JP2021009759A - 電極製造装置 - Google Patents

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篤志 福永
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Abstract

【課題】設備の台数に影響無く、電極本体部とタブとが交わる部分に亀裂が入ることを抑制できる電極製造装置を提供すること。【解決手段】電極製造装置29のロータリーダイカット装置34は、ダイロール35とアンビルロール45を備える。ダイロール35は、ロール本体36と、電極中間体20を切る切刃40と、押圧部材37と、を備える。切刃40において、一方の第1刃部41とタブ用刃部42とが交差する箇所を交点Kとすると、押圧部材37は、交点Kを含むように一方の第1刃部41の内側面に沿って押圧部材37を除去した非押圧部37aを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ダイカット装置と、電極中間体から切り出された電極を加圧するロールプレス装置とを有する電極製造装置に関する。
蓄電装置の一種である二次電池としては、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池などが知られている。例えば、リチウムイオン二次電池は、ケースを備えるとともに、このケース内に、シート状の電極を積層した電極組立体を備えている。シート状の電極は、矩形状の電極本体部と、電極本体部の一つの縁から突出する矩形状のタブと、を備える。電極本体部は、矩形状の金属箔と、金属箔の両面に存在する活物質層とから構成されている。タブは、全体又は大半の部分が金属箔そのもので構成される部分である。
このような電極の製造方法としては、例えば特許文献1に開示の方法が挙げられる。特許文献1では、活物質、導電剤、溶媒及びバインダを混合した活物質合剤を長尺金属箔の表面に塗布して塗工部を形成して、長尺金属箔と塗工部を備える電極材料を形成する。なお、活物質合剤の塗布について、タブとなる部分を形成するため、長尺金属箔の短手方向の両端部には活物質合剤は塗布されない。なお、活物質合剤の塗布後、活物質合剤が乾燥される。
次に、加圧により塗工部が圧縮され、塗工部における活物質密度が高められる。そして、電極材料が電極の形状に切断され、塗工部及び露出部が所定の形状に切断されることで、電極が製造される。
また、特許文献1において、電極材料を電極の形状に切断する電極切断装置は、ダイロールと、アンビルロールと、ダイロールの周面に装着されたクッション材と、を備える。ダイロールは、ロール本体と、ロール本体の周面に設けられた刃型と、を備え、刃型の刃先はクッション材の外周面から僅かに突出している。
そして、特許文献1に開示の電極製造装置を用いて電極材料から電極を切り出す場合、互いに逆方向へ回転するダイロールとアンビルロールとの間に、搬送方向へ搬送される電極材料を通過させる。すると、アンビルロールによって電極材料が支持されながら、クッション材はアンビルロールの外周面とロール本体の外周面の間で圧縮され、ダイロールの刃型によって電極材料が電極の形状に切断される。電極材料の切断時、電極材料の一部がダイロールに向けて動こうとするが、圧縮したクッション材の原形状への復元力によって電極材料がアンビルロールに押し付けられるため、電極材料がダイロールに向けて動きにくく、電極材料が電極の形状に沿って切断される。
特開2018−18767号公報
ところが、特許文献1のように、長尺な電極材料の段階でプレスロールにより塗工部を加圧し、電極材料を切断して電極を製造する方法では、プレスロールから作用する加圧力が電極材料の広い範囲に作用するため、活物質密度を高めにくい。これに対し、活物質密度を高めるため、電極材料から電極を切り出した後に加圧する方法が考えられる。一方で、タブを形成した後のプレスロールによる加圧では、タブの根元に応力が集中することが知られている。これは、塗工部とタブとの厚みの違いにより、加圧力の作用する塗工部と、加圧力があまり作用しないタブとの間で、加圧に伴う延びに差が生じることによる。タブの根元に作用する応力が過大になると、タブの根元には亀裂が生じる。上記したような加圧に伴う応力を緩和する方法としては、加圧を複数回に分けることが知られている。しかし、加圧を複数回に分けて行うには、加圧を行うための設備を、複数台準備する必要があり、設備の設置面積が広く必要となる。
本発明の目的は、設備の台数に影響無く、電極本体部とタブとの接続部に亀裂が入ることを抑制できる電極製造装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための電極製造装置は、帯状集電体の両面に活物質を含む塗工部を有するとともに、前記帯状集電体が露出する露出部を有する電極中間体から、電極本体部及び当該電極本体部の一つの縁部から突出するタブを有する電極を切り出すダイカット装置と、前記電極中間体から切り出された前記電極を厚さ方向に加圧するロールプレス装置と、を有する電極製造装置であって、前記ダイカット装置は、前記電極中間体を支持する支持部と、前記支持部に対向して設けられ、前記電極中間体を切断する切刃を備える切断部と、前記支持部及び前記切断部の少なくとも一方に設けられ、切断時の前記切刃の内側面及び外側面に沿う位置において前記電極中間体を挟持する方向に押圧する押圧部材と、を備え、前記電極における前記タブと前記電極本体部との接続部に対応する箇所には、前記切刃の内側面に沿って前記押圧部材を除去した、又は他の部位よりも潰れやすくした非押圧部を備えることを要旨とする。
これによれば、ダイカット装置による電極中間体の切断時、非押圧部が対応する箇所では電極中間体への押圧力が発生しない、又は発生しにくい。このため、電極中間体における非押圧部に隣接する部位は、切刃が食い込むことに伴う変形が許容される。そして、ロールプレス装置によって電極が加圧されるときには、電極におけるタブと電極本体部との接続部には延びが生じる。しかし、電極中間体の切断時に、非押圧部に隣接する箇所は予め延びが生じているため、ロールプレス装置によって新たに生じる延びが小さくなる。したがって、ロールプレス装置による加圧時、タブと電極本体部との接続部に発生する応力を緩和できる。その結果として、電極において、応力集中しやすいタブと電極本体部との接続部の応力を緩和するために、加圧を行うための設備を複数設けることなく、亀裂が生じることを抑制できる。
また、電極製造装置について、前記ダイカット装置は、搬送方向への前記電極中間体の搬送途中で前記電極中間体を支持する前記支持部としてのアンビルロールと、前記電極中間体を挟んで前記アンビルロールに対向するロール本体を有するとともに、前記ロール本体の周面に設けられる前記切刃を有し、かつ前記切刃の内側面及び外側面に沿う状態で前記ロール本体に設けられ、前記電極中間体を前記アンビルロールに向けて押圧する前記押圧部材を有するダイロールと、を備え、前記切刃は、一方の前記塗工部及び前記帯状集電体を前記搬送方向に沿って切断する第1刃部と、前記搬送方向に直交する短手方向に沿って、一方の前記塗工部及び前記帯状集電体を切断する第2刃部と、前記第1刃部に直交して設けられ前記タブの形状に沿って前記露出部を含む前記電極中間体を切るタブ用刃部とを備え、前記非押圧部は、一方の前記第1刃部と前記タブ用刃部とが交差する箇所に設けられていてもよい。
これによれば、ロータリーダイカット装置による電極中間体の切断時、電極中間体において、非押圧部が対応する箇所では電極中間体への押圧力が発生しない、又は発生しにくい。このため、電極中間体における非押圧部に隣接する部位は、切刃が食い込むことに伴う変形が許容される。そして、ロールプレス装置によって電極が加圧されるときには、電極におけるタブと電極本体部との接続部には延びが生じる。しかし、電極中間体の切断時に、非押圧部に隣接する箇所は予め延びが生じているため、ロールプレス装置によって新たに生じる延びが小さくなる。したがって、ロールプレス装置による加圧時、タブと電極本体部との接続部に発生する応力を緩和できる。その結果として、電極において、応力集中しやすいタブと電極本体部との接続部において亀裂が生じることを抑制できる。
また、電極製造装置について、前記非押圧部は、前記搬送方向に沿って前記第1刃部の内側面から一方の前記第1刃部と前記タブ用刃部とが交差する箇所を挟んで前記搬送方向に沿った前記タブの途中まで延びる形状に設けられていてもよい。
これによれば、切刃が食い込むことに伴う変形が許容される範囲が、搬送方向において、一方の第1刃部とタブ用刃部とが交差する箇所を挟んだ部位になる。このため、電極において、応力集中しやすいタブと電極本体部との接続部において亀裂が生じることをより一層抑制できる。
また、電極製造装置について、前記押圧部材は、前記切刃の外側に設けられる外側押圧部、及び前記切刃の内側に設けられる内側押圧部から構成され、前記非押圧部は、前記外側押圧部及び前記内側押圧部において前記接続部を囲む部分を除去した、又は他の部位よりも潰れやすくして形成されていてもよい。
これによれば、非押圧部は、接続部を囲むように設けられるため、非押圧部は、電極における電極本体部とタブとの接続部を囲む部分の変形を許容しやすくする。このため、電極において、応力集中しやすいタブと電極本体部との接続部において亀裂が生じることをより一層抑制できる。
本発明によれば、設備の台数に影響無く、電極本体部とタブとが交わる部分に亀裂が入ることを抑制できる。
二次電池を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 (a)は生産設備を示す模式図、(b)は電極中間体を示す断面図。 電極製造装置を示す斜視図。 電極中間体に切刃が切り込んだ状態を示す図。 切刃と押圧部材と電極との関係を展開して示す図。 非押圧部と交点を拡大して示す図。 (a)は押圧部材によって押圧される部分の切断を行う前を示す断面図、(b)は押圧部材によって押圧された部分の切断を行う状態を示す断面図。 (a)は非押圧部に対応する箇所の切断を行う前を示す断面図、(b)は非押圧部に対応する箇所の切断を行う状態を示す断面図。 別例のロータリーダイカット装置において電極中間体に切刃が切り込んだ状態を示す図。 (a)は押圧部材によって押圧される部分の切断を行う前を示す断面図、(b)は押圧部材によって押圧された部分の切断を行う状態を示す断面図。 (a)は非押圧部に対応する箇所の切断を行う前を示す断面図、(b)は非押圧部に対応する箇所の切断を行う状態を示す断面図。 非押圧部の別例を示す図。 電極中間体の別例及びダイカット装置の別例を示す図。
以下、電極製造装置を具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1に示すように、二次電池10は、例えばリチウムイオン二次電池である。二次電池10は、電極組立体11と、図示しない電解液と、電極組立体11及び電解液を収容しているケース12と、を備える。
図2に示すように、電極組立体11は、正極及び負極の電極13と、セパレータ24と、を備える。電極組立体11において、正極の電極13と負極の電極13とは、セパレータ24によって相互に絶縁された状態で層状に重なっている。
電極13は、矩形シート状の電極本体部13aと、電極本体部13aの一つの縁から突出した矩形状のタブ14aとを備える。正極及び負極の電極13において、電極本体部13aは、集電体としての金属箔14を備える。正極の電極13の金属箔14は、例えばアルミニウム箔であり、負極の電極13の金属箔14は、例えば銅箔である。正極及び負極の電極13は、電極本体部13aにおける金属箔14の両面を覆う活物質層15を備える。
電極本体部13aは、タブ14aの突出した一つの縁である第1縁131を備える。タブ14aは、第1縁131の途中から突出した形状である。電極13は、タブ14aと電極本体部13aとが接続する部分に接続部13bを備える。接続部13bは、タブ14aの側縁と第1縁131とが直角に交差する点の周縁部であり、活物質層15に位置する。
電極本体部13aは、第1縁131の対辺となる長辺に沿って延びる第2縁132を備える。また、電極本体部13aは、第1縁131と第2縁132の一端同士を繋ぐ短辺に沿って延びる第3縁133を備える。電極本体部13aは、第1縁131と第2縁132の他端同士を繋ぐ短辺に沿って延びる第4縁134を備える。タブ14aは、電極本体部13a寄りの一部に活物質層15を備えるとともに、活物質層15よりも先は金属箔14そのもので構成されている。
負極の電極本体部13aの隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極の電極本体部13aの隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極の電極本体部13aは、正極の電極本体部13aより一回り大きい。また、負極の活物質層15の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さは、正極の活物質層15の隣り合う2辺(長辺及び短辺)の長さより長く、負極の活物質層15は、正極の活物質層15より一回り大きい。なお、セパレータ24の平面形状は、負極の電極13の平面形状と同じであり、正極の電極13より一回り大きい。
次に、ロータリーダイカット装置34及びロールプレス装置60を含む電極製造装置29について説明する。
まず、電極13の製造方法について説明する。電極13の製造方法は、長尺帯状の電極中間体20を製造する電極中間体製造工程と、電極中間体製造工程で製造された電極中間体20を個片の電極13の形状に切る切断工程と、個片の電極13を厚さ方向に加圧して活物質層15の活物質層密度を高める加圧工程とを有する。なお、切断工程後、加圧工程前の電極13は、厳密には個片電極の前駆体であるが、本実施形態では、便宜上、加圧工程後と同様、個片の電極13として扱う。
電極中間体製造工程は、図示は省略するが、長尺な帯状集電体としての帯状金属箔21の両面に活物質合剤を塗布して、帯状金属箔21の一方の面に活物質を含む塗工部22aを形成するとともに、帯状金属箔21の他方の面に活物質を含む塗工部22bを形成し、それら塗工部22a,22bを乾燥して電極中間体20を製造する工程である。活物質合剤は、活物質、導電剤、溶媒及びバインダを混合したペースト状である。電極中間体製造工程により製造された電極中間体20を図3(b)に示す。
図3(b)又は図4に示すように、各塗工部22a,22bは、電極中間体20の長手方向に沿って、帯状に一定の幅で延びている。帯状金属箔21は電極13の金属箔14となる部位である。また、塗工部22a,22bは電極13の活物質層15となる部位である。
また、電極中間体20は、両方の長縁部E1,E2に沿って存在する露出部23を備える。各露出部23は、帯状金属箔21の長手方向に沿って一定幅で露出している。露出部23は、帯状金属箔21の短手方向の端部において両方の塗工部22a,22bが存在しない部位であり、帯状金属箔21が露出した部分である。
そして、切断工程及び加圧工程は、電極製造装置29を用いて行われ、この電極製造装置29は、電極13の生産設備30の一部を構成している。搬送方向D1は、電極中間体20が搬送される方向を示している。搬送方向D1は、電極中間体20の長手方向と一致する。また、幅方向D2は、電極中間体20の面に沿う方向のうち、搬送方向D1と直交する方向を示し、電極中間体20の短手方向に一致する。
図3(a)に示すように、生産設備30は、電極中間体20を供給する供給部31を備える。供給部31は、ロール状に捲回された電極中間体20を支持するホルダ32を備える。ホルダ32は、電極中間体20の搬送速度にあわせて、電極中間体20を送出する。なお、供給部31は、送出される電極中間体20よりも下方に配置されている。生産設備30は、電極中間体20を搬送する円柱状の搬送ロール33aを、電極中間体20を挟んで一対備えるとともに、ホルダ32から上に向けて送出された電極中間体20が水平に搬送されるように搬送ロール33aに向けて案内する案内ローラ33bを備える。搬送ロール33a及び案内ローラ33bの軸心は、幅方向D2に沿って延びる。搬送ロール33aは、図示しない駆動装置によって軸心まわりで回転する。なお、電極中間体20は、他方の塗工部22bが下側になる状態で搬送される。
生産設備30は、切断工程を行うロータリーダイカット装置34を備える。
図4に示すように、ロータリーダイカット装置34は、電極中間体20を、電極13の外形に倣い、予め決められた形状に切断するための装置である。図4では、便宜上、切断予定線20aを記載している。切断予定線20aは、電極中間体20において、切り込むことが予想される部位であり、実際にこのような線が、電極中間体20上に付与されているわけではない。この実施形態においては、切断予定線20aは、予め定めた形状である電極13の輪郭、つまり外形と同一の形状であり、閉環状である。なお、切断予定線20aは、プレス時の延びを考慮し、電極13の外形より小さく設定してもよい。
電極13の切断予定線20aのうち、タブ14aに対応した部分は、一方の長縁部E1寄り露出部23上、及び一方の長縁部E1寄りの両塗工部22a,22bに設定される。電極13の切断予定線20aのうち、第1縁131に沿う部位は両塗工部22a,22b上の一方の長縁部E1寄りに設定され、第2縁132に沿う部位は両塗工部22a,22b上の他方の長縁部E2寄りに設定される。電極13の切断予定線20aのうち、第3縁133及び第4縁134に沿う部位は、両塗工部22a,22bを幅方向D2に横断して設定され、電極中間体20の幅方向D2に延びる。
ロータリーダイカット装置34は、切断部としてのダイロール35と、支持部としてのアンビルロール45を備える。ダイロール35の軸心、及び、アンビルロール45の軸心は、幅方向D2に沿って延び、かつ互いに平行である。ダイロール35及びアンビルロール45は、軸心まわりで互いに逆方向へ回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。アンビルロール45は、金属製であり、アンビルロール45の周面は金属によって形成されている。アンビルロール45は、電極中間体20を搬送途中で下方から支持する。
ダイロール35は、電極中間体20を挟んでアンビルロール45に対向する円柱状のロール本体36と、ロール本体36の周面に設けられた矩形枠状の切刃40と、切刃40の内側及び外側に設けられる押圧部材37とを備える。ロール本体36が回転することで切刃40が移動する。切刃40は、電極13の外形に合わせた閉環状である。
図4又は図6に示すように、切刃40は、ロール本体36の周方向に沿って延びる形状の一対の第1刃部41を備える。また、切刃40は、一方の第1刃部41の途中にタブ用刃部42を備える。タブ用刃部42は、ロール本体36の軸方向に沿う一対の長刃42aと、ロール本体36の周方向に沿い、一対の長刃42a同士を繋ぐ短刃42bとを備える。切刃40において、第1刃部41と一対の長刃42aとは、直角に交わっている。一方の第1刃部41とタブ用刃部42の各長刃42aとが交差する箇所を交点Kとする。
切刃40は、ロール本体36の軸方向に沿って周面から突出する形状の一対の第2刃部43を備える。各第2刃部43は、一対の第1刃部41の両端の間で延び、第1刃部41同士を繋いでいる。
第1刃部41の長手方向の両端同士を繋ぐ長さは、電極13の第1縁131及び第2縁132の長さと同じである。そして、第1刃部41は、第1縁131及び第2縁132に沿うように電極中間体20を搬送方向D1に沿って切る。また、第2刃部43の長手方向への長さは、電極13の第3縁133及び第4縁134の長さと同じである。そして、第2刃部43は、第3縁133及び第4縁134に沿うように電極中間体20を切る。加えて、タブ用刃部42の形状は、タブ14aの形状と同じであり、タブ用刃部42は、塗工部22a,22bの一部及び露出部23をタブ14aに沿うように切る。
図5に示すように、切刃40の刃先とアンビルロール45の周面が最接近した状態では、切刃40の刃先とアンビルロール45の周面との間にはクリアランスが存在し、切刃40の刃先はアンビルロール45の周面に接触しない。その結果、切刃40は、一対の塗工部22a,22bのうち、一方の塗工部22a及び帯状金属箔21を切り、かつ他方の塗工部22bに非切断部25を残して電極中間体20に切り込む。切刃40によって電極中間体20が切られるとき、切刃40の内側に電極13が切り出される。一方、電極中間体20のうち、電極13が切り出された後の部分は、端材26となる。
次に、押圧部材37について説明する。押圧部材37は、弾性材料によって形成されている。本実施形態では、押圧部材37は弾性材料としてのスポンジによって形成されている。押圧部材37は、切刃40の内側面に沿って設けられる内側押圧部38及び切刃40の外側面に沿って設けられる外側押圧部39を備える。
内側押圧部38は、ロール本体36からの突出方向の先端に内側押圧面38aを備える。内側押圧面38aは、切刃40によって電極中間体20から切り出される電極13をアンビルロール45に向けて押圧し、アンビルロール45との間に挟持する。そして、切刃40が電極中間体20を切る際に、内側押圧部38は、ロール本体36とアンビルロール45との間で圧縮されることで電極13をアンビルロール45に向けて押圧するとともに挟持する。
外側押圧部39は、ロール本体36からの突出方向の先端に外側押圧面39aを備える。外側押圧面39aは、電極中間体20における電極13以外の部分である端材26をアンビルロール45に向けて押圧する。そして、切刃40が電極中間体20を切る際に、外側押圧部39は、ロール本体36とアンビルロール45との間で圧縮されることで端材26をアンビルロール45に向けて押圧するとともに挟持する。したがって、電極中間体20を切断する際、内側押圧部38及び外側押圧部39は、アンビルロール45の周面とロール本体36との間で電極中間体20を挟持する方向に電極中間体20を押圧する。その結果、圧縮された内側押圧部38及び外側押圧部39とで電極中間体20を挟持し、電極中間体20を搬送方向D1に送り出すことができる。
図6又は図7に示すように、押圧部材37は、切刃40の交点Kに対応する箇所に非押圧部37aを備える。非押圧部37aは、切刃40の交点Kを押圧部材37から露出させる。非押圧部37aは、押圧部材37の一部を除去して形成されている。非押圧部37aは、内側押圧部38及び外側押圧部39の一部を除去して形成されている。
非押圧部37aは、外側押圧部39のうち、交点Kに近い各長刃42aの根元に沿う一部、及び交点Kに近い一方の第1刃部41に沿う一部を除去して形成されている。また、非押圧部37aは、内側押圧部38のうち、交点Kに近い各長刃42aの根元に沿う一部、及び交点Kに近い一方の第1刃部41に沿う一部を除去して形成されている。つまり、非押圧部37aは、切刃40の交点Kを含むように、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面に沿って設けられ、詳細には、交点Kを搬送方向D1に沿って挟むように、第1刃部41の内側面から搬送方向D1に沿ってタブ14aの途中まで延びている。したがって、非押圧部37aは、交点Kを囲むように内側押圧部38及び外側押圧部39の一部を除去して形成されている。このため、非押圧部37aにより、交点Kを含む切刃40の一部に加え、ロール本体36の周面の一部も押圧部材37から露出している。
図3(a)又は図4に示すように、ロータリーダイカット装置34は、アンビルロール45の軸方向両端に嵩上げ部46を備える。嵩上げ部46は、樹脂製の帯材をアンビルロール45の周面に貼り付けて形成されている。アンビルロール45の径方向に沿った嵩上げ部46の寸法を厚さとする。ロータリーダイカット装置34において、嵩上げ部46の厚さは、電極中間体20の塗工部22a,22bの厚さと同じに設定される。
図3(a)に示すように、生産設備30は、ロータリーダイカット装置34の下方に案内装置50を備える。案内装置50は、端材26を電極13の搬送方向D1とは異なる方向へ案内する。具体的には、端材26をロータリーダイカット装置34よりも下方へ案内する。
案内装置50は、円柱状の分離ローラ51と、巻取リール52と、を備える。分離ローラ51の軸心は、幅方向D2に沿って延びる。分離ローラ51は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持され、巻取リール52は、軸心まわりで回転できるように図示しない駆動装置に支持されている。分離ローラ51は、その回転によって端材26を下方へ案内し、分離ローラ51の下方に配置された巻取リール52へ案内する。巻取リール52は、分離ローラ51によって案内された端材26を巻き取る。
電極製造装置29は、ロータリーダイカット装置34によって電極中間体20から切り出された電極13を吸着して取り出す第1吸着コンベア53と、第1吸着コンベア53で吸着された電極13を受け取ってロールプレス装置60に供給する第2吸着コンベア54と、を備える。第1吸着コンベア53は、切り出された電極13よりも上側に配置され、第2吸着コンベア54は、第1吸着コンベア53に吸着された電極13よりも下側に配置されるとともに、搬送方向D1における第1吸着コンベア53の下流側の一部と上下方向に重なり合っている。第1吸着コンベア53及び第2吸着コンベア54は、ベルトコンベアの一種である。第1吸着コンベア53及び第2吸着コンベア54は、周知のものであるため、構造の詳細の図示は省略する。
第1吸着コンベア53及び第2吸着コンベア54は、多数の通気孔が形成されたベルト55と、ベルト55の内側において、ベルト55に対向した開口を有する図示しない負圧ダクトと、を備える。図示しない真空ポンプ又はブロアに負圧ダクトが接続されることで、負圧ダクトの内部は負圧に維持され、ベルト55の通気孔を経由した吸気が行われる。
第1吸着コンベア53では、負圧ダクトは下方に向けて開口し、第1吸着コンベア53の下面が吸着面53aとされている。第2吸着コンベア54では、負圧ダクトは上方に向けて開口し、第2吸着コンベア54の上面が吸着面54aとされている。そして、例えば、真空ポンプの作用により、負圧ダクトの内部が負圧にされると、切り出された電極13が各吸着面53a,54aに吸着され、吸着された状態で、ベルト55の移動に伴って搬送される。
生産設備30は、第1吸着コンベア53及び第2吸着コンベア54によって搬送された電極13を厚さ方向に加圧するロールプレス装置60を備える。ロールプレス装置60は、搬送方向D1における第2吸着コンベア54の下流側に配置されている。ロールプレス装置60は、電極13を両面側から加圧する円柱状のプレスロール61を、電極13を挟んで一対備える。各プレスロール61の軸心は、幅方向D2に沿って延びる。各プレスロール61は、図示しない駆動装置によって軸心まわりで回転する。電極13がロールプレス装置60を通過することにより、活物質層15が加圧され、活物質層15が所定の厚さまで圧縮されるとともに、活物質層15の活物質密度が高められる。
本実施形態では、電極13は、ロールプレス装置60を通過するとき、タブ14aが電極本体部13aからプレスロール61の軸心方向に延びる配置、つまり幅方向D2に延びる配置とされている。ロールプレス装置60による加圧では、電極13は、幅方向D2よりも搬送方向D1に大きく延びることが知られている。そして、電極13においては、塗工部22a,22bが設けられた部位とタブ14aとの厚さの違いにより、加圧力の作用する塗工部22a,22bの部位と、加圧力があまり作用しないタブ14aとの間で、加圧に伴う延びに差が生じる。その結果として、タブ14aが、電極本体部13aから幅方向D2に延びる配置でロールプレス装置60による加圧が行われると、接続部13bに発生する応力が過大になりやすい。そこで、本実施形態の電極製造装置29は、接続部13bに発生する応力を緩和する構成を備える。
次に、電極製造装置29による電極13の製造方法を、接続部13bに発生する応力を緩和する作用とともに記載する。
電極中間体20を、個片の電極13の形状に切る切断工程を行う際、図3(a)に示すように、電極中間体20は、他方の塗工部22bがアンビルロール45に支持されるとともに、露出部23が嵩上げ部46に支持される状態で、ロール本体36とアンビルロール45の間を通過する。
切刃40がアンビルロール45に最も接近した場所に近付くに従い、押圧部材37は徐々に圧縮されて弾性変形していき、切刃40がアンビルロール45に最も接近した場所で押圧部材37は最も圧縮される。このとき、切刃40は内側押圧部38の内側押圧面38a及び外側押圧部39の外側押圧面39aから最も突出する状態である。
押圧部材37の内側押圧部38及び外側押圧部39は、ロール本体36によってアンビルロール45に向けて押圧され、非押圧部37a以外の部分では所定の圧縮率まで圧縮される。このため、電極中間体20は、押圧部材37による押圧によって、ロール本体36とアンビルロール45の間において移動が規制される程度に挟持される。このとき、押圧部材37の非押圧部37aにより、切刃40の交点Kを囲む部分については押圧部材37による押圧力が発生しない。
その結果、図8(a)に示すように、切刃40のうち、押圧部材37によって覆われた部分は、押圧部材37によってアンビルロール45に向けて押圧された電極中間体20に向けて切り込む。一方、図9(a)に示すように、切刃40のうち、非押圧部37aから露出した部分は、押圧部材37による押圧力が発生しない電極中間体20に向けて切り込む。
その後、電極中間体20は、押圧部材37を介したロール本体36とアンビルロール45によって、搬送方向D1に送り出されながら、ダイロール35が回転することにより、切刃40によって電極中間体20が搬送方向D1に沿って徐々に切り込まれていく。
このとき、図8(b)に示すように、電極中間体20において押圧部材37で押圧された箇所は、切刃40からの力を受けても、上下方向へ変形することはほとんどできない。また、切刃40の侵入により押し退けられる塗工部22a,22bの構成材の一部は上下にはほとんど逃げられない。
その一方で、図9(b)に示すように、電極中間体20において非押圧部37aに隣接する箇所は、切刃40の侵入により押し退けられる塗工部22a,22bの構成材の一部は上下に逃げ、しかも押圧に伴う電極中間体20の上下方向への変形が許容され、延びが許容される。つまり、電極中間体20において、後に電極13の接続部13bとなる箇所は、その他の箇所と比べると搬送方向D1及び幅方向D2へ延ばされる。
なお、図8(b)に示すように、切刃40は、一方の塗工部22a及び帯状金属箔21を貫通するが、他方の塗工部22bは貫通しない。しかし、切刃40の切り込みにより、他方の塗工部22bは割れ、電極13の第1縁131、第2縁132、第3縁133、及び第4縁134に沿う部分は全切断される。また、タブ用刃部42は、露出部23に押し当てられると、露出部23を嵩上げ部46に向けて押し込み、露出部23を全切断する。
そして、図3(a)に示すように、電極中間体20に切り込まれた電極13は、第1吸着コンベア53の吸着面53aに吸着され、吸着された状態で、ベルト55の移動に伴って搬送される。その一方で、電極中間体20から電極13が切り出されて残った端材26は案内装置50の分離ローラ51によって下方へ案内されるとともに巻取リール52に巻き取られる。
第1吸着コンベア53によって搬送方向D1へ搬送される電極13は、第2吸着コンベア54の吸着面54aに吸着され、吸着された状態で、ベルト55の移動に伴って搬送され、ロールプレス装置60に供給される。そして、第2吸着コンベア54によって搬送される電極13は、ロールプレス装置60の一対のプレスロール61の間を通過する。
すると、電極13の活物質層15及び金属箔14が加圧され、厚さ方向の圧縮とともに、主に搬送方向D1において、延びが発生する。一方で、電極13の接続部13bでは、ロータリーダイカット装置34の切断時の延ばしと、ロールプレス装置60のプレスロール61による延ばしの二度の延ばしが行われる。つまり、電極13の接続部13bに対応する箇所では、ロータリーダイカット装置34にて予め延ばしが行われているため、電極本体部13aの他の箇所と比較し、ロールプレス装置60の通過時に新たに生じる延びは抑えられる。また、ロールプレス装置60により、活物質層15が所定の厚さまで圧縮されるとともに、活物質層15の活物質密度が高められる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ロータリーダイカット装置34において、押圧部材37に非押圧部37aを設けた。このため、電極中間体20をロータリーダイカット装置34で切断する際、電極中間体20において、電極13の接続部13bに対応する箇所には、押圧部材37による押圧力が無くなり、切刃40による切断に伴う変形、すなわち延びが生じる。その後、ロールプレス装置60では、電極13への加圧に伴い、電極本体部13aが延ばされる。これにより、電極13の接続部13bにも再び延びが生じる。しかし、電極13の接続部13bは、ロータリーダイカット装置34によって予め延びが生じているため、ロールプレス装置60によって新たに生じる延びは、小さくなる。その結果として、応力集中しやすい電極13の接続部13bに発生する応力を緩和できる。よって、電極13において、応力集中しやすい接続部13bの応力を緩和するために、加圧を行うための設備を複数設けることなく、亀裂が生じることを抑制できる。
(2)アンビルロール45を金属製とし、切刃40は、電極中間体20に非切断部25を残して切り込む。このため、アンビルロール45の表面が例えばゴム製の場合と比べると、押圧部材37はロール本体36とアンビルロール45の間で圧縮されやすく、電極中間体20は押圧部材37の押圧によって移動しにくくなる。しかし、押圧部材37に非押圧部37aを設けることで、接続部13bに対応する箇所に延びを生じさせ、電極13の接続部13bに亀裂が生じることを抑制することができる。
(3)非押圧部37aは、切刃40の交点Kを含むように、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面に沿って設けられている。このため、非押圧部37aは、電極中間体20の接続部13bに押圧力を発生させないため、第1刃部41が食い込むことに伴う変形を許容できる。
(4)非押圧部37aは、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面から交点Kを挟んで、搬送方向D1に沿ったタブ14aの途中まで延びる。そして、電極中間体20において、切刃40が食い込むことに伴って変形する範囲が、搬送方向D1において交点Kを挟んだ部位になる。このため、電極13において、応力集中しやすい接続部13bにおいて亀裂が生じることをより一層抑制できる。
(5)非押圧部37aは、交点Kを囲むように押圧部材37の内側押圧部38及び外側押圧部39の一部を一括して除去して形成されている。このため、非押圧部37aは、交点Kに対応した接続部13bを囲む部分を変形しやすくする。このため、電極13において、応力集中しやすい接続部13bにおいて亀裂が生じることをより一層抑制できる。また、例えば、外側押圧部39は除去せずに内側押圧部38だけ除去して非押圧部37aを形成する場合と比べて、非押圧部37aが形成しやすい。
(6)アンビルロール45を金属製とし、第1刃部41及び第2刃部43は、電極中間体20に非切断部25を残して切り込む。このため、アンビルロール45の表面が例えばゴム製の場合と比べると、切刃40の押し付けに伴う電極中間体20の撓みを抑制できる。このため、切刃40の食い込みに伴う電極中間体20の撓みを原因とした電極13の寸法ずれを抑制できる。
(7)電極製造装置29は、ロータリーダイカット装置34と、ロータリーダイカット装置34よりも搬送方向D1の下流側に配置されたロールプレス装置60と、を備える。そして、ロータリーダイカット装置34のダイロール35は押圧部材37を備えるため、ロータリーダイカット装置34に電極中間体20を通過させることで、押圧部材37が圧縮して電極中間体20の塗工部22a,22bを加圧できる。その後、ロールプレス装置60によって塗工部22a,22bを再び加圧できる。よって、電極製造装置29では、二回に分けて電極13の接続部13bに対応する箇所を加圧して活物質密度を高めることができ、一度の加圧で接続部13bに対応する箇所を所望する活物質密度まで高める場合と比べると、加圧力を小さくして、塗工部22a,22bへの負荷を軽減できる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 図10に示すように、切刃40におけるロール本体36からの突出高さを実施形態より高くして、電極中間体20を厚さ方向全体に貫通してフルカットできる高さに設定してもよい。この場合、アンビルロール45は表面にウレタンゴムからなる弾性層45aを備える。
図11(a)に示すように、アンビルロール45の弾性層45aは、支持部としてのアンビルロール45に設けられた押圧部材として機能する。また、図12(a)に示すように、弾性層45aは、切刃40の交点Kに対応する箇所に非押圧部45bを備える。非押圧部45bは、当該非押圧部45bの他の部分である弾性層45aに比べて潰れやすくなっている。
非押圧部45bは、弾性層45aのうち、交点Kに近い各長刃42aの根元に沿う一部、及び交点Kに近い一方の第1刃部41に沿う一部を含むように円形状に設けられている。つまり、非押圧部45bは、切刃40の交点Kを含むように、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面に沿って設けられ、詳細には、交点Kを搬送方向D1に沿って挟むように、第1刃部41の内側面から搬送方向D1に沿ってタブ14aの途中まで延びている。
このように構成した場合、図11(b)に示すように、切刃40のうち、弾性層45aに対向する部分は、押圧部材37によってアンビルロール45に向けて押圧された電極中間体20に向けて切り込む。電極中間体20において押圧部材37と弾性層45aで挟まれた部位では、切刃40からの力を受けても、上下方向へ変形することはできない。
一方、図12(b)に示すように、切刃40のうち、非押圧部45bに対向する部分は、押圧部材37による押圧力が僅かな状態で電極中間体20に向けて切り込む。電極中間体20において非押圧部45bに隣接する箇所は、切刃40の押圧に伴う電極中間体20の下方への変形が許容され、延びが許容される。つまり、電極中間体20において、後に電極13の接続部13bとなる箇所は、その他の箇所と比べると搬送方向D1及び幅方向D2へ延ばされる。
このように構成すると、アンビルロール45の表面に弾性層45aを設けたため、アンビルロール45に切刃40の刃先が弾性層45aに接触するまで切刃40によって電極中間体20を切ることができる。そして、アンビルロール45が弾性層45aを有するため、押圧部材37はロール本体36とアンビルロール45の間で圧縮されにくく、電極中間体20は加圧されにくい。さらに、非押圧部45bを設けることで、電極中間体20における非押圧部45bが対向する箇所は圧縮されにくい。その結果として、弾性層45aを有するアンビルロール45を備えるロータリーダイカット装置において、非押圧部45bを設けることは、電極13における接続部13bに亀裂が生じることを抑制する上でより効果的である。
○ 図13に示すように、非押圧部37aは、押圧部材37のうち内側押圧部38だけに設けてもよい。この場合、非押圧部37aは、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面から交点Kを挟んで、搬送方向D1に沿ったタブ14aの途中まで延びる形状に設けられている。
○ 非押圧部37aは、搬送方向D1に沿って第1刃部41の内側面から交点Kまで設けられていてもよい。
○ 図14に示すように、塗工部22a,22bは、搬送方向D1に沿って露出部23を挟んで設けられ、タブ14aは、搬送方向D1における電極本体部13aの上流側又は下流側に設けられていてもよい。この場合、ダイカット装置は、ロータリーダイカット装置34に限定されず、平プレスのダイカット装置70であってもよい。この場合、平プレスのダイカット装置70は、図示しない支持部と、この支持部に対向し、かつ切刃40を備える板状の切断部71とを備えるとともに、支持部及び切断部71の少なくとも一方に図示しない押圧部材を備える。
この場合、電極13におけるタブ14aと電極本体部13aとの接続部13bに対応する箇所に非押圧部が設けられる。
○ 第1刃部41とタブ用刃部42とが交差する箇所を交点Kとしたが、交点Kは電極13の外周縁上になくてもよい。具体的には、タブ14aと電極本体部13aとの接続部13bが円弧状に設定された場合、接続部13bは、電極13の外周縁より電極本体部13aの内側又は外側に位置する。このような形態であっても、非押圧部37a,45bを設けることで、接続部13bに応力が集中することに変わりは無い。
○ 非押圧部37aは、押圧部材37を除去するのではなく、他の部位よりも潰れやすい材質に変更して設けてもよい。
○ 帯状集電体は、活物質合剤が塗布できるものであれば、金属箔に限定されるものではない。例えば、織物状や網状のシートを用いてもよい。
○ 電極中間体20において、露出部23は幅方向D2の片側だけに設けられていてもよい。
○ ロータリーダイカット装置34は、ダイロール35の軸方向に2つの切刃40を備えていてもよく、この場合、電極中間体20の幅方向D2に2枚の電極13が切り出される。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について追記する。
(1)前記押圧部材はスポンジ製である。
D1…搬送方向、K…交点、13…電極、13a…電極本体部、13b…接続部、14a…タブ、20…電極中間体、21…帯状集電体としての帯状金属箔、22a,22b…塗工部、23…露出部、29…電極製造装置、34…ダイカット装置としてのロータリーダイカット装置、35…切断部としてのダイロール、36…ロール本体、37…押圧部材、37a,45b…非押圧部、38…内側押圧部、39…外側押圧部、40…切刃、41…第1刃部、42…タブ用刃部、43…第2刃部、45…支持部としてのアンビルロール、60…ロールプレス装置、70…ダイカット装置。

Claims (4)

  1. 帯状集電体の両面に活物質を含む塗工部を有するとともに、前記帯状集電体が露出する露出部を有する電極中間体から、電極本体部及び当該電極本体部の一つの縁部から突出するタブを有する電極を切り出すダイカット装置と、
    前記電極中間体から切り出された前記電極を厚さ方向に加圧するロールプレス装置と、を有する電極製造装置であって、
    前記ダイカット装置は、前記電極中間体を支持する支持部と、
    前記支持部に対向して設けられ、前記電極中間体を切断する切刃を備える切断部と、
    前記支持部及び前記切断部の少なくとも一方に設けられ、切断時の前記切刃の内側面及び外側面に沿う位置において前記電極中間体を挟持する方向に押圧する押圧部材と、
    を備え、
    前記電極における前記タブと前記電極本体部との接続部に対応する箇所には、前記切刃の内側面に沿って前記押圧部材を除去した、又は他の部位よりも潰れやすくした非押圧部を備えることを特徴とする電極製造装置。
  2. 前記ダイカット装置は、搬送方向への前記電極中間体の搬送途中で前記電極中間体を支持する前記支持部としてのアンビルロールと、
    前記電極中間体を挟んで前記アンビルロールに対向するロール本体を有するとともに、前記ロール本体の周面に設けられる前記切刃を有し、かつ前記切刃の内側面及び外側面に沿う状態で前記ロール本体に設けられ、前記電極中間体を前記アンビルロールに向けて押圧する前記押圧部材を有するダイロールと、を備え、
    前記切刃は、一方の前記塗工部及び前記帯状集電体を前記搬送方向に沿って切断する第1刃部と、
    前記搬送方向に直交する短手方向に沿って、一方の前記塗工部及び前記帯状集電体を切断する第2刃部と、
    前記第1刃部に直交して設けられ前記タブの形状に沿って前記露出部を含む前記電極中間体を切るタブ用刃部とを備え、
    前記非押圧部は、一方の前記第1刃部と前記タブ用刃部とが交差する箇所に設けられている請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 前記非押圧部は、前記搬送方向に沿って前記第1刃部の内側面から一方の前記第1刃部と前記タブ用刃部とが交差する箇所を挟んで前記搬送方向に沿った前記タブの途中まで延びる形状に設けられている請求項2に記載の電極製造装置。
  4. 前記押圧部材は、前記切刃の外側に設けられる外側押圧部、及び前記切刃の内側に設けられる内側押圧部から構成され、前記非押圧部は、前記外側押圧部及び前記内側押圧部において前記接続部を囲む部分を除去した、又は他の部位よりも潰れやすくして形成されている請求項2又は請求項3に記載の電極製造装置。
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