JP2014136413A - インクジェット記録装置及びキャリブレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光のような副次的な光を発生するインクを用いる場合であっても、可視光領域において正常なキャリブレーションを行い、安定した色再現性を実現することが可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクの蛍光情報に応じて光学センサが検出した実測濃度を補正し、視覚に準じた濃度特性に基づいて色ずれ補正用のテーブルを作成する。このようなキャリブレーション処理により、視覚的に安定した色再現を実現することが可能となる。
【選択図】図8

Description

本発明は、カラーインクを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置において、記録媒体での発色のずれを補正するためのキャリブレーション機能に関する。特に、記録したテストパターンの濃度を光学センサで検出しながら、可視光領域において精度の高いキャリブレーションを実行するための方法に関する。
カラーのインクジェット記録装置では、例えばシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックのような異なるインクを吐出するために複数の記録ヘッドを備えている。これら記録ヘッドにおいては、記録ヘッドの個体差や使用頻度の差によって吐出量にばらつきが生じたり、この吐出量ばらつきが経時的に変化したりすることがある。この場合、個々のインクが表現するモノトーンのグラデーション画像では、各階調で所望の濃度が得られなくなる。また、例えばレッド、ブルー、グリーンのような2種類以上のインクを用いて表現される2次色においては、2つのインクの吐出量のバランスが崩れ、所望の発色が得られなくなる。結果、入力画像に対し再現性に乏しい出力画像となってしまう。
特許文献1には、このような不安定な色再現性を解決するためのキャリブレーション技術が開示されている。具体的には、個々の記録ヘッドによってテストパターンを記録し、そのパターンをスキャナ等の検出手段によって読み取り、個々の記録ヘッドの吐出量ばらつきを判断する。そして、実画像記録時には、入力信号に対して所望の出力濃度が得られるように、入力信号を補正する。
この場合、例えば標準よりも吐出量が大きなヘッドでは、通常よりも少ないドット数で画像を記録するように入力信号を低減させることになる。また、標準よりも吐出量が小さいヘッドでは、通常よりも多くのドット数で記録するように入力信号を増大させることになる。このように、吐出量の少ない記録ヘッドにおける入力信号の増大と、吐出量の多い記録ヘッドにおける入力信号の低減とを、バランス良く行うことにより、記録媒体上において所望の濃度および所望の発色を実現することが出来、安定した色再現が可能となる。
特開2009−39915号公報
ところで、各色インクは、その製造工程において可視光領域内の色相は管理されているものの、蛍光のような副次的な光については管理することは難しい。そして、蛍光量が大きいインクの場合には、キャリブレーションのために記録したテストパターンの反射光に副次的な光が含まれ、検出器はその副次的な光エネルギも含めて光強度を検出してしまうことがある。例えば、単色LEDから発した光をフォトダイオードで電圧情報として検出した場合には、このような蛍光の影響が現れてしまう。
このような系においては、フォトダイオードを介して検出した濃度値が通常の可視領域で検出されるべき濃度値よりも小さな値となり、そのテストパターンを記録した記録ヘッドの吐出量は本来の吐出量よりも少ないと判断されてしまう。その結果、その後の補正においては、入力信号が必要以上に増大され、正常な補正が行われなくなってしまうという問題が発生する。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、蛍光のような副次的な光を発生するインクを用いる場合であっても、可視光領域において正常なキャリブレーションを行い、安定した色再現性を実現することが可能なインクジェット記録装置を提供することである。
そのために本発明は、インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体にテストパターンを記録する手段と、前記テストパターンを光学センサを用いて測定する手段と、前記光学センサによる前記テストパターンの測定結果に可視光以外の光が与える影響に関する情報を取得する取得手段と、前記情報に従って、前記測定結果を補正する補正手段と、該補正手段によって補正された測定結果に基づいて、前記記録媒体で標準の画像濃度を得るように入力信号値を補正するための補正テーブルを作成する作成手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、蛍光のような副次的な光を発生するインクを用いる場合であっても、安定した色再現性を実現することが出来る。
本発明に適用可能な記録システムの構成を示すブロック図である。 記録装置の記録部の構成を示す概略斜視図である。 記録ヘッドをインクの吐出口面から見た図である。 記録装置の制御の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、多目的センサ4の構造を示す図である。 多目的センサの制御回路を示すブロック図である。 画像処理の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、キャリブレーション処理の工程を示すフローチャートである。 キャリブレーション用のテストパターンを示す図である。 (a)および(b)は、インクにおける蛍光の影響を説明するための図である。 インクタンクROMに記憶する蛍光情報の内容を示す図である。 (a)および(b)は、補正テーブルの作成方法を説明するための図である。 (a)〜(f)は、本発明の効果を説明するための図である。 変換比率Kを、インク消費量に応じて調整する例を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明を適用可能な実施形態を説明する。
<記録システム構成>
図1は、本発明に適用可能な記録システムの構成を示すブロック図である。図1において、情報処理装置としてのホスト装置100は、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなど、インクジェット記録装置200に接続される装置である。ホスト装置100は、CPU10と、メモリ11と、記憶部13と、キーボードやマウス等の入力部12と、記録装置200との間の通信のためのインタフェース14とを備えている。CPU10は、メモリ11に格納されたプログラムに従い、種々の処理を実行する。これらプログラムは、予め記憶部13に記憶されていてもよいが、CD−ROMなどの外部装置から記憶部13に供給される形態であっても良い。
ホスト装置100は、所定の画像処理を行った後、当該画像処理によって得られた画像データR′G′B′と、記録装置200にて実行される画像処理に必要なテーブル等の様々な情報を、インタフェース14を介して記録装置200に転送する。記録装置200は、ホスト装置100から受信した情報を基に、画像データR´G´B´に対し様々な画像処理を行って記録ヘッドが記録可能な2値データを生成し、当該2値データに従って記録動作を実行する。
<記録装置概要>
図2は、記録装置200の記録部の構成を示す概略斜視図である。図2において、記録用紙やプラスチックシート等の記録媒体Pは、不図示のカセット等に複数枚が積層収容されており、記録時には不図示の給紙ローラによって1枚ずつ分離されて記録ヘッド5によって記録可能な領域まで搬送される。給紙された記録媒体Pは、一定間隔を隔てて配置される2つの搬送ローラ対3a及び3bにより、その記録面が平滑になるように支持されている。なお、記録装置200においては、ロール状の記録媒体対し画像を記録することも可能である。
記録ヘッド5は、ブラック(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、およびイエロー(Y)夫々を吐出可能な6列のノズル列5a〜5fを有するインクジェット方式の記録ヘッドである。記録ヘッド5のノズル列5a〜5f夫々には、チューブを介してインクタンクからインクが供給される。インクタンクは装置に対し着脱可能であり、インクの消費に応じて交換される。各インクタンクの側部には収容されたインクの情報を記憶するROMが取り付けられている。
ノズル列を構成する個々のノズルには、吐出信号に応じて駆動される電気熱変換素子(ヒータ)と、インクの吐出口が配されている。吐出信号に応じて電気熱変換素子に電圧が印加されることによりインク内に膜沸騰が生じ、生成された泡の成長エネルギによって吐出口からインクが滴として吐出される。
記録ヘッド5は、ノズル列5a〜5fがB方向に並列配置した状態でキャリッジ6に搭載され、キャリッジ6は所定の速度でB方向に往復移動可能になっている。そして、個々のノズルから吐出信号に従ってインクを吐出しながらキャリッジ6を所定の速度でB方向に移動することにより、ノズル列の幅に対応した1走査分の記録が行われる。このような、1回分の記録走査と記記録媒体PのA方向への搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体Pに段階的に画像が記録される。
キャリッジ6の側面には光学センサからなる多目的センサ4が搭載されている。多目的センサ4は複数の発光部と受光部から構成され、記録媒体Pに吐出したインクの濃度や、記録媒体の有無や幅、記録ヘッド5から記録媒体までの距離、などの検出を行う。
記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置1によって吐出回復処理等のメンテナンスが施される。
<記録ヘッド>
図3は、記録ヘッド5をインクの吐出口面から見た図である。既に説明した様に、本実施形態の記録ヘッド5は、ブラック(K)、ライトシアン(LC)、シアン(C)、ライトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のインクを夫々吐出する6列のノズル列5a〜5fを有し、これらがB方向に配列されている。但し、本発明においてインク色の種類はこれに限定されるものではない。また、同じ色のインクを吐出するノズル列が更に多く用意されている形態とすることも出来る。
<制御系の構成例>
図4は、記録装置200の制御の構成を示すブロック図である。制御部20は、インタフェース21を介してホスト装置100との間で情報の送受信が可能となっており、画像データや記録時に必要な情報を受信したり、記録装置200の状態をホスト装置に送信したりする。
制御部20は、マイクロプロセッサ等のCPU20a、ROM20b及びRAM20c等をメモリとして備えており、記録装置200全体の動作をコントロールする。ROM20bは、CPU20aが実行すべき制御プログラムや記録動作に必要なパラメータなどの各種データを格納している。キャリブレーションを行う際に記録するテストパターンなどもROM20bに予め格納されている。RAM20cは、CPU20aのワークエリアとして使用されると共に、ホスト装置100から受信した画像データや処理中のデータなど各種データを一時的に保存したりする。本実施形態において、CPU20aは、記録モードごとに異なる画像処理を行うため、画像処理に必要なLUT(ルックアップテーブル)は、ジョブが発生する度にホスト装置100やROM20bから読み出されて、RAM20cに展開される。所定の画像処理が施された後の吐出信号は、RAM20cに展開され、制御部20はこれら吐出信号をヘッドドライバ28に出力し、記録ヘッド5におけるインク吐出のための駆動を制御する。
記録動作の際、制御部20は、ドライバ27を介して、記録動作に必要な各種モータ23〜26を駆動制御する。図において、キャリッジモータ23は、キャリッジ6をB方向に移動させるためのモータである。給紙モータ24は、記録媒体Pをカセットから装置内に給紙したり、吐出回復装置1を駆動したりするためのモータである。第1搬送モータ25および第2搬送モータ26は、搬送ローラ対3aおよび3bを駆動するためのモータである。
操作パネル22は、記録装置200におけるユーザインタフェースであり、ユーザからの指示を受信したり、記録装置200の情報をユーザに表示したりする。
乾燥タイマ30は、画像を記録した記録媒体の乾燥時間を管理するためのタイマであり、後述するキャリブレーション用のテストパターンを記録した後などに利用される。
インクタンクROM29は、装着されたインクタンクのそれぞれに付設されたROMであり、インクの蛍光情報などインク製造時に測定した情報が記憶されている。ここで、インクの蛍光情報とは、そのインクで記録したパターンを多目的センサ4で検出した場合の、可視光以外の光による影響の程度を示す情報である。このような可視光以外の光は、可視光と分光して測定する必要があるため、工場ラインにて測定されることが好ましい。この場合、同一材料を用いて作成される1つのインクロット内の蛍光情報はほぼ安定すると考えられるので、蛍光情報はインクロットごとに検出し、インクタンクROM29に記憶されれば良い。装置着荷後、CPU20aは、インクタンクROM29に記憶された情報に基づいて、後述するキャリブレーション処理などの様々な処理を行う。
多目的センサ4は、キャリッジ6の側部に設けられた光学センサであり、CPU20aの指示に従って、各種情報を検出し、その結果をCPU20aに送信する。
<多目的センサ>
図5(a)および(b)は、多目的センサ4の構造を示す図である。図5(a)は多目的センサ4を測定面(記録媒体面)の側から観察した場合の平面図を、図5(b)は多目的センサ4の側断面図を、それぞれ示している。
本実施形態の多目的センサ4は、1つの赤外LED201と、3つの可視LED205〜205、および2つのフォトトランジスタ203、204から構成され、それぞれの素子の駆動はCPU20aの制御の下、不図示の外部回路によって行われる。これら素子は、全て直径が最大部分で約4mmの砲弾型素子(一般的なφ3.0〜3.1mmサイズの量産型タイプ)である。
赤外LED201は、XY平面と平行な記録媒体Pの表面(測定面)に対して45度の照射角を持ち、その照射光の中心は、測定面の法線(Z軸)と平行なセンサ中心軸202と基準位置で交差するように配置されている。赤外LED201の照射光は開口部によって照射光の径が調整され、基準位置にある測定面に直径約4〜5mmの照射面(照射領域)を形成するように最適化される。なお、本実施形態において、発光素子から測定面に対して照射された照射光の照射範囲の中心点と発光素子の中心とを結ぶ直線を、発光素子の光軸(照射軸)と称する。この照射軸は、照射光の光束の中心でもある。本実施形態において、赤外LEDは、記録媒体PとのZ方向の距離を測定したり、記録媒体の有無(幅)を検出したりする際に使用される。
可視LED205は、緑色の発光波長(約510〜530nm)を持つ単色可視LEDであり、その光軸がセンサ中心軸202と一致するように設置されている。可視LED206は、青色の発光波長(約460〜480nm)を持つ単色可視LEDであり、図5(a)に示すように可視LED205に対しX方向に+2mm、Y方向に−2mm移動した位置に配置されている。可視LED207は、赤色の発光波長(約620〜640nm)を持つ単色可視LEDであって、可視LED205に対しX方向に−2mm、Y方向に+2mm移動した位置に配置されている。これら3つの単色可視LED205〜207は、測定面に対して垂直に照射される。本実施形態において、単色可視LED205〜207は、キャリブレーションでテストパターンを測色する際などに使用される。
2つのフォトトランジスタ203、204は、可視光から赤外光までの波長光に対し感度を有し、その受光軸が赤外LED201の正反射光と平行となるように設置されている。フォトトランジスタ203の受光軸は、赤外光の反射軸に対しX方向に+2mm、Z方向に+2mm移動した位置となるように、またフォトトランジスタ204の受光軸は、X方向に−2mm、Z方向に−2mm移動した位置となるようにそれぞれ配置されている。
測定面が基準位置にあるとき、可視LED206の照射軸とフォトトランジスタ203の受光軸、および、可視LED207の照射軸とフォトトランジスタ204の受光軸はそれぞれ測定面で交差する。また、赤外LED201と可視LED205の照射軸は測定面で交差し、2つのフォトトランジスタ203、204の受光軸はこの交点の両側に位置し、それぞれの受光領域が交点を含むようになっている。
2つのフォトトランジスタの間には厚さ約1mmのスペーサーが挟まれており、互いに受光した光が回り込まないようになっている。フォトトランジスタ側にも入光範囲を制限するために開口部が設けられており、その大きさは、基準位置にある測定面の直径3〜4mmの範囲の反射光のみを受光可能となるように最適化されている。
図6は、多目的センサ4の制御回路を示すブロック図である。
CPU301は、駆動回路302にオン/オフの制御信号を出力することにより、赤外LED201、単色可視LED205〜207のそれぞれに対し、定電流を供給する。フォトトランジスタ203、204が受光して得た電流値Iは、I/V変換回路303によって電圧値Vに変換され、増幅回路304にて最適なレベルまで増幅され、A/D変換回路305によって10bitにデジタル変換された後、CPU301に入力される。メモリ(不揮発性メモリなど)306は、CPU301が得たフォトトランジスタの出力値を一時的に保存したり、演算に用いるテーブルを格納したりする。
CPU301は、デジタル変換後の値に基づいて様々な処理を行う。例えば、CPU301は、装置の電源ON時などにおいて、フォトトランジスタ203、204の受光量が所定量となるようにそれぞれの発光素子の発光量を調整する。また、記録動作の最中、キャリッジ6の下方を通過する記録媒体の有無や、幅、また搬送状態などを監視したりする。さらに、テストパターンを読み取った際のデジタル値の組み合わせを、メモリ306に記憶されているテーブルと比較することにより、テストパターンの発色ずれ量を求めることも出来る。なお、CPU301やメモリ306は、既に図4で説明した記録装置のCPU20aやRAM20bとしても良い。
<画像処理概要>
図7は、本実施形態における画像処理の構成を示すブロック図である。本実施形態において、一連の画像処理はホスト装置100と記録装置200に分担されて行われる。ホスト装置100において、記録の対象となる画像データは、モニターで表現される色空間の、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の8bit輝度信号である。ホスト装置100では、まずこの輝度信号を、記録装置200で表現される色空間のR´G´B´8bit(或は10bit)信号に変換する。このような色空間変換処理は、予め記憶されている3次元LUTを参照することによって行うことが出来る。その後、変換後のR´G´B´信号は、インタフェースを介して記録装置200に送信される。
記録装置200では、まず、色変換処理部402によって、R´G´B´の輝度信号を、記録装置200で使用するインク色(C、LC、M、LM、Y、K)に対応した10bitの濃度信号に変換する。この際、予め用意された3次元LUTが参照される。
色空間変換処理や色変換処理で参照する3次元LUTは、RGB(R´G´B´)のそれぞれを軸とした3次元空間において、各格子点に対応する変換値R´G´B´(C、LC、M、LM、Y、K)を記憶したものである。この際、全ての格子点についてデータを用意しようとするとLUTの容量が膨大なものとなってしまうため、代表格子点のデータのみを記憶し、その他の格子点については公知の補間処理を用いて算出しても良い。
次に、色変換後の各色10bitの濃度信号は、出力γ処理が施される。具体的には、1次元LUT403を参照することにより、色変換後の各色10bitの濃度信号が、同じく各色10bitの濃度信号に変換される。記録媒体の単位面積当たりに記録されるドットの数と、記録された画像を測定して得られる反射濃度の関係は、記録媒体の種類によって様々であり一般に線形関係にはなっていない。そこで、多くのインクジェット記録装置では、入力信号とそれによって記録される画像濃度が線形関係を有するように、色変換後の各色10bitの濃度信号を補正するための出力γ補正処理を用意している。
但し、出力γ処理で参照する1次元LUTは、標準的な濃度特性を有する記録ヘッドに合わせて作成されている。そのため、吐出量が標準よりも大目の記録ヘッドや少な目の記録ヘッドでは、出力γ処理403を行っても、入力信号と出力された画像濃度とにおいて、必ずしも好適な線形関係が得られるわけではない。そこで、更に色ずれ補正処理部404を用意することによって、吐出量の大小に関わらず入力信号と出力画像濃度との間で好ましい線形関係が得られるようにする。具体的には、搭載されている記録ヘッドに対応付けられた1次元LUTが、後述するキャリブレーション処理によって作成され、CPU20aは当該LUTに従って、各色10bitの濃度信号を補正する。これにより、吐出量が標準よりも大きい記録ヘッドでは、入力信号値がより低くなる方向に変換され、吐出量が標準よりも小さい記録ヘッドでは、入力信号値がより高くなる方向に変換されるようになる。
その後、各色10bitの濃度信号は、量子化処理405によって、記録(1)あるいは非記録(0)を示す各色1bitの2値信号に変換される。量子化方法としては、公知の誤差拡散法やディザ法などが採用可能である。
更に、マルチパス記録を行う場合には、パス分解処理406によって、個々の記録データ(1)を、いずれの記録走査で記録するかを決定する。この際、各画素に対するドットの記録を許容する画素(1)と許容しない画素(0)を定めたマスクパターンと、量子化処理後の2値データとの間で論理積演算を行うことによって、各記録走査における最終的な記録データを決定することが出来る。記録ヘッドの各ノズル列は、各記録走査において、最終決定された記録データに従ってインクを吐出する。
なお、図7では、出力γ補正処理403と色ずれ補正処理405とを異なる2段階の工程としたが、どちらの処理も1次元LUTを用いた1次変換処理であることから、これら2つを合体させることも可能である。この場合、記録ヘッドの濃度特性に対応しつつ、入力信号と画像濃度が線形関係となるような1次元LUTがインク色ごとに用意されればよい。
以上説明した一連の画像処理において、利用されるLUTやマスクパターンは、記録媒体の種類や画像の種類などに応じて記録モード別に用意されていることが好ましい。ホスト装置100や記録装置200では、これら複数のLUTやマスクパターンを予め格納しておき、記録時には設定された記録モードに応じて複数のLUTやマスクパターンの中から対応する1つを読み出し、これを利用すればよい。
<キャリブレーション処理>
図8(a)および(b)は、記録装置がキャリブレーション処理を行う際にCPU20aが実行する工程を示すフローチャートである。図8(a)は、キャリブレーション処理全体の工程を、同図(b)は、処理中の、特に色ずれ補正テーブル更新処理についての工程を示している。
ユーザが、ホスト装置100の入力部12あるいは記録装置200の操作パネル22を介してキャリブレーションの実行コマンドを入力することによって、キャリブレーション処理は開始される。
本処理が開始されると、CPU20aは、まず図8(a)のステップS1において、給紙モータ24を駆動して給紙トレイから記録媒体Pを装置内に給紙する。更に第1搬送モータ25および第2搬送モータ26を駆動して記録ヘッド5によって記録可能な位置までこれを搬送する。
ステップS2では、ROM20bに格納されているキャリブレーション用のテストパターンを記録する。具体的には、キャリッジ6を主走査方向に移動させながら記録ヘッド5からインクを吐出する主走査と、記録媒体Pを搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより、テストパターンを記録する。
図9は、キャリブレーション用のテストパターン90を示す図である。テストパターン90は、異なる階調(濃度)を有する複数のパッチが、インク色ごとに記録されて構成されている。図において、アルファベットの符号A〜Fは、そのパッチがノズル列5a〜5f、すなわちK、LC、C、LM、M、Yのいずれのインクで記録されるかを示している。また、番号1〜5は、そのパッチがどの段階の階調(濃度)で記録されるかを示している。ここでは、各色5段階で全30個のパッチを記録する場合を示しているが、階調の段階数については状況に応じて更に多くしても少なくしても良い。
テストパターン90が記録されると、CPU20aはステップS3に進み、乾燥タイマ30のカウンタをスタートする。
ステップS4において、CPU20aは、多目的センサ4が記録媒体Pの白紙領域に位置するようにキャリッジ6を移動させ、白紙領域の反射光強度を測定する。具体的には、可視LED205〜205を順番に発光させ、夫々の反射光をフォトトランジスタ203、204で測定し、測色結果をRAM20cに保存する。このような各LEDに対応する3つの測色結果は、この後パッチ濃度を求める際の白基準として利用される。
その後、乾燥タイマ30のカウント値がステップS5において閾値を超えたことを確認するまで、CPU20aは装置を待機状態とし、テストパターン90が乾燥するのを待つ。
乾燥タイマ30のカウント値が閾値を超えたことを確認すると、CPU20aはステップS6に進み、多目的センサ4を用いてテストパターンにおける各パッチの反射光測定を行う。このとき、記録媒体の測定箇所(パッチ)が多目的センサ4の測定可能位置に配置される様、CPU20aはキャリッジ6の移動と記録媒体の搬送を適切に行いながら測色を繰り返す。ここで、シアンおよびライトシアンのパッチについては補色である赤色LED207を用いて測定し、マゼンタおよびライトマゼンタのパッチについては緑色LED205を用いて測定する。また、ブラックおよびブラックのパッチについては青色LED206を用いて測定する。測定結果はパッチごとにRAM20cに保存する。
ステップS7において、CPU20aは、パッチ毎の測定結果に基づいて、各インク色すなわち各ノズル列に対応する色ずれ補正テーブルを作成し、更新する。色ずれ補正テーブルとは、図7で説明した色ずれ補正処理で参照する1次元LUTに該当する。色ずれ補正テーブルが新たに作成され更新されることにより、装着されている記録ヘッドの現状の濃度特性に最も適した補正処理が行われ、さらに色再現性に優れた画像を出力することが可能となる。
ステップS7による色ずれ補正テーブルの更新が完了すると、CPU20aはステップS8に進み、記録媒体Pを装置外に排出する。以上で本処理が終了する。
図8(b)は、ステップS7の補正テーブル更新工程を具体的に説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、CPU20aは、まずステップS11において、RAM20cに格納されている各色パッチの測定結果Lpを取得する。
その後、ステップS12にて各パッチについて、測定結果から濃度を算出する。フォトトランジスタ203および204が取得する測定結果は、測定面の反射光量すなわち輝度情報である。本実施形態では、この輝度情報を下式に示す対数変換を行って濃度情報Dpに変換する。下式において、Lpはパッチの測定値、Lwは白標準の測定値である。
パッチ濃度 Dp=−log(Lp/Lw)
続くステップS13において、CPU20aは、各インクタンクに付設されているインクタンクROM29にアクセスし、各インクの蛍光情報を取得する。ここで、本実施形態における蛍光情報について詳しく説明する。
図10(a)および(b)は、インクにおける蛍光の影響を説明するための図である。蛍光量が大きいインクであっても小さいインクであっても、人間の視覚においては可視光以外の光は感知されないので、階調値に対する視覚濃度は図11(a)のような同一の曲線となる。これに対し、フォトトランジスタが検出する光量には可視光以外も含まれるので、蛍光量が大きいインクと小さいインクでは、輝度濃度変換後の濃度値に図11(b)のような違いが現れる。すなわち、蛍光量が大きいインクでは、フォトトランジスタに検出される光量が多くなるので、上記濃度変換後の濃度値は低く(明るく)検出される。そして、このような傾向は、階調値(記録するインク量)が大きくなるほど増大する。
よって、本実施形態では、この様な検出濃度に対する視覚濃度の比、すなわち各パッチの測定濃度Dpから視覚濃度Dp´を取得するための変換比率Kを、蛍光情報としてインクタンクROM29に記憶する。
図11は、インクタンクROM29に記憶する蛍光情報の内容を示す図である。横軸は入力信号値(階調値)を示し、縦軸は変換比率Kを示している。蛍光の影響が無いインクの場合、フォトトランジスタが検出する光は可視光であるので、いずれの階調値についても変換比率はK=1である。これに対し、蛍光の影響が存在するインクの場合、フォトトランジスタが検出する光には可視光以外の光も含まれ、測定濃度Dpは視覚濃度Dp´よりも小さく検出されるので、変換比率K>1となる。変換比率Kの値は階調値と共に増大している。本実施形態では、このような階調値ごとの変換比率Kが、蛍光情報としてインクタンクROM29に記憶されている。
図8(b)に戻る。ステップS14では、ステップS12で取得した各パッチの濃度情報DpとステップS13で取得した蛍光情報(変換比率K)とから、以下の式に従って、視覚に則したパッチ濃度Dp´を得る。
Dp´=K×Dp (K≧1)
更に、5段階のパッチ濃度Dp´から、入力信号と濃度の関係、すなわち搭載されている記録ヘッド固有の濃度曲線を作成する。
ステップS15において、CPU20aは、予めROM20b記憶されている標準の濃度曲線を読み出す。更に、ステップS16において、読み出した標準の濃度曲線とステップS14で作成した実測の濃度曲線から、搭載されている記録ヘッドで標準の濃度曲線を得るための補正テーブルを作成する。
図12(a)および(b)は、ステップS16における補正テーブルの作成方法を説明するための図である。図12(a)は、標準の濃度曲線と実測の濃度曲線を比較する図であり、横軸は入力信号値を、縦軸は濃度値をそれぞれ示している。吐出量が標準よりも小さい記録ヘッドの場合、図の様に、実測濃度値は標準濃度値よりも低い値を示す。この際、例えば入力信号値がS1のとき、標準ヘッドであれば濃度D0が得られるが、吐出量が小さいヘッドではこれよりも小さな値の濃度D1となる。但し、実測濃度曲線によると、このような吐出量が小さいヘッドであっても、信号値S2が入力されれば濃度D0を得ることは出来る。そこで、本実施形態では、信号値S1が入力されても、これをS2に変換するような補正テーブルを作成し、入力信号値S1と濃度D0が1対1で対応付けられるようにする。
図12(b)は、入力信号に対し標準濃度が得られるようにした補正テーブルを示す図である。図において、横軸は補正テーブルの入力信号(Input)、縦軸は出力信号(Output)を示している。
図において、曲線bは、図12(a)で示した場合、すなわち実測の濃度曲線が標準の濃度曲線よりも低い場合の、補正テーブルを示している。標準よりも低い実測濃度が得られる場合、入力信号(S1)をより高い値(S2)に変換する必要があるため、Output>Inputとなっている。
曲線cは、実測の濃度曲線が標準の濃度曲線よりも高い場合の、補正テーブルを示している。標準よりも高い実測濃度が得られる場合、入力信号をより低い値に変換する必要があるため、Output<Inputとなっている。
曲線aは、標準の濃度特性が得られる記録ヘッドのための補正テーブルである。標準の濃度特性が得られる記録ヘッドでは、補正の必要が無いので、補正曲線aではOutput=Inputとなっている。
図8(b)のステップS16では、ステップS14で作成した濃度曲線を図12(a)のように標準の濃度曲線と比較して、図12(b)のようなノズル列固有の補正曲線を作成する。
更に、ステップS17では、ステップS16で作成した補正テーブルを最新の色ずれ補正テーブルとして、メモリ内のデータを更新する。以上で本処理が終了する。
以上図8(a)および(b)で説明したキャリブレーション処理を、必要な場面で適宜行うことにより、記録ヘッドの吐出状態やインクの蛍光量によらず、標準的な濃度曲線を安定して実現することが可能となる。
図13(a)〜(f)は、本実施形態におけるキャリブレーションの効果を説明するための図である。ここで、図13(a)および(b)は、一般的なキャリブレーションの効果を示す図である。図13(a)では、標準の濃度特性と、実際に使用する記録ヘッドの濃度特性を示し、ここでは標準よりも低い濃度が得られる記録ヘッドを用いた場合が示されている。
このような濃度特性の記録ヘッドを用いる場合であっても、キャリブレーション処理を行って新たな色ずれ補正テーブルを作成することにより、図13(b)の様に、実際の濃度特性を標準の濃度特性に一致させることが可能となる。
一方、図13(c)および(d)は、蛍光量が大きいインクを用いながらも、その影響を考慮しないで従来のキャリブレーションを実行した場合の様子を示した図である。図13(c)では、標準の濃度特性と、蛍光量の異なる2つのインクを使用した場合の実測した濃度特性を示している。実測の濃度特性はいずれも標準よりも低い濃度特性となっているが、蛍光量が大きいインクの方が、更に低い濃度特性が検出されている。
このような2つのインクに対し、蛍光の影響を考慮しないでキャリブレーション処理を実行した場合について考える。蛍光量が小さいインクでは視覚濃度に準じた濃度特性が得られているので、適切な色ずれ補正テーブルを作成することが出来る。その結果、図13(d)に見る様に、補正後の濃度特性を標準の濃度特性に一致させることが出来る。これに対し、蛍光量が大きいインクでは視覚濃度よりも低い濃度特性が得られているので、キャリブレーション処理では、必要以上に入力信号を増大するような色ずれ補正テーブルが作成されてしまう。その結果、図13(d)に見る様に、補正後は標準の濃度特性を超える濃度特性となってしまう。
これに対し、図13(e)および(f)は、蛍光量が大きいインクを用いながら、本実施形態のキャリブレーションを実行した場合の様子を示した図である。図13(e)は、実測濃度Dpに変換比率Kを積算して得られた濃度特性Dp´を、蛍光量の異なる2つのインクについて示している。実測濃度に対し蛍光量に応じた適切な変換比率Kが積算されているので、蛍光量の大きなインクも小さなインクも、記録ヘッドの吐出特性に則した同様の濃度特性が得られている。
このような2つのインクそれぞれに対し、キャリブレーション処理を実行すると、どちらのインクについても、視覚濃度に準じた適切な色ずれ補正テーブルを作成することが出来る。その結果、図13(f)に示すように、蛍光量の大小に係らず、どちらのインクも標準の濃度特性に一致させることが可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、インクタンクROMに記憶されたインクの蛍光情報に応じて、多目的センサが検出した実測濃度を補正し、視覚に準じた濃度特性を取得する。そして、キャリブレーション処理では、このようにして得られた補正後の濃度特性に基づいて色ずれ補正用のテーブルを作成することにより、視覚的に安定した色再現を実現することが可能となる。
(その他の実施形態)
図2で説明したインクジェット記録装置では、各色のインクはインクタンクから記録ヘッドまで、チューブで供給される。この際、チューブが十分に長いと、インクタンクを交換しても、交換後のインクが記録ヘッドから吐出されるまでに複数枚の記録動作や複数回の吸引動作が要される場合がある。この場合、インクタンクの交換直後に上記キャリブレーションを行っても、インクタンクROMから得られる蛍光情報は実際にテストパターンを記録するインクのものではない。よってこのような場合には、変換比率Kを、徐々に入れ替わる2種類のインク夫々の変換比率から適切に取得するのが好ましい。
図14は、変換比率Kを、インクタンク交換時からのインク消費量dに応じて調整する例を示す図である。ここで、交換前のインクタンクROMに記憶されている変換比率をKα、交換後のインクタンクROMに記憶されている変換比率をKβとする。また、インクタンク交換時からのインク使用量d(ml)をカウントし、チューブ内インク量をx(ml)、ヘッド内インク量をy(ml)とする。
この場合、インク使用量dが、d<xを満たす場合は、吐出されるインクは未だ交換前のインクであると判断し、変換率K(d)を、K(d)=Kαと設定する。
また、インク使用量dが、d>x+yを満たす場合は、チューブやヘッドに残留していた交換前のインクは全て消費され、吐出するインクは交換後のインクであると判断し、変換率K(d)を、K(d)=Kβに設定する。
更に、インク使用量dが、x≦d≦x+yを満たす場合は、交換前後のインクが記録ヘッド内で混合していることが想定されるので、変換率K(d)を、
K(d)=(Kβ−Kα)・(d−x)/y+Kαとする。
このように、インクタンク交換時からのインク使用量に基づいて、変換比率Kを適宜調整することにより、インクの蛍光量に準じた信頼背の高いキャリブレーションを実行することが出来る。
なお、以上では、インクタンクROMに記憶する蛍光情報として、測定濃度Dpから視覚濃度Dp´を得るための階調値毎の変換比率Kとしたが、本発明において蛍光情報はこのような内容に限定されるものではない。ステップS11で取得した輝度情報に対する変換比率であっても良いし、測定濃度値Dpに対する関数F(Dp)であっても良い。
また、上記実施形態において蛍光情報は工場にて測定および記憶する内容で説明したが、本発明は必ずしもこのような構成でなくてもよい。例えば、多目的センサにおいて、可視光と蛍光を分光可能な構成を備え、蛍光量を測定する機能が用意できれば、上記蛍光情報は、キャリブレーションを実行する前に記録装置本体で取得しても良い。
4 多目的センサ
5 記録ヘッド
29 インクタンクROM
90 テストパターン
100 ホスト装置
200 記録装置
20a CPU
20b ROM
20c RAM
404 色ずれ補正処理部

Claims (7)

  1. インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体にテストパターンを記録する手段と、
    前記テストパターンを光学センサを用いて測定する手段と、
    前記光学センサによる前記テストパターンの測定結果に可視光以外の光が与える影響に関する情報を取得する取得手段と、
    前記情報に従って、前記測定結果を補正する補正手段と、
    該補正手段によって補正された測定結果に基づいて、前記記録媒体で標準の画像濃度を得るように入力信号値を補正するための補正テーブルを作成する作成手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは前記インクを収容するインクタンクから供給されたインクを吐出し、前記取得手段は、前記インクタンクに付設されたメモリから前記情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記情報は、前記光学センサの測定結果から得られる濃度に対する視覚濃度の比であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは異なる種類のインクを吐出する複数のノズル列を有し、
    前記取得手段は前記インクの種類ごとに前記情報を取得し、
    前記補正手段は前記インクの種類ごとに前記測定結果を補正し、
    前記作成手段は前記インクの種類ごとに前記補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記光学センサは、可視LEDと、該可視LEDが発光する光の反射光を受光するフォトトランジスタを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記記録ヘッドはチューブを介して接続された前記インクを収容するインクタンクから供給されたインクを吐出し、
    前記補正手段は、前記インクタンクが交換された際、交換前の前記インクタンクに収容されたインクについての前記情報と、交換後の前記インクタンクに収容されたインクについての前記情報と、前記交換からのインク消費量と、に従って前記測定結果を補正することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体にテストパターンを記録する工程と、
    前記テストパターンを光学センサを用いて測定する工程と、
    前記光学センサによる前記テストパターンの測定結果に可視光以外の光が与える影響に関する情報を取得する取得工程と、
    前記情報に従って、前記測定結果を補正する補正工程と、
    該補正工程によって補正された測定結果に基づいて、前記記録媒体で標準の画像濃度を得るように入力信号値を補正するための補正テーブルを作成する作成工程と
    を有することを特徴とするキャリブレーション方法。
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