JP2021016348A - シート状蛋白質含有食品の製造方法 - Google Patents

シート状蛋白質含有食品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小麦、卵、及び乳原料と大きな割合で置換することができ、あるいは小麦、卵、及び乳原料を全く使用することなく、通常のクレープの皮等のシート状蛋白質含有食品と同様の製法で製造することができるシート状蛋白質含有食品の製造方法の提供。【解決手段】食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である食物繊維含有大豆乳化組成物を配合する、小麦、卵、及び乳原料の代替率の高いシート状蛋白質含有食品の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、クレープなどのシート状蛋白質含有食品に関するものである。
シート状蛋白質含有食品は広く認識される食品であり、その代表的なものとして、クレープの皮やサラダラップの皮、寿司用の巻き材などが挙げられる。
シート状蛋白質含有食品は、従来、原料に小麦粉、卵類、乳製品を使用したものが多いが、小麦、卵類、及び乳原料にはアレルギーの問題がある。また、昨今の大豆や豆乳に対する健康イメージから、大豆や豆乳は各種製品に用いられる場合がある。
大豆蛋白を使用したシート状蛋白質含有食品に関連する出願としては、例えば特許文献1〜3が存在する。特許文献1では、「ブドウ糖と大豆蛋白とを含有する冷凍喫食用焼成食品であって、冷凍喫食用焼成食品全体重量中、ブドウ糖3〜8重量%、大豆蛋白0.4重量%以上を含有してなることを特徴とする冷凍喫食用焼成食品。」に関して記載されている。
特許文献2では、「薄いシート状の容体内に卵類、乳類、豆乳、ゼラチンなどの液状のタンパク質を多く含む食品類を封入し、この食品封入容体に少なくとも4000気圧以上の高圧処理を施して容体内の封入食品類を殺菌,変性させた後にこの食品封入容体を電子レンジ等で加熱処理することにより食することができるようにして販売若しくは提供するように構成したことを特徴とする加工食品。」について記載されている。
特許文献3では、「卵原料に酸性可溶大豆たん白を加配して得た卵食品素材または卵加工製品。」に関して記載されている。
特開2005−87145号公報 特開2000−210033号公報 国際公開第2006/038413号
近年の健康志向や、アレルギーの問題から、小麦、卵、及び乳由来の原料を使用しないシート状蛋白質含有食品が望まれている。
本発明は、小麦、卵、及び乳原料と大きな割合で置換することができ、あるいは小麦、卵、及び乳原料を全く使用することなく、通常のクレープの皮等のシート状蛋白質含有食品と同様の製法で製造することができるシート状蛋白質含有食品を提供することを課題とする。
大豆や豆乳をはじめとする植物性素材は、昨今の植物性素材に対する健康イメージから、各種の製品に卵類や乳の代わりに用いられる場合があるが、小麦、卵類、及び乳原料を使用しないシート状蛋白質含有食品において、大豆蛋白や豆乳を用いるのみでは、シート状の形状にならない等の問題点があり、シート状蛋白質含有食品として満足のいくものを得ることが困難であり、課題を有していた。
なお、特許文献1では、小麦粉を必須としていると認識でき、本発明を完成させる上で参考とはならなかった。
特許文献2では、卵類及び乳原料を必須としており、本発明を完成させる上で参考とはならなかった。
また、特許文献3では、卵類を必須としており、本発明を完成させる上で参考とはならなかった。
本発明者らは、小麦、卵、及び乳原料と大きな割合で置換することができ、あるいは小麦、卵、及び乳原料を全く使用することなく、通常のクレープの皮等のシート状蛋白質含有食品と同様の製法で製造することのできるシート状蛋白質含有食品を提供することが出来れば、更なる市場の拡大につながるのではないかと鋭意検討を重ねた。
その結果、食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70重量%〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である食物繊維含有大豆乳化組成物を配合することを特徴とすることで、前記課題を解決し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である食物繊維含有大豆乳化組成物を、配合することを特徴とするシート状蛋白質含有食品の製造方法、
(2)該食物繊維含有大豆乳化組成物が、平均粒子径が10〜100ミクロン、粘度が3000mPa・s以下である、(1)記載のシート状蛋白質含有食品の製造方法、
(3)全原料中の小麦原料の配合率が0重量%である、(1)又は(2)記載の製造方法、
(4)全原料中の卵類の配合率が0重量%である、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の製造方法、
(5)全原料中の乳原料の配合率が0重量%である、(1)〜(4)のいずれか1項に記載の製造方法、
に関するものである。
本発明により、特殊な製法によらず、通常のシート状蛋白質含有食品の製法と同様の製造ラインで、小麦、卵、及び乳原料の代替率の高いシート状蛋白質含有食品を提供することが可能である。
また本発明により、生地の展延性、生地焼成後の剥離性、食感及び風味が良好なシート状蛋白質含有食品を提供することができる。好ましい態様として、小麦、卵、及び乳原料の配合率が0重量%である、シート状蛋白質含有食品である。
(シート状蛋白質含有食品)
本発明で言う「シート状蛋白質含有食品」とは、蛋白質を原料として含有し、シート状の食品を言う。一般的には、原料を混合して液体又はペースト状の生地を調製し、シート状に加熱して製造する。蛋白質としては、植物性蛋白質を使用することが好ましく、特に、大豆蛋白質であることがより好ましい。加熱としては、具体的には、フライパンや鉄板等で加熱して焼成されることや、工場の製造ラインにおいて加熱して焼成されて製造されることを例示できる。
シート状蛋白質含有食品は、焼成後の厚さが、0.1〜10mmであることが好ましく、0.2〜5mmであることがより好ましく、0.2〜3mmであることがさらに好ましく、0.2〜2mmであることが最も好ましい。
シート状蛋白質含有食品の用途としては、具体的には、クレープの皮、サラダラップの皮、生春巻きの皮、寿司用の巻き材等の用途に使用することができる。特に、本発明では、用途として、クレープの皮が好ましい。
本発明におけるシート状蛋白質含有食品は、ある態様では、小麦原料を含むことができる。小麦原料としては、小麦粉及び/又は小麦でん粉を使用することが好ましい。小麦粉は、具体的には、薄力粉、強力粉、中力粉などを挙げることができ、本発明では、特に薄力粉を使用することがより好ましい。また、小麦でん粉には、リン酸架橋などの処理を施した小麦原料由来の加工澱粉類を用いることができる。
全原料中の小麦の配合率は30重量%以下であることが好ましく、さらに20重量%以下、10重量%以下、5重量%以下、2重量%以下、1重量%以下、又は0重量%などとすることができ、当業者が目的とする製品の品質やコストに応じて適宜選択できる。特にアレルギーの問題から、含量を0重量%としたい場合には、全原料中の小麦原料の配合率は0重量%が最も好ましい。
本発明におけるシート状蛋白質含有食品は、ある態様では、卵類を含むことができる。卵類としては、典型的には鶏卵であるが、一般に食用に使用される鳥類等の卵であれば特に限定されない。また卵は全卵、卵黄、卵白のいずれを用いてもよい。
全原料中の卵類の配合率は60重量%以下であることが好ましく、さらに50重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、20重量%以下、10重量%以下、5重量%以下、2重量%以下、1重量%以下、又は0重量%などとすることができ、当業者が目的とする製品の品質やコストに応じて適宜選択できる。特にアレルギーの問題から、含量を0重量%としたい場合には、全原料中の卵の配合率は0重量%が最も好ましい。
本発明におけるシート状蛋白質含有食品は、ある態様では、乳原料を含むことができる。乳原料としては、たとえば、全粉乳、脱脂粉乳、生クリーム、牛乳などを例示できる。
全原料中の乳原料の配合率は40重量%以下であることが好ましく、さらに30重量%以下、20重量%以下、10重量%以下、5重量%以下、2重量%以下、1重量%以下、又は0重量%などとすることができ、当業者が目的とする製品の品質やコストに応じて適宜選択できる。特にアレルギーの問題から、含量を0重量%としたい場合には、全原料中の乳の配合率は0重量%が最も好ましい。
以下に、本発明のシート状蛋白質含有食品に使用する、特定の特徴を有する食物繊維含有大豆乳化組成物に関して詳細を説明する。
(食物繊維含有大豆乳化組成物)
本発明に係る食物繊維含有大豆乳化組成物は、食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上であることを主要な特徴としている。すなわち、脂質(中性脂質及び極性脂質)及び蛋白質が特定の範囲で含まれ、かつ、繊維質(食物繊維)も含まれることを特徴としている大豆由来の乳化組成物である。
本発明に係る食物繊維含有大豆乳化組成物には、大豆から調製する工程において、食物繊維を分けずに調製するものを使用することができるし、また、大豆から調製した大豆クリームに食物繊維を添加して調製するものも使用することができる。
(食物繊維)
本発明で使用する食物繊維含有大豆乳化組成物の食物繊維とは、食物に含まれている人の消化酵素では消化されにくい難消化性の成分、いわゆる食物繊維質である。好ましくは、繊維質は不溶性食物繊維であり、不溶性食物繊維としては、大豆等豆類由来の不溶性食物繊維、キトサン、セルロース、ヘミセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、グルカン、リグニン、小麦ふすま、小麦胚芽、オートミール、コーンミール等が挙げられる。ここで、大豆等豆類由来の不溶性食物繊維として、大豆粉、呉、おからなどが挙げられる。
食物繊維含有大豆乳化組成物中の食物繊維含量は、2.5重量%以上、好ましくは3重量%以上、より好ましくは3.5重量%以上、更に好ましくは4重量%以上である。食物繊維含量の上限は、好ましくは10重量%以下、より好ましくは8重量%以下、より好ましくは7重量%以下、更に好ましくは6.5重量%以下である。食物繊維が該大豆乳化組成物に含まれることにより、増粘効果を奏する。食物繊維含量が少なすぎると、増粘が起こらなくなる傾向があり、また食物繊維含量が多すぎると、食感にざらつきが生じやすくなりやすい。なお、食物繊維の含量は、酵素重量法により測定される値とする。
(蛋白質)
本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物の蛋白質含量は乾物あたり25重量%以上、好ましくは30重量%以上である。また蛋白質含量の上限は限定されないが、好ましくは50重量%以下、より好ましくは45重量%以下である。適当な蛋白質含量であることで、生地の展延性、生地焼成後の剥離性、食感及び風味がより良好なシート状蛋白質含有食品を提供することができる。
なお、蛋白質含量はケルダール法により窒素量として測定し、該窒素量に6.25の窒素換算係数を乗じて求めるものとする。
(脂質)
一般に脂質含量はエーテル抽出法で測定されるが、本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物中には中性脂質の他にエーテルで抽出されにくい極性脂質も多く含まれるため、本発明における脂質含量は、クロロホルム:メタノールが2:1(体積比)の混合溶媒を用い、常圧沸点において30分間抽出された抽出物量を総脂質量として、脂質含量を算出した値とする。溶媒抽出装置としてはFOSS社製の「ソックステック」を用いることができる。なお上記の測定法は「クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出法」と称するものとする。
本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物の脂質含量は、乾物あたり25重量%以上、好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは40重量%以上である。脂質含量の上限は限定されないが、好ましくは65重量%以下、より好ましくは55重量%以下である。
また、乾物あたりの蛋白質含量に対して100重量%以上である必要があり、好ましくは110重量%以上であり、蛋白質よりも脂質が多いことが好ましい。
(水分含量)
本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物は、通常生クリーム様の性状であり、水分70〜90重量%であるが、好ましくは75〜90重量%、更に好ましくは80〜90重量%である。該組成物の水分が少なすぎると流動性が損なわれ、逆に水分が多すぎると、該組成物の風味は濃厚感が弱くなり、水っぽく感じられる場合がある。
(平均粒子径及び粘度)
食物繊維含有大豆乳化組成物の平均粒子径は、湿潤状態で、10〜100ミクロンであることが好ましく、より好ましくは10〜35ミクロンである。但し粒子径の測定はコールターカウンターによる。
食物繊維含有大豆乳化組成物の粒子が細かいと流動性が増す。逆に食物繊維含有大豆乳化組成物の粒子が粗いと流動性が失われやすく、加熱処理による増粘効果は認められにくい。
食物繊維含有大豆乳化組成物が液性を保っていることが好ましく、B型粘度計(測定温度10℃、測定時間1分)で測定される粘度は、3000mPa・s以下が好ましく、1000mPa・s以下がより好ましい。
(食物繊維含有大豆乳化組成物の製造態様例)
本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物は、例えば含脂大豆に対して、加水して懸濁液を調製する工程の後、該懸濁液を固液分離し、中性脂質や極性脂質を食物繊維を含む不溶性画分に移行させて、蛋白質及び糖質を含む水溶性画分を除去し、不溶性画分を回収することにより得ることができる。以下に、該製造態様について例示するが、本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物は、上記の特定の組成と物性を有している限り、特定の製造態様に限定されるものではない。例えば特開2012−016348号公報や特表2009−528847号公報、特表2010−519928号公報などに記載される方法などに準じて製造されたものであっても良い。
・原料大豆及びその加工
食物繊維含有大豆乳化組成物の原料である大豆としては、全脂大豆あるいは部分脱脂大豆等の含脂大豆を用いる。部分脱脂大豆としては、全脂大豆を圧搾抽出等の物理的な抽出処理により部分的に脱脂したものが挙げられる。一般に全脂大豆中には脂質が乾物あたり約20〜30重量%程度含まれ、特殊な大豆品種については脂質が30重量%以上のものもあり、特に限定されないが、用いる含脂大豆としては、少なくとも脂質を15重量%以上、好ましくは20重量%以上含むものが適当である。原料の形態は、半割れ大豆、グリッツ、粉末の形状でありうる。
過度に脱脂され脂質含量が少なすぎると本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物を得ることが困難となる。特にヘキサン等の有機溶媒で抽出され、中性脂質の含量が1重量%以下となった脱脂大豆は、大豆の良い風味が損なわれ、好ましくない場合がある。
上記含脂大豆は天然の状態では蛋白質の多くが未変性で可溶性の状態にある。本発明においては、このような未変性の含脂大豆を用いても良いし、予め変性させた加工処理を施した加工大豆を用いることもできる。大豆の加熱変性の度合いは蛋白質の溶解性の尺度として用いられているNSI(水溶性窒素指数)を目安とすることができる。
未変性の含脂大豆はNSIが通常90を超え、変性度合が強くなるほど蛋白質が不溶化してNSIの数値が低くなる。
本発明に用いる含脂大豆はNSIが20〜77、好ましくはNSIが20〜70になるよう加工処理を施した加工大豆を用いることができる。より好ましいNSIの下限値は40以上、より好ましくは41以上、さらに好ましくは43以上、最も好ましくは45以上とすることができる。より好ましいNSIの上限値は75未満、より好ましくは70未満とすることができ、またさらに65未満、あるいは60未満の低NSIのものを用いることができる。
そのような加工大豆は、加熱処理やアルコール処理等の加工処理を行って得られる。加工処理の手段は特に限定されないが、例えば乾熱処理、水蒸気処理、過熱水蒸気処理、マイクロ波処理等による加熱処理や、含水エタノール処理、高圧処理、およびこれらの組み合わせ等が利用できる。
なお、NSIは所定の方法に基づき、全窒素量に占める水溶性窒素(粗蛋白)の比率(重量%)で表すことができ、本発明においては以下の方法に基づいて測定された値とする。
すなわち、試料2.0gに100mlの水を加え、40℃にて60分攪拌抽出し、1400×gにて10分間遠心分離し、上清1を得る。残った沈殿に再度100mlの水を加え、40℃にて60分攪拌抽出し、1400×gにて10分遠心分離し、上清2を得る。上清1および上清2を合わせ、さらに水を加えて250mlとする。No.5Aろ紙にてろ過したのち、ろ液の窒素含量をケルダール法にて測定する。同時に試料中の窒素含量をケルダール法にて測定し、ろ液として回収された窒素(水溶性窒素)の試料中の全窒素に対する割合を重量%として表したものをNSIとする。
前記の加工大豆は水抽出の前に、予め乾式又は湿式による粉砕、破砕、圧偏等の組織破壊処理を施されることが好ましい。組織破壊処理に際して、あらかじめ水浸漬や蒸煮により膨潤させても良く、これによって組織破壊に必要なエネルギーを低減させたり、ホエー蛋白質やオリゴ糖等の不快味を持つ成分を溶出させ除去できると共に、保水性やゲル化性の能力が高いグロブリン蛋白質(特にグリシニン及びβ−コングリシニン)の全蛋白質に対する抽出比率、すなわち水溶性画分への移行比率をより高めることができる。
・原料大豆からの水抽出
水抽出は含脂大豆に対して3〜20重量倍、好ましくは4〜15重量倍程度の加水をし、含脂大豆を懸濁させて行われる。加水倍率は高い方が水溶性成分の抽出率が高まり、分離を良くすることができるが、高すぎると濃縮が必要となりコストがかかる。また、抽出処理を2回以上繰り返すと水溶性成分の抽出率をより高めることができる。
抽出温度は特に制限はないが、高い方が水溶性成分の抽出率が高まる反面、油脂も可溶化されやすくなり、食物繊維含有大豆乳化組成物の脂質が低くなるため、5〜85℃が好ましく、より好ましくは50〜75℃の範囲で行うこともできる。
抽出pH(加水後の大豆懸濁液のpH)も温度と同様に高いほうが水溶性成分の抽出率が高まる反面、油脂も可溶化されやすくなり、食物繊維含有大豆乳化組成物の脂質が低くなる傾向にある。逆にpHが低すぎると蛋白質の抽出率が低くなる傾向にある。具体的には下限をpH6以上、もしくはpH6.3以上、もしくはpH6.5以上に調整して行うことができる。また上限は脂質の分離効率を上げる観点でpH9以下、もしくはpH8以下、もしくはpH7以下に調整して行うことができる。あるいは蛋白質の抽出率を高める観点でpH9〜12のよりアルカリ性側に調整して行うことも可能である。
・水抽出後の固液分離
水抽出後、含脂大豆の懸濁液を遠心分離、濾過等により固液分離する。この際、中性脂質や極性脂質も含めた大部分の脂質を水抽出物中に溶出させず、不溶化した蛋白質や食物繊維質の方に移行させ沈殿側(不溶性画分)とすることが好ましい。具体的には含脂大豆の脂質の70重量%以上を沈殿側に移行させることが好ましい。
水抽出工程後の固液分離により、中性脂質や極性脂質を不溶性画分に移行させ、これを回収することにより食物繊維含有大豆乳化組成物の画分を得ることができる。
固液分離として遠心分離を用いる場合、二層分離方式、三層分離方式のいずれも使用することができる。二層分離方式の場合は沈殿層である不溶性画分を回収する。また三層分離方式を用いる場合は、(1)浮上層(脂質を含む比重の最も小さいクリーム画分)、(2)中間層(脂質が少なく蛋白質、糖質を多く含む水溶性画分)、(3)沈殿層(脂質と食物繊維を多く含む不溶性画分)、の三層の画分に分けられる。この場合、脂質含量の少ない水溶性画分の中間層(2)を除去又は回収し、不溶性画分として沈殿層(3)を回収するか、あるいは(1)と(3)を合わせて回収するとよい。
得られた不溶性画分(3)はそのまま使用することもできるし、あるいは(1)と(3)を合わせて使用することができるが、必要により濃縮工程、加熱殺菌工程、粉末化工程等を経て本発明に用いられる食物繊維含有大豆乳化組成物とすることができる。
上記食物繊維含有大豆乳化組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、風味・食感等の調整のため食品原料(果汁、果肉、野菜、糖類、食塩、油脂、澱粉類、カカオマス、鳥獣魚肉製品等)や食品添加物(ミネラル、ビタミン、乳化剤、増粘安定剤、酸味料、香料、色素、保存料等)を添加することができる。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品において、全原料中の食物繊維含有大豆乳化組成物の配合率は、例えば下限を75重量%以上、78重量%以上、又は80重量%以上などとすることができ、上限を98重量%以下、又は95重量%以下などとすることができる。かかる上限と下限の範囲内であれば、小麦、卵、及び乳を使用しなくとも、薄いシート状に焼成することが可能であり、焼成後に鉄板などからはがす際にもシート状蛋白質含有食品が破れにくく、かつ、良好な風味及び食感であるシート状蛋白質含有食品を得ることができる。
(油脂類)
本発明に係るシート状蛋白質含有食品は、他の原料として油脂類を含有することが好ましい。油脂類は、25℃で液状の油脂であることが好ましく、具体的には米油、菜種油、大豆油、綿実油、コーン油、オリーブ油、紅花油、サフラワー油、ごま油、ひまわり油、パーム油、ヤシ油等の植物性油脂、あるいはそれらのエステル交換や部分水添、水添分別、分別等の方法により製造された加工油脂を例示できるが、特に米油、菜種油、大豆油、及びパーム油よりなる群から選ばれる1種以上を使用することが好ましい。特に、本発明では、米油を使用することがより好ましい。
油脂類の含有量は、シート状蛋白質含有食品中、0.5〜5重量%含有することが好ましく、より好ましくは1〜3重量%であり、更に好ましくは1.5〜2重量%含有することが好ましい。所定の液状油を適当な量使用することで、焼成後のシート状蛋白質含有食品の剥離性が良好であるシート状蛋白質含有食品を得ることができる。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品の油脂の含量は、上記油脂以外の原料中に含まれる脂質も含めた脂質含量として、5重量%以上、7重量%以上又は9重量%以上などとすることができる。また、さらに20重量%以下、18重量%以下又は15重量%以下などとすることができる。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品には、本発明の効果を妨げない範囲で、糖類を添加することができる。添加する糖類としては、例えば、ショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、麦芽糖、転化糖、トレハロース、糖アルコール、コーンシロップ、水あめ、デキストリン等を例示できる。また、糖アルコールとしては、エリスリトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール等の単糖アルコール、イソマルチトール、マルチトール、ラクチトール等の二糖アルコール、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール等の三糖アルコール、オリゴ糖アルコール等の四糖以上の糖アルコール、還元澱粉糖化物、還元澱粉分解物等を例示できる。また、乳蛋白質を含有する原材料中に存在する乳糖も、本発明の糖類に含まれる。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品は、本発明の効果を妨げない範囲で、用途に応じて、増粘多糖類を添加することができる。増粘多糖類としては、例えば、ジェランガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グァーガム、ウェランガム、カラヤガム、サイリウムシードガム、プルラン、白キクラゲ抽出物、アルギン酸塩、水溶性大豆多糖類、カラギーナン、タマリンド種子ガム及びタラガムから選択される1種又は2種以上の増粘多糖類を選択し、適宜使用することができる。また、その他、本発明の効果を妨げない範囲で、所望により、香料、色素、保存料等を添加することができる。
また、本発明において、小麦、卵類、及び乳原料が0重量%とは、一般的にシート状蛋白質含有食品に用いられる、小麦粉、卵黄や卵白などの卵類、牛乳や生クリーム、脱脂粉乳、全脂粉乳等の乳原料を含まないことを指す。しかしながら、主原料ではない食品添加物、乳化剤、香料、色素、調味料、保存料及び卵黄レシチン等においては、小麦、卵類、又は乳由来の原料から構成されるものであっても、本発明の効果を妨げない範囲で使用することができ、主原料ではないかかる成分の本発明での使用を妨げるものではない。
(シート状蛋白質含有食品の製造)
本発明に係るシート状蛋白質含有食品は、ある態様では、原料を混合して液体又はペースト状の生地を調製し、シート状に加熱して、シート状蛋白質含有食品を得る工程において、食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である大豆乳化組成物を該生地に混合することにより、製造することができる。
以下に、本発明に係るシート状蛋白質含有食品の具体的な製造態様について説明する。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品は、具体的には、原料として、該食物繊維含有大豆乳化組成物と、その他の原料として糖類、油脂、小麦粉、卵、乳などを必要により混合し、液体又はペースト状の生地を調製することができる。このとき、該食物繊維含有大豆乳化組成物は、前記の食物繊維含有大豆乳化組成物の製造態様例で示したような、食物繊維が大豆乳化組成物中に十分に均質化しているものを用いることが好ましい。このとき、小麦、卵、及び乳原料を0重量%とすることもできる。
次に、調製した液体又はペースト状の生地をシート状に焼成等の加熱を行うことにより、薄く熱凝固させる。生地の厚さは、0.1〜10mmが好ましく、0.2〜5mmがより好ましく、0.2〜3mmであることがさらに好ましく、0.2〜2mmであることが最も好ましい。
手作業で製造する場合は、原料を混合した液体又はペースト状の生地の片面を加熱した後、上下面を反転させ、もう一方の面を加熱して、その後、剥離し、シート状蛋白質含有食品を得ることができる。なお、加熱には、フライパン、鉄板、ホットプレート、クレープ用フライパン(クレープパン)、ホットケーキ用フライパン、パンケーキ用フライパン等を使用することができる。
また、工場の製造ラインで製造する場合は、例えば、クレープの皮の製造装置の場合、原料を混合した液体又はペースト状の生地を、自動で生地タンクに送り込み、転写ドラムを回転させながらすくい上げ、加熱ドラムに薄く均一に張り付け、丸型もしくは帯状に加熱する。この場合、スクレパーにより加熱ドラムより剥離され、コンベヤー上に一枚ずつ乗せられることで、シート状蛋白質含有食品を得ることができる。
本発明に係るシート状蛋白質含有食品は、クレープの皮、サラダラップの皮、春まきの皮、可食性フィルム、可食性巻き材(ロール材)等に使用することができる。該食品をクレープの皮として用いれば、具材としてホイップクリームやフルーツ、チョコレートなど、所望の具材を包み、クレープを調製することができる。また、前記クレープの皮を使用して、洋生菓子のミルクレープを調製することも可能である。本発明によれば、小麦、卵、及び乳原料を使用しない場合であっても、シート状蛋白質含有食品を製造することが可能となる。これにより、従来困難であった小麦、卵、及び乳アレルギーフリーの該食品を得ることもできる。また、本発明の製造法によれば、加熱後に鉄板や加熱ドラムなどから、シート状蛋白質含有食品をはがす際にも、該食品の破れを防止することができる。さらに、本発明の製造法によれば、良好な風味及び食感であるシート状蛋白質含有食品を得ることができるものである。
以下に実施例を記載する。以下「%」及び「部」は特に断りのない限り「重量%」及び「重量部」を意味するものとする。
(製造例)−食物繊維含有大豆乳化組成物の調製−
湿熱加熱処理によりNSI 59.4とした大豆粉3.5kgに対して4.5倍量、50℃の水を加えて懸濁液とし、保温しながら30分間攪拌し、水抽出した。このときのpHは6.7であった。三層分離方式の遠心分離を6000×gにて連続的に行い、浮上層・中間層・沈殿層に分離させた。浮上層と沈殿層を混合し、ホモゲナイザー(APV社製)に供給して30MPaで均質化処理し、食物繊維含有大豆乳化組成物Aを得た。得られた食物繊維含有大豆乳化組成物Aの組成は、以下の通りであった。
食物繊維含有大豆乳化組成物A:水分80.0%、食物繊維量4.1%、平均粒子径18ミクロン(μm)、粘度670mPa・s、蛋白含量/乾物37.8%、脂質含量/乾物44.5%、脂質/蛋白質117.7%
○シート状蛋白質含有食品の調製
シート状蛋白質含有食品の代表例であるクレープの皮を調製した。
(実施例1)
食物繊維含有大豆乳化組成物Aを100部、グラニュー糖を8部、トレハロース(株式会社林原商事製)を2部、液状油(築野食品工業株式会社製、こめ油)を2部、ボールに入れ、ホイッパーで十分に混合し、シート状蛋白質含有食品生地を調製した。該シート状蛋白質含有食品生地を、中火のフライパンに薄いシート状に投入し、その後弱火で焼成した。片面が焼成されたシート状蛋白質含有食品を、フライパンからはがし、上下を反転させ、もう一方の面も同様に焼成し、実施例1のシート状蛋白質含有食品(クレープの皮)を得た。なお、焼成後の厚さは、0.3mmであった。実施例1は、小麦、卵、及び乳原料を全く使用することなく、通常のクレープの皮と同様の製法で製造することが可能なシート状蛋白質含有食品であった。
(比較例1)
実施例1の食物繊維含有大豆乳化組成物A100部の代わりに、無調整豆乳(不二製油(株)製)100部を使用した以外は、実施例1の配合及び製法と同様にして、比較例1を調製したが、スクランブルエッグのような形状となり、薄いシート状の形状にはならなった。
なお、無調整豆乳の組成は、水分90.3%、食物繊維量0.2%、蛋白含量/乾物47.4%、脂質含量/乾物37.6%、脂質/蛋白質76.0%である。
(比較例2)
実施例1の食物繊維含有大豆乳化組成物A100部の代わりに、無調整豆乳(不二製油(株)製)95.9部を使用し、更に食物繊維A(オラフティ社製「オラフティGR」)4.1部を使用した以外は、実施例1の配合及び製法と同様にして、比較例2を調製したが、オムレツ様の形状となり、薄いシート状の形状にはならなかった。
(比較例3)
実施例1の食物繊維含有大豆乳化組成物A100部の代わりに、無調整豆乳(不二製油(株)製)95.9部を使用し、更に食物繊維B(不二製油(株)製の水溶性大豆多糖類「ソヤファイブ-S-ZR100)4.1部を使用した以外は、実施例1の配合及び製法と同様にして比較例3を調製した。比較例3は、薄いシート状の形状ではあったが、フライパンからはがす際に破れ、上下反転させることができなかった。
表1.配合
Figure 2021016348
○評価法
「○シート状蛋白質含有食品の調製」にて調製した実施例1の生地の展延性、焼成後の剥離性、食感、及び風味について、以下の基準に従って評価した。
食感及び風味評価は、パネラー10名にて官能評価を実施し、評価した。なお、本評価におけるパネラーは、従前から菓子の研究に従事し、熟練したパネラー10名であった。
生地の展延性:生地をフライパンに投入して焼成する際、凝集せずに薄いシート状の形状になる場合を良好とし、評価した。
焼成後の剥離性:焼成したクレープの皮をフライパンからはがす際、生地がフライパンにくっつかず、やぶれずに持ち上がる場合を良好とし、評価した。
食感:焼成後のシート状蛋白質含有食品がざらつきがなく、舌触りがなめらかな食感である場合を良好な食感とし、評価した。
風味:焼成後のシート状蛋白質含有食品が、大豆の風味が強すぎず、クレープの皮として良好な風味である場合を良好な風味とし、評価した。
<生地の展延性>
5点:非常に良好(明らかに連続したシート状の形状になる)
4点:良好
3点:許容できる
2点:やや不良(やや凝集する)
1点:不良(凝集し、シート状にならない)
<焼成後の剥離性>
5点:非常に良好(焼成したクレープの皮がフライパンにくっつかず、やぶれない)
4点:良好
3点:許容できる
2点:やや不良
1点:不良(焼成したクレープの皮がフライパンにくっつき、やぶれる)
<食感>
5点:非常に良好(舌触りがなめらか)
4点:良好
3点:許容できる
2点:やや不良(ややざらつく)
1点:不良(ざらつく)
<風味>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:許容できる
2点:やや不良
1点:不良(大豆の風味が強い、又はクレープの皮として悪風味を感じる)
各パネラーの評点の平均値を求めた。そして平均値より、
A:4.5点以上
B:3.5点以上4.5点未満
C:2.5点以上3.5点未満
D:1.5点以上2.5点未満
E:1.5点未満
の5段階で評価付けを行い、生地の展延性、焼成後の剥離性、食感、及び風味のすべての評価がC評価以上であったものを、合格品質とした。結果を表2に示した。
表2.結果
Figure 2021016348
表2の結果より、実施例1は、生地の展延性、焼成後の剥離性、食感、及び風味のすべての評価がC評価以上であり、合格であった。なお、比較例1及び2は、シート状の形状にならなかったため、焼成後の剥離性を評価できなかった。
考察
以上の結果より、本発明において、食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である食物繊維含有大豆乳化組成物を配合することを特徴とすることで、特殊な製法によらず、通常のシート状蛋白質含有食品の製法と同様の製造ラインで、小麦、卵、及び乳原料の代替率の高いシート状蛋白質含有食品を提供することができた。また、本発明により、生地の展延性、焼成後の剥離性、食感及び風味が良好なシート状蛋白質含有食品を提供できることを見出した。

Claims (5)

  1. 食物繊維含量が2.5重量%以上、乾物あたりの蛋白質含量が25重量%以上、乾物あたりの脂質含量(クロロホルム/メタノール混合溶媒抽出物としての含量をいう。)が25重量%以上、水分が70〜90重量%、脂質含量が蛋白質含量に対して100重量%以上である食物繊維含有大豆乳化組成物を、配合することを特徴とするシート状蛋白質含有食品の製造方法。
  2. 該食物繊維含有大豆乳化組成物が、平均粒子径が10〜100ミクロン、粘度が3000mPa・s以下である、請求項1記載のシート状蛋白質含有食品の製造方法。
  3. 全原料中の小麦原料の配合率が0重量%である、請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 全原料中の卵類の配合率が0重量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 全原料中の乳原料の配合率が0重量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
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