JP2021007422A - パッド - Google Patents

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有加子 西川
Yukako Nishikawa
有加子 西川
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    • A45CPURSES; LUGGAGE; HAND CARRIED BAGS
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    • A45C13/30Straps; Bands
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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    • A45F3/00Travelling or camp articles; Sacks or packs carried on the body
    • A45F3/12Shoulder-pads

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  • Portable Outdoor Equipment (AREA)

Abstract

【課題】ショルダーストラップや鞄の持ち手に設けられるパッドであって、荷重分散性に優れたパッドを提供する。【解決手段】ショルダーストラップを構成するパッド4は、弾力性を有する発泡体で構成されたパッド本体6と、該パッド本体6を覆った側地7と、を備えている。パッド本体6は、使用者の肩に圧接する面側に、山状の凸部8及び凹部9が交互に複数設けられている。このショルダーストラップを肩に掛けると、パッド4が使用者の肩に沿って湾曲するとともに複数の凸部8の先端が側地7を介して使用者の肩部分に点接触し、肩にかかる荷重が複数の凸部8によってバランス良く分散される。このことにより、肩への負荷が軽減される。【選択図】図2

Description

本発明は、ショルダーストラップや鞄の持ち手に設けられるパッドに関する。
特許文献1には、リュックサック、ショルダーバッグ等の携行物品から身体へかかる負荷を軽減するためのパッドとして、低反発弾性材により直方体状に形成された荷重分散部と、この荷重分散部を保持して携行物品のショルダーストラップや持ち手等に装着する装着部と、を備えたパッドが開示されている。このパッドによれば、荷重分散部が自在に変形して肩などに密着することにより、身体への接触面積を最大限確保して携行物品の荷重を分散し、身体へかかる負荷を軽減する。
特開2015−47434号公報
しかし、特許文献1に開示されたパッドにおいては、荷重分散部の身体に圧接する面が平坦に形成されているため、例えば肩などの起伏がある部位に圧接した際に荷重分散に偏りが生じ、身体への負荷軽減が十分に行えず、改善の余地があった。
そこで、本発明は、ショルダーストラップや鞄の持ち手に設けられるパッドであって、荷重分散性に優れたパッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、ショルダーストラップや鞄の持ち手に設けられるパッドであって、弾力性を有する発泡体で構成されたパッド本体と、該パッド本体を覆った側地と、を備え、前記パッド本体の身体に圧接する面側に、山状の凸部が複数設けられており、前記複数の凸部の先端が前記側地を介して身体に点接触することを特徴とするパッドである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記パッド本体の身体に圧接する面側に、前記凸部に隣接した凹部が複数設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記凸部及び前記凹部が交互に連続して設けられており、前記凸部の形状が正四角錐又はたまご型であり、前記凹部の形状が前記凸部の反転形状であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記凸部の頂部から前記凹部の底部までの高さが10〜20mmであり、前記凸部の底辺が20〜60mmであり、前記パッド本体における前記底部の厚さが10〜20mmであることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載された発明において、前記凸部が前記パッド本体の長手方向及び幅方向に複数設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記パッド本体の身体に圧接する面側に、山状の凸部が複数設けられており、前記複数の凸部の先端が前記側地を介して身体に点接触することから、当該パッドが肩などの起伏がある部位に圧接する場合でも、身体にかかる荷重を複数の凸部によってバランス良く分散することができ、身体への負荷を軽減することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記パッド本体の身体に圧接する面側に、前記凸部に隣接した凹部が複数設けられていることから、凹部と身体との間に通気性が得られるので、長時間の使用においても快適性を維持できる。
請求項3に記載された発明によれば、前記凸部及び前記凹部が交互に連続して設けられており、前記凸部の形状が正四角錐又はたまご型であり、前記凹部の形状が前記凸部の反転形状であることから、長期間の使用に耐え得る強度を得ることができる。
請求項4に記載された発明によれば、前記凸部の頂部から前記凹部の底部までの高さが10〜20mmであり、前記凸部の底辺が20〜60mmであり、前記パッド本体における前記底部の厚さが10〜20mmであることから、適切な荷重分散性を実現することができる。
請求項5に記載された発明によれば、前記凸部が前記パッド本体の長手方向及び幅方向に複数設けられていることから、荷重分散性をより高めることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるパッドを備えたリュックサックを示す図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 図2のパッド本体を示す斜視図である。 図2,3のパッド本体の寸法を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるパッドを備えたショルダーバッグを示す図である。
本発明の第1の実施形態にかかるパッドを、図1〜4を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のパッド4は、リュックサック3のショルダーストラップ1を構成する。リュックサック3は、物品を収容するための袋部2と、袋部2に取り付けられた2本のショルダーストラップ1と、を備えている。
ショルダーストラップ1は、使用者の肩部分に圧接する細長いパッド4と、使用者の脇部分に配され、長さを調節可能な紐部5と、を備えている。パッド4と紐部5とはその端部同士が縫い合わされて繋げられている。また、ショルダーストラップ1は、パッド4の紐部5から離れた側の端部が袋部2の上部に縫い付けられ、紐部5のパッド4から離れた側の端部が袋部2の下部に縫い付けられている。
図2に示すように、パッド4は、パッド本体6と、該パッド本体6を覆った側地7と、を備えている。パッド本体6は、軟質ウレタンフォームやポリエチレンフォーム等の弾力性を有する発泡体で構成されている。側地7は、パッド本体6の後述する凹凸形状に沿う伸縮性を有する布で構成されており、パッド本体6の全体を覆っている。また、パッド4は、その両端部の側地7のみの部分が袋部2、紐部5に縫い付けられている。
図2,3に示すように、パッド本体6は、肩に圧接する面側に、山状の凸部8及び凹部9が複数設けられている。パッド本体6の肩に圧接する面と反対側の面61は、平坦に形成されている。本実施形態の凸部8の形状は、正四角錐であり、その頂部81は丸みを帯びている。凹部9の形状は、凸部8の反転形状である。即ち、パッド本体6から凸部8を切り取り、上下の向きを反対にして凹部9に嵌めた場合、両者は隙間なく合わさる。
これら凸部8及び凹部9は、パッド本体6の長手方向(矢印X方向)及び幅方向(矢印Y方向)に、交互に連続して設けられている。また、本実施形態では、パッド本体6の長手方向(矢印X方向)に並んだ凸部8及び凹部9の列が、パッド本体6の幅方向(矢印Y方向)に3列設けられている。
図4は、上記パッド本体6の寸法を説明する説明図である。本実施形態では、凸部8の頂部81から凹部9の底部91までの高さh1が15mmであり、パッド本体6における底部91の厚さh2が15mmであり、パッド本体6における頂部81の厚さh3が30mmであり、凸部8の底辺W1が40mmであり、矢印X方向、矢印Y方向に隣り合う凸部8の頂部81間の距離W2が80mmである。
上記構成のリュックサック3は、2本のショルダーストラップ1にそれぞれ腕を通して身体に装着すると、パッド4が使用者の肩に沿って湾曲するとともに複数の凸部8の先端が側地7を介して使用者の肩部分に点接触し、肩にかかる荷重が複数の凸部8によってバランス良く分散される。このことにより、肩への負荷が軽減される。また、パッド4が肩部分に圧接する際、各凸部8は圧縮されて矢印Z方向の高さが自然状態時よりも低くなるが、各凸部8に隣接した凹部9によって身体との間に通気性が得られるので、長時間の使用においても蒸れを抑制して快適性を維持できる。
また、上記「凸部8の先端が身体に点接触する」とは、パッド4が使用者の身体に圧接する際、最初に凸部8の頂部81が身体に点接触した後、凸部8が荷重により圧縮されて接触箇所が頂部81の外側に拡がることを含める。
また、上述したように、本実施形態のパッド本体6は、凸部8及び凹部9が交互に連続して設けられており、かつ、凸部8の形状が正四角錐であり、凹部9の形状が凸部8の反転形状であることから、長期間の使用に耐え得る強度を得ることができる。また、凸部8がパッド本体6の長手方向及び幅方向に複数設けられていることから、荷重分散性をより高めることができる。
また、本願発明者は、凸部8の頂部81から凹部9の底部91までの高さh1と、凸部8の底辺W1と、底部91の厚さh2とが異なる複数のパッド本体6を用意し、これらパッド本体6が用いられた実施例1〜12の各リュックサック3(h1、W1、h2の寸法が異なること以外は図1のリュックサック3と同一構成のものである。)の荷重分散性について評価した。評価方法は、5kgの錘を入れた実施例1〜12の各リュックサック3及び比較例のリュックサックを10人の被験者に30分間背負ってもらい、その使用感を回答してもらうことで評価した。比較例のリュックサックには、パッド本体6から凹凸をなくした直方体形状のもので、厚さが30mmのパッド本体を用いた。結果を表1に示す。
Figure 2021007422
表1の実施例1〜6については、被験者10人のうち全員が、比較例よりも荷重分散性が高いことが顕著に体感できたと回答したため、評価を○とした。表1の実施例7〜12については、被験者10人のうち過半数が、比較例よりも荷重分散性が高いことが体感できたと回答したため、評価を△とした。比較例については、肩に痛みを感じたと回答した被験者がいたため、評価を×とした。
表1からわかるように、パッド本体6においては、凸部8の頂部81から凹部9の底部91までの高さh1が10〜20mmであり、凸部8の底辺W1が20〜60mmであり、底部91の厚さh2が20〜40mmである場合に、適切な荷重分散性を実現することができる。
本発明の第2の実施形態にかかるパッドを、図5を参照して説明する。図5において、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のパッド4は、ショルダーバッグ103のショルダーストラップ101を構成する。ショルダーバッグ103は、物品を収容するための袋部102と、袋部102に取り付けられたショルダーストラップ101と、を備えている。
ショルダーストラップ101は、使用者の肩部分に圧接するパッド4と、金具を介してパッド4の両端部それぞれと繋がった一対の紐部105と、を備えている。一対の紐部105のパッド4から離れた側の端部は、金具を介して袋部102の上部に取り付けられている。このように、本実施形態では、ショルダーストラップ101が袋部102に着脱可能となっている。
上記構成のショルダーバッグ103は、ショルダーストラップ101を肩に掛けて身体に装着すると、第1の実施形態と同様に、パッド4が使用者の肩に沿って湾曲するとともに複数の凸部8の先端が側地7を介して使用者の肩部分に点接触し(凸部8、側地7については図2を参照。)、肩にかかる荷重が複数の凸部8によってバランス良く分散される。このことにより、肩への負荷が軽減される。
上述した実施形態では、パッド4がショルダーストラップを構成していたが、本発明のパッドは、鞄の持ち手に設けられてもよい。
上述した実施形態では、パッド4がショルダーストラップの一部分を構成していたが、本発明のパッドは、既存のショルダーストラップに着脱可能な構成であってもよい。
上述した実施形態では、凸部8の形状が正四角錐であったが、本発明の凸部はこれに限定されず、例えば、たまご型であってもよい。すなわち、その先端が身体に点接触するような山状であればよい。また、たまご型の凸部の場合、その「底辺」とは、凸部と凹部の境界を直線で結んだ部分(凸部の1ピッチの幅となる)とする。また、本発明の凹部は、必ずしも凸部の反転形状である必要はなく、凸部の突出方向と逆向きに凹に形成されていればよい。また、図3の矢印X方向の端部又は矢印Y方向の端部に位置する凸部8・凹部9は、そのピッチの途中で途切れていてもよい。その場合、途切れた凹部9も、本発明では「凹部」に含める。
上述した実施形態では、パッド本体6の長手方向(矢印X方向)に並んだ凸部8及び凹部9の列が、パッド本体6の幅方向(矢印Y方向)に3列設けられていたが(図3を参照。)、本発明では、凸部及び凹部の列は1列のみであってもよいし、2列であってもよいし、3列以上であってもよい。
上述した実施形態では、パッド本体6に凸部8及び凹部9が設けられていたが、本発明では、必ずしも凹部9が設けられていなくてもよく、パッド本体6の平坦な面に複数の凸部8のみが設けられていてもよい。その場合、凸部8同士は間隔をあけていてもよいし、連続して設けられていてもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,101 ショルダーストラップ
4 パッド
6 パッド本体
7 側地
8 凸部
9 凹部

Claims (5)

  1. ショルダーストラップや鞄の持ち手に設けられるパッドであって、
    弾力性を有する発泡体で構成されたパッド本体と、該パッド本体を覆った側地と、を備え、
    前記パッド本体の身体に圧接する面側に、山状の凸部が複数設けられており、
    前記複数の凸部の先端が前記側地を介して身体に点接触する
    ことを特徴とするパッド。
  2. 前記パッド本体の身体に圧接する面側に、前記凸部に隣接した凹部が複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパッド。
  3. 前記凸部及び前記凹部が交互に連続して設けられており、
    前記凸部の形状が正四角錐又はたまご型であり、前記凹部の形状が前記凸部の反転形状である
    ことを特徴とする請求項2に記載のパッド。
  4. 前記凸部の頂部から前記凹部の底部までの高さが10〜20mmであり、前記凸部の底辺が20〜60mmであり、前記パッド本体における前記底部の厚さが10〜20mmである
    ことを特徴とする請求項3に記載のパッド。
  5. 前記凸部が前記パッド本体の長手方向及び幅方向に複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のパッド。
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