JP2021019392A - 位置決め機能を有するレゾルバステータ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明による位置決め機能を有するレゾルバステータ構造は、所定角度の間隔で内方へ突出する複数の突出磁極(33A)を有するステータコア(33)と、一体成形によって前記ステータコア(33)を内部に形成したステータカバー部材(200)と、前記ステータカバー部材(200)の一面(200A)もしくは、一面(200A)と他面(200B)に形成され、前記ステータコア(33)のステータ一面(33a)又はステータ一面(33a)とステータ他面(33b)が直接外気に露出する複数の位置決め用貫通孔(100)と、を備え、前記ステータカバー部材に形成された前記各位置決め用貫通孔(100)は、前記ステータカバー部材(200)に他部材(5)を取り付ける時、前記他部材(5)の位置決め用として機能する構成である。
【選択図】図2
Description
すなわち、図8において、符号Rで示されるものはレゾルバであり、このレゾルバRの第1樹脂ケース36は断面コ字型に構成されていると共に、この第1樹脂ケース36の一端36aには第2樹脂ケース34が一体に形成されてカプラ部37aが形成されている。
周知のポッティング剤53を介して設けられた前記ステータコア33に巻回されたコイル35は、前記カプラ部37aに植設されたターミナル38〜40及び41〜43にからげて接続されている。
前記ステータコア33の内側には、ブラシレスモータMの回転軸8に設けられたレゾルバロータ32が回転自在に内設されている。
そのため、前記ブラシレスモータMの前蓋5に対してレゾルバRを一体状に取付けることができる。
すなわち、レゾルバRとブラシレスモータMの前蓋5とは、凹部52a内に嵌合突部5Aが嵌合し、ねじ54によってレゾルバRと前蓋5とがねじ結合されていたため、嵌合の部分とねじ54による結合部分とでは、結合精度及び熱膨張係数が異なるため、経時変化が大きく、設計通りの結合状態を維持することは困難で、高精度のレゾルバモータを得ることも困難であった。
すなわち、所定角度の間隔で内方へ突出する複数の突出磁極を有するステータコアと、一体成形によって前記ステータコアを内部に形成したステータカバー部材と、前記ステータカバー部材のステータ一面もしくはステータ一面とステータ他面に形成され、前記ステータコアのステータ一面又はステータ一面とステータ他面が直接外気に露出する複数の位置決め用貫通孔と、を備え、前記ステータカバーに形成された前記各位置決め用貫通孔は、前記ステータカバー部材に他部材を取り付ける時、前記他部材の位置決め用として機能する構成よりなることにより、ステータコアと一体のステータカバー部材に形成した位置決め用貫通孔に他部材の突起を係合するため、レゾルバと他部材の確実な結合を得ることができる。前記位置決め用貫通孔は、平面でみて、角形よりなり、かつ、前記ステータコアの円形に対して120度毎に設けられている構成からなるため、多方向からの応力がかかった場合でもステータカバー部材と他部材は経時変化もなく一体状の結合を得ることができる。また、前記ステータカバー部材の外周面には、筒状カラーがインサート成形されている構成からなるため、レゾルバモータとステータカバーとの結合を強固とし、製品の信頼を高めることができる。
また、前記ステータカバー部材の外周面には、一体成形により複数の端子ピンを有する端子ピン保持部が半径方向に延設されている構成からなるため、他部材が設けられている面と逆の面から外部への信号の出入りを行うことができる。また、前記他部材には、複数の位置決め突起が形成され、前記位置決め突起が前記位置決め用貫通孔に係合した構成よりなることにより、レゾルバと他部材とを、例えば、零点合わせを自動的に行うこともできる。また、前記他部材は、台座、又は、モータの前蓋である構成からなることにより、モータ以外の電子機器の接続も容易かつ確実に行うことができる。
また、前記一体成形は、オーバーモールド成形よりなる構成である。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号33で示されるものは、所定角度の間隔で内方へ突出する複数の突出磁極33Aを有するステータコア33であり、前記各突出磁極33Aには、周知の励磁巻線及び出力巻線からなるステータ巻線35が巻回されている。
尚、この場合、一体モールドも可であるが、ほぼ全部をモールドする周知のオーバーモールドがよい。
次に、金型キャビティが型締されて型閉めし、所定時間後、型開きをすると、図1のステータコア33がインサート成形された状態で、図2に示されるレゾルバステータ構造110が得られる。
前記ステータカバー部材200の外周の直線部202の位置には、図6及び図7で示されるように、複数の端子ピン203を有する端子ピン保持部37aが半径方向rに沿って一体に延設されている。
前記位置決め用貫通孔100は、貫通状であるため、前記ステータカバー部材200の裏側である一面200A側からみると、前記ステータコア33のステータ一面33aを見ることができるように構成されている。
前記位置決め貫通孔100は、図3に示されるように、その位置決め用貫通孔100の半分迄は、ステータ一面33aが外部に露出し、残りが貫通孔100Aとなっている。また、ステータ一面33aのみ、又は、ステータ一面(33a)とステータ他面(33b)が直接外気に露出するように構成されている。
前記各位置決め用貫通孔100に対して、モータの前蓋、台座等の他部材5を取り付ける場合は、まず、前記各筒状カラー201にボルト(図示せず)を螺入して、図示しない相手方部材にレゾルバステータ構造110を固定して取り付ける。
この場合、図7からも明らかなように、下部に他部材5が位置し、前記端子ピン保持部37aの内側には、複数の端子ピン203が軸心P方向に沿って、一体成形されている。
尚、前記他部材5に設けられたモータ等(図示せず)は、前記他部材5に接続されることにより、レゾルバステータ(図示せず)として用いることができる。
図7は、レゾルバステータ構造110の表側である他面200B側を示している。
すなわち、実際の組み立てにおいては、図1に示すステータ巻線35が巻回されてしまいステータコア33を図示しない金型に中子を介して位置させ、オーバーモールド成形によって成形すると、図2に示すレゾルバステータ構造110が得られる。
前記ステータ巻線35は、その後、自動巻線機(図示せず)によって各突出磁極33Aに巻回されて図2の状態となり、端子ピン203にからげられる。
次に、図4の他部材5の各位置決め突起301が図2で示される各位置決め用貫通孔100に挿入・係合されることにより、図7のように、レゾルバステータ構造110の裏側である一面200Aに取付けられる。
この時の他部材5とステータコア33との関係は互いにずらして示すと、図5に示す通りである。
33 ステータコア
33A 突出磁極
33a ステータ一面
33b ステータ他面
35 ステータ巻線
37a 端子ピン保持部
100 位置決め用貫通孔
100A 貫通孔
110 レゾルバステータ構造
200 ステータカバー部材
200A 一面(表側)
200B 他面(裏側)
201 筒状カラー
202 直線部
203 端子ピン
300 突起
301 位置決め突起
r 半径方向
すなわち、所定角度の間隔で内方へ突出する複数の突出磁極を有するステータコアと、一体成形によって前記ステータコアを内部に形成したステータカバー部材と、前記ステータカバー部材のステータ一面もしくはステータ一面とステータ他面に形成され、前記ステータコアのステータ一面又はステータ一面とステータ他面が直接外気に露出し、かつ、前記ステータコアの外側に位置する複数の位置決め用貫通孔と、を備え、前記ステータカバーに形成された前記各位置決め用貫通孔は、前記ステータカバー部材に台座又は前蓋からなり複数の位置決め突起を有する他部材を取り付ける時、前記他部材の位置決め用として機能し、ステータコアと一体のステータカバー部材に形成した位置決め用貫通孔に他部材の突起を係合するため、レゾルバと他部材の確実な結合を得ることができる。前記位置決め用貫通孔は、平面でみて、角形よりなり、
前記位置決め突起が前記位置決め用貫通孔に係合した構成よりなることにより、レゾルバと他部材とを、例えば、零点合わせを自動的に行うこともできる。また、前記他部材は、台座、又は、モータの前蓋である構成からなることにより、モータ以外の電子機器の接続も容易かつ確実に行うことができる。
33 ステータコア
33A 突出磁極
33a ステータ一面
33b ステータ他面
35 ステータ巻線
37a 端子ピン保持部
100 位置決め用貫通孔
100A 貫通孔
100B 壁
110 レゾルバステータ構造
200 ステータカバー部材
200A 一面(裏側)
200B 他面(表側)
201 筒状カラー
202 直線部
203 端子ピン
300 突起
301 位置決め突起
r 半径方向
Claims (7)
- 所定角度の間隔で内方へ突出する複数の突出磁極(33A)を有するステータコア(33)と、一体成形によって前記ステータコア(33)を内部に設置したステータカバー部材(200)と、前記ステータカバー部材(200)の一面(200A)もしくは、一面(200A)と他面(200B)に形成され、前記ステータコア(33)のステータ一面(33a)又はステータ一面(33a)とステータ他面(33b)が直接外気に露出する複数の位置決め用貫通孔(100)と、を備え、
前記ステータカバー部材(200)に形成された前記各位置決め用貫通孔(100)は、前記ステータカバー部材(200)に他部材(5)を取り付ける時、前記他部材(5)の位置決め用として機能する構成よりなる位置決め機能を有するレゾルバステータ構造。 - 前記位置決め用貫通孔(100)は、平面でみて、角形よりなり、かつ、前記ステータコア(33)の円形に対して120度毎に設けられている構成からなる請求項1記載のレゾルバステータ構造。
- 前記ステータカバー部材(200)の外周面には、筒状カラー(201)がインサート成形されている構成からなる請求項1又は2記載のレゾルバステータ構造。
- 前記ステータカバー部材(200)の外周面には、一体成形により複数の端子ピン(203)を有する端子ピン保持部(37a)が半径方向に延設されている構成からなる請求項1ないし3の何れか1項に記載のレゾルバステータ構造。
- 前記他部材(5)には、複数の位置決め突起(301)が形成され、前記位置決め突起(301)が前記位置決め用貫通孔(100)に係合した構成よりなる請求項1ないし4の何れか1項に記載のレゾルバステータ構造。
- 前記他部材(5)は、台座、又は、モータの前蓋の何れか1つである構成からなる請求項1ないし5の何れか1項に記載のレゾルバステータ構造。
- 前記一体成形は、オーバーモールド形成よりなることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のレゾルバステータ構造。
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JP2008011661A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Hitachi Ltd | 電動パワーステアリング用モータ及びレゾルバ装置 |
JP2011234595A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 回転角検出又は回転同期装置 |
JP2012060766A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Jtekt Corp | ステータユニット |
JP2019110658A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | 多摩川精機株式会社 | レゾルバステータ |
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