JP2021017043A - 記録装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

記録装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】精度良く色ずれを抑制すること。【解決手段】本発明は、インクを吐出する複数のノズルを含むノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドによって記録された階調パッチパターンを読み取って測定値を取得する読み取り手段と、前記測定値とターゲット値とに基づき、記録特性を補正する補正手段と、を有する記録装置であって、前記測定値を用いて算出される変動量に基づき、読み取りが正常に行われたか否か判定する判定手段を更に有することを特徴とする記録装置である。【選択図】図12

Description

本発明は、色ずれを抑制する技術に関する。
従来、紙など各種の記録媒体に対して画像の記録を行う出力装置の1つとして、インクジェット記録装置がある。同色インクについて複数の記録ヘッドを有するインクジェット記録装置や、同色インクについて複数の吐出口(以下、ノズルとも称す)から成るノズル列を複数有するインクジェット記録装置が存在する。
このような複数の記録ヘッドまたは複数のノズル列を有する記録装置では、複数の記録ヘッドまたは複数のノズル列の夫々の吐出特性の違いまたはこのような吐出特性の違いが事後的に生じることに起因して、記録画像において所望の色調が得られないことがある。これは、吐出特性が異なることにより、記録画像の濃度値が変わるためである。
記録ヘッド毎またはノズル列毎に吐出特性が異なる要因として、インクを吐出させる発熱ヒータの発熱量(または発熱ヒータの膜厚)のばらつきや、インクを吐出するノズルの口径のばらつき等が挙げられる。経年変化による発熱ヒータの発熱量の変動や、使用環境の違いによるインクの粘性の変動によっても、インク吐出量に差が生じ、記録媒体に形成された記録特性に変化が生じることがある。
以上のようなノズル列毎または記録ヘッド毎の吐出特性の違いに起因した色調の違いに対処する技術として、色ずれ補正処理が知られている。色ずれ補正処理は、例えば、記録ヘッドの吐出特性を補正するために画像処理の一環として行われるγ補正処理で用いるγテーブルを変更することによって行われる。具体的には、複数の記録ヘッドまたは複数のノズル列を用いて記録媒体にパッチを記録し、そのパッチの記録結果に基づいて、γ補正処理で用いるγテーブルを適切なものに設定し直す。
記録したパッチにおいて色ずれを検出する方法としては、記録したパッチをスキャナなどの入力機器を用いて検出する方法がある。C、M、Y、Kの色材毎にパッチを記録し、該記録された各パッチを記録装置に装着されたスキャナや測色計、濃度計などで読み取り、読み取り値とパッチの期待値とのずれを検出する。そして、そのずれに基づいてγ値などの値を変更することを含む、色味を補正する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
更に、何らかの要因で読み取り値を正しく取得できなかった場合は、誤った補正を行ってしまうため、正常でない読み取り値に基づく不適切な濃度補正を抑制する方法が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2004−167947号公報 特開2008−91966号公報
しかしながら、特許文献2では、読み取り値が所定の範囲内か否かに基づいて、正常に読み取れたか否かを判定しており、該読み取り値が該所定の範囲内であったとしても、要因によっては正しく測定されたとは限らない。
例えば、読み取り時に紙浮きが発生すると、低階調部の読み取り値である濃度値の立ち上がりが低くなってしまう場合があり、このような場合に、読み取り値が所定の範囲に入っていると誤測定を検出できないという課題がある。
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、精度良く色ずれを抑制することを目的とする。
本発明は、インクを吐出する複数のノズルを含むノズル列を有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドによって記録された階調パッチパターンを読み取って測定値を取得する読み取り手段と、前記測定値とターゲット値とに基づき、記録特性を補正する補正手段と、を有する記録装置であって、前記測定値を用いて算出される変動量に基づき、読み取りが正常に行われたか否か判定する判定手段を更に有することを特徴とする記録装置である。
本発明によれば、精度良く色ずれを抑制することができる。
第1の実施形態における記録システムの全体構成を示すブロック図。 第1の実施形態における記録装置の斜視図。 第1の実施形態における記録ヘッドの正面図。 第1の実施形態における記録装置の制御に関わる構成を示すブロック図。 第1の実施形態における多目的センサーの構成を示す概略図。 第1の実施形態における多目的センサーにおけるそれぞれのセンサーの入出力信号を処理する制御回路の概略図。 第1の実施形態における画像処理を実行する各モジュールを示すブロック図。 第1の実施形態における画像処理のフローチャート。 第1の実施形態における濃度特性取得処理のフローチャート。 第1の実施形態において記録し濃度測定されるパッチパターンを示す概略図。 色ずれ補正用1次元LUTの作成方法を説明するための図。 第1の実施形態における読み取り値判定処理のフローチャート。 第1の実施形態における補正量の導出方法を説明するための図。 各階調の補正量と、補正量変動率とを説明するための図。 読み取りが正常に行われていないと判定されるケースを説明するための図。 多目的センサーの特性を示す図。 第2の実施形態における読み取り値判定処理のフローチャート。 各階調の濃度値と、濃度値変動率とを説明するための図。
[第1の実施形態]
<記録システムの構成について>
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態における記録システムの全体構成を示すブロック図である。記録システムは、ホスト装置100と、記録装置200とを有する。ホスト装置100は、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなど、記録装置200に接続される情報処理装置である。ホスト装置100は、CPU10と、メモリ11と、記憶部12と、キーボードやマウス等の入力部13と、ホスト装置100と記録装置200との間の通信のためのインターフェース(以下I/F)14とを有する。CPU10は、メモリ11に展開されたプログラムに従い、種々の処理を実行する。このプログラムは、CD−ROMなどの記憶媒体から供給され、記憶部12に予め記憶されている。
ホスト装置100は、I/F14を介して記録装置200と接続される。ホスト装置100と記録装置200とは、互いにデータを送信または受信することができる。例えば、ホスト装置100は、後述する画像処理工程において3チャンネルの画素値(具体的には、赤(以下R)、緑(以下G)、青(以下B))で表される記録データと、その後の画像処理用のテーブルとを記録装置200に送信する。記録装置200は、ホスト装置100から送信された情報、データに基づき、特に後述の色処理、2値化処理等の画像処理や、本実施形態に係る記録特性の補正処理を実行する。また、記録装置200は、画像処理により取得される記録データに基づく記録処理を行うことができる。
<記録装置の構成について>
図2は、記録装置200の機械的構成を示す概略斜視図である。記録用紙、プラスチックシート等の記録媒体1について、不図示のカセット等に複数枚の記録媒体1が積層されており、記録時には不図示の給紙ローラによって1枚ずつ分離されて供給される。供給された記録媒体1は、一定間隔を隔てて配置される第1搬送ローラ3及び第2搬送ローラ4により、記録ヘッド5の走査に応じたタイミングで矢印A方向(以下、搬送方向、副走査方向とも称す)に所定量ずつ搬送される。第1搬送ローラ3は、ステッピングモータ(不図示)によって駆動される駆動ローラと駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラとの1対から成る。同様に、第2搬送ローラ4も1対のローラから成る。尚、記録装置200は、所定の大きさ(サイズ)にカットされカセットに積層された記録媒体以外に、ロール状の記録媒体に記録することも可能である。
キャリッジ6に搭載された記録ヘッド5は、シアン(以下C)、マゼンダ(以下M)、イエロー(以下Y)、ブラック(以下K)各色のインクを吐出して記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドである。記録ヘッド5において、インクを吐出するノズル列が主走査方向に並列されている(図3参照)。記録ヘッド5には、不図示のインクカートリッジからインクが供給される。そして、記録ヘッド5は、吐出信号に応じて駆動されることによりノズル列を形成するそれぞれのノズルから各色のインクを吐出する。詳しく説明すると、インクを吐出するそれぞれのノズル内には、電気熱変換素子(ヒータ)が設けられており、吐出信号に応じた電気熱変換素子の駆動により発生する熱エネルギを利用してインクに気泡を発生させ、この気泡の圧力によってインクを吐出する。
キャリッジ6には、ベルト7とプーリ8a、8bとを介してキャリッジ駆動用モータ23の駆動力が伝達される。これにより、キャリッジ6は、ガイドシャフト9の伸長方向に沿って矢印B方向(以下、主走査方向とも称する)に往復運動し、記録ヘッド5の走査を行うことができる。また、キャリッジ6の側面には後述する多目的センサーが搭載されている。多目的センサーは、記録媒体に吐出したインクの濃度検出、記録媒体の幅検出、記録ヘッドから記録媒体までの距離検出などに利用される。
以上の構成において、記録ヘッド5は、主走査方向に往復走査しながら吐出信号に応じてノズルからインクを吐出することで、記録媒体1上にインクのドットを形成して記録を行う(以下、記録走査とも称する)ことができる。記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに移動し、当該移動した位置に設けられる吐出回復装置による回復動作を行うことにより、ノズルの目詰まり等による吐出不良の状態から回復する。記録ヘッド5による記録走査の後、第1搬送ローラ3、第2搬送ローラ4が駆動されて記録媒体1は矢印A方向に所定量搬送される。記録ヘッド5の記録走査と記録媒体1の搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体1に画像等の記録を行うことができる。
図3は、本実施形態における、それぞれが一色のインクを吐出する複数のノズル列を有する記録ヘッド5を、ノズルを配設した面(記録面と称する)から見た正面図である。図3に示す例では、記録ヘッド5には主走査方向に沿って4個のノズル列5a〜5dが配設されている。各ノズル列は10個のノズルから形成され、ノズル列5aにはCインク、ノズル列5bにはMインク、ノズル列5cにはYインク、ノズル列5dにはKインクが供給される。尚、ノズル数およびノズル列数については、ここで挙げた数のみに限られるものではなく任意の数を採用してよい。また、インク色の種類についても、ここで挙げた種類のみに限られるものではない。
図4は、記録装置200の制御系の構成を示すブロック図である。制御部20は、マイクロプロセッサ等のCPU20aと、ROM20bと、RAM20cとを有する。ROM20bには、CPU20aの制御プログラムや記録動作に必要なパラメータなどの各種データが予め記憶されている。RAM20cは、CPU20aのワークエリアとして使用されると共に、ホスト装置100から受信した画像データや作成した記録データ等の各種データが一時的に記憶される。
また、ROM20bには、図7を用いて後で説明するルックアップテーブル(以下LUT)20b−1が予め記憶されている。RAM20cには、パッチパターンを記録するためのデータ(パッチパターンデータと称する)20c−1が記憶される。尚、LUTがRAM20cに記憶されてもよく、パッチパターンデータがROM20bに記憶されてもよい。
制御部20は、ホスト装置100との間で画像データ等の記録に用いられるデータ、パラメータを入出力する処理や、ユーザが操作パネル22を介して入力した各種情報(例えば文字ピッチ、文字種類等)を受け付ける処理を、I/F21経由で行う。また、制御部20は、I/F21を介して、モータ23〜26の各々を駆動させるためのON、OFF信号を出力する。さらに、制御部20は、吐出信号等を第2ドライバ28に出力して記録ヘッドにおけるインク吐出のための駆動を制御する。
また、記録装置200の制御系は、I/F21と、操作パネル22と、多目的センサー102と、第1ドライバ27と、第2ドライバ28とを有する。第1ドライバ27は、CPU20aからの指示に従って、キャリッジ駆動用モータ23、給紙ローラ駆動用モータ24、第1搬送ローラ駆動用モータ25、第2搬送ローラ駆動用モータ26を駆動する。第2ドライバ28は、記録ヘッド5を駆動する。
図5(a)及び図5(b)は、多目的センサー102の構成を示す概略図である。図5(a)は多目的センサー102の平面図であり、図5(b)は多目的センサー102の断面図である。多目的センサー102の測定領域は、記録ヘッド5の記録面に対し搬送方向下流側に位置する。また、多目的センサー102は、その下面が記録ヘッド5の下面と同位置となるように、または、記録ヘッド5の下面より高くなるように配置されている。多目的センサー102は、光学素子として、フォトトランジスタ203、204と、可視LED205、206、207と、赤外LED201とを備えており、それぞれの素子の駆動は不図示の外部回路によって行われる。これらの素子は全て、直径が最大部分で約4mmの砲弾型素子(一般的な直径3.0〜3.1mmサイズの量産型タイプ)である。尚、本実施形態では、発光素子から測定面に対して照射された照射光の照射範囲の中心点と発光素子の中心とを結ぶ直線を、発光素子の光軸または照射軸と称する。この照射軸は、照射光の光束の中心でもある。
赤外LED201は、XY平面と平行な記録媒体の表面(測定面)に対して45度の照射角を持つ。赤外LED201は、その照射軸が、測定面の法線(Z軸)と平行なセンサー中心軸202と所定の位置で交差するように配置されている。この交差する位置(交点と称する)のZ軸上における位置を基準位置とし、センサーから基準位置までの距離を基準距離とする。赤外LED201の照射光は開口部によって照射光の幅が調整され、基準位置にある測定面に直径約4〜5mmの照射領域を形成するように最適化されている。フォトトランジスタ203、204は夫々、可視光から赤外光までの波長の光に対して感度を持っている。測定面が基準位置にあるとき、フォトトランジスタ203、204は夫々、受光軸が赤外LED201の反射軸と平行となるように設置されている。具体的には、フォトトランジスタ203は、赤外LED201の反射軸に対しフォトトランジスタ203の受光軸がX方向に+2mm、Z方向に+2mm移動した位置となるように配置されている。また、フォトトランジスタ204は、赤外LED201の反射軸に対しフォトトランジスタ204の受光軸がX方向に−2mm、Z方向に−2mm移動した位置となるように配置されている。
測定面が基準位置にあるとき、測定面と赤外LED201の照射軸との交点と、測定面と可視LED205の照射軸との交点とが一致する。また、2つのフォトトランジスタ203、204がそれぞれ受光する光が反射される領域が、この一致する交点を挟むように測定面上に形成される。フォトトランジスタ203とフォトトランジスタ204との間には厚さ約1mmのスペーサーがはさまれており、互いに受光した光が回り込まない構造となっている。また、フォトトランジスタ203、204側にも赤外LED201側と同様、入光範囲を制限するために開口部が設けられており、その大きさは基準位置にある測定面における直径3〜4mmの範囲の反射光のみを受光可能となるように最適化されている。尚、本実施形態では、測定対象の表面、いわゆる測定面において、受光素子が受光可能な光の領域(範囲)の中心点と受光素子の中心とを結ぶ線を、受光素子の光軸、または、受光軸と称する。この受光軸は、測定面で反射し、受光素子に受光される反射光の光束の中心でもある。
図5(a)及び図5(b)に示す例では、可視LED205は、緑色の発光波長(約510〜530nm)を持つ単色可視LEDであり、可視LED205の照射軸とセンサー中心軸202−2とが一致するように設置される。可視LED206は、青色の発光波長(約460〜480nm)を持つ単色可視LEDであり、図5(a)に示すように、可視LED205に対しX方向に+2mm、Y方向に−2mm移動した位置に配置される。また、可視LED206は、測定面が基準位置にあるとき、可視LED206の照射軸と測定面との交点位置において、この照射軸とフォトトランジスタ203の受光軸とが交差するように配置される。可視LED207は、赤色の発光波長(約620〜640nm)を持つ単色可視LEDであって、図5(a)に示すように、可視LED205に対しX方向に−2mm、Y方向に+2mm移動した位置に配置される。また、可視LED207は、測定面が基準位置にあるとき、可視LED207の照射軸と測定面との交点位置において、この照射軸とフォトトランジスタ204の受光軸とが交差するように配置される。
図6は、多目的センサー102におけるそれぞれのセンサーの入出力信号を処理する制御回路の概略図である。CPU301は、赤外LED201および可視LED205〜207のオン/オフの制御信号の出力やフォトトランジスタ203、204の受光量に応じて得られる出力信号の演算などを行う。駆動回路302は、CPU301から送られるオン信号を受けてそれぞれの発光素子へ定電流を供給し発光させたり、受光素子の受光量が所定量となるようにそれぞれの発光素子の発光量を調整したりする。I/V変換回路303は、フォトトランジスタ203、204から電流値として送られてきた出力信号を電圧値に変換する。増幅回路304は、微小信号である電圧値に変換後の出力信号を、A/D変換において最適なレベルまで増幅する働きをする。A/D変換回路305は、増幅回路304で増幅された出力信号を10bitディジタル値に変換してCPU301に入力する。メモリ(不揮発性メモリなど)306は、CPU301の演算結果から所望の測定値を導き出すための参照テーブルの記録や出力値の一時的な記憶に用いられる。尚、図6のCPU301やメモリ306として、記録装置200のCPU20aやRAM20cを用いてもよい(図4参照)。
<画像処理について>
以下、本実施形態における画像処理、具体的には、記録装置200で用いる記録データを、ホスト装置100と記録装置200とで作成するための一連の処理について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本実施形態における画像処理を実行する各モジュールを示すブロック図である。
本実施形態の画像処理では、ホスト装置100において、R、G、B各色8ビット(それぞれ256階調)の画像データ(輝度データ)が入力される。その後、最終的に、ノズル列5a〜5dにより記録される各ノズルについて1ビットのビットイメージデータ(記録データ)として出力する処理を行う。尚、色の種類や、色の階調はここで挙げる値に限るものではない。
まず、ホスト装置100は、R、G、B多値(各色8ビット)の輝度信号で表現される画像データを記録装置200に送信する。
続いて、前段色処理部401は、前処理として、R、G、B多値の輝度信号で表現される画像データを、多次元LUTを用いてR、G、B多値のデータに変換する処理を行う。このような前処理として色空間を変換する処理(以下、前段色処理と称する)は、記録対象であるR、G、Bの画像データが表わす入力画像の色空間と、記録装置200で再現可能な色空間との間の差を補正するために行なわれる。
次に、後段色処理部402は、後処理として、前段色処理を施されたR、G、B各色のデータを、多次元LUTを用いて、インク色であるC、M、Y、Kの多値(10ビット)のデータに変換する。このような後処理としての色変換処理(以下、後段色処理と称する)は、輝度信号で表現される入力系のRGB3チャンネルの画像データを、濃度信号で表現される出力系のCMYK4チャンネルの画像データに変換するために行われる。
次に、出力γ補正処理部403は、後段色処理が施されたC、M、Y、Kの多値のデータに対し、それぞれの色の1次元LUTを用いた出力γ補正処理を行う。通常、記録媒体の単位面積当たりに記録されるドットの数と、記録された画像を測定して得られる反射濃度などの記録特性との間の関係は、線形関係にならない。そのため、C、M、Y、K各10ビットの入力階調レベルと、それによって記録される画像の濃度レベルとの間の関係が線形関係となるように、C、M、Y、Kの多値の入力階調レベルを補正する出力γ補正処理が行なわれる。
前述したように、出力γ補正用1次元LUTは、標準的な記録特性を示す記録ヘッド用に作成されたものが用いられることが多い。しかし、前述したように、記録ヘッドまたはノズルには吐出特性に関して個体差がある。このため、標準的な吐出特性を示す記録ヘッドまたはノズルの記録特性を補正する出力γ補正用テーブルだけでは、全ての記録ヘッドまたはノズルに対して適切な濃度補正を施すことができない。
従って、本実施形態では、色ずれ補正処理部404は、出力γ補正処理が施されたC、M、Y、Kの多値データについて、1次元LUTを用いて色ずれ補正処理を行う。尚、色ずれ補正処理部404が用いる色ずれ補正用1次元LUTは、色ずれ補正処理工程において取得されるノズル列毎の濃度値情報に基づき設定される。
その後、量子化処理部405が誤差拡散やディザパターンなどを用いたハーフトーン処理、及び、Index展開による量子化処理を行い、記録ヘッド用の記録データとして出力される。
図8は、本実施形態における画像処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS801において、前段色処理部401は、ホスト装置100より受信したR、G、B多値の輝度信号で表現される画像データを、多次元LUTを用いてR、G、B多値のデータに変換する色空間変換処理を行う。尚、以下では、「ステップS〜」を「S〜」と略記する。
S802において、後段色処理部402は、S801での色空間変換処理により得たR、G、B多値のデータを、多次元LUTを用いて、インク色であるC、M、Y、K多値のデータに変換する。
S803において、出力γ補正処理部403は、S802での色変換処理により得たC、M、Y、K多値のデータに対し、それぞれの色の1次元LUTを用いた出力γ補正処理を行う。
S804において、色ずれ補正処理部404は、S803での出力γ補正処理により得たC、M、Y、K多値のデータについて、色ずれ補正用1次元LUTを用いて色ずれ補正処理を行う。
S805において、量子化処理部405は、S804での色ずれ補正処理により得たC、M、Y、K毎の多値データに対し、誤差拡散やディザパターンなどを用いたハーフトーン処理、及び、Index展開による量子化処理を行う。本ステップにより、C、M、Y、K毎の多値データをC、M、Y、K毎の2値データに変換することで、ノズル列で記録するためのデータを作成する。
<濃度特性取得処理について>
以下、色ずれ補正処理(図8のS804)で用いる記録装置の濃度特性を取得する処理について、図9を用いて説明する。図9は、記録装置の濃度特性を取得する処理のフローチャートである。
S901において、CPU20aは、ホスト装置100の入力部13や記録装置200の操作パネル22等を介して入力される、パッチパターンを記録して濃度を測定する処理、いわゆる濃度特性取得処理の実行指示を受け付ける。
S902において、CPU20aは、給紙ローラ駆動用モータ24を駆動して、給紙トレイから記録媒体の供給を開始する。
記録ヘッド5による記録が可能な領域まで記録媒体1を搬送すると、S903において、CPU20aは、記録媒体1の副走査方向への搬送動作と、キャリッジ駆動用モータ23を駆動したキャリッジ6の主走査方向への記録走査とを交互に行う。本ステップにより、パッチパターン記録手段としての記録ヘッド5が、記録媒体1上にノズル毎の特性を取得するためのパッチパターンを記録する。
S904において、CPU20aは、所定時間待機するためタイマーによるタイムカウントを開始する。本ステップで開始されるタイマー(乾燥タイマーと称する)によるタイムカウントは、S903で記録されたパッチパターンを乾燥させるために必要な所定時間を確保する目的で行われる。
S905において、CPU20aは、緑色の発光波長を持つ可視LED205、青色の発光波長を持つ可視LED206、赤色の発光波長を持つ可視LED207を用いて、パッチパターンが記録されていない白レベル(記録媒体の地色)の反射強度測定を行う。本ステップで得る白レベルの測定結果は、この後の濃度値算出(S908)を行う際の、基準白の値として利用される。このため、可視LED毎の白レベル値が保持される。ここで、パッチパターンが記録されていない記録媒体の空白部分の濃度は、記録媒体の地色が測定され、白い記録媒体であれば地色は白色である。本実施形態では、地色が白の記録媒体を用いるケースについて説明する。
S906において、CPU20aは、S904でカウント開始した乾燥タイマーのカウント値が所定の時間閾値より大きいか判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S907に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、乾燥タイマーのカウント値が所定の時間閾値より大きくなるまで待つ。
S907において、CPU20aは、パッチパターンの反射強度測定を行う。反射強度測定は、多目的センサー102に搭載されている可視LED205〜207のうち、濃度を測定するインク色に適したLEDを点灯し、フォトトランジスタ203、204により反射光を読み取ることにより行う。このとき、フォトトランジスタ203、204は、パッチパターンの濃度を測定する測定手段として機能する。
緑色の発光波長を持つ可視LED205は、例えば、Mインクにより記録されたパッチパターン、および、パッチパターンが記録されていない空白部分(記録媒体の地色)を測定する時に点灯する。また、青色の発光波長を持つ可視LED206は、例えば、Yインク、Kインクにより記録されたパッチパターン、および、パッチパターンが記録されていない空白部分(記録媒体の地色)を測定する時に点灯する。さらに、赤色の発光波長を持つ可視LED207は、例えば、Cにより記録されたパッチパターン、および、パッチパターンが記録されていない空白部分(記録媒体の地色)を測定する時に点灯する。
S907のパッチパターン読み取りが終了すると、S908に進む。S908において、CPU20aは、可視LEDそれぞれに対応する、S907で取得したパッチパターンの測定値と、S905で取得した白レベル値との双方に基づいて、パッチパターンの濃度値を、対応するノズル毎に算出する。パッチ読み取り時に緑色の発光波長を持つ可視LED205を使用したインク色に対しては、可視LED205で読み取った白レベルの出力値を使用する。パッチ読み取り時に青色の発光波長を持つ可視LED206を使用したインク色に対しては、可視LED206で読み取った白レベルの出力値を使用する。パッチ読み取り時に赤色の発光波長を持つ可視LED207を使用したインク色に対しては、可視LED207で読み取った白レベルの出力値を使用する。尚、濃度値は、紙白の反射強度を100%としたときのパッチの反射強度に対数をかけたものとして算出できる。具体的には、例えばMインクで記録したパッチの濃度値は、可視LED205で読み取った白レベル=Gw、パッチ読み取り値=Gmとした場合、次の式(1)で算出できる。
Figure 2021017043
S909において、CPU20aは、S908で算出した濃度値が正常値ではないかを判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S910に進む一方、該判定結果が偽の場合、S912に進む。尚、本ステップの判定処理(読み取り値判定処理)の詳細については、図12〜15を用いて後述する。
S910において、CPU20aは、操作パネル22等を介してのワーニング表示を行う。
S911において、CPU20aは、S910で表示されたワーニングの表示内容をユーザが確認したか、例えば、ユーザによって「OK」ボタンが押下されたか判定する。本ステップの判定結果が真の場合、S912に進む。一方、本ステップの判定結果が偽の場合、ワーニングの表示内容をユーザが確認するまで待つ。
S912において、CPU20aは、S908で算出した濃度値を、RAM20cまたはメモリ306に記憶する。
S913において、CPU20aは、記録媒体の排出処理を行い、一連の処理を終了する。
尚、S909での濃度値判定の結果、濃度値が正常値ではない場合、S910に進まず、エラーとして一連の処理を終了してもよい。
<パッチパターンについて>
以下、パッチパターンについて図10を用いて説明する。図10は、記録装置200で記録し多目的センサー102で読み取るパッチパターン、及び、記録装置200で記録しない位置であって多目的センサー102で読み取られる記録媒体上の位置を示す概略図である。
図10(a)は、ノズル列5a〜5dから吐出するインクによって記録するパッチパターンの関係を示す図である。図中の符号Paは、ノズル列5aから吐出するインクで記録するパッチを示す。同様に、符号Pbは、ノズル列5bから吐出するインクで記録するパッチを示し、符号Pcは、ノズル列5cから吐出するインクで記録するパッチを示し、符号Pdは、ノズル列5dから吐出するインクで記録するパッチを示す。また、Pa〜Pdに付される1〜5の数字は、記録するパッチの濃度階調をランク付けしたものである。具体的には、例えばPa1は、ノズル列5aを用いて階調値1ランクの画像を記録するパッチである。また例えば、Pa1〜Pa5は、ノズル列5aを用いて記録するパッチパターンであって、段階的に濃さを変化させた階調パッチパターンである。尚、階調値はここで挙げる5値に限るものではない。また、数字の大きさと階調の高さとが関連するとは限らない。
図10(b)は、記録されたパッチパターンと白レベルを読み取る可視LED205〜207との関係を示す図である。図中の符号W1〜W5は、白レベルを読み取るための位置を示したもので、この位置では記録されない。
色ずれ補正用1次元LUTは、図9に示す濃度特性取得処理工程における白レベル読み取り(S905)及びパッチ読み取り(S907)により得られた図10に示す各パッチパターンの濃度値を用いて作成する。より詳しくは、このような濃度値と、ターゲット値と称する予め定められている所定の目標濃度とを比較することで、色ずれ補正用1次元LUTを作成する。記録媒体に各ノズル列で記録した濃度がターゲット値に近づくように補正値を較正する。ターゲット値は、予め精度の良好なインクジェット記録装置および記録ヘッドを用いて記録したパッチパターンを読み取ることで得られた濃度値を採用することもできる。このように、ターゲット値は理想値に極めて近い値である。
図11に、色ずれ補正用1次元LUTを作成する例を示す。図11(a)中の符号B101は、可視LED207を使用してノズル列5aで記録するパッチPa1〜Pa5からなるPaパッチパターンおよびW1〜W5の白レベルを読み取ることで得られた、濃度値とターゲット値とを示している。尚、パッチPa1の濃度値を求める際の白レベル値として、W1の値を使用してもよいし、W1〜W5の5値の平均を使用してもよい。
図11(b)中の符号T101は、符号B101に示す関係に基づいて作成したノズル列5aに対する色ずれ補正用1次元LUTを示している。図11(a)に示す例では、読み取り濃度値がターゲット値よりも高い。従って、ノズル列5aの画像データに対して、出力値が入力値に対して低めの値となるように変換する1次元LUTテーブルが作成され設定されることになる。
同様に、Pbパッチパターンの読み取り濃度値とターゲット値とに基づき、ノズル列5bに対する色ずれ補正用1次元LUTを作成する。Pcパッチパターンの読み取り濃度値とターゲット値に基づき、ノズル列5cに対する色ずれ補正用1次元LUTを作成する。Pdパッチパターンの読み取り濃度値とターゲット値とに基づき、ノズル列5dに対する色ずれ補正用1次元LUTを作成する。尚、記録媒体の種類毎、印字解像度毎、使用環境毎などに別々の色ずれ補正用1次元LUTが作成されてもよい。また、色ずれ補正用1次元LUTは、画像の記録時の画像処理工程においてその都度作成してもよいし、色ずれ補正処理実行時に作成し保存してもよい。さらに、色ずれ補正用1次元LUTは、予め作成されているテーブルの中から選択し設定してもよい。
<読み取り値判定処理について>
以下、本実施形態における読み取り値判定処理(図9のS909)について、図12〜図15を用いて説明する。図12は、読み取り値判定処理のフローチャートである。
読み取り値判定処理ではまず、S1201において、CPU20aは、各階調に対するパッチ読み取り濃度値を取得する。
S1202において、CPU20aは、各階調に対するターゲット値を取得する。
S1203において、CPU20aは、S1201で取得したパッチ読み取り濃度値と、S1202で取得したターゲット値とに基づき、各階調に対する読み取り値の補正量を導出する。
ここで、補正量導出について、図13を用いて説明する。図13(a)中の実線T01は、Cインクの各階調におけるターゲット値をプロットした点を結ぶ線である。図13(a)中の破線R0Aは、パッチPa1〜Pa5を読み取った濃度値をプロットした点を結ぶ線である。図13(a)中の符号R0A1は階調1に対する補正量を示し、符号R0A2は階調2に対する補正量を示し、符号R0A3は階調3に対する補正量を示し、符号R0A4は階調4に対する補正量を示し、符号R0A5は階調5に対する補正量を示す。
S1204において、CPU20aは、ターゲット値と記録ヘッドに関する想定上の濃度値とに基づき、吐出量上限値のインクを吐出する記録ヘッド(上限ヘッドと称する)に対する補正量を、階調毎に導出する。例えば、図13(b)の破線H01は、出荷時の吐出量ばらつきなどに起因して記録ヘッドの吐出量が変動した結果として、階調1〜5の想定上の濃度上限値を示す。符号H011は階調1に対する補正量、符号H012は階調2に対する補正量、符号H013は階調3に対する補正量、符号H014は階調4に対する補正量、符号H015は階調5に対する補正量を示す。
S1205において、CPU20aは、ターゲット値と記録ヘッドに関する想定上の濃度値とに基づき、吐出量下限値のインクを吐出する記録ヘッド(下限ヘッドと称する)に対する補正量を、階調毎に導出する。例えば、図13(c)の破線L01は、出荷時の吐出量ばらつきなどに起因して記録ヘッドの吐出量が変動した結果として、階調1〜5の想定上の濃度下限値を示す。符号L011は階調1に対する補正量、符号L012は階調2に対する補正量、符号L013は階調3に対する補正量、符号L014は階調4に対する補正量、符号L015は階調5に対する補正量を示す。
S1206において、CPU20aは、S1203で導出した各階調に対する読み取り値の補正量に基づき、補正量変動率を算出する。図14(a)の破線R0A_Tは、各階調に対する補正量R0A1〜R0A5をプロットした点を結ぶ線であって、読み取り値の補正量を示す。図14(b)の破線R0A_Vは、破線R0A_Tに基づく階調間の補正量変動率をプロットした点を結ぶ線である。
S1207において、CPU20aは、S1204で導出した上限ヘッドに対する階調毎の補正量に基づき、上限ヘッドの補正量変動率を算出する。図14(a)の破線H01_Tは、各階調に対する補正量H011〜H015をプロットした点を結ぶ線であって、上限ヘッドの補正量を示す。図14(b)の破線H01_Vは、破線H01_Tに基づく階調間の補正量変動率をプロットした点を結ぶ線である。
S1208において、CPU20aは、S1205で導出した下限ヘッドに対する階調毎の補正量に基づき、下限ヘッドの補正量変動率を算出する。図14(a)の破線L01_Tは、各階調に対する補正量L011〜L015をプロットした点を結ぶ線であって、下限ヘッドの補正量を示す。図14(b)の破線L01_Vは、破線L01_Tに基づく階調間の補正量変動率をプロットした点を結ぶ線である。
S1209において、CPU20aは、読み取り値の補正量変動率が全範囲で上限ヘッドの補正量変動率以下かつ下限ヘッドの補正量変動率以上であることを満たすか、判定する。例えば、図14(b)の読み取り値の補正量変動率R0A_Vは、全範囲で上限ヘッドの補正量変動率H01_V以下かつ下限ヘッドの補正量変動率L01_V以上であることから、この条件を満たす。本ステップの判定結果が真の場合、S1210に進む一方、該判定結果が偽の場合、S1211に進む。
S1210において、CPU20aは、読み取りが正常に行われたと判定する。
S1211において、CPU20aは、読み取りが正常に行われていないと判定する。
ここで、読み取りが正常に行われていないと判定される場合の読み取り濃度値と、補正量と、補正量変動率とについて、図15に一例を示す。図15(a)中の破線R0Xは、読み取りが正常に行われていない場合に読み取った濃度値をプロットした線を結ぶ線であり、符号R0X1〜R0X5は、読み取りが正常に行われていない場合の補正量を示す。図15(b)の破線R0X_Tは、各階調に対する補正量R0X1〜R0X5をプロットした点を結ぶ線であって、読み取りが正常に行われていない場合の補正量を示す。図15(c)のR0X_Vは、読み取りが正常に行われていない場合の補正量変動率を示す。図15に示すケースでは、読み取り値の補正量は、全範囲で上限ヘッドの補正量以上かつ下限ヘッドに対応する補正量以下である。しかし、読み取り値の補正量変動率は、階調1と階調2との間などで下限ヘッドの補正量変動率L01_V未満となっており、全範囲で上限ヘッドの補正量変動率H01_V以下かつ下限ヘッドの補正量変動率L01_V以上ではない。従って、読み取りが正常に行われていないと判定される。
尚、読み取りが正常に行われたか否かは、読み取り値の補正量変動率自体の変化が、上限ヘッドと下限ヘッドとの補正量変動率自体の変化と違う挙動を示しているか否かに基づいて判定してもよい。例えば、階調1から階調2の区間において、上限ヘッドの補正量変動率と下限ヘッドの補正量変動率とは共に上昇方向に変動しているにもかかわらず、読み取り値の補正量変動率は下降方向に変動するような場合が想定される。このような場合は、たとえ読み取り値の補正量変動率が、上限ヘッドの補正量変動率以下かつ下限ヘッドの補正量変動率以下であったとしても、読み取りが正常に行われていないと判定できる。
また、前述の形態では、多目的センサーで測定し判定に使用する読み取り値として、濃度値を採用したが、測色値、光沢度などを採用してもよい。
また、前述の形態では、補正量の変動の度合い(つまり変動量)を表す指標として比率を採用したが、差分を採用してもよい。
また、ターゲット値と、上限ヘッドに関する想定上の濃度値と、下限ヘッドに関する想定上の濃度値との夫々については、インク色毎、記録媒体毎に設定してもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、読み取り値の補正量を導出し、補正量変動率に基づき読み取りが正常に行われたかを判定した。本実施形態では、補正量を導出することなく読み取りが正常に行われたかを判定する。本実施形態は、白レベルを読み取る際とパッチの濃度値を読み取る際とで紙浮き状態が異なることに起因して、読み取りが正常に行われたかを判定するようなケースを想定している。尚、以下では、既述の実施形態との差分について主に説明し、既述の実施形態と同様の構成については、説明を適宜省略する。
図16は、多目的センサー102の読み取り結果を示し、より詳しくは、多目的センサーと紙などの読み取り媒体との距離(以下、紙間とも称す)に応じた出力値の変動を示している。例えば、紙間が2.6mmのときの出力値を1.0とした場合、紙間が0.8mmのときの出力値は0.4となる。つまり、紙間2.6mmのときの記録媒体の位置を正常な読み取り位置とした場合、1.8mmの紙浮きが生じたときの濃度値は、正常値の40%程度になる。
<読み取り値判定処理について>
以下、本実施形態における読み取り値判定処理(図9のS909)について、図17及び図18を用いて説明する。図17は、読み取り値判定処理のフローチャートである。
読み取り値判定処理ではまず、S1701において、CPU20aは、各階調に対するパッチ読み取り濃度値を取得する。
S1702において、CPU20aは、各階調に対するターゲット値を取得する。例えば、図18(a)の破線R0Yは、上記のような紙浮きが発生した場合の読み取り濃度値を示しており、ターゲット値T01と比べると、濃度特性のグラフ形状が大きく違う。
S1703において、CPU20aは、S1701で取得した各階調に対する読み取り濃度値に基づき、読み取り濃度値の変動率を算出する。
S1704において、CPU20aは、S1702で取得した各階調に対するターゲット値に基づき、ターゲット値の変動率を算出する。図18(b)は、読み取り濃度値R0Yに基づく読み取り濃度値変動率R0Y_T、及び、ターゲット値T01に基づくターゲット値変動率T01_Tを示している。
S1705において、CPU20aは、S1703で算出した読み取り濃度値変動率と、S1704で算出したターゲット値変動率とを用いて、読み取りが正常に行われたか否か判定する。具体的には、読み取り濃度値変動率のグラフ形状が、ターゲット値変動率のグラフ形状に比べて想定以上にずれていないか否か判定する。ターゲット値変動率のグラフ形状に対する、読み取り濃度値変動率のグラフ形状のずれが想定の範囲内の場合、S1706に進む一方、当該ずれが想定を超えている場合、S1707に進む。尚、想定の範囲内かの判定において、ずれ量と所定のずれ量閾値との大小関係を用いて判定してもよいし、濃度値変動率の傾きを用いて判定してもよい。
S1706において、CPU20aは、読み取りが正常に行われたと判定する。
S1707において、CPU20aは、読み取りが正常に行われていないと判定する。
尚、多目的センサーで測定し判定に使用する読み取り値として、濃度値の代わりに、測色値、光沢度などを採用してもよい。
また、前述の形態では、濃度値の変動の度合いを表す指標として比率を採用したが、差分を採用してもよい。
また、ターゲット値については、インク色毎、記録媒体毎に設定してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、測定が正しく行われなかった場合やユーザのオペレーションミスを判定し、補正ミスにより記録画像の濃度が不適切になることを回避することで、キャリブレーション精度を維持することが可能になる。
[その他の実施形態]
本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙等、さらには、金属などの記録媒体を用いる機器すべてに適用可能である。適用可能な機器として、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や、工業用生産機器などを挙げることができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。尚、前述した第1〜第2の実施形態について、各実施形態の構成を適宜組み合わせて用いてもよい。
5・・・記録ヘッド
5a、5b、5c、5d・・・ノズル列
20a・・・CPU
200・・・記録装置

Claims (11)

  1. インクを吐出する複数のノズルを含むノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドによって記録された階調パッチパターンを読み取って測定値を取得する読み取り手段と、
    前記測定値とターゲット値とに基づき、記録特性を補正する補正手段と、
    を有する記録装置であって、
    前記測定値を用いて算出される変動量に基づき、読み取りが正常に行われたか否か判定する判定手段を更に有することを特徴とする記録装置。
  2. 各階調に対して、前記測定値と前記ターゲット値に基づき、補正量を導出する導出手段と、
    前記導出された補正量に基づいて、補正量変動率を算出する算出手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記算出された補正量変動率が所定の範囲内の場合、読み取りが正常に行われたと判定し、
    前記算出された補正量変動率が所定の範囲内でない場合、読み取りが正常に行われていないと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッド又は前記ノズルは、吐出量のばらつきがあり、
    前記所定の範囲内とは、想定上の吐出量上限値のインクを吐出する第1の記録ヘッドに対応する補正量の変動率以下かつ想定上の吐出量下限値のインクを吐出する第2の記録ヘッドに対応する補正量の変動率以上であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記導出された補正量が、前記第1の記録ヘッドに対応する補正量以上かつ前記第2の記録ヘッドに対応する補正量以下の場合であっても、前記判定手段は、読み取りが正常に行われていないと判定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記判定手段は、前記測定値の変動量と、前記ターゲット値の変動量とに基づき、読み取りが正常に行われたか否か判定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記判定手段は、前記測定値の変動量と前記ターゲット値の変動量との間のずれ量を用いて、又は、前記測定値の変動量の傾きと前記ターゲット値の変動量の傾きとを用いて、読み取りが正常に行われたか否か判定することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記測定値は、濃度値、測色値、又は光沢度であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録特性は、前記記録ヘッドの記録特性、又は、前記ノズルの記録特性であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の記録装置。
  10. インクを吐出する複数のノズルから成るノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドによって記録された階調パッチパターンを読み取って測定値を取得する読み取り手段と、
    前記測定値とターゲット値とに基づき、記録特性を補正する補正手段と、
    を有する記録装置の制御方法であって、
    前記測定値を用いて算出される変動量に基づき、読み取りが正常に行われたか否か判定するステップを有することを特徴とする制御方法。
  11. コンピュータに、請求項10に記載の方法を実行させるための、プログラム。
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