JP2021017171A - 台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】いずれも走行可能な第一台車および第二台車を備え、当該第一台車と当該第二台車との分離および合体が可能な台車を実現する。【解決手段】本発明に係る台車1は、第一荷台11、および、第一荷台11の下面に設けられた第一転がり部材12、を有する第一台車10と、第二荷台21、および、第二荷台21の下面に設けられた第二転がり部材22、を有する第二台車20と、を備え、第二台車20は、第二荷台21の上面に開口し、かつ、第一台車10を第二荷台21に載置したときに第一転がり部材12を少なくとも部分的に収容可能な、第一転がり部材収容部28をさらに有し、第一転がり部材収容部28は、第一転がり部材収容部28に少なくとも部分的に収容された第一転がり部材12を押し上げ可能な押上部材281を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、台車に関する。
食品工場や半導体工場などでは、製造現場の区域によって清潔度の制御レベルが異なる場合がある。この場合において、清潔度の制御レベルが異なる複数の区域にわたって荷物を運搬しようとすると、その運搬に用いる台車などの運搬器具を、区域の境界を跨いで使用できない場合があった。これは、清潔度のレベルが低い区域で使用する運搬器具を、清潔度のレベルが高い区域に持ち込むと、清潔度のレベルが高い区域を汚染するおそれがあるためである。そのため、区域の境界において、一方の区域で用いられる運搬器具から、他方の区域で用いられる運搬器具へと、積荷を載せ替える必要がある場合があった。このような載せ替え作業は、作業員の負荷および積荷への影響の両面において、好ましくないものであった。
上記に鑑み、特表2018−500237号公報(特許文献1)では、物品を運ぶ本体部分と、取り外し可能および交換可能なホイールベースアセンブリと、を有するカートが提案されている。特許文献1のカートは、ホイールベースアセンブリを容易に交換できるように構成されている。具体的には、2つのホイールベースアセンブリを隣接させた状態で、一方のホイールベースアセンブリに載置された本体部分を、他方のホイールベースアセンブリ側に平行移動させることで、ホイールベースアセンブリの交換が可能である。特許文献1のカートによれば、清潔度のレベルが低い区域で使用するホイールベースアセンブリと、清潔度のレベルが高い区域で使用するホイールベースアセンブリとを用意すれば、2つの区域の境界においてホイールベースアセンブリを上記の平行移動操作によって容易に交換でき、これによって、区域の境界における積荷の載せ替え作業を軽減できる。
特表2018−500237号公報
しかし、特許文献1の発明では、ホイールベースアセンブリの交換作業において、2つのホイールベースアセンブリを隣接して配置する必要があった。すなわち、清潔度のレベルが異なる2つの区域で用いられる2つのホイールベースアセンブリを隣接させる必要があるため、清潔度が高い区域で使用するホイールベースアセンブリが汚染されるおそれがあった。また、清潔度が異なる2つの区域の境界に段差が設けられている場合には、2つのホイールベースアセンブリを隣接して配置すること自体が難しかった。これらの問題点は、特許文献1の発明において本体部分が実質的に走行不能に構成されていることに起因する。
そこで、いずれも走行可能な第一台車および第二台車を備え、当該第一台車と当該第二台車との分離および合体が可能な台車の実現が求められる。
本発明に係る台車は、第一荷台、および、前記第一荷台の下面に設けられた第一転がり部材、を有する第一台車と、第二荷台、および、前記第二荷台の下面に設けられた第二転がり部材、を有する第二台車と、を備え、前記第二台車は、前記第二荷台の上面に開口し、かつ、前記第一台車を前記第二荷台に載置したときに前記第一転がり部材を少なくとも部分的に収容可能な、第一転がり部材収容部をさらに有し、前記第一転がり部材収容部は、前記第一転がり部材収容部に少なくとも部分的に収容された前記第一転がり部材を押し上げ可能であることを特徴とする。
この構成によれば、第一台車および第二台車の双方が走行可能であり、かつ、第一台車と第二台車との分離および合体が可能な台車が実現される。また、第一台車を第二台車から分離する際に、第一台車を持ち上げることが容易になるので、第一台車に積荷を載置したまま、第一台車を第二台車から分離しやすい。
以下、本発明の好適な態様について説明する。ただし、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定されるわけではない。
本発明に係る台車は、一態様として、前記押上部材は、前記第一転がり部材を支持する支持面が、前記第二荷台の上面と面一になる位置に配置可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、第一台車を第二台車から分離する際に、第一台車を持ち上げることが一層容易になる。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記第一台車を前記第二荷台に載置した状態において、前記第一台車の前記第二台車に対する上下方向の相対運動を規制可能な上下方向規制部材を有することが好ましい。
この構成によれば、第一台車と第二台車とを合体した状態で走行しても、第一台車が第二台車の上から脱落しにくい。
本発明に係る台車は、一態様として、前記上下方向規制部材による規制を解除すると、前記押上部材が、前記第一転がり部材を押し上げる配置に姿勢変更されることが好ましい。
この構成によれば、上下方向規制部材による規制を解除すると同時に押上部材によって第一台車が持ち上げられるので、第一台車を第二台車から分離する作業を円滑に進めやすい。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記上下方向規制部材による規制の作動または解除を切り替え可能なペダル部材をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、作業者が立位姿勢のまま上下方向規制部材による規制の作動または解除を切り替えやすい。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第二台車は、前記第二転がり部材の転がり運動を制動する制動部材を有し、前記上下方向規制部材による規制を解除すると、前記制動部材により前記第二転がり部材の転がり運動が制動されることが好ましい。
この構成によれば、第一台車を第二台車から分離する作業を行うときに、第二台車が作業者の意に反して移動することを抑制できる。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記第一台車を前記第二荷台に載置した状態において、前記第一台車の前記第二台車に対する水平方向の相対運動を少なくとも部分的に規制可能な水平方向規制部材をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、第一台車と第二台車とを合体した状態で走行しても、第一台車が第二台車の上から脱落しにくい。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第一転がり部材はボールベアであることが好ましい。
この構成によれば、第一台車を前後左右に自由に走行させやすい。また、第一転がり部材収容部の形状を簡単にできる。さらに、第一台車の第二台車に対する水平方向の相対運動が規制されやすいため、第一台車と第二台車とを合体した状態で走行しても、第一台車が第二台車の上から脱落しにくい。
本発明に係る台車は、一態様として、前記第一台車を前記第二荷台に載置し、前記第一転がり部材を少なくとも部分的に前記第一転がり部材収容部に収容した状態において、前記第一荷台の下面が少なくとも部分的に前記第二荷台に当接することが好ましい。
この構成によれば、第一台車と第二台車とを合体した状態において、第一台車が第二荷台の上面全体により支持されるので、第一台車を安定的に支持しやすい。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
本発明の実施形態に係る台車の斜視図 本発明の実施形態に係る台車の合体状態を示す側面図 本発明の実施形態に係る台車の分離状態を示す側面図 本発明の実施形態に係る第二台車の斜視図 本発明に係る台車の使用方法の例を示す図 本発明に係る台車の使用方法の例を示す図 本発明に係る台車の使用方法の例を示す図
本発明に係る台車の実施形態について、図面を参照して説明する。以下では、本発明に係る台車を、第一台車10および第二台車20を備える台車1に適用した例について説明する(図1)。台車1は、第一台車10を第二台車20に載置して両者を一体化させた1つの台車とした合体状態2(図2)、および、第一台車10と第二台車20とをそれぞれ単独の台車とした分離状態3(図3)、の2通りの状態で使用できる点に特徴がある。なお、第一台車10および第二台車20は、その荷台の平面図における寸法が実質的に同一に構成されている。以下では、かかる特徴を実現する台車1の各部の構成について説明する。
〔第一台車の構成〕
第一台車10は、積荷を載置可能な第一荷台11、第一荷台の下面に設けられた4つのボールベア12(第一転がり部材の例)、および把手13を有する(図1、図3)。なお、以下の説明では、第一台車10の前後方向について、把手13が設けられた側を「後方」といい、他方を「前方」という。
〔第二台車の構成〕
第二台車20は、積荷または第一台車10を載置可能な第二荷台21、第二荷台の下面に設けられた4つのキャスター22(第二転がり部材の例)、キャスター22の転がり運動を制動するブレーキ23(制動部材の例)を有する(図2〜4)。また、各部の詳細は後述するが、上下ストッパー24(上下方向規制部材の例)、後方ストッパー25および左右ストッパー26(いずれも水平方向規制部材の例)、ならびにペダル27を有する(図1〜4)。なお、以下の説明では、第二台車20の前後方向について、ペダル27が設けられた側を「後方」といい、他方を「前方」という。
第二荷台21には、第一転がり部材収容部28が、4つの開口部として設けられている(図2〜4)。そして、第二荷台21における4つの第一転がり部材収容部28の配置は、第一荷台11の下面における4つのボールベア12の配置に対応している。したがって、第一台車10を第二荷台21に載置すると、4つのボールベア12がそれぞれ対応する位置に開口している4つの第一転がり部材収容部28に収容される。なおこのとき、第一荷台11の下面が第二荷台21に当接する。
また、ボールベア12は、球状の接地部材121が円筒状の本体部材122に保持された形状を有する。そして、第一転がり部材収容部28は円形の開口部として構成されており、その直径はボールベアの本体部材122の直径よりわずかに大きい。したがって、4つのボールベア12がそれぞれ対応する位置に開口している4つの第一転がり部材収容部28に収容されると、第一台車10の第二台車20に対する水平方向の相対運動が概ね規制される。そのため、台車1を合体状態2で走行させるときに、第一台車10が第二台車20から脱落しにくい。
また、第一転がり部材収容部28の下方には、押上部材281が設けられている。押上部材281は、第一転がり部材収容部28に収容されたボールベア12を下方から押し上げて、ボールベア12の収容を解除するのを補助する役割を果たす。押上部材281は、ペダル27の操作によって、押上部材281の上面(すなわち、ボールベア12を支持する支持面)が第二荷台21の上面と面一になる押上配置(図3)と、第二荷台21の上面より下方の位置に退避してボールベア12の収容を可能にする退避配置(図2)と、の間で姿勢変更できる。
ブレーキ23は、4つのキャスター22のうち、後方に設けられた2つのキャスター22aの転がり運動を制動可能である。ブレーキ23は、ペダル27の操作によって、キャスター22aに当接してキャスター22aの転がり運動を制動する制動配置(図3)と、キャスター22aから離間してキャスター22aの転がり運動を妨げない走行配置(図2)と、の間で姿勢変更できる。
上下ストッパー24は、第二荷台21に載置された第一台車10の、第一荷台11の上面に係合可能に構成されている(図2)。上下ストッパー24を第一荷台11の上面に係合させると、第一荷台11の第二荷台21から上方向に離間する運動が規制される。したがって、第一台車10の第二台車20に対する上下方向の相対運動が規制される。これによって、第一台車10と第二台車20とを合体状態2(図2)で使用するときに、第一台車10が第二台車20から不意に分離することを防ぐことができる。なお、上下ストッパー24は、ペダル27の操作によって、第一台車10の第二台車20に対する上下方向の相対運動を規制する規制配置(図2)と、かかる規制が解除される解除配置(図3)との間で姿勢変更できる。
ここまで説明したように、押上部材281、ブレーキ23、および上下ストッパー24は、いずれもペダル27の操作によって姿勢変更できるように構成されているが、本実施形態においては、押上部材281、ブレーキ23、および上下ストッパー24がペダル27の操作によって同時に姿勢変更するように構成されている。したがって、ペダル27の操作によって、押上部材281が退避配置であり、ブレーキ23が走行配置であり、および上下ストッパー24が規制配置である合体配置2a(図2)と、押上部材281が押上配置であり、ブレーキ23が制動配置であり、および上下ストッパー24が解除配置である待機配置3a(図3)との間で姿勢変更できる。
後方ストッパー25は、第二荷台21の後方端に設けられており、左右ストッパー26は、第二荷台21の左右に設けられている(図4)。なお、左右ストッパー26の離間幅は、第一荷台11の左右方向の幅よりわずかに大きい。第一荷台11の後方端が後方ストッパー25に当接し、第一荷台11の左右いずれかの縁部が左右ストッパー26に当接する配置で第一台車10を第二台車20に載置すると、各ボールベア12が各第一転がり部材収容部28に載置される。すなわち後方ストッパー25および左右ストッパー26は、第一台車10と第二台車20とを合体させる際に、第一台車10の位置決めを補助する役割を果たす。また、左右ストッパー26は、台車1を合体状態2で走行させるときに、第一台車10が第二台車20から脱落することを防ぐ役割も有する。
〔使用方法〕
次に、本実施形態に係る台車1の使用方法について説明する。前述の通り、台車1は、第一台車10と第二台車20とを一体化させた合体状態2(図2)、および、両者をそれぞれ単独の台車とした分離状態3(図3)、の2通りの状態で使用できる点に特徴がある。以下の説明では、図5〜7を参照し、第一区域A1から接続区域Cを経由して第二区域A2へと積荷を運搬する場合を例として説明する。この例において、第二区域A2は第一区域A1より清潔度が高い区域であるため、第一区域A1を走行する台車を第二区域A2へ持ち込むことは許可されていない。なお、接続区域Cの床面は、第一区域A1および第二区域A2の床面よりも高い位置にある。
以下で説明する台車1の使用方法を概略すると、まず、第一区域A1において、第一台車10と第二台車20Aとを合体させた台車1で積荷Bを運搬する(図5)。接続区域Cに到達すると、第一台車10を第二台車20Aから分離する。第二台車20Aは第一区域A1を走行する台車であるため、第二区域A2への持ち込みが許されない。そこで、接続区域C内において、第二台車20Aから分離した第一台車10を接続区域Cの第二区域A2側まで走行させる(図6)。そして、接続区域Cの第二区域A2側に待機している第二区域A2用の第二台車20Bに、第一台車10を合体させる(図7)。このとき合体後の台車1の接地部は、第二区域A2用の第二台車20Bであるので、第二区域A2での走行が可能である。以上の作業手順は、積荷Bを第一台車10から降ろすことなく実行される。
ここで、接続区域Cにおける第一台車10の載せ替え操作について、詳細に説明する。第一区域A1において、第一台車10と第二台車20Aとを合体させた台車1により荷役作業を行う。このとき、第二台車20Aは合体配置2a(図2)にある。すなわち、押上部材281が退避配置であるのでボールベア12は第一転がり部材収容部28に収容され、上下ストッパー24が規制配置であるので第一台車10の第二台車20に対する上下方向の相対運動が規制される。これらの配置によって、第一台車10は安定的に第二台車20に載置され、かつ、第一台車10は第二台車20から脱落しにくくなっている。また、ブレーキ23が走行配置であるのでキャスター22は自由に転がり運動でき、したがって台車1は自由に走行できる。この状態で、台車1に積荷Bが載置されており、より詳細には、第二台車20に載置された第一台車10に積荷Bが載置されている(図5)。
接続区域Cに到達すると、ペダル27を操作して、第二台車20Aを待機配置3a(図3)に姿勢変更する。すなわち、押上部材281が押上配置に姿勢変更されるので、ボールベア12が第二荷台21の上面と面一になる高さまで持ち上げられる。また、上下ストッパー24が解除配置に姿勢変更されるので、上下ストッパーが合体の解除を妨げることはない。加えて、ブレーキ23が制動配置に姿勢変更されるので、キャスター22の転がり運動が制動され、第一台車10を分離する操作を安定的に行える。さらに、本実施形態では、第二台車20Aの寸法が、第二荷台21の上面と接続区域Cの床面との高さがほぼ同一となるように構成されており、第一台車10は第二台車20Aの上から接続区域Cの床面の上へと容易に走行できる。以上の操作により、第一台車10は、ボールベア12により自由に走行できるようになる。なお、第一台車10の接地部がボールベア12であるため第一台車10は360°あらゆる方向に自由に走行可能であるので、たとえば第二台車20Bとの合体に適した向きに方向転換することが容易である(図6)。
第二台車20Aから分離した第一台車10を接続区域C内で走行させ、接続区域Cの第二区域A2側で待機する第二台車20Bに到達する。このとき、第二台車20Bは待機配置3a(図3)にある。第一台車10を、その後方を第二台車20Bの後方側に向ける向きで、第二台車20Bの第二荷台21上に進入させる。なお、本実施形態では、第二台車20Aと同様に、第二台車20Bの寸法が、第二荷台21の上面と接続区域Cの床面との高さがほぼ同一となるように構成されているので、第一台車10は接続区域Cの床面の上から第二台車20Bの上へと容易に走行できる。そして、第一荷台11の後方端が後方ストッパー25に当接し、第一荷台11の左右いずれかの縁部が左右ストッパー26に当接する配置に位置合わせした後、ペダル27を操作して、第二台車20Bを合体配置2a(図2)に姿勢変更する。このとき、押上部材281が押上配置から退避配置に姿勢変更するのに伴って、ボールベア12が第二台車20Bの第一転がり部材収容部28に収容され、第一台車10が第二台車20Bに載置される。同時に、上下ストッパー24が規制配置になり、ブレーキ23が走行配置になるので、第一台車10と第二台車20Bとを合体させた台車1は自由に走行できる。以後は、この台車1により第二区域A2における荷役作業を行う(図7)。
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係る台車のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
上記の実施形態では、第一転がり部材がボールベア12である構成を例として説明した。しかし、本発明に係る第一転がり部材の種類はボールベアに限定されず、たとえばキャスターであってもよい。ただし、第一転がり部材がボールベアであると、ボールベアが一般的に略円筒形の外形形状を有することに鑑み、これを収容する第一転がり部材収容部の平面形状を単純な円形にできるので、第一転がり部材収容部を設けやすい。さらにこの場合、第一転がり部材収容部の直径とボールベアの直径との差を小さくすることで、第一転がり部材であるボールベアが第一転がり部材収容部に収容された状態における第一台車の第二台車に対する水平方向の相対運動を規制しやすい。そのため、台車を合体状態で走行させるときに、第一台車が第二台車から脱落しにくい。以上の観点から、第一転がり部材がボールベアであることが好ましい。
上記の実施形態では、第一台車10がボールベア12を4つ備える構成を例として説明した。しかし、本発明に係る第一転がり部材の数量は、第一台車が安定に自立および走行する限り、特に限定されない。なお、第一転がり部材と同じ数量の第一転がり部材収容部が設けられる。
上記の実施形態では、第二転がり部材がキャスター22である構成を例として説明した。しかし、本発明に係る第二転がり部材の種類はキャスターに限定されず、たとえばボールベアであってもよい。
上記の実施形態では、第二台車20がキャスター22を4つ備える構成を例として説明した。しかし、本発明に係る第二転がり部材の数量は、第二台車が安定に自立および走行する限り、特に限定されない。
上記の実施形態では、合体状態2において、第一荷台11の下面が第二荷台21に当接する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第一台車10を第二台車20に載置した状態において、第一台車が、第一転がり部材を支持する態様で第二荷台に支持されていてもよい。
上記の実施形態では、押上配置において、押上部材281の上面が第二荷台21の上面と面一になる構成を例として説明した。しかし、本発明に係る押上部材は、必ずしも、第一転がり部材を支持する支持面が、第二荷台の上面と面一になる位置に配置可能でなくてもよい。ただし、第一転がり部材を支持する支持面が、第二荷台の上面と面一になる位置に配置可能であると、かかる面一の配置において、第二台車から分離した第一台車を走行させやすいため、好ましい。
上記の実施形態では、第二台車20がブレーキ23を有する構成を例として説明した。しかし、本発明に係る第二台車は、必ずしも制動部材を備えなくてもよい。
上記の実施形態では、第二台車20が上下ストッパー24を有する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係る上下方向規制部材は、第一台車に設けられてもよいし、第一台車および第二台車の双方に設けられてもよい。また、本発明に係る台車は、必ずしも上下方向規制部材を備えなくてもよい。
上記の実施形態では、第二台車20が後方ストッパー25および左右ストッパー26を有する構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係る水平方向規制部材は、第一台車に設けられてもよいし、第一台車および第二台車の双方に設けられてもよい。また、本発明に係る水平方向規制部材は、前後左右の四方のうち、たとえば1方向のみについて、第一台車の第二台車に対する相対運動を規制するように構成されてもよい。なお、本発明に係る台車は、必ずしも水平方向規制部材を備えなくてもよい。
上記の実施形態では、押上部材281、ブレーキ23、および上下ストッパー24がペダル27の操作によって同時に姿勢変更するように構成された例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係る台車が押上部材、制動部材、および上下方向規制部材のうちの複数の部材を備える場合において、それらの複数の部材は、それぞれ独立に操作可能に構成されてもよいし、上記複数の部材のうち一部の部材の組み合わせのみが同時に操作されるように構成されてもよい。
上記の実施形態では、押上部材281、ブレーキ23、および上下ストッパー24の姿勢変更をペダル27の操作によって行うように構成された例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係る各部材の姿勢変更は、ハンドル、レバーなどの公知の操作部材によって行われうる。
上記の実施形態では、第一台車10が把手13を有し、第二台車20は把手を有さない構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第一台車および第二台車の双方に把手を設ける構成、第二台車のみに把手を設ける構成、ならびに、第一台車および第二台車のいずれにも把手を設けない構成、のいずれの構成も採用しうる。
上記の実施形態では、第二荷台21の上面と、接続区域Cの床面との高さがほぼ同一となるように構成されている例について説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、本発明に係る第二荷台の高さは任意に選択しうる。ただし、本発明に係る台車の使用場所のうち、第一台車と第二台車とを分離または合体する作業を行う場所に段差がある場合は、第二荷台の高さと、当該段差の高さとが同一になるように構成すると、分離後に第一台車を走行させやすい点で好ましい。
その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、たとえば食品工場で使用する台車に利用することができる。
1 :台車
2 :合体状態
2a :第二台車20の合体配置
3 :分離状態
3a :第二台車20の待機配置
10 :第一台車
11 :第一荷台
12 :ボールベア
121 :ボールベアの接地部材
122 :ボールベアの本体部材
13 :把手
20 :第二台車
21 :第二荷台
22 :キャスター
23 :ブレーキ
24 :上下ストッパー
25 :後方ストッパー
26 :左右ストッパー
27 :ペダル
28 :第一転がり部材収容部
281 :押上部材
A1 :第一区域
A2 :第二区域
C :接続区域
B :積荷

Claims (9)

  1. 第一荷台、および、前記第一荷台の下面に設けられた第一転がり部材、を有する第一台車と、
    第二荷台、および、前記第二荷台の下面に設けられた第二転がり部材、を有する第二台車と、を備え、
    前記第二台車は、前記第二荷台の上面に開口し、かつ、前記第一台車を前記第二荷台に載置したときに前記第一転がり部材を少なくとも部分的に収容可能な、第一転がり部材収容部をさらに有し、
    前記第一転がり部材収容部は、前記第一転がり部材収容部に少なくとも部分的に収容された前記第一転がり部材を押し上げ可能な押上部材を有する台車。
  2. 前記押上部材は、前記第一転がり部材を支持する支持面が、前記第二荷台の上面と面一になる位置に配置可能に構成されている請求項1に記載の台車。
  3. 前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記第一台車を前記第二荷台に載置した状態において、前記第一台車の前記第二台車に対する上下方向の相対運動を規制可能な上下方向規制部材を有する請求項1または2に記載の台車。
  4. 前記上下方向規制部材による規制を解除すると、前記押上部材が、前記第一転がり部材を押し上げる配置に姿勢変更される請求項3に記載の台車。
  5. 前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記上下方向規制部材による規制の作動または解除を切り替え可能なペダル部材をさらに有する請求項3または4に記載の台車。
  6. 前記第二台車は、前記第二転がり部材の転がり運動を制動する制動部材を有し、
    前記上下方向規制部材による規制を解除すると、前記制動部材により前記第二転がり部材の転がり運動が制動される請求項3〜5のいずれか1項に記載の台車。
  7. 前記第一台車および前記第二台車の少なくとも1つは、前記第一台車を前記第二荷台に載置した状態において、前記第一台車の前記第二台車に対する水平方向の相対運動を少なくとも部分的に規制可能な水平方向規制部材をさらに有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の台車。
  8. 前記第一転がり部材はボールベアである請求項1〜7のいずれか1項に記載の台車。
  9. 前記第一台車を前記第二荷台に載置し、前記第一転がり部材を少なくとも部分的に前記第一転がり部材収容部に収容した状態において、前記第一荷台の下面が少なくとも部分的に前記第二荷台に当接する請求項1〜8のいずれか1項に記載の台車。
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