JP3152673U - 保持部材の滑り止め構造 - Google Patents
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Abstract
Description
上記肩掛け部を肩に掛けた場合、撫肩体型の場合はもとより、合成繊維のように表面が滑らかな生地の衣服を着用している場合は、上記肩部が肩から滑り落ち易いという不具合を有していた。
また一対の手提げ部を重ね合わせて手で把持する場合は、重ね合わせた手提げ部がずれ易く、把持する位置が固定されないことから、長時間に亘って鞄等を持ち運ぶ場合に疲れ易いという不具合をも有していた。
上記不具合を解決する為に、合成樹脂もしくは合成皮革等の滑り止め面部が取り付けられた肩掛け部若しくは手提げ部を有する保持部材の滑り止め構造も知られている。
しかしながら、上記滑り止め面部は、上記肩掛け部若しくは手提げ部とは別体として形成され、上記肩掛け部若しくは手提げ部の長さ方向に沿ってスライド可能に取り付けられていることが多い。
従って、上記肩掛け部を肩に掛ける際、若しくは手提げ部を手で把持する際に、予め上記滑り止め面部を身体に当接しうる位置に配置しておく必要があり、非常に煩わしいという不具合を有していた。
また、上記滑り止め面部が保持部材とは別体として形成されていることから、肩掛け部を肩に掛けた際、若しくは把持した際の異物感が否めず、長時間に亘って鞄等を持ち運ぶ場合に、疲れ易く、肩こり等の原因にもなり得るという別途の不具合をも有していた。
従って、上記手提げ部を手で把持した際に、上記滑り止め面部と手とが密着し、搬送中に把持位置がずれ難い。
また、一方の帯体の一方面部と、他方の帯体の他方面部とを重ねた状態で把持することによって、一方の帯体の滑り止め面部と手とが密着すると共に、他方の帯体の滑り止め面部と、上記一方の帯体の他方面部とが密着して固定され、搬送中に重複する帯体がずれ難く、且つ把持位置もずれ難い。
従って、上記肩掛け部を肩に掛けた際に、滑り止め面部は常時肩に当接し、肩掛け部が肩から滑り落ちることが無い。
従って、上記袋体は加水分解に強く、且つ高い耐候性を有する。
また、請求項6の考案にかかる保持部材の滑り止め構造は、上記滑り止め面部はポリ塩化ビニル樹脂より形成された合成皮革であることを特徴とする。
従って、体に当接させても異物感を感じることなく、且つ長時間に亘って鞄等を持ち運ぶ場合にも疲れにくく、装着感の良い保持部材の滑り止め構造を提供することが可能となる。
また、請求項5の考案にあっては、上記滑り止め面部はポリ塩化ビニルから形成された合成皮革であることから、ポリオレフィンと同様に原料コストが低く、且つ耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性を備えるため、より耐久性が良好な保持部材の滑り止め構造を提供することが可能となる。
図1に示すように、本実施例に係る保持部材の滑り止め構造10に係る保持部材11は、手提げ袋12の収納部本体13に取り付けられている。
上記保持部材11は所定の長さ寸法及び幅寸法を有する帯体14として形成され、
上記帯体14の一方面部15において、身体に当接する位置には、上記帯体14の長さ方向に沿って、所定の長さ寸法に亘り、ポリオレフィン又はポリ塩化ビニルから形成された合成皮革製の滑り止め用布材である滑り止め面部16が貼設固定され、上記滑り止め面部16の全域に亘り、不規則な凹凸部18が形成されている。
また、上記収納部本体13はナイロン製の基布(図1には図示せず)とポリカーボネート製の表示材(図1には図示せず)とからなる袋体19として形成され、上記帯体14は、上記袋体19の開口縁部20に両端部14a、14bが固定されると共に、図3に示すように、手17で把持しうる手提げ部22を形成している。
また、図1に示すように、上記手提げ部22は、上記袋体19の開口縁部20の互いに対向する位置に一対で配設されている。
図1は、本実施例の形態における保持部材の滑り止め構造10を備えた手提げ袋12の全体斜視図である。
図1に示すように、上記手提げ袋12は、所定の収納容量を備え、開口部21を有する袋体19からなる収納部本体13を有している。
上記帯体14、14は、上記袋体19の開口縁部20の径方向対向位置において、夫々の両端部14a、14bは幅方向沿って、上記開口縁部20に固定され、一対の手提げ部22、22を形成している。
また、上記開口縁部20において、上記の帯体14、14の夫々の両端部14a、14bの間には、上記開口部21を閉止しうる舌片状の係止部材23が配設されている。
図2は、本実施例の形態における保持部材の滑り止め構造10を備えた手提げ袋12の保持部材11の拡大斜視図である。
図2に示すように、合成皮革製の滑り止め用布材である上記滑り止め面部16、16は上記帯体14、14の一方面部15、15における長さ方向略中央部に配置されると共に周縁部が上記帯体14、14に逢着されることによって上記帯体14、14の一方面部15、15上に貼設固定されている。
上記滑り止め面部16、16の全域に亘り形成されている凹凸部18、18は、合成皮革の所謂銀面模様状に形成されている。
また、上記滑り止め面部16、16は微少な粘性を有している。
この際、滑り止め面部16の有する凹凸部18との摩擦力、及び上記滑り止め面部16が有する粘性によって、一方の帯体14の滑り止め面部16と手17とが密着すると共に、他方の帯体14の滑り止め面部16は、上記一方の帯体14の他方面部24に密着する。
従って、重なった上記帯体14、14がずれ難く、且つ手17の把持位置もずれ難くいため、持ち易く、手提げ部22、22を長時間把持していても疲れ難い。
図4に示すように、上記肩掛け用鞄25は、所定の収納容量を備え、開口部26を有する袋体27からなる収納部本体28を有している。
上記袋体27の開口縁部29の径方向対向位置において、帯体30の両端部30a、30bは幅方向沿って上記袋体27の開口縁部29に固定され、上記帯体30によって肩掛け部31が形成されている。
図4に示すように、上記帯体30の一方面部35における長さ方向略中央部には合成皮革製の滑り止め用布材である滑り止め面部32は配置され、周縁部が上記帯体30に逢着されることによって上記帯体30の一方面部35上に貼設固定されている。
上記滑り止め面部32には、図2に示す滑り止め面部16と同様に不規則な凹凸部33が形成されている。
また、上記滑り止め面部32は微少な粘性を有している。
上記肩掛け用鞄25を搬送する場合は、図4に示すように、上記帯体30を肩に掛け、上記滑り止め面部32と肩部34とを当接させる。
この際、滑り止め面部32の凹凸部33の有する摩擦力、及び上記滑り止め面部32の有する粘性によって、上記滑り止め面部32と肩部34とが密着して固定される。
従って、撫肩体型であっても肩掛け部31がずれ落ちることが無く、肩掛け時の姿勢が改善され、肩にかかる負担が軽減される。
また、手提げ袋等の袋体は、軽く丈夫であることが望ましく、特にポリカーボネート素材で形成した袋体は耐久性及び軽量性において優れている。
11 保持部材
12 手提げ袋
13 手提げ袋の収納部本体
14 帯体
14a帯体端部
14b帯体端部
15 帯体の一方面部
16 滑り止め面部
17 手
18 凹凸部
19 袋体
20 袋体の開口縁部
21 袋体の開口部
22 手提げ部
23 係止部材
24 帯体の他方面部
25 肩掛け用鞄
26 開口部
27 袋体
28 肩掛け鞄の収納部本体
29 肩掛け鞄の収納部本体の開口縁部
30 帯体
30a帯体端部
30b帯体端部
31 肩掛け部
32 滑り止め面部
33 凹凸部
34 肩部
35 帯体の一方面部
Claims (6)
- 手荷物収納容器の収納部本体に取り付けられた保持部材の滑り止め構造であって、
上記保持部材は所定の長さ寸法及び幅寸法を有する帯体として形成され、
上記帯体の一方面部において、身体に当接する位置には、上記帯体の長さ方向に沿って、所定の長さ寸法に亘り、滑り止め面部が設けられ、
上記滑り止め面部の全域に亘り、不規則な凹凸部が形成されていることを特徴とする保持部材の滑り止め構造。 - 上記収納部本体は布製の袋体として形成され、
上記帯体は、上記袋体の開口縁部に両端部が固定されると共に、手で把持しうる手提げ部を形成し、
上記手提げ部は、上記袋体の開口縁部の対向位置において、一対で配設されていることを特徴とする請求項1記載の保持部材の滑り止め構造。 - 上記収納部本体は袋体として形成され、
上記帯体は、上記袋体の開口縁部に両端部が固定されると共に、肩に掛けて使用しうる長さ寸法を有する肩掛け部を形成することを特徴とする請求項1記載の保持部材の滑り止め構造。 - 上記袋体はナイロン製の基布とポリカーボネート製の表皮材とから形成されていることを特徴とする請求項2又は3いずれか1項記載の保持部材の滑り止め構造。
- 上記滑り止め面部はポリオレフィンから形成された合成皮革であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の保持部材の滑り止め構造。
- 上記滑り止め面部はポリ塩化ビニル樹脂より形成された合成皮革であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の保持部材の滑り止め構造。
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JP2009003580U JP3152673U (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 保持部材の滑り止め構造 |
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2009
- 2009-05-29 JP JP2009003580U patent/JP3152673U/ja not_active Expired - Lifetime
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