JP2021012357A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユニットのコンピュータプログラムの書き換えを行う画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、本体から着脱可能な定着搬送ユニット350、定着搬送ユニット350を制御するシステムコントローラ151、定着搬送ユニット350とシステムコントローラ151とが接続されているか否かを検知する接続検知部166、定着搬送ユニッ350を本体から引き出すために開かれる前扉、及び前扉が開かれることを防止するロック状態と前扉が開放可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットを備える。システムコントローラ151は、ロックユニットがロック状態であり且つ定着搬送ユニット350とシステムコントローラ151とが接続されている場合に、定着搬送ユニット350のROM181に格納されているコンピュータプログラムの書き換えを行う。【選択図】図5
Description
本発明は、画像形成装置等の装置の本体に着脱可能なユニットへのコンピュータプログラムやデータの書き込み制御に関する。
画像形成装置は、複数のユニットを備え、各ユニットの動作を制御することでシートに画像を形成する。例えば画像形成装置は、シートを搬送するシート搬送部と、シートに画像を定着させる定着部とを備える。シート搬送部及び定着部は、画像形成装置の本体に対して着脱可能で且つ一体に構成される場合がある。シート搬送部と定着部とが一体に構成されたユニットを「定着搬送ユニット」という。定着搬送ユニットにより、ジャム処理等における作業性の向上及び操作性の向上が図られるとともに、ジャム処理のための画像形成装置内のスペースが不要となる。
画像形成装置は、各所に配置される負荷を制御するために、各ユニットに、負荷の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)を備える。定着搬送ユニットにも、当然に負荷を制御するCPUが搭載される。各ユニットのCPUは、所定のコンピュータプログラムを実行することで、対応するユニット(負荷)の動作を制御する。各ユニットのコンピュータプログラムは、本体側のCPUが実行するコンピュータプログラムや他のユニットのコンピュータプログラムとの間で、正常に動作する組み合わせがある。特許文献1には、各ユニットのコンピュータプログラムのバージョンの組み合わせを確認し、異常が発生する可能性のある組み合わせであるか否かを判断する画像形成装置が開示される。
定着搬送ユニットには、不揮発性メモリが設けられる。不揮発性メモリには、定着搬送ユニットの使用量等のデータが保存される。不揮発性メモリは、書き込み回数に制限があり、書き込み処理にオーバーヘッドがかかる。そのために、定着搬送ユニットの使用量の不揮発性メモリへの書き込みは、本体側でジョブ中に使用量を一時的にバッファし、ジョブ終了後に、負荷が停止して使用量変化がない状態で、本体側からまとめて書き込む動作シーケンスとなっている。不揮発性メモリへのデータの書き込み中に定着搬送ユニットが本体から引き出されると、不揮発性メモリへのデータの書き込みができなくなる。特許文献2には、メモリカードにアクセス中に読み取り/書き込みができなくなることを防止するために、アクセス期間中のメモリカードの排出を防止するロック装置が開示される。
画像形成装置は、定着搬送ユニットを本体から引き出されないようにするロック機構を備えるものがある。ロック機構は、ジャム処理中に紙破れが発生する可能性のある場合に、定着搬送ユニットの引き出しを防止する。ただし、ジャム状態ではなく且つ画像形成装置が動作していない状態では、ロック機構はロックが解除された状態となる。この場合、メンテナンス等のために定着搬送ユニットが本体から引き出し可能となる。
ユニット内のCPUが実行するコンピュータプログラムは、ユニット内の書き換え可能なメモリに格納される。コンピュータプログラムの更新の際には、メモリに格納さるコンピュータプログラムが書き換えられる。コンピュータプログラムの書き換えは、本体側に設けられるCPUとユニット内のCPUとが通信しながら行われる。本体側に設けられるCPUとユニット内のCPUとで、それぞれが実行するコンピュータプログラムのバージョンが一致するように、コンピュータプログラムは書き換えられる。
また、コンピュータプログラムの書き換えは、画像形成装置が動作していない状態で行われる。画像形成装置が動作していない場合、ロック機構がロック解除の状態になる。そのために、コンピュータプログラムの書き換え中にユニットを本体から引き出すことが可能である。ユニットが本体から引き出されると、本体側のCPUとユニット内のCPUとの接続が解除される。この場合、本体側のCPUが実行するコンピュータプログラムが書き換えられ、ユニット側のCPUが実行するコンピュータプログラムが書き換えられなくなることがある。その結果、コンピュータプログラムのバージョンが一致せず、正常な動作ができなくなる可能性がある。
また、不揮発性メモリへのデータの書き込みは、画像形成装置の動作停止処理に続いて、本体側のCPUにより行われる。オペレータが動作停止処理により画像形成装置が停止したと判断してユニットを本体から引き出すと、本体側のCPUと不揮発性メモリとの接続が解除される。これは、書き込みの異常終了や不揮発性メモリの故障の原因になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本体からユニットのコンピュータプログラムを書き換える際に、ユニットが本体から引き出されることを防止する機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、本体から着脱可能であり、シートに画像を形成する画像形成部及び前記シートに画像を形成するためのコンピュータプログラムを格納する格納手段を含む画像形成ユニットと、前記画像形成ユニットが装着される前記本体に設けられており、前記画像形成ユニットを制御する制御手段と、前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されているか否かを検知する接続検知手段と、前記画像形成ユニットを前記本体から引き出すために開かれるドアと、前記ドアが開かれることを防止するロック状態と前記ドアが開放可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットと、前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記格納手段に格納されている前記コンピュータプログラムの書き換えを行うことを特徴とする。
本発明によれば、ユニットのコンピュータプログラムを書き換える際に、ユニットが本体から引き出されることを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成図である。本実施形態の画像形成装置100は、モノクロの電子写真方式の複写機である。なお、画像形成装置100は、複写機に限定されず、例えばファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であってもよい。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であってもよい。更に、画像形成装置100はモノクロ及びカラーのいずれの形式であってもよい。
図1は、本実施形態の画像形成装置の構成図である。本実施形態の画像形成装置100は、モノクロの電子写真方式の複写機である。なお、画像形成装置100は、複写機に限定されず、例えばファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であってもよい。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であってもよい。更に、画像形成装置100はモノクロ及びカラーのいずれの形式であってもよい。
画像形成装置100は、原稿自動搬送部201、原稿読取部202、及び画像形成部301を備える。原稿自動搬送部201は、画像が形成された原稿を原稿読取部202による画像の読取位置へ搬送する。原稿読取部202は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を表す画像データを生成して画像形成部301へ送信する。画像形成部301は、原稿読取部202から取得した画像データに基づいて画像形成処理を行い、シートに画像を形成する。
原稿自動搬送部201は、原稿が載置される原稿トレイ203、給紙ローラ204、搬送パス206、搬送ベルト208、及び排紙ローラ205を備える。原稿トレイ203に載置された原稿は、給紙ローラ204によって1枚ずつ原稿自動搬送部201内に給紙される。給紙された原稿は、搬送パス206に沿って原稿読取部202の読取位置に搬送される。原稿は、読取位置を通過する際に原稿読取部202により画像が読み取られる。読取位置を通過した原稿は、搬送ベルト208により一定速度で搬送され、排紙ローラ205によって不図示の排紙トレイへ排出される。
原稿読取部202は、原稿台ガラス214、照明209、反射ミラー210、211、212、光電変換部101、及び画像処理部112を備える。原稿台ガラス214は、原稿読取部202による画像の読取位置であり、原稿自動搬送部201から原稿が搬送される。照明209は、原稿台ガラス214上の原稿に光を照射する。照明209によって照射された光の原稿による反射光は、反射ミラー210、211、212からなる光学系によって光電変換部101に導かれる。
光電変換部101は、反射光を受光して、受光した反射光を、原稿の画像を表す電気信号である画像信号に変換する。本実施形態の光電変換部101は、レンズ、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)、CCDの駆動回路等で構成される。画像処理部112は、光電変換部101から出力される画像信号に各種画像処理を行い、画像データを生成する。画像処理部112は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアデバイスで構成される。生成された画像データは、画像形成部301へ送信される。以上のようにして原稿から画像が読み取られ、該画像を表す画像データが画像形成部301に入力される。
原稿読取部202は、原稿の画像を読み取る読取モードとして、流し読みモードと固定読みモードとが設定可能である。流し読みモードは、上記のように、原稿自動搬送部201により原稿を一定速度で搬送しながら画像を読み取る読取モードである。流し読みモードでは、照明209及び光学系が所定の位置に固定される。固定読みモードは、原稿自動搬送部201を用いずに、オペレータにより原稿台ガラス214に載置される原稿から画像を読み取る読取モードである。固定読みモードでは、照明209及び光学系が原稿台ガラス214の下部を一定速度で移動しながら画像を読み取る。通常、シート状の原稿は流し読みモードで読み取られ、本や冊子等の綴じられた原稿は固定読みモードで読み取られる。
画像形成部301は、シート収納トレイ302、304を備える。シート収納トレイ302、304には、それぞれ異なる種類のシートを収納することができる。例えば、シート収納トレイ302にはA4サイズの普通紙が収納され、シート収納トレイ304にはA4サイズの厚紙が収納される。シートは、画像形成装置100によって画像が形成される記録媒体であり、例えば、紙、樹脂シート、布、OHPシート、ラベル等である。
画像形成部301は、シートをシート収納トレイ302、304から搬送パス327に給送するための給紙ローラ303、305を備える。搬送パス327には、搬送ローラ307、306及びレジストレーションローラ308が設けられる。シート収納トレイ302に収納されたシートは、給紙ローラ303によって給送され、搬送ローラ306によってレジストレーションローラ308へ送られる。シート収納トレイ304に収納されたシートは、給紙ローラ305によって給送され、搬送ローラ307及び搬送ローラ306によってレジストレーションローラ308へ送られる。レジストレーションローラ308は、搬送方向に対するシートの斜行を補正する。
画像形成部301は、画像が形成される感光ドラム309を備える。感光ドラム309の周囲には、帯電器310、露光器311、現像器314、及びドラムクリーナ316が配置される。感光ドラム309は、表面に感光層が形成されたドラム形状の感光体である。感光ドラム309は、図中時計回りに回転する。帯電器310は、回転する感光ドラム309の表面(感光層)を一様に帯電させる。帯電器310は、例えば、コロナ帯電器や帯電ローラである。露光器311は、半導体レーザ及びポリゴンミラーを有する光走査装置である。露光器311は、原稿読取部202から取得する画像データに基づいて変調したレーザ光を、感光ドラム309の帯電した表面に照射する。露光器311から出射されたレーザ光は、ミラー312、313を介して感光ドラム309の表面を走査する。この結果、感光ドラム309の表面に、画像データに応じた静電潜像が形成される。現像器314は、現像剤(トナー)により感光ドラム309上の静電潜像を現像する。これにより感光ドラム309の表面にトナー像が形成される。
画像形成部301は、トナー像をシートに転写、定着させるために転写部315、搬送ベルト317、及び定着器318を備える。転写部315は、感光ドラム309と対向する位置(転写位置)に設けられる。シートは、感光ドラム309に形成されたトナー像が、感光ドラム309の回転により転写位置に搬送されるタイミングにあわせて、レジストレーションローラ308により転写位置に搬送される。転写部315は、搬送されてきたシートに対して感光ドラム309からトナー像を転写する。
シートへの転写後に感光ドラム309に残留する残留トナーは、ドラムクリーナ316により除去される。ドラムクリーナ316により表面が清掃された感光ドラム309は、次の画像形成処理に用いられる。ドラムクリーナ316は、除去した残留トナーを、回収トナーとして不図示の回収トナーボックスに収容する。
トナー像が転写されたシートは、搬送ベルト317によって定着器318へ搬送される。定着器318は、一対のローラを有する。一対のローラの少なくとも一方には、熱源であるヒータ(定着ヒータ)が備えられる。定着器318は、一対のローラ間でトナー像が転写されたシートを加熱加圧することにより、トナー像をシートに定着させる。以上により、シートへの画像形成が終了する。
画像形成部301は、シートの片面に画像を形成する片面印刷モードと、シートの両面に画像を形成する両面印刷モードと、で動作可能である。そのために画像形成部301は、排紙ローラ319、324、搬送ローラ320、反転ローラ321、搬送ローラ322、323、及び反転パス325、326を備える。片面印刷モードの場合、定着器318を通過したシートは、排紙ローラ319、324によって、排紙トレイ66へ排出される。両面印刷モードの場合、定着器318によって第1面に画像が形成されたシートは、排紙ローラ319、搬送ローラ320、及び反転ローラ321によって反転パス325へ搬送される。その後、シートは、反転ローラ321が逆方向に回転することで反転パス325から反転パス326へ搬送される。反転パス326へ搬送されたシートは、搬送ローラ322、323によって、反転パス326を通じてレジストレーションローラ308へ搬送され、第1面と同様に第2面に画像が形成される。第1面及び第2面に画像が形成されたシートは、排紙ローラ319、324によって排紙トレイ66へ排出される。
なお、第1面に画像が形成されたシートをフェースダウンで排出する場合、定着器318を通過したシートは、排紙ローラ319により搬送ローラ320へ搬送される。その後、シートの後端が搬送ローラ320のニップ部を通過する直前に、搬送ローラ320の回転が反転される。この結果、シートの第1面が下向きになったフェースダウン状態で、シートが排紙ローラ324から排紙トレイ66へ排出される。
以上のように画像形成装置100は構成されて、原稿の画像の複写を行う。本実施形態では、搬送ローラ306、レジストレーションローラ308、転写部315、搬送ベルト317、定着器318、排紙ローラ319、搬送ローラ322、323、反転パス326、及び搬送パス327を、「定着搬送ユニット350」という。定着搬送ユニット350は、画像形成部301の本体に対して引き出し可能に装着された支持枠により、図1に破線で示す範囲の構成が支持されている。定着搬送ユニット350は、支持枠により画像形成部301の本体に着脱可能になっている。定着搬送ユニット350は、画像形成部301の内部でシートを搬送する搬送部材(ローラ、ベルト等)、シートを案内する案内部材(搬送パス327、反転パス326)、及び定着器318がユニット化されたものである。
以下の説明において、負荷とは、モータによって駆動される対象物である。例えば、給紙ローラ204、303、305、レジストレーションローラ308、及び排紙ローラ319等の各種ローラ(搬送ローラ)、感光ドラム309、搬送ベルト208、317、照明209及び光学系等は、本実施形態の負荷に相当する。
(画像形成装置100の扉の開閉)
図2は、画像形成装置100の内部構造にアクセスするための構成の説明図である。画像形成装置100は、画像形成部301の本体の前面に前扉93(前ドア)を備え、排紙トレイ66が設けられる側面に側面扉67(側面ドア)を備える。前扉93及び側面扉67は、いずれも本体に対して開閉自在に取り付けられる。前扉93及び側面扉67が開状態のときに内部構造へのアクセスが可能になる。また、図2の画像形成装置100では、4つのシート収納トレイ71が本体に引き出し可能に設けられる。
図2は、画像形成装置100の内部構造にアクセスするための構成の説明図である。画像形成装置100は、画像形成部301の本体の前面に前扉93(前ドア)を備え、排紙トレイ66が設けられる側面に側面扉67(側面ドア)を備える。前扉93及び側面扉67は、いずれも本体に対して開閉自在に取り付けられる。前扉93及び側面扉67が開状態のときに内部構造へのアクセスが可能になる。また、図2の画像形成装置100では、4つのシート収納トレイ71が本体に引き出し可能に設けられる。
図2(a)は、前扉93の閉状態を表す。図2(b)は、前扉93の開状態を表す。図2(b)に示すように、前扉93が開状態の場合には、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体から手前側へ引き出し可能となる。前扉93は、正面から見た右端部で画像形成部301の本体に回動可能に取り付けられ、左端部にフック部102を備える。画像形成部301の本体側には、フック部102に対応する位置にフック部102が係止可能なロックユニット105が設けられる。ロックユニット105は、前扉93が開放されることを防止するロック状態と、前扉93が開放可能となるアンロック状態とに切り替え可能である。
図3は、前扉93のロック機構の説明図である。前扉93は、ロック機構により、閉状態時にロックされる。図3(a)に示すように、前扉93は、正面から見た右端部に設けられたヒンジ部93aを軸にして画像形成部301の本体に対して回動可能に支持される。前扉93は、左端部93bを手前側に引くことで開状態となる。左端部93bにはロックユニット105に係止されるフック部102が設けられる。
図3(b)に示すように、ロックユニット105は、画像形成部301の本体に固定されたカバー部材362に覆われている。カバー部材362は大略直方体形状の筐体であり、正面部362aにはフック部102が挿通される開口部361が形成されている。図3(c)に示すように、フック部102は、ロックユニット105によって係止される係止部102aと、前扉93から画像形成部301の本体へ向かって突出する先端部102bと、を有する鉤形状に形成されている。
図4は、ロック状態の説明図である。図4(a)は、ロック解除時の状態を表す。ロック解除時には、前扉93が開閉可能である。図4(b)は、ロック時の状態を表す。ロック時には、前扉93が閉状態で固定される。
図4(a)に示すように、ロックユニット105は、ロック部材103と、ロックソレノイド165とを備えている。ロック部の一例であるロック部材103は、フック部102の係止部102aに当接してフック部102を保持可能な先端部103aを備えている。ロック部材103は、支持軸110を中心にして揺動可能な揺動部材である。ロック部材103は、ロックソレノイド165がオフの状態(図4(a))のときに、自重により、先端部103aがフック部102から離間した解除位置へ向かって回動する(矢印V1)ように構成されている。
ロックソレノイド165は、ロック部材103のうち、支持軸110を挟んで先端部103aとは反対側103bでロック部材103に接続されている。ロックソレノイド165がオンの状態(図4(b))のときに、ロック部材103はロックソレノイド165に引きつけられて矢印V2方向へ向かって回動する。このとき先端部103aは、フック部102の係止部102aに係合して、フック部102を係止する係止位置に保持される。
(コントローラ)
図5は、画像形成装置100の動作を制御するコントローラの説明図である。図5では、画像形成部301の全体動作を制御するシステムコントローラ151が、定着搬送ユニット350の動作を制御する構成について説明する。なお、定着搬送ユニット350以外の画像形成部301内に設けられるユニットについても、システムコントローラ151により同様に動作が制御される。
図5は、画像形成装置100の動作を制御するコントローラの説明図である。図5では、画像形成部301の全体動作を制御するシステムコントローラ151が、定着搬送ユニット350の動作を制御する構成について説明する。なお、定着搬送ユニット350以外の画像形成部301内に設けられるユニットについても、システムコントローラ151により同様に動作が制御される。
システムコントローラ151は、CPU151a、ROM(Read Only Memory)151b、及びRAM(Random Access Memory)151cを備える。システムコントローラ151は、画像形成部301内の高圧制御部155、モータドライバ157、センサ類159、ロックソレノイド165、接続検知部166、及び定着搬送ユニット350に接続される。システムコントローラ151は、原稿読取部202の画像処理部112及び操作部152に接続される。システムコントローラ151は、接続された各部との間でデータやコマンドの送受信を行う。
CPU151aは、ROM151bに格納されたコンピュータプログラムを実行することで、画像形成装置100の各ユニットの動作を制御して、画像形成処理を行う。RAM151cは、CPU151aが処理を実行する際の作業領域を提供する。また、RAM151cは、例えば、高圧制御部155に対する設定値や操作部152から取得する情報等の各種データ等が記憶される記憶デバイスである。本実施形態のRAM151cは、不図示の電池ユニットが接続されており、画像形成装置100の電源オフ時にもデータが保持される構成になっている。
システムコントローラ151は、画像処理部112よる画像処理に必要な、画像形成装置100内の各ユニットの設定値を画像処理部112に送信する。システムコントローラ151は、各ユニットからの信号(センサ類159等からの信号(検知結果))を受信し、各ユニットに設定値を設定する。例えばシステムコントローラ151は、受信した信号に基づいて高圧制御部155の設定値を設定する。高圧制御部155は、システムコントローラ151によって設定された設定値に応じて、高圧ユニット156(帯電器310、現像器314、転写部315等)へ必要な電圧を供給する。なお、センサ類159には、搬送ローラによって搬送されるシートを検知するセンサ等が含まれる。
ロックソレノイド165は、CPU151aからの指示に応じて、上述の前扉93のロック機構を作動させる。接続検知部166は、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されているか否かを検知する。接続検知部166は、例えば後述の通信ライン170及び通信ライン190を介した通信が定着搬送ユニット350との間で正常に行われるか否かにより、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されているか否かを検知する。モータドライバ157は、CPU151aからの指示に応じて、負荷を駆動するモータ158の動作を制御する。
定着搬送ユニット350は、定搬CPU171、ROM181、及びRAM182を備える。定搬CPU171は、通信ライン170によりシステムコントローラ151に接続される。定搬CPU171は、システムコントローラ151からの指示により、ROM181に格納されるコンピュータプログラムを実行して、定着搬送ユニット350の動作を制御する。ROM181は、書き換え可能なメモリである。ROM181に格納されるコンピュータプログラムは、定搬CPU171によりシステムコントローラ151の指示に応じて書き換え可能である。RAM182は、定搬CPU171が処理を実行する際の作業領域を提供する。定搬CPU171は、モータドライバ172、A/D変換器174、ACドライバ176、及び定搬センサ類178が接続される。
モータドライバ172は、定搬CPU171からの指示に応じて、定着搬送ユニット350の負荷を駆動するモータ173の動作を制御する。A/D変換器174には、定着ヒータ177の温度を検出するためのサーミスタ175が接続される。A/D変換器174は、サーミスタ175から検出結果を表す検出信号を受信し、この検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して定搬CPU171へ送信する。定搬CPU171は、A/D変換器174から受信したデジタル信号に基づいて、ACドライバ176の制御を行う。ACドライバ176は、定搬CPU171の制御により、定着ヒータ177の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ177の発熱量を制御する。
定搬CPU171は、通信ライン170を介して取得したシステムコントローラ151からの指示に基づいて定着搬送ユニット350内の負荷を制御する。また、定搬CPU171は、通信ライン170を介してサーミスタ175や定搬センサ類178の検知結果をシステムコントローラ151に送信する。なお、定搬センサ類178には、定着搬送ユニット350内で搬送ローラによって搬送されるシートを検知するセンサ等が含まれる。
また、定着搬送ユニット350は、不揮発性メモリ191を有する。不揮発性メモリ191は、システムコントローラ151に通信ライン190を介して接続される。不揮発性メモリ191は、CPU151aにより、通信ライン190を介して定着搬送ユニット350の使用量等のデータが書き込まれる。
通信ライン170及び通信ライン190は、定着搬送ユニット350に設けられるコネクタ192(例えばドロワーコネクタ)により定着搬送ユニット350に接続される信号線である。定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体から引き出される場合、通信ライン170及び通信ライン190は、コネクタから引き抜かれる。この場合、システムコントローラ151と定着搬送ユニット350との間の通信が切断される。
操作部152は、入力キー、テンキー、タッチパネル等の入力装置と、ディスプレイ、スピーカ等の出力装置とが組み合わされたユーザインタフェースである。システムコントローラ151は、画像形成時の各種の設定を行う画面を操作部152のディスプレイに表示して、入力装置による設定の入力をオペレータに促す。例えばシステムコントローラ151は、画像形成を行うシートの種類等の設定をオペレータが行うための操作画面を、操作部152に設けられたディスプレイに表示するように、操作部152を制御する。システムコントローラ151は、オペレータが操作画面に応じて操作部152により入力した指示を受け付ける。システムコントローラ151は、操作部152から受け付けた指示内容に基づいて画像形成装置100の動作を制御して、指示された種類のシートへの画像形成を行う。
システムコントローラ151は、画像形成装置100の状態を表す情報を操作部152へ送信する。画像形成装置100の状態を表す情報とは、例えば、画像形成枚数、画像形成中か否か、ジャム発生及びその発生箇所等である。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報をディスプレイに表示する。
(定着搬送ユニットのコンピュータプログラムの書き換え処理)
図6は、システムコントローラ151による定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムの書き換え処理を表すフローチャートである。コンピュータプログラムの書き換え処理は、例えば画像形成装置100で使用するソフトウェアのアップデート時に行われる。
図6は、システムコントローラ151による定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムの書き換え処理を表すフローチャートである。コンピュータプログラムの書き換え処理は、例えば画像形成装置100で使用するソフトウェアのアップデート時に行われる。
システムコントローラ151のCPU151aは、接続検知部166により、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されているか否かを判定する(S1001)。接続されていない場合(S1001:N)、CPU151aは、操作部152により、定着搬送ユニット350の接続を促す通知を行う。具体的には、CPU151aは、操作部152に定着搬送ユニット350の接続を促す画面を表示する(S1002)。図7は、定着搬送ユニット350の接続を促す画面の例示図である。CPU151aは、接続検知部166により、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されていると判定するまで待機する(S1003:N)。CPU151aは、接続検知部166により、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されていると判定すると(S1003:Y)、操作部152に表示した定着搬送ユニット350の接続を促す画面の表示を消去する(S1004)。
定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体に接続されると、CPU151aは、ロックソレノイド165をオンすることにより、前扉93を閉状態でロックする(S1005)。前扉93が閉状態でロックされることにより、定着搬送ユニット350が画像形成部301の本体から引き出しできなくなる。つまり、システムコントローラ151と定着搬送ユニット350との接続が保たれる。この状態でCPU151aは、通信ライン170を介して定搬CPU171が実行するコンピュータプログラムの書き換えを行う(S1006)。定搬CPU171は、通信ライン170を介してCPU151aから取得したコンピュータプログラムをROM181に格納することで、コンピュータプログラムを書き換える。書き換えの際にシステムコントローラ151と定着搬送ユニット350との接続が保たれるために、コンピュータプログラムの書き換えが正常に行われる。
コンピュータプログラムの書き換えが終了すると、CPU151aは、後述のジャム解除処理要因によって前扉93がロック中であるか否かを判定する(S1007)。ジャム解除処理要因によって前扉93がロック中である場合(S1007:Y)、CPU151aは、ジャム解除処理要因が解除されるまで待機する。前扉93がロック中ではない場合(S1007:N)、CPU151aは、ロックソレノイド165をオフにすることで、前扉93のロックを解除する(S1008)。以上の処理により定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムが書き換えられる。
以上のように、定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムの書き換え中は、画像形成装置100が動作していない状態でも、定着搬送ユニット350を覆う前扉93がロックされる。そのためにオペレータが定着搬送ユニット350を画像形成部301の本体から引き出そうとしても、定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムの書き換え中であれば、定着搬送ユニット350が本体から引き出せなくなる。これにより、定着搬送ユニット350は、切り離しによりシステムコントローラ151との接続が切断されることがなく、確実にコンピュータプログラムが書き換えられる。また、コンピュータプログラムの書き換え時に定着搬送ユニット350がシステムコントローラ151から切り離されることに起因して、ROM181が故障してしまうことを抑制することができる。
(画像形成時の処理)
図8は、画像形成処理を表すフローチャートである。定着搬送ユニット350の不揮発性メモリ191は、この処理により使用量等のデータが書き込まれる。システムコントローラ151は、操作部152からの画像形成指示に応じてこの処理を開始する。ここでは、画像形成処理のうち、定着搬送ユニット350の制御に関する処理について説明する。
図8は、画像形成処理を表すフローチャートである。定着搬送ユニット350の不揮発性メモリ191は、この処理により使用量等のデータが書き込まれる。システムコントローラ151は、操作部152からの画像形成指示に応じてこの処理を開始する。ここでは、画像形成処理のうち、定着搬送ユニット350の制御に関する処理について説明する。
システムコントローラ151のCPU151aは、操作部152から画像形成指示を取得すると、定着ヒータ177の温度調整を開始する(S1101)。CPU151aは、定搬CPU171を介してサーミスタ175の検出信号から変換されたデジタル信号を取得し、定着ヒータ177の温度を確認する。CPU151aは、確認した定着ヒータ177の温度に応じた制御信号を定搬CPU171へ送信する。定搬CPU171は、この制御信号に応じてACドライバ176を制御することで、定着ヒータ177の温度を目標とする定着温度に調整することができる。定着ヒータ177の温度調整を開始したCPU151aは、定着ヒータ177による加熱時間の計測を開始する(S1102)。
CPU151aは、1ページ分のシートの搬送及び画像形成処理を行う(S1103)。CPU151aは、定着器318を通過したシートの枚数(通紙枚数)をカウントする(S1104)。通紙枚数は、例えば定着器318内にシートを検知するセンサを設け、このセンサがシートを検知した回数によりカウントされる。そのためにCPU151aは、センサがシートを検知した回数をカウントするカウンタを有してもよい。CPU151aは、画像形成処理を終了するか否かを判定する(S1105)。CPU151aは、例えば画像形成指示で指示された枚数の画像形成処理を行ったか否かにより、終了の判定を行う。終了しない場合には(S1105:N)、CPU151aは、S1103及びS1104の処理を、画像形成処理を終了するまで繰り返し行う。
画像形成処理の終了を判定すると(S1105:Y)、CPU151aは、定着ヒータ177の温度調整を終了し(S1106)、定着ヒータ177による加熱時間の計測を終了する(S1107)。次いで、CPU151aは、ロックソレノイド165をオンすることにより、前扉93を閉状態でロックする(S1108)。前扉93のロック後にCPU151aは、通紙枚数のカウント結果及び定着ヒータ177による加熱時間の計測結果を、通信ライン190を介して定着搬送ユニット350の不揮発性メモリ191に書き込む(S1109)。通紙枚数及び加熱時間は定着搬送ユニット350の使用量等のデータの一例である。
不揮発性メモリ191への書き込みが終了すると、CPU151aは、後述のジャム解除処理要因によって前扉93がロック中であるか否かを判定する(S1110)。ジャム解除処理要因によって前扉93がロック中である場合(S1110:Y)、CPU151aは、ジャム解除処理要因が解除されるまで待機する。前扉93がロック中ではない場合(S1110:N)、CPU151aは、ロックソレノイド165をオフすることで、前扉93のロックを解除する(S1111)。
以上のように画像形成処理が行われ、定着搬送ユニット350の使用量等のデータが不揮発性メモリ191に書き込まれる。不揮発性メモリ191へのデータの書き込み中は、画像形成装置100が動作していない状態でも、定着搬送ユニット350を覆う前扉93が閉状態でロックされる。そのためにオペレータが定着搬送ユニット350を画像形成部301の本体から引き出そうとしても、不揮発性メモリ191へのデータの書き込み中であれば、定着搬送ユニット350が本体から引き出せなくなる。これにより、不揮発性メモリ191は、書き込み途中でシステムコントローラ151と定着搬送ユニット350との接続が切断されて、書き込みが異常終了してしまうことが防止される。また、データの書き込み時に定着搬送ユニット350がシステムコントローラ151から切り離されることに起因して、不揮発性メモリ191が故障してしまうことを抑制することができる。
(ジャム発生時の処理)
画像形成装置100は、ジャム発生時にシートが破損する可能性があれば前扉93を閉状態でロックして、画像形成部301の本体から各ユニットが引き出されないようにする。図6のS1007及び図8のS1110の処理で判定されるジャム解除処理要因によって前扉93がロック中であるか否かとは、このようなジャム発生時の前扉93のロック状態に関するものである。
画像形成装置100は、ジャム発生時にシートが破損する可能性があれば前扉93を閉状態でロックして、画像形成部301の本体から各ユニットが引き出されないようにする。図6のS1007及び図8のS1110の処理で判定されるジャム解除処理要因によって前扉93がロック中であるか否かとは、このようなジャム発生時の前扉93のロック状態に関するものである。
図9は、ジャム発生時の処理を表すフローチャートである。ジャムの発生は、センサ類159及び定搬センサ類178の検知結果に基づいて検知される。例えば、システムコントローラ151のCPU151aは、シートが搬送開始から所定時間内にセンサに検知されない場合や、センサがシートを所定時間以上連続してシートを検知する場合に、ジャムの発生を検知する。センサ類159及び定搬センサ類178は、ジャム検知手段として機能する。
ジャムの発生を検知したCPU151aは、センサ類159及び定搬センサ類178の検知結果に基づいて、ジャム処理の手順によってシートの破損(紙破れ)の可能性があるか否かを判定する(S1201)。紙破れは、例えば搬送パス327のユニット間に当たる部分でジャムが発生した場合に発生する可能性がある。図1の例では、搬送ローラ307と搬送ローラ306との間、排紙ローラ319と排紙ローラ324との間、排紙ローラ319と搬送ローラ320との間、及び反転ローラ321と搬送ローラ322との間でジャムが発生すると、紙破れの可能性がある。
紙破れの可能性のあるジャムである場合(S1201:Y)、CPU151aは、ロックソレノイド165をオンにして前扉93を閉状態でロックする(S1202)。前扉93のロック後にCPU151aは、センサ類159及び定搬センサ類178の検知結果に基づいて、紙破れの可能性が解除されたか否かを判定する(S1203)。ジャムの発生時には、シートを取り除く手順がオペレータに通知される。オペレータが手順通りにジャム処理を行うことで、シートが取り除かれて紙破れの可能性が解除される。CPU151aは、紙破れの可能性が解除されるまで待機する(S1203:N)。
紙破れの可能性が解除された場合(S1203:Y)、CPU151aは、不揮発性メモリ191へのデータの書き込み要因によって前扉93がロック中であるか否かを判定する(S1204)。CPU151aは、図8のS1108〜S1111の処理を実行中であるか否かによりこの判定を行う。CPU151aは、不揮発性メモリ191へのデータの書き込み要因による前扉93のロックが解除されるまで待機する(S1204:N)。
不揮発性メモリ191へのデータの書き込み要因による前扉93のロックが解除されると(S1204:Y)、CPU151aは、コンピュータプログラムの書き換え要因によって前扉93がロック中であるか否かを判定する(S1205)。CPU151aは、図6のS1005〜S1008の処理を実行中であるか否かによりこの判定を行う。CPU151aは、コンピュータプログラムの書き換え要因による前扉93のロックが解除されるまで待機する(S1205:N)。
コンピュータプログラムの書き換え要因による前扉93のロックが解除されると(S1205:Y)、CPU151aは、ロックソレノイド165をオフすることにより、前扉93のロックを解除する(S1206)。
ロック解除後、或いは紙破れの可能性のあるジャムではない場合(S1201:N)、CPU151aは、センサ類159及び定搬センサ類178の検知結果に基づいて、ジャムが解除されるまで待機する(S1207:N)。前扉93のロックが解除されているために、オペレータは、前扉93を開状態にして画像形成部301の内部構造にアクセスし、ジャムとなっているシートを取り除くことができる。CPU151aは、センサ類159及び定搬センサ類178の検知結果に基づいてシートが取り除かれたことを検知すると、ジャムが解除されたと判定する。ジャムが解除されると(S1207:Y)、CPU151aは、ジャム発生時の処理を終了する。
以上のように、ジャム発生時にシートが破損する可能性がある場合には、紙破れの起因となるユニットの切り離しができないように、前扉93が閉状態でロックされる。これにより、ジャム解除の操作よってシートが破損することが防止される。
以上のような本実施形態では、本体側のシステムコントローラ151により定着搬送ユニット350のコンピュータプログラムを書き換え中に定着搬送ユニット350が本体から引き出されないように、前扉93を閉状態でロックする。これにより書き換え中にシステムコントローラ151と定着搬送ユニット350との接続が切断されて、書き換えが異常終了することが防止される。また、ROM181の故障が防止される。コンピュータプログラムの書き換えが正常終了することで、システムコントローラ151とユニットとで、コンピュータプログラムの組み合わせが正常に動作する組み合わせに保たれる。また、本体側のシステムコントローラ151により定着搬送ユニット350の不揮発性メモリ191にデータを書き込む間に定着搬送ユニット350が本体から引き出されないように、前扉93を閉状態でロックする。これによりデータの書き込み中にシステムコントローラ151と定着搬送ユニット350との接続が切断されて、書き込みが異常終了することが防止される。また、不揮発性メモリ191の故障が防止される。
上記の説明では、定着搬送ユニット350を例に説明したが、画像形成装置100内の他の画像形成に用いられるユニットに対しても同様の処理が可能である。このユニットは、閉状態でロック可能な扉を開状態にすることで本体から引き出し可能となり、且つ書き換え可能なコンピュータプログラムが格納されていればよい。ユニットは、ROMにコンピュータプログラムを格納し、CPUがRAMを作業領域に用いてコンピュータプログラムを実行することで動作する。例えば感光ドラム309を含むドラムユニットは、本実施形態の定着搬送ユニット350と同様に、前扉93が開状態になることで本体から引き出し可能であり、且つ書き換え可能なコンピュータプログラムが格納される。ドラムユニットは、コンピュータプログラムを実行することで動作する。定着搬送ユニット350や上記のユニットは、本発明の画像形成ユニットである。
また、本実施形態では、前扉93をロックすることにより、定着搬送ユニット350が画像形成装置100から引き出されないようにする構成が適用されているが、この限りではない。例えば、定着搬送ユニット350に被係合部材を設け、画像形成装置100に設けられた係合部材が当該被係合部材に係合することにより、定着搬送ユニット350が画像形成装置100から引き出されないようにしてもよい。例えば、コンピュータプログラムの書き換え中やデータの書き込み中においては、前扉93は開放可能であるが、画像形成装置100に設けられた係合部材が定着搬送ユニット350に設けられた被係合部材に係合する。これにより定着搬送ユニット350が画像形成装置100から引き出されないようにしてもよい。
Claims (17)
- 本体から着脱可能であり、シートに画像を形成する画像形成部及び前記シートに画像を形成するためのコンピュータプログラムを格納する格納手段を含む画像形成ユニットと、
前記画像形成ユニットが装着される前記本体に設けられており、前記画像形成ユニットを制御する制御手段と、
前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されているか否かを検知する接続検知手段と、
前記画像形成ユニットを前記本体から引き出すために開かれるドアと、
前記ドアが開かれることを防止するロック状態と前記ドアが開放可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットと、
前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記格納手段に格納されている前記コンピュータプログラムの書き換えを行うことを特徴とする、
画像形成装置。 - 本体から着脱可能であり、シートに画像を形成する画像形成部及び前記シートに画像を形成するためのコンピュータプログラムを格納する格納手段を含む画像形成ユニットと、
前記画像形成ユニットが装着される前記本体に設けられており、前記画像形成ユニットを制御する制御手段と、
前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されているか否かを検知する接続検知手段と、
前記画像形成ユニットを前記本体から引き出すために開かれるドアと、
前記画像形成ユニットが引き出されることを防止するロック状態と前記画像形成ユニットが引き出し可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットと、
前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記格納手段に格納されている前記コンピュータプログラムの書き換えを行うことを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記コンピュータプログラムの書き換えを開始することを特徴とする、
請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記制御手段による前記コンピュータプログラムの書き換えが終了すると、前記ロックユニットを前記ロック状態から前記アンロック状態に切り替えることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部は、熱により前記シートに画像を定着させる定着器を含むことを特徴とする、
請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記定着器を通過した前記シートの枚数をカウントするカウンタを備え、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記カウンタのカウント結果を前記格納手段に書き込むことを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。 - 前記定着器は、ヒータを有して、前記ヒータの熱によって前記シートに画像を定着させ、
前記制御手段は、前記ヒータの加熱時間を計測する計測手段を備え、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記計測手段による計測結果を前記格納手段に書き込むことを特徴とする、
請求項5又は6記載の画像形成装置。 - 前記シートのジャムを検知するためのジャム検知手段をさらに備えており、
前記ロックユニットは、前記ジャム検知手段がジャムの発生を検知すると、前記アンロック状態から前記ロック状態に切り替わることを特徴とする、
請求項1〜7のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 本体から着脱可能であり、シートに画像を形成する画像形成部及び前記シートに画像を形成する際の前記画像形成部の使用量を示すデータを格納する格納手段を含む画像形成ユニットと、
前記画像形成ユニットが装着される前記本体に設けられており、前記画像形成ユニットを制御する制御手段と、
前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されているか否かを検知する接続検知手段と、
前記画像形成ユニットを前記本体から引き出すために開かれるドアと、
前記ドアが開かれることを防止するロック状態と前記ドアが開放可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットと、
前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記格納手段に前記データを書き込むことを特徴とする、
画像形成装置。 - 本体から着脱可能であり、シートに画像を形成する画像形成部及び前記シートに画像を形成する際の前記画像形成部の使用量を示すデータを格納する格納手段を含む画像形成ユニットと、
前記画像形成ユニットが装着される前記本体に設けられており、前記画像形成ユニットを制御する制御手段と、
前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されているか否かを検知する接続検知手段と、
前記画像形成ユニットを前記本体から引き出すために開かれるドアと、
前記画像形成ユニットが引き出されることを防止するロック状態と前記画像形成ユニットが引き出し可能なアンロック状態とに切り替わるロックユニットと、
前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記格納手段に前記データを書き込むことを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ロックユニットが前記ロック状態であり且つ前記接続検知手段が前記画像形成ユニットと前記制御手段とが接続されていることを検知する場合に、前記データの書き込みを開始することを特徴とする、
請求項9又は10記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記制御手段による前記データの書き込みが終了すると、前記ロックユニットを前記ロック状態から前記アンロック状態に切り替えることを特徴とする、
請求項9〜11のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部は、熱により前記シートに画像を定着させる定着器を含むことを特徴とする、
請求項9〜12のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記定着器を通過した前記シートの枚数をカウントするカウンタを備え、前記カウンタのカウント結果を前記格納手段に前記データとして書き込むことを特徴とする、
請求項13記載の画像形成装置。 - 前記定着器は、ヒータを有して、前記ヒータの熱によって前記シートに画像を定着させ、
前記制御手段は、前記ヒータの加熱時間を計測する計測手段を備え、前記計測手段による計測結果を前記格納手段に前記データとして書き込むことを特徴とする、
請求項13又は14記載の画像形成装置。 - 前記シートのジャムを検知するためのジャム検知手段をさらに備えており、
前記ロックユニットは、前記ジャム検知手段がジャムの発生を検知すると、前記アンロック状態から前記ロック状態に切り替わることを特徴とする、
請求項9〜15のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記ロックユニットは、前記ロック状態において、前記ドアに設けられた被係合部に係合することで前記ドアが開くことを防止することを特徴とする、
請求項1又は9記載の画像形成装置。
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