JP2015047434A - パッド部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】携行物品から身体へかかる負荷を効果的に軽減しながら、持ち手、肩紐の双方に使用可能なパッド部材を提供することを課題とする。【解決手段】携行物品4から身体へかかる負荷を軽減するためのパッド部材1であって、パッド本体2と、パッド本体2に設けられた荷重分散部3とを備え、前記荷重分散部3は、低反発弾性材を有していることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、携行物品に設けられ、身体への負荷を軽減するための、パッド部材に関するものである。
鞄、袋、バッグ、リュックサックやショルダーバッグ等を携行する際に、それら携行物品の持ち手や肩紐が、それら携行物品に収容された内容物の荷重によって手や肩に食い込み、痛みが発生する問題がある。場合によっては、皮膚がうっ血して痕が残る場合もある。
そうした身体への負荷を軽減するため、携行物品に装着するパッド部材が考えられてきた。
特許文献1には、鞄の持ち手に装着可能なパッド部材であって、指を添わせるための溝を有するゲル体による荷重分散部を備えることによって、クッション性、安定性、荷重の分散性を高めたパッド部材が記載されている。
特許文献2には、携行物品の持ち手、肩紐に装着可能なパッド部材であって、クッション性、通気性、滑り止めに優れた材質でパッド本体を構成したパッド部材が記載されている。
特許文献2には、携行物品の持ち手、肩紐に装着可能なパッド部材であって、クッション性、通気性、滑り止めに優れた材質でパッド本体を構成したパッド部材が記載されている。
しかし、前述のパッド部材による荷重の分散や、クッション性は十分なものとは言い難い。また、特許文献1のパッド部材は、クッション部分に溝を設けることで荷重の分散性を高めているが、バッグや袋など、指で掴み持つ携行物品でなければ、その効果を得ることができない。
よって本発明は、携行物品から身体へかかる負荷を効果的に軽減しながら、持ち手、肩紐の双方に使用可能なパッド部材を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、携行物品から身体へかかる負荷を軽減するためのパッド部材であって、パッド本体と、パッド本体に設けられた荷重分散部とを備え、前記荷重分散部は、低反発弾性材を有していることを特徴とする。
本発明のパッド部材によれば、低反発弾性材によって荷重分散部を形成することにより、高いクッション性を備えると共に、接触している部分の形に合わせて形状を変化させるため、高い安定性と荷重分散性を発揮する。これにより、携行物品の持ち手や肩紐などのパッド部材として積極的に使用することができる。
本発明の好ましい形態では、前記低反発弾性材の厚みが10〜50mmの範囲であることを特徴とする。
そのような構成とすることにより、非常に高いクッション性と安定性を生むことが可能となる。また、接触している部分の凹凸に馴染むように十分に厚みを持たせることで、なで肩の人でもずれ落ちないように安定して装着することが可能となる。
そのような構成とすることにより、非常に高いクッション性と安定性を生むことが可能となる。また、接触している部分の凹凸に馴染むように十分に厚みを持たせることで、なで肩の人でもずれ落ちないように安定して装着することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記パッド本体は、そのパッド本体を携行物品に装着するための装着部を備えることを特徴とする。
そのような構成とすることにより、携行物品自体にパッド部材を装着しておくことが可能となる。
そのような構成とすることにより、携行物品自体にパッド部材を装着しておくことが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記装着部は、前記携行物品への着脱機能を有することを特徴とする。
そのような構成とすることにより、パッド部材の着脱を容易に行うことができ、携行物品を変更する際にも、一つのパッド部材を使いまわすことが可能となる。
そのような構成とすることにより、パッド部材の着脱を容易に行うことができ、携行物品を変更する際にも、一つのパッド部材を使いまわすことが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記装着部は、面ファスナーを備えていることを特徴とする。
面ファスナーを装着部に用いることで、パッド部材の着脱が容易に可能となる。
面ファスナーを装着部に用いることで、パッド部材の着脱が容易に可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記装着部は、スナップボタンを備えていることを特徴とする。
スナップボタンを装着部に用いることで、パッド部材の着脱が容易に可能となる。
スナップボタンを装着部に用いることで、パッド部材の着脱が容易に可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記パッド本体は、前記荷重分散部を出し入れ可能な収容部を備えることを特徴とする。
そのような構成とすることにより、荷重分散部が劣化等により正常に機能しなくなった際も、新たな荷重分散部と交換することが可能となる。また、乾燥させるといった、手入れを行うことが容易に可能となる。
そのような構成とすることにより、荷重分散部が劣化等により正常に機能しなくなった際も、新たな荷重分散部と交換することが可能となる。また、乾燥させるといった、手入れを行うことが容易に可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記パッド本体は、長手方向に湾曲していることを特徴とする。
そのような構成とすることにより、携行物品の持ち手や肩の形状に、より自然に接するパッド部材を形成することが可能となる。
そのような構成とすることにより、携行物品の持ち手や肩の形状に、より自然に接するパッド部材を形成することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記パッド本体は、滑り止め機能を有することを特徴とする。
滑り止め機能を有することにより、荷重分散部の変形による安定に加えて、より安定性を高めることが可能となる。具体的には、パッド本体を滑り止め材料で形成する、滑り止め部材を装着する、等の方法が考えられる。
滑り止め機能を有することにより、荷重分散部の変形による安定に加えて、より安定性を高めることが可能となる。具体的には、パッド本体を滑り止め材料で形成する、滑り止め部材を装着する、等の方法が考えられる。
本発明の好ましい形態では、前記低反発弾性材は、ウレタンフォームからなることを特徴とする。
本発明は、携行物品であって、請求項1〜10に記載の前記パッド部材を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、より効果的に荷重を分散・軽減しながら、携行物品の持ち手と肩紐の、双方に使用可能なパッド部材を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図1ないし図8を参照して説明する。
<実施形態1>
図1〜図6は、本発明の実施形態1に係るパッド部材を示すものである。これらの図において、1はパッド部材を示し、2はパッド本体を、3は荷重分散部を、4は携行物品を、5はショルダーベルトのベルト本体を、6は鞄の持ち手をそれぞれ示している。次いで、これらの詳細について説明する。
<実施形態1>
図1〜図6は、本発明の実施形態1に係るパッド部材を示すものである。これらの図において、1はパッド部材を示し、2はパッド本体を、3は荷重分散部を、4は携行物品を、5はショルダーベルトのベルト本体を、6は鞄の持ち手をそれぞれ示している。次いで、これらの詳細について説明する。
パッド部材1は、図1、図2に示すように、パッド本体2と、荷重分散部3とを備えている。
パッド本体2は、そのパッド本体2を携行物品4に装着するための装着部21と、荷重分散部3を保持しておくための収容部22と、を備えている。パッド本体2を、滑り止め素材で構成することが、後述の理由から好ましい。パッド本体2は、取り付けた携行物品4の持ち手や肩紐の形状に沿うように、湾曲していてもよい。
装着部21は、パッド本体2を携行物品4に装着するための部材であって、本実施形態では面ファスナーによって構成されている。符号21aが面ファスナー雄部を、符号21bが面ファスナー雌部を示している。装着部21は、スナップボタンやファスナー等によって構成されていてもよい。また、着脱機能を備えず、ベルトループ状に形成しても構わない。
収容部22は、荷重分散部3をパッド本体2に保持しておくため部分である。収容部22を設けず、荷重分散部3をパッド本体2内部に直接収容していても構わないが、荷重分散部3の交換や手入れができないため、あまり好ましくない。
荷重分散部3は、20mmの厚みを備えた、低反発弾性材によって構成されている。荷重分散部3は、10〜50mmの範囲に収まる厚みであれば構わないが、20mm程度の厚みが、機能を十分に発揮しながら扱いやすい大きさであるため、好ましい。
荷重分散部3の厚さが10mm未満の場合、身体へ接触する部分の凹凸が深い場合に、その凹凸に添って十分に馴染まない場合も考えられる。
荷重分散部3の厚さが10mm以上の場合、身体へ接触する部分の凹凸が深い場合でも、その凹凸に添って十分に馴染ませることが可能になるが、あまりに厚すぎると嵩張る上に、デザイン性を低下させる恐れがあり、好ましくない。
荷重分散部3の厚さが10mm以上の場合、身体へ接触する部分の凹凸が深い場合でも、その凹凸に添って十分に馴染ませることが可能になるが、あまりに厚すぎると嵩張る上に、デザイン性を低下させる恐れがあり、好ましくない。
携行物品4は、鞄やリュックサック、ショルダーバッグ等であって、持ち手や肩紐、ショルダーベルト等を備えるものをいう。
ベルト本体5は、ショルダーベルトのベルト部分を示している。持ち手6は鞄の持ち手部分を示している。
図3〜5は、ショルダーバッグである携行物品4に、パッド部材1を装着した使用例を示す。
本実施形態によれば、パッド部材1が装着部21を備えることにより、携行物品4のベルト本体5に、自在に取り付け可能となる。ベルト本体5や持ち手6等の幅は製品ごとに異なっているが、面ファスナーを用いて装着部21を形成することにより、多少であれば気にすることなく図3のように装着することができ、好ましい。
図4に示すように、肩にベルト本体5をかける場合、人間の首元から腕にかけての傾斜には個人差があるが、荷重分散部3が10〜50mm(本実施形態では20mm)の厚みを備えていることで、傾斜の大きい場合にも、十分な安定性を得ることが可能となる。また、パッド本体2を滑り止め素材で構成することで、移動等の振動による肩からの滑り落ちと、ベルト本体5のズレを防止する効果が期待できる。
図5に示すように、肩部分の起伏の形状は各人により様々だが、荷重分散部3が低反発弾性材によって構成されることにより、どのような形状であっても密着し、高い安定性を得ることが可能となる。また、荷重分散部3が自在に変形し、密着することによって、肩に沿った形状に加工することなく、パッド部材1の接触面積を最大限確保することができ、高い荷重分散性を備えることが可能となる。
図6は、手提げ鞄である携行物品4の持ち手6に、パッド部材1を装着した使用例を示す。
図6に示すように、パッド部材1が装着部21を備えることにより、持ち手を外すことのできない携行物品4にも、パッド部材1を装着することが可能となる。また、荷重分散部3を、低反発弾性で形成することによって、指に沿った溝を形成せずとも、パッド部材の接触面積を最大限確保することができ、高い荷重分散性を備えることが可能となる。
<実施形態2>
図7、図8は、本実施形態2に係るパッド部材を示すものである。なお、これらの図において図1ないし図6と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図7、図8は、本実施形態2に係るパッド部材を示すものである。なお、これらの図において図1ないし図6と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
実施形態2におけるパッド部材1は、ショルダーバッグである携行物品4の、ベルト本体5の一部が、パッド本体2を兼ねた例を示している。ここでは、低反発部材で形成された荷重分散部3の片面を、ベルト本体5の内面に接着剤等により固着状態に取り付ける例を示している。なお、パッド本体2を兼ねたベルト本体5の内面に、荷重分散部3を収容するための収容部22を設けてもよい。
本実施形態のように、荷重分散部3をベルト本体5に直接備え付けることによって、図8に示すように、荷重分散部3を、パッド本体2を通してではなく、直接肩と密着させることが可能となる。そのため、荷重分散部3の本来の密着変形を行うことが可能となり、非常に高いクッション性と密着性、及び荷重分散性を備えることが可能となる。
本発明を用いることで、高い荷重分散性を備えた、持ち手、肩紐の双方に使用可能なパッド部材の提供が可能となる。
1 パッド部材
2 パッド本体
21 装着部
21a 面ファスナー雄部
21b 面ファスナー雌部
22 収容部
3 荷重分散部
4 携行物品
5 ベルト本体
6 持ち手
2 パッド本体
21 装着部
21a 面ファスナー雄部
21b 面ファスナー雌部
22 収容部
3 荷重分散部
4 携行物品
5 ベルト本体
6 持ち手
Claims (11)
- 携行物品から身体へかかる負荷を軽減するためのパッド部材であって、
パッド本体と、パッド本体に設けられた荷重分散部とを備え、
前記荷重分散部は、低反発弾性材を有していることを特徴とするパッド部材。 - 前記低反発弾性材の厚みが10〜50mmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のパッド部材。
- 前記パッド本体は、そのパッド本体を携行物品に装着するための装着部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッド部材。
- 前記装着部は、前記携行物品への着脱機能を有することを特徴とする請求項3に記載のパッド部材。
- 前記装着部は、面ファスナーを備えていることを特徴とする請求項4に記載のパッド部材。
- 前記装着部は、スナップボタンを備えていることを特徴とする請求項4に記載のパッド部材。
- 前記パッド本体は、前記荷重分散部を出し入れ可能な収容部を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のパッド部材。
- 前記パッド本体は、長手方向に湾曲していることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のパッド部材。
- 前記パッド本体は、滑り止め機能を有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のパッド部材。
- 前記低反発弾性材は、ウレタンフォームからなることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のパッド部材。
- 請求項1〜10の何れかに記載の前記パッド部材を備えていることを特徴とする携行物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013182878A JP2015047434A (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | パッド部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2015047434A true JP2015047434A (ja) | 2015-03-16 |
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Family Applications (1)
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JP2013182878A Pending JP2015047434A (ja) | 2013-09-04 | 2013-09-04 | パッド部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015047434A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019064628A1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 昭和西川株式会社 | パッド |
RU191848U1 (ru) * | 2019-05-24 | 2019-08-26 | Константин Геннадьевич Ярков | Демпфирующая накладка на плечевой ремень багажа |
-
2013
- 2013-09-04 JP JP2013182878A patent/JP2015047434A/ja active Pending
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