JP2021011054A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着剤のメンテナンス頻度を抑えつつ適切に画像を記録することができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置は、外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を粘着剤により外周面に付着させた状態で搬送部材を周回移動させて外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、搬送される記録媒体に対してインクを吐出するインク吐出部と、画像記録命令に基づいてインク吐出部により記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段と、外周面における粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定手段と、を備え、記録制御手段は、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、複数の画像記録命令の実行順序を調整する。【選択図】図5
Description
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
従来、搬送部により搬送される記録媒体に対して、記録ヘッドなどのインク吐出部に設けられたノズルからインクを吐出することで記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置に用いられる搬送部としては、外周面に粘着性を持たせた搬送ベルト等の搬送部材を有し、当該搬送部材の外周面上に記録媒体を付着させた状態で搬送部材を周回移動させることで記録媒体を搬送するものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。このような搬送部によれば、搬送ベルトの外周面に吸着させにくい記録媒体(布帛等)が用いられる場合においても、外周面に記録媒体を付着させることで高い位置精度で搬送することができる。搬送部材の外周面に粘着性を持たせる方法としては、当該外周面に粘着剤を付与する方法が広く用いられている。
しかしながら、外周面に付与された粘着剤は、記録媒体の搬送動作が繰り返されるに従って劣化していく。粘着剤の劣化度合いが所定の基準値を超えると、粘着剤が記録媒体を付着させる粘着力を有していても、記録媒体におけるインクの裏抜け量によっては記録媒体が搬送部材の外周面から剥離し、画像が正常に記録できなくなる問題が生じ得る。このため、粘着力がある程度残っていても粘着剤のメンテナンスが必要となって、メンテナンスの頻度が必要以上に高くなってしまうという課題がある。
この発明の目的は、粘着剤のメンテナンス頻度を抑えつつ適切に画像を記録することができるインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置の発明は、
外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後の前記搬送部による記録媒体の累積搬送距離に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後の前記搬送部による記録媒体の累積搬送距離に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令に係る前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量の累積値に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令に係る前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量の累積値に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令において使用された記録媒体の種別の履歴に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令において使用された記録媒体の種別の履歴に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令を実行した場合の単位面積当たりのインクの吐出量の情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、単位面積当たりのインクの吐出量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令を実行した場合の単位面積当たりのインクの吐出量の情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、単位面積当たりのインクの吐出量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令において使用される記録媒体の厚さの情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、使用する記録媒体の厚さが大きい画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令において使用される記録媒体の厚さの情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、使用する記録媒体の厚さが大きい画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録制御手段は、前記実行順序が調整された後の前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が、前記外周面からの記録媒体の剥離が生じ得る範囲の下限値未満である画像記録命令のみを実行することを特徴としている。
前記記録制御手段は、前記実行順序が調整された後の前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が、前記外周面からの記録媒体の剥離が生じ得る範囲の下限値未満である画像記録命令のみを実行することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記粘着剤の劣化に係る所定の報知を行う報知部を備えることを特徴としている。
前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記粘着剤の劣化に係る所定の報知を行う報知部を備えることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、請求項10に記載のインクジェット記録方法の発明は、
外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、を備えたインクジェット記録装置による画像記録方法であって、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録工程と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定工程と、
を含み、
前記記録工程では、前記判定工程において前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、を備えたインクジェット記録装置による画像記録方法であって、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録工程と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定工程と、
を含み、
前記記録工程では、前記判定工程において前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴としている。
本発明に従うと、粘着剤のメンテナンス頻度を抑えつつ適切に画像を記録することができるという効果がある。
以下、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、記録部20と、制御部30(記録制御手段、判定手段)と、検出部40などを備える。
インクジェット記録装置1は、搬送部10と、記録部20と、制御部30(記録制御手段、判定手段)と、検出部40などを備える。
搬送部10は、駆動ローラー11と、従動ローラー12と、搬送ベルト13(搬送部材)と、搬送モーター14と、ロータリーエンコーダー15と、押圧ローラー16と、剥がしローラー17などを備える。
駆動ローラー11は、搬送モーター14の駆動によって回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13は、駆動ローラー11及び従動ローラー12により内側が支持された輪状のベルトであり、駆動ローラー11が回転動作するのに従って周回移動する。従動ローラー12は、搬送ベルト13の周回移動に伴って駆動ローラー11の回転軸と平行な回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13としては、駆動ローラー11及び従動ローラー12との接触面で柔軟に屈曲し、かつ確実に記録媒体Mを支持する材質のものが用いられる。搬送ベルト13としては、例えば、ガラスウール等の基材の表面にポリウレタン等の樹脂が積層された構造のものを用いることができる。
駆動ローラー11は、搬送モーター14の駆動によって回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13は、駆動ローラー11及び従動ローラー12により内側が支持された輪状のベルトであり、駆動ローラー11が回転動作するのに従って周回移動する。従動ローラー12は、搬送ベルト13の周回移動に伴って駆動ローラー11の回転軸と平行な回転軸を中心に回転する。搬送ベルト13としては、駆動ローラー11及び従動ローラー12との接触面で柔軟に屈曲し、かつ確実に記録媒体Mを支持する材質のものが用いられる。搬送ベルト13としては、例えば、ガラスウール等の基材の表面にポリウレタン等の樹脂が積層された構造のものを用いることができる。
搬送モーター14は、制御部30からの制御信号に応じた回転速度で駆動ローラー11を回転動作させる。搬送部10は、搬送ベルト13の外周面13a上に記録媒体Mが載置された状態で、駆動ローラー11の回転速度に応じた速度で搬送ベルト13が周回移動することで記録媒体Mを搬送ベルト13の移動方向(搬送方向)に搬送する搬送動作を行う。
なお、記録媒体Mの搬送は、例えば搬送部10によるインク吐出が行われる期間一時停止させるといった態様で間欠的に行われてもよい。搬送部10による搬送動作は、上記のように搬送を一時停止させる動作を含むものとする。
なお、記録媒体Mの搬送は、例えば搬送部10によるインク吐出が行われる期間一時停止させるといった態様で間欠的に行われてもよい。搬送部10による搬送動作は、上記のように搬送を一時停止させる動作を含むものとする。
本実施形態では、記録媒体Mとして布帛が用いられる。記録媒体Mは、記録媒体Mが巻き取られたロール(記録媒体巻出部)から巻き出されて(繰り出されて)搬送ベルト13上に供給される。記録媒体Mのサイズは、特には限られないが、例えば搬送方向と直交する幅方向の幅が約2m、ロール全体での長さが約4000mのものなどが用いられ得る。
よって、本実施形態の搬送部10は、搬送方向に直交する幅方向の幅が約2mの大型の記録媒体Mを搬送可能な構成とされている。なお、搬送部10により、幅方向の幅が2mより小さい記録媒体Mを搬送してもよい。また、搬送部10は、幅方向の幅が2mより大きい(例えば、約4m等の)記録媒体Mを搬送可能な構成とされていてもよく、また、搬送可能な記録媒体Mの幅方向の最大幅が2mより小さい構成とされていてもよい。
よって、本実施形態の搬送部10は、搬送方向に直交する幅方向の幅が約2mの大型の記録媒体Mを搬送可能な構成とされている。なお、搬送部10により、幅方向の幅が2mより小さい記録媒体Mを搬送してもよい。また、搬送部10は、幅方向の幅が2mより大きい(例えば、約4m等の)記録媒体Mを搬送可能な構成とされていてもよく、また、搬送可能な記録媒体Mの幅方向の最大幅が2mより小さい構成とされていてもよい。
搬送ベルト13の外周面13a(搬送面)には粘着剤が付与されており、これにより外周面13aは粘着性を有している。よって、搬送ベルト13の外周面13aに載置された記録媒体Mは、粘着剤の粘着力により外周面13aに付着した状態で搬送される。これにより、搬送ベルト13に設けた吸着孔から空気を吸引することにより吸着させる方法では外周面13aに固定させにくい、布帛の記録媒体Mが用いられている場合であっても、記録媒体Mを外周面13aに付着させて、高い位置精度で搬送することができるようになっている。
粘着剤としては、例えば各種ポリマー等の樹脂を含有する地張剤などを用いることができる。また、粘着剤の外周面13aへの付与方法は、特には限られないが、例えば搬送ベルト13を周回移動させつつブレードやローラーなどを搬送ベルト13の外周面13aに当接(又は近接)させた状態で、溶媒に粘着剤を分散させた粘着液を外周面13a上に滴下し、ローラーやブレードなどにより外周面13a上に粘着液を塗り広げた後、溶媒を揮発させる方法を用いることができる。本実施形態のインクジェット記録装置1は、上記のローラーと、粘着液を外周面13aに供給する粘着液供給部とを有する粘着剤メンテナンス部53(図3参照)を備えており、この粘着剤メンテナンス部53により外周面13aに粘着剤を付与することができる。
粘着剤としては、例えば各種ポリマー等の樹脂を含有する地張剤などを用いることができる。また、粘着剤の外周面13aへの付与方法は、特には限られないが、例えば搬送ベルト13を周回移動させつつブレードやローラーなどを搬送ベルト13の外周面13aに当接(又は近接)させた状態で、溶媒に粘着剤を分散させた粘着液を外周面13a上に滴下し、ローラーやブレードなどにより外周面13a上に粘着液を塗り広げた後、溶媒を揮発させる方法を用いることができる。本実施形態のインクジェット記録装置1は、上記のローラーと、粘着液を外周面13aに供給する粘着液供給部とを有する粘着剤メンテナンス部53(図3参照)を備えており、この粘着剤メンテナンス部53により外周面13aに粘着剤を付与することができる。
ロータリーエンコーダー15は、駆動ローラー11が所定の角度回転するごとにパルス信号(検出信号)を制御部30及びヘッド制御部211(図3参照)に出力する。ロータリーエンコーダー15の構成は、特には限られないが、例えば、所定の円周上に配列された複数のスリットが設けられ駆動ローラー11とともに回転するコードホイールと、当該コードホイールのスリットに光を照射する発光部と、発光部から射出されスリットを通過した光を検出する受光部とを備え、受光部による光の検出結果に基づくパルス信号を制御部30及びヘッド制御部211に出力する構成とすることができる。ここで、パルス信号は、例えば、スリット通過光の受光周期と同一の周期を有し互いに位相が90度異なる2つの方形派(A相及びB相)の各々における立ち上がり及び立ち下りのタイミングで出力されるものとすることができる。このような構成では、A相及びB相の位相により駆動ローラー11の回転方向を検出することもできる。
また、ロータリーエンコーダー15からのパルス信号に基づいて、搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離を特定することができる。
また、ロータリーエンコーダー15からのパルス信号に基づいて、搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離を特定することができる。
押圧ローラー16は、搬送ベルト13の外周面13aに供給される記録媒体Mを当該外周面13aに対して押圧することで、しわなどの外周面13aからの浮きを除去するとともに、記録媒体Mを外周面13aに押圧して粘着剤に付着させる。
剥がしローラー17は、搬送ベルト13に付着した状態で搬送されてきた記録媒体Mを所定の圧力で引っ張ることで、記録媒体Mを外周面13aから引き剥がして図示略の後処理装置へ送る。本実施形態では、後処理装置として、画像が記録された記録媒体Mを乾燥させる乾燥装置、発色を良くし、またインクを固着させるために記録媒体Mを蒸す装置、汚れや未固着のインク等を洗い落す洗浄装置、記録媒体Mを所定の大きさに裁断する裁断装置などが設けられている。
記録部20は、4つのヘッドユニット21(インク吐出部)を備える。各ヘッドユニット21は、画像データに基づいて、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対してノズルからインクを吐出する吐出動作を行い、これにより記録媒体M上に画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット21が記録媒体Mの搬送方向上流側からY、M、C、Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。このような構成において、各ヘッドユニット21は、ノズルから吐出するインクの色に対応する画像を形成し、インクジェット記録装置1は、Y、M、C、Kの画像を記録媒体M上の同一領域に重ねて記録することにより記録対象のカラー画像を記録する。なお、ヘッドユニット21の数は4つに限られず、画像の記録に用いられるインクの色の数に応じて、3つ以下又は5つ以上とされてもよい。
図2は、ヘッドユニット21の構成を示す模式図である。図2では、ヘッドユニット21の全体を搬送ベルト13の外周面13aに相対する側から見た平面図が示されている。
ヘッドユニット21は、インクを吐出する複数のノズル213がそれぞれ設けられた54個の記録ヘッド212を備える。各記録ヘッド212では、幅方向について約72mmの幅に亘って連続するようにノズル213が配列されている。記録ヘッド212に設けられた各ノズル213は、インクを貯留する圧力室に連通しており、この圧力室の壁面には圧電素子が設けられている。圧電素子を変形動作させる駆動信号が当該圧電素子に入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズル213からインクが吐出される。なお、各記録ヘッド212におけるノズル213の配列方向は、搬送方向に直交する幅方向に限られず、直角以外の角度で搬送方向と交差する方向であってもよい。
ヘッドユニット21は、インクを吐出する複数のノズル213がそれぞれ設けられた54個の記録ヘッド212を備える。各記録ヘッド212では、幅方向について約72mmの幅に亘って連続するようにノズル213が配列されている。記録ヘッド212に設けられた各ノズル213は、インクを貯留する圧力室に連通しており、この圧力室の壁面には圧電素子が設けられている。圧電素子を変形動作させる駆動信号が当該圧電素子に入力されると、圧電素子の変形により圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、圧力室に連通するノズル213からインクが吐出される。なお、各記録ヘッド212におけるノズル213の配列方向は、搬送方向に直交する幅方向に限られず、直角以外の角度で搬送方向と交差する方向であってもよい。
ヘッドユニット21では、ノズル213が幅方向について交互に配置されるような位置関係で搬送方向に隣接して配置された2つの記録ヘッド212により、ヘッドモジュール212Mが構成されている。また、ヘッドユニット21では、27個のヘッドモジュール212Mが、ノズルからインクを吐出可能な範囲が幅方向についての画像の記録幅(約2m)に亘って連続的に繋がるような位置関係で、幅方向についての配置範囲が互いに一部重複するように千鳥格子状に配置されてラインヘッドが構成されている。ヘッドユニット21は、画像の記録時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Mの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔で順次インクを吐出していくことで、シングルパス方式で画像を記録する。なお、ヘッドモジュール212Mの数(したがって記録ヘッド212の数)は、記録媒体Mの幅方向の長さなどに応じて適宜変更することができる。
ヘッドユニット21においてノズル213が設けられたインク吐出面と搬送ベルト13の外周面13aとの距離は、記録媒体Mの厚さに応じて、例えば1mm〜4mm程度に調整される。
ヘッドユニット21においてノズル213が設けられたインク吐出面と搬送ベルト13の外周面13aとの距離は、記録媒体Mの厚さに応じて、例えば1mm〜4mm程度に調整される。
検出部40は、搬送方向についてヘッドユニット21の上流側に設けられ、センサーにより、記録媒体Mの浮きといった載置異常や記録媒体M上へのゴミの付着といった不具合の検出を行う。センサーの構成は、特には限られないが、本実施形態では、外周面13aから所定の高さで幅方向にレーザー光を射出する射出部と、当該レーザー光を幅方向について外周面13aの反対側で検出することで、浮き部分やゴミなどによる当該レーザー光の遮断を検出する受光部とを備えたものが用いられている。あるいは、記録媒体Mの上面を撮像してゴミや浮き部分の影などによる記録媒体Mの表面の色ムラを検出するラインセンサーなどを用いた構成としてもよい。検出部40は、記録媒体Mの不具合が検出されて記録媒体Mの搬送が停止される場合に、当該不具合の検出箇所がヘッドユニット21と対向する位置に到達する前に記録媒体Mの移動を停止させることのできる距離だけヘッドユニット21より上流側に設けられることが好ましい。
図3は、インクジェット記録装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、搬送部10に設けられた搬送駆動部101、搬送モーター14及びロータリーエンコーダー15と、ヘッドユニット21に設けられたヘッド制御部211及びヘッド駆動部212aと、制御部30と、検出部40と、操作表示部51(報知部)と、通信部52と、粘着剤メンテナンス部53と、バス54などを備える。以下では、既に説明した構成については記載を省略する。
インクジェット記録装置1は、搬送部10に設けられた搬送駆動部101、搬送モーター14及びロータリーエンコーダー15と、ヘッドユニット21に設けられたヘッド制御部211及びヘッド駆動部212aと、制御部30と、検出部40と、操作表示部51(報知部)と、通信部52と、粘着剤メンテナンス部53と、バス54などを備える。以下では、既に説明した構成については記載を省略する。
搬送駆動部101は、制御部30から供給される制御信号に基づいて搬送モーター14に駆動信号を供給して駆動ローラー11を所定の回転速度で回転させることにより、搬送ベルト13を所定の移動速度で移動させる。
ヘッド制御部211は、制御部30からの制御信号や、ロータリーエンコーダー15から入力されたパルス信号のカウント数に応じた適切なタイミングで、ヘッド駆動部212aに対して各種制御信号や画像データを出力する。
ヘッド駆動部212aは、ヘッド制御部211から入力される制御信号や画像データに応じて記録ヘッド212の圧電素子に対して駆動信号を供給し、各ノズル213の開口部からインクを吐出させる。
ヘッド駆動部212aは、ヘッド制御部211から入力される制御信号や画像データに応じて記録ヘッド212の圧電素子に対して駆動信号を供給し、各ノズル213の開口部からインクを吐出させる。
制御部30は、CPU31(Central Processing Unit)、RAM32(Random Access Memory)、ROM33(Read Only Memory)及び記憶部34を有する。制御部30は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。例えば、制御部30は、搬送部10を動作させて記録媒体Mを搬送させ、プリントジョブ(画像記録命令)に係る画像データに基づいてヘッドユニット21によりインクの吐出動作を行わせて記録媒体M上に画像を記録させる。
CPU31は、ROM33に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM32に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。
RAM32は、CPU31に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM32は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM33は、CPU31により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM33に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部34には、通信部52を介して外部装置から入力されたジョブデータ341が記憶される。ジョブデータ341には、プリントジョブの各種設定、及び当該プリントジョブに係る画像データなどが含まれる。記憶部34としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
操作表示部51は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部51は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部30に出力する。
通信部52は、外部機器との間での通信動作を制御する通信インターフェースである。通信インターフェースとしては、例えば、LANボードやLANカードなど、各種通信プロトコルに対応したものが一又は複数含まれる。通信部52は、制御部30による制御下でジョブデータ341等を取得し、また、外部機器に対してステータス情報などを送信する。
粘着剤メンテナンス部53は、搬送ベルト13の外周面13aに当接する図示しないローラーと、粘着液を外周面13aに供給する図示しない粘着液供給部とを有し、搬送ベルト13が周回移動している状態で粘着液供給部から粘着剤を含む粘着液を搬送ベルト13の外周面に供給し、当該粘着液をローラーにより塗り広げることで、外周面13aに粘着剤を付与する。
バス54は、制御部30と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
次に、インクジェット記録装置1の画像記録動作、特に搬送ベルト13の外周面13aに付与された粘着剤の劣化度合に応じた画像記録動作の調整方法について説明する。
上述したように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、搬送ベルト13の外周面13aに付与された粘着剤により記録媒体Mを外周面13aに付着させた状態で搬送し、搬送されている記録媒体Mに対して画像が記録される。
上述したように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、搬送ベルト13の外周面13aに付与された粘着剤により記録媒体Mを外周面13aに付着させた状態で搬送し、搬送されている記録媒体Mに対して画像が記録される。
ここで、外周面に付与された粘着剤は、記録媒体Mの搬送動作が繰り返されるに従って劣化していく。粘着剤がある水準まで劣化すると、乾燥した記録媒体Mを付着させる粘着力が残っていても、記録媒体Mにおいてインクが裏抜けして記録媒体Mの裏面(外周面13aと接触する面)がインクで塗れた状態となると、記録媒体Mが外周面13aから剥離してしまう場合がある。このような記録媒体Mの剥離は、インクの裏抜け量が多いほど生じやすい。
記録媒体Mが剥離すると、記録媒体Mとヘッドユニット21のインク吐出面との間隔が規定値より小さくなったり、記録媒体Mがインク吐出面に接触したりするため、画像が正常に記録できなくなる。よって、このような記録媒体Mの剥離が生じた場合には、搬送ベルト13から記録媒体Mを取り外した上で、粘着剤メンテナンス部53により搬送ベルト13の外周面13aに対して粘着剤を再度付与する動作(以下では「粘着剤メンテナンス」と記す)を行う必要がある。
記録媒体Mが剥離すると、記録媒体Mとヘッドユニット21のインク吐出面との間隔が規定値より小さくなったり、記録媒体Mがインク吐出面に接触したりするため、画像が正常に記録できなくなる。よって、このような記録媒体Mの剥離が生じた場合には、搬送ベルト13から記録媒体Mを取り外した上で、粘着剤メンテナンス部53により搬送ベルト13の外周面13aに対して粘着剤を再度付与する動作(以下では「粘着剤メンテナンス」と記す)を行う必要がある。
しかしながら、粘着剤メンテナンスは、粘着剤及び溶媒を含む粘着液を外周面13aに塗り広げる工程の後、溶媒を乾燥させる工程などを含むため、長時間を要する。よって、一旦粘着剤メンテナンスを開始すると、インクジェット記録装置1による画像の記録が長時間行えなくなってしまう。
このため、意図しないタイミングで粘着剤メンテナンスが必要となると、プリントジョブを計画通りに進めて所定期日までに完了させたいユーザーにとって不都合である場合が多い。また、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを、予め定められているインクジェット記録装置1の動作停止期間(例えば工場が稼働しない週末等)まで先延ばしさせたいという要求があった。
このため、意図しないタイミングで粘着剤メンテナンスが必要となると、プリントジョブを計画通りに進めて所定期日までに完了させたいユーザーにとって不都合である場合が多い。また、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを、予め定められているインクジェット記録装置1の動作停止期間(例えば工場が稼働しない週末等)まで先延ばしさせたいという要求があった。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、外周面13aにおける粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かが判定され、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合には、実行予定の複数のプリントジョブの実行順序が、記録媒体Mの剥離が生じにくいプリントジョブを優先するように調整(変更)される。すなわち、記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量が少ないプリントジョブほど早期に実行されるように、複数のプリントジョブの実行順序が調整される。このように、インクの裏抜けが少ないプリントジョブを優先して実行することで、記録媒体Mの剥離の発生が抑制される。よって、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることができ、また粘着剤メンテナンスの実行頻度を抑えることができる。これにより、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、粘着剤メンテナンスを行わずに適切に画像を記録することができる期間を延ばすことができる。
各プリントジョブにおけるインクの裏抜け量は、ジョブデータ341に基づいて推定される。
各プリントジョブにおけるインクの裏抜け量は、ジョブデータ341に基づいて推定される。
図4(a)は、ジョブデータ341の内容例を示す図である。
ジョブデータ341における各行のデータは、1つのプリントジョブに対応し、当該プリントジョブの設定内容の情報を含む。ジョブデータ341は、この行データが、ジョブの実行順序に従って列方向に配列されたテーブルデータを含む。複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「単位面積当たりのインク吐出量」、及び「裏抜け量推定値」の項目を含む。このうち「記録媒体種別」は、さらに「毛羽、糸くず量」、「材質」、「厚さ」、及び「裏抜け容易度」のサブ項目を含む。
ジョブデータ341における各行のデータは、1つのプリントジョブに対応し、当該プリントジョブの設定内容の情報を含む。ジョブデータ341は、この行データが、ジョブの実行順序に従って列方向に配列されたテーブルデータを含む。複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「単位面積当たりのインク吐出量」、及び「裏抜け量推定値」の項目を含む。このうち「記録媒体種別」は、さらに「毛羽、糸くず量」、「材質」、「厚さ」、及び「裏抜け容易度」のサブ項目を含む。
「ジョブ実行順序」は、そのプリントジョブが実行される順序を示す。
「ジョブID」は、各プリントジョブを特定するために付された符号である。ここでは、実行順序1〜4のジョブIDが、それぞれ「J1」〜「J4」とされている。
「記録媒体種別」は、プリントジョブにおいて記録対象として指定された記録媒体Mの種別である。この記録媒体種別は、例えば予め定められた記録媒体Mの型番などとすることができる。
「毛羽、糸くず量」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mが搬送された場合に、記録媒体Mから外周面13aに付着する毛羽や糸くずの量が示されている。「毛羽、糸くず量」の単位は任意であり、例えば毛羽や糸くずの付着しやすさを5段階で表すものとしてもよい。
「材質」は、ここでは単位厚さ当たりのインク透過容易度であり、数値が大きいほどインクが透過しやすい材質であることを示す。したがって、この「材質」の数値が大きいほど、インクの裏抜けが生じやすくなる。例えば、繊維の目の粗い記録媒体Mほど、「材質」の数値が大きくなる。
「厚さ」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mの厚さを示す。この厚さが小さいほど、インクの裏抜けが生じやすくなる。
「裏抜け容易度」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mにおけるインクの裏抜けの総合的な生じやすさを示し、「材質」の数値を「厚さ」で除した値に相当する。
「単位面積当たりのインク吐出量」は、そのジョブデータで指定された画像データに応じて記録媒体Mに対して単位面積当たりに吐出されるインク量を示す。この「単位面積当たりのインク吐出量」が多いほど、ジョブデータの実行時におけるインクの裏抜け量が多くなる。
「裏抜け量推定値」は、ジョブデータを実行した場合におけるインクの裏抜け量の推定値を示し、「裏抜け容易度」に「単位面積当たりのインク吐出量」を乗じた値に相当する。
上記のうち「裏抜け容易度」、及び「裏受け量推定値」は、予めジョブデータ341に含まれていなくてもよく、粘着剤の劣化度合が判定される場合に都度算出されてもよい。また、「材質」、「厚さ」、「裏抜け容易度」、「単位面積当たりのインク吐出量」、「裏抜け量推定値」は、必ずしも各々の物理量を正確に表したものでなくてもよく、例えば各項目の大きさを複数段階で評価する評価指標の値などであってもよい。
ジョブデータ341の複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
「ジョブID」は、各プリントジョブを特定するために付された符号である。ここでは、実行順序1〜4のジョブIDが、それぞれ「J1」〜「J4」とされている。
「記録媒体種別」は、プリントジョブにおいて記録対象として指定された記録媒体Mの種別である。この記録媒体種別は、例えば予め定められた記録媒体Mの型番などとすることができる。
「毛羽、糸くず量」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mが搬送された場合に、記録媒体Mから外周面13aに付着する毛羽や糸くずの量が示されている。「毛羽、糸くず量」の単位は任意であり、例えば毛羽や糸くずの付着しやすさを5段階で表すものとしてもよい。
「材質」は、ここでは単位厚さ当たりのインク透過容易度であり、数値が大きいほどインクが透過しやすい材質であることを示す。したがって、この「材質」の数値が大きいほど、インクの裏抜けが生じやすくなる。例えば、繊維の目の粗い記録媒体Mほど、「材質」の数値が大きくなる。
「厚さ」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mの厚さを示す。この厚さが小さいほど、インクの裏抜けが生じやすくなる。
「裏抜け容易度」は、「記録媒体種別」に示された種別の記録媒体Mにおけるインクの裏抜けの総合的な生じやすさを示し、「材質」の数値を「厚さ」で除した値に相当する。
「単位面積当たりのインク吐出量」は、そのジョブデータで指定された画像データに応じて記録媒体Mに対して単位面積当たりに吐出されるインク量を示す。この「単位面積当たりのインク吐出量」が多いほど、ジョブデータの実行時におけるインクの裏抜け量が多くなる。
「裏抜け量推定値」は、ジョブデータを実行した場合におけるインクの裏抜け量の推定値を示し、「裏抜け容易度」に「単位面積当たりのインク吐出量」を乗じた値に相当する。
上記のうち「裏抜け容易度」、及び「裏受け量推定値」は、予めジョブデータ341に含まれていなくてもよく、粘着剤の劣化度合が判定される場合に都度算出されてもよい。また、「材質」、「厚さ」、「裏抜け容易度」、「単位面積当たりのインク吐出量」、「裏抜け量推定値」は、必ずしも各々の物理量を正確に表したものでなくてもよく、例えば各項目の大きさを複数段階で評価する評価指標の値などであってもよい。
ジョブデータ341の複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
このようなジョブデータ341によれば、各ジョブデータを実行した場合のインクの裏抜け量の推定値を取得することができる。よって、インクの裏抜け量によっては記録媒体Mの剥離が生じる程度まで粘着剤の劣化度合が増大した場合に、推定される裏抜け量が小さいプリントジョブほど早期に実行されるように、プリントジョブの実行順序を調整することができる。
図4(b)は、実行順序の調整後のジョブデータ341を示す図である。
図4(b)では、「裏抜け量推定値」が昇順となるように(すなわち、小さい順に)プリントジョブの実行順序が並べ替えられている。すなわち、「裏抜け量推定値」が30であるジョブID「J4」のプリントジョブが1番目に、「裏抜け量推定値」が60であジョブID「J3」のプリントジョブが2番目に、「裏抜け量推定値」が125であジョブID「J1」のプリントジョブが3番目に、「裏抜け量推定値」が175であジョブID「J2」のプリントジョブが4番目に配列されている。このような実行順序でプリントジョブが実行されることで、粘着剤の劣化度合が基準に達していても、インクの裏抜けが少なく、記録媒体Mの剥離が生じにくいプリントジョブが優先されて実行されるため、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることが可能となる。
図4(b)では、「裏抜け量推定値」が昇順となるように(すなわち、小さい順に)プリントジョブの実行順序が並べ替えられている。すなわち、「裏抜け量推定値」が30であるジョブID「J4」のプリントジョブが1番目に、「裏抜け量推定値」が60であジョブID「J3」のプリントジョブが2番目に、「裏抜け量推定値」が125であジョブID「J1」のプリントジョブが3番目に、「裏抜け量推定値」が175であジョブID「J2」のプリントジョブが4番目に配列されている。このような実行順序でプリントジョブが実行されることで、粘着剤の劣化度合が基準に達していても、インクの裏抜けが少なく、記録媒体Mの剥離が生じにくいプリントジョブが優先されて実行されるため、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることが可能となる。
また、実行順序の変更後のプリントジョブにおいて、裏抜け量推定値が、外周面13aからの記録媒体Mの剥離が生じ得る範囲の下限値未満であるプリントジョブのみ実行するようにしてもよい。すなわち、実行順序の変更後のプリントジョブのうち、裏抜け量推定値が所定の下限値未満であるものまで実行した段階で、プリントジョブの実行動作を停止してもよい。例えば、図4(b)の例において、裏抜け量推定値が100以上の範囲では記録媒体Mの剥離が生じ得ることが予め分かっている場合には、裏抜け量推定値が100未満であるジョブID「J4」、「J3」のプリントジョブのみを実行してもよい。これにより、記録媒体Mの剥離が生じ得るプリントジョブを実行しないようにすることができ、記録媒体Mの無駄な消費を抑えることができる。
粘着剤の劣化度合の判定方法としては、
(1)搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づく方法
(2)インクの裏抜け量の累積値に基づく方法
(3)搬送した記録媒体Mの毛羽、糸くず量の累積値に基づく方法
などがある。以下、これらについて説明する。
(1)搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づく方法
(2)インクの裏抜け量の累積値に基づく方法
(3)搬送した記録媒体Mの毛羽、糸くず量の累積値に基づく方法
などがある。以下、これらについて説明する。
(1)搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づく方法
外周面13aの粘着剤は、搬送部10による記録媒体Mの搬送距離に応じて劣化していく。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後の搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。具体的には、記録媒体Mの累積搬送距離が所定の基準距離を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準距離は、例えば、実際の累積搬送距離と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
外周面13aの粘着剤は、搬送部10による記録媒体Mの搬送距離に応じて劣化していく。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後の搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。具体的には、記録媒体Mの累積搬送距離が所定の基準距離を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準距離は、例えば、実際の累積搬送距離と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
(2)インクの裏抜け量の累積値に基づく方法
外周面13aの粘着剤は、記録媒体Mにおいて裏抜けしたインクが接触することによっても劣化していく。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブに係るインクの裏抜け量(ジョブデータ341の「裏抜け量推定値」)の累積値に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。具体的には、インクの裏抜け量の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準値は、例えば、実際の裏抜け量の累積値と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
外周面13aの粘着剤は、記録媒体Mにおいて裏抜けしたインクが接触することによっても劣化していく。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブに係るインクの裏抜け量(ジョブデータ341の「裏抜け量推定値」)の累積値に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。具体的には、インクの裏抜け量の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準値は、例えば、実際の裏抜け量の累積値と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
(3)搬送した記録媒体Mの毛羽、糸くず量の累積値に基づく方法
粘着剤の劣化度合は、搬送した記録媒体Mからの毛羽や糸くずの付着のしやすさにも影響される。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブにおいて使用された記録媒体Mの種別の履歴に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。詳しくは、ジョブデータ341の「毛羽、糸くず量」の値の累積値に基づいて劣化度合を判定できる。具体的には、「毛羽、糸くず量」の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準値は、例えば、実際の裏抜け量の累積値と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
粘着剤の劣化度合は、搬送した記録媒体Mからの毛羽や糸くずの付着のしやすさにも影響される。このため、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブにおいて使用された記録媒体Mの種別の履歴に基づいて、粘着剤の劣化度合を判定することができる。詳しくは、ジョブデータ341の「毛羽、糸くず量」の値の累積値に基づいて劣化度合を判定できる。具体的には、「毛羽、糸くず量」の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。上記の基準値は、例えば、実際の裏抜け量の累積値と記録媒体Mの剥離の生じやすさとの関係に基づいて定めることができる。
上記(1)〜(3)のいずれの方法も、粘着剤の状態を直接検出する装置が不要である。このため、当該装置を追加することなく、制御プログラムを変更するのみで、インクジェット記録装置1の既存の構成を利用して劣化度合を判定することができる。よって、インクジェット記録装置1のコスト上昇を抑えることができる。
なお、上記(1)〜(3)のうち2つ以上の方法を組み合わせて劣化度合を判定してもよい。例えば、(1)、(2)を組み合わせる場合には、記録媒体Mの累積搬送距離が基準距離を超えているか、又はインクの裏抜け量の累積値が基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。
なお、上記(1)〜(3)のうち2つ以上の方法を組み合わせて劣化度合を判定してもよい。例えば、(1)、(2)を組み合わせる場合には、記録媒体Mの累積搬送距離が基準距離を超えているか、又はインクの裏抜け量の累積値が基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定することができる。
次に、インクジェット記録装置1において行われる画像記録処理について説明する。
図5は、画像記録処理の制御部30による制御手順を示すフローチャートである。
この画像記録処理は、通信部52を介して外部装置からプリントジョブが受信された場合に実行される。
図5は、画像記録処理の制御部30による制御手順を示すフローチャートである。
この画像記録処理は、通信部52を介して外部装置からプリントジョブが受信された場合に実行される。
画像記録処理が開始されると、制御部30は、上述した方法で粘着剤の劣化度合を検出し(ステップS101)、劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する(ステップS102:判定工程)。ここでは、制御部30は、上記(1)の判定方法を用いる場合には、記録媒体Mの累積搬送距離が所定の基準距離を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定する。また、制御部30は、上記(2)の判定方法を用いる場合には、インクの裏抜け量の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定する。また、制御部30は、上記(3)の判定方法を用いる場合には、「毛羽、糸くず量」の累積値が所定の基準値を超えている場合に、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定する。
粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合には(ステップS102で“YES”)、制御部30は、プリントジョブ並べ替え処理を実行する(ステップS103)。ここでは、制御部30は、実行予定の複数のプリントジョブについての、各ジョブデータ341に対応する行データ(裏抜け量情報)に基づいて、当該複数のプリントジョブの実行順序を調整する。具体的には、図4(b)に示したように、「裏抜け量推定値」が昇順となるようにプリントジョブの実行順序を並べ替える。なお、当初から「裏抜け量推定値」が昇順となっている場合、すべてのプリントジョブの「裏抜け量推定値」が同一である場合、又は実行予定のプリントジョブが1つのみである場合には、プリントジョブの実行順序の変更は行われない。
ステップS103の処理によりプリントジョブの実行順序が変更された場合には(ステップS104で“YES”)、制御部30は、変更後のプリントジョブの実行順序を含む所定の粘着剤劣化通知画面を操作表示部51に表示させる(ステップS105)。粘着剤劣化通知画面は、粘着剤の劣化度合が基準を超えていること、及び変更後のプリントジョブの実行順序がユーザーにより認識可能なものであれば、その内容は特に限られない。粘着剤劣化通知画面は、粘着剤メンテナンスの実行予定タイミング(当該タイミングまでの残り時間等)を併せて示すものであってもよい。この粘着剤メンテナンスの実行予定タイミングは、粘着剤の劣化度合と、実行予定のプリントジョブの内容と、に基づいて算出することができる。
プリントジョブの実行順序が変更されなかった場合には(ステップS104で“NO”)、制御部30は、所定の粘着剤劣化通知画面を操作表示部51に表示させる(ステップS106)。ステップS106における粘着剤劣化通知画面は、ステップS105における粘着剤劣化通知画面からプリントジョブの実行順序の変更を通知する部分を除いたものとすることができる。
ステップS105、ステップS106における、操作表示部51による粘着剤劣化通知画面の表示動作は、「粘着剤の劣化に係る所定の報知」に相当する。
ステップS105、ステップS106における、操作表示部51による粘着剤劣化通知画面の表示動作は、「粘着剤の劣化に係る所定の報知」に相当する。
ステップS105又はステップS106の処理が終了すると、制御部30は、最新の実行順序で複数のプリントジョブを実行し、記録媒体M上に画像を記録させる(ステップS107:記録工程)。すなわち、制御部30は、搬送部10を動作させて記録媒体Mを搬送させ、プリントジョブに係る画像データに基づいてヘッドユニット21によりインクの吐出動作を行わせて記録媒体M上に画像を記録させる。
ステップS107の処理が終了すると、制御部30は、画像記録処理を終了させる。
ステップS107の処理が終了すると、制御部30は、画像記録処理を終了させる。
(変形例)
続いて上記実施形態の変形例について説明する。本変形例は、複数のプリントジョブの実行順序の調整方法が上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
続いて上記実施形態の変形例について説明する。本変形例は、複数のプリントジョブの実行順序の調整方法が上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
上記実施形態では、ジョブデータ341に含まれる「裏抜け量推定値」が昇順となるように複数のプリントジョブの実行順序を調整したが、プリントジョブの実行順序の調整方法はこれに限られず、例えば各プリントジョブにおける単位面積当たりのインク吐出量に基づいて調整したり、各プリントジョブで使用される記録媒体Mの厚さに基づいて調整したりしてもよい。
図6は、単位面積当たりのインク吐出量に基づいてプリントジョブの実行順序を調整する場合のジョブデータ341の内容例を示す図である。
図6(a)のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「単位面積当たりのインク吐出量」の項目のみを含む。したがって、記録媒体の詳細な情報(「毛羽、糸くず量」、「材質」、「厚さ」、「裏抜け容易度」)、及び「裏抜け量推定値」の項目は含まれていない。
図6(a)のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「単位面積当たりのインク吐出量」の項目のみを含む。したがって、記録媒体の詳細な情報(「毛羽、糸くず量」、「材質」、「厚さ」、「裏抜け容易度」)、及び「裏抜け量推定値」の項目は含まれていない。
ジョブデータ341における「単位面積当たりのインク吐出量」が多いほど、インクの裏抜け量が増大する傾向があるため、図6(a)のような簡易的なジョブデータ341が用いられる場合であっても、インクの裏抜け量に基づくプリントジョブの実行順序の変更が可能である。すなわち、図6(b)に示すように、各プリントジョブにおける「単位面積当たりのインク吐出量」が昇順となるようにプリントジョブの実行順序を変更することで、インクの裏抜けが少なく、記録媒体Mの剥離が生じにくいプリントジョブを優先して実行することができるため、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることが可能となる。
図6のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
図6のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
図7は、記録媒体Mの厚さに基づいてプリントジョブの実行順序を調整する場合のジョブデータ341の内容例を示す図である。
図7(a)のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「厚さ」の項目のみを含む。したがって、記録媒体の他の詳細な情報(「毛羽、糸くず量」、「材質」、「裏抜け容易度」)、「単位面積当たりのインク吐出量」、及び「裏抜け量推定値」の項目は含まれていない。
図7(a)のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「ジョブ実行順序」、「ジョブID」、「記録媒体種別」、「厚さ」の項目のみを含む。したがって、記録媒体の他の詳細な情報(「毛羽、糸くず量」、「材質」、「裏抜け容易度」)、「単位面積当たりのインク吐出量」、及び「裏抜け量推定値」の項目は含まれていない。
記録対象の記録媒体Mの厚さが小さいほど、インクの裏抜け量が増大する傾向があるため、図7(a)のような簡易的なジョブデータ341が用いられる場合であっても、インクの裏抜け量に基づくプリントジョブの実行順序の変更が可能である。すなわち、図7(b)に示すように、各プリントジョブにおける記録媒体Mの「厚さ」が降順となるようにプリントジョブの実行順序を変更することで、インクの裏抜けが少なく、記録媒体Mの剥離が生じにくいプリントジョブを優先して実行することができるため、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることが可能となる。
図7のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
図7のジョブデータ341における複数の行データの各々は、「記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報」に相当する。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、外周面13aに粘着剤が付与された搬送ベルト13を有し、記録媒体Mを粘着剤により外周面13aに付着させた状態で搬送ベルト13を周回移動させて外周面13a上の記録媒体Mを搬送する搬送部10と、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対してインクを吐出する吐出動作を行うヘッドユニット21と、制御部30と、を備え、制御部30は、プリントジョブに基づいてヘッドユニット21により吐出動作を行わせて記録媒体M上に画像を記録させ(記録制御手段)、外周面13aにおける粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定し(判定手段)、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数のプリントジョブの各々についての、記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報としてのジョブデータ341に基づいて、複数のプリントジョブの実行順序を調整する(記録制御手段)。
このような構成によれば、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、インクの裏抜けが少ないプリントジョブを優先して実行することで、記録媒体Mの剥離の発生を抑制することができる。よって、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることができ、また粘着剤メンテナンスの実行頻度を抑えることができる。これにより、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、粘着剤メンテナンスを行わずに適切に画像を記録することができる期間を延ばすことができる。
このような構成によれば、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、インクの裏抜けが少ないプリントジョブを優先して実行することで、記録媒体Mの剥離の発生を抑制することができる。よって、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることができ、また粘着剤メンテナンスの実行頻度を抑えることができる。これにより、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、粘着剤メンテナンスを行わずに適切に画像を記録することができる期間を延ばすことができる。
また、制御部30は、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後の搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づいて、粘着剤の劣化度合が基準を超えているか否かを判定する(判定手段)。これによれば、簡易な方法で粘着剤の劣化度合を判定することができる。また、粘着剤の状態を直接検出する装置が不要であるため、当該装置を追加することなく、制御プログラムを変更するのみで、既存の構成を利用して劣化度合を判定することができ、インクジェット記録装置1のコスト上昇を抑えることができる。
また、制御部30は、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブに係るジョブデータ341に基づくインクの裏抜け量の累積値に基づいて、粘着剤の劣化度合が基準を超えているか否かを判定する(判定手段)。これによれば、簡易な方法で粘着剤の劣化度合を判定することができる。また、粘着剤の状態を直接検出する装置が不要であるため、当該装置を追加することなく、制御プログラムを変更するのみで、既存の構成を利用して劣化度合を判定することができ、インクジェット記録装置1のコスト上昇を抑えることができる。
また、制御部30は、外周面13aに最後に粘着剤が付与された後に実行されたプリントジョブにおいて使用された記録媒体Mの種別の履歴に基づいて、粘着剤の劣化度合が基準を超えているか否かを判定する(判定手段)。これによれば、簡易な方法で粘着剤の劣化度合を判定することができる。また、粘着剤の状態を直接検出する装置が不要であるため、当該装置を追加することなく、制御プログラムを変更するのみで、既存の構成を利用して劣化度合を判定することができ、インクジェット記録装置1のコスト上昇を抑えることができる。
また、制御部30は、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、複数のプリントジョブのうち、ジョブデータ341に基づくインクの裏抜け量が少ないプリントジョブほど早期に実行されるように複数のプリントジョブの実行順序を調整する(記録制御手段)。これによれば、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、インクの裏抜けに起因する記録媒体Mの剥離の発生を抑制することができる。また、ジョブデータ341に基づくインクの裏抜け量の推定値に基づいて複数のプリントジョブの実行順序を調整することで、より確実に記録媒体Mの剥離の発生を抑制することができる。
また、ジョブデータ341は、プリントジョブを実行した場合の単位面積当たりのインクの吐出量の情報を含み、上記変形例に係る制御部30は、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、複数のプリントジョブのうち、単位面積当たりのインクの吐出量が少ないプリントジョブほど早期に実行されるように複数のプリントジョブの実行順序を調整する(記録制御手段)。これによれば、より簡素な内容のジョブデータ341に基づく簡易な方法で、インクの裏抜けが少ないプリントジョブが優先されるように複数のプリントジョブの実行順序を調整することができる。
また、ジョブデータ341は、プリントジョブにおいて使用される記録媒体Mの厚さの情報を含み、上記変形例に係る制御部30は、粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、複数のプリントジョブのうち、使用する記録媒体Mの厚さが大きいプリントジョブほど早期に実行されるように複数のプリントジョブの実行順序を調整する(記録制御手段)。これによれば、より簡素な内容のジョブデータ341に基づく簡易な方法で、インクの裏抜けが少ないプリントジョブが優先されるように複数のプリントジョブの実行順序を調整することができる。
また、制御部30は、実行順序が調整された後の複数のプリントジョブのうち、ジョブデータ341に基づくインクの裏抜け量が、外周面13aからの記録媒体Mの剥離が生じ得る範囲の下限値未満であるプリントジョブのみを実行する(記録制御手段)。これによれば、記録媒体Mの剥離が生じ得るプリントジョブを実行しないようにすることができ、記録媒体Mの無駄な消費を抑えることができる。
また、インクジェット記録装置1は、制御部30により粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、粘着剤の劣化に係る粘着剤劣化通知画面を表示する操作表示部51を備える。これによれば、ユーザーにとって意図しないタイミングで粘着剤メンテナンスが行われるのを抑制することができる。また、粘着剤メンテナンスの実行タイミングが近いことをユーザーに認識させることができる。
また、本実施形態に係るインクジェット記録方法は、プリントジョブに基づいてヘッドユニット21により吐出動作を行わせて記録媒体M上に画像を記録させる記録工程と、外周面13aにおける粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定工程と、を含み、記録工程では、判定工程において粘着剤の劣化度合が基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数のプリントジョブの各々についての、記録媒体Mにおけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報としてのジョブデータ341に基づいて、複数のプリントジョブの実行順序を調整する。このような方法によれば、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、インクの裏抜けが少ないプリントジョブを優先して実行することで、記録媒体Mの剥離の発生を抑制することができる。よって、粘着剤メンテナンスの実行タイミングを遅らせることができ、また粘着剤メンテナンスの実行頻度を抑えることができる。これにより、粘着剤の劣化度合が基準を超えた場合であっても、粘着剤メンテナンスを行わずに適切に画像を記録することができる期間を延ばすことができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び各変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、記録媒体Mとして布帛を用いる例を挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、記録媒体Mとしては、紙やシート状の樹脂等、粘着剤により搬送ベルト13の外周面13aに付着させることができ、かつ表面に吐出されたインクを固着させることが可能な種々の材質のものを用いることができる。
例えば、上記実施形態では、記録媒体Mとして布帛を用いる例を挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、記録媒体Mとしては、紙やシート状の樹脂等、粘着剤により搬送ベルト13の外周面13aに付着させることができ、かつ表面に吐出されたインクを固着させることが可能な種々の材質のものを用いることができる。
また、上記実施形態では、搬送ベルト13を備える搬送部10により記録媒体Mを搬送する例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、搬送部10は、外周面13aに粘着剤が付与される搬送部材を周回移動させるものであれば任意の構成とすることができる。例えば、回転する円筒状の搬送ドラムの外周面上で記録媒体Mを保持して搬送する搬送部が用いられてもよい。
また、粘着剤の劣化度合の判定方法として、(1)搬送部10による記録媒体Mの累積搬送距離に基づく方法、(2)インクの裏抜け量の累積値に基づく方法、(3)搬送した記録媒体Mの毛羽、糸くず量の累積値に基づく方法、を例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、外周面13a上の粘着剤との摩擦により回転するローラーを設けて、ローラーの回転状況に応じて粘着剤の劣化度合を検出する方法や、外周面13a上の粘着剤に付着させた部材を引き剥がすのに要する力を検出する方法などが用いられてもよい。
また、上記実施形態では、粘着剤メンテナンス部53により粘着剤メンテナンスを行う例を用いて説明したが、これに限られず、粘着剤メンテナンスは、インクジェット記録装置1の外部に設けられた所定のメンテナンス装置により行われてもよいし、人の手により行われてもよい。
また、上記実施形態では、シングルパス形式のインクジェット記録装置1を例に挙げて説明したが、ヘッドユニット(又は記録ヘッド)を走査させながら画像の記録を行うインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、操作表示部51において粘着剤劣化通知画面を表示することにより粘着剤の劣化に係る報知を行う例を用いて説明したが、これに代えて、警告灯を点灯させたり、所定のアラーム音を発生させたり、予め設定されたアドレスにメールを送信したりすることによりユーザーに対して報知を行ってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インクジェット記録装置
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 従動ローラー
13 搬送ベルト(搬送部材)
13a 外周面
14 搬送モーター
15 ロータリーエンコーダー
16 押圧ローラー
17 剥がしローラー
20 記録部
21 ヘッドユニット(インク吐出部)
30 制御部(記録制御手段、判定手段)
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 記憶部
40 検出部
51 操作表示部(報知部)
52 通信部
53 粘着剤メンテナンス部
54 バス
101 搬送駆動部
211 ヘッド制御部
212 記録ヘッド
212M ヘッドモジュール
212a ヘッド駆動部
213 ノズル
341 ジョブデータ(裏抜け量情報)
M 記録媒体
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 従動ローラー
13 搬送ベルト(搬送部材)
13a 外周面
14 搬送モーター
15 ロータリーエンコーダー
16 押圧ローラー
17 剥がしローラー
20 記録部
21 ヘッドユニット(インク吐出部)
30 制御部(記録制御手段、判定手段)
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 記憶部
40 検出部
51 操作表示部(報知部)
52 通信部
53 粘着剤メンテナンス部
54 バス
101 搬送駆動部
211 ヘッド制御部
212 記録ヘッド
212M ヘッドモジュール
212a ヘッド駆動部
213 ノズル
341 ジョブデータ(裏抜け量情報)
M 記録媒体
Claims (10)
- 外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後の前記搬送部による記録媒体の累積搬送距離に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令に係る前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量の累積値に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記判定手段は、前記外周面に最後に前記粘着剤が付与された後に実行された前記画像記録命令において使用された記録媒体の種別の履歴に基づいて、前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えているか否かを判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令を実行した場合の単位面積当たりのインクの吐出量の情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、単位面積当たりのインクの吐出量が少ない画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記裏抜け量情報は、前記画像記録命令において使用される記録媒体の厚さの情報を含み、
前記記録制御手段は、前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記複数の画像記録命令のうち、使用する記録媒体の厚さが大きい画像記録命令ほど早期に実行されるように前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。 - 前記記録制御手段は、前記実行順序が調整された後の前記複数の画像記録命令のうち、前記裏抜け量情報に基づくインクの裏抜け量が、前記外周面からの記録媒体の剥離が生じ得る範囲の下限値未満である画像記録命令のみを実行することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記判定手段により前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、前記粘着剤の劣化に係る所定の報知を行う報知部を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 外周面に粘着剤が付与された搬送部材を有し、記録媒体を前記粘着剤により前記外周面に付着させた状態で前記搬送部材を周回移動させて前記外周面上の記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録媒体に対してインクを吐出する吐出動作を行うインク吐出部と、を備えたインクジェット記録装置による画像記録方法であって、
画像記録命令に基づいて前記インク吐出部により前記吐出動作を行わせて前記記録媒体上に画像を記録させる記録工程と、
前記外周面における前記粘着剤の劣化度合が所定の基準を超えているか否かを判定する判定工程と、
を含み、
前記記録工程では、前記判定工程において前記粘着剤の劣化度合が前記基準を超えていると判定された場合に、実行予定の複数の前記画像記録命令の各々についての、記録媒体におけるインクの裏抜け量に係る裏抜け量情報に基づいて、前記複数の画像記録命令の実行順序を調整することを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019125701A JP2021011054A (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019125701A JP2021011054A (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021011054A true JP2021011054A (ja) | 2021-02-04 |
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Family Applications (1)
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JP2019125701A Pending JP2021011054A (ja) | 2019-07-05 | 2019-07-05 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
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-
2019
- 2019-07-05 JP JP2019125701A patent/JP2021011054A/ja active Pending
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