JP2021013659A - トイレットペーパーのホルダー - Google Patents

Abstract

【課題】 ロール巻きしたトイレットペーパーをセットし、モーター駆動にて巻き戻してペーパーを引き出すことが出来るトイレットペーパーのホルダーの提供。【解決手段】 所定の間隔をおいて平行に配置したローラー２ａと補助ローラー２ｂにて上記ロール巻きされたトイレットペーパー１を載置することが出来る支持部を有し、支持部に載置されたトイレットペーパーをカバーするための回転式上蓋５を備え、回転式上蓋５の先端には巻き戻されて延びたペーパー１２を切断する為のカッター１６を取付け、該カッター付近には上記ローラー２ａと所定の間隔をおいて引出しローラー３を設け、該引出しローラーには回転式上蓋５の先端に軸支されて巻き戻されて延びるペーパー１２を挟み込むことが出来る押えローラー４を圧接可能に備えている。【選択図】 図１

Description

本発明はロール巻きしたトイレットペーパーを簡単にセットすることが出来、またトイレットペーパーを巻き戻して引き出す際に途中で途切れることがないようにしたホルダーに関するものである。

トイレに備わっているトイレットペーパーはロール巻きされ、これがホルダーに取付けられ、先端部を引っ張ることで巻き戻され、適当な長さで切り裂いて使うことが出来る。 ロール巻きされているトイレットペーパーをホルダーにセットするには、一般にロールの中心軸穴に軸芯を挿入し、該軸芯の両端をホルダーに設けた軸受けに嵌めて取付けられる。
このようにロール巻きされたトイレットペーパーをホルダーにセットすることは面倒であり、また、ペーパーの先端を三角形に折り曲げ、次の人が引き出しやすいようにすることも厄介である。

そこで、近年ではロール巻きされたトイレットペーパーが、モーター駆動にて巻き戻されて、自動的に引き出すように構成しているホルダーも知られ、一部では使われている。
例えば、特開平１０−１４８１１号に係る「ペーパー自動供給装置」は、身体障碍者であっても、衛生上及び管理面において使い易いように構成している。
接触した状態で互いに逆方向に回転する２つのローラー部を備えてペーパーを一定長さだけ送り出す為のフィダー装置と、ペーパーを切断する為の切断装置とを有し、スタート入力信号を出力するスタート手段と、フィダー装置を駆動する送りモータ−を備えている。

また、特開２００４−８１７８５号に係る「トイレットペーパーの自動くり出しカットホルダー」は、トイレットペーパーのロール紙をホルダー側面の挿入口より円錐筒状に挿着し、スイッチボタンを押して自動回転によりくり出されるペーパーを長短自在に山形状刻み歯に当ててカットすることが出来る。
さらに、特開２０１６−２１４８０８号に係る「電動式トイレットペーパーホルダー」、実用新案登録第３１６５４９５号に係る「自動トイレットペーパー巻き出し機」などが色々知られている。

特開平１０−１４８１１号に係る「ペーパー自動供給装置」 特開２００４−８１７８５号に係る「トイレットペーパーの自動くり出しカットホルダー」 特開２０１６−２１４８０８号に係る「電動式トイレットペーパーホルダー」 実用新案登録第３１６５４９５号に係る「自動トイレットペーパー巻き出し機」

このように、モーター（電動機）を駆動原としてロール巻きされたトイレットペーパーを巻き戻すことが出来るトイレットペーパーのホルダーに関しては色々知られている。しかし、従来のホルダーは、ロール巻きされたトイレットペーパーのセットが面倒であったり、又は巻き戻す際にはトイレットペーパーの先端部が回転駆動するローラーによって挟み込んで引っ張られるが、この際にペーパーの紙質によっては途切れてしまうといった問題が発生する。
本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であって、ロール巻きされているトイレットペーパーのセットが簡単であると共に、ローラーの回転によって引っ張れても該ペーパーが途中で途切れることのないトイレットペーパーホルダーを提供する。

ロール巻きされているトイレットペーパーは所定の外径を有し、中心軸部には貫通した穴が設けられている。そこで、一般的なホルダーは上記貫通穴に軸芯を挿入し、この軸芯の両端をホルダーに設けた軸受けにセットすることが出来る。しかし、貫通穴に軸芯を挿入する方式の場合、軸芯の挿入並びに軸芯を軸受け部にセットする手間が面倒である。
そこで、本発明では軸芯を用いることなく２本のローラーで構成した支持部に載せることでセットする方式を用いている。

所定の間隔をおいて配置した２本の平行なローラーから成る支持部を有し、支持部ローラーの少なくとも片方は回転駆動する為にモーターと連動している。ここで、所定の間隔とは、最大径のトイレットペーパーが転がり落ちることなく安定して支持できる距離であり、また最少径に成ったトイレットペーパーが両ローラー間から落下することなく支持できる距離としている。
一方、トイレットペーパーを被覆（カバー）するように回転式上蓋を取付けており、該回転式上蓋は回転開閉軸受けを中心として旋回することで開閉出来るように軸支されている。

回転式上蓋の先端部からアームを延ばし、該アーム先端に押えローラーが回転可能に軸支され、押えローラーは引き出しローラーに接している。
支持部に載ったトイレットペーパーから延びるペーパーは、引出しローラーと押えローラーの間に挟まれ、モーターにて引出しローラーが回転するならば、ペーパーはロールから巻き戻されて引き出される。ここで、回転式上蓋の先端部に軸支している押えローラーはペーパーを挟むことが出来るように引出しローラーに圧接している。

一方、本発明のホルダーには引き延ばされたペーパーを適当な長さで切断することが出来るカッターを備えた構造とすることも出来る。支持部を構成するローラーから所定の間隔をおいて回転式上蓋の先端部付近には引出しローラーを設け、該引出しローラーと上記ローラー間には中ローラーを配置している。
そして、回転式上蓋の先端部から延びるアームには押えローラーと中押えローラーを軸支し、回転式上蓋を閉じるならば、押えローラーは引出しローラーに接し、中押えローラーは中ローラーに接することが出来る。カッターは上記引出しローラーと中ローラーの間に配置され、該カッターをスライド（上昇）することでペーパーを切断することが出来るように構成している。

本発明のトイレットペーパーホルダーは、所定の間隔を置いて平行に配置した２本のローラーから成る支持部を有していて、この支持部にロール巻きされたトイレットペーパーをセットすることが出来る。すなわち、中心軸穴に挿入する軸芯はなく、２本のローラーで構成する支持部に載せるだけで、簡単に正しくセットすることが出来る。

そして、ロールから引き出されたペーパーは引出しローラーと回転式上蓋の先端に軸支された押えローラーに挟まれ、引出しローラーが回転することでロールは巻き戻されてペーパーが引き出される。
この場合、本発明では支持部を構成するローラーがモーターによって回転すると共に、ペーパーを挟んで引き出される引出しローラーも回転することで、ペーパーに大きな張力が作用しないために途切れることはなく、所定の長さ分が引き出される。
また、トイレに本発明のホルダーを設置することで、トイレットペーパーの各部に触る機会が抑えられ、各種細菌の感染が防止される。

本発明に係るトイレットペーパーのホルダーを示す実施例。 本発明に係るトイレットペーパーのホルダーで、ペーパーカッターを備えている実施例。 ペーパーカッターの具体例で、（ａ）は刃先中央部を高くして山形をしている場合、（ｂ）は刃先の片方を高くして傾斜している場合。 本発明に係るトイレットペーパーのホルダーで、ペーパーカッターと糸巻式巻取り機を備えている実施例。

図１は本発明に係るトイレットペーパーのホルダーを示す実施例である。同図の１はロール巻きされているトイレットペーパー、２ａは回転駆動するローラー、２ｂは補助ローラーで、この両ローラー２ａ，２ｂにて支持部を構成し、ロール巻きのトイレットペーパー１は支持部に載って支持される。３は引出しローラー、４は押えローラーを表し、引出しローラー３はモーター駆動によって回転し、押えローラー４は引出しローラー３に接している。５は回転式上蓋で回転開閉軸受け６に軸支されて開閉することが出来る。

回転式上蓋５は滑らかに湾曲してトイレットペーパー１をカバーしている。同図は回転式上蓋５が閉じた状態であるが、ロックを解除するならば上記回転開閉軸受け６に設けている開閉スプリング１３の働きで旋回してオープン状態となる。
トイレットペーパー１をセットする際には、回転式上蓋５を開き、ローラー２ａと補助ローラー２ｂの間に跨って載置することが出来る。ローラー２ａと補助ローラー２ｂで構成する支持部は、ロール巻きされているトイレットペーパー１が落下することなく支えることが出来るようになっている。
すなわち、トイレットペーパー１の外径が最大の時にローラーを越えて転がり落ちない間隔を有し、また最小径になったトイレットペーパー１がローラー２ａと補助ローラー２ｂの間から落下しない間隔としている。

上記引出しローラー３はローラー２ａから所定の間隔をおいて回転式上蓋５の先端側に配置されている。引出しローラー３と同芯をなして引出しプーリー７が取着され、同じく支持部を構成しているローラー２ａと同芯をなして回転プーリー８が取着されている。これら引出しプーリー７と回転プーリー８にはベルト９，９が駆動プーリー１０との間に巻き掛けられている。

駆動プーリー１０は減速ギヤモーター１１と連動して遅い速度で回転し、ベルト９，９を介してローラー２ａと引出しローラー７を回転することが出来る。したがって、ローラー２ａと補助ローラー２ｂに載って支えられているトイレットペーパー１は回転してペーパー１２は巻き戻され、巻き戻されて延びているペーパー１２は、引出しローラー３と押えローラー４に挟まれて引き出される。そして、回転式上蓋５の先端に設けているカッター１６にて適当な長さに切断することが出来る。
回転式上蓋５の先端に軸支されている押えローラー４は、引出しローラー３に接しているが、この接触力は挟まれるペーパー１２が滑らない程度の力でよい。

上記回転式上蓋５の軸受け側には、揺動する上蓋開閉レバー１４を取付けていて、上蓋開閉レバー１４には開閉フック１５を設けている。回転式上蓋５は開閉スプリング１３のバネ力によって開き、トイレットペーパー１を交換する際には、上蓋開閉レバー１４を操作して開閉スプリング１３のバネ力で開くことが出来る。そして、回転式上蓋５を閉じる際には、手で押し下げてフック留め１７に留めて固定することが出来る。
回転式上蓋５をフック留め１７にて固定することで、ペーパー１２をカットする時には回転式上蓋５は動かず、片手で容易にカットすることは出来る。

ホルダーの上面にはモーター駆動スイッチ１８を備え、該モーター駆動スイッチ１８をＯＮにするならば、上記減速ギヤモーター１１が作動して、トイレットペーパー１が巻き戻される。引き出されるペーパー１２が必要な長さになったならば、モーター駆動スイッチ１８をＯＦＦにすると停止することが出来る。そしてペーパー１２はカッター１６に当てて切断される。

図２は本発明に係るトイレットペーパーのホルダーを示す他の実施例である。
基本的な構造は前記図１のホルダーと同じであるが、図２に示すホルダーには自動カッターを備えている。すなわち、トイレットペーパー１が回転して巻き戻され、ペーパー１２が所定の長さになったところで、カッターを作動してペーパー１２を切断することが出来るように構成している。

引出しローラー３を支持部を構成するローラー２ａから大きく離し、間に中ローラー１９を配置し、中ローラー１９と引出しローラー３との間にペーパーカッター２０を取付けている。該ペーパーカッター２０が上下する為に両側にはカッターガイド２１，２１を有し、ペーパーカッター２０の下側にはカムシャフト２２を設けている。該カムシャフト２２はダブル減速ギヤモーター２３に連動して回転するギヤ２４にて回動することが出来る。
同図では、概略おにぎり形をしたカムシャフト２２が回動して上方を向き、その為にペーパーカッター２０は押し上げられてペーパー１２は切断される。

上記引出しローラー３の上には押えローラー１４が接しており、また、中ローラー１９の上には中押えローラー２５が接している。回転式上蓋５の先端部にはアーム３１が内側へ延び、このアーム３１に押えローラー１４と中押えローラー２５を取付けていて、回転式上蓋５が閉じることで、押えローラー１４は引出しローラー３に接し、中押えローラー２５は中ローラー１９に接することが出来る。

トイレットペーパー１から延びるペーパー１２は、引出しローラー３と押えローラー１４の間、及び中ローラー１９と中押えローラー２５の間を通過し、その為にペーパーカッター２０が上昇してもペーパー１２はダブついて持ち上げられることなく切断される。また、両ローラー間でペーパー１２がダレ下がることがないように、スライド板２６が配置され、ペーパー１２はスライド板２６の上面をスライドする。

ところで、トイレに入ってペーパー１２を必要とする場合、モーター駆動スイッチ１８をＯＮするならば、ダブル減速ギヤモーター２３が作動してペーパー１２は引き出される。必要な長さになったところで、モーター駆動スイッチ１８をＯＦＦすれば停止し、次にカッター駆動スイッチ２７をＯＮする。従って、ダブル減速ギヤモーター２３が作動し、ギヤ２４と共にカムシャフト２２が回動し、ペーパーカッター２０を押し上げ、該ペーパー１２は切断される。

図３はペーパー１２を切断する為のペーパーカッター２０の具体例であり、正面図を表している。カムシャフト２２にてペーパーカッター２０が持ち上げられている場合であり、該ペーパー１２はペーパーカッター２０によって切断される。
ここで、ペーパーカッター２０の刃先は水平ではなく、上昇に伴って一部づつペーパー１２に食い込んで切断されるように、（ａ）に示すペーパーカッター２０の刃先は中央を高くした山形とし、（ｂ）に示すペーパーカッター２０の刃先は左側を高く傾斜した形状としている。

図４はホルダーを示すさらなる別の実施例である。基本的な構造は前記図２に示すホルダーと共通している。図４のホルダーには、延びるペーパー１２を巻き取る為の糸巻き式巻取り機２８を備えている。糸巻き式巻取り機２８は回転式上蓋５の先端付近に取付けられ、ローラー２９とベルトを介して回転するフライホイール３０に取着され、ペーパー１２は床に落下することなく糸巻式巻取り機２８に巻き取られる。

１ トイレットペーパー
２ ローラー
３ 引出しローラー
４ 押えローラー
５ 回転式上蓋
６ 回転開閉軸受け
７ 引出しプーリー
８ 回転プーリー
９ ベルト
10 駆動プーリー
11 減速ギヤモーター
12 ペーパー
13 開閉スプリング
14 上蓋開閉レバー
15 開閉フック
16 カッター
17 フック留め
18 モーター駆動スイッチ
19 中ギヤ
20 ペーパーカッター
21 カッターガード
22 カムシャフト
23 ダブル減速ギヤモーター
24 ギヤ
25 中押えローラー
26 スライド板
27 カッター駆動スイッチ
28 糸巻式巻取り機
29 ローラー
30 フライホイール
31 アーム

Claims (6)

1. ロール巻きしたトイレットペーパーをセットし、モーター駆動にて巻き戻してペーパーを引き出すことが出来るトイレットペーパーのホルダーにおいて、所定の間隔をおいて平行に配置したローラーと補助ローラーにて上記ロール巻きされたトイレットペーパーを載置することが出来る支持部を有し、支持部に載置されたトイレットペーパーをカバーするための回転式上蓋を備え、該回転式上蓋は上記開く方向にバネ力を付勢した回転開閉軸受けに軸支され、また回転式上蓋を閉じた状態にロックする為にフック留めに係合する開閉フックを有す上蓋開閉レバーを有し、回転式上蓋の先端には巻き戻されて延びたペーパーを切断する為のカッターを取付け、該カッター付近には上記ローラーと所定の間隔をおいて引出しローラーを設け、該引出しローラーには回転式上蓋の先端に軸支されて巻き戻されて延びるペーパーを挟み込むことが出来る押えローラーを圧接可能に備え、上記支持部のローラー及び引出しローラーはモーターにて回転駆動することが出来ることを特徴とするトイレットペーパーのホルダー。
2. ロール巻きしたトイレットペーパーをセットし、モーター駆動にて巻き戻してペーパーを引き出すことが出来るトイレットペーパーのホルダーにおいて、所定の間隔をおいて平行に配置したローラーと補助ローラーにて上記ロール巻きされたトイレットペーパーを載置することが出来る支持部を有し、支持部に載置されたトイレットペーパーをカバーするための回転式上蓋を備え、該回転式上蓋は上記開く方向にバネ力を付勢した回転開閉軸受けに軸支され、また回転式上蓋を閉じた状態にロックする為にフック留めに係合する開閉フックを有す上蓋開閉レバーを有し、回転式上蓋の先端には巻き戻されて延びたペーパーを切断する為のカッターを取付け、該カッター付近には上記ローラーと所定の間隔をおいて引出しローラーを設け、該引出しローラーには回転式上蓋の先端に軸支されて巻き戻されて延びるペーパーを挟み込むことが出来る押えローラーを圧接可能に備え、上記支持部のローラー及び引出しローラーはモーターにて回転駆動することが出来、上記支持部を構成する一方のローラーと回転式上蓋付近の引出しローラーとの間には中ローラーを配置し、中ローラーの上方には互いに接して回転する中押えローラーを回転式上蓋の先端部から延びるアームに軸支し、引出しローラーと中ローラーの間には上下動するペーパーカッターを取付け、該ぺーカーカッターを上下動させる手段としてモーターにて回動するカムシャフトを下側に設けたことを特徴とするトイレットペーパーのホルダー。
3. 上記ペーパーカッターの刃先は、上昇に伴ってペーパーに一部づつ切り込むことが出来るように山形又は一方を高くして斜めに傾斜した請求項２記載のトイレットペーパーのホルダー。
4. 引き出されて延びるペーパーを巻き取る為に、フライホイールと共に回転する糸巻式巻取り機を取付けた請求項２、又は請求項３記載のトイレットペーパーのホルダー。
5. モーターを駆動するスイッチをホルダー上面に取付けた請求項１、請求項２、請求項３、又は請求項４記載のトイレットペーパーのホルダー。
6. ペーパーカッターが上昇する為のモーターを駆動するスイッチをホルダー上面に設けた請求項２、請求項３、請求項４、又は請求項５記載のトイレットペーパーのホルダー。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

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