JP2021017749A - 見切材、それを備えた開口部構造及びその施工方法 - Google Patents

見切材、それを備えた開口部構造及びその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コーキング切れの発生を抑制する。【解決手段】建築物の開口部に設けられた枠材の正面及び背面に長さ方向に延びるように形成された溝部に取り付けられる見切材20であって、溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部15と、溝部から突出する嵌合部15の部分に固定され、開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部16とを備え、板状部16が固定された嵌合部15の開口部M側の角部Cには、長さ方向に沿って延びるように切欠部Nが設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、見切材、それを備えた開口部構造及びその施工方法に関するものである。
従来より、建築物の開口部に開き戸、引き戸、窓等の建具を取り付ける際には、その建具を支持するための枠材が開口部に設けられている。ここで、建築物の開口部においては、開口部の周囲の壁面と枠材とを繋ぐ部分に見切材を設置することがある。
例えば、特許文献1には、クロスを貼る壁面に使用され、見切の突出量を調節するための溝を有している見切枠本体に用いる見切において、溝に嵌入され、嵌入される量によって突出量を調節する嵌入材と、溝から突出する側にある嵌入材の端面を被覆し、嵌入材の厚みよりも薄いシート状の部材とを備えた見切(見切材)が開示されている。
特開2017−53108号公報
ところで、上記特許文献1に開示された見切材を備えた開口部構造において、クロスの端部を見切材の側面に巻き込んで貼り付け、クロスの端部と見切枠本体(枠材)との間にコーキング材を注入する場合には、例えば、開口部に取り付けた建具の開閉動作により、枠材に歪みや変形等が生じて、コーキング切れが発生するおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コーキング切れの発生を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る見切材は、建築物の開口部に設けられた枠材の正面及び背面に長さ方向に延びるように形成された溝部に取り付けられる見切材であって、上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、建築物の開口部に取り付けられた枠材の正面及び背面の溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部を備えているので、建築物の壁の厚さに応じて、枠材の溝部に対する嵌合部の突出量を調節することにより、開口部の周囲の壁面と見切材の表面とを合わせることができる。また、溝部から突出する嵌合部の部分に固定されて開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部を備えているので、板状部、及びその板状部から露出する壁面を覆うように壁面仕上材を施工することにより、壁面、枠材及び見切材(嵌合部)に囲まれた空間が遮蔽され、枠材を目立たなくすることができる。さらに、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられているので、壁面仕上材を壁面及び板状部の表面に施工する際に壁面仕上材を切欠部の内部まで巻き込むように施工し、壁面仕上材の端部を覆うように切欠部にコーキング材を注入することにより、壁面仕上材の端部のめくれを抑制することができる。ここで、コーキング材は、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部の切欠部に注入することにより、枠材から離間して配置されるので、仮に、開口部に取り付けた建具の開閉動作により、枠材に歪みや変形等が生じても、見切材への影響が少ないため、コーキング切れの発生を抑制することができる。
上記切欠部は、横断面視でL字状に切り欠かれていてもよい。
上記の構成によれば、切欠部が横断面視でL字状に切り欠かれているので、壁面仕上材の端部近傍の表面において、見切材の切欠部の端縁に沿って、例えば、定規を当てることによって、壁面仕上材を壁面及び板状部の表面に施工する際に壁面仕上材を切欠部の側面まで覆うように施工し易くすることができる。さらに、切欠部の底面において、壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材を注入することにより、壁面仕上材の端部のめくれを具体的に抑制することができる。
上記板状部の上記嵌合部に固定されていない部分には、複数の貫通孔が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、板状部の嵌合部に固定されていない部分に複数の貫通孔が設けられているので、壁下地材(開口部の周囲の壁面)と見切材(板状部)との密着性を向上させることができる。
また、本発明に係る開口部構造は、建築物の開口部に設けられ、正面及び背面に長さ方向に延びるように溝部が形成された枠材と、上記溝部に取り付けられた見切材とを備えた開口部構造であって、上記見切材は、上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられ、上記板状部、及び該板状部から露出する上記壁面を覆うように壁面仕上材が設けられ、上記切欠部には、上記壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、見切材は、建築物の開口部に取り付けられた枠材の正面及び背面の溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部を備えているので、建築物の壁の厚さに応じて、枠材の溝部に対する嵌合部の突出量を調節することにより、開口部の周囲の壁面と見切材の表面とを合わせることができる。また、見切材は、溝部から突出する嵌合部の部分に固定されて開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部を備え、板状部、及びその板状部から露出する壁面を覆うように壁面仕上材が設けられているので、壁面、枠材及び見切材(嵌合部)に囲まれた空間が遮蔽され、枠材を目立たなくすることができる。さらに、見切材において、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられ、切欠部には、壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材が設けられているので、壁面仕上材の端部のめくれを抑制することができる。ここで、コーキング材は、見切材における嵌合部の角部の切欠部において、壁面仕上材の端部を覆うように設けられ、枠材から離間して配置されるので、仮に、開口部に取り付けた建具の開閉動作により、枠材に歪みや変形等が生じても、見切材への影響が少ないため、コーキング切れの発生を抑制することができる。
上記切欠部は、横断面視でL字状に切り欠かれており、上記壁面仕上材は、上記切欠部の側面を覆うように設けられ、上記コーキング材は、上記切欠部の底面において、上記壁面仕上材の端部を覆うように設けられていてもよい。
上記の構成によれば、切欠部が横断面視でL字状に切り欠かれ、壁面仕上材が切欠部の側面を覆うように設けられているので、壁面仕上材の端部近傍の表面において、見切材の切欠部の端縁に沿って、例えば、定規を当てることによって、壁面仕上材を容易に施工することができる。また、コーキング材が切欠部の底面において壁面仕上材の端部を覆うように設けられているので、壁面仕上材の端部のめくれを抑制することができる。
また、本発明に係る開口部構造の施工方法は、建築物の開口部に設けられ、正面及び背面に長さ方向に延びるように溝部が形成された枠材と、上記溝部に取り付けられた見切材とを備え、上記見切材は、上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられた開口部構造の施工方法であって、上記開口部に上記枠材を取り付ける枠材取付工程と、上記枠材の上記溝部に上記見切材の嵌合部を嵌合させる見切材嵌合工程と、上記板状部、及び該板状部から露出する上記壁面を覆うように壁面仕上材を施工する壁面仕上工程と、上記切欠部に上記壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材を注入するコーキング処理工程とを備えることを特徴とする。
上記の方法によれば、見切材は、枠材取付工程で建築物の開口部に取り付ける枠材の正面及び背面の溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部を備えているので、見切材嵌合工程において、建築物の壁の厚さに応じて、枠材の溝部に対する嵌合部の突出量を調節することにより、開口部の周囲の壁面と見切材の表面とを合わせることができる。また、見切材は、溝部から突出する嵌合部の部分に固定されて開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部を備えているので、壁面仕上工程において、板状部、及びその板状部から露出する壁面を覆うように壁面仕上材を施工することにより、壁面、枠材及び見切材(嵌合部)に囲まれた空間が遮蔽され、枠材を目立たなくすることができる。さらに、見切材において、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられているので、壁面仕上工程において、壁面仕上材を切欠部の内部まで巻き込むように施工し、コーキング処理工程において、壁面仕上材の端部を覆うように切欠部にコーキング材を注入して、壁面仕上材の端部のめくれを抑制することができる。ここで、コーキング材は、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部の切欠部に注入することにより、枠材から離間して配置されるので、仮に、開口部に取り付けた建具の開閉動作により、枠材に歪みや変形等が生じても、見切材への影響が少ないため、コーキング切れの発生を抑制することができる。
本発明によれば、見切材において、板状部が固定された嵌合部の開口部側の角部に長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられているので、コーキング切れの発生を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る見切材を備えた開口部構造の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る見切材を嵌合させる枠材及びその周囲の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る見切材の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る見切材を備えた開口部構造の施工方法を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《第1の実施形態》
図1〜図4は、本発明に係る見切材、それを備えた開口部構造及びその施工方法の第1の実施形態を示している。ここで、図1は、本実施形態の見切材20を備えた開口部構造50の斜視図である。また、図2は、見切材20を嵌合させる枠材10及びその周囲の構造を示す断面図である。また、図3は、見切材20の斜視図である。
開口部構造50は、図1及び図2に示すように、建築物の矩形状の開口部Mの3辺に取り付けられた3方の枠材10と、3方の枠材10の開口部M側の側面に取り付けられた戸当材11と、枠材(一方の縦枠)10の開口部M側の側面に蝶番を介して取り付けられたドア12と、3方の枠材10の正面Fa及び背面Fbに取り付けられた一対の見切材20とを備えている。ここで、開口部Mの周囲には、図2に示すように、互いに平行に直立するように一対の柱30が設けられ、一対の柱30の間にまぐさ(不図示)が設けられている。さらに、一対の柱30及びまぐさの表面(正面/背面)には、図1及び図2に示すように、石膏ボート等の壁材31が、例えば、接着材及びピンタッカーを用いて、貼り付けられている。
枠材10は、例えば、木材、合板、中密度繊維板、パーティクルボード、集成材等の木質材料により構成され、図1及び図2に示すように、その正面及び背面に長さ方向に延びるように溝部Gが形成されている。また、枠材10は、例えば、接着材及びピンタッカーを用いて、飼い木25を介して、一対の柱30(及びまぐさ)に固定されている。ここで、枠材10は、上枠及び一対の縦枠の3方の枠を構成している。
戸当材11は、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等の樹脂材料により中空に設けられている。
見切材20は、図1〜図3に示すように、溝部Gに嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部15と、溝部Gから突出する嵌合部15の部分に固定されて板状に設けられた板状部16と、嵌合部15の開口部M側の表面に設けられた樹脂層17とを備えている。
嵌合部15は、例えば、木材、合板、中密度繊維板、パーティクルボード、集成材等の木質材料により構成されている。また、板状部16が固定された嵌合部15の開口部M側の角部Cには、図3に示すように、長さ方向に沿って延びるように切欠部Nが設けられている。ここで、切欠部Nは、図2に示すように、横断面視でL字状に切り欠かれている。また、切欠部Nの底面Bには、図1に示すように、クロス42の端部を覆うようにコーキング材45が設けられている。
板状部16は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂材料により構成され、図1及び図2に示すように、開口部Mの周囲の壁面、すなわち、壁材31の壁面Wに接触するように設けられている。また、板状部16の嵌合部15に固定されていない部分には、図3に示すように、複数の貫通孔Hが設けられている。さらに、板状部16の表面、及び板状部16から露出する壁材31の壁面Wには、それらを覆うように、壁面仕上材として、クロス42がパテ41を介して貼り付けられている。ここで、クロス42は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂材料により構成され、図1に示すように、切欠部Nの側面Sを覆うように設けられている。
なお、本実施形態では、嵌合部15及び板状部16が異なる材料により別体に設けられた構成を例示したが、例えば、樹脂材料の押出成形により、嵌合部15及び板状部16が同じ材料で一体に設けられていてもよい。
樹脂層17は、図3に示すように、切欠部Nの側面S及び底面Bにも設けられ、例えば、押出成形により、板状部16と一体に形成され、クロス42と同系色の樹脂材料により構成されている。ここで、切欠部Nの側面Sにおける樹脂層17の表面には、クロス42との密着性を向上させるために、クラフト紙を貼り付けてもよい。なお、本実施形態では、板状部16と一体に形成された樹脂層17を例示したが、樹脂層17は、板状部16に繋がるように設けられたクロス42と同系色の樹脂シート(例えば、オレフィン樹脂シート等)や他の樹脂により形成されていてもよい。さらに、このように、樹脂層17が板状部16と一体に形成されていない場合には、樹脂層17を枠材10と同系色の樹脂材料により構成してもよい。
上述した開口部構造50は、例えば、建築物の室内において、開口部Mの周囲の壁の厚さに応じて、枠材10の溝部Gに対する嵌合部15の突出量を調節することにより、開口部Mの周囲の壁面Wと見切材20の表面とを面一又は略面一に合わせるように構成され、汎用性を有している。
次に、本実施形態の開口部構造50の施工方法について説明する。ここで、図4の開口部構造50の施工方法を示す斜視図である。なお、本実施形態の開口部構造50の施工方法は、枠材取付工程、見切材嵌合工程、壁面仕上工程及びコーキング処理工程を備える。
<枠材取付工程>
開口部Mに設けられた一対の柱30(及びまぐさ)に、例えば、接着材及びピンタッカーを用いて、飼い木25を介して、一対の縦枠(及び上枠)を固定することにより、開口部Mに枠材10を取り付ける。
<見切材嵌合工程>
上記枠材取付工程で取り付けた3方の枠材10の各溝部Gに、図4に示すように、見切材20の嵌合部15を嵌合させ、開口部Mの周囲の壁材31の壁面Wに見切材20の板状部16を接触させるように溝部Gに対する嵌合部15の突出量を調節した後に、例えば、接着材を用いて、各溝部Gに見切材20の嵌合部15を固定する。
<壁面仕上工程>
上記見切材嵌合工程で嵌合部15を固定した見切り材20の板状部16の表面及び開口部Mの周囲の壁材31の壁面Wにパテ41を複数回塗布して、下地処理を行った後に、板状部16、及び板状部16から露出する壁面Wを覆うように、クロス42を貼り付けることにより、壁面仕上材を施工する。ここで、クロス42を貼り付ける際には、クロス42の端部が見切材20の切欠部Nの側面Sを覆うように、図4に示すように、クロス42を切欠部Nの内部まで巻き込んだ状態に施工する。
<コーキング処理工程>
上記壁面仕上工程で貼り付けたクロス42の端部を覆うように、見切材20の切欠部Nの底面Bに、例えば、変成アクリル樹脂等からなるコーキング材45(図1参照)を注入する。その後、枠材10に戸当材11及びドア12等を取り付ける。
以上のようにして、本実施形態の開口部構造50を施工することができる。
以上説明したように、本実施形態の見切材20、それを備えた開口部構造50及びその施工方法によれば、見切材20は、枠材取付工程で建築物の開口部Mに取り付ける枠材10の正面Fa及び背面Fbの溝部Gに嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部15を備えているので、見切材嵌合工程において、建築物の壁の厚さに応じて、枠材10の溝部Gに対する嵌合部15の突出量を調節することにより、開口部Mの周囲の壁面Wと見切材20の表面とを合わせることができる。また、見切材20は、溝部Gから突出する嵌合部15の部分に固定されて開口部Mの周囲の壁面Wに接触するように板状に設けられた板状部16を備えているので、壁面仕上工程において、板状部16、及び板状部16から露出する壁面Wを覆うようにクロス42を施工することにより、壁面W、枠材10及び見切材20(嵌合部15)に囲まれた空間が遮蔽され、枠材10を目立たなくすることができる。さらに、見切材20において、板状部16が固定された嵌合部15の開口部側の角部Cには、長さ方向に沿って延びるように切欠部Nが設けられているので、壁面仕上工程において、クロス42を切欠部Nの内部まで巻き込むように施工し、コーキング処理工程において、クロス42の端部を覆うように切欠部Nにコーキング材45を注入して、クロス42の端部のめくれを抑制することができる。ここで、コーキング材45は、板状部16が固定された嵌合部15の開口部M側の角部Cの切欠部Nに注入することにより、枠材10から離間して配置されるので、仮に、開口部Mに取り付けたドア12の開閉動作により、枠材10に歪みや変形等が生じても、見切材20への影響が少ないため、コーキング切れの発生を抑制することができる。
また、本実施形態の見切材20、それを備えた開口部構造50及びその施工方法によれば、嵌合部15の開口部M側の表面に樹脂層17が設けられているので、嵌合部15自体が樹脂層17により遮蔽され、見映えを良くすることができる。
また、本実施形態の見切材20、それを備えた開口部構造50及びその施工方法によれば、板状部16の嵌合部15に固定されていない部分に複数の貫通孔Hが設けられているので、壁材31の壁面Wと板状部16との密着性を向上させることができる。
《その他の実施形態》
上記第1の実施形態では、左右の縦枠及び上枠の3方の枠材を備えた開口部構造を例示したが、本発明は、左右の縦枠、上枠及び下枠の4方の枠材を備えた開口部構造にも適用することができる。
上記第1の実施形態では、開き戸に対する開口部構造を例示したが、本発明は、引き戸や窓等のその他の建具に対する開口部構造にも適用することができる。
上記第1の実施形態では、壁面仕上材としてクロスが施工された開口部構造を例示したが、本発明は、壁面仕上材として塗り壁が施工された開口部構造にも適用することができる。
以上説明したように、本発明は、コーキング切れの発生を抑制することができるので、極めて有用である。
B (切欠部の)底面
C 角部
Fa 正面
Fb 背面
G 溝部
H 貫通孔
M 開口部
N 切欠部
S (切欠部の)側面
W 壁面
10 枠材
15 嵌合部
16 板状部
17 樹脂層
20 見切材
42 クロス(壁面仕上材)
45 コーキング材
50 開口部構造

Claims (6)

  1. 建築物の開口部に設けられた枠材の正面及び背面に長さ方向に延びるように形成された溝部に取り付けられる見切材であって、
    上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、
    上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、
    上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられていることを特徴とする見切材。
  2. 請求項1に記載された見切材において、
    上記切欠部は、横断面視でL字状に切り欠かれていることを特徴とする見切材。
  3. 請求項1又は2に記載された見切材において、
    上記板状部の上記嵌合部に固定されていない部分には、複数の貫通孔が設けられていることを特徴とする見切材。
  4. 建築物の開口部に設けられ、正面及び背面に長さ方向に延びるように溝部が形成された枠材と、
    上記溝部に取り付けられた見切材とを備えた開口部構造であって、
    上記見切材は、
    上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、
    上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、
    上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられ、
    上記板状部、及び該板状部から露出する上記壁面を覆うように壁面仕上材が設けられ、
    上記切欠部には、上記壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材が設けられていることを特徴とする開口部構造。
  5. 請求項4に記載された開口部構造において、
    上記切欠部は、横断面視でL字状に切り欠かれており、
    上記壁面仕上材は、上記切欠部の側面を覆うように設けられ、
    上記コーキング材は、上記切欠部の底面において、上記壁面仕上材の端部を覆うように設けられていることを特徴とする開口部構造。
  6. 建築物の開口部に設けられ、正面及び背面に長さ方向に延びるように溝部が形成された枠材と、
    上記溝部に取り付けられた見切材とを備え、
    上記見切材は、
    上記溝部に嵌合するように角棒状に設けられた嵌合部と、
    上記溝部から突出する上記嵌合部の部分に固定され、上記開口部の周囲の壁面に接触するように板状に設けられた板状部とを備え、
    上記板状部が固定された上記嵌合部の上記開口部側の角部には、長さ方向に沿って延びるように切欠部が設けられた開口部構造の施工方法であって、
    上記開口部に上記枠材を取り付ける枠材取付工程と、
    上記枠材の上記溝部に上記見切材の嵌合部を嵌合させる見切材嵌合工程と、
    上記板状部、及び該板状部から露出する上記壁面を覆うように壁面仕上材を施工する壁面仕上工程と、
    上記切欠部に上記壁面仕上材の端部を覆うようにコーキング材を注入するコーキング処理工程とを備えることを特徴とする開口部構造の施工方法。
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