JP2021009950A - 太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】改善された電力変換効率を有するとともに、改善された安定性および寿命を有する太陽電池を提供する。【解決手段】太陽電池は、第1電極120と、第2電極140と、ペロブスカイト結晶構造を有する1つの光吸収層100と、第1正孔輸送層(hole transport layer:HTL)150、p型ドーパント層180、第2正孔輸送層160、および電子輸送層(electron transport layer:ETL)170を備える層スタックを含む。【選択図】図2

Description

発明の詳細な説明
本開示は、太陽電池に関する。
〔背景〕
薄膜光電池は、将来の低コストかつ持続可能な再生可能エネルギー源の中でも、重要な技術である。有機−無機(ハイブリッド)ハロゲン化鉛ペロブスカイト太陽電池は、現時点において21%を超えるその印象的な電力変換効率(power conversion efficiencies,PCEs)ゆえに、光電池のアプリケーションに対して提案されている(参照:Kojima et al., J. Am. Chem. Soc. 131, 6050-6051 (2009); Lee et al., Science 338, 643-647 (2012); Yang et al., Science 348, 1234-1237 (2015))。ペロブスカイト薄膜吸収体(アブソーバ)は、単純な溶液法または昇華法によって堆積させることができる。従って、安価な光起電力デバイスを製造できる可能性が高い。高いPCEは、ハイブリッドペロブスカイトの光生成電子および正孔(ホール)における、非常に高い吸収係数および移動度によってもたらされる。
高性能な太陽電池を製造するためには、トラップ濃度を低減し、かつ、電荷キャリアの十分な移動度を実現するために、高い結晶化度を有する均一なペロブスカイト膜が必要とされる(参照:Nie et al., Science 347, 522-525 (2015))。アーキタイプ(原型)ペロブスカイト、ヨウ化メチルアンモニウム鉛(MAPbI)の使用は、高効率デバイスをもたらしうる。また、ホルムアミジニウム(FA)の添加によるバンドギャップのさらなる減少は、さらなる近赤外光子(フォトン)の収集を可能にする(参照:Pellet et al., Angewandte Chemie International Edition 53, 3151-3157 (2014))。このような混合有機カチオンペロブスカイトが、ヨウ化物の一部を臭化物によって置換することにより、さらに安定化される場合、ペロブスカイトセルのチャンピオン物質、すなわち、(FAPbI1−x(MAPbBrが得られる(参照:Yang et al., Science 348, 1234-1237 (2015); Jeon et al., Nature 517, 476-480 (2015); Bi et al., Science Advances 2 (2016))。
様々な太陽電池(ソーラーセル)アーキテクチャが使用されてきた。当該アークテクチャのうちの1つは、色素増感太陽電池に由来し、かつ、透明な導電性基板からなる。当該透明な導電性基板は、内部または表面にペロブスカイト光吸収層が付加されるメソポーラス層またはプレーナ(平面状)TiO層(n型、従って電子輸送層(electron transport layer)、すなわちETLとして機能する)によって被覆されている。次に、通常は有機半導体からなる正孔輸送層(hole transport layer)(HTL、p型)を、ペロブスカイトの上部に溶液によって堆積させる。そして、デバイスを蒸着上部電極によって仕上げる(参照:Stranks et al., Science 342, 341-344 (2013); Eperon et al., Advanced Functional Materials 24, 151-157 (2014); Conings et al., Advanced Materials 26, 2041-2046 (2014); and Chen et al., Journal of the American Chemical Society 136, 622-625 (2014))。
別の構成は、上記の構成と比較して上下反転されている(inverted)。導電性基板は、HTLによって被覆されている。そして、ペロブスカイト吸収体およびETLに後続して、導電性基板は、好適な蒸着上部電極によって被覆されている(参照:Wu et al., Energy & Environmental Science 8, 2725-2733 (2015); Zhou et al., Science 345, 542-546 (2014))。これらの2つのデバイス構成は、「従来型」(conventional)および「反転型」(inverted)と分類されている。但し、これらのデバイスはむしろ、n−i−pデバイスおよびp−i−nデバイスとも称される。
Chenら(Science 350, 944-948 (2015))は、(i)プレーナデバイスにおけるPCEが金属酸化物層の導電率によって制限されうること、および、(ii)これらの層をドーピングすることによって、この傾向が促進されうること、を実証した。このことは、水溶液処理された金属酸化物中に異なる原子価を有するヘテロ原子を添加することによって実現された。但し、導電率のわずかな増加(約1桁のオーダの大きさ)のみがもたらされたにすぎない。従って、非常に薄い金属酸化物輸送層(<20nm)のみが使用できるに留まる。当該金属酸化物輸送層が使用されなければ、PCEは著しく低下するであろう。
真空蒸着されたペロブスカイト光吸収層を使用する、大部分の公知の(reported)有機−無機(ハイブリッド)ハロゲン化鉛ペロブスカイト太陽電池は、水溶液によって処理された電荷輸送層を使用する。十分に真空処理された太陽電池デバイスは、(i)温度感応性基板と適合し、(ii)非プレーナ基板上のコンフォーマルコーティング(絶縁保護コーティング)を可能にし、かつ、(iii)タンデム太陽電池に対する直接的な適用を可能にする、というさらなる利点を提供するであろう(参照:Polander et al., APL Materials 2, 081503 (2014))。真空処理に必要とされる堆積システムの高度なレベルに加えて、上述の太陽電池は、高いスループットおよび信頼性を長期に亘り実証して以来、電子産業において使用されてきた(Ono et al., Journal of Materials Chemistry A (2016))。
ペロブスカイトの伝導帯および価電子帯のエネルギーレベルに関して、所定の正孔輸送分子を選択することによって、1.1Vという高い開回路電圧(Voc)が実証された(Polander et al., APL Materials 2, 081503 (2014); Kim et al., Organic Electronics 17, 102-106 (2015), Ono et al., Journal of Materials Chemistry A (2016))。最も高い効率(15.4%)は、かなり高いヒステリシス性を有するデバイスについて測定された(14.0%のPCEは、反対のバイアス走査方向において測定された同一のセルについて得られた)。当該デバイスでは、電荷引出(抽出)層として、非ドープ有機分子の単一層が使用されていた(参照:Ke et al., Journal of Materials Chemistry A 3, 23888-23894 (2015))。
EP3242340A1は、太陽電池を開示している。当該太陽電池は、(i)第1電極と、(ii)第2電極と、(iii)第1電極と第2電極との間に設けられた、層スタック(複数の層のスタック)(stack of layers)と、を備えている。層スタックは、光吸収層を含む。当該光吸収層は、ペロブスカイト結晶構造が設けられた吸収体化合物を含む。さらに、(i)p型ドーパント層が第1電極と光吸収層との間に設けられているとともに、(ii)n型ドーパント層が光吸収層と第2電極との間に設けられていることが、開示されている。
現行の太陽電池では、低い開回路電圧、低い短絡電流、低い効率、短い寿命、および/または低いフィルファクタ(fill factor)に直面する場合がある。
〔概要〕
そこで、本発明の一目的は、従来技術の欠点を克服する太陽電池を提供することであり、特に、改善された電力変換効率を有するとともに、改善された安定性および寿命を有する太陽電池を提供することである。さらなる目的は、高いフィルファクタをもたらす高い整流性(rectification)を有する太陽電池を提供することである。
上述の目的は、次の太陽電池によって実現される。当該太陽電池は、第1電極と、第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に設けられた、層スタックと、を備えている。上記層スタックは、ペロブスカイト結晶構造を有する1つの光吸収層と、少なくとも1つのドーパント層と、を備えている。上記少なくとも1つのドーパント層は、1つ以上のn型ドーパント材料、または、1つ以上のp型ドーパント材料、から成る。一実施形態では、同じタイプ(n型またはp型のいずれか)の複数ドーパント層が、同じ層スタックに設けられてもよい。
本発明の文脈において、「少なくとも1つのドーパント層」と称される場合、特に明示的に言及されない限り、複数の層のそれぞれの全てを指す。
本発明によれば、層スタックは、1つの光吸収層と、少なくとも1つのドーパント層と、を備えている。この点に関して、層スタックは、まさしく(exactly)1つの光吸収層(2つ以上の光吸収層ではない)と、まさしく1つのタイプのドーパント層(n型またはp型のいずれか)と、を備えていることを理解されたい。換言すれば、請求項1の太陽電池に設けられる層スタックが、1つのドーパント層のみを備えている場合、当該1つのドーパント層は、n型またはp型のいずれかである。上記太陽電池に設けられる層スタックが、2つ以上のドーパント層を備えている場合、
(第1の代替形態)単一の層スタックに含まれる全てのドーパント層が、n型である(すなわち、上記全てのドーパント層が、1つ以上のn種類ドーパント材料によって形成されている);
または、
(第2の代替形態)上記全てのドーパント層がp型である(すなわち、上記全てのドーパント層が、1つ以上のp型ドーパント材料によって形成されている);
のいずれかである。
一実施形態では、層スタックは、1つの光吸収層と、1つのドーパント層と、を備えている。
別の実施形態では、層スタックは、1つの光吸収層と、2つ以上のドーパント層と、を備えている。そして、2つ以上のドーパント層は全て、n型またはp型のいずれかである。すなわち、2つ以上のドーパント層は全て、(i)1つ以上のn型ドーパント材料によって形成されている、または、(ii)1つ以上のp型ドーパント材料によって形成されている。
第1の代替形態では、少なくとも1つのドーパント層は、1つ以上のn型ドーパント材料から成る。第2の代替形態では、当該ドーパント層は、1つ以上のp型ドーパント材料から成る。この点に関して、「から成る」(consisting of)という文言は、ドーパント層が1つのタイプのドーパント材料(すなわち、単一のn型ドーパント材料/複数の異なるn型ドーパント材料の混合物のいずれか、あるいは、単一のp型ドーパント材料/複数の異なるp型ドーパント材料の混合物のいずれか)を排他的に(独占的に)(exclusively)含んでいるが、(i)p型ドーパント材料とn型ドーパント材料との混合物を含まないこと、または、(ii)複数のドーパント材料のそれぞれと他の材料との混合物を含まないこと、を意味する。
特に、少なくとも1つのドーパント層は、任意の電荷輸送材料を含んでいなくともよい。本明細書には、例示的な電荷輸送材料のそれぞれが開示されているが、それらに限定されない。
太陽電池に設けられる層スタックが2つ以上のドーパント層を含む実施形態では、当該2つ以上のドーパント層は、電荷輸送材料からなる層によって分離(隔離)されている。この実施形態では、ドーパント層は、電荷輸送材料からなる隣接層と直接的に接触している。電荷輸送材料のこれらの層は、n型ドーパントおよびp型ドーパントのいずれも含んでいない。このような電荷輸送材料の層を使用することにより、太陽電池の電力変換効率を増大させることができる。または、本発明に係る太陽電池の安定性および寿命を増大させることができる。
別の実施形態では、ドーパント層および電極は、電荷輸送材料からなる層によって分離されている。この実施形態では、電荷輸送材料からなる層は、(i)一方の側において、隣接するドーパント層と直接的に接触し、かつ、(ii)他方の側において、電極と直接的に接触している。電荷輸送材料の層は、n型ドーパントおよびp型ドーパントのいずれも含んでいない。このような電荷輸送材料の層を使用することにより、太陽電池の電力変換効率を増大させることができる。または、本発明に係る太陽電池の安定性および寿命を増大させることができる。
別の実施形態では、ドーパント層と光吸収層とが、電荷輸送材料からなる層によって分離されている。この実施形態では、電荷輸送材料からなる層は、(i)一方の側において、隣接するドーパント層と直接的に接触し、かつ、(ii)他方の側において、光吸収層と直接的に接触する。電荷輸送材料の層は、n型ドーパントおよびp型ドーパントのいずれも含んでいない。このような電荷輸送材料の層を使用することにより、太陽電池の電力変換効率を増大させることができる。または、本発明に係る太陽電池の安定性および寿命を増大させることができる。
層スタックは、1つの光吸収層および少なくとも1つのドーパント層に加えて、様々なさらなる層を含んでいてもよい。
本発明によれば、n型ドーパント層が、(単一の)層スタック内に存在している場合、p型ドーパント層は、同一の層スタック内には存在していない。また、p型ドーパント層が、層スタック内に存在している場合、n型ドーパント層は、同一の層スタックには存在していない。すなわち、単一の層スタック内に、少なくとも1つのドーパント層に加えて、さらなるタイプの純粋なドーパント層が存在することは排除される。
驚くべきことに、電極とペロブスカイト吸収体層との間に、1つのタイプの薄いドーパント層を挿入することにより、太陽電池の電力変換効率が増大するとともに、安定性および寿命が著しく改善されることが、発明者らによって見出された。
さらに、驚くべきことに、本明細書で言及されている上記(the same)層スタックにおいて、同層スタック内の光吸収層の片側のみに1つのタイプのドーパント層のみを使用することにより、高い整流性(高いフィルファクタによって裏付けされる)を有するダイオードが得られることが、本発明者らによって見出された。本明細書において特定されている一般的なアーキテクチャは、非常に効率が高く、かつ、かなり安定性が高い太陽電池をもたらすことができる。当該アーキテクチャは、広範囲のプレーナ型ペロブスカイト太陽電池およびマルチジャンクション(多接合)アーキテクチャにおいて使用することができる。
太陽電池は、第1電極と、第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間に設けられた、少なくとも1つの層スタックと、を備えている。上記少なくとも1つの層スタックは、第1光吸収層を備えている。上記第1光吸収層は、約200nm〜約700nmの層厚を有していてよい。そして、上記第1光吸収層は、ペロブスカイト結晶構造が設けられた吸収体化合物を有している。
一実施形態において、上記少なくとも1つのドーパント層は、2つ以上のドーパントサブ層を含んでいてよい。上記ドーパントサブ層の全てのタイプは、上記少なくとも1つのドーパント層と同じタイプ(p型またはn型のいずれか)である。すなわち、上記少なくとも1つのドーパント層が、1つ以上のn型ドーパント材料から成る場合、全てのドーパントサブ層は、n型ドーパント材料から成る。当該n型ドーパント材料は、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。同様に、上記少なくとも1つのドーパント層が、1つ以上のp型ドーパント材料から成る場合、1つ以上のp型ドーパント材料から成る。当該p型ドーパント材料は、同一の材料として選択されてもよいし、互いに異なる材料として選択されてもよい。
本発明の太陽電池は、1つの層スタックのみを含んでいてよい。代替的な実施形態では、太陽電池は、2つ以上の異なる層スタックを含んでいてもよい。本発明に係る層スタックは、まさしく1つの光吸収層と、まさしく1つのタイプのドーパント層と、を含む層スタックである。上記層スタック内の上記少なくとも1つのドーパント層は、(i)1つ以上のn型ドーパント材料、あるいは、(ii)1つ以上のp型ドーパント材料、からなる。太陽電池が2つ以上の異なる層スタックを含む実施形態では、層スタックの全てが、同じタイプの少なくとも1つのドーパント層(例えば、n型のみまたはp型のみ)を含んでいてもよい。または、スタックのそれぞれが、異なるタイプの少なくとも1つのドーパント層を個別に含んでいてもよい。
太陽電池が2つ以上の層スタックを含む場合、異なる層スタックは、互いに離間されており、かつ、相互接続層(interconnecting layer)によって互いに接続されてもよい。相互接続層は、(i)第1電極と第2電極との間、かつ、(ii)第1層スタックと第2層スタックとの間に配置されている。そして、当該相互接続層は、両方の層スタックと直接的に接触している。それぞれの中間層(interlayers)、および、当該中間層を形成するための材料は、先行技術、例えば、WO2007/071451A1、WO08/077615A1、またはWO2010/132236A1によって周知である。本開示の観点からは、上記相互接続層は、上記少なくとも1つのドーパント層ではない。
一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第1電極と上記光吸収層との間に配置されている。
さらなる一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第2電極と上記光吸収層との間に配置されている。
さらなる一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第1電極と直接的に接触している。
一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第2電極と直接的に接触している。
さらなる一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、上記光吸収層と直接的に接触している。
さらなる実施形態では、上記太陽電池は、(i)2つ以上の層スタックと、(ii)随意的な少なくとも1つの相互接続層と、を含んでいる。上記相互接続層は、2つの異なる上記層スタックの間に配置されている。
一実施形態では、上記p型ドーパント材料は、有機化合物、金属有機化合物、または有機金属化合物である。上記有機化合物中、金属有機化合物中、または有機金属化合物中の、電子求引基の総量は、17原子パーセントから90原子パーセントまでである。上記電子求引基は、フッ素、塩素、臭素、およびCNからなる群から、独立して選択される。
さらなる実施形態では、有機化合物、有機金属化合物、または有機金属化合物である、上記p型ドーパント材料中の電子求引基の総数は、4以上であってもよい。
さらなる一実施形態では、上記n型ドーパント材料は、金属、金属塩、金属錯体、およびそれらの混合物からなる群から選択されている。
一実施形態では、上記金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびそれらの混合物からなる群から選択されている。
さらなる一実施形態では、上記遷移金属は、希土類金属から選択されている。
さらなる実施形態では、上記金属塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、希土類金属塩、およびそれらの混合物からなる群から選択されている。
さらなる一実施形態では、上記アルカリ金属塩は、LiF、LiCl、LiBr、LiI、およびそれらの混合物からなる群から選択されている。あるいは、上記アルカリ金属塩は、LiFである。
一実施形態では、上記金属錯体は、有機アルカリ金属錯体、アルカリ金属錯体、LiQ、ホウ酸アルカリ、またはそれらの混合物である。
さらなる一実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層の厚さは、0.1nmから25nmまでである。あるいは、上記少なくとも1つのドーパント層の厚さは、0.1nmから10nmまでである。あるいは、上記少なくとも1つのドーパント層の厚さは、0.1nmから5nmまでである。あるいは、上記少なくとも1つのドーパント層の厚さは、0.1nmから3nmまでである。
さらなる実施形態では、上記少なくとも1つのドーパント層は、自己組織化単分子層である。
最終的には、上記目的は、本明細書において規定された上記太陽電池を備えたソーラーパネル(太陽電池パネル)によって達成される。
以下では、本発明に基づいて使用されうる層、および、当該層の材料について、詳細に説明する。
(p型ドーパント)
本発明によれば、上記p型ドーパント(=p型ドーパント材料)は、有機化合物、金属有機化合物(metal-organic compound)、または有機金属化合物(organo-metallic compound)であってもよい。当該有機化合物(それぞれ有機金属化合物(organometallic compound)である)中の電子求引基の量は、17〜90原子パーセント(原子百分率)であることが好ましい。本件における電子求引基は、好ましくは独立して、フッ素、塩素、臭素およびCNからなる群から選択される。
本明細書において、p型ドーパントの合計式(sum formula)における電子求引基の量は、当該合計式における原子の総数に対する、電子求引基の原子パーセント(%)で与えられる。
定義および計算を明確にするために、上記合計式は、1つの電子求引基が1より多い原子からなる場合であっても、1個の原子単位としてカウントされるように簡略化されている。
本発明によれば、電子求引基は、フッ素、塩素、臭素および/またはCNのみの群から選択されると定義される。
電子求引基の原子パーセントは、上記p型ドーパントの合計式における、原子および電子求引基の総数に対する、電子求引基の百分率である。
上記p型ドーパント中の原子および電子求引基の総数は、4以上である。
上記CN基は、上記p型ドーパントの(簡略化された)合計式において、1つの電子求引基としてカウントされる。
電荷輸送材料について計算した電子求引基の量を表1に示す。
Figure 2021009950
p型ドーパントについて計算した電子求引基の量を表2に示す。
Figure 2021009950
上記p型ドーパント材料(p型ドーパント)は、有機p型ドーパントであってもよい。当該有機p型ドーパントは、約350〜約1700の分子量を有していてもよい。別の実施形態では、当該有機p型ドーパントは、約350〜800の分子量を有していてもよい。分子量がこの範囲にあると、真空熱蒸着中に適切な蒸発速度を達成することができる。
上記有機p型ドーパントの第1還元電位は、2,3,5,6−テトラフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンの還元電位以上であってもよい。当該第1還元電位は、室温でアセトニトリル内でのFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって測定される場合、約0.18Vである。
一実施形態では、上記有機p型ドーパントの第1還元電位が2,2’−(ペルフルオロナフタレン−2,6−ジイリデン)ジマロノニトリルの還元電位に等しいか、またはそれよりも正である。当該第1還元電位は、室温でアセトニトリル溶液内でのFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、約0.25Vである。上記p型ドーパントが、この範囲で選択されると、ドープ層の高い導電率が達成され得る。
(n型ドーパント)
上記n型ドーパントは、約300〜約1500の分子量を有する有機化合物を含む分子ドーパントであってもよい。または約25〜約500の分子量を有する金属ハロゲン化物、約150〜約1500の分子量を有する金属錯体、ならびにアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属および希土類金属からなる群から選択されるゼロ価金属からなる群から選択される金属化合物であってもよい。
一実施形態では、上記n型ドーパントは、約300〜約1200の分子量を有する有機分子ドーパントである。
別の実施形態では、上記n型ドーパントは、分子ドーパントである。当該分子ドーパントの第1酸化電位は、室温でジクロロメタン溶液内でのFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、約−0.20Vよりも負(more negative)であり、約−1.00Vほど負ではない(less negative)。
さらなる実施形態では、上記n型ドーパントは、分子ドーパントである。当該分子ドーパントの第1酸化電位は、室温でジクロロメタン溶液中のFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、約−0.40Vよりも負(more negative)であり、約−0.70Vほど負ではない(less negative)。
さらなる実施形態では、上記n型ドーパントは、約25〜約250の分子量を有する金属ハロゲン化物の群から選択される金属化合物である。
さらなる実施形態では、上記n型ドーパントは、約150〜約1000の分子量を有する金属錯体である。
別の実施形態では、上記n型ドーパントは、ハロゲン化アルカリ、ならびにアルカリ金属有機錯体、主族元素(main group)、遷移金属のパドルホイール錯体の群から選択される金属錯体のうちの1つであってもよい。
さらなる実施形態では、上記n型ドーパントは、Li、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Eu、YbおよびSmの群から選択されるゼロ価金属である。好ましくは、Li、Na、Cs、Mg、Sr、Eu、YbおよびSmからなる群から選択される。
本明細書で言及されるp型ドーパントおよびn型ドーパントは、本質的に非発光性である。
(光吸収層)
本開示による光吸収層は、少なくとも1つの吸収体化合物を含む。上記吸収体化合物は、AMXまたはAMXの化学量論を有していてもよい。「A」および「M」は、カチオンであり、「X」はアニオンである。上記カチオン「A」およびカチオン「M」は、様々な電荷を有することができる。元のペロブスカイト鉱物(CaTiO)では、カチオンAは2価であり、カチオンMは4価である。ここで使用される「ペロブスカイト」という用語は、「ペロブスカイト結晶構造」を意味するが、ペロブスカイト材料であるCaTiOの特定の構造に限定されない。「ペロブスカイト」は、酸化チタンカルシウムと同じタイプの結晶構造を有する任意の材料、および二価のカチオンが2つの別個の一価のカチオンによって置換されている材料を含み得る。本明細書で使用されるペロブスカイトの式は、3つもしくは4つのアニオン(これらは同じであっても異なっていてもよい)、および/または1つもしくは2つの有機カチオン、および/または2つもしくは3つの正電荷を担持する金属原子を有する構造を含むことができる。有機−無機ペロブスカイトは、有機的な複合性と無機的な結晶化度とを組合せた特性を示すハイブリッド材料である。無機成分は、共有結合およびイオン相互作用によって結合された骨格を形成し、高いキャリア移動度を提供する。有機成分は、これらの材料の自己組織化プロセスを助ける。また、ハイブリッド材料を他の有機材料のように低コストの技術によって堆積させることも可能である。上記有機成分のさらなる重要な特性は、有機−無機材料間の寸法を低減させ、無機シート間を電子結合させることによって、有機−無機材料の電子特性を調整することである。
別の実施形態では、Aは一価または二価のカチオンである。別の実施形態では、Aは、1価または2価のアンモニウムカチオン、1価または2価のアルカリ金属カチオン、1価または2価のアルカリ土類金属カチオンの群から選択される。
さらなる実施形態では、Aは、第一級、第二級、第三級もしくは第四級有機アンモニウム化合物(N含有ヘテロアリール環および環系を含んでいる)から選択される有機一価カチオンから独立して選択される。このときAは、1〜60個の炭素原子および1〜20個のヘテロ原子を有している。または、Aは、第一級、第二級、第三級もしくは第四級有機アンモニウム化合物から選択される有機二価カチオンである。このときAは、1〜60個の炭素原子および2〜20個のヘテロ原子を有し、2個の正に荷電した窒素原子を有している。または、Aは、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の群から選択される。
別の実施形態では、Aは、メチルアンモニウム(MA)カチオン[(CHN]もしくはアルカリ金属カチオン、またはそれらの組み合わせである。
一実施形態では、Mは、二価の金属カチオンまたは三価の金属カチオンである。別の実施形態では、Mは、Cu2+、Ni2+、Co2+、Fe2+、Mn2+、Cr2+、Pd2+、Cd2+、Ge2+、Sn2+、Pb2+、Eu2+、もしくはYb2+からなる群から選択される二価の金属カチオンである。またはMは、Bi3+およびSb3+からなる群から選択される三価の金属カチオンである。なおさらなる実施形態において、Mは、Pd2+、Sn2+からなる群より選択される。
一実施形態では、Xは、一価のアニオンである。別の実施形態では、Xは、Cl、Br、I、NCS、CN、およびNCOから独立して選択される。さらなる実施形態では、Xは、I、Cl、およびBrから選択される。
(さらなる層)
さらなる層、特に電荷輸送材料(特に正孔輸送材料または電子輸送材料)を含むような層は、本発明の太陽電池の1つ以上の層スタックに含まれてもよい。
正孔輸送材料は、トリアリールアミン、カルバゾール、チオフェン、フタロシアニン、ジフェニルヒドラゾンおよびキノキサリンであり得る。さらに適切な正孔輸送材料は、無機正孔輸送材料、例えばMoX、Vである。
本発明に従う適切な電子輸送材料は、例えば、C60フラーレン、BCP、ならびにトリアジン、ピラジン、ピリミジン、アクリジン、ベンゾアクリジン、ジベンゾアクリジン、フェナントロリン、ベンズイミダゾール、カルバゾール、アントラセン、フルオレン、スピロフルオレン、フェナントレン、環状カルボン酸イミドから選択される部分を含む化合物、無機芳香族炭化水素環系中に14個を超える炭素原子を有する大きいアネレート化(anellated)芳香族炭化水素環系を含む化合物およびトルキセンである。
イオン化ポテンシャル(ionization potential:IP)を決定する方法は、紫外光分光法(ultraviolet photo spectroscopy:UPS)である。固体材料のイオン化ポテンシャルを測定するのが通常であるが、気相中のIPを測定することも可能である。両方の値は、それらの固体効果によって区別される。当該固体効果とは、例えば、光イオン化プロセス中に生成される正孔の分極エネルギーである。分極エネルギーの典型的な値は、約1eVであるが、当該値が大きく相違することも起こり得る。上記IPは、光電子において最も大きな運動エネルギーを有する領域(すなわち、電子が最も弱く束縛されている領域)における光電子放出スペクトルの開始(onset)に関連する。UPSに関連する方法である逆光電子分光法(inverted photo electron spectroscopy:IPES)を用いて、電子親和力(electron affinity:EA)を決定することができる。しかし、この方法はあまり一般的ではない。溶液中での電気化学的測定は、固相酸化電位(Eox)および固相還元電位(Ered)測定の代替法である。適切な方法は、例えば、サイクリックボルタンメトリーである。混乱を避けるために、特許請求されるエネルギーレベルは、標準化された手順によって測定される場合、サイクリックボルタンメトリーにおいて明確な酸化還元電位を有する参照化合物との比較に関して定義される。酸化還元電位を電子親和力およびイオン化ポテンシャルに変換するために、簡単な規則が非常に頻繁に使用される。IP(単位eV)=4.8eV+eox(Eoxは、フェロセニウム/フェロセン(Fc/Fc)に対する電圧で与えられる)、およびEA(単位eV)=4.8eV+ered(Eredは、Fc/Fcに対する電圧で与えられる)(参照:B.W. D’Andrade, Org. Electron. 6, 11-20 (2005))。eは元素の電荷である。他の参照電極または他の参照酸化還元対における電気化学ポテンシャルの再計算のための変換係数が知られている(参照:A.J. Bard, L.R. Faulkner, 「Electrochemical Methods: Fundamentals and Applications」, Wiley, 2. Ausgabe 2000)。用いられる溶液の影響に関する情報は、N.G. Connelly et al., Chem. Rev. 96, 877 (1996) に見出すことができる。たとえ正確でなくても、イオン化エネルギーの同義語として「HOMOのエネルギー」E(HOMO)、電子親和力の同義語として、「LUMOのエネルギー」E(LUMO)という用語を使用することは、通例である(クープマンズの定理(Koopmans Theorem))。通常、イオン化ポテンシャルの値が大きいほど放出された電子の結合が強く、電子親和力の値が大きいほど、吸収された電子の結合が強いこと表すということが報告されていることを考慮しなければならない。フロンティア分子軌道(HOMO、LUMO)のエネルギースケールは、これとは反対である。したがって、大まかな近似では、以下の式が有効である。IP=−E(HOMO)およびEA=E(LUMO)(エネルギーがゼロの状態が減圧に割り当てられる)。
正孔輸送材料などの特定の材料については、材料のイオン化ポテンシャルは、5.30eVよりも大きくてよい。
上記太陽電池が2つ以上のスタックを含む場合、異なる層スタックは、互いに分離され得る。また、これらの層スタックは、相互接続層によって互いに接続され得る。上記相互接続層は、上記第1電極と上記第2電極との間であり、第1層スタックと第2層スタックとの間に、両方の層スタックと直接接触するように配置される。それぞれの中間層および当該中間層を形成するための材料は、先行技術、例えば、WO2007/071451 A1、WO08/077615 A1またはWO2010/132236 A1から既知である。
(電極)
一実施形態では、上記太陽電池デバイスの第1電極は透明であり、当該太陽電池の照射は、第1電極を介して行われる。別の実施形態では、太陽電池デバイスの第2電極が透明であり、当該太陽電池の照射は、第2電極を介して行われる。
さらなる実施形態では、上記透明電極の材料は、薄い導電性酸化物(thin conductive oxide:TCO)である。
別の実施形態では、上記透明電極材料は、インジウム錫酸化物(indium-tin-oxide:ITO)、アルミニウム亜鉛酸化物(aluminum-zinc-oxide:AZO)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(indium-gallium-zinc-oxide:IGZO)、インジウム亜鉛酸化物(indium-zink-oxide:IZO)、モリブデン酸亜鉛(molybdenum-zink-oxide:MZO)およびインジウムモリブデン酸化物(indium-molybdenum-oxide:IMO)の群から選択される。
別の実施形態では、上記透明電極材料は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、カルシウム(Ca)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)、銀(Ag)、金(Ag)などの群から選択される。
一実施形態では、上記第1電極はカソードであり、第2電極はアノードである。
(定義)
本明細書において、以下に定義される用語は、異なる定義が特許請求の範囲または本明細書の他の場所で与えられない限り、適用されるものとする。
本明細書の文脈において、「室温」という用語は、約20〜約25℃、好ましくは約22℃の温度を指す。
サイクリックボルタンメトリー(CV)は、電気化学技法である。この技法は、電圧が、所与の化合物についてのネルンスト方程式によって予測される電圧を超える条件下で、電気化学セル内に発生する電流を測定する。CVは、作用電極の電位を循環させ、得られた電流を測定することによって行われる。
サイクリックボルタンメトリーを用いて、第1酸化電位および第1還元電位を決定する。
第1酸化電位は、調査される化合物が、1つの電子を失う電位である。
第1還元電位は、調査される化合物が、1つの電子を獲得する電位である。
一実施形態では、有機p型ドーパントがF−TCNNQである。この第1還元電位は、室温でアセトニトリル溶液中のFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、約0.25Vである。
一実施形態では、上記n型ドーパントは、有機n型ドーパントPhIm(N,N−ビス(トリ−p−トリルホスホラニリデン)ベンゼン−1,4−ジアミン)である。この第1酸化電位は、室温でジクロロメタン溶液中のFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、約−0.46Vである。
一実施形態では、上記光吸収層は、化学式CHNHPbIの吸収体化合物を含む。この吸収体化合物は、室温でジクロロメタン溶液中のFc/Fc+に対するサイクリックボルタンメトリーによって同じ条件下で測定した場合、TaTmの酸化電位に匹敵する第1酸化電位を有する。
本明細書で使用される「重量%(wt%)」は、重量パーセントを表す。
本明細書で使用される場合、「モル%(mol%)」は、モルパーセントを表す。
本明細書では、すべての数値が明示的に示されているか否かにかかわらず、「約」という接頭辞が付けられていると仮定される。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、起こり得る数量の変化を指す。用語「約」によって修飾されるか否かにかかわらず、特許請求の範囲は、量に対する均等物を含む。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」はその内容が明らかに別段の指示をしない限り、複数の対象を含むことに留意されたい。
「含まない」という表現は、不純物を含まない。不純物は、本開示によって達成される目的に関して技術的効果を有さない。
「分子量」という用語は、所与の物質(化学元素または化合物)の質量を物質のモル量(モル数)で割ったものとして定義される物理特性である。分子量の基本SI単位は、kg/molである。歴史的な理由から、分子量はほとんど常にg/molで表される。分子量は、標準原子質量から計算することができる。これは、化合物中のすべての標準原子質量の合計である。標準原子質量は、元素周期表に示されている。実験的に、分子量は、蒸気密度、凝固点降下または沸点上昇から、質量分析によって決定することができる。
「本質的に発光しない」という表現は以下のことを意味する。特定の化合物の可視発光スペクトルが「本質的に発光しない」とは、可視発光スペクトルに対して、10%未満、好ましくは5%未満、さらに好ましくは1%未満であることを意味する。可視発光スペクトルは、約380nm以上、約780nm以下である波長範囲内の発光スペクトルである。
太陽電池、また光電池は、物理的現象および化学的現象である光起電力効果によって光のエネルギーを電気エネルギーに直接変換する電気デバイスである。
本開示の別の態様によれば、太陽電池を製造する方法であって、真空熱蒸着による堆積を用いた方法が提供される。
太陽電池は、従来技術では、p−i−nデバイスまたはn−i−pデバイスと呼ばれることが多い。本発明は、いわゆるp−i−iデバイスまたはn−i−iデバイスについて説明する。用語「p−i−n」、「n−i−p」、「n−i−i」および「p−i−i」は、少なくとも1つの層スタックにおける層の並びを簡略化して記載している。「p」は、p型ドーパントを含むか、またはp型ドーパントからなる層を表す。「n」は、n型ドーパントを含むか、またはn型ドーパントからなる層を表す。「i」は「真性」の略であり、p型ドーパントもn型ドーパントも含まず、p型ドーパントからもn型ドーパントからも構成されていない層を表す。
〔実施形態の説明〕
以下では、図を参照することによって、さらなる態様が開示される。図面には、以下のことが示されている。
図1aは、p−i−n層順を有する従来技術による太陽電池の模式図であり、
図1bは、n−i−p層順を有する従来技術による太陽電池の模式図であり、
図2は、p−i−i層順の太陽電池の模式図であり、
図3は、i−i−n層順の太陽電池の模式図であり、
図4は、n−i−i層順の太陽電池の模式図であり、
図5は、i−i−p層順の太陽電池の模式図であり、
図6は、第1層スタックおよび第2層スタックを備える太陽電池の模式図であり、
図7は、2つよりも多い異なる層スタックを備える太陽電池の模式図であり、
図8は、相互接続層によって相互接続される、2つよりも多い異なる層スタックを備える太陽電池の模式図である。
図1aおよび図1bは、従来技術によるp−i−n層順およびn−i−p層順の太陽電池を示している。図1aを参照すると、太陽電池は、第1電極120および第2電極140を備えている。第1電極120と第2電極140との間には、光吸収層100が設けられている。上記光吸収層は、ペロブスカイト結晶構造を備えた吸収体化合物を含む。上記吸収体化合物は、AMXの化学量論を有し得、ここで、「A」および「M」がカチオンであり、「X」がアニオンである。第1電極120および第2電極140によって、アノードおよびカソードが実現される。これにより、n−i−pデバイスおよびp−i−nデバイスが提供され得る。
図2は、本発明によるp−i−i層順の太陽電池の模式図を示している。上記太陽電池は、第1電極120と第2電極140との間に、(一緒になって層スタックを形成する)第1正孔輸送層(hole transport layer:HTL)150、p型ドーパント層180、第2正孔輸送層160、光吸収層100、および電子輸送層(electron transport layer:ETL)170を備える層スタックを含む。p型ドーパント層180は、第1電極120と光吸収層110との間に設けられる。光吸収層100と第2電極140との間に、n型ドーパント層は設けられていない。
図3は、i−i−n層順の別の太陽電池を示す。この実施形態では、第1正孔輸送層150、光吸収層100、第1電子輸送層170、n型ドーパント層190、および第2電子輸送層200によって形成される層スタックが、第1電極120と第2電極140との間に配置される。この実施形態では、n型ドーパント層(1つ以上のn型ドーパント材料からなる)が、光吸収層100と第2電極140との間に配置される。本実施形態では、光吸収層100と第1電極120との間に、p型ドーパント層は形成されない。
図4は、n−i−i層順の太陽電池の模式図を示す。上記太陽電池は、第1電子輸送層170、n型ドーパント層190、第2電子輸送層200、光吸収層100、および第1正孔輸送層150を含む層スタックを含む。当該層スタックは、第1電極120と第2電極140との間に配置される。本実施形態において、n型ドーパント層190は、光吸収層100と第1電極120との間に形成される。本実施形態では、光吸収層100と第2電極140との間に、p型ドーパント層は形成されていない。
図5は、i−i−p層順の太陽電池の実施形態のさらなる模式図を示す。この場合も、層スタックは、第1電極120と第2電極140との間に配置される。この実施形態における層スタックは、第1電子輸送層170、光吸収層100、第1正孔輸送層150、p型ドーパント層180、および第2正孔輸送層160によって形成される。p型ドーパント層180は、光吸収層100と第2電極140との間に配置される。この実施形態では、光吸収層100と第1電極120との間に、n型ドーパント層は形成されない。
図6は、太陽電池が、2つの異なる層スタック210および220を含む、本発明のさらなる実施形態を示す。第1層スタック210は、第1電極120と第2層スタック220との間に、それらと接触して設けられる。第2層スタック220は、第1層スタック210と第2電極140との間に、それらと接触して設けられる。
図7は、3つ以上の層スタックを含む太陽電池の模式図を示す。この実施形態では、様々な異なる層スタック210、220、230が、第1電極120と第2電極140との間に配置され、層スタック210、220、230は、互いに、および電極と接触している。図6および図7に示される層スタック210、220、230の各々は、図2〜図5のいずれかに示されるような1つの層スタックであってもよい。
図8は、図7に示す太陽電池の特別な実施形態を示す。図7に示す要素に加えて、図8による太陽電池は、第1層スタック210と第2層スタック220とを接続する第1相互接続層240、第2層スタック220と第3層スタック230とを接続する第2相互接続層250を含む。
(実施例)
以下に、図に示した太陽電池についての、異なる実施形態に関する実験結果を説明する。
(真空処理ペロブスカイト太陽電池の製造のための一般的な手順)
太陽電池1(p−i−i型)および太陽電池2(n−i−i型)を、以下のように製造した。
ITO被覆ガラス基板を、フォトリソグラフィによってパターン化し、太陽電池の活性領域を制限して、上部電極の容易な接触を可能にした。使用した材料は、p型ドーパント2,2’−(ペルフルオロナフタレン−2,6−ジイリデン)ジマロノニトリル(F6−TCNNQ)、正孔輸送材料N,N,N’’,N’’−テトラ([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−[1,1’:4’,1’’−テルフェニル]−4,4’’ジアミン(TaTm)およびn型ドーパントN1,N4−ビス(トリ−p−トリルホスホラニリデン)ベンゼン−1,4−ジアミン(PhIm)である。電子輸送材料は、フラーレン(C60)である。ペロブスカイト光吸収層の前駆体材料は、PbIおよびCHNHI(MAI)である。
製造した実施形態の特徴付けに関しては、斜入射X線回折(grazing incident X-ray diffraction:GIXRD)パターンを、Cu Kα1放射を用いて、エンピリアンパナリティカル(Empyrean PANanalytical)の粉末回折計で室温にて収集した。典型的には、3つの連続した測定値を収集し、単一のスペクトルに平均化した。薄膜の表面形態を、原子間力顕微鏡(AFM, Multimode SPM, Veeco, USA)を用いて分析した。走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscopy:SEM)画像を、プラチナ金属化サンプル上で2kVの加速電圧で動作する日立S−4800顕微鏡で実施した。吸収スペクトルを、光ファイバーベースのAvantes Avaspec2048分光計を用いて収集した。
太陽電池の特徴付けを、以下のように実施した。外部量子効率(external quantum efficiency:EQE)を、異なる波長におけるセル応答(バンドパスフィルタと組み合わせた白色光ハロゲンランプで測定される)を用いて推定した。太陽スペクトル不整合を、校正したシリコン対照セル(ECNによるMiniSunシミュレータ、オランダ)を使用して補正した。
電流密度−電圧(J−V)特性を、Keithley 2400光源測定ユニットを使用して、白色光照明下で得た。短絡電流密度を、デバイスのEQEを考慮に入れて補正した。Abet Technologies(光源として、AM1.5Gのキセノンランプを備えるモデル10500)によるソーラーシミュレーターを用いて、電気的特性を確認した。各測定の前に、赤外線カットオフフィルター(KG-3, Schott)を備えた校正済Si参照ダイオードを用いて、正確な光強度を決定した。J−V曲線を、0.01Vきざみで−0.2〜1.2Vの間で記録し、10ms遅延後の20ms間の信号を積分した。これは、約0.3Vs−1の速度に対応する。
太陽電池の構成に使用するデバイスレイアウトは、0.01cmの開口を有するシャドーマスクを通して測定した4つの等しい画素(0.06cmの面積、パターン化されたITOと上部金属接点との間のオーバーラップとして定義される)からなる。ヒステリシスを検討するために、異なる走査速度(0.1、0.5および1Vs−1)で、0.01Vきざみでデバイスを−0.2から1.2Vまでバイアスをかけた。逆もまた同様に行った。光強度依存性の測定を、光源とデバイスとの間に0.1、1、10、20、50%の減光フィルタ(LOT-QuantumDesign GmbH)を配置することによって行った。
さらに、デバイスの調製に関して、ITO被覆ガラス基板を、引き続き超音波浴中で石けん、水およびイソプロパノールで洗浄し、その後UV−オゾン処理した。それらを、窒素充填グローブボックス(MBraun、HOおよびO<0.1ppm)に組み込んだ真空チャンバに移し、1×10−6ミリバールの圧力まで排気した。この真空チャンバは、セラミックるつぼを備えた6つの温度制御蒸着源(Creaphys)を備えている。これらの蒸着源は、蒸発器の底部に対して約90°の角度で上方に向けられている。蒸着源までの基板ホルダの距離は、約20cmである。3つの水晶振動子マイクロバランス(quartz crystal microbalance:QCM)センサを使用し、2つは、それぞれの蒸着源の蒸着速度を監視し、3つ目は、基板ホルダに近接させて総蒸着速度を監視した。
厚さの校正のために、最初に、材料であるTaTmならびにF−TCNNQ、C60およびPhImを、個々に昇華させた。校正係数は、QCMセンサから推定された厚さを、機械的な側面計(Ambios XP1)で測定した厚さと比較することによって得た。次いで、比較例1および2について、これらの材料を、135℃から、ドーパントは160℃まで、TaTmおよびC60は250℃までの範囲の温度で共昇華させた。蒸着速度を別々のQCMセンサによって制御し、調節して、所望のドープ濃度を得た。一般に、TaTmおよびC60の堆積速度は、共堆積中のドーパントの堆積速度を変化させながら、0.8Ås−1で一定に保たれる。純粋なドーパント(F−TCNNQおよびPhIm)層(太陽電池1および2の場合)およびドープされていないTaTmおよびC60層(表2のすべての実施例の場合)は、0.5Ås−1の速度で堆積した。
ITOへの堆積が完了すると、チャンバを乾燥Nで通気し、るつぼを、ペロブスカイト光吸収層堆積のための前駆体材料、PbIおよびCHNHIを含むるつぼと交換した。真空チャンバを、10−6mbarの圧力まで再び排気した。その後、ペロブスカイト膜(光吸収層)をこれらの2つの前駆体の共堆積によって得た。
CHNHIの堆積速度の校正は、正確な厚さ測定を妨げる、層の不均一性および材料の柔軟性のために困難である。従って、CHNHIの蒸着源温度は70℃に一定に保ち、CHNHI:PbIの比率は、PbI蒸着温度を調整することによる、斜入射X線回析を用いてオフラインで制御した。最適な蒸着温度は、PbIについては250℃であり、CHNHIについては70℃である。500nmの厚さのペロブスカイト膜を堆積した後、チャンバを通気し、るつぼを、C60およびPhImを含むものと交換た。その後、10−6mbarの圧力まで再び排気した。るつぼを交換するこのプロセスは、有機材料とペロブスカイト前駆体との間で起こり得る相互汚染を最小限にするために行う。
比較例1の太陽電池デバイスを、純粋なC60のフィルムおよびn型ドープしたC60層(C60:PhIm)のフィルムを、それぞれ10nmおよび40nmの厚さで堆積することによりさらに処理した。太陽電池1の処理は、25nmの厚さであるC60および8nmの厚さであるBCPの連続蒸着を含む。太陽電池2の場合、デバイスを、純粋なTaTmのフィルムおよびMoOのフィルムを、それぞれ15nmおよび10nmの厚さで堆積することによって処理した。MoOレイアウトの堆積は、0.5Ås−1の堆積速度で、アルミナ被覆アルミニウムるつぼとは別の真空チャンバ内で行った。
1回の蒸着により、5つの基板(3×3cm)を調製した。各基板は4つのセルを含んでいる。一般的に、1つの基板を、基準構造として保管しておく。最後に、基板を、金属電極(厚さ100nm)を堆積する第2の真空チャンバに移した。n−i−pデバイスおよびn−i−iデバイスについては、前述したのと同じ手順を、逆の順序で用いた。
層スタックの詳細を表4に示す。
太陽電池デバイスにおける層スタックの詳細を、以下のように示す。スラッシュ「/」は、個々の層の分離を示す。層の厚さは、角括弧(squared bracket)[...]で囲まれている。
〔本発明の技術的効果〕
本発明に係る太陽電池デバイスは、従来技術の太陽電池と比較した場合、改善された効率および寿命を示した。
Figure 2021009950
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異なる太陽電池の性能を比較するために、以下の通り定義される4つのパラメータが選択される(ソース:www.pveducation.org)。
1)開回路電圧(Voc)(単位:mV)−太陽電池から得られる最大電圧。この電圧は、ゼロ電流時に生じる。
2)短絡電流(Jsc)(単位:mA cm−2)−太陽電池に印加される電圧が0である場合(すなわち、太陽電池が短絡されている場合)に、当該太陽電池に流れる電流。この電流は、太陽電池から引き出すことができる最大電流である。
3)これらの動作点(すなわち、VocおよびJsc)の両方において、太陽電池からの電力はゼロである。「フィルファクタ」(FF)(単位:%)は、VocおよびIscに関連して、太陽電池からの最大電力を決定するパラメータである。FFは、VocとIscとの積に対する太陽電池からの最大電力の比率として定義される。図示的には、FFは、太陽電池の「角型性」(squareness)の指標である。FFは、IV曲線にフィットする最大の長方形の面積でもある。
4)電力変換効率(PCE)(単位:%)−太陽からの入力エネルギーに対する太陽電池からのエネルギー出力の比率。PCE=Voc*Jsc*FFである。
本明細書、図面、および/または特許請求の範囲に開示された構成は、単体として、または複数の様々な組み合わせとして選択された、種々の実施形態の実現のための素材であってもよい。
p−i−n層順を有する従来技術による太陽電池の模式図である。 n−i−p層順を有する従来技術による太陽電池の模式図である。 p−i−i層順の太陽電池の模式図である。 i−i−n層順の太陽電池の模式図である。 n−i−i層順の太陽電池の模式図である。 i−i−p層順の太陽電池の模式図である。 第1層スタックおよび第2層スタックを備える太陽電池の模式図である。 2つよりも多い異なる層スタックを備える太陽電池の模式図である。 相互接続層によって相互接続される、2つよりも多い異なる層スタックを備える太陽電池の模式図である。

Claims (14)

  1. 太陽電池であって、
    a)第1電極と、
    b)第2電極と、
    c)上記第1電極と上記第2電極との間に設けられた層スタックと、を備えており、
    上記層スタックは、
    (c1)ペロブスカイト結晶構造を有する1つの光吸収層と、
    (c2)少なくとも1つのドーパント層と、を備えており、
    上記少なくとも1つのドーパント層は、
    (i)1つ以上のn型ドーパント材料、または、
    (ii)1つ以上のp型ドーパント材料、
    から成る、太陽電池。
  2. 上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第1電極と上記光吸収層との間に配置されている、請求項1に記載の太陽電池。
  3. 上記少なくとも1つのドーパント層は、上記第2電極と上記光吸収層との間に配置されている、請求項1に記載の太陽電池。
  4. 上記太陽電池は、
    2つ以上の層スタックと、
    随意的な少なくとも1つの相互接続層と、を含んでおり、
    上記相互接続層は、2つの異なる上記層スタックの間に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池。
  5. 上記p型ドーパント材料は、有機化合物、金属有機化合物、または有機金属化合物であり、
    上記有機化合物中の電子求引基の総量は、17原子パーセントから90原子パーセントまでである、請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池。
  6. 上記n型ドーパント材料は、金属、金属塩、金属錯体、およびそれらの混合物からなる群から選択されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽電池。
  7. 上記金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、希土類金属、およびそれらの混合物からなる群から選択されている、請求項6に記載の太陽電池。
  8. 上記金属は、
    Li、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Sm、Eu、Ybの内から選択されており、
    より好ましくは、Li、Na、Cs、Mg、Sr、Yb、Eu、Smの内から選択されている、請求項7に記載の太陽電池。
  9. 上記金属塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、希土類金属塩、およびそれらの混合物からなる群から選択されている、請求項6に記載の太陽電池。
  10. 上記アルカリ金属塩は、LiF、LiCl、LiBr、LiI、およびそれらの混合物からなる群から選択されている、
    あるいは、
    上記アルカリ金属塩は、LiFである、請求項9に記載の太陽電池。
  11. 上記金属錯体は、有機アルカリ金属錯体である、請求項6に記載の太陽電池。
  12. 上記ドーパント層の厚さは、0.1nmから25nmまでである、請求項1から11のいずれか1項に記載の太陽電池。
  13. 上記ドーパント層は、自己組織化単分子層である、請求項1から12のいずれか1項に記載の太陽電池。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の太陽電池を備えた、ソーラーパネル。
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