JP3214693U - パイル織物 - Google Patents

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正樹 竹原
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Abstract

【課題】良好な肌触り感を有するとともに乾燥時間を短縮することができるパイル織物を提供する。【解決手段】パイル織物のパイル部が、ポリエステル製の芯部41と、芯部41の周囲に設けられたセルロース製の外周部42と、を有する多重構造糸4によって形成されている。芯部41がポリエステル製であることで、セルロース系繊維のみで構成された糸を用いる場合と比較して、セルロース系繊維の使用量を削減し、乾燥時間を短縮することができる。このとき、外周部42がセルロース製であることで、肌触り感を良好に保つことができる。【選択図】図2

Description

本考案は、少なくとも一面に複数のパイル部が設けられたパイル織物に関する。
一般に、表面に複数のパイル部が設けられたパイル織物が、タオルやバスローブ等に用いられることが知られている。このようなパイル織物として、ポリエステル系繊維とセルロース系繊維との撚糸を用いたタオル地が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたタオル地では、縦方向の地糸として適宜な撚糸を用いることにより、伸縮性の向上を図っている。
特開2005−187994号公報
ところで、パイル織物をタオル等の製品に加工する場合、伸縮性だけでなく、高い吸水性も要求される。従って、パイル部は一般的に、セルロース系繊維等の吸水性の高い材質で形成された糸によって形成される。しかしながら、セルロース系繊維は高い吸水性を有する一方で、乾燥に要する時間が長いという不都合があった。そこで、特許文献1に記載されたようなポリエステル系繊維とセルロース系繊維との撚糸によってパイル部を形成すれば、乾燥時間を短縮することができると考えられる。しかしながら、このような撚糸によってパイル部を形成すると、肌触り感が悪化してしまう。即ち、肌触り感を良好に保つことと、乾燥時間を短くすることと、を両立させることは困難であった。
本考案の目的は、良好な肌触り感を有するとともに乾燥時間を短縮することができるパイル織物を提供することにある。
本考案のパイル織物は、少なくとも一面に複数のパイル部が設けられたパイル織物であって、前記パイル部は、ポリエステル製の芯部と、該芯部の周囲に設けられたセルロース製の外周部と、を有する多重構造糸によって形成されていることを特徴とする。
以上のような本考案によれば、芯部がポリエステル製であることで、セルロース系繊維のみで構成された糸を用いる場合と比較して、セルロース系繊維の使用量を削減し、乾燥時間を短縮することができる。このとき、外周部がセルロース製であることで、肌触り感を良好に保つことができる。
この際、本考案のパイル織物では、前記芯部と前記外周部とは、同色に染色されていることが好ましい。このような構成によれば、外周部のみを染色した場合と比較して、パイル織物の外観を所望の色としやすい。また、芯部が染色されていることにより、洗濯を繰り返して外周部が脱色された場合でも、パイル織物全体として色落ちを抑制することができる。
以上のような本考案のパイル織物によれば、ポリエステル製の芯部と、セルロース製の外周部と、を有する多重構造糸によってパイル部が形成されることで、肌触り感を良好なものとしつつ乾燥時間を短縮することができる。
本考案の実施形態に係るパイル織物を示す断面図である。 前記パイル織物のパイル部を構成する多重構造糸を示す斜視図である。 実施例1および比較例1のパイル織物の脱水試験の結果を示すグラフである。 実施例1および比較例1のパイル織物の脱色試験の結果を示すグラフである。 実施例2および比較例2のパイル織物の脱水試験の結果を示すグラフである。 実施例2および比較例2のパイル織物の脱色試験の結果を示すグラフである。
以下、本考案の各実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のパイル織物1は、地縦糸と地横糸とパイル縦糸とによって形成された織物であって、図1に示すように、地縦糸と地横糸とによって形成された織物本体2と、織物本体2の一面から突出するように形成されたパイル部3と、を備える。パイル織物1は、適宜な形状に裁断されることにより、タオルやバスローブ等に加工される。尚、本実施形態では、織物本体2の一面に設けられたパイル部3について説明するが、織物本体2の両面にパイル部が設けられていてもよい。
織物本体2を形成する地糸は、例えば綿等のセルロール系繊維によって構成されている。尚、織物本体2に要求される特性に応じて適宜な地糸が用いられれば良く、複数種類の繊維が撚り合わされた撚糸が用いられてもよい。また、地縦糸と地横糸とが互いに異なる繊維によって構成されていてもよい。
パイル部3は、図2に示すような多重構造糸4をパイル縦糸として用いることにより形成される。多重構造糸4は、ポリエステル製の芯部41と、芯部41の周囲に設けられたセルロース製の外周部42と、を有する。芯部41は、複数のポリエステル系繊維が撚り合わされることにより形成されている。外周部42は、芯部41を覆うように複数のセルロース系繊維が撚り合わされることにより円筒状に形成されている。
芯部41を構成するポリエステル系繊維の各繊維の断面積は100〜140μmであることが好ましい。また、芯部41は、18〜106本の繊維によって形成されていることが好ましく、芯部41の合計断面積は、2100〜13000μmであることが好ましい。尚、ポリエステル系繊維は、ポリエステル繊維であってもよいし、ポリエステルに添加物が添加された繊維であってもよい。芯部41を構成するポリエステル系繊維は、スパン糸であってもよいし、フィラメント糸であってもよい。
外周部42を構成するセルロース系繊維は、例えば綿繊維であって、各繊維の断面積は300〜350μmであることが好ましい。また、外周部42は、14〜84本の繊維によって形成されていることが好ましく、外周部42の合計断面積は、4000〜26500μmであることが好ましい。
多重構造糸4の合計断面積は、6000〜40000μmであることが好ましい。また、1つのパイル部3における多重構造糸4の長さは、1〜4mmであることが好ましい。
芯部41を構成するポリエステル系繊維は、白色等の適宜な色に染色されている。また、外周部42を構成するセルロース系繊維は、芯部41を構成するポリエステル系繊維と同色(例えば白色)に染色されている。
芯部41と外周部42とは、多重構造糸4を構成した状態で染色されてもよいし、それぞれ独立に染色された後に撚り合わされてもよい。多重構造糸4を構成した状態で染色される場合、ポリエステル系繊維とセルロース系繊維とによって形成された撚糸を染色するためのいわゆる連続染色によって染色されればよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、芯部41がポリエステル製であることで、セルロース系繊維のみで構成された糸を用いる場合と比較して、セルロース系繊維の使用量を削減し、乾燥時間を短縮することができる。このとき、外周部42がセルロース製であることで、肌触り感を良好に保つことができる。
また、芯部41がポリエステル製であることで、セルロース系繊維のみで構成された糸を用いる場合と比較して、パイル部3の強度を向上させることができる。従って、洗濯による縮み率を低くすることができる。
また、芯部41と外周部42とが同色に染色されていることで、外周部のみを染色した場合と比較して、パイル織物1の外観を所望の色としやすい。また、芯部41が染色されていることにより、洗濯を繰り返して外周部42が脱色された場合でも、パイル織物1全体として色落ちを抑制することができる。
以上、実施形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、本考案の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本考案に含まれる。
例えば、前記実施形態では、芯部41と外周部42とが同色に染色されているものとしたが、このような構成に限定されない。芯部と外周部とが白色以外の色に染色される場合、芯部の色を外周部の色よりも濃くしてもよい。このような構成によれば、外周部が脱色された場合に、パイル織物全体の色を保ちやすい。また、外周部が充分に厚く、芯部の色が視認されにくい場合には、外周部のみが染色され、芯部が染色されない構成としてもよい。このような構成によれば、芯部を染色する工程を省略することができる。
また、前記実施形態では、パイル部3を形成する多重構造糸4が、芯部41と外周部42とから構成される二重構造を有するものとしたが、多重構造糸は、少なくとも芯部と外周部とを有していればよく、他の層を有することにより、3重以上に形成されていてもよい。例えば、芯部と外周部との間に他の層が設けられていてもよい。
その他、本考案を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれるものである。
[実施例1]
実施例1および比較例1のパイル織物は、長方形状に裁断されたバスタオルである。これらの寸法および重量を表1に示す。
Figure 0003214693
実施例1のパイル織物は、パイル部が、ポリエステル製の芯部と、芯部の周囲に設けられたセルロース製の外周部と、を有する多重構造糸によって形成されたものである。芯部を構成するポリエステル系繊維は、ポリエステル繊維であって、外周部を構成するセルロース系繊維は、綿繊維である。
比較例1のパイル織物は、パイル部が、セルロース系繊維で構成されたパイル糸によって形成されたものである。パイル糸を構成するセルロース系繊維は、綿繊維である。
実施例1および比較例1のパイル織物の脱水試験の結果を図3に示す。この脱水試験では、10回洗濯を繰り返した実施例1および比較例1のパイル織物を、同条件で洗濯および脱水した後、脱水しつつ含水率を測定した。脱水条件は、出口温度80℃であり、且つ、入口温度150℃である。尚、ここでいう含水率とは、パイル織物の乾燥状態からの増加重量を、乾燥状態のパイル織物の重量で除したものである。基準含水率(充分に乾燥したか否かの基準値)を3.5%とすると、実施例1のパイル織物では、乾燥開始から約13分で含水率が基準含水率以下となった(時点X1)。一方、比較例1のパイル織物では、乾燥開始から約18分で含水率が基準含水率以下となった(時点Y1)。即ち、実施例1のパイル織物では、比較例1のパイル織物よりも約5分、乾燥時間が短縮した。
実施例1および比較例1のパイル織物の脱色試験の結果を図4に示す。この脱色試験では、実施例1および比較例1のパイル織物を洗濯するとともに、目視白色度(DW値)を測定した。また、目視白色度の基準として、RAL(取引条件についてのドイツ委員会)の基準値である170以上を用いた。実施例1のパイル織物では、20回の洗濯後においても、目視白色度がRAL基準値以上となった。
[実施例2]
実施例2および比較例2のパイル織物は、長方形状に裁断されたバスマットである。これらの寸法および重量を表2に示す。
Figure 0003214693
実施例2のパイル織物は、パイル部が、実施例1のパイル織物と同様の多重構造糸によって形成されたものである。比較例2のパイル織物は、パイル部が、比較例1のパイル織物と同様のパイル糸によって形成されたものである。
実施例2および比較例2のパイル織物の脱水試験の結果を図5に示す。この脱水試験は、実施例1および比較例1のパイル織物に対して行ったものと同様である。実施例2のパイル織物では、乾燥開始から約13.5分で含水率が基準含水率以下となった(時点X2)。一方、比較例2のパイル織物では、乾燥開始から約19.5分で含水率が基準含水率以下となった(時点Y2)。即ち、実施例2のパイル織物では、比較例2のパイル織物よりも約6分、乾燥時間が短縮した。
実施例2および比較例2のパイル織物の脱色試験の結果を図6に示す。この脱色試験は、実施例1および比較例1のパイル織物に対して行ったものと同様である。実施例2のパイル織物では、20回の洗濯後においても、目視白色度がRAL基準値以上となった。
1 パイル織物
3 パイル部
4 多重構造糸
41 芯部
42 外周部

Claims (2)

  1. 少なくとも一面に複数のパイル部が設けられたパイル織物であって、
    前記パイル部は、ポリエステル製の芯部と、該芯部の周囲に設けられたセルロース製の外周部と、を有する多重構造糸によって形成されていることを特徴とするパイル織物。
  2. 前記芯部と前記外周部とは、同色に染色されていることを特徴とする請求項1に記載のパイル織物。
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JP2021050462A (ja) * 2020-12-23 2021-04-01 伊澤タオル株式会社 タオル地
JP2022118035A (ja) * 2020-12-23 2022-08-12 伊澤タオル株式会社 タオル地

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