JP7319616B2 - レゾルバ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、図8において、符号1で示されるものはセンサユニットであり、このセンサユニット1は、環状凹部31を有するセンサ部3と、このセンサ部3に接続されたコネクタ部2と、前記環状凹部31に設けられたシール材5と、から構成されている。
すなわち、図8に示されたセンサユニット1の全体を図示しない射出成形機の開閉自在な金型で射出成形後に、型開きして成形した場合、型開き時のパーティングラインPLがその外面の軸方向に沿って形成され、前記環状凹部31内にも突条7として形成されている。
前述のように、前記環状凹部31内にパーティングラインPLの突条7が形成されていると、この環状凹部31内にOリング等のシール材5を挿入していても、このシール材5と突条7の周辺との間にわずかなギャップが形成されるため、オイル漏れが発生しやすい状況となっていた。
すなわち、所定角度間隔で内方に向けて突出する複数の磁極を有する輪状ステータと、前記輪状ステータの第1、第2端面に設けられた輪状絶縁カバーと、前記各磁極に前記輪状絶縁カバーを介して巻回されたステータ巻線と、前記輪状絶縁カバーの一端の保持孔に設けられ端子ピンを内蔵した端子ピン保持部と、前記端子ピン保持部の外周に形成されOリングを装着するための環状凹部と、を備え、予め成形して作成済の前記端子ピン保持部が、前記輪状絶縁カバーにインサート成形して形成されたことにより、前記環状凹部にはパーティングラインが形成されていないことにより、Oリングを挿入するための環状凹部内には、パーティングラインが全く形成されてなく、Oリングの外周面と環状凹部の内面とは完全に密着することができ、端子ピン保持部がオイルを内蔵する装置の装置側孔に圧入してOリングが変形してつぶされた場合でも、従来のようなパーティングラインが形成されていないため、Oリングと環状凹部との密着状態は変わらず、輪状ステータ側へのオイル漏れを防止することができる。
また、前記輪状絶縁カバーと前記端子ピン保持部の樹脂材料は、同一であるため、対温度、対湿度等に対する耐環境性を向上させることができる。
また、前記輪状絶縁カバーの周縁には、取付孔を有する突出取付部が設けられていることにより、装置に対する輪状ステータの固定が容易となる。
また、前記環状凹部は、前記端子ピン保持部の環状突部と前記輪状絶縁カバーの環状端面との間に形成されていることにより、端子ピン保持部を輪状絶縁カバーにインサート成形するときに、環状凹部を成形することができ、生産性の向上となる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を用いて説明する。
図1において符号1で示されるものはレゾルバであり、このレゾルバ1の輪状ステータ40には、所定角度間隔で内方に向けて突出する複数の磁極41が設けられている。
前記輪状ステータ40の第1端面40a及び第2端面40bには、一体に形成された輪状絶縁カバー42が設けられている。
前記輪状絶縁カバー42の周縁42aには、取付孔44を有する突出取付部45が120度間隔で設けられている。
前記ロータは、周知の、例えば、軸倍角2X(他の軸倍角も可)で構成されており、このロータの回転により前記各磁極41のステータ巻線43の出力巻線(図示せず)から、レゾルバ信号が出力されるように構成されている。
前記保持孔51の開口端51aには、図3の拡大図で示されるように、環状に形成された凹部51b及び環状でかつ突状の係止部51c並びに環状端面52が形成されている。
前記コネクタ部2の各端子ピン55は、前記コネクタ部2に他の装置10の他の相手側のコネクタ(図示せず)を接続することにより、レゾルバ信号の出力及び励磁信号の供給を受け入れるように構成されている。
まず、前記端子ピン保持部50は、前記端子ピン55をインサート成形によって内設した状態で独立した部品として予め製作しておく。
その後、図4で示される完成した端子ピン保持部50を所定数確保して在庫としておき、射出成形機の図示しない金型内の所定位置に、例えば、所要の中子等を介して、前記端子ピン保持部50を設置する。
図5から図7は、図4の端子ピン保持部50を3方向から示すもので、図5は図4の矢印A方向からみた平面図であり、図6は図4の矢印B方向からみた底面図であり、図7は図4の矢印C方向からみた右側面図である。
2 コネクタ部
5 Oリング
10 装置
12 装置側孔
12a 内壁
31 環状凹部
40 輪状ステータ
40a 第1端面
40b 第2端面
41 磁極
41a 外周面
42 輪状絶縁カバー
42A 一端側
42B 外周部
42a 周縁
43 ステータ巻線
44 取付孔
45 突出取付部
46 突起部
50 端子ピン保持部
51 保持孔
51a 開口端
51b 凹部
51c 係止部
52 環状端面
53 環状突部
55 端子ピン
55a 一端
55b 他端
P 軸心
Claims (8)
- 所定角度間隔で内方に向けて突出する複数の磁極(41)を有する輪状ステータ(40)と、前記輪状ステータ(40)の第1、第2端面(40a、40b)に設けられた輪状絶縁カバー(42)と、前記各磁極(41)に前記輪状絶縁カバー(42)を介して巻回されたステータ巻線(43)と、前記輪状絶縁カバー(42)の一端(55a)の保持孔(51)に設けられ端子ピン(55)を内蔵した端子ピン保持部(50)と、前記端子ピン保持部(50)の外周に形成されOリング(5)を装着するための環状凹部(31)と、を備え、
予め成形して作成済の前記端子ピン保持部(50)が、前記輪状絶縁カバー(42)にインサート成形して形成されたことにより、前記環状凹部(31)にはパーティングラインが形成されていないことを特徴とするレゾルバ。 - 前記輪状絶縁カバー(42)と前記端子ピン保持部(50)の樹脂材料は、同一であることを特徴とする請求項1記載のレゾルバ。
- 前記輪状絶縁カバー(42)の周縁(42a)には、取付孔(44)を有する突出取付部(45)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のレゾルバ。
- 前記環状凹部(31)は、前記端子ピン保持部(50)の環状突部(53)と前記輪状絶縁カバー(42)の環状端面(52)との間に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のレゾルバ。
- 所定角度間隔で内方に向けて突出する複数の磁極(41)を有する輪状ステータ(40)と、前記輪状ステータ(40)の第1、第2端面(40a、40b)に設けられた輪状絶縁カバー(42)と、前記各磁極(41)に前記輪状絶縁カバー(42)を介して巻回されたステータ巻線(43)と、前記輪状絶縁カバー(42)の一端(55a)の保持孔(51)に設けられ端子ピン(55)を内蔵した端子ピン保持部(50)と、前記端子ピン保持部(50)の外周に形成されOリング(5)を装着するための環状凹部(31)と、を用い、
予め成形して作成済の前記端子ピン保持部(50)が、前記輪状絶縁カバー(42)にインサート成形して形成することにより、前記環状凹部(31)にはパーティングラインが形成されていないことを特徴とするレゾルバの製造方法。 - 前記輪状絶縁カバー(42)と前記端子ピン保持部(50)の樹脂材料は、同一であることを特徴とする請求項5記載のレゾルバの製造方法。
- 前記輪状絶縁カバー(42)の周縁(42a)には、取付孔(44)を有する突出取付部(45)が設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載のレゾルバの製造方法。
- 前記環状凹部(31)は、前記端子ピン保持部(50)の環状突部(53)と前記輪状絶縁カバー(42)の環状端面(52)との間に形成されていることを特徴とする請求項5ないし7の何れか1項に記載のレゾルバの製造方法。
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