軸34eは本発明の第三軸の一例に相当する。軸34b、軸34c、軸34dはX方向、すなわち水平方向を指向し得る軸であり、3本の軸34b、軸34c、軸34dは本発明の第四軸の一例に相当する。なお、各軸は、ヘッド駆動機構30が動作する過程において、必ずしも上記の関係を示すものではない。
外部固視灯46は、被検眼E又は被検眼Eの僚眼に対して固視光を出射し、この固視光を被検眼E又は僚眼に注視させることにより、被検眼Eの又は僚眼の視線を誘導して、被検眼Eを旋回させ、向きを調整するための光源である。固視灯駆動機構40は、外部固視灯46を額当部82に対して、すなわちベース部80に対して、鉛直方向と、水平方向と、に移動させることができるように支持する機構である。
固視灯駆動機構40は、2本のアームである固視灯アーム部41a、41bと、3つの回転支持機構である固視灯回転支持機構部42a、42b、42cと、各回転支持機構を駆動するための3つの固視灯駆動部43a、43b、43cと、固視灯支持部45a、45bを備える。固視灯回転支持機構部42a、42b、42cはアーム部や支持部に構成され、それぞれ軸44a、44b、44cを中心に、接続される他方の固視灯アーム部や固視灯支持部を回転可能とする機構である。具体的には、2つの部材(固視灯アーム部や固視灯支持部)を接続する軸体を回転可能に保持する機構である。固視灯駆動部43a、43b、43cは、固視灯回転支持機構部42a、42b、42cを回転させる駆動力を発生させる例えばモータである。具体的には、例えばDCモータとエンコーダを組み合わせて、所定の回転角度に制御可能な機構である。なお、それぞれの駆動部はステッピングモータをであっても構わない。また、モータは減速機を一体として構成していても構わない。本願明細書では、固視灯駆動部と固視灯回転支持機構は一体で構成されるものとして図示し、例えば固視灯回転支持機構部42aと当該固視灯回転支持機構部42aを駆動する固視灯駆動部43aを42a(43a)のように示している。なお、固視灯回転支持機構部と固視灯駆動部は別体で構成しても構わない。例えば、固視灯回転支持機構部は、ベアリング等により軸体を保持する機構であり、固視灯駆動部はベアリング等が保持するギヤ付きの軸体に減速ギヤ等を介して回転の駆動力を伝達するように構成しても構わない。また、各固視灯回転支持機構には、回転角度検出センサが設けられていても構わない。
以下、固視灯駆動機構40の構成をより詳細に説明する。固視灯アーム部41aは、固視灯支持部45bから額当部82に固定される固視灯支持部45aを介して額当部82と接続される。より詳しくは、固視灯支持部45bは、額当部82に固定される固視灯支持部45aと固視灯支持部45aに備えられる固視灯回転支持機構部42a(第一の固視灯回転支持機構部に相当)の固視により軸44aを中心に回転可能に接続される。また、固視灯アーム部41aは、固視灯支持部45bと固視灯支持部45bに備えられる固視灯回転支持機構部42b(第二の固視灯回転支持機構部に相当)により軸44bを中心に回転可能に接続される。次に、固視灯アーム部41bは、固視灯アーム部41aと固視灯アーム部41aに備えられる固視灯回転支持機構部42c(第二の固視灯回転支持機構部に相当)により軸44cを中心に回転可能に接続される。固視灯アーム部41bの先端に外部固視灯46が設けられている。なお、各固視灯回転支持機構部は、接続される部材側に備えられていても構わない。
図1、図2において、軸44aはY方向、すなわち鉛直方向を指向し得る軸であり、軸44aは本発明の第一軸の一例に相当する。軸44b、軸44cはXZ平面方向、すなわち水平方向を指向し得る軸であり、2本の軸44b、軸44cは本発明の第二軸の一例に相当する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置10の電気的な接続状態を示すブロック図である。
ヘッド部20は、照明22と、撮像カメラ23と、ステレオカメラ24と、視標表示部25と、OCTユニット26を含んで構成される。
照明22は、例えばハロゲンランプ又はLED等が用いられ、照明光を出射する。
撮像カメラ23は、被検眼Eで反射された照明光の反射光を、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型又はCCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子にて撮像する機能を有する。
ステレオカメラ24は、被検眼Eとヘッド部20が適正な距離となるようにアライメントを調整するため、被検眼Eを撮像する機能を有する。ステレオカメラ24は、少なくとも2つのアライメント用カメラを備え、統括制御部61は、2つのアライメント用カメラが撮像した画像情報により被検眼Eとヘッド部20の相対位置を検出し、ヘッド部20と被検眼Eの位置を適正な距離に調整することができる。
視標表示部25は、対物レンズ21を通して被検眼Eに固視標(輝点像)の固視光を投射する内部固視に用いられるものであり、例えばドットマトリクス液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)及びマトリクス発光ダイオード(LED)などが用いられる。この視標表示部25は固視標を表示する。また、視標表示部25は、固視標の表示態様(形状等)及び表示位置を任意に設定可能である。なお、視標表示部25は、固視標の他に視力測定用視標なども表示可能である。
OCTユニット26は、被検眼Eの眼底のOCT画像の取得に用いられる光学系を備える。この光学系は、低コヒーレンス光を参照光と信号光に分割し、眼底を経由した信号光と参照光路を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光のスペクトル成分を検出する。この検出結果(検出信号)に基づいて、OCT画像の画像データが生成される。
演算制御ユニット60は、ベース部80に内蔵される制御装置である。演算制御ユニット60は、統括制御部61と、データ処理部68と、記憶部69を含んで構成される。統括制御部61は、固視制御部62と、光源位置情報取得部63と、視線位置検出部64と、情報生成部65と、観察位置指定部66と、観察位置取得部67を含んで構成される。
統括制御部61は、照明22の制御を行い、光を被検眼Eに照射することができる。また統括制御部61は、撮像カメラ23からの情報を受信し、情報の処理結果を表示部71に表示を行うことができる。
固視制御部62は、ユーザによる操作部72に対する入力操作に応じて、視標表示部25及び対物レンズ21等を用いた内部固視、及び外部固視灯46を用いた外部固視をそれぞれ制御することができる。また、固視灯駆動部43a、43b、43cの制御や、外部固視灯46の点灯、消灯の制御、また点灯時の明るさの制御を行うことができる。なお、対物レンズ21の周囲に設けられる各固視孔を用いた周辺固視の制御を行っても構わない。
光源位置情報取得部63は、外部固視灯46の位置を示す光源位置情報を取得することができる。光源位置情報取得部63は、固視灯回転支持機構部に設けられた回転角度検出センサの角度情報から、固視灯アーム部41a、41bの位置を計算し、顔支持部材である額当部82と外部固視灯46の相対位置を取得することができる。また、光源位置情報取得部63は、固視制御部62が固視灯駆動部43a、43b、43cを駆動する制御状態(制御情報)を用いて、固視灯アーム部41a、41bの位置を計算し、顔支持部材である額当部82と外部固視灯46の相対位置を取得してもよい。さらに、光源位置情報取得部63は、固視灯カメラ50を用いて、外部固視灯46の光を撮像し、撮像情報に基づいて顔支持部材である額当部82と外部固視灯46の相対位置を取得してもよい。なお、光源位置情報取得部63は、光源位置情報を、外部固視灯46の位置と、ヘッド部20の相対位置として取得しても良いし、外部固視灯46の位置と、被検眼Eの相対位置として取得しても構わない。
視線位置検出部64は、例えば、プルキンエ像を利用する視線方向検出方法(角膜検出方式)を用いて被検眼Eの視線位置を検出することができる。被検眼Eに対して照明22から近赤外を入射させる。被検眼Eの角膜表面上には、点光源の近赤外光の入射により、近赤外光の反射像であるプルキンエ像が生じる。このプルキンエ像の位置は、被検眼Eの視線方向の変化に応じて変化する。従って、視線位置検出部64は、撮像カメラ23から入力される被検眼Eの撮像画像データに基づき、被検眼Eにおけるプルキンエ像の位置座標C1を検出することができる。そして、視線位置検出部64は、位置座標C1が示すプルキンエ像の位置と瞳孔中心との相対位置に基づいて、被検眼Eの視線方向を検出することができる。なお、視線方向の検出の方法は他の方法を用いても構わない。
視線位置検出部64は、撮像画像データに基づき、撮像カメラ23(例えば図5の基準点(光軸O1))に対する被検眼Eの相対位置を検出する。なお、被検眼Eの相対位置の検出方法は特に限定はされない。この場合、視線位置検出部64は、ヘッド部20に対する被検眼Eの相対位置を検出する被検眼位置検出部として機能する。
また、視線位置検出部64は、検出した被検眼Eの相対位置及び視線方向と、光源位置情報取得部63から入力された光源位置情報とに基づき、後述の図5に示すような外部固視灯46を含むXY平面内での被検眼Eの視線位置(XY座標)を演算する。そして、視線位置検出部64は、被検眼Eの視線位置の演算結果を情報生成部65へ出力する。なお、視線位置検出部64は、被検眼Eの視線位置の検出を一定時間ごとに繰り返し実行し、新たな視線位置の検出結果を情報生成部65へ逐次出力する。
図5は、情報生成部65による相対位置情報の生成を説明するための説明図である。なお、図5において、符号Eaは被検眼Eの角膜の部位を示し、符号LPは外部固視灯46の位置を示し、符号SDは被検眼Eの視線方向を示し、符号Fは外部固視灯46を含むXY平面を示し、符号SPはXY平面上での被検眼Eの視線位置を示す。
図5に示すように、情報生成部65は、被検眼Eの外部固視が開始された場合に、相対位置情報の生成を行う。相対位置情報は、光軸O1(Z方向)に垂直な垂直方向(XY方向)を「光軸垂直方向」とした場合に、外部固視灯46に対する被検眼Eの視線位置の光軸垂直方向の相対位置、すなわち外部固視灯46に対する視線位置の光軸垂直方向のずれ方向及びずれ量Δdを示す情報である。なお、図5では、外部固視灯46に対して視線位置がX方向にずれているが、Y方向にずれていてもよく、さらにX方向及びY方向の双方にずれていてもよい。
情報生成部65で生成された相対位置情報は、統括制御部61により表示部71に表示することができ、ユーザは、当該相対位置情報を確認することにより、外部固視灯46の位置、方向に視線が向いていないことを認識することができる。
観察位置指定部66は、表示部71に表示される撮像カメラ23で撮像された被検眼Eの画像の中でユーザが観察を希望する位置を指定した場合に、指定された位置を認識する機能を有する。すなわち、ユーザの操作により被検眼Eの指定された観察希望位置の指定情報を取得することができる。
観察位置取得部67は、観察位置指定部66で指定された指定情報に対して、撮像カメラ23で撮像された被検眼Eの撮像情報に基づき、被検眼Eの観察希望位置と、撮像カメラ23の中心、すなわち対物レンズ21の光軸O1の相対位置情報を生成することができる。
データ処理部68は、形成されたOCT画像、及び撮像カメラ23により取得された画像(眼底像等)に対して画像処理等を施す。
記憶部69は、統括制御部61のプロセッサが実行する制御プログラムの他、OCT画像の画像データ、眼底像の画像データ、及び被検眼情報(被検者情報を含む)などを記憶する。
ここで、眼科装置10の、ヘッド駆動機構30と固視灯駆動機構40の動作について説明する。
まず、ヘッド駆動機構30の動作について説明する。統括制御部61は、ヘッド駆動部33aを制御することにより、軸34aを中心としてヘッド支持部35b、及びそれに接続されるヘッドアーム部31aを回転させ、ヘッド部20をXZ平面内で向き(傾き)を変えることができる。統括制御部61は、ヘッド駆動部33bを制御することにより、軸34bを中心としてヘッドアーム部31aを回転させ、ヘッド部20をX、Y、Z方向の位置を変え、又、傾き(向き)を変えることができる。統括制御部61は、ヘッド駆動部33cを制御することにより、軸34cを中心としてヘッドアーム部31bを回転させ、ヘッド部20をX、Y、Z方向の位置を変え、又、傾き(向き)を変えることができる。統括制御部61は、ヘッド駆動部33dを制御することにより、軸34dを中心としてヘッド支持部35cを回転させ、ヘッド部20の傾き(向き)を変えることができる。さらに、統括制御部61は、ヘッド駆動部33eを制御することにより、軸34eを中心としてヘッド支持部35dを回転させ、ヘッド部20の向き(傾き)を変えることができる。
このように、統括制御部61は、ヘッド駆動部33a、33b、33c、33d、33eを制御することにより、ヘッド部20をXYZ空間内の任意の位置に移動させることができ、また任意の方向に傾け、又、向きを変えることができる。そのため、被検眼Eに対してヘッド部20を任意の位置、又、任意の方向とすることができ、被検眼Eの任意な位置、任意の方向から検査等を行うことができる。
また、各駆動部の制御を同期させることにより、ヘッド部20の傾き、向きを一定に保持し、ヘッド部20の位置を移動することができる。それにより、ヘッド部20の姿勢を維持して検査光学系の光軸O1を被検眼Eに向かう方向に合わせるように移動させることができる。
また、各駆動部の制御を同期させることにより、検査光学系の光軸O1を被検眼Eの眼球回旋点を通るように維持しながらヘッド部20の傾き、向きを変化させることができる。
次に、固視灯駆動機構40の動作について説明する。固視制御部62は、固視灯駆動部43aを制御することにより、軸44aを中心として固視灯支持部45b、及びそれに接続される固視灯アーム部41a等を回転させ、外部固視灯46をXZ平面内で位置を変えることができる。固視制御部62は、固視灯駆動部43bを制御することにより、軸44bを中心として固視灯アーム部41aを回転させ、外部固視灯46をX、Y、Z方向の位置を変えることができる。固視制御部62は、固視灯駆動部43cを制御することにより、軸44cを中心として固視灯アーム部41bを回転させ、外部固視灯46をX、Y、Z方向の位置を変えることができる。
このように、固視制御部62は、固視灯駆動部43a、43b、43cを制御することにより、外部固視灯46をXYZ空間内の任意の位置に移動させることができる。そのため、被検眼E又は被検眼Eの僚眼に対して、外部固視灯46を任意の位置に配置することができ、被検眼Eの任意な方向に旋回させ固視させることができる。
統括制御部61は、ステレオカメラ24からの情報により、ヘッド部20と被検眼Eとの相対位置に関する情報を算出することができる。統括制御部61は、例えば、ヘッド部20と被検眼Eの相対位置が適正の位置に対して遠いと判断した場合、すなわちZ方向の距離が離れていると判断した場合、ヘッド駆動部33d、33c、33bの制御を同期して駆動することにより、ヘッド部20の姿勢を維持し、Y方向の位置を保ち、ヘッド部20を図1のZ方向である右方向に自動的に移動させる。統括制御部61は、統括制御部61からの距離情報に応じてヘッド駆動機構30を制御し、ヘッド部20を移動させてもよいし、統括制御部61から逐次出力される相対位置に関する情報を用いてフィードバック制御によりヘッド部20を移動させても構わない。
また、統括制御部61は、操作部72からの操作に応じて各駆動部を制御して、ヘッド部20の移動等を行っても構わない。
次に、図6のフロー図を用いて、眼科装置10の全体の動作について説明する。図6のフロー図は、既に撮像カメラ23が、被検眼Eの画像情報を取得している状態をスタートとして説明する。
ステップS1において、被検眼Eの中の観察位置を指定する。例えば、ユーザが被検眼Eの中の観察を希望する位置を指定する操作を行う。具体的には、表示部71に表示される撮像カメラ23で撮像された被検眼Eの画像の中でユーザが観察を希望する位置を操作部72で指定すると、観察位置指定部66は、指定された位置の指定情報を取得することができる。
また、被検眼Eの観察位置を、例えば同じ被検者に対して複数回の検査を行うような場合、記憶部69に記憶されている前回検査を行った際に指定した観察位置に基づいて指定情報を取得することができる。
ステップS2において、固視灯からの光を照射する固視対象眼を選択する。例えば、外部固視灯46からの光を照射する目を、観察を行う被検眼Eとするか、被検眼Eの僚眼(反対眼)とするかを決定する。例えば、外部固視灯46とヘッド部20の位置が干渉してしまう場合、被検眼Eに外部固視灯46を照射できないため、僚眼に外部固視灯46からの光を照射する。また、対象眼は複数回の撮影で眩しい状況である場合に、固視対象眼に外部固視灯46からの光を照射せず、僚眼に照射を行う場合がある。固視対象眼を被検眼E,すなわち撮影対象眼を選択する場合にはステップS3に処理を進める。また、固視対象眼として僚眼を選択する場合には、ステップS10に処理を進める。なお、固視対象眼の選択はユーザが行い、操作部72から入力を行っても構わないし、統括制御部61が状況を認識し、自動的に判断を行っても構わない。
ステップS3において、統括制御部61は、観察位置指定部66で指定された指定情報に基づいて、現在の被検眼Eの位置に対する被検眼Eの指定位置までに必要な移動量を算出する。
ステップS4において、統括制御部61は、ステップS3で算出された必要な移動量に基づいて、被検眼Eの所望の視線の位置、方向を算出する。
ステップS5において、固視制御部62は、ステップS4で算出された所望の視線に基づいて、固視手段の選択を行う。例えば、視線の方向を大きく変化させる、すなわち被検眼Eを大きく旋回させる場合は、外部固視を用いることを選択し、視線の方向を小さく変化させる、すなわち被検眼Eを小さく旋回させる場合は、内部固視を用いることを選択することができる。また、眼科装置10の対物レンズ21の周囲に複数の固視孔が設けられる場合には、それらを用いた周辺固視を選択しても構わない。
ステップS6において、固視制御部62は、ステップS4で算出された所望の視線及び、ステップS5で選択された固視手段に基づいて、被検眼Eに視標又は外部固視灯46からの光を照射可能なように視標表示部25の視標の位置又は外部固視灯46の位置を制御する。さらに固視制御部62は、視標表示部25の視標の表示または外部固視灯46の点灯を制御する。
ステップS7において、視線位置検出部64は、被検眼Eの視線位置、方向を検出する。
ステップS8において、視線位置検出部64は、ステップS7で検出された被検眼Eの視線位置が、ステップS4で算出された視線の位置、方向であるか否かを判別する。判別の結果、所望の視線の位置、方向である場合(Y)にはステップS9へ処理を進める。所望の視線の位置、方向でない場合(N)にはステップS4へ処理を戻し、再度視線を算出する。
ステップS9において、観察位置取得部67は、撮像カメラ23が撮像する眼底位置が、ステップS1の指定操作で指定された位置(所望の眼底位置)であるか否かを判別する。所望の眼底位置である場合(Y)にはステップS16へ処理を進める。所望の眼底位置でない場合(N)にはステップS3へ処理を戻し、再度移動量を算出する。
ここで、ステップS2で、固視対象眼として僚眼を選択した場合について説明する。被検眼Eを観察する場合において、僚眼の視線を誘導することにより、被検眼Eの視線も誘導することが可能となる。
ステップS10において、統括制御部61は、観察位置指定部66で指定された指定情報に基づいて、現在の被検眼Eの位置に対する被検眼Eの必要な移動量を算出する。
ステップS11において、統括制御部61は、ステップS10で算出された必要な移動量に基づいて、被検眼Eの所望の視線の位置、方向を算出する。また、被検眼Eを所望の視線の位置、方向とするための僚眼の視線の位置、方向を算出する。この際、被検眼Eや僚眼に対して外部固視灯46は近方視となるため、輻輳量を含めて算出を行う。
ステップS12において、固視制御部62は、ステップS11で算出された所望の視線に基づいて、僚眼に外部固視灯46の光を照射可能なように、外部固視灯46の位置を制御する。さらに固視制御部62は、外部固視灯46の点灯を制御する。
ステップS13において、視線位置検出部64は、被検眼Eの視線位置、方向を検出する。
ステップS14において、視線位置検出部64は、ステップS13で検出された被検眼Eの視線位置が、ステップS11で算出された視線の位置、方向であるか否かを判別する。判別の結果、所望の視線の位置、方向である場合(Y)にはステップS15へ処理を進める。所望の視線の位置、方向でない場合(N)にはステップS11へ処理を戻し、再度視線を算出する。
ステップS15において、観察位置取得部67は、撮像カメラ23が撮像する眼底位置が、ステップS1の指定操作で指定された位置(所望の眼底位置)であるか否かを判別する。所望の眼底位置である場合(Y)にはステップS16へ処理を進める。所望の眼底位置でない場合(N)にはステップS12へ処理を戻し、再度、外部固視灯46の位置を制御する。なお、その際に外部固視灯46の移動位置の補正を行うことができる。
ステップS16において、統括制御部61は、撮像カメラ23で被検眼Eの撮影を行う。
ステップS17において、統括制御部61は、他に撮影箇所があるか否かを判別する。例えば、ユーザが複数個所の撮影を希望している場合には、他の撮影箇所がある(Y)としてステップS1へ処理を戻す。また、被検眼Eの眼底像のパノラマ撮影を行う場合、パノラマ像を生成するための所定の移動量で再度被検眼Eの撮影を行うために、所定の移動量の位置を指定位置としてステップS1へ処理を戻す。他の撮影箇所がない(N)場合には、処理を終了する。
以上のように本発明の実施形態では、固視制御部62が固視灯駆動機構40を制御することにより外部固視灯46を移動可能とし、外部固視灯46の位置を取得することができる。これにより、外部固視灯46の位置を手動によらず電動により制御することが可能となる。
また、固視灯駆動機構40を少なくとも2本の固視灯アーム部と3軸の回転支持機構部
構成することにより、簡易な構成にて外部固視灯46を、XYZ空間内に自由に移動させることができる。
また、被検眼Eの指定された観察希望位置の指定情報を取得することで、固視制御部62は、指定情報に基づいて固視灯駆動機構40を制御することができる。このような構成により、ユーザが観察を希望する被検眼Eの位置による指定情報に基づいて外部固視灯46の位置を制御し、外部固視灯46により被検眼E又は僚眼の視線を誘導することができる。それにより、被検眼Eを所望な方向に旋回させ、観察を希望する被検眼Eの位置を観察することが可能となる。また、被検眼Eの観察位置を、例えば同じ被検者に対して複数回の検査を行うような場合、記憶部69に記憶されている前回検査を行った際に指定した観察位置に基づいて指定情報を取得し、外部固視灯46の位置を制御することができる。それにより、同じ被検者に対して、異なるタイミングにおいても被検眼Eの同じ位置を観察することができ、再現性のある検査を行うことが可能となる。
なお、本実施形態のヘッド駆動機構30において、ヘッドアーム部の数は、2つに限定されるわけではなく3つ以上あってもよい。また、ヘッド回転支持機構部の数は5つ以上あっても構わないし、ヘッド駆動部の数も5つ以上あっても構わない。さらに、本実施形態の固視灯駆動機構40において、固視灯アーム部の数は、2つに限定されるわけではなく3つ以上あってもよい。また、固視灯回転支持機構部の数は3つ以上あっても構わないし、固視灯駆動部の数も3つ以上あっても構わない。例えば、固視灯駆動機構40は、水平方向を指向する3つの軸と、鉛直方向を指向する1つの軸を有するように、固視灯回転支持機構部が構成されても構わない。
また、本実施形態のヘッド駆動機構30は、ヘッドアーム部を用いることなく、スライド機構を用いてヘッド部20を移動可能に構成しても構わない。また、固視灯駆動機構40も、固視灯アーム部を用いることなく、外部固視灯46を制御可能に支持できる構成であれば他の構成を用いても構わない。
さらに、上記実施形態の説明において、眼科装置10は、眼底を写真撮影する眼底カメラと、OCTユニットと、を備える複合型の眼科装置として説明したが、これに限られるものではない。ヘッド部20は、撮像カメラ23やOCTユニット26と併せて、又はそれらに代えて、被検眼の屈折特性を測定する眼屈折検査装置(レフラクトメータ、ケラトメータ)や、眼圧計や、角膜の特性(角膜厚、細胞分布等)を得るスペキュラーマイクロスコープや、ハルトマン−シャックセンサを用いて被検眼の収差情報を得るウェーブフロントアナライザや、眼軸長測定装置などを備えることができる。また、共焦点光学系を用いたレーザ走査により眼底の画像を得る走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope、SLO)や、スリット光を用いて角膜の光切片を切り取ることにより画像を得るスリットランプなどを備えても構わない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る眼科システム1は、第1実施形態に係る眼科装置10をネットワークに接続して、例えば遠隔地から眼科検査等を行うことができるシステムである。
図7は、第2実施形態に係る眼科システム1を示すブロック図である。本実施形態に係る眼科システム1は、インターネット、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークNWを介して、ユーザ側が使用する端末装置90と、眼科装置10とが接続されて構成されている。端末装置90は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)や、スマートフォン、タブレットPC、及び携帯電話のような携帯端末等を用いることができる。
本実施形態に係る眼科システム1によれば、ネットワークNWを介して眼科装置10の検査情報等を端末装置90に送信することができる。また、端末装置90から、ネットワークNWを介して統括制御部61からヘッド駆動機構30及び固視制御部62から固視灯駆動機構40を制御等することができる。その結果、例えば被検者と医師が物理的に離れた距離にいる場合(例えば遠隔地にいる場合)に、医師が被検眼の診断を行うことを支援することができる。また、遠隔地にいる医師が、端末装置90を操作することでヘッド駆動機構30や固視灯駆動機構40等を制御して、被検眼とヘッド部の位置関係や、外部固視灯の位置を調整することができる。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1:眼科システム
10:眼科装置
20:ヘッド部
21:対物レンズ
22:照明
23:撮像カメラ
24:ステレオカメラ
25:視標表示部
26:OCTユニット
30:ヘッド駆動機構
31a、31b:ヘッドアーム部
32a、32b、32c、32d、32e:ヘッド回転支持機構部
33a、33b、33c、33d、33e:ヘッド駆動部
34a、34b、34c、34d、34e:軸
35a、35b、35c、35d:ヘッド支持部
40:固視灯駆動機構
41a、41b:固視灯アーム部
42a、42b、42b:固視灯回転支持機構部
43a、43b、43b:固視灯駆動部
44a、44b、44c:軸
45a、45b:固視灯支持部
46:外部固視灯
50:固視灯カメラ
60:演算制御ユニット
61:統括制御部
62:固視制御部
63:光源位置情報取得部
64:視線位置検出部
65:情報生成部
66:観察位置指定部
67:観察位置取得部
68:データ処理部
69:記憶部
71:表示部
72:操作部
80:ベース部
81:顎受部
82:額当部
90:端末装置
O1:光軸

Claims (14)

  1. 被検者の被検眼の情報を光学的に取得するための眼科装置であって、
    対物レンズを通して前記被検眼で反射された光を受光可能な光学系を有するヘッド部と、
    前記被検眼又は前記被検眼の僚眼の視線を誘導するための外部固視灯と、
    前記外部固視灯を、前記ヘッド部に対して相対的に移動可能に保持する固視灯駆動機構と、
    前記固視灯駆動機構を制御する固視制御部と、
    前記外部固視灯の位置を示す光源位置情報を取得する光源位置情報取得部と、
    を備える眼科装置。
  2. 前記固視灯駆動機構は、回転可能に接続される少なくとも2つの固視灯アームと、前記外部固視灯を移動可能とするための第一軸を中心に回転可能な少なくとも1つの第一の固視灯回転支持機構と、第一軸の方向と異なる第二軸を中心に回転可能な少なくとも2つの第二の固視灯回転支持機構と、前記第一及び第二の固視灯回転支持機構を駆動するための少なくとも3つの固視灯駆動部と、を備え、
    前記固視灯駆動部は、前記固視制御部からの制御により駆動される請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記第一及び第二の固視灯回転支持機構は、それぞれ第一軸及び第二軸の回転角度を検出する少なくとも3つの回転角度検出センサを更に備え、
    前記光源位置情報取得部は、前記回転角度検出センサに基づいて前記光源位置情報を取得する請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記光源位置情報取得部は、前記固視制御部の制御状態に基づいて前記光源位置情報を取得する請求項1から3のいずれか一項に記載の眼科装置。
  5. 前記外部固視灯を撮像可能な固視灯カメラを更に備え、
    前記光源位置情報取得部は、前記固視灯カメラの撮像情報に基づいて前記光源位置情報を取得する請求項1から4のいずれか一項に記載の眼科装置。
  6. 前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記ヘッド部の相対位置として取得する請求項3から5のいずれか一項に記載の眼科装置。
  7. 前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記被検眼の相対位置として取得する請求項3から5のいずれか一項に記載の眼科装置。
  8. 前記被検者の顔を前記ヘッド部に対向する位置で支持する顔支持部材を更に備え、
    前記光源位置情報取得部は、前記光源位置情報を、前記外部固視灯の位置と、前記顔支持部材の相対位置として取得する請求項3から5のいずれか一項に記載の眼科装置。
  9. ユーザの操作により前記被検眼の指定された観察希望位置の指定情報を取得する観察位置指定部を更に備え、
    前記固視制御部は、前記指定情報に基づいて前記固視灯駆動機構を制御する請求項1から8のいずれか一項に記載の眼科装置。
  10. 前記観察位置指定部で指定された観察希望位置の指定情報と、前記光学系が前記被検眼で反射された光を受光した撮像情報に基づき、前記被検眼の観察希望位置に対する前記対物レンズの光軸の相対位置情報を生成する観察位置取得部を更に備える請求項9に記載の眼科装置。
  11. 前記被検眼又は前記僚眼の視線位置を検出する視線位置検出部と、
    前記光源位置情報取得部により取得された前記光源位置情報と、前記視線位置検出部により検出された前記視線位置とに基づき、前記外部固視灯に対する前記視線位置の相対位置を示す相対位置情報を生成する情報生成部と、
    を更に備える請求項1から10のいずれか一項に記載の眼科装置。
  12. 前記外部固視灯は、前記被検眼に対する僚眼の視線を誘導することにより、前記被検眼の視線を誘導する請求項1から11のいずれか一項に記載の眼科装置。
  13. 前記ヘッド部を移動可能に保持するヘッド駆動機構を更に備え、
    前記ヘッド駆動機構は、回転可能に接続される少なくとも2つのヘッドアームと、前記ヘッド部を移動可能とするための第三軸を中心に回転可能な少なくとも2つの第一のヘッド回転支持機構と、第三軸の方向と異なる第四軸を中心に回転可能な少なくとも3つの第二のヘッド回転支持機構と、前記第一及び第二のヘッド回転支持機構を駆動するための少なくとも5つのヘッド駆動部と、を備える請求項1から12のいずれか一項に記載の眼科装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の眼科装置と、
    ネットワークを介して前記光学系が受光した光に関する情報を受信する端末装置と、
    を備える、眼科システム。

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