JP2021017667A - 混紡糸、パイル織物、混紡糸製造方法およびパイル織物製造方法 - Google Patents

混紡糸、パイル織物、混紡糸製造方法およびパイル織物製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】抗菌効果および防臭効果を長期に亘って発揮し続けることができる混紡糸およびパイル織物、ならびにこれらの製造方法を提供する。【解決手段】パイル織物は、地経糸および地緯糸と、パイル糸と、によって形成されている。パイル糸は、混紡糸6によって構成されている。混紡糸6は、綿繊維7と抗菌繊維8とが互いに混ざり合った混紡糸である。抗菌繊維8は、たとえば抗菌レーヨンである。混紡糸6における、抗菌繊維8の含有割合はたとえば50%である。すなわち、混紡糸6において、綿繊維7と抗菌繊維8とが、たとえば1:1の割合で混ざり合っている。混紡糸6は、綿繊維と抗菌繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成するのではなく、綿繊維7と抗菌繊維8とが互いに混ざり合った形で最小単位の構成糸9に含まれている。混紡糸6は、複数本の構成糸9を撚り合わせることによって構成されている。【選択図】図1B

Description

この発明は、混紡糸、パイル織物、混紡糸製造方法およびパイル織物製造方法に関する。パイル織物の一例は、タオル、タオルケット、タオルシーツ、タオル地カバー、タオル地浴衣である。また、タオルは、ハンドタオル、フェイスタオル、ボディタオル、バスタオル、スポーツタオル、ビーチタオル等を含む。
従来から、抗菌性能や防臭性能を有する、抗菌タオル等の抗菌パイル織物が知られている。
下記特許文献1には、生地を構成する繊維の表面に、抗菌防臭加工層を形成したタオルが記載されている。
下記特許文献2には、綿繊維と、抗菌および防臭などの衛生機能が付加された機能性繊維との混紡糸を、パイル糸に用いた両面カットパイル織物が記載されている。
実用新案登録第3161021号公報 特開2014−25169号公報
特許文献1では、縫製後のタオルを、抗菌防臭剤と白金ナノコロイド水溶液との混合液に浸漬することにより、タオルの表面に抗菌防臭加工層を形成している。しかし、特許文献1の構成では、洗濯回数を重ねるにしたがって、タオルの表面から抗菌防臭加工層が剥離してしまう。そのため、抗菌効果および脱臭効果を長期に亘って持続させることはできない。
一方、特許文献2では、綿繊維と機能性レーヨン繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成している(特許文献2の図2および図3参照)。パイル抜けに伴って、機能性レーヨン繊維の糸が主として抜け落ちる場合、パイル抜けに伴って、抗菌効果および防臭効果が低下するおそれもある。すなわち、特許文献2の手法を採用しても、長期に亘って抗菌効果および防臭効果を発揮し続けることができない場合がある。
そこで、この発明の目的は、抗菌効果および防臭効果を長期に亘って発揮し続けることができる混紡糸およびパイル織物ならびにこれらの製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、綿繊維と抗菌繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成するのではなく、綿繊維と抗菌繊維とが互いに混ざり合った形で前記構成糸に含まれている混紡糸を提供する。
請求項2に記載の発明は、前記抗菌繊維の含有割合が30%以上である、請求項1に記載の混紡糸である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の混紡糸をパイル糸として用いて織られた、パイル織物を提供する。
請求項4に記載の発明は、混紡糸を製造する方法であって、綿繊維に抗菌繊維を混ぜ合わせて混合繊維を形成する混合工程と、前記混合繊維を用いてスライバーを形成する梳綿工程と、前記スライバーに基づいて前記混紡糸を形成する後紡工程と、を含む、混紡糸製造方法である。
請求項5に記載の発明は、前記混合繊維における前記抗菌繊維の含有割合が30%以上である、請求項4に記載の混紡糸製造方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の混紡糸製造方法によって製造された混紡糸をパイル糸として用いて織ることにより、パイル織物を製造する製織工程をさらに含む、パイル織物製造方法を提供する。
請求項7に記載の発明は、前記製織工程に先立って、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有する糊を用いて、前記パイル糸を糊付けするサイジング工程をさらに含む、請求項6に記載のパイル織物製造方法である。
請求項8に記載の発明は、前記製織工程の後、前記パイル織物を洗浄する洗浄工程と、洗浄後の前記パイル織物を乾燥する乾燥工程と、前記洗浄工程の後前記乾燥工程に先立って、前記パイル織物に酸性処理を施す酸性処理工程と、さらに含む、請求項6または7に記載のパイル織物製造方法である。
請求項9に記載の発明は、前記製織工程の後、前記パイル織物を洗浄する洗浄工程と、前記洗浄工程が、酸性洗剤または中性洗剤を用いて前記パイル織物を洗浄する工程を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載のパイル織物製造方法である。
請求項10に記載の発明は、前記製織工程の後、前記パイル織物を染色する染色工程と、染色後の前記パイル織物を洗浄する染色後洗浄工程と、を含み、前記染色後洗浄工程が、熱湯を用いて前記パイル織物を洗浄する工程を含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載のパイル織物製造方法である。
請求項1の構成によれば、混紡糸において、綿繊維と抗菌繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成するのではなく、綿繊維と抗菌繊維とが互いに混ざり合った形で最小単位の構成糸に含まれている。抗菌繊維が混紡糸に含まれているので、抗菌効果および防臭効果を発揮できる。また、綿繊維と抗菌繊維とが互いに混ざり合った形で最小単位の構成糸に含まれているので、各構成糸に漏れなく抗菌繊維が含まれている。そのため、使用に伴う構成糸の抜けによって、混紡糸が痩せてきた場合であっても、抗菌効果および防臭効果を発揮できる。そのため、抗菌効果および防臭効果を長期に亘って発揮し続けることができる。
請求項2の構成によれば、抗菌繊維の含有割合が30%以上になると、洗濯回数が多くなっても、混紡糸が抗菌効果および防臭効果を発揮する。抗菌繊維の含有割合が30%未満では、洗濯回数が多くなると、混紡糸が抗菌効果および防臭効果を発揮しないこともある。
請求項3の構成によれば、前記の混紡糸を用いてパイル織物を形成するので、そのため、パイル織物が痩せてきた場合であっても、抗菌効果および防臭効果を発揮できる。そのため、長期にわたって抗菌効果および防臭効果を持続できる。
請求項4の方法によれば、綿繊維に抗菌繊維を混ぜ合わせて混紡糸を形成し、その
混紡糸を用いて、抗菌繊維を含むスライバーを形成する。そして、そのスライバーに基づいて混紡糸が形成される。
スライバーの元になる混合繊維が綿繊維と抗菌繊維とを含むので、混紡糸を構成する各構成糸に漏れなく抗菌繊維が含まれている。そのため、使用に伴う構成糸の抜けによって、混紡糸が痩せてきた場合であっても、抗菌効果および防臭効果を発揮できる。そのため、長期にわたって抗菌効果および防臭効果を持続できる。
また、梳綿工程に先立って綿繊維と抗菌繊維とを混ぜ合わせるので、梳綿工程やそれ以降の工程で綿繊維と抗菌繊維とを混ぜ合わせる場合と比較して、混紡糸中に抗菌繊維を均一に分散させることができる。
請求項5の方法によれば、請求項2に関連して記載した作用効果と同等の作用効果を奏する。
請求項6の方法によれば、請求項3に関連して記載した作用効果と同等の作用効果を奏する。
請求項7の方法によれば、サイジング工程において、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有する糊が用いられる。
澱粉を含有する糊(澱粉糊)をサイジング工程において用いた場合、製織工程後の洗浄によって十分に糊を洗い落とすことができず、洗浄後に糊が残留するおそれがある。澱粉糊は菌の温床になることがあるので、澱粉糊を糊として使用する場合、菌の増殖を抑制できないことがある。パイル織物の洗濯回数を重ねることによってやがて糊落し、抗菌効果および防臭効果を発揮するようになるのであるが、少なくともパイル織物完成後の初期の段階において、抗菌効果を十分に発揮できない。
この方法によれば、糊が、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有している。糊が蝋を含有しているので、澱粉糊を糊として用いた場合と同様の、「パリット」感を付与できる。また、糊が、プロピレン液と蝋とを含有する場合には、糊が洗い流れ易いので、洗浄によって容易に糊を落とすことができる。また、糊によって菌を増殖させる効果はないから、万一、糊が残留した場合であっても、菌が増殖することはない。これらにより、パイル織物完成後の初期の段階から抗菌状態を十分に発揮できる。
請求項8の方法によれば、洗浄工程の後前記乾燥工程に先立って、パイル織物に酸性処理が施される。
本願発明者らは、抗菌繊維を有するパイル織物がアルカリ性を呈している場合、抗菌効果および脱臭効果を阻害することを知得した。パイル織物が酸性を呈するように、乾燥前のパイル織物に対し酸性処理を施している。これにより、抗菌効果および脱臭効果を阻害することがない。ゆえに、十分に高い抗菌効果および脱臭効果を発揮できる。
請求項9の方法によれば、洗浄工程において、酸性洗剤または中性洗剤を用いてパイル織物が洗浄される。すなわち、洗浄工程において、アルカリ性洗剤が用いられない。
本願発明者らは、抗菌繊維を有するパイル織物がアルカリ性を呈している場合、抗菌効果および脱臭効果を阻害することを知得した。パイル織物がアルカリ性を呈さないように、酸性洗剤または中性洗剤を用いてパイル織物を洗浄している。これにより、抗菌効果および脱臭効果の阻害を抑制または防止できる。ゆえに、十分に高い抗菌効果および脱臭効果を発揮できる。
請求項10の方法によれば、染色工程後に実行される染色後洗浄工程において、熱湯を用いてパイル織物が洗浄される。
パイル織物が、抗菌繊維を有している場合、染色工程においてパイル織物に色が定着し難い。染色後洗浄工程において熱湯を用いてパイル織物を洗浄することで、パイル織物への色の定着を促進できる。
図1Aは、本発明に係るパイル織物の要部の構成を示す斜視図である。 図1Bは、パイル糸として用いられる混紡糸の繊維断面モデルである。 図2は、本発明に係るパイル織物製造方法を説明するための工程図である。 図3は、図2の紡績工程を説明するための工程図である。 図4は、図2の織物製造工程を説明するための工程図である。 図5は、従来の織物製造工程を説明するための工程図である。 図6は、抗菌性試験の試験結果を示す図である。 図7は、抗菌性試験の試験結果を示す図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1Aは、本発明に係るパイル織物1の要部の構成を示す斜視図である。図1Bは、パイル糸4として用いられる混紡糸6の繊維断面モデルである。
パイル織物1の一例として、タオルを例示できる。タオルは、ハンドタオル、フェイスタオル、ボディタオル、バスタオル、スポーツタオル、ビーチタオル等を含む。
図1Aに示すように、パイル織物1は、地経糸2と、地緯糸3と、パイル糸4と、を含む。パイル織物1は、地経糸2および地緯糸3によって形成された地組織の片面から、パイル糸4をループ状に突出させることによって形成されたパイル部5を含むつづれ編み構造(いわゆるタオル織)を有している。
地経糸2および地緯糸3は、綿繊維によって構成されている。
パイル糸4は、混紡糸6によって構成されている。
図1Bに示すように、混紡糸6は、綿繊維7と抗菌繊維8とが互いに混ざり合った混紡糸である。抗菌繊維8は、たとえば抗菌レーヨンである。この抗菌レーヨンとして、たとえば抗菌剤練り込みタイプの抗菌レーヨン(商品名:ビスクリーン)が用いられる。混紡糸6における、抗菌繊維8の含有割合(重量比)はたとえば50%である。すなわち、混紡糸6において、綿繊維7と抗菌繊維8とが重量比で、たとえば1:1の割合で混ざり合っている。
混紡糸6は、綿繊維と抗菌繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成するのではなく、綿繊維7と抗菌繊維8とが互いに混ざり合った形で最小単位の構成糸9に含まれている。混紡糸6は、複数本の構成糸9を集める(撚り合わせる)ことによって構成されている。図1Bに示す一点鎖線は、混紡糸6の外周を示している。
図2は、本発明に係るパイル織物製造方法を説明するための工程図である。
パイル織物製造方法は、地経糸2および地緯糸3に用いられる綿繊維の糸を紡績したり、パイル糸4に用いられる混紡糸6を紡績したりする紡績工程S1と、綿繊維の糸をおよび混紡糸6を用いて織り込むことによりパイル織物1を製造する織物製造工程S2と、を含む。
図3は、図2の紡績工程S1のうち混紡糸6の紡績工程を説明するための工程図である。
混紡糸6の紡績工程は、混打綿工程(混合工程)S11と、梳綿工程S12と、練条工程(後紡工程)S13と、粗紡工程(後紡工程)S14と、精紡工程(後紡工程)S15と、巻糸工程S16と、を含む。
混打綿工程S11は、混打綿機を使って、原綿および抗菌繊維(抗菌レーヨン)をほぐすと共に、互いに混ぜ合わせる工程である。混打綿工程S11では、原綿および抗菌繊維(抗菌レーヨン)を互いに混ぜ合わせて混合繊維を作成するとともに、この混合繊維から異物(ゴミ等)を取り除きながら、均一の幅および厚さの混合原料のシート状のラップを形成する。抗菌繊維8の含有割合(重量比)が50%の混紡糸6を作成する場合、混打綿工程S11で形成されるラップ(混合繊維)における原綿および抗菌繊維の混合割合は、重量比でたとえば約1:1である。
梳綿工程S12は、ラップにおいてもつれあった繊維を、1本1本の繊維に分離し、1本1本の繊維を真っ直ぐに伸ばして平行に揃え、集束し、太い紐状のスライバーを形成する。
練条工程S13は、複数本(たとえば8〜24本)のスライバー(紐状に束ねられた繊維束)を集めた(併合した)後、引き伸ばして1本のスライバーとする工程である。練条工程S13では、スライバー内の各繊維(各原綿や抗菌繊維)の方向が平行にされる。これにより、練条スライバー(繊維方向と太さなどのムラを整えたスライバー)が形成される。
粗紡工程S14は、練条スライバーを粗紡機によってさらに引き延ばすと共に、撚りをかけて粗糸を形成し、この粗糸をボビンに巻き取る工程である。
精紡工程S15は、粗糸を引き伸ばし所定の太さにすると共に、撚りをかけて1本の精紡交撚糸(本願の「混紡糸6」)を形成し、この精紡交撚糸とし、ボビンに巻き取る工程である。
巻糸工程S16は、精紡交撚糸を、全自動ワインダーによって一定の長さに巻き取って円筒状のチーズや円錐状のコーンに巻き上げる工程である。
図4は、図2の織物製造工程S2を説明するための工程図である。
織物製造工程S2は、整経工程S20と、サイジング工程S21と、製織工程S22と、第1の洗浄工程S23と、染色工程S24と、第2の洗浄工程(染色後洗浄工程)S25と、酸性処理工程S26と、乾燥工程S27と、を含む。
整経工程S20は、整経機(図示しない)を用いて、必要な数量の糸(地経糸2、地緯糸3およびパイル糸4)を一定の張力で引き出し、必要な長さをドラムに巻き取る工程である。チーズやコーンを整経機に仕掛け、規定長および規定本数の糸を一定の張力で巻き取る。
サイジング工程S21は、整経工程S20によって巻かれた糸(地経糸2、地緯糸3およびパイル糸4)に糊を付けし、乾燥させる工程である。糊付けにより、糸との強度を増したり、糸の表面の平滑性を増したりできる。このときの糊として、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有する糊が用いられる。プロピレン液と蝋との混合比は、重量比で、たとえば5:1である。
製織工程S22は、綿の糸(精紡交撚糸)を地経糸2および地緯糸3として用い、混紡糸6をパイル糸4として用い、いわゆるタオル織の手法により織機によってパイル織物1を織り上げる。
第1の洗浄工程S23は、パイル織物1から糊を落とすために、石鹸を投入した水(石鹸水)で洗う工程である。澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有する糊が用いられているので、この第1の洗浄工程S23により、パイル織物1に付着している糊のほどんどが落ちる。石鹸水がアルカリ性を呈するので、第1の洗浄工程S23後のパイル織物1は、アルカリ性を呈するようになる。
染色工程S24は、糊を落とした後のパイル織物1を、所定の色に染色する工程である。本実施形態では、染色として、後晒しの染色が採用されている。具体的には、生地になった状態で晒し(精錬、漂白)が行われ、その後所定の色に染められる。
第2の洗浄工程S25は、染色工程S24後のパイル織物1を洗浄する工程である。第2の洗浄工程S25は、酸性洗剤を投入した水を用いてパイル織物1を洗浄する第1の工程と、第1の工程の後、中性洗剤を投入した水を用いてパイル織物1を洗浄する第2の工程と、第2の工程の後、中性洗剤を投入した湯(たとえば40℃)を用いてパイル織物1を洗浄する第3の工程と、を含む。
この実施形態では、乾燥工程S27に先立って、酸性処理工程S26が実行される。酸性処理工程S26は、酸性洗剤を投入した水を用いてパイル織物1を洗浄する工程である。酸性処理工程S26により、パイル織物1が酸性を呈するようになる。
乾燥工程S27は、第2の洗浄工程S25後のパイル織物1を、乾燥機を用いて脱水して乾燥させる工程である。乾燥工程S27に先立って、パイル織物1に柔軟剤が投入されていない。そのため、柔軟剤を含まないパイル織物1に対して、乾燥工程S27が実行される。
その後、仕上げ工程S28が実行される。仕上げ工程S28は、パイル織物1の生地を裁断し、1枚幅に分離した後、縫製により、1枚幅のタオル生地の縁が耳ミシンで耳巻きされる。これにより、パイル織物1(タオル)が完成する。
図5は、他のパイル織物の織物製造工程(混紡糸6を有さず、綿の糸のみからなるパイル織物)を説明するための工程図である。
この織物製造工程は、整経工程S30と、サイジング工程S31と、製織工程S32と、第1の洗浄工程S33と、染色工程S34と、第2の洗浄工程S35と、乾燥工程S36と、を含む。すなわち、この織物製造工程には、図4の酸性処理工程S26に相当する工程は存在しない。
整経工程S30は、図4の整経工程S20と同等の工程である。
サイジング工程S31は、図4のサイジング工程S21と同様に、整経工程S20によって巻かれた糸に糊を付けし、乾燥させる工程である。しかし、図4のサイジング工程S21とは異なり、糊として、澱粉糊を用いている。
製織工程S32は、綿の糸(精紡交撚糸)を、地経糸2、地緯糸3およびパイル糸4として、織機を用いてパイル織物を織り上げる。
第1の洗浄工程S33は、図4の第1の洗浄工程S23と同等の工程である。
染色工程S34は、図4の染色工程S24と同等の工程である。
第2の洗浄工程S35は、染色工程S34後のパイル織物1を洗浄する工程である。第2の洗浄工程S35は、石鹸水をパイル織物1を洗浄する。染色されたパイル織物1の色が濃色である場合には、高温の石鹸水(たとえば95℃)を用いてパイル織物1を洗浄する。石鹸水がアルカリ性を呈するので、第2の洗浄工程S35後のパイル織物1は、アルカリ性を呈するようになる。
乾燥工程S36は、図4の乾燥工程S27と同様に、第2の洗浄工程S35後のパイル織物1を、乾燥機を用いて脱水して乾燥させる工程である。乾燥工程S36の先立って、パイル織物1に柔軟剤が投入されている。柔軟剤を含むパイル織物1に対して、乾燥工程S36が実行される。
その後、仕上げ工程S37が実行される。仕上げ工程S37は、図4の仕上げ工程S28と同等の工程である。
以上により、この実施形態によれば、パイル織物1においてパイル糸4として用いられる混紡糸6において、綿繊維7と抗菌繊維8とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸9を構成するのではなく、抗菌繊維8と綿繊維7とが互いに混ざり合った形で最小単位の構成糸9に含まれている。これは、梳綿工程S12において形成されるスライバーが抗菌繊維8と綿繊維7とを含むことに起因する。これにより、混紡糸6を構成する各構成糸9に漏れなく抗菌繊維8が含まれている。そのため、使用に伴う構成糸9の抜けによって、混紡糸6が痩せてきた場合であっても、抗菌効果および防臭効果を発揮できる。そのため、長期にわたって抗菌効果および防臭効果を持続できる。
また、梳綿工程S12に先立って綿繊維7と抗菌繊維8とを混ぜ合わせるので、梳綿工程やそれ以降の工程で綿繊維7と抗菌繊維8とを混ぜ合わせる場合と比較して、混紡糸中に抗菌繊維8を均一に分散させることができる。
また、サイジング工程S21において、サイジング工程において澱粉糊を用いた場合、第1の洗浄工程S23によって十分に糊を洗い落とすことができず、第1の洗浄工程S23後のパイル織物1に糊が残留するおそれがある。澱粉糊は菌の温床になることがあるので、澱粉糊を糊として使用する場合、菌の増殖を抑制できないことがある。パイル織物の製品完成(パイル織物1完成)後に洗濯回数を重ねることにより糊落ちして抗菌効果および防臭効果を発揮するようになるのであるが、少なくとも製品完成後の初期の段階(たとえば、製品完成後から洗濯約10回まで)において、抗菌効果および防臭効果を十分に発揮できない。
この実施形態では、サイジング工程S21において、糊が、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有している。糊が蝋を含有しているので、澱粉糊を糊として用いた場合と同様の、「パリット」感を付与できる。また、糊が、プロピレン液と蝋とを含有する場合には、洗い流れ易いので、第1の洗浄工程S23によって容易に糊を落とすことができる。また、糊によって菌を増殖させる効果はないから、万一、糊が残留した場合であっても、菌が増殖することはない。これらにより、製品完成後の初期の段階から抗菌状態を十分に発揮できる。
また、この実施形態では、第2の洗浄工程S25の後乾燥工程S27に先立って、パイル織物1に酸性処理工程S26が施される。
本願発明者らは、抗菌繊維8を有するパイル織物1がアルカリ性を呈している場合、抗菌効果および脱臭効果を阻害することを知得した。パイル織物1が酸性を呈するように、乾燥前のパイル織物1に対し酸性処理工程S26を施している。これにより、抗菌効果および脱臭効果を阻害することがない。ゆえに、十分に高い抗菌効果および脱臭効果を発揮できる。
また、第2の洗浄工程S25において、酸性洗剤または中性洗剤を用いてパイル織物1が洗浄される。すなわち、第2の洗浄工程S25において、アルカリ性洗剤が用いられない。
前述のように、抗菌繊維8を有するパイル織物1がアルカリ性を呈している場合、抗菌効果および脱臭効果を阻害するので、パイル織物1がアルカリ性を呈さないように、酸性洗剤または中性洗剤を用いてパイル織物1を洗浄している。これにより、抗菌効果および脱臭効果の阻害を抑制または防止できる。ゆえに、パイル織物1が、十分に高い抗菌効果および脱臭効果を発揮できる。
また、染色工程S24後に実行される第2の洗浄工程S25において、熱湯を用いてパイル織物1が洗浄される。
パイル織物1が、抗菌繊維8を有している場合、染色工程S24においてパイル織物1に色が定着し難い。第2の洗浄工程S25において熱湯を用いてパイル織物1を洗浄することで、パイル織物1への色の定着を促進できる。
次に、抗菌性試験について説明する。
この抗菌性試験では、実施例としてパイル織物1と同等の試料を用意した。そして、この試料の「JIS L 1902:2015 菌液吸収法」によって、試験菌株として黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus NBRC 12732)または(モラクセラ菌 Moraxella osloensis ATCC 19976)を選択的に吸収させた。そして、「JIS L 0217 1031号 洗濯方法」を用いて洗濯を行った。そして、洗濯を100回を行った場合と、洗濯を行っていない(洗濯0回の)場合とにおける資料の抗菌活性値を計測した。抗菌活性値が2.0以上を呈する場合に、「菌の増殖を抑制する」と判定される。
図6に、黄色ブドウ球菌を試料に吸収させた場合の抗菌性試験の結果を示し、図7に、モラクセラ菌を試料に吸収させた場合の抗菌性試験の結果を示す。
図6および図7から、洗濯0回の場合だけでなく洗濯100回の場合においても、抗菌活性値が高水準にあり、抗菌効果が発揮されることがわかった。また、試験菌株が黄色ブドウ球およびモラクセラ菌のいずれであっても、洗濯100回の場合の方が洗濯0回よりも高い抗菌活性値を呈していることから、洗濯回数を重ねるに従って抗菌効果が高くなることがわかった。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で採用することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、染色として後晒しの染色を採用したが、製織工程S22に先立って、糸の晒し(漂白等)と染色とを行うようにしてもよい。この場合、染色工程S24および第2の洗浄工程S25を省略できる。
また、後紡工程を、練条工程S13、粗紡工程S14および精紡工程S15という3つの工程でなく、1つの工程または2つの工程で実現するようにしてもよい。
また、製織工程S22は、いわゆるタオル織ではなく、ジャガード織、ワッフル織、カールマイヤー織の手法で織るものであってもよい。
また、前述の実施形態では、混紡糸6における抗菌繊維8の含有割合(重量比)が50%であるとして説明したが、抗菌繊維8の含有割合(重量比)が30%以上であればよい。抗菌繊維の含有割合(重量比)が30%以上になると、その後に洗濯を重ねても、混紡糸6が抗菌効果および防臭効果を発揮する。抗菌繊維8の含有割合(重量比)が30%未満では、洗濯回数を重ねると、混紡糸6が抗菌効果および防臭効果を発揮しないこともある。
また、抗菌繊維8として、抗菌レーヨンではない他の抗菌繊維を採用してもよい。他の抗菌繊維として、天然樹脂やレーヨン以外の合成樹脂に、抗菌剤を含ませたものを採用できる。
また、混紡糸6を、パイル糸4としてだけでなく、地経糸2および地緯糸3として用いてもよい。
また、パイル織物1としてタオルを例に挙げたが、この発明は、タオルケット、タオルシーツ、タオル地カバー、タオル地浴衣等にも適用できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :パイル織物
4 :パイル糸
6 :混紡糸
7 :綿繊維
8 :抗菌繊維
9 :糸

Claims (10)

  1. 綿繊維と抗菌繊維とがそれぞれ独立して最小単位の構成糸を構成するのではなく、綿繊維と抗菌繊維とが互いに混ざり合った形で前記構成糸に含まれている混紡糸を含む、混紡糸。
  2. 前記抗菌繊維の含有割合が30%以上である、請求項1に記載の混紡糸。
  3. 請求項1または2に記載の混紡糸をパイル糸として用いて織られた、パイル織物。
  4. 混紡糸を製造する方法であって、
    綿繊維に抗菌繊維を混ぜ合わせて混合繊維を形成する混合工程と、
    前記混合繊維を用いてスライバーを形成する梳綿工程と、
    前記スライバーに基づいて前記混紡糸を形成する後紡工程と、を含む、混紡糸製造方法。
  5. 前記混合繊維における前記抗菌繊維の含有割合が30%以上である、請求項4に記載の混紡糸製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の混紡糸製造方法によって製造された混紡糸をパイル糸として用いて織ることにより、パイル織物を製造する製織工程をさらに含む、パイル織物製造方法。
  7. 前記製織工程に先立って、澱粉を含有せずプロピレン液と蝋とを含有する糊を用いて、前記パイル糸を糊付けするサイジング工程をさらに含む、請求項6に記載のパイル織物製造方法。
  8. 前記製織工程の後、前記パイル織物を洗浄する洗浄工程と、
    洗浄後の前記パイル織物を乾燥する乾燥工程と、
    前記洗浄工程の後前記乾燥工程に先立って、前記パイル織物に酸性処理を施す酸性処理工程と、さらに含む、請求項6または7に記載のパイル織物製造方法。
  9. 前記製織工程の後、前記パイル織物を洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程が、酸性洗剤または中性洗剤を用いて前記パイル織物を洗浄する工程を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載のパイル織物製造方法。
  10. 前記製織工程の後、前記パイル織物を染色する染色工程と、
    染色後の前記パイル織物を洗浄する染色後洗浄工程と、を含み、
    前記染色後洗浄工程が、熱湯を用いて前記パイル織物を洗浄する工程を含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載のパイル織物製造方法。
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