JPH0649278Y2 - 抗菌性タオル - Google Patents
抗菌性タオルInfo
- Publication number
- JPH0649278Y2 JPH0649278Y2 JP1986093006U JP9300686U JPH0649278Y2 JP H0649278 Y2 JPH0649278 Y2 JP H0649278Y2 JP 1986093006 U JP1986093006 U JP 1986093006U JP 9300686 U JP9300686 U JP 9300686U JP H0649278 Y2 JPH0649278 Y2 JP H0649278Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- towel
- antibacterial
- yarns
- pile
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は抗菌性に優れたタオルに関するものである。
タオルは水分、汗等を吸収させる事を目的にして使用さ
れることが多い。そのため、それを形成する繊維も吸水
性に優れた木綿繊維が一般に用いられて来た。しかし、
木綿繊維は吸水性が大きいために、タオル使用後、水分
を永く保持する。その結果、タオルは、菌が繁殖するの
に良い環境となり衛生上健康上有害となっていた。
れることが多い。そのため、それを形成する繊維も吸水
性に優れた木綿繊維が一般に用いられて来た。しかし、
木綿繊維は吸水性が大きいために、タオル使用後、水分
を永く保持する。その結果、タオルは、菌が繁殖するの
に良い環境となり衛生上健康上有害となっていた。
このような問題を解決するために、有機金属化合物の抗
菌剤を、繊維を形成する樹脂と一緒にタオルに加工する
ことが試みられて来た。
菌剤を、繊維を形成する樹脂と一緒にタオルに加工する
ことが試みられて来た。
しかしこの方法では、出来上がったタオルの風合が粗硬
になり、又有機金属化合物の抗菌剤は有害性が懸念され
るために実用化は進んでいない。
になり、又有機金属化合物の抗菌剤は有害性が懸念され
るために実用化は進んでいない。
そこで本考案の目的は、風合は、従来のタオルと変わら
ず、しかも安全な抗菌剤を用いた、抗菌性タオルを提供
することにある。
ず、しかも安全な抗菌剤を用いた、抗菌性タオルを提供
することにある。
本考案はパイル糸、経地糸及び緯地糸又はパイル糸、締
糸、経地糸及び緯地糸からなるタオルであって、パイル
糸、締糸、経地糸又は緯地糸の少なくとも１つが、抗菌
性ゼオライトを練り込んだ繊維からなる糸条、又は、抗
菌性ゼオライトを練り込んだ繊維を混綿あるいは撚合さ
せてなる糸条である抗菌性タオルに関する。
糸、経地糸及び緯地糸からなるタオルであって、パイル
糸、締糸、経地糸又は緯地糸の少なくとも１つが、抗菌
性ゼオライトを練り込んだ繊維からなる糸条、又は、抗
菌性ゼオライトを練り込んだ繊維を混綿あるいは撚合さ
せてなる糸条である抗菌性タオルに関する。
以下本考案について詳説する。
本考案では、抗菌剤として極めて害の少ない無機化合物
の抗菌性ゼトライトを用いる。抗菌性ゼオライトは、一
般式M2/nO・Al2O3・ySiO・zH2Oで表わされる。
の抗菌性ゼトライトを用いる。抗菌性ゼオライトは、一
般式M2/nO・Al2O3・ySiO・zH2Oで表わされる。
さらに、本考案のタオルは、この抗菌性ゼオライトを練
り込んだ繊維で、又はこの繊維を混綿あるいは撚合させ
てなる糸条で作られた抗菌性タオルである。タオルは、
一般に、パイル糸、経地糸及び緯地糸又はパイル糸、締
糸、経地糸及び緯地糸からなる。従って、本考案では、
パイル糸、締糸、経地糸又は緯地糸の少なくとも１つ
が、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維からなる糸条、
又は、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維を混綿あるい
は撚合させてなる糸条である。特に、本考案のタオルで
は、肌に接するパイル糸は純木綿糸を用い、経緯の地糸
又は締糸に抗菌剤を含有した繊維を全部あるいは一部よ
りなる糸条を用いても効果があり、風合をそこなうこと
なく且無害性が更に強調されることから好ましい。
り込んだ繊維で、又はこの繊維を混綿あるいは撚合させ
てなる糸条で作られた抗菌性タオルである。タオルは、
一般に、パイル糸、経地糸及び緯地糸又はパイル糸、締
糸、経地糸及び緯地糸からなる。従って、本考案では、
パイル糸、締糸、経地糸又は緯地糸の少なくとも１つ
が、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維からなる糸条、
又は、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維を混綿あるい
は撚合させてなる糸条である。特に、本考案のタオルで
は、肌に接するパイル糸は純木綿糸を用い、経緯の地糸
又は締糸に抗菌剤を含有した繊維を全部あるいは一部よ
りなる糸条を用いても効果があり、風合をそこなうこと
なく且無害性が更に強調されることから好ましい。
本考案のタオルを図面に基づいて説明する。
第１図は、本考案のタオルの縦断面図である。図中、パ
イル糸１は、抗菌性ゼオライトを含まない木綿糸であ
る。締糸は、木綿糸2aと抗菌剤入りナイロンフイラメン
ト2bとを共に撚合せたものである。緯地糸は木綿糸3aと
抗菌剤入りナイロンフイラメント3bとを共に撚合せたも
のである。尚、経地糸は図示していない。
イル糸１は、抗菌性ゼオライトを含まない木綿糸であ
る。締糸は、木綿糸2aと抗菌剤入りナイロンフイラメン
ト2bとを共に撚合せたものである。緯地糸は木綿糸3aと
抗菌剤入りナイロンフイラメント3bとを共に撚合せたも
のである。尚、経地糸は図示していない。
第２図は、本考案のタオルの縦断面図である。図中、パ
イル糸１は、抗菌剤入りナイロン繊維である。締糸２
は、抗菌剤入りナイロン繊維であり、緯地糸３も抗菌剤
入りナイロン繊維である。尚、経地糸は図示していな
い。
イル糸１は、抗菌剤入りナイロン繊維である。締糸２
は、抗菌剤入りナイロン繊維であり、緯地糸３も抗菌剤
入りナイロン繊維である。尚、経地糸は図示していな
い。
本考案では繊維の中に抗菌性ゼオライトを練り込んで原
着繊維となしている。さらに、この原着繊維そのもので
又、その原着繊維を他繊維と混綿あるいは撚合わせする
ことにより糸条にする。得られた糸を通常のタオル織機
でタオルを常法により作成する。
着繊維となしている。さらに、この原着繊維そのもので
又、その原着繊維を他繊維と混綿あるいは撚合わせする
ことにより糸条にする。得られた糸を通常のタオル織機
でタオルを常法により作成する。
以下、本考案を実施例により説明する。
実施例１ パイル糸、経地糸＝木綿糸30番手（C/C） 地糸、締糸＝木綿糸30番手（C/C）に抗菌性ゼオライト
0.7％を含有した140デニールのナイロンフイラメント60
/で撚合わせた糸を用いて通常法でタオルを織製した。
0.7％を含有した140デニールのナイロンフイラメント60
/で撚合わせた糸を用いて通常法でタオルを織製した。
このタオルをASTM・G21によるカビ抵抗性試験を行っ
た。
た。
被検菌は、ATCC9642、ATCC9644、ATCC6205、ATCC9645、
ATCC9348、の５種を用い、25℃〜28℃、85〜95％RH、30
日間培養した結果、カビの発育は認められなかった。
ATCC9348、の５種を用い、25℃〜28℃、85〜95％RH、30
日間培養した結果、カビの発育は認められなかった。
実施例２ 木綿70％抗菌性ゼオライト1.7％含有した、ナイロン綿3
0％の割合よりなる30番手（C/C）の綿混糸を紡績したこ
の糸を用いて通常法でタオルを織製した。
0％の割合よりなる30番手（C/C）の綿混糸を紡績したこ
の糸を用いて通常法でタオルを織製した。
このタオルを実施例１と同様のカビ抵抗性試験を行った
結果、カビの発育は認められなかった。
結果、カビの発育は認められなかった。
本考案のタオルは非常に抗菌性に優れた物で且その持続
力はタオルの寿命と共にあるものと考えられる。これは
抗菌性ゼオライトは耐熱性に優れ、揮発性がないから
で、更にこの抗菌剤は無害と考えられ、アレルギー性障
害が起こるタオルではない。
力はタオルの寿命と共にあるものと考えられる。これは
抗菌性ゼオライトは耐熱性に優れ、揮発性がないから
で、更にこの抗菌剤は無害と考えられ、アレルギー性障
害が起こるタオルではない。
又、風合、吸水、汗、湿性も通常品のタオルと殆どその
差はなく、使用上違和感がない。
差はなく、使用上違和感がない。
製造上からも抗菌性ゼオライトは耐熱性が高く微粉末の
ため、原着化学繊維を作ることは極めて容易で、その繊
維を混綿して紡績糸にすることも特殊な技術を必要とせ
ず、タオル織製も通常法で良い非常に有効な抗菌性タオ
ルである。
ため、原着化学繊維を作ることは極めて容易で、その繊
維を混綿して紡績糸にすることも特殊な技術を必要とせ
ず、タオル織製も通常法で良い非常に有効な抗菌性タオ
ルである。
第１図は本考案のタオルの縦断面図である。 符号の説明 １＝パイル糸 2a＝締糸（木綿糸） 2b＝締糸（抗菌剤入りナイロンフイラメント） 3a＝緯地糸（木綿糸） 3b＝緯地糸（抗菌剤入りナイロンフイラメント） 第２図は本考案のタオルの縦断面図である。 符号の説明 １＝パイル糸（短実線は抗菌剤入りナイロン繊維） ２＝締糸（小点は抗菌剤入りナイロン繊維） ３＝緯地糸（小点は抗菌剤入りナイロン繊維）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ０２Ｇ 3/02
Claims (1)
- 【請求項１】パイル糸、経地糸及び緯地糸又はパイル
糸、締糸、経地糸及び緯地糸からなるタオルであって、
パイル糸、締糸、経地糸又は緯地糸の少なくとも１つ
が、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維からなる糸条、
又は、抗菌性ゼオライトを練り込んだ繊維を混綿あるい
は撚合させてなる糸条である抗菌性タオル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986093006U JPH0649278Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 抗菌性タオル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986093006U JPH0649278Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 抗菌性タオル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6313092U JPS6313092U (ja) | 1988-01-28 |
| JPH0649278Y2 true JPH0649278Y2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=30955211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986093006U Expired - Lifetime JPH0649278Y2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 抗菌性タオル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0649278Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021017667A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 宏進株式会社 | 混紡糸、パイル織物、混紡糸製造方法およびパイル織物製造方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0816295B2 (ja) * | 1989-08-21 | 1996-02-21 | 鐘紡株式会社 | 抗菌性繊維構造物素材 |
| JP6338338B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2018-06-06 | 山崎産業株式会社 | 抗菌吸水パイル保持体 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6122977A (ja) * | 1984-07-10 | 1986-01-31 | Tokyo Juki Ind Co Ltd | タイプライタの印字範囲設定装置 |
| JPH0346748Y2 (ja) * | 1987-06-20 | 1991-10-03 |
-
1986
- 1986-06-18 JP JP1986093006U patent/JPH0649278Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021017667A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 宏進株式会社 | 混紡糸、パイル織物、混紡糸製造方法およびパイル織物製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6313092U (ja) | 1988-01-28 |
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