JP2021015670A - 点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】点火プラグの耐熱性能を向上する。【解決手段】絶縁体の先端側胴部と外段部との境界位置から、中心電極の縮径部と絶縁体の内段部との接触部分の後端位置までの軸線の方向の距離をLとする。境界位置から、境界位置からの距離がL/3である位置までの範囲である第1範囲内では、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下である。境界位置からの距離が3L/2である位置よりも後端側、かつ、大径部よりも先端側の第2範囲内では、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差は、0.2mmよりも大きい。絶縁体の第1範囲における最大外径Dx1と第2範囲における最小外径Dn2とは、0.9≦Dn2/Dx1<1を満たす、または、主体金具の第1範囲における最大内径は主体金具の第2範囲における最小内径よりも小さい。【選択図】 図1

Description

本明細書は、点火プラグに関する。
従来から、燃料を燃焼させる装置(例えば、内燃機関)における点火に、点火プラグが用いられている。点火プラグとしては、例えば、筒状の主体金具と、貫通孔を有し主体金具の内周側に固定された絶縁体と、絶縁体の貫通孔の先端側の部分に少なくとも一部が挿入された中心電極と、を備える点火プラグが、利用されている。
特開平9−219273号公報
近年、内燃機関の効率の向上のために、燃焼時の温度が高くなる傾向にある。絶縁体のうち先端側の部分は、燃焼ガスに接触するので、温度が高くなりやすい。絶縁体の先端側の部分を小さくすることによって、点火プラグの耐熱性能を向上できる。ところが、中心電極から絶縁体の表面を通って主体金具へ至る経路の長さが短くなるので、このような経路を通る意図しない放電が生じ得る。このように、点火プラグの耐熱性能を向上することは、容易ではなかった。
本明細書は、点火プラグの耐熱性能を向上できる技術を開示する。
本明細書に開示された技術は、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
後端側から先端側に向かって軸線に沿って延びる貫通孔を有する絶縁体と、
前記絶縁体の外周に固定され、前記軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
前記絶縁体の前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
を備え、
前記絶縁体は、最も外径が大きい部分である大径部と、前記大径部の先端側に接続され前記大径部よりも外径が小さい先端側胴部と、前記先端側胴部の先端側に接続され先端側に向かって外径が小さくなる外段部と、を有し、
前記先端側胴部は、先端側に向かって内径が小さくなる内段部を有し、
前記主体金具は、先端側に向かって内径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記外段部を直接的又は間接的に支持する支持部を有し、
前記中心電極は、先端側に向かって外径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記内段部に支持される縮径部を有する、
点火プラグであって、
前記絶縁体の前記先端側胴部と前記外段部との境界の前記軸線の方向の位置である境界位置から、前記中心電極の前記縮径部と前記絶縁体の前記内段部との接触部分の後端位置までの、前記軸線の方向の距離をLとする場合に、
前記境界位置の後端側において、前記境界位置から、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置までの範囲である第1範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下であり、
前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離が3L/2である位置よりも後端側、かつ、前記大径部よりも先端側の第2範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mmよりも大きく、
前記絶縁体の前記第1範囲における最大外径Dx1と、前記絶縁体の前記第2範囲における最小外径Dn2とは、0.9≦Dn2/Dx1<1を満たす、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体の先端側胴部と外段部との境界位置の後端側の第1範囲内において、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差が0.2mm以下であるので、絶縁体から主体金具への熱の伝導が促進され、そして、点火プラグの耐熱性能を向上できる。また、絶縁体の先端側胴部と外段部との境界位置の後端側の第2範囲内では、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差が0.2mmよりも大きいので、点火プラグを容易に製造できる。さらに、0.9≦Dn2/Dx1<1が満たされるので、絶縁体の割れを抑制できる。
[適用例2]
後端側から先端側に向かって軸線に沿って延びる貫通孔を有する絶縁体と、
前記絶縁体の外周に固定され、前記軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
前記絶縁体の前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
を備え、
前記絶縁体は、最も外径が大きい部分である大径部と、前記大径部の先端側に接続され前記大径部よりも外径が小さい先端側胴部と、前記先端側胴部の先端側に接続され先端側に向かって外径が小さくなる外段部と、を有し、
前記先端側胴部は、先端側に向かって内径が小さくなる内段部を有し、
前記主体金具は、先端側に向かって内径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記外段部を直接的又は間接的に支持する支持部を有し、
前記中心電極は、先端側に向かって外径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記内段部に支持される縮径部を有する、
点火プラグであって、
前記絶縁体の前記先端側胴部と前記外段部との境界の前記軸線の方向の位置である境界位置から、前記中心電極の前記縮径部と前記絶縁体の前記内段部との接触部分の後端位置までの、前記軸線の方向の距離をLとする場合に、
前記境界位置の後端側において、前記境界位置から、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置までの範囲である第1範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下であり、
前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離が3L/2である位置よりも後端側、かつ、前記大径部よりも先端側の第2範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mmよりも大きく、
前記主体金具の前記第1範囲における最大内径は、前記主体金具の前記第2範囲における最小内径よりも小さい、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体の先端側胴部と外段部との境界位置の後端側の第1範囲内において、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差が0.2mm以下であるので、絶縁体から主体金具への熱の伝導が促進され、そして、点火プラグの耐熱性能を向上できる。また、絶縁体の先端側胴部と外段部との境界位置の後端側の第2範囲内では、主体金具の内径と絶縁体の外径との間の差が0.2mmよりも大きいので、容易に点火プラグを製造できる。
[適用例3]
適用例1または2に記載の点火プラグであって、
前記第1範囲の少なくとも一部において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.1mm以下である、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体から主体金具への熱の伝導が更に促進されるので、点火プラグの耐熱性能を向上できる。
[適用例4]
適用例1から3のいずれかに記載の点火プラグであって、
前記第1範囲の少なくとも一部において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.05mm以下である、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体から主体金具への熱の伝導が更に促進されるので、点火プラグの耐熱性能を向上できる。
[適用例5]
適用例1から4のいずれかに記載の点火プラグであって、
前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置よりも後端側、かつ、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がLである位置から先端側の範囲である第3範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下である、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体から主体金具への熱の伝導が更に促進されるので、点火プラグの耐熱性能を向上できる。
[適用例6]
適用例1から5のいずれかに記載の点火プラグであって、
前記第1範囲の全体において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.1mm以下である、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体から主体金具への熱の伝導が更に促進されるので、点火プラグの耐熱性能を向上できる。
[適用例7]
適用例1から6のいずれかに記載の点火プラグであって、
前記第1範囲の全体において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.05mm以下である、
点火プラグ。
この構成によれば、絶縁体から主体金具への熱の伝導が更に促進されるので、点火プラグの耐熱性能を向上できる。
なお、本明細書に開示の技術は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、点火プラグや点火プラグを用いた点火装置、その点火プラグを搭載する内燃機関や、その点火プラグを用いた点火装置を搭載する内燃機関等の態様で実現することができる。
一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。 (A)−(C)は、絶縁体10と主体金具50との説明図である。 点火プラグ100の別の構成の説明図である。 (A)、(B)は、点火プラグのサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す第1表TAと第2表TBである。 第2実施形態の点火プラグ100aの構成を示す断面図である。
A.第1実施形態:
図1は、一実施形態としての点火プラグ100の断面図である。図中には、点火プラグ100の中心軸CL(「軸線CL」とも呼ぶ)と、点火プラグ100の中心軸CLを含む平らな断面と、が示されている。以下、中心軸CLに平行な方向を「軸線CLの方向」、または、単に「軸線方向」とも呼ぶ。軸線CLを中心とする円の径方向を「径方向」とも呼ぶ。径方向は、軸線CLに垂直な方向である。軸線CLを中心とする円の円周方向を、「周方向」とも呼ぶ。中心軸CLに平行な方向のうち、図1における下方向を先端方向Df、または、前方向Dfと呼び、上方向を後端方向Dfr、または、後方向Dfrとも呼ぶ。先端方向Dfは、後述する端子金具40から中心電極20に向かう方向である。また、図1における先端方向Df側を点火プラグ100の先端側と呼び、図1における後端方向Dfr側を点火プラグ100の後端側と呼ぶ。
点火プラグ100は、後方向Dfr側から前方向Df側に向かって延びる貫通孔12(軸孔12とも呼ぶ)を有する筒状の絶縁体10と、貫通孔12の先端側で保持される中心電極20と、貫通孔12の後端側で保持される端子金具40と、貫通孔12内で中心電極20と端子金具40との間に配置された抵抗体73と、中心電極20と抵抗体73とに接触してこれらの部材20、73を電気的に接続する導電性の第1シール部72と、抵抗体73と端子金具40とに接触してこれらの部材73、40電気的に接続する導電性の第2シール部74と、絶縁体10の外周側に固定された筒状の主体金具50と、一端が主体金具50の環状の先端面55に接合されるとともに他端が中心電極20と放電ギャップgを介して対向するように配置された接地電極30と、を有している。
絶縁体10は、軸線CLに沿って延びる筒状の部材である。絶縁体10の中央部分には、最も外径が大きい部分である大径部14が形成されている。大径部14の後方向Dfr側には、大径部14の外径よりも小さい外径を有する後端側胴部13が接続されている。大径部14と後端側胴部13との接続部分18では、外径が、後方向Dfrに向かって、徐々に小さくなっている(接続部分18を、後端側縮外径部18とも呼ぶ)。
大径部14の前方向Df側には、大径部14の外径よりも小さい外径を有する先端側胴部15が接続されている。先端側胴部15の前方向Df側には、先端側胴部15の外径よりも小さい外径を有する脚部19が接続されている。脚部19は、絶縁体10の先端を含む部分である。先端側胴部15と脚部19との接続部分16では、外径は、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなっている(接続部分16を、外段部16とも呼ぶ)。また、先端側胴部15には、第1縮内径部11が設けられている。第1縮内径部11の内径は、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなっている(第1縮内径部11を、内段部11とも呼ぶ)。
絶縁体10は、機械的強度と、熱的強度と、電気的強度とを考慮して形成されることが好ましい。絶縁体10は、例えば、アルミナを焼成して形成されている(他の絶縁材料も採用可能である)。
中心電極20は、後方向Dfr側から前方向Df側に向かって延びる棒状の金属製の部材である。中心電極20のうち後端方向Dfr側の一部分は、絶縁体10の貫通孔12の前方向Df側の部分の内に配置されている。中心電極20は、本体部28と、本体部28の先端に接合(例えば、レーザ溶接)された第1チップ29と、を有している。本体部28は、後方向Dfr側の部分である頭部24と、頭部24の前方向Df側に接続された棒部27と、を有している。棒部27の形状は、前方向Df側に向かって延びる略円柱状である。頭部24は、棒部27の外径よりも大きな外径を有する鍔部23を形成している。鍔部23のうちの前方向Df側の部分は、前方向Df側に向かって外径が徐々に小さくなる縮径部25を形成している。縮径部25は、絶縁体10の内段部11によって支持されている。棒部27は、縮径部25の前方向Df側に接続されている。第1チップ29は、棒部27の前方向Df側の端に接合されている。
本体部28は、外層21と、外層21の内周側に配置された芯部22と、を有している。外層21は、芯部22よりも耐酸化性に優れる材料で形成されている。本実施形態では、外層21は、ニッケルを主成分として含む合金で形成されている。ここで、主成分は、含有率(質量パーセント(wt%))が最も高い成分を意味している。芯部22は、外層21よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。外層21は、芯部22の前方向Df側の一部分を、被覆している。第1チップ29は、本体部28の外層21に接合されている。第1チップ29は、棒部27よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)を用いて形成されている。中心電極20のうち第1チップ29を含む前方向Df側の一部分は、絶縁体10の軸孔12から前方向Df側に露出している。なお、第1チップ29は、省略されてよい。
端子金具40は、軸線CLに沿って延びる棒状の部材である。端子金具40は、導電性材料を用いて形成されている(例えば、鉄を主成分として含む金属)。端子金具40のうちの前方向Df側の棒状の部分41は、絶縁体10の軸孔12の後方向Dfr側の部分の中に配置されている。
絶縁体10の貫通孔12内の抵抗体73は、電気的なノイズを抑制するための部材である。抵抗体73は、例えば、ガラスと導電性材料(例えば、炭素粒子)とセラミック粒子との混合物を用いて形成されている。シール部72、74は、導電性材料(例えば、銅や鉄などの金属粒子)とガラスとの混合物を用いて形成されている。中心電極20は、第1シール部72、抵抗体73、第2シール部74によって、端子金具40に電気的に接続されている。
主体金具50は、軸線CLに沿って延びる貫通孔59を有する筒状の部材である。主体金具50の貫通孔59には、絶縁体10が配置され、絶縁体10は、主体金具50の内周側に固定されている。主体金具50は、導電材料(例えば、主成分である鉄を含む炭素鋼等の金属)を用いて形成されている。絶縁体10の前方向Df側の一部は、貫通孔59の外に露出している。また、絶縁体10の後方向Dfr側の一部は、貫通孔59の外に露出している。
主体金具50は、工具係合部51と、外張出部54と、先端側胴部52と、を有している。工具係合部51は、点火プラグ用のレンチ(図示せず)が嵌合する部分である。外張出部54は、工具係合部51よりも前方向Df側に配置され、径方向外側に張り出したフランジ状の部分である。外張出部54の前方向Df側の面54fは、座面であり、内燃機関のうちの取付孔を形成する部分である孔形成部(例えば、エンジンヘッドの一部)とのシールを形成する(金具座面54f、または、単に座面54fとも呼ぶ)。先端側胴部52は、外張出部54の前方向Df側に接続された部分であり、主体金具50の先端面55を含む部分である。先端側胴部52の外周面には、図示しない内燃機関の取付孔に螺合するための雄ネジが形成された部分であるネジ部57が設けられている(雄ネジ部57とも呼ぶ)。軸線CLは、ネジ部57の雄ネジの中心軸である。ネジ部57の雄ネジは、軸線CLの方向に延びている。
外張出部54の座面54fと先端側胴部52のネジ部57との間には、環状のガスケット80が配置されている。ガスケット80は、座面54fに接触可能なように、主体金具50に装着されている。ガスケット80は、点火プラグ100がエンジンヘッドに取り付けられた際に押し潰されて変形する。このガスケット80の変形によって、点火プラグ100とエンジンヘッドとの隙間が封止される。ガスケット80は、例えば、鉄などの金属で形成されている。
主体金具50の先端側胴部52の内周側には、径方向の内側に向かって張り出した内張出部56が形成されている。内張出部56の後方向Dfr側の部分56rでは、内径が、前方向Dfに向かって、徐々に小さくなる。この部分56rと、絶縁体10の外段部16と、の間には、先端側パッキン8が挟まれている。この部分56rは、パッキン8を介して間接的に、絶縁体10の外段部16を支持している。以下、部分56rを、支持部56rとも呼ぶ。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、主体金具50の後端を形成するとともに工具係合部51と比べて薄肉の部分である後端部53が形成されている。また、外張出部54と工具係合部51との間には、外張出部54と工具係合部51とを接続する接続部分58が形成されている。接続部分58の肉厚は、外張出部54と工具係合部51とのそれぞれの肉厚と比べて、薄い。主体金具50の工具係合部51から後端部53にかけての内周面と、絶縁体10の縮外径部18の後方向Dfr側の部分の外周面との間には、円環状のリング部材61、62が挿入されている。さらに、これらのリング部材61、62の間には、タルク70の粉末が充填されている。点火プラグ100の製造工程において、後端部53が内側に折り曲げられて加締められると、接続部分58が変形し、この結果、主体金具50と絶縁体10とが固定される。タルク70は、この加締め工程の際に圧縮され、主体金具50と絶縁体10との間の気密性が高められる。また、パッキン8は、絶縁体10の外段部16と主体金具50の内張出部56との間で押圧され、そして、主体金具50と絶縁体10との間をシールする。このように、絶縁体10は、主体金具50の内張出部56と主体金具50の後端部53との間で挟持される。
接地電極30は、金属製の部材であり、棒状の本体部37と、本体部37の先端部34に取り付けられた第2チップ39と、を有している。本体部37の他方の端部33(基端部33とも呼ぶ)は、主体金具50の先端面55に接合されている(例えば、抵抗溶接)。本体部37は、主体金具50に接合された基端部33から先端方向Dfに向かって延び、中心軸CLに向かって曲がり、軸線CLに交差する方向に延びて、先端部34に至る。本体部37は、外層31と、外層31の内周側に配置された内層32と、を有している。外層31は、内層32よりも耐酸化性に優れる材料(例えば、ニッケルを主成分として含む合金)で形成されている。内層32は、外層31よりも熱伝導率が高い材料(例えば、純銅、銅を主成分として含む合金、等)で形成されている。
第2チップ39は、先端部34の後方向Dfr側の部分に固定されている(例えば、抵抗溶接やレーザ溶接)。接地電極30の第2チップ39は、中心電極20の第1チップ29の前方向Df側に配置されている。接地電極30の第2チップ39と、中心電極20の第1チップ29とは、放電ギャップgを形成している。第2チップ39は、本体部37よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属)を用いて形成されている。なお、第2チップ39は、省略されてもよい。また、内層32は、省略されてよい。
図2(A)−図2(C)は、絶縁体10と主体金具50との説明図である。図2(A)は、点火プラグ100の一部分の断面図である。図示された断面は、中心軸CLを含む断面である。この断面は、中心軸CLに平行である。図中には、主体金具50の内張出部56から外張出部54までの範囲のうち、中心電極20の縮径部25を含む一部分と、絶縁体10の大径部14を含む一部分と、が示されている。なお、図2(A)では、絶縁体10の貫通孔12内の中心電極20以外の部材の図示が省略されている。
本実施形態では、絶縁体10の先端側胴部15は、外段部16の後方向Dfr側に接続された部分である第1部分101と、第1部分101よりも後方向Dfr側の部分である第2部分102と、第1部分101と第2部分102とを接続する接続部分103と、を含んでいる。第1部分101と第2部分102との外周面の形状は、中心軸CLを中心とする円筒状である。第1外径D101は、第1部分101の外径であり、第2外径D102は、第2部分102の外径である。本実施形態では、D101>D102である。接続部分103では、外径は、後方向Dfrに向かって階段状に小さくなる。
主体金具50の先端側胴部52は、支持部56rの後方向Dfr側に接続された部分である筒部301を含んでいる。図1に示すように、筒部301は、支持部56rから、外張出部54の近傍まで延びている。筒部301の内周面の形状は、中心軸CLを中心とする円筒状である。内径Dmは、筒部301の内径である。筒部301は、絶縁体10の部分101、102、103の外周側に配置されている。
図2(A)の左部には、軸線CLの方向の5つの位置210−250が示されている。以下、これらの位置について、説明する。
図2(B)は、中心電極20の鍔部23と絶縁体10の第1縮内径部11とを含む部分の断面図である。この断面は、中心軸CLを含み、中心軸CLに平行な断面である。図中では、中心電極20の内部構成の図示が省略されている。中心電極20の縮径部25は、絶縁体10の第1縮内径部11に支持されている。太線で示された接触部分300は、中心電極20の縮径部25と絶縁体10の第1縮内径部11とが互いに接触する部分である。後端位置230は、接触部分300のうちの後方向Dfr側の端の位置である(後端位置230を、第3位置230とも呼ぶ)。
図2(C)は、絶縁体10の先端側胴部15と外段部16との接続部分の断面図である。この断面は、中心軸CLを含み、中心軸CLに平行な断面である。位置210は、先端側胴部15と外段部16との境界の軸線CLの方向の位置である(境界位置210、または、第1位置210とも呼ぶ)。絶縁体10の外周面10oのうち先端側胴部15と外段部16との境界部分は、丸められ得る。この場合、境界位置210は、以下の方法で特定される。図2(C)の断面上で、先端側胴部15の直線部分15Lは、絶縁体10の外周面10oを示す線のうち先端側胴部15を示す部分に含まれる直線部分であり、外段部16に最も近い直線部分である。第1仮想直線15Xは、この直線部分15Lを延長して得られる直線である。外段部16の直線部分16Lは、外周面10oを示す線のうちの外段部16を示す部分に含まれる直線部分であり、先端側胴部15に最も近い直線部分である。第2仮想直線16Xは、この直線部分16Lを延長して得られる直線である。境界位置210は、これらの仮想直線15X、16Xの交点である。
図2(A)に示すように、後端位置230は、境界位置210よりも後方向Dfr側に位置している。第4範囲R4は、境界位置210から後端位置230までの範囲である。距離Lは、境界位置210から後端位置230までの、軸線CLの方向の距離である。第2位置220は、境界位置210よりも後方向Dfr側の位置であり、境界位置210からの軸線CLの方向の距離がL/3である位置である。第1範囲R1は、境界位置210から、境界位置210からの軸線CLの方向の距離がL/3である位置までの範囲であり、具体的には、境界位置210から第2位置220までの範囲である。第1外径Dx1は、第1範囲R1内における絶縁体10の最大外径である(第1外径Dx1を、第1最大外径Dx1とも呼ぶ)。第3範囲R3は、境界位置210の後方向Dfr側において、境界位置210からの軸線CLの方向の距離がL/3である位置よりも後方向Dfr側、かつ、境界位置210からの軸線CLの方向の距離がLである位置から前方向Df側の範囲である。具体的には、第3範囲R3は、第2位置220から後端位置230までの範囲から第2位置220を除いた残りの範囲である。第3外径Dn3は、第3範囲R3内における絶縁体10の最小外径である(第3外径Dn3を、第3最小外径Dn3とも呼ぶ)。
第4位置240は、境界位置210よりも後方向Dfr側の位置であり、境界位置210からの軸線CLの方向の距離が3L/2である位置である。第5位置250は、大径部14の前方向Df側の端の位置である。図2(A)の右上部に示されるように、大径部14の前方向Df側には、接続部分154が接続され、接続部分154の前方向Df側には、第2部分102が接続されている。接続部分154では、外径は、前方向Dfに向かって徐々に小さくなる。なお、接続部分154と第2部分102は、先端側胴部15の一部である。
第2範囲R2は、境界位置210の後方向Dfr側において、境界位置210からの軸線CLの方向の距離が3L/2である位置よりも後方向Dfr側、かつ、大径部14よりも先端側の範囲である。具体的には、第2範囲R2は、第4位置240から第5位置250までの範囲のうち、第4位置240と第5位置250とを除いた残りの範囲である。第2外径Dn2は、第2範囲R2内における絶縁体10の最小外径である(第2外径Dn2を、第2最小外径Dn2とも呼ぶ)。
図中には、第1部分101の後方向Dfr側の端である後端101eと、第1部分101の軸線CLの方向の長さE101と、が示されている。長さE101は、境界位置210から後端101eまでの長さである。
図示するように、主体金具50の内周面50iと絶縁体10の外周面10oとの間には、隙間150が形成される。幅dRx1、dRn2、dRx3は、隙間150の径方向の幅である。第1幅dRx1は、第1範囲R1における隙間150の最大幅である(第1最大幅dRx1とも呼ぶ)。第2幅dRn2は、第2範囲R2における隙間150の最小幅である(第2最小幅dRn2とも呼ぶ)。第3幅dRx3は、第3範囲R3における隙間150の最大幅である(第3最大幅dRx3とも呼ぶ)。
図2(A)の構成では、第1部分101の後端101eは、接触部分300(図2(B))の後端位置230と、第4位置240と、の間に位置している。後述するように、第1部分101の後端101eは、他の位置に形成され得る(例えば、第3範囲R3内)。図2(A)の構成では、第1最大外径Dx1は、第1部分101の外径D101と同じであり、第2最小外径Dn2は、第2部分102の外径D102と同じであり、第3最小外径Dn3は、第1部分101の外径D101と同じである。また、第1最大幅dRx1は、(Dm−D101)/2であり、第2最小幅dRn2は、(Dm−D102)/2であり、第3最大幅dRx3は、(Dm−D101)/2である。なお、図2(C)に示すように、絶縁体10の外周面10oのうち先端側胴部15と外段部16との境界部分は、丸められ得る。この場合、第1範囲R1(図2(A))における隙間150の幅は、境界位置210において、または、境界位置210の近傍において、最大となり得る。いずれの場合も、本実施形態では、第1最大幅dRx1は、第2最小幅dRn2よりも、小さい。この理由は、以下の通りである。
点火プラグ100は、内燃機関(図示せず)の取付孔に取り付けられ得る。中心電極20のうちの前方向Df側の部分には、燃焼ガスが接触し得る。燃焼ガスから受ける熱によって、中心電極20の温度は、高くなり得る。高温の中心電極20は、点火プラグ100の耐熱性能を低下させ得る。例えば、高温の中心電極20は、プレイグニションを引き起こし得る。本実施形態では、中心電極20は、以下のように冷却される。中心電極20が燃焼ガスから受けた熱は、中心電極20の縮径部25と絶縁体10の第1縮内径部11とを介して絶縁体10へ伝達される。絶縁体10が中心電極20から受けた熱は、絶縁体10の外段部16と先端側パッキン8と主体金具50の支持部56rとを介して、主体金具50へ伝達される。主体金具50が受けた熱は、主体金具50の雄ネジ部57を介して、図示しない内燃機関へ伝達される。
このように、絶縁体10のうち第1位置210から第3位置230までの第4範囲R4内の部分の温度は、中心電極20からの熱によって、高くなり易い。第4範囲R4のうち、前方向Df側の部分である第1範囲R1における第1最大幅dRx1が小さい場合、第1範囲R1において、熱は、絶縁体10の外周面10oから主体金具50の内周面50iへ、隙間150を通じて容易に伝導される。従って、中心電極20の冷却が促進され、点火プラグ100の耐熱性能の低下が抑制される。また、耐熱性能の低下が抑制される場合、脚部19の軸線CLの方向の長さを長くできるので、脚部19の表面を通る放電を抑制できる。さらに、図2(A)の構成では、第4範囲R4のうち、後方向Dfr側の部分である第3範囲R3における第3最大幅dRx3は、第1最大幅dRx1と同じである。従って、第3範囲R3において、熱は、絶縁体10の外周面10oから主体金具50の内周面50iへ、隙間150を通じて容易に伝導される。従って、中心電極20の冷却が促進され、点火プラグ100の耐熱性能の低下が抑制される。なお、本実施形態では、絶縁体10の第1部分101によって形成される隙間150の幅は、第2部分102によって形成される隙間150の幅よりも、狭い。従って、第1部分101の長さE101が長いほど、隙間150を介する熱伝導が促進される。
また、第4範囲R4よりも後方向Dfr側の第2範囲R2において、第2最小幅dRn2が大きい場合、主体金具50と絶縁体10との固定を容易に進行できる。例えば、絶縁体10の外周面10oと主体金具50の内周面50iとの接触が抑制される。従って、絶縁体10の意図しない傷は、抑制される。また、エンジンに取り付けられた点火プラグ100は、振動し得る。点火プラグ100が振動する場合に、絶縁体10と主体金具50との意図しない接触が抑制される。この結果、絶縁体10の破損が、抑制される。
図3は、点火プラグ100の別の構成の説明図である。図中には、図2(A)と同じ部分の断面図が示されている。図2(A)の構成との差違は、絶縁体10の先端側胴部52の第1部分101の後端101eが、第3範囲R3内に配置されている点だけである。点火プラグ100の他の部分の構成は、図2(A)の点火プラグ100の対応する部分の構成と、同じである(同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する)。
図3の構成では、第3範囲R3における隙間150の第3最大幅dRx3は、(Dm−D102)/2である。このように、図2(A)の構成と比べて、第3最大幅dRx3は、大きい。従って、点火プラグ100の製造時において、絶縁体10の外周面10oと主体金具50の内周面50iとの接触が更に抑制される。この結果、絶縁体10の意図しない傷は、抑制される。また、点火プラグ100が振動する場合に、絶縁体10と主体金具50との意図しない接触が抑制される。この結果、絶縁体10の破損が、抑制される。
なお、図3の構成においては、図2(A)の構成と同様に、第1最大幅dRx1は、第2最小幅dRn2よりも、小さい。第1範囲R1における第1最大幅dRx1が小さい場合、第1範囲R1において、熱は、絶縁体10の外周面10oから主体金具50の内周面50iへ、隙間150を通じて容易に伝導される。従って、中心電極20の冷却が促進され、点火プラグ100の耐熱性能の低下が抑制される。また、第2範囲R2において、第2最小幅dRn2が大きい場合、主体金具50と絶縁体10との固定を容易に進行できる。
B.評価試験:
B−1.第1評価試験:
図4(A)は、点火プラグのサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す第1表TAである。第1表TAは、サンプルの種類の番号と、第1最大外径Dx1と、第2最小外径Dn2と、比率(Dn2/Dx1)と、評価結果と、の対応関係を示している。評価試験では、A1番−A5番の5種類のサンプルが、試験された。5種類のサンプルの間では、第1最大外径Dx1は、同じであり、6.25(mm)である。第2最小外径Dn2は、A1番から順番に、6.2、6、5.8、5.6、5.4(mm)である。比率(Dn2/Dx1)は、A1番から順番に、0.992、0.960、0.928、0.896、0.864である。なお、本評価試験の各サンプルでは、第1最大外径Dx1は、第1部分101の第1外径D101と同じである。第2最小外径Dn2は、第2部分102の第2外径D102と同じである。第2最小外径Dn2は第1最大外径Dx1よりも小さいので、比率(Dn2/Dx1)は1未満である。また、図示を省略するが、各サンプルの雄ネジ部57(図1)の呼び径は、M10(10mm)である。また、主体金具50の金具座面54fから先端面55までの軸線CLの方向の距離は、26.5mmである。また、本評価試験では、図2(A)の構成を有する点火プラグのサンプルが、用いられた。
試験方法は、以下の通りである。点火プラグの各サンプルが、公知の方法で製造される。製造方法は、例えば、以下の通りである。絶縁体10と中心電極20と棒状の接地電極30と端子金具40と主体金具50とが、公知の方法で製造される。また、シール部72、74のそれぞれの材料粉末と、抵抗体73の材料粉末とが、準備される。中心電極20、第1シール部72の材料粉末、抵抗体73の材料粉末、第2シール部74の材料粉末が、絶縁体10の貫通孔12に、後方向Dfr側の開口から、この順番に挿入される。絶縁体10が加熱された状態で、端子金具40が、後方向Dfr側の開口から貫通孔12に挿入される。これにより、部材72、73、74の材料粉末が圧縮および焼結されて、部材72、73、74が形成される。そして、端子金具40が絶縁体10に固定される。
主体金具50に棒状の接地電極30が接合される。主体金具50に絶縁体10が固定される。具体的には、主体金具50の貫通孔59内に、先端側パッキン8と、絶縁体10と、リング部材62と、タルク70と、リング部材61と、が配置される。先端側パッキン8は、主体金具50の支持部56rと絶縁体10の外段部16との間に挟まれる。主体金具50の後端部53を内側に折り曲げるように加締めることによって、主体金具50と絶縁体10とが固定される。接地電極30の本体部37に第2チップ39が接合される。棒状の接地電極30が曲げられて、ギャップgが形成される。以上により、点火プラグが完成する。
点火プラグが完成した後、点火プラグは分解される。そして、絶縁体10の接続部分103(図2(A)、図3)が、観察される。主体金具50の後端部53を加締めるとき、絶縁体に力が伝達される。絶縁体10の接続部分103では、絶縁体10の外径が変化するので、接続部分103には、応力が集中し得る。応力に起因して、接続部分103で割れが生じ得る。A評価は、接続部分103で割れが生じなかったことを示している。B評価は、接続部分103で割れが生じたことを示している。
第1表TA(図4(A))に示すように、比率(Dn2/Dx1)が大きい場合に、評価結果が良好であった。この理由は、接続部分103に作用する応力は、接続部分103での外径の差が小さいほど、すなわち、比率(Dn2/Dx1)が大きいほど、小さくなるからだと推定される。具体的には、A評価のA1番−A4番の比率は、0.992、0.960、0.928、0.896であった。B評価のA5番の比率は、0.864であった。
比率(Dn2/Dx1)の好ましい範囲を、良好な評価結果が得られたA1番−A4番の4個の値を用いて定めてもよい。具体的には、4個の値のうちの任意の値を、比率の好ましい範囲の下限として採用してよい。例えば、比率は、4個の値のうちの最小の値である0.896以上であってよい。また、上述したように、比率が大きいほど、割れの可能性は小さい。比率は、最小の値よりも大きい0.9以上であってもよい。また、4個の値のうち下限以上の任意の値を、比率の上限として採用してもよい。例えば、比率は、0.992以下であってよい。なお、比率が大きいほど(すなわち、比率が1に近いほど)絶縁体10の割れは抑制される。従って、比率は、1未満の種々の値であってよい。例えば、0.9≦Dn2/Dx1<1が満たされることが、好ましい。
B−2.第2評価試験:
図4(B)は、点火プラグのサンプルの構成と試験結果との対応関係を示す第2表TBである。第2表TBは、サンプルの種類の番号と、主体金具50の筒部301の内径Dmと、絶縁体10の第1範囲R1における第1最大外径Dx1と、径差dD(Dm−Dx1)と、第1部分101の長さE101と、耐熱性能の評価結果と、耐久性の評価結果と、の対応関係を示している。評価試験では、B1番−B14番の14種類のサンプルが、試験された。内径Dmは、B1番から順番に、6.55、6.5、6.45、6.45、6.45、6.45、6.45、6.4、6.35、6.3、6.3、6.3、6.3、6.3(mm)である。B8番−B14番の内径Dmは、B1番−B7番の内径Dmから0.15mm減算して得られる内径と、それぞれ同じである。第1最大外径Dx1は、14種類のサンプルの間で同じであり、6.25(mm)である。径差dDは、B1番から順番に、0.3、0.25、0.2、0.2、0.2、0.2、0.2、0.15、0.1、0.05、0.05、0.05、0.05、0.05(mm)である。長さE101は、B1番から順番に、1.8、1.8、0.3、0.6、1.8、2.7、3.6、1.8、1.8、0.3、0.6、1.8、2.7、3.6(mm)である。B1番−B7番の長さE101は、B8番−B14番の長さE101と、それぞれ同じである。なお、第2表TBの長さE101の右側の列には、距離Lを単位とする長さE101が示されている。距離Lは、14種類のサンプルの間で同じであり、1.8(mm)である。図示を省略するが、各サンプルの雄ネジ部57(図1)の呼び径は、M10(10mm)である。主体金具50の金具座面54fから先端面55までの軸線CLの方向の距離は、26.5mmである。第2最小外径Dn2は、14種類のサンプルの間で同じであり、6(mm)である。
耐熱性能の試験方法は、以下の通りである。排気量1.6L、直列4気筒、直噴、過給器付きエンジンに同じ種類の点火プラグのサンプルを取付け、エンジンを動作させる。この状態で、点火時期を正規の点火時期から進角させ、プレイグニッションが発生した点火時期(発生進角AGとも呼ぶ)が特定された。プレイグニッションの発生進角AGが大きいほど、プレイグニションが発生しにくい、すなわち、耐熱性能が良好である。なお、エンジンの運転条件は、14種類のサンプルに共通である。評価結果は、B1番のサンプルを基準として、以下のように特定された。A評価は、サンプルの発生進角がB1番の発生進角と比べて大きく、発生進角の差が2度以上であることを示している。B評価は、サンプルの発生進角がB1番の発生進角と比べて大きく、発生進角の差が1度以上2度未満であることを示している。C評価は、サンプルの発生進角からB1番の発生進角を減算して得られる差が1度未満であることを示している。
耐久性の評価方法は、以下の通りである。上記の耐熱性能の試験において、絶縁体10の境界位置210から後端位置230までの第4範囲R4の部分の温度は、高くなり易い。また、先端側パッキン8に接触する外段部16の温度は、低くなり易い。この温度差に起因して、絶縁体10の外周面10o上に軽微なクラックが生じ得、また、絶縁体10が割れ得る。耐熱性能の試験の後、点火プラグのサンプルが分解され、絶縁体10が検査された。Y評価は、エンジンに取り付けられた同じ種類の4本のサンプルのうち、1本以上のサンプルから割れが検出されたことを示している。割れの有無は、目視によって特定された。X評価は、4本のサンプルから割れは検出されず、1本以上のサンプルからクラックが検出されたことを示している。クラックの有無は、液体浸透探傷検査によって特定された。特定されるクラックは、絶縁体10の外周面10o上のみで生じる軽微なクラックであるので、点火プラグ100の性能に対するクラックの影響は無い。空欄は、4本のサンプルからクラックも割れも検出されなかったことを示している。
第2表TBに示すように、C評価の耐熱性能を有するサンプルは、B2番、B3番、B10番の3種類のサンプルであった。B2番については、径差dDは0.25(mm)であり、長さE101は、Lであった。B3番、B10番については、径差dDは、0.2、0.05(mm)であり、長さE101は、(1/6)Lであった。B評価以上の良好な耐熱性能を有するサンプルは、B4−B9番、B11−B14番の10種類のサンプルであった。良好な耐熱性能を有するサンプルの径差dDは、0.2、0.15、0.1、0.05(mm)のいずれかであった。また、良好な耐熱性能を有するサンプルの長さE101は、(1/3)L、L、(3/2)L、2Lのいずれかであった。このように、径差dDが小さい場合、径差dDが大きい場合と比べて、耐熱性能は良好であった。この理由は、径差dDが小さい場合、径差dDが大きい場合と比べて、隙間150を介する熱伝導が促進されるからだと推定される。また、第1部分101の長さE101が長い場合には、長さE101が短い場合と比べて、耐熱性能は良好であった。この理由は、長さE101が長い場合、長さE101が短い場合と比べて、絶縁体10の第1部分101と主体金具50との間の隙間150を介する熱伝導が促進されるからだと推定される。
このように、第1部分101の長さE101が長く、かつ、径差dDが小さい場合に、耐熱性能が向上する。B評価以上の良好な耐熱性能を有するサンプルに関しては、長さE101は(1/3)L以上であり、径差dDは0.2(mm)以下である。このような構成は、以下のように、言い換えることができる。すなわち、第1範囲R1(図2(A)、図3)内では、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.2mm以下である。このような構成により、点火プラグ100の耐熱性能を向上できる。
なお、図2(C)で説明したように、先端側胴部15と外段部16との接続部分が丸められている場合、境界位置210の近傍において、絶縁体10の外径が第1外径D101よりも小さくなり得る。B1−B14番の各サンプルでは、この丸めは十分に小さく、第1範囲R1内での主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差の最大値は、径差dDと同じであった。
なお、隙間150の幅がゼロに近いほど、隙間150を介する熱伝導が促進される。従って、隙間150の幅、ひいては、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、ゼロより大きい種々の値であってよい。
また、隙間150の幅が小さい場合には、主体金具50の内径と絶縁体10の外径とのそれぞれの値に拘わらず、隙間150を介する熱伝導が促進されると推定される。このように、主体金具50の内径と絶縁体10の外径とのそれぞれの値は、種々の値であってよい。
また、B7番とB14番とを除く他のサンプルに関しては、第2範囲R2内では、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.2mmよりも大きい。具体的には、径差の最小値は、Dm−Dn2である0.3mmである。従って、点火プラグ100を容易に製造できる。また、点火プラグ100が振動する場合に、絶縁体10と主体金具50との意図しない接触が抑制される。従って、絶縁体10の破損を抑制できる。なお、隙間150の幅が大きい場合には、主体金具50の内径と絶縁体10の外径とのそれぞれの値に拘わらず、絶縁体10と主体金具50との意図しない接触は、抑制される。このように、第2範囲R2内において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径とのそれぞれの値は、種々の値であってよい。
また、B評価以上の良好な耐熱性能を有するサンプルに関しては、第1範囲R1における絶縁体10の最大外径Dx1は、第1部分101の第1外径D101と同じであり、6.25(mm)である。また、第2範囲R2における絶縁体10の最小外径Dn2は、第2部分102の第2外径D102と同じであり、6(mm)である。そして、比率(Dn2/Dx1)は、0.96であり、0.9≦Dn2/Dx1<1を満たす。従って、絶縁体10の第1部分101と第2部分102との接続部分103の破損を、抑制できる。
なお、比率(Dn2/Dx1)が1に近い場合には、第1外径Dx1と第2外径Dn2とのそれぞれの値に拘わらず、接続部分103における外径の変化量は小さい。従って、0.9≦Dn2/Dx1<1が満たされる場合、第1外径Dx1と第2外径Dn2とのそれぞれの値に拘わらず、接続部分103の耐久性は良好であると推定される。このように、第1外径Dx1と第2外径Dn2とのそれぞれの値は、0.9≦Dn2/Dx1<1を満たす種々の値であってよい。
また、A評価の耐熱性能を有するサンプルは、B9番、B11−B14番の5種類のサンプルであった。これらのサンプルの径差dDは、0.1、0.05(mm)のいずれかであった。このような構成は、以下のように、言い換えることができる。すなわち、第1範囲R1において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.1(mm)以下である。この構成によれば、隙間150を介する熱の伝導が更に促進されるので、耐熱性能を向上できる。なお、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差が0.1(mm)以下である部分は、第1範囲R1の一部であってもよい。
また、B11−B14番の4種類のサンプルの径差dDは、0.05(mm)であった。このような構成は、以下のように、言い換えることができる。すなわち、第1範囲において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.05(mm)以下である。この構成によれば、隙間150を介する熱の伝導が更に促進されるので、耐熱性能を向上できる。なお、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差が0.05(mm)以下である部分は、第1範囲R1の一部であってもよい。
また、絶縁体10から主体金具50への隙間150を介する熱伝導を促進するためには、第1範囲R1に加えて、第3範囲R3においても、隙間150の幅が小さいことが好ましい。例えば、第3範囲R3内では、第1範囲R1と同様に、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.2mm以下であってよい。B評価以上の良好な耐熱性能を有するサンプルのうち、B5−B9番、B12−B14番のサンプルに関しては、第3範囲R3内において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.2mm以下である。なお、B4、B10、B11番のサンプルのように、第3範囲R3の少なくとも一部で、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.2mmを超えていてもよい。
また、絶縁体10から主体金具50への隙間150を介する熱伝導を促進するためには、第1範囲R1の全体において、隙間150が小さいことが好ましい。例えば、A評価の耐熱性能を有するB9、B11−B14番のサンプルのように、第1範囲R1の全体において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.1(mm)以下であることが好ましい。
また、絶縁体10の第1部分101の長さE101が短い場合には、第1範囲R1の全体において、隙間150が更に小さいことが好ましい。例えば、A評価の耐熱性能を有するB9、B11−B14番のサンプルのうち、B11番のサンプルに関しては、他のサンプルとは異なり、第1部分101の長さE101は、Lよりも短い。B11番のサンプルは、長さE101がL以上であるサンプルと同様に、A評価の耐熱性能を有している。この理由は、第1範囲R1の全体において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差が、0.05(mm)以下であるからだと推定される。このように、第1範囲R1の全体において、主体金具50の内径と絶縁体10の外径との間の差は、0.05(mm)以下であることが好ましい。
また、B7番とB14番のサンプルの耐久性の評価結果は、Y評価である(すなわち、絶縁体10が割れた)。他のサンプルの耐久性の評価結果は、X評価以上である。この理由は、以下のように推定される。B7番とB14番の第1部分101の長さE101は、他のサンプルの長さE101と比べて、長い。第1部分101が長い場合、第1部分101から主体金具50への熱の伝導が促進されるので、絶縁体10の高温の部分と低温の部分との間の温度差が大きくなり得る。この結果、絶縁体10が割れ得る。絶縁体10の耐久性を向上するためには、第1部分101の長さE101が短いことが好ましい。
上述したように、絶縁体10のうち第1位置210から第3位置230までの第4範囲R4内の部分の温度は、中心電極20からの熱によって、高くなり易い。距離Lは、この部分の長さを示している。絶縁体10の高温の部分と低温の部分との間の温度差は、第1部分101の長さE101そのものではなく、距離Lに対する長さE101の割合から、大きな影響を受けると推定される。
ここで、長さE101の好ましい範囲を、良好な耐久性(X評価、または、空欄)を有するサンプルの長さE101を用いて定めてもよい。良好な耐久性を有するサンプルの長さE101は、(1/3)L、L、(3/2)Lを含んでいる。これら3個の値のうちの任意の値を、長さE101の好ましい範囲の上限として採用してよい。例えば、長さE101は、(3/2)L以下であってよい。また、上記の3個の値のうち上限以下の任意の値を、長さE101の下限として採用してよい。また、B評価以上の耐熱性能を有するサンプルの長さE101から下限を採用してよく、例えば、長さE101は、(1/3)L以上であってよい。
C.第2実施形態:
図5は、第2実施形態の点火プラグ100aの構成を示す断面図である。図中には、点火プラグ100aのうち、図2(A)、図3に対応する部分が示されている。図示された断面は、中心軸CLを含み、中心軸CLに平行である。図2(A)、図3の実施形態との差異は、2点ある。
第1の差違は、絶縁体10aの先端側胴部15aが、外段部16の後方向Dfr側に接続された部分である筒部110と、大径部14と筒部110とを接続する接続部分154aと、を含む点である。筒部110は、一定の外径D110を有している。筒部110の外周面は、中心軸CLを中心とする円筒状である。接続部分154aでは、外径は、前方向Dfに向かって徐々に小さくなる。
第2の差違は、主体金具50aの先端側胴部52の筒部301aが、支持部56rの後方向Dfr側に接続された部分である第1部分401と、第1部分401よりも後方向Dfr側の部分である第2部分402と、第1部分401と第2部分402とを接続する接続部分403と、を含んでいる点である。第1部分401と第2部分402との内周面の形状は、中心軸CLを中心とする円筒状である。第1内径D401は、第1部分401の内径であり、第2内径D402は、第2部分402の内径である。本実施形態では、D401<D402である。接続部分403では、内径は、後方向Dfrに向かって階段状に大きくなる。絶縁体10aの筒部110は、主体金具50aの筒部301aの内周側に配置されている。
点火プラグ100aの他の部分の構成は、点火プラグ100(図2(A)等)の対応する部分の構成と同じである(同じ要素には、同じ符号を付して、説明を省略する)。
図中の位置210−250と範囲R1−R4とは、図2(A)で説明した位置210−250と範囲R1−R4と、それぞれ同じである。例えば、境界位置210は、絶縁体10aの先端側胴部15aと外段部16との境界を示している。また、図中には、第1部分401の後方向Dfr側の端である後端401eと、第1部分401の軸線CLの方向の長さE401と、が示されている。長さE401は、境界位置210から後端401eまでの長さである。図中の幅dRx1、dRn2、dRx3は、絶縁体10aの外面10aoと主体金具50aの内周面50aiとの間の隙間150aの径方向の幅である。幅dRx1、dRn2、dRx3の特定方法は、図2(A)で説明した幅dRx1、dRn2、dRx3の特定方法と、それぞれ同じである。図5の構成では、第1部分401の後端401eは、第3位置230と第4位置240との間に位置している。なお、後端401eは、他の種々の位置に形成されてよい(例えば、第3範囲R3内)。
図中の第1内径Dx11は、第1範囲R1内における主体金具50aの最大内径である(第1内径Dx11を、第1最大内径Dx11とも呼ぶ)。第2内径Dn12は、第2範囲R2内における主体金具50aの最小内径である(第2内径Dn12を、第2最小内径Dn12とも呼ぶ)。第3内径Dn13は、第3範囲R3内における主体金具50aの最小内径である(第3内径Dn13を、第3最小内径Dn13とも呼ぶ)。
図5の構成では、第1最大内径Dx11は、第1部分401の第1内径D401と同じであり、第2最小内径Dn12は、第2部分402の第2内径D402と同じであり、第3最小内径Dn13は、第1部分401の第1内径D401と同じである。また、第1最大幅dRx1は、(Dx11−D110)/2であり、第2最小幅dRn2は、(Dn12−D110)/2であり、第3最大幅dRx3は、(Dn13−D110)/2である。なお、図2(C)の実施形態と同様に、絶縁体10aの外周面10aoのうち先端側胴部15aと外段部16との境界部分は、丸められ得る。この場合、第1範囲R1における隙間150aの幅は、境界位置210において、または、境界位置210の近傍において、最大となり得る。いずれの場合も、本実施形態では、第1最大幅dRx1は、第2最小幅dRn2よりも、小さい。
第1範囲R1における第1最大幅dRx1が小さい場合、第1範囲R1において、熱は、絶縁体10aの外面10aoから主体金具50aの内周面50aiへ、隙間150aを通じて容易に伝導される。従って、中心電極20の冷却が促進され、点火プラグ100aの耐熱性能の低下が抑制される。さらに、図5の構成では、第4範囲R4のうち、後方向Dfr側の部分である第3範囲R3における第3最大幅dRx3は、第1最大幅dRx1と同じである。従って、第3範囲R3において、熱は、絶縁体10aの外面10aoから主体金具50aの内周面50aiへ、隙間150aを通じて容易に伝導される。従って、中心電極20の冷却が促進され、点火プラグ100aの耐熱性能の低下が抑制される。なお、本実施形態では、主体金具50aの第1部分401によって形成される隙間150aの幅は、第2部分402によって形成される隙間150aの幅よりも、狭い。従って、第1部分401の長さE401が長いほど、隙間150aを介する熱伝導が促進される。
また、第4範囲R4よりも後方向Dfr側の第2範囲R2において、第2最小幅dRn2が大きい場合、主体金具50aと絶縁体10aとの固定を容易に進行できる。例えば、絶縁体10aの外面10aoと主体金具50aの内周面50aiとの接触が抑制される。従って、絶縁体10aの意図しない傷は、抑制される。また、点火プラグ100aが振動する場合に、絶縁体10aと主体金具50aとの意図しない接触が抑制される。この結果、絶縁体10aの破損が、抑制される。
本実施形態では、絶縁体10aの筒部110の外径が一定である。そして、主体金具50aの筒部301aの内径が、軸線CLの方向の位置に応じて異なっている。このような構成を有する点火プラグ100aも、第1実施形態の点火プラグ100と同様に、絶縁体10aと主体金具50aとの間の隙間150aを構成することによって、耐熱性能と絶縁体10aの耐久性とを向上できると推定される。
例えば、第1範囲R1内では、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.2(mm)以下であることが好ましい。すなわち、第1最大幅dRx1は、0.2/2=0.1(mm)以下であることが好ましい。また、第2範囲R2内では、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.2(mm)よりも大きいことが好ましい。すなわち、第2最小幅dRn2は、0.2/2=0.1(mm)よりも大きいことが好ましい。そして、第1範囲R1における主体金具50aの最大内径は、第2範囲R2における主体金具50aの最小内径よりも小さいことが、好ましい。すなわち、第1最大内径Dx11は、第2最小内径Dn12よりも小さいことが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)の種々のサンプル(例えば、B4−B9番、B11−B14番)と同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。
また、第1範囲R1の少なくとも一部において、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差が、0.1(mm)以下であることが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)のB9番、B11−B14番のサンプルと同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。例えば、図5の第1最大幅dRx1は、0.1/2=0.05(mm)以下であることが好ましい。なお、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差が0.1(mm)以下である部分は、第1範囲R1の一部であってもよい。
また、第1範囲R1の少なくとも一部において、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.05(mm)以下であることが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)のB11−B14番のサンプルと同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。例えば、図5の第1最大幅dRx1は、0.05/2=0.025(mm)以下であることが好ましい。なお、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差が0.05(mm)以下である部分は、第1範囲R1の一部であってもよい。
また、第3範囲R3内では、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.2(mm)以下であることが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)のB5−B9番、B12−B14番のサンプルと同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。例えば、図5の第3最大幅dRx3は、0.2/2=0.1(mm)以下であることが好ましい。なお、第3範囲R3の少なくとも一部で、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.2mmを超えていてもよい。
また、第1範囲R1の全体において、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.1mm以下であることが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)のB9、B11−B14番のサンプルと同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。例えば、図5の第1最大幅dRx1は、0.1/2=0.05(mm)以下であることが好ましい。
また、第1範囲R1の全体において、主体金具50aの内径と絶縁体10aの外径との間の差は、0.05mm以下であることが好ましい。点火プラグ100aが上記構成を有する場合、図4(B)のB11番のサンプルと同様に、点火プラグ100aの耐熱性能を向上できると推定される。例えば、図5の第1最大幅dRx1は、0.05/2=0.025(mm)以下であることが好ましい。ここで、主体金具50aの第1部分401の長さE401が距離Lよりも短い場合であっても、B11番のサンプルと同様に、耐熱性能は良好であると推定される。例えば、E401=(1/3)Lであってよい。
また、主体金具50aの第1部分401の長さE401の好ましい範囲は、点火プラグ100(図2(A)等)の絶縁体10の第1部分101の長さE101の好ましい範囲と同様に、決定されてよい。例えば、第1部分401の長さE401は、(3/2)L以下であってよい。また、長さE401は、(1/3)L以上であってよい。
D.変形例:
(1)絶縁体の構成は、上記の各実施形態の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、絶縁体のうち外段部16と大径部14との間の部分は、後方向Dfrに向かって外径が徐々に小さくなるテーパ状の部分を含んでもよい(第1テーパ部分と呼ぶ)。第1テーパ部分は、第1範囲R1内に設けられてよく、第2範囲R2内に設けられてよく、第3範囲R3内に設けられてよく、第3位置230と第4位置240との間に設けられてよい。いずれの場合も、絶縁体の外周面は、任意の方法で形成されてよい。例えば、絶縁体の外周面は、焼成前に成形型を用いて材料を成形することによって、形成されてよい。
(2)主体金具の構成は、上記の各実施形態の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、主体金具のうち支持部56rと外張出部54との間の部分は、後方向Dfrに向かって内径が徐々に大きくなるテーパ状の部分を含んでよい(第2テーパ部分と呼ぶ)。第2テーパ部分は、第1範囲R1内に設けられてよく、第2範囲R2内に設けられてよく、第3範囲R3内に設けられてよく、第3位置230と第4位置240との間に設けられてよい。いずれの場合も、主体金具の内周面は、任意の方法で形成されてよい。例えば、切削によって、主体金具の内周面が形成されてよい。
(3)境界位置210から後端位置230までの距離Lは、1.8(mm)に代えて、種々の値であってよい。例えば、距離Lは、0.3(mm)以上、3.6(mm)以下の範囲内であってよい。点火プラグの製造時に絶縁体に強い力が印加される場合には、絶縁体の破損を抑制するために、距離Lが大きいことが好ましい。例えば、上記の各実施形態の絶縁体10、10aの貫通孔12内の部材(例えば、シール部72、74と抵抗体73)の形成時には、端子金具40の挿入によって貫通孔12内の部材に力が印加される。印加される力に起因する絶縁体10、10aの破損を抑制するためには、距離Lが大きいことが好ましく、例えば、距離Lは1.5(mm)以上であることが好ましい。点火プラグの製造時に絶縁体に印加される力が弱い場合には、距離Lが小さくてもよい。例えば、絶縁体の貫通孔内で中心電極と端子金具とが直接的に接続され、貫通孔内の隙間に耐熱性の接着剤(例えば、セメント、セラミック接着剤など)が充填され得る。この場合、絶縁体10に印加される力が弱いので、距離Lは小さくてよく、例えば、距離Lは、0.3(mm)以上の種々の値であってよい。いずれの場合も、点火プラグの小型化のためには、距離Lが小さいことが好ましい。例えば、距離Lは、3.6(mm)以下であることが好ましい。
(4)点火プラグの構成は、上記の各実施形態の構成に代えて、他の種々の構成であってよい。例えば、第1実施形態の絶縁体10(図2(A)、図3)と、第2実施形態の主体金具50a(図5)と、を用いて、点火プラグが形成されてよい。また、雄ネジ部57の呼び径は、M10(10mm)に限らず、他の種々の径(例えば、M8(8mm)、M12(12mm)、M14(14mm))であってよい。また、先端側パッキン8は、省略されてよい。この場合、主体金具の支持部56rは、直接的に、絶縁体の外段部16を支持してよい。
また、中心電極の先端面(例えば、図1の第1チップ29の前方向Df側の面)に代えて、中心電極の側面(中心軸CLに垂直な方向側の面)と、接地電極とが、放電用のギャップを形成してもよい。放電用のギャップの総数は、2以上であってもよい。接地電極は、省略されてもよい。この場合、点火プラグの中心電極と、燃焼室内の他の部材と、の間で、放電が生じてよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
8…先端側パッキン、10、10a…絶縁体、10o、10ao…外面、11…第1縮内径部(内段部)、12…貫通孔(軸孔)、13…後端側胴部、14…大径部、15、15a…先端側胴部、15L…直線部分、15X…第1仮想直線、16…接続部分(外段部)、16L…直線部分、16X…第2仮想直線、18…接続部分(後端側縮外径部)、19…脚部、20…中心電極、21…外層、22…芯部、23…鍔部、24…頭部、25…縮径部、27…棒部、28…本体部、29…第1チップ、30…接地電極、31…外層、32…内層、33…基端部、34…先端部、37…本体部、39…第2チップ、40…端子金具、41…部分、50、50a…主体金具、50i、50ai…内周面、51…工具係合部、52…先端側胴部、53…後端部、54…外張出部、54f…金具座面、55…先端面、56…内張出部、56r…支持部、57…雄ネジ部、58…接続部分、59…貫通孔、61、62…リング部材、70…タルク、72…第1シール部、73…抵抗体、74…第2シール部、80…ガスケット、100、100a…点火プラグ、101…第1部分、101e…後端、102…第2部分、103…接続部分、110…筒部、150、150a…隙間、154、154a…接続部分、210…第1位置(境界位置)、220…第2位置、230…第3位置(後端位置)、240…第4位置、250…第5位置、300…接触部分、301、301a…筒部、401…第1部分、401e…後端、402…第2部分、403…接続部分、g…放電ギャップ、R1…第1範囲、R2…第2範囲、R3…第3範囲、R4…第4範囲、CL…中心軸(軸線)、Df…先端方向(前方向)、Dfr…後端方向(後方向)

Claims (7)

  1. 後端側から先端側に向かって軸線に沿って延びる貫通孔を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に固定され、前記軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
    前記絶縁体の前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
    を備え、
    前記絶縁体は、最も外径が大きい部分である大径部と、前記大径部の先端側に接続され前記大径部よりも外径が小さい先端側胴部と、前記先端側胴部の先端側に接続され先端側に向かって外径が小さくなる外段部と、を有し、
    前記先端側胴部は、先端側に向かって内径が小さくなる内段部を有し、
    前記主体金具は、先端側に向かって内径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記外段部を直接的又は間接的に支持する支持部を有し、
    前記中心電極は、先端側に向かって外径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記内段部に支持される縮径部を有する、
    点火プラグであって、
    前記絶縁体の前記先端側胴部と前記外段部との境界の前記軸線の方向の位置である境界位置から、前記中心電極の前記縮径部と前記絶縁体の前記内段部との接触部分の後端位置までの、前記軸線の方向の距離をLとする場合に、
    前記境界位置の後端側において、前記境界位置から、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置までの範囲である第1範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下であり、
    前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離が3L/2である位置よりも後端側、かつ、前記大径部よりも先端側の第2範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mmよりも大きく、
    前記絶縁体の前記第1範囲における最大外径Dx1と、前記絶縁体の前記第2範囲における最小外径Dn2とは、0.9≦Dn2/Dx1<1を満たす、
    点火プラグ。
  2. 後端側から先端側に向かって軸線に沿って延びる貫通孔を有する絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に固定され、前記軸線に沿って延びる筒状の主体金具と、
    前記絶縁体の前記貫通孔の先端側に少なくとも一部が挿入された中心電極と、
    を備え、
    前記絶縁体は、最も外径が大きい部分である大径部と、前記大径部の先端側に接続され前記大径部よりも外径が小さい先端側胴部と、前記先端側胴部の先端側に接続され先端側に向かって外径が小さくなる外段部と、を有し、
    前記先端側胴部は、先端側に向かって内径が小さくなる内段部を有し、
    前記主体金具は、先端側に向かって内径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記外段部を直接的又は間接的に支持する支持部を有し、
    前記中心電極は、先端側に向かって外径が小さくなる部分であるとともに前記絶縁体の前記内段部に支持される縮径部を有する、
    点火プラグであって、
    前記絶縁体の前記先端側胴部と前記外段部との境界の前記軸線の方向の位置である境界位置から、前記中心電極の前記縮径部と前記絶縁体の前記内段部との接触部分の後端位置までの、前記軸線の方向の距離をLとする場合に、
    前記境界位置の後端側において、前記境界位置から、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置までの範囲である第1範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下であり、
    前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離が3L/2である位置よりも後端側、かつ、前記大径部よりも先端側の第2範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mmよりも大きく、
    前記主体金具の前記第1範囲における最大内径は、前記主体金具の前記第2範囲における最小内径よりも小さい、
    点火プラグ。
  3. 請求項1または2に記載の点火プラグであって、
    前記第1範囲の少なくとも一部において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.1mm以下である、
    点火プラグ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の点火プラグであって、
    前記第1範囲の少なくとも一部において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.05mm以下である、
    点火プラグ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の点火プラグであって、
    前記境界位置の後端側において、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がL/3である位置よりも後端側、かつ、前記境界位置からの前記軸線の方向の距離がLである位置から先端側の範囲である第3範囲内では、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.2mm以下である、
    点火プラグ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の点火プラグであって、
    前記第1範囲の全体において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.1mm以下である、
    点火プラグ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の点火プラグであって、
    前記第1範囲の全体において、前記主体金具の内径と前記絶縁体の外径との間の差は、0.05mm以下である、
    点火プラグ。
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