JP2021012907A - 発光素子実装用の基板及び車両用灯具 - Google Patents

発光素子実装用の基板及び車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP2021012907A
JP2021012907A JP2019125139A JP2019125139A JP2021012907A JP 2021012907 A JP2021012907 A JP 2021012907A JP 2019125139 A JP2019125139 A JP 2019125139A JP 2019125139 A JP2019125139 A JP 2019125139A JP 2021012907 A JP2021012907 A JP 2021012907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
hole
holes
stress
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019125139A
Other languages
English (en)
Inventor
生田 龍治郎
Ryujiro Ikuta
龍治郎 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2019125139A priority Critical patent/JP2021012907A/ja
Publication of JP2021012907A publication Critical patent/JP2021012907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fastening Of Light Sources Or Lamp Holders (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】 応力による意図しない変形またはクラックを抑制することができる発光素子実装用の基板及び車両用灯具を提供すること。【解決手段】 発光素子実装用の基板40は、互いに離れて配置される複数の貫通孔43を有する基板本体41と、貫通孔43それぞれの内部に配置され、熱を伝導する熱伝導部材45とを備える。基板40は、互いに隣り合う一方の貫通孔43と他方の貫通孔43との間に配置され、熱伝導部材45によって基板本体41にかかる応力を緩衝する応力緩衝部47をさらに備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、発光素子実装用の基板及び車両用灯具に関する。
例えば特許文献1は、放熱構造を備え、発熱源となるLED素子が実装されるLED用の銅インレイ基板を開示している。この基板は、LED素子の直下に配置される貫通孔を有する板状の基板本体と、貫通孔に圧入され、LED素子に熱的に接続される銅ピンとを備える。この基板は、LED素子から発生する熱を、銅ピンを通じて基板本体の背面に逃がしている。
特開2018−22758号公報
車両用灯具の前照灯に用いられる複数の発光素子から出射される複数の照明光によって1つの配光パターンが形成される場合、特許文献1に開示される基板において、発光素子が1枚の基板に列状に実装され、互いに隣り合う発光素子が互いに近づいて密に配置されることがある。この配置に伴い、貫通孔同士の間隔が狭くなる。この状態の基板では、例えば、貫通孔への熱伝導部材の圧入、または貫通孔内に配置される熱伝導部材の熱膨張等によって、応力が基板の平面方向において熱伝導部材から基板にかかることがある。このとき一部の応力は、貫通孔それぞれの内部に配置された熱伝導部材それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔の間に向かってかかることがある。これにより、当該基板は、互いに隣り合う2つの貫通孔において、撓み、歪みまたは反りといった意図しない変形、またはクラックを起こすことがある。意図しない変形またはクラックが発生すると、発光素子から出射される照明光の配光が例えば設計時に想定した配光に対してずれてしまい、基板及び車両用灯具の配光性能は設計時に想定した配光性能に対してずれてしまう懸念がある。
そこで、本発明は、応力による意図しない変形またはクラックを抑制することができる発光素子実装用の基板及び車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の発光素子実装用の基板は、互いに離れて配置される複数の貫通孔を有する基板本体と、前記貫通孔それぞれの内部に配置され、熱を伝導する熱伝導部材と、互いに隣り合う一方の前記貫通孔と他方の前記貫通孔との間に配置され、前記熱伝導部材によって前記基板本体にかかる応力を緩衝する応力緩衝部と、を備えることを特徴とする。
このような基板では、例えば、貫通孔への熱伝導部材の配置、または熱伝導部材の熱膨張等によって、応力が基板の平面方向において熱伝導部材から基板にかかることがある。このとき一部の応力は、互いに隣り合う2つの貫通孔それぞれの内部に配置された2つの熱伝導部材それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔の間に向かってかかることがある。本発明では、応力緩衝部は、互いに隣り合う2つの貫通孔の間に配置されており、この互いに隣り合う2つの貫通孔の間にかかる応力を緩衝し得る。従って、この基板によれば、応力による基板の意図しない変形またはクラックを抑制することができる。
また、前記基板本体は、前記基板本体を平面視する場合に、一方の前記貫通孔の外周縁と他方の前記貫通孔の外周縁とに接する共通外接線に垂直で一方の前記貫通孔の外周縁に接する一対の第1直線の間に配置され、前記共通外接線を基準として一方の前記貫通孔とは反対側に配置される電気的な第1の接続端子と、前記共通外接線に垂直で一方の前記貫通孔に隣り合う他方の前記貫通孔の外周縁に接する一対の第2直線の間に配置され、前記共通外接線を基準として他方の前記貫通孔とは反対側に配置される電気的な第2の接続端子とを有し、前記応力緩衝部は、前記共通外接線と、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子と結ぶ第3直線との間まで延在されることが好ましい。
互いに隣り合う2つの貫通孔が互いに近くに配置されればされるほど、2つの熱伝導部材それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔の間にかかる応力は強くなる傾向にある。応力緩衝部は、互いに隣り合う2つの貫通孔の間から共通外接線を超えて延在されていると、共通外接線を超えない場合に比べて、長くなる。このため応力緩衝部は隣り合う2つの貫通孔の間にかかる応力を緩衝し得る。従って、この基板によれば、応力による基板の意図しない変形またはクラックをより抑制することができる。また第1,2の接続端子それぞれは、半田などによって発光素子に電気的に接続される。応力緩衝部が第3直線に届かず第3直線と共通外接線との間まで延在されるため、応力緩衝部は応力緩衝部から接続端子への応力の波及を抑制し得る。従って、この基板によれば、接続端子への応力の波及による電気的な接続に対する不具合の発生を抑制することができる。
また、前記応力緩衝部は、互いに異なる方向に延在される複数の延在部を有し、前記延在部それぞれと前記貫通孔との間の最短距離は、互いに同一であることが好ましい。
この場合、応力緩衝部における応力集中が抑制され得る。従って、この基板によれば、応力集中による応力緩衝部の破断を抑制することができる。
また、前記応力緩衝部は、スリットまたは溝から成ることが好ましい。
この場合、応力緩衝部は、応力が基板本体から逃げる逃げ部として構成され得る。また応力緩衝部がスリットである場合、基板本体にスリットを貫通させるだけでよいため、スリットのための基板本体の加工の手間を簡略にし得る。また応力緩衝部が溝である場合、基板本体を貫通させる必要がなく、応力緩衝部がスリットである場合と比べて基板の強度を向上し得る。
また、前記溝の断面の底面の形状は、円弧状であることが好ましい。
この場合、溝における応力集中が避けられ得る。従って、この基板によれば、応力集中による底面におけるクラックを抑制することができる。
また、前記貫通孔は、前記基板本体に実装される発光素子の直下に配置され、前記熱伝導部材は、前記貫通孔に圧入される金属から成ることが好ましい。
この場合、熱伝導部材は、熱伝導部材の直上に配置される発光素子から発生した熱を、基板本体の背面に逃がし得る。従って、基板は、熱による劣化を抑制されるため、設計時に想定した発光素子の性能に対するずれを抑制することができる。
また、前記応力緩衝部は、3つ以上の前記貫通孔のなかで互いに隣り合う2つの前記貫通孔の全ての組み合わせにおける2つの前記貫通孔の間に配置されることが好ましい。
この場合、互いに隣り合う貫通孔が配置されているのであれば、2つの貫通孔の間にかかる応力を緩衝することができる。
また、本発明の車両用灯具は、上記のいずれか1つに記載の基板と、前記貫通孔を覆うように前記基板本体の正面に実装され、前記基板本体に電気的に接続され、前記熱伝導部材に熱的に接続される発光素子と、前記基板本体の背面に配置され、前記熱伝導部材に熱的に接続されるヒートシンクとを備えることを特徴とする。
この車両用灯具では、応力緩衝部は、互いに隣り合う2つの貫通孔の間にかかる応力を緩衝し得るため、応力による基板の意図しない変形またはクラックを抑制することができる。従ってこの車両用灯具によれば、車両用灯具の設計時に想定した配光に対するずれを抑制することができ、基板及び車両用灯具は設計時に想定した配光性能に対するずれを抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、応力による意図しない変形またはクラックを抑制することができる発光素子実装用の基板及び車両用灯具を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における車両用灯具の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1の車両用灯具における発光素子実装用の基板の概略的な平面図である。 図3は、図2に示すA−A線における基板の断面図である。 図4は、図2に示すB−B線における基板に配置された応力緩衝部であるスリットの断面図である。 図5Aは、応力緩衝部である円弧状の溝の断面図である。 図5Bは、応力緩衝部であるV字形状の溝の断面図である。 図5Cは、応力緩衝部である凹形状の溝の断面図である。 図6は、第2実施形態における基板の概略的な平面図である。 図7は、第3実施形態における基板の概略的な平面図である。 図8は、応力緩衝部の延在部の配置の一例を示す図である。 図9は、応力緩衝部の延在部の配置の一例を示す図である。 図10は、応力緩衝部の延在部の配置の一例を示す図である。
以下、本発明に係る発光素子実装用の基板の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができる。また本発明は、以下に例示する各実施形態における構成要素を適宜組み合わせてもよい。なお、理解の容易のため、それぞれの図において一部が誇張して記載される場合等がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明にかかる車両用灯具1の構成を概略的に示す図であり、車両用灯具1の水平方向における断面図である。車両用灯具1は、例えば、自動車の前照灯として用いられる。前照灯は自動車の前方の左右方向のそれぞれに備えられ、左右の前照灯は左右方向に概ね対称の構成とされる。本実施形態の車両用灯具1は、一方の前照灯として説明する。また、本実施形態の車両用灯具1は、光源ユニット30から出射される照明光を、投影レンズ53を介して直接前方に出射する直射型の灯具である。
車両用灯具1は、筐体10と、灯具ユニット20とを備える。
筐体10は、筒状のハウジング11と、フロントカバー12と、バックカバー13とを備える。ハウジング11の前方には開口が配置されており、当該開口を塞ぐようにフロントカバー12がハウジング11に固定されている。また、ハウジング11の後方には前方の開口よりも小さな開口が配置されており、当該開口を塞ぐようにバックカバー13がハウジング11に固定されている。
ハウジング11とフロントカバー12とバックカバー13とによって、密閉された空間としての灯室14が形成される。灯室14には、灯具ユニット20が収容される。バックカバー13は、ハウジング11の後方の開口を通じての灯具ユニット20の交換のために、バックカバー13に対して開閉可能または着脱可能となっている。
フロントカバー12は透光性を有する材料で構成されており、灯具ユニット20から出射される照明光はフロントカバー12を透過する。ハウジング11とバックカバー13とは、例えば、樹脂で構成される。
灯具ユニット20は、光源ユニット30と、リフレクタ51と、投影レンズ53と、ヒートシンク60と、冷却ファン70とを備えており、不図示の構成により筐体10に固定されている。
光源ユニット30は、複数の発光素子31と、発光素子31が実装される発光素子実装用の基板40とを有している。
本実施形態では、例えば、3つの発光素子31が基板40上に1列に並んで配置されている。例えば、発光素子31は、白色の光を照明光として出射する。発光素子31の出射面は、概ね長方形であり、投影レンズ53に対向している。発光素子31は、照明光の出射によって発熱源となりうる。1つの発光素子31は、例えば、表面実装型のLEDを有している。例えば、LEDは、1024個配置されており、格子状に配置されている。
基板40は、発光素子31のための配線基板である。基板40は、発光素子31の制御によって発熱源となりうる。基板40の構成については、下記に詳細に説明する。
リフレクタ51は、例えば、回転楕円曲面に基づいた形状であり、複数の発光素子31を囲うように配置されている。リフレクタ51は、発光素子31と対向する面に曲面状の反射面を有している。発光素子31から出射される照明光の少なくとも一部は、反射面によって投影レンズ53側へ反射される。
投影レンズ53は、例えば、非球面平凸レンズである。投影レンズ53は、発光素子31の前方に配置されている。投影レンズ53は、発光素子31からの照明光が入射する側の面である平面上の入射面と、照明光が出射する側の面であり、当該照明光の出射方向に膨らむ凸面状の出射面とを有する。
ヒートシンク60は、発光素子31から出射される照明光の出射方向に直交する直交方向に延在されるアルミニウム等の金属製のベース板61と、当該ベース板61の背面に配置され、ベース板61と一体である複数の放熱フィン63とを有する。
ベース板61の正面には、基板40が配置されている。ベース板61は、基板40に熱的に接続されており、発光素子31及び基板40から発生する熱を放熱フィン63に伝導する。放熱フィン63は、照明光の出射方向に沿ってバックカバー13に向かって延在されている。放熱フィン63同士は、直交方向において互いに離れて配置されている。
冷却ファン70は、放熱フィン63と隙間を隔てて配置され、ヒートシンク60に固定されている。この冷却ファン70の回転による気流により、ヒートシンク60は冷却される。なお、冷却ファン70は、ヒートシンク60に固定される必要はない。冷却ファン70は、例えば、光源ユニット30を保持する図示しないブランケットに固定されてもよいし、ハウジング11の内面に固定されてもよい。
次に図2、図3及び図4を用いて、基板40の構成について詳細に説明する。図2は、基板40の概略的な平面図である。図2では、図示の明瞭化のために基板40に実装される発光素子31を二点鎖線で図示している。図3は、図2に示すA−A線における基板40の断面図である。図4は、図2に示すB−B線における基板40に配置された応力緩衝部47であるスリットの断面図である。
図2に示すように、基板40は、互いに離れて配置される複数の貫通孔43を有する基板本体41と、貫通孔43それぞれの内部に配置され、熱を伝導する熱伝導部材45と、互いに隣り合う一方の貫通孔43と他方の貫通孔43との間に配置され、熱伝導部材45によって基板本体41にかかる応力を緩衝する応力緩衝部47とを有する。
基板本体41は、例えば、ガラス繊維がエポキシ樹脂によって固められることで成形された板状の部材である。本実施形態では、図2に示すように基板本体41を平面視した際に、3つの貫通孔43が発光素子31の配列に倣って列状に並んで配置されている。例えば、貫通孔43の断面の形状は円形であり、貫通孔43それぞれの直径は互いに同一である。
基板本体41は、基板本体41の正面に2列に並んで配置され、基板本体41に配置される不図示の配線に電気的に接続される電気的な接続端子49を有している。例えば、列状の接続端子49の並び方向は、互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれの中心を結ぶ直線81が延びる方向に沿っている。また2列の接続端子49は、1つの貫通孔43を挟み込んで配置されている。2列の接続端子49は、図示しない半田によって1つの発光素子31に電気的に接続される。
図3に示すように、1つの発光素子31は、1つの貫通孔43と当該貫通孔43の内部に配置される熱伝導部材45との直上に配置され1つの貫通孔43と熱伝導部材45とを覆うように接続端子49を介して基板本体41に配置される不図示の配線に電気的に接続されている。発光素子31は、基板本体41に配置される不図示の配線を介して不図示の電源から電力を供給されて、照明光を出射する。発光素子31は照明光の出射によって熱を放出し、この熱は、基板本体41と熱伝導部材45とに伝導される。基板本体41は発光素子31への電力供給によって熱を放出し、この熱は、熱伝導部材45と基板本体41が配置されて基板本体41に熱的に接続されるベース板61とに伝導される。
熱伝導部材45は、発光素子31の直下及びベース板61の直上に配置されており、発光素子31と基板本体41とベース板61とに図示しないグリスなどを介して熱的に接続されている。熱伝導部材45は、発光素子31と基板本体41とから伝導された熱をベース板61に伝導する。
熱伝導部材45は、例えば円柱形状であり、円形の貫通孔43に圧入される。例えば、熱伝導部材45の断面形状は、円形であるが、三角形、四角形などでもよい。例えば、熱伝導部材45は銅などの金属から成り、基板40は銅の熱伝導部材45が圧入される銅インレイ基板である。熱伝導部材45は、金属に限定されず、セラミックでもよい。
ここで図2を用いて応力緩衝部47について説明する。応力緩衝部47は、例えば、直線81方向において互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれから等距離離れて配置されている。従って、一方の貫通孔43と他方の貫通孔43とは、応力緩衝部47を中心に対称に配置されている。応力緩衝部47の一部は、直線81上に配置されている。
例えば、応力緩衝部47は、直線81に対して直交する直交方向に沿って直線状に延在されている。以下に、応力緩衝部47の延在された一端の位置について、図2における3つの貫通孔43のなかから左側と中央とに配置される互いに隣り合う2つの貫通孔43を用いて説明する。
互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれの外周縁に接する接線を、共通外接線83と称する。本実施形態では、円形の貫通孔43それぞれの直径が同一であるため共通外接線83は直線81に平行であり、応力緩衝部47の中心軸は直線81と共通外接線83とに直交している。共通外接線83に垂直で一方の貫通孔43の外周縁に接する一対の直線を、第1直線85と称する。また共通外接線83に垂直で一方の貫通孔43に隣り合う他方の貫通孔43の外周縁に接する一対の直線を、第2直線87と称する。一対の第1直線85の間に配置され、共通外接線83を基準として一方の貫通孔43とは反対側に配置される接続端子49を、第1の接続端子と称する。一対の第2直線87の間に配置され、共通外接線83を基準として他方の貫通孔43とは反対側に配置され、第1の接続端子に隣り合う接続端子49を、第2の接続端子と称する。第1の接続端子と第2の接続端子とを結ぶ直線を、第3直線89と称する。例えば、第3直線89は、第1の接続端子の中で最も共通外接線83に近い部分と、第2の接続端子の中で最も共通外接線83に近い部分とを結ぶ直線である。第3直線89は、共通外接線83に平行である。応力緩衝部47は、直線81に直交する直交方向において共通外接線83を超えており、貫通孔43の外周縁よりも外側に突出している。また応力緩衝部47は、第3直線89まで到達せず、共通外接線83と第3直線89との間まで延在されている。ここでは、応力緩衝部47の一端の位置について説明したが、応力緩衝部47の他端の位置も同様である。このような応力緩衝部47は、貫通孔43の直径よりも長くなっている。
次に、応力緩衝部47の構成について説明する。応力緩衝部47は、2つの熱伝導部材45それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔43の間に向かってかかる応力が基板40から逃げる逃げ部として構成される。図4に示すように、例えば、応力緩衝部47は、基板本体41の厚み方向において基板本体41を貫通するスリットから成る。図5Aと図5Bと図5Cとに示すように、応力緩衝部47は、溝から成ってもよい。図5Aに示すように、溝の断面の底面の形状は、円弧状である。なお溝の断面の形状は、図5Bに示すV字形状でもよいし、図5Cに示す凹形状でもよい。
次に、応力緩衝部47による基板40にかかる応力の緩衝について説明する。
例えば、貫通孔43への熱伝導部材45の圧入、または発光素子31及び基板本体41からベース板61への熱伝導時に起こる熱伝導部材45の熱膨張等によって、応力が基板本体41の平面方向において熱伝導部材45から基板40にかかることがある。このとき一部の応力は、互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれの内部に配置された2つの熱伝導部材45それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔43の間に向かってかかることがある。これにより、当該基板40は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間において、撓み、歪みまたは反りといった意図しない変形を起こすことに、またクラックを起こすことに繋がる。本実施形態では、応力緩衝部47は互いに隣り合う2つの貫通孔43の間に配置されるため、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力は、逃げ部としての応力緩衝部47に吸収され、応力緩衝部47によって緩衝される。従って、基板40は、2つの貫通孔43の間において、応力による、撓み、意図しない変形またはクラックを抑制される。
また互いに隣り合う2つの貫通孔43が互いに近くに配置されればされるほど、2つの熱伝導部材それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔の間にかかる応力は強くなる傾向にある。応力緩衝部47は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間から共通外接線83を超えて延在されているため、共通外接線83を超えない場合に比べて、長くなる。このため応力緩衝部47は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力を緩衝する。また応力緩衝部47は、第3直線89に届かず第3直線89と共通外接線83との間まで延在される。このため、応力緩衝部47は、応力緩衝部47から接続端子49への応力の波及を抑制する。従って、この基板40によれば、接続端子49への応力の波及による電気的な接続に対する不具合の発生が抑制される。
また互いに隣り合う貫通孔43それぞれの直径は互いに同一であるため、一方の貫通孔43における熱伝導部材45から応力緩衝部47に向かう応力の大きさは他方の貫通孔43における熱伝導部材45から応力緩衝部47に向かう応力の大きさと同じとなる。本実施形態では、応力緩衝部47は互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれから等距離離れて配置された状態で、互いに向かい合う2つの応力は同じ大きさで応力緩衝部47にかかる。従って、応力緩衝部47にかかる応力のばらつきが抑制され、応力のばらつきによる応力緩衝部47の局所的な破断が抑制される。
次に、車両用灯具1からの照明光の出射と、発光素子31及び基板40の冷却とについて説明する。
発光素子31は、不図示の電源から基板本体41と接続端子49とを介して電力を供給されて、照明光を出射する。照明光の一部は投影レンズ53に直接進行し、照明光の残りの一部はリフレクタ51の反射面によって反射され投影レンズ53に進行する。照明光は、投影レンズ53を透過し、対象物を照明する。上記したように基板40は意図しない変形またはクラックを抑制されるため、対象物を照明する照明光の配光は例えば設計時に想定して配光に対してずれを抑制される。従って、基板40及び車両用灯具1は、設計時に想定した配光性能に対するずれを抑制する。また、上記したように、電気的な接続に対する不具合の発生が抑制されるため、基板40及び車両用灯具1は、設計時に想定した配光性能に対するずれを抑制する。
発熱源である発光素子31及び基板40は、駆動によって熱を放出する。熱は、基板40及び熱伝導部材45を通じてベース板61に伝導され、さらにベース板61から放熱フィン63に伝導される。熱は、冷却ファン70の回転による気流により、放出され、ヒートシンク60と発光素子31と基板40とは冷却される。上記したように基板40は意図しない変形またはクラックを抑制されるため、例えば設計時に想定した熱量が発光素子31及び基板40から放熱フィン63に伝導され、発光素子31及び基板40は熱による劣化を抑制される。従って、基板40及び車両用灯具1は設計時に想定した配光性能に対するずれを抑制する。
以上のように、本実施形態の発光素子実装用の基板40は、互いに離れて配置される複数の貫通孔43を有する基板本体41と、貫通孔43それぞれの内部に配置され、熱を伝導する熱伝導部材45と、互いに隣り合う一方の貫通孔43と他方の貫通孔43との間に配置され、熱伝導部材45によって基板本体41にかかる応力を緩衝する応力緩衝部47と、を備える。
このような基板40では、例えば、貫通孔43への熱伝導部材45の配置、または熱伝導部材45の熱膨張等によって、応力が基板40の平面方向において熱伝導部材45から基板40にかかることがある。このとき一部の応力は、互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれの内部に配置された2つの熱伝導部材45それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔43の間に向かってかかる。本実施形態では、応力緩衝部47は、隣り合う2つの貫通孔43の間に配置されており、この互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力を緩衝し得る。従って、この基板40によれば、応力による基板40の意図しない変形またはクラックを抑制することができる。
また、本実施形態では、基板本体41は、基板本体41を平面視する場合に、一方の貫通孔43の外周縁と他方の貫通孔43の外周縁とに接する共通外接線83に垂直で一方の貫通孔43の外周縁に接する一対の第1直線85の間に配置され、共通外接線83を基準として一方の貫通孔43とは反対側に配置される電気的な第1の接続端子と、共通外接線83に垂直で一方の貫通孔43に隣り合う他方の貫通孔43の外周縁に接する一対の第2直線87の間に配置され、共通外接線83を基準として他方の貫通孔43とは反対側に配置される電気的な第2の接続端子とを有し、応力緩衝部47は、共通外接線83と、第1の接続端子と第2の接続端子と結ぶ第3直線89との間まで延在される。
互いに隣り合う2つの貫通孔43が互いに近くに配置されればされるほど、2つの熱伝導部材45それぞれから互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力は強くなる傾向にある。応力緩衝部47は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間から共通外接線83を超えて延在されていると、共通外接線83を超えない場合に比べて、長くなる。このため応力緩衝部は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力を緩衝し得る。従って、この基板40によれば、応力による基板40の意図しない変形またはクラックをより抑制することができる。また応力緩衝部47が第3直線89に届かず第3直線89と共通外接線83との間まで延在されるため、応力緩衝部47は応力緩衝部47から接続端子49への応力の波及を抑制し得る。従って、この基板40によれば、接続端子49への応力の波及による電気的な接続に対する不具合の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、応力緩衝部47は、スリットまたは溝から成る。この場合、応力緩衝部47は、応力が基板本体41から逃げる逃げ部として構成され得る。従って、簡単な構成で応力による基板40の意図しない変形またはクラックをより抑制することができる。また応力緩衝部47がスリットである場合、基板本体41にスリットを貫通させるだけでよいため、スリットのための基板本体41の加工の手間を簡略にすることができる。また応力緩衝部47が溝である場合、基板本体41を貫通させる必要がなく、応力緩衝部47がスリットである場合と比べて基板40の強度を向上することができる。
また、本実施形態では、溝の横断面の底面の形状は、円弧状である。この場合、溝における応力集中が避けられ得る。従って、この基板40によれば、応力集中による応力緩衝部47におけるクラックを抑制することができる。
また、本実施形態では、貫通孔43は、基板本体41に実装される発光素子31の直下に配置され、熱伝導部材45は、貫通孔43に圧入される金属から成る。この場合、熱伝導部材45は、熱伝導部材45の直上に配置される発光素子31から発生した熱を、基板本体41の背面に逃がし得る。従って、基板40は、熱による劣化を抑制されるため、設計時に想定した発光素子31の性能に対するずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、車両用灯具1は、上記のいずれか1つに記載の基板40と、基板本体41の正面において貫通孔43を覆うように実装され、基板本体41に電気的に接続され、熱伝導部材45に熱的に接続される発光素子31と、基板本体41の背面に配置され、熱伝導部材45に熱的に接続されるヒートシンクとを備える。
この車両用灯具では、応力緩衝部47は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間にかかる応力を緩衝し得るため、応力による基板40の意図しない変形またはクラックを抑制することができる。従ってこの車両用灯具1によれば、車両用灯具1の設計時に想定した配光に対するずれを抑制することができ、基板40及び車両用灯具1は設計時に想定した配光性能に対するずれを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図6を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図6は、本実施形態にかかる基板40の平面図である。図6では、図示の明瞭化のために発光素子31の図示を二点鎖線で図示している。本実施形態では、応力緩衝部47の構成と配置とが第1実施形態のそれとは異なる。
本実施形態の応力緩衝部47は、互いに異なる方向に延在される複数の延在部47a,47b,47c,47d,47eを有している。延在部47aは、第1実施形態の応力緩衝部47に相当し、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間に配置され、直線81方向において互いに隣り合う2つの貫通孔43それぞれから等距離離れて配置され、直線81に直交する直交方向に沿って直線状に配置されている。
基板本体41を平面視した際に、延在部47b,47cは、V字形状を構成し、V字の底において延在部47aの一端に連続している。延在部47bは延在部47aに対して一方の貫通孔43に向かって傾斜しており、延在部47cは延在部47aに対して一方の貫通孔43に隣り合う他方の貫通孔43に向かって傾斜している。延在部47cは、延在部47aを中心に延在部47cに対して対称に配置されている。延在部47b,47cは、直線状に配置されている。延在部47bは、延在部47aと同様に、スリットまたは溝から成る。
また、延在部47d,47eは、延在部47b,47cと同様の構成を有しており、V字の底において延在部47aの他端に連続している。延在部47d,47eは、延在部47aを中心に延在部47b,47c対して対称に配置されている。
ここで、延在部47a,47b,47c,47d,47eと貫通孔43との位置関係について、図6における3つの貫通孔43のなかから左側と中央とに配置される互いに隣り合う2つの貫通孔43と、この2つの間に配置された延在部47a,47b,47c,47d,47eとを用いて説明する。
延在部47a,47b,47dそれぞれと、延在部47a,47b,47dに隣り合う左側の一方の貫通孔43との最短距離は、同一である。また延在部47a,47c,47eそれぞれと、延在部47a,47c,47eに隣り合い一方の貫通孔43の隣り合う他方の貫通孔43との最短距離は、同一である。最短距離とは、延在部47a,47b,47c,47d,47eそれぞれの外周縁と貫通孔43の外周縁との間の距離を示す。最短距離が同一であると、応力は貫通孔43から最短距離離れた延在部47a,47b,47c,47d,47eのある部分それぞれに同じ大きさでかかり、応力緩衝部47における応力集中が抑制される。従って、この基板40によれば、応力集中による応力緩衝部47の破断を抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図7は、本実施形態にかかる基板40の平面図である。図7では、図示の明瞭化のために発光素子31の図示を二点鎖線で図示している。本実施形態では、貫通孔43と接続端子49との配置と、この配置に伴う応力緩衝部47の配置及び構成とが第1実施形態のそれと異なる。
本実施形態では、同じ構成を有する4つの貫通孔が配置されており、便宜上、図7の左右に配置されている2つの貫通孔を貫通孔43と称し、図7の上下に配置されている2つの貫通孔を貫通孔43aと称する。
貫通孔43の配列と接続端子49の配列とは、第2実施形態のそれと同一である。
貫通孔43aそれぞれには、熱伝導部材45が圧入されている。2つの貫通孔43aは、直線81に直交する直交方向に沿って列状に配置されている。一方の貫通孔43aは応力緩衝部47の延在部47aの延長線上において延在部47aの一端側に配置され、他方の貫通孔43aは応力緩衝部47の延在部47aの延長線上において延在部47aの他端側に配置されている。貫通孔43aに対して、貫通孔43aを覆う発光素子31のための接続端子49は直線81に直交する直交方向に沿って配置されている。
本実施形態では、直線状の延在部47b,47dが配置されており、延在部47c,47eは省略されている。延在部47bは、直線81に平行に配置されており、延在部47aの一端に連続している。また延在部47dは、直線81に平行に配置されており、延在部47aの他端に連続している。延在部47dは、延在部47aを中心に、延在部47bに対称に配置されている。
応力緩衝部47の延在部47b,47dの延在された一端の位置については、第1実施形態の応力緩衝部47の一端と共通外接線83と第3直線89との関係と同様であり、以下に説明する。
互いに隣り合う2つの貫通孔43aそれぞれの外周縁に接する接線を、共通外接線83aと称する。本実施形態では、円形の貫通孔43aそれぞれの直径が同一であるため、共通外接線83aは、互いに隣り合う2つの貫通孔43aそれぞれの中心を結ぶ直線81aに平行であり、延在部47b,47dは直線81aと共通外接線83aとに直交している。共通外接線83aに垂直で一方の貫通孔43aの外周縁に接する一対の直線を、第1直線85aと称する。また共通外接線83aに垂直で一方の貫通孔43aに隣り合う他方の貫通孔43aの外周縁に接する一対の直線を、第2直線87aと称する。一対の第1直線85aの間に配置され、共通外接線83aを基準として一方の貫通孔43aとは反対側に配置される接続端子49を、第1の接続端子と称する。一対の第2直線87aの間に配置され、共通外接線83aを基準として他方の貫通孔43aとは反対側に配置される接続端子49を、第2の接続端子と称する。第1の接続端子と第2の接続端子とを結ぶ直線を、第3直線89aと称する。例えば、第3直線89aは、第1の接続端子の中で最も共通外接線83aに近い部分と、第2の接続端子の中で最も共通外接線83aに近い部分とを結ぶ直線である。第3直線89aは、共通外接線83aに平行である。延在部47b,47dの一端は、共通外接線83aを超えて、共通外接線83aと第3直線89aの間まで延在されている。ここでは、延在部47b,47dの一端の位置について説明したが、延在部47b,47dの他端の位置も同様である。このような延在部47b,47dは、貫通孔43aの直径よりも長くなっている。
上記したように延在されている延在部47bは、互いに隣り合う2つの貫通孔43,43aの間に配置されている。詳細に説明すると、延在部47bは、一方の貫通孔43aと、一方の貫通孔43aに隣り合う貫通孔43を覆う発光素子31のための接続端子49との間に配置されている。
また延在部47dは、互いに隣り合う2つの貫通孔43,43aの間に配置されている。詳細に説明すると、延在部47dは、他方の貫通孔43aと、他方の貫通孔43aに隣り合う貫通孔43を覆う発光素子31のための接続端子49との間に配置されている。
本実施形態では、4つの貫通孔において、貫通孔43同士と、貫通孔43と貫通孔43aと、貫通孔43a同士とが隣り合って配置されている。延在部47a,47b,47dを備える応力緩衝部47は、3つ以上の貫通孔43,43aのなかで互いに隣り合う2つの貫通孔の全ての組み合わせにおける2つの貫通孔の間に配置される。
この場合、互いに隣り合う貫通孔が配置されているのであれば、2つの貫通孔の間、つまり2つの貫通孔43の間と、貫通孔43と貫通孔43aとの間と、2つの貫通孔43aの間とにかかる応力を緩衝することができる。
以上、本発明について、上記各実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
例えば、発光素子31には、LDが用いられてもよい。または発光素子31には、所定の波長のレーザ光を出射する複数のレーザ光源が用いられてもよい。例えば、第1のレーザ光源はパワーのピーク波長が例えば638nmの赤色のレーザ光を出射し、第2のレーザ光源はパワーのピーク波長が例えば515nmの緑色のレーザ光を出射し、第3のレーザ光源はパワーのピーク波長が例えば445nmの青色のレーザ光を出射する。
熱伝導部材45が貫通孔43の内部に配置されれば、貫通孔43の形状と熱伝導部材45の形状とは特に限定はされなくてもよい。また熱伝導部材45の直径が貫通孔43の直径よりも小さく、熱伝導部材45は圧入ではなく半田などの固定部材で貫通孔43に固定されてもよい。この場合、熱伝導部材45は、固定部材も熱伝導部材45として含み得る。
基板40は、直射型の車両用灯具1に搭載される必要はなく、例えば、照明光を投影レンズ53に向けて反射するリフレクタを備えるパラボラ型の車両用灯具に搭載されてもよい。車両用灯具1は、車両用前照灯に限定されず、例えば、車両の外部に文字や図形等を表示する描画ランプとされてもよい。
第1実施形態では、発光素子31と貫通孔43とは、基板本体41上に1列に並んで配置されている必要はなく、2列に並んで配置されてもよいし、格子状に配置されてもよい。
第1実施形態では、基板本体41を平面視した際に、応力緩衝部47の形状は、特に限定される必要はなく、例えば、円形または六角形などの等方形状でもよいし、楕円形、長方形、矩形、菱形など異方性を有する形状でもよいし、4隅が円弧状の長方形形状でもよい。
第1実施形態では、応力緩衝部47は、一方の貫通孔43よりも他方の貫通孔43の近くに配置されていてもよい。応力緩衝部47の少なくとも一部は、直線81上に配置されていてもよい。応力緩衝部47は、直線81上から共通外接線83に向かって延在し、共通外接線83と結ぶ第3直線89との間まで延在するとよい。互いに隣り合う2つの貫通孔43の形状または大きさが互いに異なる場合、応力緩衝部47の少なくとも一部は、互いに隣り合う2つの貫通孔43の間において、一方の貫通孔の外周縁と他方の貫通孔の外周縁との間の距離が最も短い部分に配置されていればよい。応力緩衝部47は、最も短い部分から共通外接線83に向かって延在し、共通外接線83と結ぶ第3直線89との間まで延在するとよい。
第1実施形態では、1つの応力緩衝部47が配置されているが、複数の応力緩衝部が、互いに平行に配置されていてもよいし、1列に配置されていてもよい。また複数の応力緩衝部は、例えば2列に互い違いに配置されていてもよい。応力緩衝部47は、同一直線上に配置され複数の孔から構成されてもよい。応力緩衝部47は、直線81に対して斜行して配置されてもよい。
第2実施形態では、延在部47a,47b,47c,47d,47eは、直線状であるがこれに限定される必要はなく、貫通孔43の外周縁に平行な形状、例えば、円弧状であってもよい。
図8に示すように、第3実施形態の直線状の延在部47b,47dは、延在部47aと別体であってもよい。図9に示すように、第3実施形態の延在部47b,47dは、V字形状であってもよい。図10に示すように、図9に示すV字形状の延在部47b,47dは、延在部47aと別体であってもよい。
本発明によれば、応力による意図しない変形またはクラックを抑制することができる基板及び車両用灯具が提供され、自動車等の分野において利用可能である。
1・・・車両用灯具
31・・・発光素子
40・・・基板
41・・・基板本体
43・・・貫通孔
45・・・熱伝導部材
47・・・応力緩衝部

Claims (8)

  1. 互いに離れて配置される複数の貫通孔を有する基板本体と、
    前記貫通孔それぞれの内部に配置され、熱を伝導する熱伝導部材と、
    互いに隣り合う一方の前記貫通孔と他方の前記貫通孔との間に配置され、前記熱伝導部材によって前記基板本体にかかる応力を緩衝する応力緩衝部と、
    を備えることを特徴とする発光素子実装用の基板。
  2. 前記基板本体は、前記基板本体を平面視する場合に、
    一方の前記貫通孔の外周縁と他方の前記貫通孔の外周縁とに接する共通外接線に垂直で一方の前記貫通孔の外周縁に接する一対の第1直線の間に配置され、前記共通外接線を基準として一方の前記貫通孔とは反対側に配置される電気的な第1の接続端子と、
    前記共通外接線に垂直で一方の前記貫通孔に隣り合う他方の前記貫通孔の外周縁に接する一対の第2直線の間に配置され、前記共通外接線を基準として他方の前記貫通孔とは反対側に配置される電気的な第2の接続端子と、
    を有し、
    前記応力緩衝部は、前記共通外接線と、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子と結ぶ第3直線との間まで延在される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板。
  3. 前記応力緩衝部は、互いに異なる方向に延在される複数の延在部を有し、
    前記延在部それぞれと前記貫通孔との間の最短距離は、互いに同一である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基板。
  4. 前記応力緩衝部は、スリットまたは溝から成る、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板。
  5. 前記溝の断面の底面の形状は、円弧状である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の基板。
  6. 前記貫通孔は、前記基板本体に実装される発光素子の直下に配置され、前記熱伝導部材は、前記貫通孔に圧入される金属から成る、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板。
  7. 前記応力緩衝部は、3つ以上の前記貫通孔のなかで互いに隣り合う2つの前記貫通孔の全ての組み合わせにおける2つの前記貫通孔の間に配置される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の基板と、
    前記貫通孔を覆うように前記基板本体の正面に実装され、前記基板本体に電気的に接続され、前記熱伝導部材に熱的に接続される発光素子と、
    前記基板本体の背面に配置され、前記熱伝導部材に熱的に接続されるヒートシンクと、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
JP2019125139A 2019-07-04 2019-07-04 発光素子実装用の基板及び車両用灯具 Pending JP2021012907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019125139A JP2021012907A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 発光素子実装用の基板及び車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019125139A JP2021012907A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 発光素子実装用の基板及び車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021012907A true JP2021012907A (ja) 2021-02-04

Family

ID=74226730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019125139A Pending JP2021012907A (ja) 2019-07-04 2019-07-04 発光素子実装用の基板及び車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021012907A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023282238A1 (ja) 2021-07-07 2023-01-12 株式会社小糸製作所 車両用灯具

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031718A (ja) * 2001-07-11 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
JP2004288662A (ja) * 2003-01-28 2004-10-14 Kyocera Corp 配線基板
JP2013021085A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Panasonic Corp インターポーザ及びその製造方法、並びに半導体装置及びその製造方法
JP2013165117A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2015047031A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路構成体
JP2018107276A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 株式会社デンソー 電子装置
JP2019067788A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 日本シイエムケイ株式会社 プリント配線板用放熱金属片素材と当該放熱金属片素材を用いたプリント配線板の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003031718A (ja) * 2001-07-11 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置
JP2004288662A (ja) * 2003-01-28 2004-10-14 Kyocera Corp 配線基板
JP2013021085A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Panasonic Corp インターポーザ及びその製造方法、並びに半導体装置及びその製造方法
JP2013165117A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置
JP2015047031A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路構成体
JP2018107276A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 株式会社デンソー 電子装置
JP2019067788A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 日本シイエムケイ株式会社 プリント配線板用放熱金属片素材と当該放熱金属片素材を用いたプリント配線板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023282238A1 (ja) 2021-07-07 2023-01-12 株式会社小糸製作所 車両用灯具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8591081B2 (en) Light emitting device modularizing member and lamp unit
JP5035995B2 (ja) 光源モジュール及び車輌用灯具
JP4497073B2 (ja) 車両用灯具
US9964260B2 (en) LED lighting device with improved light distribution
JP2006004947A (ja) Led自動車ヘッドランプ
KR101533709B1 (ko) 차량용 led 램프 모듈
JP2018029059A (ja) 車両ヘッドライト用ダイオードランプ
JP6042873B2 (ja) 下位の熱散逸構造を具備するled照明装置
JP3163443U (ja) Led式照明装置
JP2005129354A (ja) Led照明装置
JP6586306B2 (ja) Led照明器具
JP2021012907A (ja) 発光素子実装用の基板及び車両用灯具
KR20190028731A (ko) 납땜에 의해서 부착된 smd형 led를 가진 자동차 헤드램프
JP6150106B2 (ja) 車両用灯具
KR101577999B1 (ko) 차량용 led 램프 모듈
US9857043B2 (en) LED H4 retrofit lamp unit
KR20120133056A (ko) 광반도체 기반 조명장치
JP2009245833A (ja) 車両用灯具
WO2023068153A1 (ja) 灯具及び車両用前照灯
EP4365486A1 (en) Vehicle lamp fitting
JP2018133164A (ja) 車両用灯具
KR20170028646A (ko) 하이빔 구현을 위한 차량용 램프
JP2016129172A (ja) 半導体発光素子バルブ及びこれを用いた照明装置
JP2017510964A (ja) Led照明装置
JP2021190374A (ja) 車輌用灯具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231031