JP2021010541A - X線診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望のX線照射範囲、照光範囲および明るさを容易に得ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。【解決手段】X線診断装置1は、被検体100に向けてX線を出射するX線管装置104と、被検体100に照射されるX線の照射領域を制限するX線絞り羽根21を備えているX線絞り装置200とを備えている。X線絞り装置200は、X線の照射範囲を照らす照射光を出射する照射野照明部22と、X線絞り羽根21および照射野照明部22を収納し、X線および照射光の通路となる開口を有しているX線遮蔽箱23と、X線遮蔽箱23の開口側の外周面に配置されている発光部30と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明はX線診断装置に関し、特に、寝台上の被検体を照らして術者の手技を支援する技術に関する。
X線診断装置は、X線を発生するX線管と、X線管から被検体に向けて照射されるX線の範囲を絞るX線絞り装置とを備えている。X線絞り装置は、X線を遮蔽する鉛等の材料から形成されたX線絞り羽根を備えており、ユーザがX線絞り羽根の開口サイズを調整することで、被検体に対するX線の照射範囲が変更される。
X線絞り装置の内部に、被検体へ照射されるX線の照射野を照らすための照明(照射野照明)を備えたX線診断装置が知られている(例えば、特許文献1)。このようなX線診断装置では、照射野照明によりX線の照射野が可視化されるため、被検体に対して各種手技を行う術者は、X線の照射野を実際に見て確認することができる。
特許文献1に開示されているX線診断装置は、照射野照明がX線管から照射されるX線と光学的に等価な位置に配置されており、照射野照明が発した可視光が、鏡などの光学部を用いて屈折された後X線絞り羽根で絞られて、X線照射範囲と同じ範囲を照らすような構成を有している。
特開2003−175030号公報
しかしながら、X線絞り装置に照射野照明が搭載されている特許文献1など従来のX線診断装置では、上述のように、X線絞り羽根の調整により照射野照明の照光範囲とX線照射範囲とが一緒に変わるため、術者がX線の照射範囲をある範囲に定めたときに、所望の範囲を十分に照らせなかったり、所望の明るさを得られなかったりすることがあった。また従来のX線診断装置では、所望の範囲や明るさを照らすように照射野照明の照光範囲を定めると、X線の照射範囲を所望の範囲にすることができないことがあった。
本発明は、所望のX線照射範囲、照光範囲および明るさを容易に得ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。
本発明のX線診断装置は、被検体に向けてX線を出射するX線管装置と、被検体に照射されるX線の照射領域を制限するX線絞り羽根を備えているX線絞り装置とを備えている。X線絞り装置は、X線の照射範囲を照らす照射光を出射する照射野照明部と、X線絞り羽根および照射野照明部を収納し、X線および照射光の通路となる開口を有しているX線遮蔽箱と、X線遮蔽箱の開口側の外周面に配置されている発光部と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、所望のX線照射範囲、照光範囲および明るさを、容易に得ることができる。
X線診断装置1の全体構成を示す側面図。 X線診断装置1の構成例を示すブロック図。 X線絞り装置200の構成例を示す断面図。 X線絞り装置200を底面からみた図。 実施形態1のX線診断装置1Aの構成を示す側面図。 X線診断装置1Aの構成例を示すブロック図。 X線診断装置1Aが実施する動作のフローチャート。 X線診断装置1Aの変形例の構成を示すブロック図。 X線診断装置1Aの変形例が実施する動作のフローチャート。 実施形態2のX線診断装置1Bの構成を示す側面図。 X線診断装置1Bの構成を示すブロック図。 実施形態3のX線診断装置1Cの構成を示すブロック図。 手技の種類を入力する際に表示UIに表示される内容の例。 X線診断装置1Cが実施する動作のフローチャート。 実施形態4のX線診断装置1DのX線絞り装置200の構成を示す断面図。 X線診断装置1Dの構成を示すブロック図。 X線診断装置1Dが実施する動作のフローチャート。 変形例のX線診断装置が実施する動作のフローチャート。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
まず、本発明のX線診断装置1の全体構成について説明する。X線診断装置1は、図1に示すように、被検体100を載せる寝台102と、寝台102上の被検体100に対してX線を照射するX線管装置104と、X線管装置104から発せられるX線の照射範囲を制限するX線絞り装置200と、寝台102に固定されてX線管装置104を寝台102上で支持する支柱部50とを備えている。
X線管装置104は、X線を発生させるX線管を有している。X線管装置104は、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。
X線絞り装置200は、複数のX線遮蔽板から構成されているX線絞り羽根21と、X線の照射野を照らして可視光(照射光)Bを出射する照射野照明部22と、X線絞り羽根21および照射野照明部22を収納しX線および照射光Bの通路を有しているX線遮蔽箱23と、X線遮蔽箱23の外周面に配置されて手元光Cを出射する発光部30とを有している。発光部30は複数備えられており、被検体100と術者の手元とを複数方向から照らす。各発光部30は、発光素子を有しており、発光時に熱を発する。X線絞り装置200の具体的な構成については後で詳しく説明する。
X線診断装置1は、図2に示すように、X線絞り装置200など各構成要素を制御する装置制御部120と、X線管装置104に電力供給を行いX線を発生させる高電圧発生部110と、高電圧発生部110の制御をしてX線管装置104から出射されるX線量を調整するX線制御部123と、照射野照明部22および発光部30の点灯状態を制御する照明制御部124と、をさらに備えている。
またX線診断装置1は、被検体100を透過したX線を検出し、検出したX線量に応じたX線信号を生成する不図示のX線検出部と、X線検出部から出力されたX線信号に対して画像処理を行なう画像処理部116と、照射野照明部22および発光部30のオン・オフの指示と、X線照射の指示とを受け付ける操作部40と、術者の各種選択操作を受け付ける操作UI122と、画像処理部116により処理されたX線画像などの各種情報や照射野照明部22の点灯時間等を記憶する記憶部114と、画像処理部116により処理されたX線画像を表示する表示部118とを備えている。
装置制御部120は、CPU或いはGPUに搭載されるソフトウェアとしてその機能が実現される。また装置制御部120の、一部または全部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programable Gate Array)などのハードウェアで実現することも可能である。
以下、X線絞り装置200の具体的な構成の例について説明する。以下、X線絞り装置200に対してX線管装置104が設けられている側を上側とし、寝台102が設けられている側を下側として説明する。
X線絞り装置200は、図3に示すように、X線絞り羽根21、X線遮蔽箱23、照射野照明部22、および発光部30に加え、照射野照明部22から出射された照射光Bを屈折させてX線絞り羽根21側に導く反射鏡などの光学部24と、X線遮蔽箱23および発光部30の外周を覆うように配置された外枠部25とを備えている。
X線絞り羽根21は、公知のX線絞り羽根と同様の構成であってよく、複数のX線遮蔽板で囲まれた隙間(開口)kを、X線管装置104から出射されたX線と照射野照明部22から発せられた照射光Bとが通ることができるように構成されている。X線絞り羽根21は、装置制御部120から通知される開度情報に従って開口kのサイズを変更することで、被検体100に対するX線の照射範囲と照射光Bの照光範囲とを同時に同範囲になるように変更する。X線絞り羽根21のX線遮蔽板は、X線を遮蔽可能な材料(例えば鉛)から構成されている。
X線遮蔽箱23は、X線を遮蔽するX線遮蔽機能と、発光部30により発せられた熱を放出する放熱機能とを有している。具体的には、X線遮蔽箱23は、X線を遮蔽するX線遮蔽層231と、X線遮蔽層231の外周に配置されてX線遮蔽層231よりも放熱性の高い放熱層232との複数層構造を有している。X線遮蔽層231と放熱層232は、例えば接着剤により接着されている。
またX線遮蔽箱23は、X線管装置104に向かい合う側(上側)の壁部と、その壁部に対向して被検体100に向かい合う側(下側)の壁部にそれぞれ、開口23a、23bを有している。上側の開口23aは、X線遮蔽箱23に対するX線の入射通路となり、X線絞り羽根21の開口kの直上の位置に配置されている。下側の開口23bは、X線遮蔽箱23からX線が出射する通路となり、開口kの直下に配置されている。
X線遮蔽箱23のX線遮蔽層231は、X線遮蔽箱23の内部を通過するX線が開口23b以外から外部に漏れることを防ぎ、術者や被検体などに不必要なX線が照射されることを防ぐ。X線遮蔽層231は、鉛などのX線を遮蔽する材料から構成されている。
放熱層232は、発光部30が点灯時に発熱するため、発光部30の発した熱を効率よく放出するために設けられており、アルミニウムやアルミニウム合金、鉄など、放熱性の高い材料から構成されている。特に放熱層232は、軽量化や小型化を考慮すると、アルミニウムから構成されていることが好ましい。
放熱層232がアルミニウムから構成されている場合、その表面に、発光部30の発する光のX線絞り装置200内での乱反射を防ぐ乱反射防止層(例えばアルマイト層)が形成されていることがより好ましい。乱反射防止層により放熱層232の表面は、黒色または黒みを帯びた色を有していることが好ましい。乱反射防止層により、術者の手元を照らす明るさが光の乱反射により所定の明るさから変わってしまうことを防げる上に、散乱光により術者の手の影が増えることを防ぐことができる。
X線遮蔽箱23の下面には、開口23bを覆う透明板(例えばアクリル板)235が固定されていてもよい。またこの透明板235には、図4に示すように、十字の印が刻まれていてもよい。照射光Bが透明板235を通過すると、照射野の中心が分かるような十字の印が被検体100に投影される。
照射野照明部22は、X線管から照射されるX線と光学的に等価な位置で照射光Bを照射するように、かつ、X線管装置104から出射されたX線の経路を遮らない位置に配置されている。
光学部24は、X線遮蔽箱23内に収納されており、X線および照射光Bの経路上の、X線絞り羽根21よりも上流側に配置されている。照射野照明部22は、術者が操作部40を操作することによりその点灯状態が変更される。
X線管装置104から出射されX線遮蔽箱23に入射したX線は、光学部24を透過可能であり、光学部24を透過した後、X線絞り羽根21の開口kを通ってX線遮蔽箱23の下部の開口23bからX線遮蔽箱23の外に出射される。一方、照射野照明部22から発せられた照射光Bは、光学部24に到達するとX線の進路とぶつかり、光学部24により、X線遮蔽箱23内を通るX線の進路と同じ方向に進むように屈折される。光学部24により屈折された照射光Bは、光学部24によりX線絞り羽根21の開口kに導かれ、X線絞り羽根21により絞られて、X線の照射範囲と同等の範囲を照らす。そのため術者は、照射光BによりX線の照射範囲を目で見て確認することができる。
照射野照明部22は、1つの発光素子から構成されていることが好ましい。照射野照明部22が1つの発光素子から構成されていると、X線遮蔽箱23に十字の刻まれた透明板235が設けられている場合、照射野照明部22により被検体100に投影される十字の印が影になり、かつ十字の印以外の箇所が明るく投影されて十字の模様のエッジが立つため、術者が照射野を認識しやすくなる。照射野照明部22に用いられる発光素子は、1つの発光素子で十分に十字模様のエッジが立つ程度の光度を有していることが好ましい。
発光部30は、X線の照射領域を遮らないように、X線遮蔽箱23の下面に固定されている。発光部30は、図示する例では複数配置されており、各発光部30により出射される手元光Cが合わさることで、照射野照明部22からの照射光Bよりも広い範囲が、多方向から照らされる。
各発光部30には、一つ一つの光度は照射野照明部22よりも弱いが、複数の発光部30からの光Cが合わさると十分に術者の手元を明るく照らすことができるような発光素子を備えていることが好ましい。
外枠部25は、発光部30の周囲を覆うことにより、点灯時に通電し発熱する発光部30を術者に触れさせないために設けられている。外枠部25は、その下側の壁部に、図4に示すように、照射光Bを通過させるための開口25bと、複数の発光部30からそれぞれ出射される手元光Cを通過させるための複数の孔25cとを有している。開口25bは図3に示すように、X線遮蔽箱23の開口23bの直下に設けられており、X線および照射光Bは、X線遮蔽箱23の開口23bの下部から出射されると、開口25bを通ってX線絞り装置200の下方から出射される。また孔25cは各発光部30の直下に設けられており、各発光部30から発せられた手元光Cは、それぞれの孔25cを通ってX線絞り装置200の下方から出射される。
外枠部25は、その上側の壁部に、X線の通り道となる開口25aを有していてもよい。外枠部25は、発光部30が発光時に熱を発しても変形しないような耐熱性の高い材料(例えば耐熱性の高い樹脂)から構成されていることが好ましい。また、外枠部25の内部には、孔25cを覆う樹脂などから構成されている透明板25b1が設けられていてもよい。
以上の通り、本実施形態のX線診断装置は、X線の照射範囲を照らす照射野照明部と、術者の手元を照らす発光部とが別の構成であるため、術者の手元を照らしたい範囲がX線の照射範囲と異なる場合であっても、術者は、所望のX線照射範囲、照光範囲および明るさを容易に得ることができる。
また本実施形態のX線診断装置は、複数の発光部30が多方向から手元光を出射して術者の手元や被検体を照らすため、手技の最中に、被検体上に映る術者の手の影が薄くなる。これにより、術者が被検体に対して手技を行う箇所の視認性が向上する。
本実施形態のX線診断装置では、発光部がX線遮蔽箱の外面に配置されているため、手元光の通路となる孔をX線遮蔽箱に設ける必要がない。すなわち、X線遮蔽箱には、X線の通路となる開口以外の孔が不要であるため、X線の通路以外からのX線の漏出を防ぐことができる。さらにX線診断装置において、発光部は、X線が直接照射されない位置に配置されているため、発光部のX線による劣化を防ぐことができる。
以下、上述したX線絞り装置200の構成を基本として、発光部を駆動するための具体的な構成の実施形態を説明する。
<実施形態1>
以下、実施形態1のX線診断装置1Aについて説明する。
[構成]
まず、X線診断装置1Aの構成について説明する。X線診断装置1Aは、図5に示すように、ユーザによる入力を受け付ける操作部40が非接触式の入力を受け付けるものであり、この操作部40から術者が発光部30の点灯状態を変更する指示を入力することができる。
X線診断装置1Aには、非接触式の操作部40の一例として、被検体の周囲で発せられた音声入力を受け付ける音声受付部40Aが備えられている。音声受付部40Aは、例えば支柱部50に固定されている。
音声受付部40Aは、図6のブロック図に示すように、周囲の音声を音声入力として常に受け付けて音声信号を生成する音声認識素子401と、生成された音声信号を音声データに変換する音声認識回路402とを備えている。また装置制御部120は、音声認識回路402により変換された音声データから特定のキーワードを抽出しそのキーワードに基づいてX線診断装置1Aの動作を制御する音声認識部40Bを備えている。
音声認識部40Bが受け付けるキーワードとして、「X線の照射野を照らして」、「手元を照らして」、あるいは「X線を照射して」等といった、照射光や手元光のオン・オフ、あるいはX線照射に関するキーワードが、予め記憶部114に記憶されている。装置制御部120の音声認識部40Bは、例えば、記憶部114に登録されている「手元を照らして」という音声入力が行われたことを音声データから受け取ると、照明制御部124に、発光部30をオンにするよう指示を送る。
以下、X線診断装置1Aの動作例について図7を参照して説明する。照射野照明部22の発光時には、術者に照射野を認識しやすくさせるため、発光部30を消灯することが好ましい。以下、照射野照明部22の発光と連動して発光部30が消灯するものとし、動作例を説明する。
[ステップS1]
X線診断装置1Aの動作の開始時点において、手元光や照射光は出射されていない。X線診断装置1Aの動作が開始されると、装置制御部120の音声認識部40Bは、手元光を発光させるキーワードが音声受付部40Aにより受け付けられたか否かの判断を開始する。
例えば、術者が「手元を照らして」と言うと、音声受付部40Aが術者の声を受け付ける。音声認識部40Bは、手元を照らすためのキーワードを認識して発光部30を発光させる指示を照明制御部124に送る。これにより、発光部30のスイッチがオンになる。
具体的には、音声受付部40Aの音声認識素子401が、術者の音声を受け付ける。音声認識素子401は、図6に示すように受け付けた音声から音声信号を生成し、音声信号を音声認識回路402に送信する。音声認識回路402は、受信した音声信号を音声データに変換して装置制御部120に送信する。装置制御部120の音声認識部40Bは、音声認識回路402から受信した音声データと記憶部114に予め記憶されているキーワードとを比較して、受信した音声データが手元光Cを点灯するキーワードであると認識し、照明制御部124に発光部30を発光させるように指示を送る。
[ステップS2]
手元光のスイッチがオンになると、発光部30は、照明制御部124の指示に従い点灯する。
[ステップS3]
術者が例えば「X線の照射野を照らして」と言うと、音声受付部40AがステップS1と同様に術者の音声を受け付け、照射野照明部22を発光させるスイッチがオンになる。音声認識部40Bは、音声認識回路402から受信した音声データが照射野照明部22を発光させるキーワードであると認識し、照明制御部124に照射光Bを照射する指示を送る。
[ステップS4]
音声認識部40Bは、照射光Bを照射するキーワードを受信すると、照明制御部124に発光部30を、消灯させるよう指示を送る。発光部30は、照明制御部124の指示により消灯する。
[ステップS5]
照射野照明部22から照射光Bが照射される。照射光Bの照射中に、術者が「X線を照射して」などのX線を照射させるキーワードを言い、X線を照射させることが好ましい。その場合、ステップS1と同様に音声受付部40Aが術者の音声を受け付け、音声認識部40BがX線を照射するキーワードを認識して高電圧発生部110にX線を照射する指示を送る。
[ステップS6]
照明制御部124は、照射野照明の点灯時間が記憶部114に予め記憶されている所定の点灯時間を経過したか否かを判断する。照射野照明の点灯時間が所定の点灯時間となるまで照射野照明部22は点灯し続け、所定の点灯時間を経過した場合、X線診断装置1Aの動作はステップS7に進む。
[ステップS7]
照明制御部124は、照射野照明部22を消灯させる。照射野照明部22が消灯したら、X線診断装置1Aの動作はステップS2に戻り、発光部30が再度点灯する。
[ステップS8]
発光部30の点灯中に、音声認識部40Bは、発光部30を消灯させるキーワード(「手元の明かりを消して」など)が音声受付部40Aにより受け付けられたか否かを判断する。音声認識部40Bは、発光部30を消すためのキーワードを認識すると、発光部30を発光させる指示を照明制御部124に送る。これにより、発光部30のスイッチがオフになる。発光部30のスイッチがオフになると、X線診断装置1Aの動作はステップS9に進む。発光部30のスイッチがオンのままの場合、X線診断装置1Aの動作はステップS2に戻り、手元は照らされ続ける。
[ステップS9]
照明制御部124は、発光部30を消灯させる。
このようにして、実施形態1Aによる、照射野照明部22と発光部30とを連動して発光させる動作が行われる。実施形態1Aでは、照射光の発光時に手元光の発光を停止させることにより、術者は、照射野を認識しやすくなる。またX線遮蔽箱23に十字の刻まれた透明板235が設けられている場合、透明板235の十字模様のエッジが立つため、術者はより照射野を認識しやすくなる。
また実施形態1Aでは、非接触式の操作部が音声による入力を受け付けるため、術者は、操作部に触れずに発光部、照射野照明、またはX線管装置のオン・オフを切り替えることができる。そのため、術者は手術時であっても、手を清潔な状態に保ちながらX線診断装置1の動作を制御する指示を入力することができる。
<操作部の変形例>
操作部40は、上述のように音声認識による入力を受け付ける構成に限られず、ユーザの動作を認識可能な光センサ、静電容量センサなどの生体センサ、超音波センサなどにより、非接触による入力を受け付ける構成であってもよい。
またX線診断装置1Aでは、手で操作する押しボタン式等の操作部により発光部30のオン・オフが切り替えられてもよいし、照射光を照射するための操作部と、手元光を照射するための操作部が別々の構成であってもよい。
さらに、X線診断装置1Aには、図8に示すようにフットスイッチ405が、操作部として備えられていてもよい。発光部30が消えているときにフットスイッチ405が術者により踏まれると、発光部30が点灯し、発光部30の点灯時にフットスイッチ405が踏まれると、発光部30が消灯する。
X線診断装置1Aにフットスイッチ405が備えられている場合、装置制御部120には、フットスイッチが操作されたことを検知し、発光部30に点灯または消灯の指示を送るフットスイッチ検知部405Bが備えられる。フットスイッチ405は踏まれるとフットスイッチ検知部405Bに信号を送る。フットスイッチ検知部405Bは、フットスイッチ405が押されたことを受信すると、発光部30を点灯または消灯させるように、照明制御部124に指示を送る。
術者は、フットスイッチ405を用いることにより、非接触式の操作部を用いる場合と同様に、手を清潔性に保ちながらX線診断装置1の動作を制御する指示を入力することができる。
なお、照射野照明部22と発光部30の点灯は、連動していなくてもよい。照射野照明部22と発光部30の点灯が連動しない場合、図9に示すように、発光部30は、点灯時と同様に、術者の操作部の入力により消灯される。具体的には、術者が操作部40を操作してスイッチをオンにすると(ステップS1)、発光部30が点灯して手元が照らされる(ステップS2)。術者が操作部40を操作してスイッチをオフにするまで手元は照らされ、術者が操作部40を操作してスイッチをオフにすると(ステップS8)、発光部30が消灯する(ステップS9)。
<実施形態2>
以下、実施形態2のX線診断装置1Bについて、実施形態1のX線診断装置1Aと異なる点について説明する。実施形態2のX線診断装置1Bは、手元光の照度と色温度の少なくとも一方を術者の操作により調整可能な点で、実施形態1のX線診断装置1Aと異なっている。以下、術者の操作により、手元光の照度と色温度を両方調整可能な場合について説明する。
実施形態2のX線診断装置1Bは、図10に示すように、発光部30に接続されて発光部30全体の照度設定の入力を受け付ける照明調整器60を備えている。照明調整器60は公知の構成であってよく、例えば手元光の照度設定を調整するための操作つまみ61を有している。
X線診断装置1Bにおいて、複数の発光部30は、それぞれが異なる色温度の光を出射し、それぞれの照度が変更可能に構成されている。例えば、X線診断装置1Bが2つの発光部30A、30Bを備えている場合、発光部30Aが青白色光を出射し、発光部30Bが赤みを帯びた光を出射するなど、各発光部が異なる色温度の光を出射する。調整部122は、これら発光部30A、30Bから出射される手元光の照度をそれぞれ変更することにより、それぞれの発光部30A、30Bから出射される光を合わせた発光部30全体の照度と色光が変更される。
X線診断装置1Bでは、装置制御部120は図11のブロック図に示すように、音声認識部40Bに加えて、入力された照度設定に応じて各発光部30の照度を制御する調整部60Bを備えている。
術者が照明調整器60の操作つまみ61を回して発光部30の照度を設定すると、照明調整器60は、手元光の照度設定の入力を受け付け、受け付けた入力を信号として装置制御部120に送信する。装置制御部120の調整部60Bは、照明調整器60から受信した信号に基づいて、各発光部30の放つ光の強さをそれぞれ照明制御部124に指示する。照明制御部124は、照度設定の指示に基づいて各発光部30の放つ光の強さをそれぞれ制御する。
例えば術者が手元光の照度を暗く設定した場合、照明制御部124は、発光部30Aの発する青白光の強度を、発光部30Bの発する赤色光の強度よりも弱く設定する。これにより、発光部30全体の照度が下がると共に色温度が低くなる。
実施形態2のX線診断装置1Bの動作は、実施形態1のX線診断装置1Aと同じであるため、その説明を省略する。
以上の通り実施形態2のX線診断装置では、術者が、手元光の状態を所望の色温度と照度に調整することができる。
手元光が色温度の高い光の場合、普通、術者にとって手技を行う手元が見やすくなるが、作業が長時間に及ぶと目が疲れやすくなる。一方、色温度の低い光では、術者の手元の視認性は下がるが、術者の目の負担を抑えることができる。実施形態2のX線診断装置は手元光の色温度を調整可能なため、術者が、手技に必要な手元光の照度と目に負担の少ない手元光の色温度を選択することができる。
また実施形態2のX線診断装置では、各発光部の色温度が違う構成であるため、各発光部自体が色光を調整可能な機能を有していなくても、各発光部の照度の組み合わせを変えることで、手元光の色温度を変更することができる。
なお、X線診断装置に備えられている発光部は2つに限られないし、また、全ての発光部の光色が異なっていなくてもよい。発光部全体から出射される手元光の色温度を制御する場合、X線診断装置には、2以上の異なる色温度の発光部が備えられていればよく、同じ色温度の発光部が含まれていてもよい。また、手元光全体の照度のみを制御する場合、各発光部の光色はすべて同じでもよい。
<実施形態3>
以下、実施形態3のX線診断装置1Cについて説明する。実施形態3のX線診断装置1Cは、術者が操作UIから手技の種類を選択して入力すると、選択された手技の種類に応じて、装置制御部120が手元光の照度や色温度を変更可能な構成である。
検査の際に、X線診断装置と一緒に超音波診断装置などの表示画面の暗い装置を用いる場合、暗い画面に合わせて室内の照明を暗くして検査が行われる。その場合、手技を行う術者の目の負担を軽減するために、室内の明るさに合わせてX線診断装置の手元光を暗く設定することが好ましい。また、明るい室内で行われる手技の場合、術者が手元を見やすいように、手元光が周囲の明るさに合わせて明るく設定されることが好ましい。このように、X線診断装置を用いた手技の種類により、術者にとって手技を行いやすい手元光の照度が異なる。
実施形態3のX線診断装置1Cは、実施形態2のX線診断装置1Bと同様に、複数の発光部30がそれぞれ異なる色温度の光を出射し、各発光部30の照度を制御することで、全体の照度と光色を制御する。実施形態3のX線診断装置1Cは実施形態2のX線診断装置1Bと異なり、術者が操作UI122を操作して手技の種類を選択すると、複数の発光部30の発する光の強さがそれぞれ照明制御部124により制御されて、それぞれの発光部30から出射される光をあわせた、手元光の照度と色温度が変更される。
X線診断装置1Cの装置制御部120は、図12に示すように、入力された手技の種類に応じて発光部30の照度を制御する調整部122Bを備えている。
X線診断装置1Cの記憶部114には、手技の種類と手技の種類に応じた手元光の明るさとが予め記憶されている。また記憶部114には、手技の種類に応じた照度で手元を照らすために各発光部が発する光の強さが、予め記憶されている。操作UI122は、例えばタッチパネルである。操作UI122の表示画面には、図13のように、術者が手技の種類を選ぶための選択項目や、手技の開始・終了時に術者がそれぞれ押すための開始ボタン122b、終了ボタン122c等が表示される。
以下、実施形態3のX線診断装置1Cの動作フローについて図14を参照して説明する。
[ステップS31]
術者が操作UI122を操作して手技の種類を選択すると、操作UI122が、術者による手技の選択を受け付ける。以下、このステップで術者が手技のうち「X線検査」を選択したものとして、X線診断装置1Cの動作を説明する。
[ステップS32]
術者が操作UI122の開始ボタン112bを押すと、X線検査が開始される。
[ステップS33]
調整部122Bは、選択された手技が発光部を自動で点灯する手技なのか否かを判定する。例えば選択された手技が暗い室内で行われる手技の場合、術者の手元を照らすために、X線診断装置1Cは、発光部を自動で点灯することが好ましい。例えば、経皮経肝胆道ドレナージ(Percutaneous Transhepatic Cholangio Drainage:PTCD)のように室内を暗くした状態で超音波診断装置の暗いモニタを見ながら行われる手技では、発光部30が自動点灯することにより、術者にとって、モニタと手元が両方とも見やすくなる。
一方、選択された手技が明るい室内で行われる内視鏡的逆行性胆管膵管造影(Endoscopic Retrograde Cholangio-pancreatography:ERCP)などの場合、術者の手元を照らさなくても術者が手元を十分に見て確認することができるため、発光部30を自動では点灯しなくてもよい。
[ステップS34]
調整部122Bは、選択された手技の種類に応じた照度で発光部30を点灯させるように、照明制御部124に指示を送る。発光部30は、照明制御部124の指示に従い点灯する。具体的には、調整部122Bは、選択された手技の種類(ここでは、X線検査)と手元光の照度との組み合わせ、および手元光をその明るさとするために各発光部が発する光の強さを記憶部114から読み出す。
調整部122Bは、各発光部30から発せられる光の強さを決定し、各発光部30の光の強さの情報を照明制御部124に送信する。照明制御部124は、調整部122Bから受信した各発光部30の光の強さの情報に基づいて、各発光部30の発する光の強さを制御する。
[ステップS35]
調整部122Bは、術者により操作UI122の終了ボタン112cが押されたか否かを判断する。終了ボタン112cが術者に押されるまで発光部30は点灯し続ける。終了ボタン112cが術者により押されると、X線診断装置1Cの動作は、ステップS36に進む。
[ステップS36]
X線診断装置1CによるX線検査が終了する。
[ステップS37]
調整部122Bは、発光部30を消灯させるように、照明制御部124に指示を送る。各発光部30が消灯し、X線診断装置の動作が終了する。
以上の通り、実施形態3のX線診断装置1Cは、手技に応じて手元光の照度を変更することができる。またX線診断装置1Cでは、術者が手元光のオン・オフを操作入力が不要であり、発光部30が手技の種類に応じたタイミングで点灯または消灯される。
なお、ステップS33において、調整部122Bが選択された手技が自動で点灯しない手技であると判断した場合、手技は手元光の照らされていない状態で行われてもよい。この場合、術者が押しボタンなどの操作部を用いて、手元光を照らしたいタイミングでオン・オフさせてもよい。
<実施形態4>
以下、実施形態4のX線診断装置1Dについて説明する。実施形態4のX線診断装置1Dは、周囲の温度を検出する温度センサ80を備えており、温度センサ80が検出した温度が所定値を超えた際に発光部を消灯する構成である。
X線診断装置1Dにおいて、温度センサ80は、例えば図15に示すように、X線遮蔽箱23内の上部でX線の通り道を遮らない位置に配置されている。
X線管装置104に備えられているX線管は、普通、X線の照射時に70℃近くまで温度が上昇する。また、発光部30は、上述の通り点灯時に熱を発する。X線診断装置1Dの使用時には、これらX線管と発光部30とが発する熱により、X線絞り装置200内の温度が高くなりやすい。X線絞り装置200内の温度が高くなると、発光部30の寿命が短くなるなどの不具合が生じる場合がある。
X線診断装置1Dは、図16に示すように、温度センサ80が検知したX線絞り装置200内の温度が所定値を超えると、発光部30を消灯するように照明制御部124に指示を送る調整部80Bを備えている。
また実施形態4のX線診断装置1Dは、実施形態2のX線診断装置1Bと同様に、複数の発光部30が、それぞれ異なる色温度の光を出射する。X線絞り装置200内の温度が所定値を越えた際、手元光の明るさが照明制御部124によりそれぞれ制御されて、各発光部30から出射される光をあわせた手元光の照度が変更される。
以下、実施形態4のX線診断装置1Dの動作フローについて、図17を参照して説明する。実施形態4のX線診断装置1Dの動作フローは、ステップS1、ステップS2、ステップS8およびステップS9の動作がX線診断装置1Aの動作と同じであるため、これらのステップの詳細な説明は省略する。
[ステップS1、S2]
X線診断装置1Dの動作が開始されると、装置制御部120は、操作部40が術者の操作を受け付けたか否か、すなわち発光部30のスイッチがオンになったか否かを判断する。発光部30のスイッチがオンになると、発光部30が点灯する。
[ステップS43]
発光部30の点灯中に、温度センサ80は、周囲の温度を検出し、検出した温度の情報を調整部80Bに送信する。
[ステップS44]
調整部80は、温度センサ80により検出された温度の情報を受け取り、温度が所定値を超えたか、または所定値以下であるかを判断する。温度センサ80により検出された温度が所定値を以下の場合、発光部30の発光が継続して、X線診断装置1Dの動作はステップS45に進む。温度センサ80により検出された温度が所定値を超えた場合、X線診断装置1Dの動作はステップS46に進む。
[ステップS45]
発光部30は点灯した状態を継続する。
[ステップS46]
調整部80は、照明制御部124に発光部30を、消灯させるよう指示を送る。発光部30は、照明制御部124の指示により消灯する。
[ステップS8、S9]
発光部30の点灯中に、発光部30のスイッチがオフになると、照明制御部124は、発光部30を消灯させる。発光部30のスイッチがオンのままの場合、X線診断装置1Aの動作はステップS2に戻り、手元は照らされ続ける。
以上の通り、実施形態4のX線診断装置1Dは、X線絞り装置200内の温度が所定値を超えた際に発光部30を消灯することにより、X線絞り装置200内の温度上昇を抑え、X線絞り装置200内の各部の劣化を抑えることができる。またX線診断装置1Dでは、発光部30が温度上昇により自動的に消灯するため、術者は、X線絞り装置200内の温度上昇を気にせずに手技を行うことができる。
またX線診断装置1Dは、X線管に近く高温になりやすいX線絞り装置の上部に温度センサが配置されているため、X線絞り装置内の温度変化を検出しやすい。
なお、X線診断装置1Dは、X線絞り装置200内の温度が所定値を越えた際に、発光部30を消灯するのではなく、温度センサ80が検出した温度に応じて発光部30の発熱を抑えるように、発光部30の照度を下げる構成であってもよい。その場合、発光部30の照度を下げて発熱を抑えた状態で、長時間点灯し続けることができる。
また、X線診断装置1Dは、X線絞り装置200内の温度が所定値を越えた際に、自動的に発光部30を消灯したり照度を下げたりする構成に限られない。例えばX線診断装置1Dは、X線絞り装置200内の温度が所定値を越えた際、術者に発光部30の状態を変更してもよいか確認するようにしてもよい。例えばX線診断装置1Dは、表示UI122に「消灯しますか?」や、「照明の明るさを下げますか?」などの文を表示し、術者が表示UI122に表示されているOKボタンを押すなどの入力を受け付けた後に、発光部30の状態を変更してもよい。
なお、温度センサは、X線遮蔽箱23の発光部30の周囲に設けられていてもよく、X線診断装置1Dは、発光部30の点灯時に発した熱により温度センサの周囲の温度が所定値を超えた際に、手元光の照度を下げるようにしてもよい。
<変形例>
実施形態4のX線診断装置1Dの変形例のX線診断装置について、図18を参照して簡単に説明する。変形例のX線診断装置は、温度センサ80により検出された温度が閾値を超えたために発光部30が消灯された後、温度センサ80により検出される温度が下がったら点灯を再開する構成である。
変形例のX線診断装置の動作は、上述した実施形態4のX線診断装置1Dの動作とステップS46以降の動作のみが異なる。以下、変形例のX線診断装置と実施形態4のX線診断装置1Dとの、動作の異なる点について説明する。
変形例のX線診断装置では、温度センサ80の検出した温度が閾値を超えたことによりステップS46で発光部30が消灯した後も、温度センサ80は、温度の検出を継続している。調整部122Bが、温度センサ80により検出された温度が所定値以下に下がったか否かを判断する(ステップS47)。温度が所定値に下がるまで発光部30は消灯した状態を維持する。温度が所定値以下に下がった場合(ステップS47:YES)、X線診断装置の動作のステップはステップS2に戻り、発光部30が再度点灯する。
このようにして、実施形態4の変形例のX線診断装置では、温度が高いために一度消灯した発光部30を、その温度が所定値まで下がったら再度点灯することができる。これにより、温度センサ80が検出した温度に応じて発光部30のオン・オフを制御することができる。
なお、上述した実施形態1〜4において、X線遮蔽層231と放熱層232は、接着剤により接着されている構成としたが、これに限られず、X線遮蔽層231と放熱層232とは接合されていてもよいし、X線遮蔽層231と放熱層232に加えて他の層を有していてもよい。
またX線診断装置1は、X線遮蔽箱に配置された発光部30に加えて、支柱部50などX線絞り装置200以外の箇所に、術者の手元を照らす発光部30を備えていてもよい。X線診断装置には、術者の被爆を抑えるために、X線の通路を囲みX線の外部への漏れを防ぐ鉛などの幕(防具カバー)が、X線管装置104から垂下されることがある。防具カバーがX線管装置104に掛けられている場合、X線診断装置1の支柱50等に発光部30が設けられていても、その発光部30からの光は防具カバーによって遮られるが、本実施形態のX線診断装置1では、X線絞り装置200に手元を照らす発光部30が設けられているため、術者の手元を十分に照らすことができる。
上述した実施形態1〜4および変形例は、技術的に矛盾しない範囲で組み合わせ可能であり、本発明に含まれる。
1・・・X線診断装置、21・・・X線絞り羽根、22・・・照射野照明部、23・・・X線遮蔽箱、25・・・外枠部、30・・・発光部、40・・・操作部、50・・・支柱部、100・・・被検体、102・・・寝台、104・・・X線管装置、110・・・高電圧発生部、112・・・X線検出部、114・・・記憶部、116・・・画像処理部、118・・・表示部、120・・・装置制御部、122・・・操作UI、123・・・X線制御部、124・・・照明制御部、200・・・X線絞り装置

Claims (15)

  1. 被検体に向けてX線を出射するX線管装置と、
    被検体に照射されるX線の照射領域を制限するX線絞り羽根を備えているX線絞り装置と、を備え、
    前記X線絞り装置は、
    X線の照射範囲を照らす照射光を出射する照射野照明部と、
    前記X線絞り羽根および前記照射野照明部を収納し、X線および前記照射光の通路となる開口を有しているX線遮蔽箱と、
    前記X線遮蔽箱の前記開口側の外周面に配置されている発光部と、
    を備えていることを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記X線遮蔽箱は、
    X線を遮蔽するX線遮蔽機能と、前記発光部により発せられた熱を放出する放熱機能とを有していることを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記X線遮蔽箱は、X線を遮蔽するX線遮蔽層と、前記X線遮蔽層の外周に配置されて前記X線遮蔽層よりも放熱性の高い放熱層と、の複数層構造を有していることを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  4. 前記X線遮蔽層は鉛から構成されており、前記放熱層はアルミニウムから構成されていることを特徴とする請求項3に記載のX線診断装置。
  5. 前記アルミニウムの表面には、乱反射防止層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のX線診断装置。
  6. 前記発光部は、前記X線遮蔽箱の前記開口側の外周面の複数箇所に設けられ、前記被検体を複数方向から照らすことを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  7. 前記照射野照明部及び前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部を更に備え、
    前記照明制御部は、前記照射野照明部の点灯時には前記発光部を消灯させることを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  8. 前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部と、
    前記発光部の照度情報の入力を受け付ける調整器を更に備え、
    前記照明制御部は、前記調整器が受け付けた入力に基づいて前記発光部の照度を調整することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  9. 前記発光部として色温度の異なる複数を備え、前記照明制御部は、前記調整器が受け付けた入力に基づいて前記複数の前記発光部それぞれの照度を調整することにより、前記発光部の発する光の色温度を調整することを特徴とする請求項8に記載のX線診断装置。
  10. 前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部と、
    前記被検体に対する手技の種類に応じた前記発光部の照度が格納されているメモリと、
    前記手技の種類の入力を受け付ける入力部とを更に備え、
    前記照明制御部は、前記入力部が手技の種類の入力を受け付けると、当該手技の種類に応じた前記発光部の照度を前記メモリから読み出して、前記発光部の照度を調整することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  11. 前記照明制御部は、前記手技の開始時に前記発光部を点灯させ、当該手技の終了時に前記発光部を消灯させることを特徴とする請求項10に記載のX線診断装置。
  12. 前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部と、
    非接触による前記発光部の点灯状態の指示の入力を受け付ける操作部と、を更に備え、
    前記照明制御部は、前記操作部が受け付けた入力に基づいて前記発光部の点灯状態を制御することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  13. 前記操作部は、前記被検体の周囲の音声による入力を受け付ける音声認識素子を備え、前記照明制御部は、前記音声認識素子が受け付けた音声に基づいて前記発光部の点灯状態を制御することを特徴とする請求項12に記載のX線診断装置。
  14. 前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部と、
    ユーザの足による入力を受け付けるフットスイッチを更に備え、前記照明制御部は、前記フットスイッチが受け付けた入力に基づいて前記発光部の点灯状態を制御することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  15. 前記発光部の点灯状態を制御する照明制御部と、
    周囲の温度を検出する温度センサとを更に備え、
    前記温度センサが所定以上の温度を検出すると、前記照明制御部は、前記発光部を消灯させることを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
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