JP2021015689A - スイッチ監視用半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】内蔵している電流源の故障を検出できるスイッチ監視用半導体集積回路を提供する。【解決手段】スイッチ監視用半導体集積回路は、監視対象スイッチが接続可能に構成されるスイッチ入力端子と、前記スイッチ入力端子に接続可能に構成される電流源と、前記スイッチ入力端子の電圧レベルを判定する第1判定部と、前記電流源の出力経路を前記監視対象スイッチを含む第1経路から負荷を含む第2経路に切り替えるための制御信号を生成する生成部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、スイッチの状態を監視する技術に関する。
従来、スイッチの状態を監視するスイッチ監視回路が種々提案されている。
特開2018−14206号公報
特許文献1のスイッチ監視用半導体集積回路は、内蔵している電流源の出力電流を利用してスイッチの状態を監視する。しかしながら、特許文献1のスイッチ監視用半導体集積回路は、内蔵している電流源の故障を検出できないという問題を有する。
スイッチ監視用半導体集積回路は、例えば車両に搭載される。昨今、各種車両メーカは機能安全への取り組みを精力的に進めている。例えば、車両に搭載されるスイッチ監視用半導体集積回路において上記の問題を解決できれば、車両の機能安全の担保につながる。
本発明は、上記の状況に鑑み、内蔵している電流源の故障を検出できるスイッチ監視用半導体集積回路並びにこれを備える電子制御ユニット及び車両を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されているスイッチ監視用半導体集積回路は、監視対象スイッチが接続可能に構成されるスイッチ入力端子と、前記スイッチ入力端子に接続可能に構成される電流源と、前記スイッチ入力端子の電圧レベルを判定する第1判定部と、前記電流源の出力経路を前記監視対象スイッチを含む第1経路から負荷を含む第2経路に切り替えるための制御信号を生成する生成部と、を備える構成(第1の構成)である。
また、上記第1の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記負荷と、前記電流源及び前記第1判定部と前記負荷との間に設けられる第1開閉スイッチと、を備え、前記第1開閉スイッチは、前記制御信号によって閉状態になる構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1又は第2の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記電流源及び前記第1判定部と前記スイッチ入力端子との間に設けられる第2開閉スイッチを備え、前記第2開閉スイッチは、前記制御信号によって開状態になる構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、予備電流源と、前記電流源の代わりに前記予備電流源を用いることを可能とする切替部と、を備える構成(第4の構成)であってもよい。
また、上記第4の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記予備電流源は前記電流源よりも電流能力が低い構成(第5の構成)であってもよい。
また、上記第4又は第5の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記スイッチ入力端子、前記電流源、及び前記第1判定部を複数組備え、前記複数組の少なくとも二組において前記予備電流源を共用する構成(第6の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第6いずれかの構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記スイッチ入力端子の電圧レベルを判定する第2判定部と、前記スイッチ入力端子及び前記第1判定部と前記第2判定部との間に設けられる第3開閉スイッチと、を備える構成(第7の構成)であってもよい。
また、上記第7の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記第3開閉スイッチは、前記制御信号によって閉状態になる構成(第8の構成)であってもよい。
また、上記第7又は第8の構成のスイッチ監視用半導体集積回路において、前記第1判定部の判定結果と前記第2判定部の判定結果とが一致するか否かを確認する確認部を備える構成(第9の構成)であってもよい。
本明細書中に開示されている電子制御ユニットは、上記第1〜第9いずれかの構成のスイッチ監視用半導体集積回路と、前記スイッチ監視用半導体集積回路から送信される監視結果を受け取るマイクロコンピュータと、を備える構成(第10の構成)である。
本明細書中に開示されている車両は、上記第10の構成の電子制御ユニットと、前記監視対象スイッチと、を備える構成(第11の構成)である。
本明細書中に開示されているスイッチ監視用半導体集積回路並びにこれを備える電子制御ユニット及び車両によれば、スイッチ監視用半導体集積回路に内蔵されている電流源の故障を検出できる。
電子制御ユニットの一構成例を示す図 スイッチ監視用半導体集積回路の第1構成例を示す図 スイッチ監視用半導体集積回路の第2構成例を示す図 スイッチ監視用半導体集積回路の第3構成例を示す図 スイッチ監視用半導体集積回路の第4構成例を示す図 スイッチ監視用半導体集積回路の第5構成例を示す図 電子制御ユニットが搭載される車両の外観図
<電子制御ユニット>
図1は、電子制御ユニットU1の一構成例を示す図である。電子制御ユニットU1は、スイッチ監視用半導体集積回路101と、電源回路201と、マイクロコンピュータ301と、バスインターフェース401と、を備える。
スイッチ監視用半導体集積回路101は、監視対象であるスイッチの状態を監視する。
電源回路201は、メイン電圧VPUBをサブ電圧VPUA及び出力電圧VOUTに変換し、サブ電圧VPUA及び出力電圧VOUTを出力する。サブ電圧VPUAはスイッチ監視用半導体集積回路101で利用される。出力電圧VOUTは、スイッチ監視用半導体集積回路101において入出力用電源電圧VDDIとして利用され、マイクロコンピュータ301においてマイクロコンピュータ用電源電圧MVDDとして利用され、バスインターフェース401においてバスインターフェース用電源電圧BVDDとして利用される。
バスインターフェース401は、例えばCAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)バス等の通信バス501を介して外部と通信する。
<スイッチ監視用半導体集積回路の第1構成例>
図2は、スイッチ監視用半導体集積回路101の第1構成例を示す図である。第1構成例に係るスイッチ監視用半導体集積回路101A(以下、「スイッチ監視用半導体集積回路101A」と略す)は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1〜T8と、サブ電圧系スイッチ入力端子T1〜T8に1対1対応する8個のサブ電圧系検出部D1Aと、サブ電圧系スイッチ入力端子T9〜T16と、サブ電圧系スイッチ入力端子T9〜T16に1対1対応する8個のサブ電圧系検出部D2Aと、メイン電圧系スイッチ入力端子T17〜T22と、メイン電圧系スイッチ入力端子T17〜T22に1対1対応する6個のメイン電圧系検出部D3Aと、を備える。
<サブ電圧系検出部D1A>
サブ電圧系検出部D1Aは、電流源IS1及びIS2と、スイッチSW1〜SW5と、抵抗R1及びR2と、コンパレータCOM1と、分圧回路DIV1と、を備える。
スイッチSW3は、高いESD(Electro-Static Discharge)耐性が要求されるため、例えばDMOS(Double-Diffused MOSFET)を用いるとよい。
電流源IS1の一端にサブ電圧VPUAが印加され、電流源IS1の他端がスイッチSW1を介してコンパレータCOM1の非反転入力端に接続される。電流源IS2の一端がスイッチSW2を介してコンパレータCOM1の非反転入力端に接続され、電流源IS2の他端が接地される。分圧回路DIV1の出力端がコンパレータCOM1の反転入力端に接続される。
上述した通り8個のサブ電圧系検出部D1Aはサブ電圧系スイッチ入力端子T1〜T8に1対1対応している。そして、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に対応するサブ電圧系検出部D1Aに設けられるコンパレータCOM1の非反転入力端はスイッチSW3を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T1に接続される。また、サブ電圧系スイッチ入力端子T2に対応するサブ電圧系検出部D1Aに設けられるコンパレータCOM1の非反転入力端はスイッチSW3を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T2に接続される。サブ電圧系スイッチ入力端子T3〜T8に1対1対応する6個のサブ電圧系検出部D1Aに設けられる各コンパレータCOM1の各非反転入力端についても同様である。
抵抗R1の一端がスイッチSW4を介してコンパレータCOM1の非反転入力端に接続され、抵抗R1の他端が接地される。抵抗R2の一端にサブ電圧VPUAが印加され、抵抗R2の他端がスイッチSW5を介してコンパレータCOM1の非反転入力端に接続される。
コンパレータCOM1はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。分圧回路DIV1は基準電圧VREFを分圧して分圧Vaを生成する。分圧Vaはサブ電圧VPUAよりも小さい。なお、アナログ用電源電圧AVDD及び基準電圧VREFの詳細については後述する。
ここでは、図2に図示されている通りメカニカルスイッチM1の極pがハーネスH1を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T1に外付けされている場合を例に挙げて説明する。なお、メカニカルスイッチM1は、OPENであるか極pを第1接点fに接続するかを択一的に切り替える第1モードと、OPENであるか極pを第2接点sに接続するかを択一的に切り替える第2モードと、を有しており、第1モードと第2モードのいずれかを選択することができる3点スイッチである。メカニカルスイッチM1の第1接点fにサブ電圧VPUAが印加されており、メカニカルスイッチM1の第2接点sが接地されている。
始めにサブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1AにおいてスイッチSW1及びSW3がオン状態でスイッチSW2、SW4、及びSW5がオフ状態である場合について説明する。この場合、メカニカルスイッチM1を第2モードにする。メカニカルスイッチM1がOPENであれば、サブ電圧系スイッチ入力端子T1からメカニカルスイッチM1に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がサブ電圧VPUAとほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がハイレベルになる。一方、メカニカルスイッチM1が極pを第2接点sに接続している状態であれば、サブ電圧系スイッチ入力端子T1からメカニカルスイッチM1に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がローレベルになる。
次にサブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1AにおいてスイッチSW2及びSW3がオン状態でスイッチSW1、SW4、及びSW5がオフ状態である場合について説明する。この場合、メカニカルスイッチM1を第1モードにする。メカニカルスイッチM1が極pを第1接点fに接続している状態であれば、メカニカルスイッチM1からサブ電圧系スイッチ入力端子T1に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がサブ電圧VPUAとほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がハイレベルになる。一方、メカニカルスイッチM1がOPENであれば、メカニカルスイッチM1からサブ電圧系スイッチ入力端子T1に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がローレベルになる。
次にサブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1AにおいてスイッチSW1及びSW4がオン状態でスイッチSW2、SW3、及びSW5がオフ状態である場合について説明する。この場合、スイッチ監視用半導体集積回路101Aは、メカニカルスイッチM1の状態にかかわらず、電流源IS1の故障有無を判定することができる。
電流源IS1が故障していなければ、電流源IS1から抵抗R1に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位が分圧Vaより高くなるため、コンパレータCOM1の出力がハイレベルになる。例えば、電流源IS1の出力電流を15mA、抵抗R1の抵抗値を220Ω、分圧Vaを3Vにすればよい。一方、電流源IS1が故障していれば、電流源IS1から抵抗R1に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がローレベルになる。つまり、メカニカルスイッチM1の状態を判定するコンパレータCOM1を用いて、電流源IS1の故障有無を判定することができる。ロジック制御部3は、この判定結果をSPI通信部4を用いて外部に送信することができる。
次にサブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1AにおいてスイッチSW2及びSW5がオン状態でスイッチSW1、SW3、及びSW4がオフ状態である場合について説明する。この場合、スイッチ監視用半導体集積回路101Aは、メカニカルスイッチM1の状態にかかわらず、電流源IS2の故障有無を判定することができる。
電流源IS2が故障していなければ、抵抗R2からサブ電圧系スイッチ入力端子T1に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がローレベルになる。一方、電流減IS2が故障していれば、抵抗R2からサブ電圧系スイッチ入力端子T1に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T1の電位がサブ電圧VPUAとほぼ一致するため、コンパレータCOM1の出力がハイレベルになる。つまり、メカニカルスイッチM1の状態を判定するコンパレータCOM1を用いて、電流源IS2の故障有無を判定することができる。ロジック制御部3は、この判定結果をSPI通信部4を用いて外部に送信することができる。
なお、メカニカルスイッチM1の第1接点fに印加する電圧はサブ電圧VPUAではなくメイン電圧VPUBであってもよい。
<サブ電圧系検出部D2A>
サブ電圧系検出部D2Aは、電流源IS3と、スイッチSW6〜SW8と、抵抗R3と、コンパレータCOM2と、分圧回路DIV2と、を備える。
スイッチSW7は、高いESD耐性が要求されるため、例えばDMOSを用いるとよい。
電流源IS3の一端にサブ電圧VPUAが印加され、電流源IS3の他端がスイッチSW6を介してコンパレータCOM2の非反転入力端に接続される。分圧回路DIV2の出力端がコンパレータCOM2の反転入力端に接続される。
上述した通り8個のサブ電圧系検出部D2Aはサブ電圧系スイッチ入力端子T9〜T16に1対1対応している。そして、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に対応するサブ電圧系検出部D2Aに設けられるコンパレータCOM2の非反転入力端はスイッチSW7を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T9に接続される。また、サブ電圧系スイッチ入力端子T10に対応するサブ電圧系検出部D2Aに設けられるコンパレータCOM2の非反転入力端はスイッチSW7を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T10に接続される。サブ電圧系スイッチ入力端子T11〜T16に1対1対応する6個のサブ電圧系検出部D2Aに設けられる各コンパレータCOM2の各非反転入力端についても同様である。
抵抗R3の一端がスイッチSW8を介してコンパレータCOM2の非反転入力端に接続され、抵抗R3の他端が接地される。
コンパレータCOM2はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。分圧回路DIV2は基準電圧VREFを分圧して分圧Vaを生成する。分圧Vaはサブ電圧VPUAよりも小さい。なお、アナログ用電源電圧AVDD及び基準電圧VREFの詳細については後述する。
ここでは、図2に図示されている通りメカニカルスイッチM2の一端がハーネスH2を介してサブ電圧系スイッチ入力端子T9に外付けされている場合を例に挙げて説明する。なお、メカニカルスイッチM2の他端が接地されている。
サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2AにおいてスイッチSW6及びSW7がオン状態でスイッチSW8がオフ状態である場合について説明する。この場合、メカニカルスイッチM2がオフ状態(OPEN)であれば、サブ電圧系スイッチ入力端子T9からメカニカルスイッチM2に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T9の電位がサブ電圧VPUAとほぼ一致するため、コンパレータCOM2の出力がハイレベルになる。一方、メカニカルスイッチM2がオン状態(CLOSE)であれば、サブ電圧系スイッチ入力端子T9からメカニカルスイッチM2に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T9の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM2の出力がローレベルになる。
次にサブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2AにおいてスイッチSW6及びSW8がオン状態でスイッチSW7がオフ状態である場合について説明する。この場合、スイッチ監視用半導体集積回路101Aは、メカニカルスイッチM2の状態にかかわらず、電流源IS3の故障有無を判定することができる。
電流源IS3が故障していなければ、電流源IS3から抵抗R3に向かって電流が流れサブ電圧系スイッチ入力端子T9の電位が分圧Vaより高くなるため、コンパレータCOM2の出力がハイレベルになる。例えば、電流源IS3の出力電流を15mA、抵抗R3の抵抗値を220Ω、分圧Vaを3Vにすればよい。一方、電流源IS3が故障していれば、電流源IS3から抵抗R3に向かって電流が流れずサブ電圧系スイッチ入力端子T9の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM2の出力がローレベルになる。つまり、メカニカルスイッチM2の状態を判定するコンパレータCOM2を用いて、電流源IS3の故障有無を判定することができる。ロジック制御部3は、この判定結果をSPI通信部4を用いて外部に送信することができる。
<メイン電圧系検出部D3A>
メイン電圧系検出部D3Aは、電流源IS4と、スイッチSW9〜SW11と、抵抗R4と、コンパレータCOM3と、分圧回路DIV3と、を備える。
スイッチSW01は、高いESD耐性が要求されるため、例えばDMOSを用いるとよい。
電流源IS4の一端にメイン電圧VPUBが印加され、電流源IS4の他端がスイッチSW9を介してコンパレータCOM3の非反転入力端に接続される。分圧回路DIV3の出力端がコンパレータCOM3の反転入力端に接続される。
上述した通り6個のメイン電圧系検出部D3Aはメイン電圧系スイッチ入力端子T17〜T22に1対1対応している。そして、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に対応するメイン電圧系検出部D3Aに設けられるコンパレータCOM3の非反転入力端はスイッチSW10を介してメイン電圧系スイッチ入力端子T17に接続される。また、メイン電圧系スイッチ入力端子T18に対応するメイン電圧系検出部D3Aに設けられるコンパレータCOM3の非反転入力端はスイッチSW10を介してメイン電圧系スイッチ入力端子T18に接続される。メイン電圧系スイッチ入力端子T19〜T22に1対1対応する4個のメイン電圧系検出部D3Aに設けられる各コンパレータCOM3の各非反転入力端についても同様である。
抵抗R4の一端がスイッチSW11を介してコンパレータCOM3の非反転入力端に接続され、抵抗R4の他端が接地される。
コンパレータCOM3はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。分圧回路DIV3は基準電圧VREFを分圧して分圧Vaを生成する。分圧Vaはメイン電圧VPUBよりも小さい。なお、アナログ用電源電圧AVDD及び基準電圧VREFの詳細については後述する。
ここでは、図2に図示されている通りメカニカルスイッチM3の一端がハーネスH3を介してメイン電圧系スイッチ入力端子T17に外付けされている場合を例に挙げて説明する。なお、メカニカルスイッチM3の他端が接地されている。
メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3AにおいてスイッチSW9及びスイッチSW10がオン状態でスイッチSW11がオフ状態である場合について説明する。この場合、メカニカルスイッチM3がオフ状態(OPEN)であれば、メイン電圧系スイッチ入力端子T17からメカニカルスイッチM3に向かって電流が流れずメイン電圧系スイッチ入力端子T17の電位がメイン電圧VPUBとほぼ一致するため、コンパレータCOM3の出力がハイレベルになる。一方、メカニカルスイッチM3がオン状態(CLOSE)であれば、メイン電圧系スイッチ入力端子T17からメカニカルスイッチM3に向かって電流が流れメイン電圧系スイッチ入力端子T17の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM3の出力がローレベルになる。
次にメイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3AにおいてスイッチSW9及びSW11がオン状態でスイッチSW10がオフ状態である場合について説明する。この場合、スイッチ監視用半導体集積回路101Aは、メカニカルスイッチM3の状態にかかわらず、電流源IS4の故障有無を判定することができる。
電流源IS4が故障していなければ、電流源IS4から抵抗R4に向かって電流が流れメイン電圧系スイッチ入力端子T17の電位が分圧Vaより高くなるため、コンパレータCOM3の出力がハイレベルになる。例えば、電流源IS4の出力電流を15mA、抵抗R4の抵抗値を220Ω、分圧Vaを3Vにすればよい。一方、電流源IS4が故障していれば、電流源IS4から抵抗R4に向かって電流が流れずメイン電圧系スイッチ入力端子T17の電位がグランド電位とほぼ一致するため、コンパレータCOM3の出力がローレベルになる。つまり、メカニカルスイッチM3の状態を判定するコンパレータCOM3を用いて、電流源IS4の故障有無を判定することができる。ロジック制御部3は、この判定結果をSPI通信部4を用いて外部に送信することができる。
<電源部1等>
スイッチ監視用半導体集積回路101Aは、電源部1と、発振器2と、ロジック制御部3と、SPI(Serial Peripheral Interface)通信部4と、端子T23〜T33と、をさらに備える。
端子T33はグランド電位に接続される。入出力用電源電圧VDDIが端子T28に印加される。SPI通信部4は、入出力用電源電圧VDDIによって駆動する。
サブ電圧VPUAが端子T23に印加される。サブ電圧VPUAは、サブ電圧VPUAを用いる各部に供給される。メイン電圧VPUBが端子T24に印加される。メイン電圧VPUBは、メイン電圧VPUBを用いる各部に供給される。電源部1はメイン電圧VPUBを降圧して基準電圧VREF(例えば5Vの直流電圧)を生成する。基準電圧VREFは、基準電圧VREFを用いる各部と端子T25とに供給される。
また、端子T26に印加されるアナログ用電源電圧AVDDがアナログ用電源電圧AVDDを用いる各部に供給され、端子T27に印加されるロジック用電源電圧LVDDがロジック制御部4に供給される。端子T25と端子T26と端子T27とはスイッチ監視用半導体集積回路101Aの外部で短絡されるので、アナログ用電源電圧AVDD及びロジック用電源電圧LVDDは基準電圧VREFと同値の電圧になる。なお、端子T25〜T27を共通のコンデンサを介して接地してもよい。端子T25〜T27を設けている理由は、スイッチ監視用半導体集積回路101Aの外部で短絡しなければ、基準電圧VREFが印加されるラインと、アナログ用電源電圧AVDDが印加されるラインと、ロジック用電源電圧LVDDが印加されるラインとを電気的に分離でき、スイッチ監視用半導体集積回路101Aの評価テストを行う際に便利だからである。
発振器2はクロック信号CKをロジック制御部3に供給する。
ロジック制御部3はレジスタに書き込まれている設定に従ってクロック信号CKに基づいて動作する。ロジック制御部3はSPI通信部4及び端子T29〜T32を用いて外部とSPI通信を行う。チップセレクトバー入力信号CSBは、外部から端子T29を介してSPI通信部4に入力される。シリアルクロック入力信号SCLKは、外部から端子T30を介してSPI通信部4に入力される。シリアルデータ入力信号SIは、外部から端子T31を介してSPI通信部4に入力される。シリアルデータ出力信号SOは、SPI通信部4から端子T32を介して外部に出力される。チップセレクトバー入力信号CSBがローレベルのときにシリアルクロック入力信号SCLK、シリアルデータ入力信号SI、及びシリアルデータ出力信号SOが有効になる。シリアルデータ入力信号SIは、レジスタのアドレス、レジスタに書き込まれる設定情報、及びCRC演算値を含む。シリアルデータ出力信号SOは、フラグ、各メカニカルスイッチの状態情報、各電流源の故障情報、及びCRC演算値を含む。
ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Aの電流源IS1に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、電流源IS1の出力経路をメカニカルスイッチM1を含む経路から抵抗R1を含む経路に切り替えるための制御信号を生成する。すなわち、ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Aの電流源IS1に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、スイッチSW3をオフ状態(開状態)にしスイッチSW4をオン状態(閉状態)にするための制御信号を生成し、当該制御信号を用いてスイッチSW3及びSW4を制御する。
ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Aの電流源IS2に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、電流源IS2の出力経路をメカニカルスイッチM1を含む経路から抵抗R2を含む経路に切り替えるための制御信号を生成する。すなわち、ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Aの電流源IS2に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、スイッチSW3をオフ状態(開状態)にしスイッチSW5をオン状態(閉状態)にするための制御信号を生成し、当該制御信号を用いてスイッチSW3及びSW5を制御する。
ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2Aの電流源IS3に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、電流源IS3の出力経路をメカニカルスイッチM2を含む経路から抵抗R3を含む経路に切り替えるための制御信号を生成する。すなわち、ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2Aの電流源IS3に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、スイッチSW7をオフ状態(開状態)にしスイッチSW8をオン状態(閉状態)にするための制御信号を生成し、当該制御信号を用いてスイッチSW7及びSW8を制御する。
ロジック制御部3は、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3Aの電流源IS4に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、電流源IS4の出力経路をメカニカルスイッチM3を含む経路から抵抗R4を含む経路に切り替えるための制御信号を生成する。すなわち、ロジック制御部3は、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3Aの電流源IS4に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、スイッチSW10をオフ状態(開状態)にしスイッチSW11をオン状態(閉状態)にするための制御信号を生成し、当該制御信号を用いてスイッチSW10及びSW11を制御する。
<スイッチ監視用半導体集積回路の第2構成例>
図3は、スイッチ監視用半導体集積回路101の第2構成例を示す図である。第2構成例に係るスイッチ監視用半導体集積回路101B(以下、「スイッチ監視用半導体集積回路101B」と略す)は、スイッチ監視用半導体集積回路101Aにおいてサブ電圧系検出部D1Aをサブ電圧系検出部D1Bに置換しサブ電圧系検出部D2Aをサブ電圧系検出部D2Bに置換しメイン電圧系検出部D3Aをメイン電圧系検出部D3Bに置換し、スイッチSW3、SW7、及びSW10を外付けし、端子T34を新たに設けた構成である。
サブ電圧系検出部D1Bはサブ電圧系検出部D1AからスイッチSW3を取り除いた構成である。端子T1〜T8のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW3が外付け接続される。
サブ電圧系検出部D2Bはサブ電圧系検出部D2AからスイッチSW7を取り除いた構成である。端子T9〜T16のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW7が外付け接続される。
メイン電圧系検出部D3Bはメイン電圧系検出部D3AからスイッチSW10を取り除いた構成である。端子T17〜T22のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW10が外付け接続される。
ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Bの電流源IS1又はIS2、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2Bの電流源IS3、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3Bの電流源IS4に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、制御信号を生成する。当該制御信号は、端子T33から出力され、スイッチSW3、SW7、及びSW10の各制御端に供給される。当該制御信号は、電流源IS1又はIS2の出力経路をメカニカルスイッチM1を含む経路から抵抗R1又はR2を含む経路に切り替え、電流源IS3の出力経路をメカニカルスイッチM2を含む経路から抵抗R3を含む経路に切り替え、電流源IS4の出力経路をメカニカルスイッチM3を含む経路から抵抗R4を含む経路に切り替えるための信号である。スイッチSW3、SW7、及びSW10が制御端にハイレベルの信号が供給された場合にオフ状態(開状態)になるスイッチである場合、当該制御信号はハイレベルの信号となる。一方、ロジック制御部3が上述した自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されていない場合、端子T34からローレベルの信号が出力されてスイッチSW3、SW7、及びSW10の各制御端に供給される。
上記のように、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Bの電流源IS1又はIS2、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2Bの電流源IS3、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3Bの電流源IS4に関する自己診断を一斉に実行する仕様にすることで、スイッチ監視用半導体集積回路101Bは、スイッチ監視用半導体集積回路101Aからの端子数の増加を最低限に抑えることができる。
<スイッチ監視用半導体集積回路の第3構成例>
図4は、スイッチ監視用半導体集積回路101の第3構成例を示す図である。第3構成例に係るスイッチ監視用半導体集積回路101C(以下、「スイッチ監視用半導体集積回路101C」と略す)は、スイッチ監視用半導体集積回路101Bにおいてサブ電圧系検出部D1Bをサブ電圧系検出部D1Cに置換しサブ電圧系検出部D2Bをサブ電圧系検出部D2Cに置換しメイン電圧系検出部D3Bをメイン電圧系検出部D3Cに置換し、スイッチSW4、SW5、SW8、及びSW11並びに抵抗R1〜R4を外付けした構成である。
サブ電圧系検出部D1Cはサブ電圧系検出部D1BからスイッチSW4及びSW5並びに抵抗R1及びR2を取り除いた構成である。端子T1〜T8のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW4を介して抵抗R1が外付け接続され、スイッチSW5を介して抵抗R2が外付け接続される。
サブ電圧系検出部D2Cはサブ電圧系検出部D2BからスイッチSW8及び抵抗R3を取り除いた構成である。端子T9〜T16のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW8を介して抵抗R3が外付け接続される。
メイン電圧系検出部D3Cはメイン電圧系検出部D3BからスイッチSW11及び抵抗R4を取り除いた構成である。端子T17〜T22のうちメカニカルスイッチが外付け接続される端子に、スイッチSW11を介して抵抗R4が外付け接続される。
ロジック制御部3は、サブ電圧系スイッチ入力端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Cの電流源IS1又はIS2、サブ電圧系スイッチ入力端子T9に1対1対応するサブ電圧系検出部D2Cの電流源IS3、メイン電圧系スイッチ入力端子T17に1対1対応するメイン電圧系検出部D3Cの電流源IS4に関する自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されると、制御信号を生成する。当該制御信号は、端子T33から出力され、スイッチSW3、SW7、及びSW10の各制御端に供給される。当該制御信号は、電流源IS1又はIS2の出力経路をメカニカルスイッチM1を含む経路から抵抗R1又はR2を含む経路に切り替え、電流源IS3の出力経路をメカニカルスイッチM2を含む経路から抵抗R3を含む経路に切り替え、電流源IS4の出力経路をメカニカルスイッチM3を含む経路から抵抗R4を含む経路に切り替えるための信号である。スイッチSW3、SW4、SW5、SW7、SW8、SW10、及びSW11が制御端にハイレベルの信号が供給された場合にオフ状態(開状態)になるスイッチである場合、当該制御信号はハイレベルの信号となる。そして、当該制御信号の論理レベルを反転させて出力する否定ゲート(不図示)を端子T34に外付け接続し、当該否定ゲートの出力信号をスイッチSW4、SW5、SW8、及びSW11の各制御端に供給する。ただし、当該否定ゲートの出力信号がローレベルの信号である場合には、スイッチSW4及びSW5のいずれか一方に供給する信号のみをハイレベルの信号に変換する変換部を、当該否定ゲートとスイッチSW4及びSW5との間に設けるとよい。一方、ロジック制御部3が上述した自己診断の実行をSPI通信によって外部から指示されていない場合、端子T33からローレベルの信号が出力されてスイッチSW3、SW7、及びSW10の各制御端に供給され、上記否定ゲートからハイレベルの信号がスイッチSW4、SW5、SW8、及びSW11の各制御端に供給される。
上記の構成により、スイッチ監視用半導体集積回路101Cは、端子数をスイッチ監視用半導体集積回路101Bと同様にすることができる。
<スイッチ監視用半導体集積回路の第4構成例>
図5は、スイッチ監視用半導体集積回路101の第4構成例を示す図である。第4構成例に係るスイッチ監視用半導体集積回路101D(以下、「スイッチ監視用半導体集積回路101D」と略す)は、スイッチ監視用半導体集積回路101Aにおいてサブ電圧系検出部D1Aをサブ電圧系検出部D1Dに置換しサブ電圧系検出部D2Aをサブ電圧系検出部D2Dに置換しメイン電圧系検出部D3Aをメイン電圧系検出部D3Dに置換した構成である。なお、図5において、電源部1等の図示を省略する。
サブ電圧系検出部D1Dはサブ電圧系検出部D1Aに予備電流源IS5及びIS6並びスイッチSW12及びSW13を追加した構成である。予備電流源IS5及びスイッチSW12の直列回路が、電流源IS1及びスイッチSW1の直列回路に並列接続される。予備電流源IS6及びスイッチSW13の直列回路が、電流源IS2及びスイッチSW2の直列回路に並列接続される。
サブ電圧系検出部D2Dはサブ電圧系検出部D2Aに予備電流源IS7及びスイッチSW14を追加した構成である。予備電流源IS7及びスイッチSW14の直列回路が、電流源IS3及びスイッチSW6の直列回路に並列接続される。
メイン電圧系検出部D3Dはメイン電圧系検出部D3Aに予備電流源IS8及びスイッチSW15を追加した構成である。予備電流源IS8及びスイッチSW15の直列回路が、電流源IS4及びスイッチSW9の直列回路に並列接続される。
ロジック制御部3がスイッチSW12〜SW15のうち故障を検出した電流源に対応するスイッチをオン状態(閉状態)に制御することで、故障を検出した電流源の代わりに予備電流源を用いることができる。なお、複数の検出部において予備電流源を共用する構成にしてもよい。例えば、端子T1に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Dと端子T2に1対1対応するサブ電圧系検出部D1Dとで予備電流源IS5を共用してもよい。
また、予備電流源の電流能力を当該予備電流源に対応する電流源(例えば予備電流源IS5の場合は電流源IS1)の電流能力よりも低くしてもよい。電流能力が低い予備電流源を用いた場合、監視対象スイッチに付着する酸化膜の除去効果が低くなり監視対象スイッチ自体の誤作動防止能力が低下することになるが、予備電流源は非常に用いるだけであるため、電流能力を低くして予備電流源の回路規模の縮小を図ることが望ましい。なお、電流能力とは、電流源が出力可能な電流の最大値を意味している。
<スイッチ監視用半導体集積回路の第5構成例>
図6は、スイッチ監視用半導体集積回路101の第5構成例を示す図である。第5構成例に係るスイッチ監視用半導体集積回路101E(以下、「スイッチ監視用半導体集積回路101E」と略す)は、スイッチ監視用半導体集積回路101Aにおいてサブ電圧系検出部D1Aをサブ電圧系検出部D1Eに置換しサブ電圧系検出部D2Aをサブ電圧系検出部D2Eに置換しメイン電圧系検出部D3Aをメイン電圧系検出部D3Eに置換した構成である。なお、図6において、電源部1等の図示を省略する。
サブ電圧系検出部D1Eはサブ電圧系検出部D1AにスイッチSW16、コンパレータCOM4、及び分圧回路DIV4を追加した構成である。
コンパレータCOM4の非反転入力端がスイッチSW16を介してコンパレータCOM1の非反転入力端及びスイッチSW1〜SW5に接続される。分圧回路DIV4の出力端がコンパレータCOM4の反転入力端に接続される。コンパレータCOM4はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。ロジック制御部3は、コンパレータCOM1に関する自己診断を実行する場合にスイッチSW16をオン状態(閉状態)にし、それ以外のときはスイッチSW16をオフ状態(開状態)にする。したがって、コンパレータCOM4は、コンパレータCOM1よりもESDによるダメージを受け難いため、コンパレータCOM1よりも故障し難い。
コンパレータCOM1及びCOM4が故障していなければ、コンパレータCOM1の出力とコンパレータCOM4の出力とが一致する。一方、コンパレータCOM1が故障しておりコンパレータCOM4が故障していない場合、コンパレータCOM1の出力とコンパレータCOM4の出力とが一致しないことがある。
本構成例では、ロジック制御部3は、コンパレータCOM1の出力とコンパレータCOM4の出力とを入力する否定排他的論理和ゲート31を備える。否定排他的論理和ゲート31の出力がローレベルである場合、コンパレータCOM1が故障しているとみなすことができる。なお、本構成例とは異なり、ロジック制御部3は、否定排他的論理和ゲート31を備えず、コンパレータCOM1の出力及びコンパレータCOM4の出力に関する情報をSPI通信部4を介して外部に送信するようにしてもよい。この場合、外部においてコンパレータCOM1の出力とコンパレータCOM4の出力とが一致しているか否かが判定されるようにすればよい。
サブ電圧系検出部D2Eはサブ電圧系検出部D2AにスイッチSW17、コンパレータCOM5、及び分圧回路DIV5を追加した構成である。
コンパレータCOM5の非反転入力端がスイッチSW17を介してコンパレータCOM2の非反転入力端及びスイッチSW7及びSW8に接続される。分圧回路DIV5の出力端がコンパレータCOM5の反転入力端に接続される。コンパレータCOM5はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。ロジック制御部3は、コンパレータCOM2に関する自己診断を実行する場合にスイッチSW17をオン状態(閉状態)にし、それ以外のときはスイッチSW17をオフ状態(開状態)にする。したがって、コンパレータCOM5は、コンパレータCOM2よりもESDによるダメージを受け難いため、コンパレータCOM2よりも故障し難い。
コンパレータCOM2及びCOM5が故障していなければ、コンパレータCOM2の出力とコンパレータCOM5の出力とが一致する。一方、コンパレータCOM2が故障しておりコンパレータCOM5が故障していない場合、コンパレータCOM2の出力とコンパレータCOM5の出力と一致しないことがある。
本構成例では、ロジック制御部3は、コンパレータCOM2の出力とコンパレータCOM5の出力とを入力する否定排他的論理和ゲート32を備える。否定排他的論理和ゲート32の出力がローレベルである場合、コンパレータCOM2が故障しているとみなすことができる。なお、本構成例とは異なり、ロジック制御部3は、否定排他的論理和ゲート32を備えず、コンパレータCOM2の出力及びコンパレータCOM5の出力に関する情報をSPI通信部4を介して外部に送信するようにしてもよい。この場合、外部においてコンパレータCOM2の出力とコンパレータCOM5の出力とが一致しているか否かが判定されるようにすればよい。
メイン電圧系検出部D3Eはメイン電圧系検出部D3AにスイッチSW18、コンパレータCOM6、及び分圧回路DIV6を追加した構成である。
コンパレータCOM6の非反転入力端がスイッチSW18を介してコンパレータCOM3の非反転入力端及びスイッチSW10及びSW11に接続される。分圧回路DIV6の出力端がコンパレータCOM6の反転入力端に接続される。コンパレータCOM6はアナログ用電源電圧AVDDによって駆動する。ロジック制御部3は、コンパレータCOM3に関する自己診断を実行する場合にスイッチSW18をオン状態(閉状態)にし、それ以外のときはスイッチSW18をオフ状態(開状態)にする。したがって、コンパレータCOM6は、コンパレータCOM3よりもESDによるダメージを受け難いため、コンパレータCOM3よりも故障し難い。
コンパレータCOM3及びCOM6が故障していなければ、コンパレータCOM3の出力とコンパレータCOM6の出力とが一致する。一方、コンパレータCOM3が故障しておりコンパレータCOM6が故障していない場合、コンパレータCOM3の出力とコンパレータCOM6の出力と一致しないことがある。
本構成例では、ロジック制御部3は、コンパレータCOM3の出力とコンパレータCOM6の出力とを入力する否定排他的論理和ゲート33を備える。否定排他的論理和ゲート33の出力がローレベルである場合、コンパレータCOM3が故障しているとみなすことができる。なお、本構成例とは異なり、ロジック制御部3は、否定排他的論理和ゲート33を備えず、コンパレータCOM3の出力及びコンパレータCOM6の出力に関する情報をSPI通信部4を介して外部に送信するようにしてもよい。この場合、外部においてコンパレータCOM3の出力とコンパレータCOM6の出力とが一致しているか否かが判定されるようにすればよい。
<用途>
上記の電子制御ユニットU1は、例えば、図7で示す車両X1に搭載することができる。この場合、メイン電圧系スイッチ入力端子T17〜T22に接続されるメカニカルスイッチとしては、例えばドア開閉用スイッチ、ドアロック用スイッチ等が考えられる。また、サブ電圧系スイッチ入力端子T1〜T16に接続されるメカニカルスイッチとしては、例えばパワーウインドウ用スイッチ、ドアミラー用スイッチ、カム信号用スイッチ、エアフロー用スイッチ、スロットル開閉用スイッチ等が考えられる。上記の電子制御ユニットU1を図7で示す車両X1に搭載する場合、メイン電圧VPUBは車両X1に搭載されるバッテリの出力電圧とすればよい。
また、上記の電子制御ユニットU1は車両以外に例えば産業機械分野等への適用も考えられる。
<留意点>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。例えば、上記実施形態では、スイッチ監視用半導体集積回路101とマイクロコンピュータ301との通信にSPI通信を用いたが、他のシリアル通信(例えばI2C通信等)を用いてもよく、シリアル通信以外の通信を用いてもよい。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
101、101A〜101E スイッチ監視用半導体集積回路
COM1〜COM6 コンパレータ
IS1〜IS4 電流源
IS5〜IS8 予備電流源
M1〜M3 メカニカルスイッチ
T1〜T16 サブ電圧系スイッチ入力端子
T17〜T22 メイン電圧系スイッチ入力端子
U1 電子制御ユニット
X1 車両

Claims (11)

  1. 監視対象スイッチが接続可能に構成されるスイッチ入力端子と、
    前記スイッチ入力端子に接続可能に構成される電流源と、
    前記スイッチ入力端子の電圧レベルを判定する第1判定部と、
    前記電流源の出力経路を前記監視対象スイッチを含む第1経路から負荷を含む第2経路に切り替えるための制御信号を生成する生成部と、
    を備える、スイッチ監視用半導体集積回路。
  2. 前記負荷と、
    前記電流源及び前記第1判定部と前記負荷との間に設けられる第1開閉スイッチと、を備え、
    前記第1開閉スイッチは、前記制御信号によって閉状態になる、請求項1に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  3. 前記電流源及び前記第1判定部と前記スイッチ入力端子との間に設けられる第2開閉スイッチを備え、
    前記第2開閉スイッチは、前記制御信号によって開状態になる、請求項1または請求項2に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  4. 予備電流源と、
    前記電流源の代わりに前記予備電流源を用いることを可能とする切替部と、
    を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  5. 前記予備電流源は前記電流源よりも電流能力が低い、請求項4に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  6. 前記スイッチ入力端子、前記電流源、及び前記第1判定部を複数組備え、
    前記複数組の少なくとも二組において前記予備電流源を共用する、請求項4または請求項5に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  7. 前記スイッチ入力端子の電圧レベルを判定する第2判定部と、
    前記スイッチ入力端子及び前記第1判定部と前記第2判定部との間に設けられる第3開閉スイッチと、を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  8. 前記第3開閉スイッチは、前記制御信号によって閉状態になる、請求項7に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  9. 前記第1判定部の判定結果と前記第2判定部の判定結果とが一致するか否かを確認する確認部を備える、請求項7または請求項8に記載のスイッチ監視用半導体集積回路。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のスイッチ監視用半導体集積回路と、
    前記スイッチ監視用半導体集積回路から送信される監視結果を受け取るマイクロコンピュータと、を備える、電子制御ユニット。
  11. 請求項10に記載の電子制御ユニットと、
    前記監視対象スイッチと、を備える、車両。
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