JP2021017976A - ハブユニット用の密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期回転時にサイドリップからのグリースが大気側に飛散するのを抑制することができるハブユニット用の密封装置を提供する。【解決手段】ハブ軸の内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用の密封装置。密封装置は、前記外輪に取り付けられる芯金と、前記芯金に固定されるシール本体とを備える。前記シール本体は、前記内軸の軸方向一端に形成されたフランジ部の車両インナ側の側面と摺接する外側サイドリップと、当該外側サイドリップより径方向内側に設けられ前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接する内側サイドリップと、前記内軸の外周面と摺接するラジアルリップとを有している。前記外側サイドリップの側面のうち前記フランジ部の車両インナ側の側面と対向する側面において、当該サイドリップの先端から所定距離までの範囲をグリース非塗布領域としている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハブユニット(車輪用軸受装置)用の密封装置に関する。
自動車等の車両においては、車輪を回転自在に装着するためにハブユニットが用いられている。このハブユニットは、車体側に固定される外輪と、外輪の内周側に転動体を介して回転自在に支持されるハブ軸とを備えている。また、ハブ軸は、外輪の径方向内側に配置される内軸を有しており、この内軸の車両アウタ側の端部には径方向外側に延びる車輪取付用のフランジ部が形成されている。
かかるハブユニットでは、外輪とハブ軸との間の環状空間に転動体が配設されるが、当該転動体を収容する環状空間に水(泥水等)や異物が侵入するのを抑制するとともに、環状空間の内部を潤滑する潤滑剤が外部へ漏洩するのを抑制するために、当該環状空間の両端に密封装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−100826号公報
車両アウタ側に設けられる密封装置50として、図4に示されるように、金属製の芯金51と、例えばNBR等のゴム製のシール本体52とを備えたものがある。密封装置50は、外輪53の外輪本体54の車両アウタ側端部の内周面に嵌合して取り付けられている。シール本体52は、芯金51に加硫接着により固定されている。シール本体52は、内軸55の軸方向一端に形成されたフランジ部56の車両インナ側の側面56aと摺接する外側サイドリップ57と、当該外側サイドリップ57より径方向内側に設けられる内側サイドリップ58と、内軸55の外周面55aと摺接するラジアルリップ59とを有している。外側サイドリップ57及び内側サイドリップ58の先端領域であって、フランジ部56の車両インナ側の側面56aと対向する側面、並びに、ラジアルリップ59の先端領域であって、内軸55の外周面55aと対向する側面には、潤滑用のグリースGが塗布されている。なお、図4及び後出する図2〜3では、分かり易くするために、前記先端領域に塗布されたグリースGを誇張して描いている。
前記のような密封装置50が組み付けられたハブユニットを、例えば軸受の音を確認する音響検査のために回転(初期回転)させると、外側サイドリップ57に塗布されたグリースG、特にグリースG中の基油が遠心力によって大気側に飛び出ることがある。飛び出たグリースGがフランジ部等の周辺部品に付着すると外観上好ましくない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、初期回転時にサイドリップから大気側にグリースが飛散するのを抑制することができるハブユニット用の密封装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係るハブユニット用の密封装置(以下、単に「密封装置」ともいう)は、
(1)ハブ軸の内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用の密封装置であって、
前記外輪に取り付けられる芯金と、
前記芯金に固定されるシール本体と
を備え、
前記シール本体は、前記内軸の軸方向一端に形成されたフランジ部の車両インナ側の側面と摺接する外側サイドリップと、当該外側サイドリップより径方向内側に設けられ前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接する内側サイドリップと、前記内軸の外周面と摺接するラジアルリップとを有しており、
前記外側サイドリップの側面のうち前記フランジ部の車両インナ側の側面と対向する側面において、当該外側サイドリップの先端から所定距離までの範囲をグリース非塗布領域としている。
本発明の第1の観点に係る密封装置では、フランジ部の車両インナ側の側面と対向する側面において、当該外側サイドリップの先端から所定距離までの範囲をグリース非塗布領域としている。これにより、例えば、当該密封装置を装着したハブユニットの軸受の音を確認する音響検査のためにハブ軸を初期回転させたときに、前記フランジ部の側面と摺接している外側サイドリップの先端から遠心力によってグリースが大気側に飛び出る(飛散する)のを抑制することができる。その結果、飛散したグリースがフランジ部等の周辺部品に付着してハブユニットの外観を損ねるのを抑制することができる。
前記(1)の密封装置において、前記グリース非塗布領域を、前記密封装置をハブユニットに組み付けるときの初期接触領域とすることができる。締め代を有して外側サイドリップがフランジ部の車両インナ側の側面と初期接触する領域をグリース非塗布領域とすることで、ハブ軸を初期回転させたときに、前記フランジ部の側面と摺接している外側サイドリップの先端から遠心力によってグリースが大気側に飛び出る(飛散する)のを抑制することができる。
前記(1)又は(2)の密封装置において、前記グリース非塗布領域を、前記外側サイドリップの先端から0.1〜0.5mmまでの範囲とすることができる。外側サイドリップの先端から0.1〜0.5mmまでの範囲をグリース非塗布領域とすることで、ハブ軸を初期回転させたときに、前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接している外側サイドリップの先端から遠心力によってグリースが大気側に飛び出る(飛散する)のを抑制することができる。
前記(1)〜(3)の密封装置において、前記外側サイドリップの先端領域に、前記フランジ部の車両インナ側の側面との間に空隙を形成し得る薄肉部が形成されており、当該薄肉部の、前記フランジ部の車両インナ側の側面と対応する側面が前記グリース非塗布領域とされていることが望ましい。外側サイドリップの先端領域に薄肉部を設けて、当該薄肉部の先端をフランジ部の車両インナ側の側面と摺接させることで、かかる薄肉部を保護リップとして機能させることができ、初期回転時に外側サイドリップの先端からグリースが大気側に飛散しようとするのを当該薄肉部で抑制することができる。
本発明の第2の観点に係る密封装置は、
(5)ハブ軸の内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用の密封装置であって、
前記外輪に取り付けられる芯金と、
前記芯金に固定されるシール部材と
を備え、
前記シール部材は、前記内軸の軸方向一端に形成されたフランジ部の車両インナ側の側面と摺接する外側サイドリップと、当該外側サイドリップより径方向内側に設けられ前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接する内側サイドリップと、前記内軸の外周面と摺接するラジアルリップとを有しており、
前記外側サイドリップの先端領域に、前記フランジ部の車両インナ側の側面との間に空隙を形成し得る薄肉部が形成されており、当該薄肉部の、前記フランジ部の車両インナ側の側面と対応する側面がグリース非塗布領域とされている。
本発明の第2の観点に係る密封装置では、外側サイドリップの先端に、前記フランジ部の車両インナ側の側面との間に空隙を形成し得る薄肉部を形成し、この薄肉部の、前記フランジ部の車両インナ側の側面と対応する側面をグリース非塗布領域としている。これにより、例えば、当該密封装置を装着したハブユニットの軸受の音を確認する音響検査のためにハブ軸を初期回転させたときに、前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接している外側サイドリップの先端から遠心力によってグリースが大気側に飛び出る(飛散する)のを、保護リップとして機能する薄肉部で抑制することができる。その結果、飛散したグリースがフランジ部等の周辺部品に付着してハブユニットの外観を損ねるのを抑制することができる。
本発明の密封装置によれば、初期回転時にサイドリップから大気側にグリースが飛散するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る密封装置を含むハブユニットの断面説明図である。 図1に示される密封装置周辺の拡大断面説明図である。 本発明の他の実施形態に係る密封装置周辺の拡大断面説明図である。 従来の密封装置の断面説明図である。
以下、本発明の密封装置の実施形態について添付図面を参照しながら詳述する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る密封装置1を含むハブユニットHの断面説明図であり、図2は図1に示される密封装置1の周辺の拡大断面説明図である。ハブユニットHは、例えば自動車の車体側の懸架装置(ナックル)に取り付けられ、自動車の車輪を回転自在に支持する。ハブユニットHは、ハブ軸2と、外輪3と、転動体である玉4と、保持器5と、密封装置1、6とを備えている。
ハブ軸2は、内軸7と、内輪8とを備えている。内軸7は、本体部9と、フランジ部10とを有している。本体部9及びフランジ部10は、例えば機械構造用炭素鋼により製造されている。また、内輪8は、例えば高炭素クロム軸受鋼により製造されている。
本体部9は、軸方向に長い軸状の部材である。フランジ部10は、内軸7の本体部9の車両アウタ側の端部から径方向外側に延びて設けられており、円環形状を有している。フランジ部10には、周方向に沿って複数の孔11が形成されており、この孔11に、車輪取付用のボルト12が取り付けられている。フランジ部10には、図示しない車輪及びブレーキロータが取り付けられる。
内輪8は、環状の部材であり、本体部9の車両インナ側の端部に嵌合して取り付けられている。本体部9の車両アウタ側の外周面に内輪軌道面13aが形成され、内輪8の外周面に内輪軌道面13bが形成されている。
外輪3は、円筒状の部材であり、例えば機械構造用炭素鋼により製造されている。外輪3は、円筒形状である外輪本体14と、この外輪本体14から径方向外側に延びて設けられている固定用のフランジ部15とを有している。このフランジ部15が車体側部材であるナックル(図示せず)に固定されることで、外輪3を含むハブユニットHは当該ナックルに固定される。
ハブユニットHが車体側に取り付けられた状態で、ハブ軸2が有するフランジ部10側が車両の外側となる。換言すれば、図1の左側(フランジ部10側)が車両アウタ側となり、図1の右側が車両インナ側となる。また、図1の左右方向がハブユニットHの軸方向となる。
外輪3の内周面には、車両アウタ側の外輪軌道面16aと、車両インナ側の外輪軌道面16bとが形成されている。
車両アウタ側の外輪軌道面16aと内輪軌道面13aとが径方向において対向し、車両インナ側の外輪軌道面16bと内輪軌道面13bとが径方向において対向し、車両アウタ側及び車両インナ側それぞれの軌道面間に玉4が配置されている。玉4は軸方向に二列設けられており、各列の玉4は環状の保持器5によって保持されている。ハブ軸2と外輪3との間に複数の玉4が設けられていることで、外輪3は、ハブ軸2の本体部9の径方向外側において当該ハブ軸2と同心状に設けられた構成となる。
車両アウタ側の保持器5は、車両アウタ側の列に含まれる複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する。車両インナ側の保持器5は、車両インナ側の列に含まれる複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する。保持器5は、例えば合成樹脂で作製することができる。
密封装置1、6は、外輪3とハブ軸2との間に形成される空間であって、保持器5に保持された複数の玉4が配設される環状空間S内に外部から水(泥水等)や異物が侵入するのを抑制するとともに、環状空間Sの内部を潤滑する潤滑剤が外部へ漏洩するのを抑制するために当該環状空間Sの軸方向両端に設けられている。
車両インナ側の密封装置6は、環状のシール部材17と、環状のスリンガ18とで構成されている。シール部材17は、金属製の芯金19と、例えばNBR等のゴム製のシール本体20とを有している。シール部材17は、外輪3の外輪本体14の車両インナ側端部の内周面に嵌合して取り付けられている。スリンガ18は、ハブ軸2を構成する内輪8の車両インナ側端部の外周面に締り嵌めの状態で嵌合して取り付けられている。
本実施形態に係る車両アウタ側の密封装置1は、図2に示されるように、金属製の芯金21と、例えばNBR等のゴム製のシール本体22とを有している。密封装置6は、外輪3の外輪本体14の車両アウタ側端部の内周面14aに嵌合して取り付けられている。
芯金21は、外輪3の外輪本体14の車両アウタ側端部の内周面14aに嵌合される円筒部23と、この円筒部23の車両アウタ側端から車両アウタ側且つ径方向内側に延びる曲げ部24と、この曲げ部24の径方向内側端から径方向内側に延びる環状部25とを有している。
シール本体22は、径方向の外側から内側に向けて順に外側サイドリップ26と、内側サイドリップ27と、ラジアルリップ28とを有している。外側サイドリップ26及び内側サイドリップ27は、フランジ部10の車両インナ側の側面10aに対向して設けられている。ラジアルリップ28は、内軸7の本体部9の外周面9aに対向して設けられている。外側サイドリップ26及び内側サイドリップ26の形状及びサイズは、密封装置1がハブ軸2に取り付けられたときに、それらの車両アウタ側先端がフランジ部10の車両インナ側の側面10aに締め代を有して初期接触するように設定されている。同様にラジアルリップ28は内軸7の本体部9の外周面9aに締め代を有して初期接触するように設定されている。
前記外側サイドリップ26及び内側サイドリップ27の先端領域、より詳細には、当該外側サイドリップ26及び内側サイドリップ26の側面のうちフランジ部10の車両インナ側の側面10aと対向する側面における先端領域には、潤滑用のグリースGが塗布されている。また、ラジアルリップ28の先端領域、より詳細には、当該ラジアルリップ28の側面のうち内軸7の本体部9の外周面9aと対向する側面における先端領域にも、潤滑用のグリースGが塗布されている。
本実施形態に係る密封装置1では、外側サイドリップ26の側面のうち前記フランジ部10の車両インナ側の側面10と対向する側面26aにおいて、当該外側サイドリップ26の先端から所定距離までの範囲をグリースを塗布しないグリース非塗布領域Nとしている。この所定距離までの範囲は、本発明において特に限定されるものではないが、例えば、外側サイドリップ26をフランジ部10の車両インナ側の側面10aに締め代を有して当接させる領域である初期接触領域とすることができる。外側サイドリップの形状やサイズにもよるが、かかる所定距離は、例えば0.1〜0.5mmとすることができる。このような初期接触領域又は先端から0.1〜0.5mmまでの範囲をグリース非塗布領域とすることで、密封装置1を装着したハブユニットHの軸受の音を確認する音響検査のためにハブ軸2を初期回転させたときに、前記フランジ部10の側面10aと摺接している外側サイドリップ26の先端から遠心力によってグリースGが大気側に飛び出る(飛散する)のを抑制することができる。その結果、飛散したグリースGがフランジ部10等の周辺部品に付着してハブユニットHの外観を損ねるのを抑制することができる。
車両アウタ側の密封装置では、初期回転時に外側サイドリップのグリースGが大気側に流出又は飛散し易いが、本実施形態に係る密封装置1では、外側サイドリップ26の先端領域にグリースが存在しておらず、初期回転時には、内側サイドリップ27から外側サイドリップ26に流れたグリースGが当該外側サイドリップ26の初期潤滑の役割を果たしている。そして、中長期的には、外側サイドリップ26に塗布したグリースGが当該外側サイドリップ26の潤滑を行う。
〔第2実施形態〕
図3は、本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係る密封装置30周辺の拡大断面説明図である。この実施形態では、外側サイドリップの先端部の形状が図1〜2に示される実施形態と異なっている。したがって、図3において、図1〜2に示される実施形態と共通する構成ないし要素には同じ参照符号を付し、簡単のため、それらについての説明は省略する。
本実施形態に係る密封装置30では、外側サイドリップ31の先端に、フランジ部10の車両インナ側の側面10aとの間に空隙を形成し得る薄肉部32が形成されている。そして、前記フランジ部10の車両インナ側の側面10aと対向する前記薄肉部32の側面32aがグリース非塗布領域とされている。薄肉部32は、外側サイドリップ31の先端領域の内、フランジ部10の車両インナ側の側面10aと対向する側の側面を除肉して凹所とすることで形成されている。保護リップとして機能する薄肉部32の厚さtは、当該薄肉部32の根元部分における外側サイドリップ26の厚さTの、例えば10〜50%とすることができる。また、薄肉部32の長さLは、第1実施形態における初期接触領域と同程度の長さとすることができる。
外側サイドリップ31の先端に、前記フランジ部10の側面10aとの間に空隙を形成し得る薄肉部32を形成し、この薄肉部32の、前記フランジ部10の側面10aと対向する側面32aをグリース非塗布領域とすることにより、例えば、当該密封装置30を装着したハブユニットHの軸受の音を確認する音響検査のためにハブ軸2を初期回転させたときに、前記フランジ部10の車両インナ側の側面10aと摺接している外側サイドリップ30の先端から遠心力によってグリースGが大気側に飛び出る(飛散する)のを、保護リップとして機能する前記薄肉部32により抑制することができる。その結果、飛散したグリースGがフランジ部10の側面10a等に付着してハブユニットHの外観を損ねるのを抑制することができる。
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、密封装置1の芯金21を円筒部、曲げ部及び環状部とで構成しているが、芯金の形状は適宜変更することができる。
1 : 密封装置
2 : ハブ軸
3 : 外輪
4 : 玉(転動体)
5 : 保持器
6 : 密封装置
7 : 内軸
8 : 内輪
9 : 本体部
10 : フランジ部
10a: 側面(車両インナ側の側面)
11 : 孔
12 : ボルト
13a: 内輪軌道面
13b: 内輪軌道面
14 : 外輪本体
15 : フランジ部
16a: 外輪軌道面
16b: 外輪軌道面
17 : シール部材
18 : スリンガ
19 : 芯金
20 : シール本体
21 : 芯金
22 : シール本体
23 : 円筒部
24 : 曲げ部
25 : 環状部
26 : 外側サイドリップ
27 : 内側サイドリップ
28 : ラジアルリップ
30 : 密封装置
31 : 外側サイドリップ
32 : 薄肉部
H : ハブユニット
N : 非塗布領域
S : 環状空間

Claims (5)

  1. ハブ軸の内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用の密封装置であって、
    前記外輪に取り付けられる芯金と、
    前記芯金に固定されるシール本体と
    を備え、
    前記シール本体は、前記内軸の軸方向一端に形成されたフランジ部の車両インナ側の側面と摺接する外側サイドリップと、当該外側サイドリップより径方向内側に設けられ前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接する内側サイドリップと、前記内軸の外周面と摺接するラジアルリップとを有しており、
    前記外側サイドリップの側面のうち前記フランジ部の車両インナ側の側面と対向する側面において、当該外側サイドリップの先端から所定距離までの範囲をグリース非塗布領域としている、ハブユニット用の密封装置。
  2. 前記グリース非塗布領域は、前記密封装置をハブユニットに組み付けるときの初期接触領域である、請求項1に記載のハブユニット用の密封装置。
  3. 前記グリース非塗布領域は、前記外側サイドリップの先端から0.1〜0.5mmまでの範囲である、請求項1又は請求項2に記載のハブユニット用の密封装置。
  4. 前記外側サイドリップの先端領域に、前記フランジ部の車両インナ側の側面との間に空隙を形成し得る薄肉部が形成されており、当該薄肉部の、前記フランジ部の車両インナ側の側面と対応する側面が前記グリース非塗布領域とされている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のハブユニット用の密封装置。
  5. ハブ軸の内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用の密封装置であって、
    前記外輪に取り付けられる芯金と、
    前記芯金に固定されるシール部材と
    を備え、
    前記シール部材は、前記内軸の軸方向一端に形成されたフランジ部の車両インナ側の側面と摺接する外側サイドリップと、当該外側サイドリップより径方向内側に設けられ前記フランジ部の車両インナ側の側面と摺接する内側サイドリップと、前記内軸の外周面と摺接するラジアルリップとを有しており、
    前記外側サイドリップの先端領域に、前記フランジ部の車両インナ側の側面との間に空隙を形成し得る薄肉部が形成されており、当該薄肉部の、前記フランジ部の車両インナ側の側面と対応する側面がグリース非塗布領域とされている、ハブユニット用の密封装置。



















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