JP6500569B2 - 集積回路、診断システム及び診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、集積回路、診断システム及び診断方法に関する。
内蔵テスト回路と、外部との通信を可能にするアンテナ及び無線通信回路と、IDコード及び被テスト対象回路のテスト結果を記録するメモリとを有する半導体集積回路装置が知られている(特許文献1参照)。発電回路は、外部から入力される搬送波を使用して電力を発生する。半導体集積回路装置は、外部からの無線信号により電力を発生し、外部から送られてきたIDコードと自己のIDコードを照合して自己に対するコマンドを受信し、被テスト対象回路のテスト結果を外部へ送信する。
また、内部回路により動作する半導体集積回路が知られている(特許文献2参照)。半導体集積回路は、内部回路に対して試験を行う試験部と、この試験部と電気的に接続し、無線通信を行う無線インターフェースモジュールとを有する。
また、被テスト回路へテスト回路から被テスト回路をテストするテスト信号を供給し、テスト信号が供給された被テスト回路から出力された出力信号に基づいて被テスト回路の良否を判定するテスト回路を有する半導体装置が知られている(特許文献3参照)。半導体装置は、少なくともテスト回路がテスト信号を被テスト回路に供給してから被テスト回路の良否を判定するまでテスト回路を駆動させる所定量の電荷を蓄積する電源用キャパシタを有する。
また、予め定められた演算処理を行う演算処理回路を被試験回路として演算処理回路をテストする内部回路試験手段が演算処理回路と一体形成して構成される半導体集積回路が知られている(特許文献4参照)。内部回路試験手段は、外部から時分割されたテスト入力信号を入力し、テスト入力信号をパラレルに展開した後、これらを被試験回路に入力し、被試験回路から出力されるテスト出力信号を時分割して外部端子へ出力する。第1のRAMは、内部回路試験手段が、パラレルに展開されたテスト入力信号を格納しこれらを被試験回路の通常動作時に使用するシステムクロック周波数で被試験回路に出力する。第2のRAMは、被試験回路から出力されるテスト出力信号がシステムクロック周波数で入力される第1のRAMと独立してアクセス可能である。
また、所定の記憶容量を持つメモリ回路と、メモリ回路の不良の有無をテストするテスト回路と、メモリ回路の内部電源電圧を変化させる電源回路とを有する半導体装置が知られている(特許文献5参照)。電源電圧制御回路は、テスト回路に内蔵され、メモリ回路の内部電源電圧を変化させる制御信号を電源回路に送出する。テスト制御回路は、テスト回路に内蔵され、電源電圧制御回路からの制御信号に応じて、テストを一時中断し、内部電源電圧の変化後にテストを再開させる。
特開2005−30877号公報 特開2007−78407号公報 特開2005−283389号公報 特開平10−339765号公報 特開2001−266596号公報
半導体集積回路装置がパッケージ又はウェハである場合、半導体集積回路装置に外部試験装置を接続することにより、半導体集積回路装置の試験を行うことができる。しかし、外部試験装置は高価であり、工数が多く、試験コストが高くなり、半導体集積回路装置の出荷後は試験ができない課題がある。
これに対し、内蔵テスト回路と、外部から入力される搬送波を使用して電力を発生する発電回路とを有する半導体集積回路装置は、外部試験装置が不要である。しかし、発電回路が発生する電力は小さく、試験の項目数が多い。すべての試験項目を試験すると、消費電力が大きくなり、電力不足により、試験精度が低下してしまう課題がある。
本発明の目的は、無線通信時の消費電力を低減し、処理回路を高精度で診断することができる集積回路、診断システム及び診断方法を提供することである。
集積回路は、外部装置と無線通信を行う集積回路であって、処理回路と、前記処理回路を複数の診断項目により診断する診断回路と、無線信号のレベルを検出する検波回路と、前記診断回路を動作させるための電荷を、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが第1の論理レベルであることを示している期間に蓄積する充電回路とを有し、前記診断回路は、前記複数の診断項目の一部について、前記充電回路により蓄積された前記電荷により、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルであることを示している期間に前記診断を行う。
無線通信時の消費電力を低減し、処理回路を高精度で診断することができる。
図1は、第1の実施形態による診断システムの診断方法を示すフローチャートである。 図2は、図1のステップS103及びS104の詳細を示すフローチャートである。 図3は、無線タグの構成例を示す図である。 図4は、図1のステップS102におけるスイッチの状態を示す図である。 図5は、図1のステップS103及びS104におけるスイッチの状態を示す図である。 図6は、自己診断回路がn個の診断項目の診断を行う方法を説明するための図である。 図7は、診断部の構成例を示す図である。 図8は、ロジック回路の動作を示す図である。 図9(A)〜(C)は、充電回路の処理を示す図である。 図10は、充電回路の構成例を示す図である。 図11は、図10の充電回路の動作を示す図である。 図12(A)は第1の電源電圧の時間変化を示す図であり、図12(B)は無線タグの動作を示す図である。 図13は、第2の実施形態による無線タグの構成例を示す図である。 図14は、第3の実施形態による無線タグの構成例を示す図である。 図15は、図14のロジック回路の動作を示す図である。 図16は、自己診断回路が診断項目の診断を行う方法を説明するための図である。 図17は、第1の電源電圧の時間変化を示す図である。 図18(A)は無線タグの動作を説明するための図であり、図18(B)及び(C)は分圧回路及びセレクタの構成例を示す図である。 図19は、分圧回路及びセレクタの他の構成例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による診断システムの診断方法を示すフローチャートである。診断システムは、リーダライタ(RW)110及び無線タグ111を有する。リーダライタ110は、外部装置である。無線タグ111は、RFID(radio frequency identifier)無線タグである。リーダライタ110は、アンテナを介して、無線タグ111に対して無線通信を行うことができる。無線タグ111も、アンテナを介して、リーダライタ110に対して無線通信を行うことができる。リーダライタ110は、無線タグ111に対して、データの読み出し及び書き込みを行うことができる。
ステップS101では、リーダライタ110は、通常アクセスのため、無線タグ111に対して、信号波を含む搬送波を送信する。これにより、無線通信期間(キャリアオン)が開始する。リーダライタ110及び無線タグ111の無線通信期間では、リーダライタ110が無線タグ111に搬送波を送信し続けている。無線タグ111は、リーダライタ110から受信した搬送波を整流し、直流の電源電圧を生成し、無線通信期間では、その電源電圧を基に動作する。リーダライタ110は、無線タグ111に対して、データの読み出し及び書き込み等の通常アクセスを行う。また、無線タグ111は、上記の整流された電源電圧の電荷を容量に蓄積する。通常アクセスが終了すると、ステップS102に進む。
ステップS102では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して、搬送波の送信を終了する。これにより、無線通信期間が終了し、無線通信を行わない期間(キャリアオフ)が開始する。無線タグ111は、上記の容量に蓄積された電荷を電源電圧として、内部の処理回路の診断を行い、その診断の結果を内部の不揮発性メモリに書き込む。この診断は、無線通信を行わない期間に行われるので、ステップS101の無線通信時の消費電力の増大を防止し、電力不足による診断精度の低下を防止することができる。本実施形態によれば、無線通信を行わない期間に処理回路の診断を行うことにより、無線通信時の消費電力を低減し、処理回路を高精度で診断することができる。
次に、ステップS103では、リーダライタ110は、通常アクセスのため、無線タグ111に対して、信号波を含む搬送波を送信する。これにより、無線通信を行わない期間が終了し、無線通信期間が開始する。無線タグ111は、リーダライタ110から受信した搬送波を整流し、直流の電源電圧を生成し、無線通信期間では、その電源電圧を基に動作する。リーダライタ110は、無線タグ111との交信成立後、無線タグ111に対して、診断結果のリードコマンドを送信する。無線タグ111は、リーダライタ110からリードコマンドを受信すると、内部の不揮発性メモリから診断の結果を読み出す。
次に、ステップS104では、無線タグ111は、リーダライタ110に対して、上記の読み出した診断の結果を送信する。リーダライタ110は、無線タグ111から診断の結果を受信し、診断の結果が異常(NG)である場合には、その異常を示すエラーコードを表示する。なお、診断の結果が複数の診断項目の結果を含む場合には、リーダライタ110は、複数の診断項目のうちの1項目でも異常である場合には、その異常を示すエラーコードを表示する。
無線タグ111の保証期間は、約10年であり、長い。無線タグ111は、工場出荷時に正常であると診断された場合でも、その後の放射線入射又は外力による折り曲げ等により、経年劣化し、診断結果が異常になる場合がある。エラーコードを表示することにより、ユーザは、無線タグ111の故障を予見し、故障前に、無線タグ111を交換することができる。
その後、リーダライタ110は、無線タグ111に対して、データの読み出し及び書き込み等の通常アクセスを行う。また、無線タグ111は、上記の整流された電源電圧の電荷を容量に蓄積する。通常アクセスが終了すると、ステップS102に戻り、上記の処理を繰り返す。
図2は、図1のステップS103及びS104の詳細を示すフローチャートである。ステップS201では、リーダライタ110は、通常アクセスのため、無線タグ111に対して、信号波を含む搬送波を送信する。これにより、無線通信期間が開始する。
次に、ステップS202では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して、無線タグ111が自己診断(BIST:built-in self test)機能を有するか否かを認識するためのコマンドを送信する。無線タグ111は、上記のコマンドを受信すると、自己診断回路(BIST回路)303(図3)を有する場合には、自己診断機能を有する旨をリーダライタ110に送信する。これに対し、無線タグ111は、自己診断回路303を有しない場合には、自己診断機能を有しない旨をリーダライタ110に送信し、又はリーダライタ110に対して応答しない。
リーダライタ110は、自己診断機能を有する旨を受信した場合には、ステップS204に進む。これに対し、リーダライタ110は、自己診断機能を有しない旨を受信した場合又は所定期間内に無線タグ111からの応答がない場合には、ステップS203に進む。
ステップS204では、リーダライタ110は、無線タグ111の診断結果を読み出すため、無線タグ111に対してリードコマンドを送信する。無線タグ111は、リーダライタ110からリードコマンドを受信すると、内部の不揮発性メモリから診断の結果を読み出す。
次に、ステップS205では、無線タグ111は、診断結果が正常である場合には、「0」のエラーフラグをリーダライタ110に送信し、診断結果が異常である場合には、「1」のエラーフラグをリーダライタ110に送信する。
次に、ステップS206では、リーダライタ110は、上記のエラーフラグを受信し、エラーフラグが「1」の場合には、警告メッセージを表示する。例えば、リーダライタ110は、「項目番号1で劣化発見、早めに取り替えて下さい。」の警告メッセージを表示する。
次に、ステップS207では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して、データの読み出し及び書き込み等の通常アクセスを行う。
無線タグ111が自己診断機能を有しない場合、ステップS204〜S206の処理を行わず、ステップS203にて、リーダライタ110は、無線タグ111に対して、データの読み出し及び書き込み等の通常アクセスを行う。
図3は、無線タグ111の構成例を示す図である。無線タグ111は、アンテナ300及び集積回路301を有する。集積回路301は、アンテナ300を介して、リーダライタ110と無線通信を行うことができる。集積回路301は、処理回路(メイン回路)302、自己診断回路(BIST回路)303、整流器304、充電回路305、スイッチ制御部306、容量307,308、及びスイッチSW1〜SW3を有する。処理回路302は、検波器309、シャント回路310、発振器(OSC)311、通信部312、ロジック回路313、容量314、BGR(band gap reference)回路315、及びスイッチSW4〜SW7を有する。自己診断回路303は、比較器316,317、セレクタ318、比較器319、診断部320、分圧回路321、ロジック回路322、及びスイッチSW8〜SW10を有する。
検波器309は、アンテナ300を介してリーダライタ110から受信した無線信号のレベルを検波し、制御信号C1をスイッチ制御部306及び充電回路305に出力する。図1のステップS101、S103及びS104の無線通信期間では、リーダライタ110が無線タグ111に搬送波を送信しており、検波器309は、受信信号のレベルがハイレベルであることを検出し、ハイレベルの制御信号C1を出力する。これに対し、図1のステップS102の無線通信を行わない期間では、リーダライタ110が無線タグ111に搬送波を送信せず、検波器309は、受信信号のレベルがローレベルであることを検出し、ローレベルの制御信号C1を出力する。すなわち、検波器309は、リーダライタ110と無線通信を行っているか否かを検出し、その検出の結果を示す制御信号C1を出力する。スイッチ制御部306は、制御信号C1を基に、スイッチSW1〜SW6及びSW8〜SW10を制御する。
整流器304は、アンテナ300を介してリーダライタ110から無線受信した交流信号(搬送波)を直流信号に整流し、スイッチSW3を介して、容量307に電荷を蓄積する充電回路である。容量307は、ノードA1及びグランド電位ノード間に接続される。容量307が充電されると、ノードA1の電圧は第1の電源電圧VDD1になる。すなわち、整流器304は、第1の電源電圧VDD1を生成するための容量307を充電する。第1の電源電圧VDD1は、例えば1.8Vである。処理回路302の電源端子は、ノードA1に接続され、処理回路302は、ノードA1が第1の電源電圧VDD1に充電されると、動作可能になる。第1の電源電圧VDD1は、処理回路302の動作電圧である。
発振器311は、クロック信号CLKを生成し、クロック信号CLKを充電回路305に出力する。シャント回路310は、シャント機能を有効にする場合にはハイレベルの制御信号S1を充電回路305に出力し、シャント機能を無効にする場合にはローレベルの制御信号S1を充電回路305に出力する。
充電回路305は、制御信号S1がハイレベルである場合には、ノードA1の電圧VDD1が1.8Vより高くなった場合には、容量307の電荷を放電させ、ノードA1の電圧VDD1を1.8Vに維持する。また、充電回路305は、制御信号C1がハイレベルの場合、ノードA1の電圧VDD1を昇圧した電圧を容量308に出力する。容量308は、ノードA2及びグランド電位ノード間に接続される。これにより、ノードA2の電圧は、第2の電源電圧VDD2になる。すなわち、充電回路305は、第2の電源電圧VDD2を生成するための容量308を充電する。第2の電源電圧VDD2は、例えば3.3Vであり、第1の電源電圧VDD1より高い。また、充電回路305は、制御信号C1がローレベルであり、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低くなった場合、制御信号N0に応じて、ノードA2の電圧を降圧した電圧を容量307に出力する。これにより、ノードA1の電圧VDD1は1.8Vを維持する。
通信部312は、アンテナ300を介して、リーダライタ110に対して送信及び受信を行う。ロジック回路313は、通信部312の送信及び受信を制御する。また、ロジック回路313は、通信部312により受信した信号を基に処理を行い、処理したデータ又はコマンドを通信部312に出力する。通信部312は、そのデータ又はコマンドを、アンテナ300を介してリーダライタ110に無線送信する。また、ロジック回路313は、メモリを有する。
BGR回路315は、1.0Vの一定のリファレンス電圧VREF1を生成し、リファレンス電圧VREF1を充電回路305に出力し、リファレンス電圧VREF1をスイッチSW4を介してノードA3に出力する。容量314は、ノードA3及びグランド電位ノード間に接続される。ノードA3の電圧は、リファレンス電圧VREFである。スイッチSW4がオンになり、容量314に電荷が蓄積されると、リファレンス電圧VREFは1.0Vの定電圧になる。
図3は、図1のステップS101におけるスイッチSW1〜SW10の状態を示す図である。この場合、検波器309は、受信信号のレベルがハイレベルであることを検出し、ハイレベルの制御信号C1を出力する。スイッチ制御部306は、制御信号C1に応じて、スイッチSW1〜SW6及びSW8〜SW10を制御する。ロジック回路313は、スイッチSW7を制御する。スイッチSW3及びSW4はオン状態であり、スイッチSW1、SW2、SW5〜SW10はオフ状態である。スイッチSW3がオン状態であるので、整流器304は、整流した信号を、ノードA1に出力する。これにより、容量307に電荷が蓄積され、ノードA1の電圧VDD1は1.8Vになる。また、スイッチSW4がオン状態であるので、BGR回路315は、リファレンス電圧VREF1をノードA3に出力する。これにより、容量314に電荷が蓄積され、ノードA3の電圧VREFは1.0Vになる。
図4は、図1のステップS102におけるスイッチSW1〜SW10の状態を示す図である。この場合、検波器309は、受信信号のレベルがローレベルであることを検出し、ローレベルの制御信号C1を出力する。スイッチ制御部306は、制御信号C1に応じて、スイッチSW1〜SW6及びSW8〜SW10を制御する。ロジック回路313は、スイッチSW7を制御する。スイッチSW1、SW2、SW5、SW6、SW8〜SW10はオン状態であり、スイッチSW3、SW4及びSW7はオフ状態である。
スイッチSW1がオン状態であるので、第1の電源電圧VDD1(1.8V)が自己診断回路303の第1の電源端子に供給される。また、スイッチSW2がオン状態であるので、第2の電源電圧VDD2(3.3V)が自己診断回路303の第2の電源端子に供給される。自己診断回路303は、第1の電源電圧VDD1及び第2の電源電圧VDD2の供給を受け、動作可能になる。
また、スイッチSW9がオン状態であるので、リファレンス電圧VREFが比較器316及び317に供給される。分圧回路321は、第1の電源電圧VDD1(1.8V)を分圧し、電圧f0(0.99V)及び電圧f1(1.01V)を生成する。
比較器316は、図8に示すように、電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より高い場合には、「1」の信号M0を出力し、電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より低い場合には、「0」の信号M0を出力する。最初、容量307には電荷が蓄積されているので、第1の電源電圧VDD1は1.8Vであり、電圧f1は1.01Vであるので、信号M0は「1」になる。ロジック回路322は、図8に示すように、信号M0が「1」の場合、「1」の信号N0を充電回路305に出力する。充電回路305は、信号N0が「1」の場合には、第1の電源電圧VDD1が約1.8Vであるので、容量307の充電を行わない。
ここで、スイッチSW3はオフ状態であり、整流器304は容量307に電荷を蓄積しないので、第1の電源電圧VDD1は1.8Vから徐々に低下していく。それに伴い、電圧f1も1.01Vから徐々に低下していく。電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より低くなると、信号M0は「0」になる。ロジック回路322は、図8に示すように、信号M0が「0」の場合、「0」の信号N0を充電回路305に出力する。充電回路305は、信号N0が「0」の場合には、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低いので、第2の電源電圧VDD2を基に容量307の充電を開始する。これにより、第1の電源電圧VDD1は、1.8Vまで上昇し、電圧f1が1.01Vまで上昇する。
すると、比較器316の出力信号M0が「1」になり、ロジック回路322の出力信号N0が「1」になり、充電回路305は、容量307の充電を終了する。その後、電圧f1が1.01Vから徐々に低下し、リファレンス電圧VREF(1.0V)より低くなると、上記のように、充電回路30が容量307の充電を開始する。以上のように、充電回路305が容量307の充電の開始及び終了を繰り返すことにより、第1の電源電圧VDD1は1.8Vを維持する。
次に、比較器317について説明する。比較器317は、図8に示すように、電圧f1がリファレンス電圧VREFより低い場合には、「00」の2ビット信号M1[1:0]を出力する。また、比較器317は、電圧f0がリファレンス電圧VREFより低く、かつ電圧f1がリファレンス電圧VREFより高い場合には、「01」の2ビット信号M1[1:0]を出力する。また、比較器317は、電圧f0がリファレンス電圧VREFより高い場合には、「10」の2ビット信号M1[1:0]を出力する。
無線タグ111及びリーダライタ110の間隔が適正値である場合には、第1の電源電圧VDD1が1.8Vになるので、電圧f0が0.99Vになり、電圧f1が1.01Vになり、信号M1[1:0]は「01」になる。ロジック回路322は、図8に示すように、信号M1[1:0]が「01」である場合には、「1」の信号N1を診断部320のイネーブル端子に出力する。診断部320は、信号N1が「1」である場合、第1の電源電圧VDD1が約1.8Vであるので、動作可能状態になる。
これに対し、無線タグ111及びリーダライタ110の間隔が広すぎる場合には、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低くなり、電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より低くなると、信号M1[1:0]は「00」になる。ロジック回路322は、図8に示すように、信号M1[1:0]が「00」である場合には、「0」の信号N1を診断部320のイネーブル端子に出力する。診断部320は、信号N1が「0」である場合、第1の電源電圧VDD1が動作可能電圧範囲より低いので、動作禁止状態になる。
また、無線タグ111及びリーダライタ110の間隔が狭すぎる場合には、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより高くなり、電圧f0がリファレンス電圧VREF(1.0V)より高くなると、信号M1[1:0]は「10」になる。ロジック回路322は、図8に示すように、信号M1[1:0]が「10」である場合には、「0」の信号N1を診断部320のイネーブル端子に出力する。診断部320は、信号N1が「0」である場合、第1の電源電圧VDD1が動作可能電圧範囲より高いので、動作禁止状態になる。
診断部320は、処理回路302の診断を行うため、診断項目に応じて、2ビット信号SETをセレクタ318に出力し、診断用信号DTをロジック回路313に出力する。診断用信号DTは、データ及び制御信号を含む。ロジック回路313は、診断用信号DTを基に処理を行い、処理結果を示すデータTDを診断部320に出力する。また、処理回路302は、入出力端子IOからアナログ信号I1を出力する。アナログ信号I1は、処理回路302の内部ノードの電圧等である。例えば、アナログ信号I1は、シャント回路310の内部ノードの電圧である。
分圧回路321は、第1の電源電圧VDD1を分圧し、複数の電圧をセレクタ318に出力する。セレクタ318は、信号SETに応じて、複数の電圧のうちの1つの電圧f2を選択し、電圧f2を比較器319に出力する。比較器319は、アナログ信号I1が電圧f2より高い場合には「1」の信号I2を診断部320に出力し、アナログ信号I1が電圧f2より低い場合には「0」の信号I2を診断部320に出力する。診断部320は、データTDが期待値と同じ場合には、正常の診断結果を内部の不揮発性メモリに書き込み、データTDが期待値と異なる場合には、異常の診断結果を内部の不揮発性メモリに書き込む。また、診断部320は、比較器319の出力信号I2が期待値と同じ場合には、正常の診断結果を内部の不揮発性メモリに書き込み、比較器319の出力信号I2が期待値と異なる場合には、異常の診断結果を内部の不揮発性メモリに書き込む。
図5は、図1のステップS103及びS104におけるスイッチSW1〜SW10の状態を示す図である。この場合、検波器309は、受信信号のレベルがハイレベルであることを検出し、ハイレベルの制御信号C1を出力する。スイッチ制御部306は、制御信号C1に応じて、スイッチSW1〜SW6及びSW8〜SW10を制御する。ロジック回路313は、スイッチSW7を制御する。スイッチSW2、SW3、SW4及びSW7はオン状態であり、スイッチSW1、SW5、SW6、SW8〜SW10はオフ状態である。
通信部312は、アンテナ300を介してリーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信する。すると、ロジック回路313は、スイッチSW7をオン状態にする。スイッチSW2及びSW7がオン状態であるので、診断部320は、内部の不揮発性メモリから診断結果を示すエラーフラグを読み出し、エラーフラグRDをロジック回路313に出力する。ロジック回路313は、エラーフラグRDを通信部312に出力する。通信部312は、エラーフラグRDを、アンテナ300を介してリーダライタ110に送信する。なお、スイッチSW3及びSW4がオン状態であることに基づく動作は、図3の場合と同じである。
図6は、自己診断回路303がn個の診断項目の診断を行う方法を説明するための図である。無線通信期間B1〜Bnは、n回の無線通信期間を示し、ハイレベルが無線通信期間(キャリアオン)を示し、ローレベルが無線通信を行っていない期間(キャリアオフ)を示す。
リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を開始すると、第1回の無線通信期間B1が開始する。第1回の無線通信期間B1では、無線タグ111は、図3の処理(通常アクセスを含む)を行う。リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を終了すると、第1回の無線通信期間B1が終了する。
第1回の無線通信期間B1の終了後の無線通信を行わない期間では、無線タグ111は、図4の処理に基づき、処理S602により、項目番号1の診断項目の診断を行い、その診断結果を不揮発性メモリに書き込む。項目番号1の診断項目は、例えば、アナログ部診断(リセット電圧モニタ)である。
その後、リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を開始すると、第2回の無線通信期間B2が開始する。第2回の無線通信期間B2では、無線タグ111は、図5の処理に対応する処理S601を行う。処理S601は、処理S603及び処理S604を含む。処理S603では、無線タグ111は、リーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信すると、不揮発性メモリ内の項目番号1の診断結果を読み出し、その診断結果をリーダライタ110に送信する。その後、ステップS604では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して通常アクセスを行う。リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を終了すると、第2回の無線通信期間B2が終了する。
第2回の無線通信期間B2の終了後の無線通信を行わない期間では、無線タグ111は、図4の処理に基づき、処理S602により、項目番号2の診断項目の診断を行い、その診断結果を不揮発性メモリに書き込む。項目番号2の診断項目は、例えば、ロジック部レジスタ初期値読み出し診断である。上記の処理S601及びS602が1サイクル処理S600になる。以下、1サイクル処理S600を繰り返す。
その後、リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を開始すると、第3回の無線通信期間B3が開始する。第3回の無線通信期間B3では、無線タグ111は、図5の処理に対応する処理S601を行う。処理S601は、処理S603及び処理S604を含む。処理S603では、無線タグ111は、リーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信すると、不揮発性メモリ内の項目番号2の診断結果を読み出し、その診断結果をリーダライタ110に送信する。その後、ステップS604では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して通常アクセスを行う。リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を終了すると、第3回の無線通信期間B3が終了する。
第3回の無線通信期間B3の終了後の無線通信を行わない期間では、無線タグ111は、図4の処理に基づき、処理S602により、項目番号3の診断項目の診断を行い、その診断結果を不揮発性メモリに書き込む。項目番号3の診断項目は、例えば、ロジック部レジスタ書き換え診断である。
同様に、第n回の無線通信期間Bnでは、無線タグ111は、図5の処理に対応する処理S601を行う。処理S601は、処理S603及び処理S604を含む。処理S603では、無線タグ111は、リーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信すると、不揮発性メモリ内の項目番号n−1の診断結果を読み出し、その診断結果をリーダライタ110に送信する。その後、ステップS604では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して通常アクセスを行う。
第n回の無線通信期間Bnの終了後の無線通信を行わない期間では、無線タグ111は、図4の処理に基づき、処理S602により、項目番号nの診断項目の診断を行い、その診断結果を不揮発性メモリに書き込む。項目番号nの診断項目は、例えば、メモリに対するデータFF00の書き込み及び読み出し診断である。
その後、リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を開始すると、再び第1回の無線通信期間B1が開始する。第1回の無線通信期間B1では、無線タグ111は、図5の処理に対応する処理S601を行う。処理S601は、処理S603及び処理S604を含む。処理S603では、無線タグ111は、リーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信すると、不揮発性メモリ内の項目番号nの診断結果を読み出し、その診断結果をリーダライタ110に送信する。その後、ステップS604では、リーダライタ110は、無線タグ111に対して通常アクセスを行う。リーダライタ110が無線タグ111に無線送信を終了すると、第1回の無線通信期間B1が終了する。その後の無線通信を行わない期間では、無線タグ111は、項目番号1の診断項目の診断を行う。
以上のように、上記のn個の無線通信期間B1〜Bnの処理を繰り返し行う。キャリアオンの処理S601及びキャリアオフの処理S602を1サイクル処理S600とし、1サイクル処理S600を繰り返し行う。1サイクルでは、1個の診断項目のみ診断する例を示したが、複数の診断項目の診断を行ってもよい。
図7は、診断部320の構成例を示す図である。診断部320は、ロジック回路701、比較回路702、診断結果メモリ703、診断パターンメモリ704及び項目番号カウンタ705を有する。診断結果メモリ703及び診断パターンメモリ704は、不揮発性メモリである。診断パターンメモリ704は、診断項目を示す設定情報を格納する。診断結果メモリ703は、診断の結果を格納する。
まず、図4の状態における診断部320の処理を説明する。診断部320は、第2の電源電圧VDD2の供給を受け、信号N1が「0」である場合には動作禁止状態になり、信号N1が「1」である場合には動作可能状態になる。診断部320は、第2の電源電圧VDD2の供給を受けている状態で、信号N1が「0」から「1」になると起動する。項目番号カウンタ705は、項目番号1をロジック回路701に出力する。ロジック回路701は、項目番号1に対応する診断パターン(診断用信号)DT及び信号SETを診断パターンメモリ704から読み出し、診断パターンDTをロジック回路313に出力し、信号SETをセレクタ318に出力する。ロジック回路313は、診断パターンDTに基づく診断のための処理を行い、処理結果のデータTDを診断部320に出力する。セレクタ318は、信号SELに応じて、電圧f2を出力する。比較器319は、入出力端子IOからのアナログ信号I1及び電圧f2の比較結果に応じて、信号I2を診断部320に出力する。ロジック回路701は、項目番号1に応じて、信号I2又はデータTDを比較回路702に出力する。また、ロジック回路701は、項目番号1に対応する期待値を診断パターンメモリ704から読み出し、その期待値を比較回路702に出力する。比較回路702は、信号I2又はデータDTが期待値と同じ場合には、正常な診断結果を示す「0」のエラーフラグをロジック回路701に出力する。これに対し、比較回路702は、信号I2又はデータDTが期待値と異なる場合には、異常な診断結果を示す「1」のエラーフラグをロジック回路701に出力する。ロジック回路701は、そのエラーフラグを診断結果メモリ703に書き込む。
次に、図5の状態における診断部320の処理を説明する。無線タグ111は、リーダライタ110から診断結果のリードコマンドを受信する。すると、ロジック回路701は、診断結果メモリ703から項目番号1のエラーフラグを読み出し、項目番号1及びエラーフラグを含む診断結果RDをロジック回路313に出力する。通信部312は、アンテナ300を介してリーダライタ110に、診断結果RDを送信する。リーダライタ110は、診断結果RDを基に、項目番号及びエラー情報を表示する。
上記は、項目番号1の1サイクルの処理である。その後、項目番号カウンタ705は、項目番号をインクリメントし、項目番号2をロジック回路701に出力する。診断部320は、上記と同様に、項目番号2についての処理を行う。このようにして項目番号1〜nの処理を行い、その後、項目番号1に戻り、項目番号1〜nの処理を繰り返す。
図9(A)は、無線通信期間の開始時の充電回路305の処理を示す図である。検波器309は、無線通信期間であるので、ハイレベル(H)の制御信号C1を充電回路305に出力する。図3及び図5に示すように、スイッチSW8がオフであり、充電回路305の信号N0の端子はローレベル(L)にプルダウンされている。シャント回路310は、シャント機能の有効を示すハイレベルの制御信号S1を充電回路305に出力する。その場合、充電回路305は、第1の電源電圧VDD1を基に、容量308を充電し、第2の電源電圧VDD2を生成する。
図9(B)は、無線通信を行わない期間の充電回路305の第1の処理を示す図である。検波器309は、無線通信を行わない期間であるので、ローレベルの制御信号C1を充電回路305に出力する。ロジック回路322は、図8に示したように、電圧f1がリファレンス電圧VREFより低い場合には、ローレベルの信号N0を充電回路305に出力する。シャント回路310は、シャント機能の無効を示すローレベルの制御信号S1を充電回路305に出力する。その場合、充電回路305は、第2の電源電圧VDD2を基に、容量307を充電し、第1の電源電圧VDD1を生成する。
図9(C)は、無線通信を行わない期間の充電回路305の第2の処理を示す図である。検波器309は、無線通信を行わない期間であるので、ローレベルの制御信号C1を充電回路305に出力する。ロジック回路322は、図8に示したように、電圧f1がリファレンス電圧VREFより高い場合には、ハイレベルの信号N0を充電回路305に出力する。シャント回路310は、シャント機能の無効を示すローレベルの制御信号S1を充電回路305に出力する。その場合、充電回路305は、容量307及び308の充電を行わない。
図10は、充電回路305の構成例を示す図である。充電回路305は、ロジック回路1001、降圧回路1002、チャージポンプ1003及びスイッチSW11〜SW14を有する。降圧回路1002は、LDO(low drop out)レギュレータであり、オペアンプ1004、pチャネル電界効果トランジスタ1005及び抵抗1006,1007を有し、ノードA7の電圧を降圧した電圧をノードA4に出力する。チャージポンプ1003は、インバータ1008、容量1009、ダイオード1010,1011及び容量1012を有し、ノードA5の電圧を昇圧した電圧をノードA8に出力する。
図11は、図10の充電回路305の動作を示す図である。制御信号C1、N0及びS1がローレベルの場合(図9(B)の場合)、ロジック回路1001は、ハイレベルの信号X及びローレベルの信号Yを出力する。すると、スイッチSW11及びSW12がオンし、スイッチSW13はノードA3を左のノードA4に接続し、スイッチSW14はノードA6を左のノードA7に接続する。すると、降圧回路1002が動作し、チャージポンプ1003が動作停止する。降圧回路1002は、ノードA2の第2の電源電圧VDD2を降圧し、降圧した電圧を第1の電源電圧VDD1としてノードA1に出力する。
また、制御信号C1及びS1がハイレベルであり、制御信号N0がローレベルの場合(図9(A)の場合)、ロジック回路1001は、ハイレベルの信号X及びYを出力する。すると、スイッチSW11及びSW12がオンし、スイッチSW13はノードA3を右のノードA5に接続し、スイッチSW14はノードA6を左のノードA8に接続する。すると、降圧回路1002が動作停止し、チャージポンプ1003が動作する。チャージポンプ1003は、ノードA1の第1の電源電圧VDD1を昇圧し、昇圧した電圧を第2の電源電圧VDD2としてノードA2に出力する。
制御信号C1,N0,S1が上記以外の組み合わせの場合、スイッチSW11及びSW12がオフになり、降圧回路1002及びチャージポンプ1003は動作停止する。すなわち、第1の電源電圧VDD1及び第2の電源電圧VDD2の出力が行われない。
図12(A)はノードA1の第1の電源電圧VDD1の時間変化を示す図であり、図12(B)は無線タグ111の動作を示す図である。無線通信期間が開始すると、第1の電源電圧VDD1は0Vから1.8Vに上昇する。
まず、無線通信期間(キャリアオン)について説明する。時刻t1では、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低いので、シャント回路310は、シャントオフを示すローレベルの制御信号S1を出力する。整流器304は、動作オン状態になり、交流信号を整流し、整流した信号をノードA1に出力する。容量307は、整流器304が出力する電荷を蓄積し、第1の電源電圧VDD1が1.8Vに向けて上昇する。容量308の充電は行われない。
次に、期間t2では、第1の電源電圧VDD1が1.8Vになり、シャント回路310は、シャントオンを示すハイレベルの制御信号S1を出力する。第1の電源電圧VDD1が1.8Vを超えると、シャント回路310の制御により、容量307の電荷が放電され、第1の電源電圧VDD1が1.8Vに維持される。整流器304は、動作オン状態になり、交流信号を整流し、整流した信号をノードA1に出力する。容量307は、整流器304が出力する電荷を蓄積し、第1の電源電圧VDD1に充電される。また、チャージポンプ1003は、ノードA1の第1の電源電圧VDD1を昇圧し、昇圧した電圧を第2の電源電圧VDD2としてノードA2に出力する。容量308は充電されて、第2の電源電圧VDD2は、3.3Vとなる。
次に、無線通信を行わない期間(キャリアオフ)について説明する。時刻t3では、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低く、シャント回路310は、シャントオフを示すローレベルの制御信号S1を出力する。整流器304は、動作オフ状態になる。降圧回路1002は、ノードA2の第2の電源電圧VDD2を降圧し、降圧した電圧を第1の電源電圧VDD1としてノードA1に出力する。これにより、容量307は充電されて、第1の電源電圧VDD1は1.8Vに上昇する。
次に、期間t4では、第1の電源電圧VDD1が1.8Vになり、シャント回路310は、シャントオフを示すローレベルの制御信号S1を出力する。整流器304は、動作オフ状態になる。降圧回路1002及びチャージポンプ1003は動作停止状態になり、容量307及び308の充電は行われない。
(第2の実施形態)
図13は、第2の実施形態による無線タグ111の構成例を示す図である。本実施形態の無線タグ111(図13)は、第1の実施形態の無線タグ111(図3)に対して、セレクタ1301〜1304を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
診断部320は、10ビットの信号SETを出力する。10ビットの信号SETは、5個のセレクタ318及び1301〜1304にそれぞれ2ビットずつ供給される。分圧回路321は、1.8V、1.6V、1.4V及び1.2Vの4個の電圧をセレクタ1301及び1302に出力する。
セレクタ1301は、2ビットの信号SETに応じて、4個の電圧のうちのいずれかの1個の電圧を選択し、選択した1個の電圧VDD3を、スイッチSW15を介して、処理回路302の電源端子に出力する。スイッチSW15は、診断時には、処理回路302の電源端子をセレクタ1301の出力端子に接続し、通常動作時には、処理回路302の電源端子をノードA1に接続する。処理回路302の電源端子には、1.8V、1.6V、1.4V及び1.2Vの4個の電圧のうちの1個の電圧が供給される。これにより、処理回路302の電源電圧を変化させることができる。
セレクタ1302は、2ビットの信号SETに応じて、4個の電圧のうちのいずれかの1個の電圧を選択し、選択した1個の電圧VINをセレクタ1304に出力する。電圧VINは、1.8V、1.6V、1.4V及び1.2Vの4個の電圧のうちの1個の電圧である。セレクタ1304は、2ビットの信号SELに応じて、処理回路302の4個の入力端子のうちの1個に電圧VINを出力する。これにより、4個の入力端子のうちの1個がハイレベルになり、動作(機能)モードが選択される。例えば、常にシャント機能をオフにさせる動作モードを選択することができる。また、ハイレベルの電圧値を変化させることができる。
処理回路302は、4個の入出力端子IO1〜IO4を有する。セレクタ1303は、2ビットの信号SETに応じて、4個の入出力端子IO1〜IO4の出力信号うちの1個の出力信号を選択し、選択した出力信号I1を比較器319に出力する。
本実施形態によれば、セレクタ1301は、診断時に、処理回路302の電源端子の電源電圧を変えることができる。これにより、種々の電源電圧における診断を行うことができる。また、セレクタ1304により、診断時の動作モードを選択することができる。また、セレクタ1302により、その動作モードを選択するハイレベルの電圧値を変えることができる。これにより、種々のハイレベルの電圧値における診断を行うことができる。セレクタ1303は、診断項目に応じて、4個の入出力端子IO1〜IO4の出力信号のうちの1個を選択することにより、入出力端子IO1〜IO4の出力信号について順番に診断することができる。本実施形態では、通常動作では得られない動作環境を作り出せることができ、故障モードや限界状態での診断及び不良調査を行うことができる。
(第3の実施形態)
図14は、第3の実施形態による無線タグ111の構成例を示す図である。本実施形態の無線タグ111(図14)は、第1の実施形態の無線タグ111(図3)に対して、セレクタ1401を追加したものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
診断部320は、5ビットの信号SET[4:0]を出力する。5ビットの信号SET[4:0]のうち、2ビットの信号SET[1:0]は、第1の実施形態と同様に、セレクタ318に出力される。また、5ビットの信号SET[4:0]のうち、2ビットの信号SET[3:2]は、セレクタ1401に出力され、1ビットの信号SET[4]は、シャント回路310に出力される。
分圧回路321は、複数の電圧をセレクタ1401に出力する。セレクタ1401は、信号SET[3:2]に応じて、複数の電圧のうちから選択した電圧を電圧f0及びf1として、電圧f1を比較器316に出力し、電圧f0及びf1を比較器317に出力する。ロジック回路322は、2ビットの信号N1[1:0]を診断部320に出力する。
図15は、図14のロジック回路322の動作を示す図である。以下、図15が図8と異なる点を説明する。第1の電源電圧VDD1が1.8Vである場合には、電圧f0が0.99Vになり、電圧f1が1.01Vになる。その場合、電圧f0がリファレンス電圧VREF(1.0V)より低く、電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より高いので、信号M1[1:0]は「01」になる。ロジック回路322は、信号M1[1:0]は「01」である場合には、「11」の信号N1[1:0]を診断部320に出力する。診断部320は、信号N1[1:0]が「11」である場合、第1の電源電圧VDD1が約1.8Vであるので、動作可能状態になり、ローレベルの信号SET[4]をシャント回路310に出力する。すると、シャント回路310は、シャント機能の無効を示すローレベルの制御信号S1を出力する。
また、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより低く、電圧f1がリファレンス電圧VREF(1.0V)より低い場合には、信号M1[1:0]は「00」になる。ロジック回路322は、信号M1[1:0]が「00」である場合には、「00」の信号N1[1:0]を診断部320に出力する。診断部320は、信号N1[1:0]が「00」である場合、第1の電源電圧VDD1が動作可能電圧範囲より低いので、動作禁止状態になり、ローレベルの信号SET[4]をシャント回路310に出力する。すると、シャント回路310は、シャント機能の無効を示すローレベルの制御信号S1を出力する。
また、第1の電源電圧VDD1が1.8Vより高く、電圧f0がリファレンス電圧VREF(1.0V)より高い場合には、信号M1[1:0]は「10」になる。ロジック回路322は、信号M1[1:0]が「10」である場合には、「01」の信号N1[1:0]を診断部320に出力する。診断部320は、信号N1[1:0]が「01」である場合、第1の電源電圧VDD1が動作可能電圧範囲より高いので、動作禁止状態になり、ハイレベルの信号SET[4]をシャント回路310に出力する。すると、シャント回路310は、シャント機能の有効を示すハイレベルの制御信号S1を出力する。これにより、容量307の電荷が放電され、第1の電源電圧VDD1は低下する。
図16は、自己診断回路303が診断項目の診断を行う方法を説明するための図である。以下、図16が図6と異なる点を説明する。無線通信期間B1の後、無線通信を行わない期間では、処理S602が行われる。処理S602では、4個の診断H1〜H4が行われる。まず、診断部320は、診断H1を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。次に、診断部320は、診断H2を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。次に、診断部320は、診断H3を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。次に、診断部320は、診断H4を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
診断H1は、診断項目n−3の診断であり、第1の電源電圧VDD1が通常電圧1.8Vの場合のメモリ書き込み及び読み出し診断である。診断H2は、診断項目n−2の診断であり、第1の電源電圧VDD1が低電圧1.6Vの場合のメモリ書き込み及び読み出し診断である。診断H3は、診断項目n−1の診断であり、第1の電源電圧VDD1が低電圧1.4Vの場合のメモリ書き込み及び読み出し診断である。診断H4は、診断項目nの診断であり、第1の電源電圧VDD1が低電圧1.2Vの場合のメモリ書き込み及び読み出し診断である。1サイクル内で、4個の診断項目の診断H1〜H4が行われる。自己診断回路303は、無線通信を行わない期間に、複数の電圧状態にそれぞれ対応する複数の診断項目を連続して診断する。
診断H1〜H4は、メモリの動作下限電圧を確認する診断であり、第1の電源電圧VDD1がある電圧以下に下がると、メモリの書き込み及び読み出しが正常に行えなくなる。例えば、第1の電源電圧VDD1が1.4Vの低電圧では、メモリの読み出しはできるが、メモリの書き込みができなくなる。さらに、第1の電源電圧VDD1が1.2Vまで下がると、メモリの読み出しもできなくなる。
図17は、第1の電源電圧VDD1の時間変化を示す図である。リーダライタ110が無線タグ111への無線送信を開始すると、第1の電源電圧VDD1が0Vから1.8Vに上昇する。時刻t11では、第1の電源電圧VDD1が1.8Vになり、無線タグ111が起動し、無線通信期間が開始する。
次に、時刻t12では、リーダライタ110が無線タグ111への無線通信を終了すると、無線通信期間が終了し、無線通信を行わない期間が開始する。すると、自己診断回路303が起動し、自己診断回路303は、図16の1.8Vの診断H1を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t13では、セレクタ1401は、1.8Vの診断H1から1.6Vの診断H2に切り替えるため、電圧f0及びf1の選択を切り替える。第1の電源電圧VDD1は、シャント回路310及び充電回路305により、1.6Vに制御される。
次に、時刻t14では、第1の電源電圧VDD1は1.6Vになる。自己診断回路303は、図16の1.6Vの診断H2を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t15では、セレクタ1401は、1.6Vの診断H2から1.4Vの診断H3に切り替えるため、電圧f0及びf1の選択を切り替える。第1の電源電圧VDD1は、シャント回路310及び充電回路305により、1.4Vに制御される。
次に、時刻t16では、第1の電源電圧VDD1は1.4Vになる。自己診断回路303は、図16の1.4Vの診断H3を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t17では、セレクタ1401は、1.4Vの診断H3から1.2Vの診断H4に切り替えるため、電圧f0及びf1の選択を切り替える。第1の電源電圧VDD1は、シャント回路310及び充電回路305により、1.2Vに制御される。
次に、時刻t18では、第1の電源電圧VDD1は1.2Vになる。自己診断回路303は、図16の1.2Vの診断H4を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
図18(A)は無線タグ111の動作を説明するための図であり、図18(B)及び(C)は分圧回路321及びセレクタ1401の構成例を示す図である。分圧回路321は、第1の電源電圧VDD1のノード及びグランド電位ノード間に接続された抵抗Rm〜Rxの直列接続回路を有する。なお、セレクタ1401は、電圧f0のセレクタの例を示すが、電圧f1のセレクタも同様に有する。
時刻t20は、図17の時刻t12に対応する。時刻t20では、信号SET[3:2]が「11」になる。すると、セレクタ1401は、図18(B)に示すように、抵抗Rm+3の下端子の電圧を電圧f0として出力する。電圧f1も同様である。すると、電圧f0は0.99Vになり、電圧f1は1.01Vになる。信号SET[4]はローレベルであるので、シャント動作は行われず、第1の電源電圧VDD1は1.8Vを維持する。自己診断回路303は、1.8Vの診断H1を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t21は、図17の時刻t13に対応する。時刻t21では、信号SET[3:2]が「10」になる。すると、セレクタ1401は、図18(C)に示すように、抵抗Rm+2の下端子の電圧を電圧f0として出力する。電圧f1も同様である。すると、電圧f0は0.99Vから1.11Vに上昇し、電圧f1は1.01Vから1.14Vに上昇する。信号SET[4]はハイレベルになり、シャント動作が行われ、容量307の電荷が放電され、第1の電源電圧VDD1は1.8Vから1.6Vに低下し、電圧f0は1.11Vから0.99Vに低下し、電圧f1は1.14Vから1.01Vに低下する。
次に、時刻t22は、図17の時刻t14に対応する。時刻t22では、信号SET[4]がローレベルになり、シャント動作が停止し、第1の電源電圧VDD1は1.6Vを維持し、電圧f0は0.99Vを維持し、電圧f1は1.01Vを維持する。自己診断回路303は、1.6Vの診断H2を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t23は、図17の時刻t15に対応する。時刻t23では、信号SET[3:2]が「01」になる。すると、セレクタ1401は、抵抗Rm+1の下端子の電圧を電圧f0として出力する。電圧f1も同様である。すると、電圧f0は0.99Vから1.11Vに上昇し、電圧f1は1.01Vから1.14Vに上昇する。信号SET[4]はハイレベルになり、シャント動作が行われ、容量307の電荷が放電され、第1の電源電圧VDD1は1.6Vから1.4Vに低下し、電圧f0は1.11Vから0.99Vに低下し、電圧f1は1.14Vから1.01Vに低下する。
次に、時刻t24は、図17の時刻t16に対応する。時刻t24では、信号SET[4]がローレベルになり、シャント動作が停止し、第1の電源電圧VDD1は1.4Vを維持し、電圧f0は0.99Vを維持し、電圧f1は1.01Vを維持する。自己診断回路303は、1.4Vの診断H3を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
次に、時刻t25は、図17の時刻t17に対応する。時刻t25では、信号SET[3:2]が「00」になる。すると、セレクタ1401は、抵抗Rmの下端子の電圧を電圧f0として出力する。電圧f1も同様である。すると、電圧f0は0.99Vから1.11Vに上昇し、電圧f1は1.01Vから1.14Vに上昇する。信号SET[4]はハイレベルになり、シャント動作が行われ、容量307の電荷が放電され、第1の電源電圧VDD1は1.4Vから1.2Vに低下し、電圧f0は1.11Vから0.99Vに低下し、電圧f1は1.14Vから1.01Vに低下する。
次に、時刻t26は、図17の時刻t18に対応する。時刻t26では、信号SET[4]がローレベルになり、シャント動作が停止し、第1の電源電圧VDD1は1.2Vを維持し、電圧f0は0.99Vを維持し、電圧f1は1.01Vを維持する。自己診断回路303は、1.2Vの診断H4を行い、その診断結果を診断結果メモリ703に書き込む。
図19は、分圧回路321、セレクタ318及び1401の他の構成例を示す図である。分圧回路321は、第1の電源電圧VDD1のノード及びグランド電位ノード間に直列に接続される抵抗Rn及びR1〜R12を有し、例えば、1.52V、1.50V、1.49V、1.45V、1.40V、1.35V、1.30V、1.27V、1.14V、1.11V、1.01V、0.99Vの電圧を生成する。セレクタ318は、信号SET[1:0]に応じて、例えば、抵抗R1、R3、R4、R5の下端子の電圧のうちのいずれか1つを電圧f2として出力する。セレクタ1401は、信号SET[3:2]に応じて、例えば、抵抗Rn、R6、R8、R10の下端子の電圧のうちのいずれか1つを電圧f1として出力する。また、セレクタ1401は、信号SET[3:2]に応じて、例えば、抵抗R2、R7、R9、R11の下端子の電圧のうちのいずれか1つを電圧f0として出力する。
本実施形態によれば、メモリの動作下限電圧を確認する診断を行うことができる。第1の電源電圧VDD1がある電圧以下に下がると、書き込み及び読み出しは正常に行えなくなる。例えば、メモリの読み出しができる最低電圧が1.2Vである仕様の場合、第1の電源電圧VDD1が1.4Vの低電圧でメモリの読み出しはできるが、書き込みはできなくなる。また、第1の電源電圧VDD1が1.2V未満になると、読み出しができなくなる。無線タグ111は、これらを基に診断を行うことができる。
なお、上記では処理回路302内のメモリだけの書き込み及び読み出しの例を挙げたが、メモリより、ロジック部とアナログ部の動作下限電圧の方が低い場合は、第2及び第3の実施形態を組み合わせれば、異なる動作電圧のロジック部とアナログ部の診断項目も組み合わせて、1サイクルの中で複数の診断項目を効率よく診断することができる。
第1〜第3の実施形態では、整流器304及び充電回路305は、自己診断回路303を動作させるための電荷を、無線通信を行う期間に蓄積する。自己診断回路303は、複数の診断項目の一部について、上記の蓄積された電荷により、無線通信を行わない期間に診断を行う。
また、自己診断回路303は、無線通信を行わない期間に複数の診断項目のうちの一部の診断項目の診断を行い、その後、無線通信を行った後の無線通信を行わない期間に複数の診断項目のうちの他の一部又は他のすべての診断項目の診断を行う。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
110 リーダライタ
111 無線タグ
300 アンテナ
301 集積回路
302 処理回路
303 自己診断回路
304 整流器
305 充電回路
306 スイッチ制御部
307,308 容量

Claims (16)

  1. 外部装置と無線通信を行う集積回路であって、
    処理回路と、
    前記処理回路を複数の診断項目により診断する診断回路と、
    無線信号のレベルを検出する検波回路と、
    前記診断回路を動作させるための電荷を、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが第1の論理レベルであることを示している期間に蓄積する充電回路と
    を有し、
    前記診断回路は、前記複数の診断項目の一部について、前記充電回路により蓄積された前記電荷により、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルであることを示している期間に前記診断を行うことを特徴とする集積回路。
  2. 前記集積回路は、無線タグに内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  3. 前記診断項目を示す設定情報は、前記診断回路に格納されていることを特徴とする請求項1又は2記載の集積回路。
  4. 前記診断項目を示す設定情報は、前記診断回路に内蔵されたカウンタの値により選択されることを特徴とする請求項3記載の集積回路。
  5. 前記診断回路は、前記無線信号のレベルが前記第2の論理レベルであることを示している期間に前記複数の診断項目のうちの一部の診断項目の診断を行い、その後、前記無線信号のレベルが第1の論理レベルになった後の前記無線信号のレベルが前記第2の論理レベルであることを示している期間に前記複数の診断項目のうちの他の一部又は他のすべての診断項目の診断を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の集積回路。
  6. 前記充電回路は、第1の電圧を生成するための第1の容量を充電する第1の充電回路と、前記第1の電圧より高い第2の電圧を生成するための第2の容量を充電する第2の充電回路を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の集積回路。
  7. 前記第1の電圧は前記処理回路の動作電圧であることを特徴とする請求項6記載の集積回路。
  8. 前記第2の充電回路は、前記第1の電圧が第1の値より小さいとき、前記第2の電圧を基に、前記第1の容量を充電し、前記第1の電圧が前記第1の値より大きいとき、前記第1の電圧を基に、前記第2の容量を充電することを特徴とする請求項6記載の集積回路。
  9. 前記診断回路は、前記診断の結果を格納するメモリを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の集積回路。
  10. さらに、後の無線通信時に前記診断の結果を前記外部装置に送信する通信部を有することを特徴とする請求項9記載の集積回路。
  11. 前記診断回路は、前記無線信号のレベルが前記第2の論理レベルであることを示している1つの期間に、複数の電圧状態にそれぞれ対応する複数の診断項目を診断することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の集積回路。
  12. 前記診断回路は、複数の電圧状態にそれぞれ対応する複数の診断項目を連続して診断することを特徴とする請求項11記載の集積回路。
  13. 外部装置と、
    前記外部装置と無線通信を行う集積回路とを有し、
    前記集積回路は、
    処理回路と、
    前記処理回路を複数の診断項目により診断する診断回路と、
    無線信号のレベルを検出する検波回路と、
    前記診断回路を動作させるための電荷を、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが第1の論理レベルであることを示している期間に蓄積する充電回路とを有し、
    前記診断回路は、前記複数の診断項目の一部について、前記充電回路により蓄積された前記電荷により、前記検波回路の検出結果が前記無線信号のレベルが前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルであることを示している期間に前記診断を行うことを特徴とする診断システム。
  14. 無線信号のレベルを検出し、
    処理回路の診断を行わせるための電荷を、前記無線信号のレベルが第1の論理レベルであることを示している期間に充電回路に蓄積し、
    複数の診断項目の一部について、前記充電回路に蓄積された前記電荷により、前記無線信号のレベルが前記第1の論理レベルと異なる第2の論理レベルであることを示している期間に前記処理回路の診断を行うことを特徴とする診断方法。
  15. 前記診断の結果をメモリに格納することを特徴とする請求項14記載の診断方法。
  16. 前記診断の結果を後の無線通信時に外部装置に送信することを特徴とする請求項1
    5記載の診断方法。
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