JP2021007137A - 超電導コイルの製造方法及び超電導コイル - Google Patents

超電導コイルの製造方法及び超電導コイル Download PDF

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Abstract

【課題】超電導コイルの外周面における真円度を改善することができる超電導コイルの製造方法を提供する。【解決手段】本開示の超電導コイルの製造方法は、巻枠を有する巻線機を準備する工程と、巻枠に超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を形成する工程とを備える。巻線部を形成する工程では、巻枠に巻き回される前の超電導線材の厚さである第1厚さに基づいて、形成中の巻線部の中心軸に直交し、かつ中心軸を通る径方向において互いに隣り合う超電導線材の間に共巻材を挿入するか否かが決定される。【選択図】図6

Description

本開示は、超電導コイルの製造方法及び超電導コイルに関する。
特許文献1(特開2017−143173号公報)には、超電導コイルの製造方法が記載されている。特許文献1に記載された超電導コイルの製造方法は、巻枠に超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を形成する工程を有する。巻線部を形成する工程では、形成中の巻線部の外径が計測されるとともに、当該外径に応じて径方向において隣り合う超電導線材の間に離形テープが挿入される。特許文献1に記載された超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外径を設計値に近づけることができる。
特開2017−143173号公報
特許文献1に記載された超電導コイルの製造方法においては、超電導線材の厚さが考慮されていない。その結果、特許文献1に記載された超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外径を設計値に近づけることができたとしても、超電導線材の厚さのバラつきに起因して、超電導コイルの外周面における真円度が不十分となるおそれがある。
本開示は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本開示は、超電導コイルの外周面における真円度を改善することができる超電導コイルの製造方法を提供するものである。
本開示の超電導コイルの製造方法は、巻枠を有する巻線機を準備する工程と、巻枠に超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を形成する工程とを備える。巻線部を形成する工程では、巻枠に巻き回される前の超電導線材の厚さである第1厚さに基づいて、形成中の巻線部の中心軸に直交し、かつ中心軸を通る径方向において互いに隣り合う超電導線材の間に共巻材を挿入するか否かが決定される。
本開示の超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外周面における真円度を改善することができる。
図1は、超電導コイル10の斜視図である。 図2は、超電導線材2の長手方向に直交する断面図である。 図3は、超電導コイル10の製造方法を示す工程図である。 図4は、超電導コイル10の製造方法において用いられる巻線機30の部分正面図である。 図5は、超電導コイル10の製造方法において用いられる巻枠32の断面図である。 図6は、巻線部形成工程S2の詳細な工程図である。 図7は、第1共巻材挿入工程S23において共巻材3を挿入する際の模式図である。 図8は、周方向に沿って測定された外周面1bの半径を示す模式的なグラフである。
[本開示の実施形態の説明]
まず、本開示の実施形態を列記して説明する。
(1)一実施形態に係る超電導コイルの製造方法は、巻枠を有する巻線機を準備する工程と、巻枠に超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を形成する工程とを備えている。巻線部を形成する工程では、巻枠に巻き回される前の超電導線材の厚さである第1厚さに基づいて、形成中の巻線部の中心軸に直交し、かつ中心軸を通る径方向において互いに隣り合う超電導線材の間に共巻材を挿入するか否かが決定される。
上記(1)の超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外周面における真円度を改善することができる。
(2)上記(1)の超電導コイルの製造方法において、第1厚さは、第1レーザ変位計により測定されてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の超電導コイルの製造方法において、巻線部を形成する工程では、第1厚さに基づいて、共巻材の厚さである第2厚さが選択されてもよい。
上記(3)の超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外周面における真円度をさらに改善することができる。
(4)上記(3)の超電導コイルの製造方法において、巻線部を形成する工程では、第1厚さ及び形成中の巻線部の外径に基づいて、第2厚さが決定されてもよい。
上記(4)の超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外周面における真円度をさらに改善することができる。
(5)上記(4)の超電導コイルの製造方法において、外径は、第2レーザ変位計により測定されてもよい。
(6)上記(1)から(5)の超電導コイルの製造方法において、共巻材の長さは、形成中の巻線部の外周長さ未満であってもよい。
上記(6)の超電導コイルの製造方法によると、超電導コイルの外周面における真円度をさらに改善することができる。
(7)一実施形態に係る超電導コイルは、コイル軸周りに超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を備える。巻線部の外周面における真円度は、0.1mm以下である。
(8)上記(7)の超電導コイルにおいて、巻線部の外径は、680mm以上であってもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の詳細を、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同一又は相当する部分に同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないものとする。
(実施形態に係る超電導コイルの構成)
以下に、実施形態に係る超電導コイル(以下「超電導コイル10」とする)の構成を説明する。
図1は、超電導コイル10の斜視図である。図1に示されるように、超電導コイル10は、ダブルパンケーキコイルである。なお、超電導コイル10は、シングルパンケーキコイルであってもよい。超電導コイル10は、コイル軸A1を有している。
超電導コイル10は、複数の巻線部1を有している。各々の巻線部1は、コイル軸A1に沿う方向(軸方向)において、重ねられている。巻線部1は、コイル軸A1周りに超電導線材2を重ねて巻き回すことにより形成されている。図1中においては示していないが、巻線部1には、共巻材3が含まれている。共巻材3は、コイル軸A1に直交し、かつコイル軸A1を通る方向(径方向)において隣り合う超電導線材2の間に挿入されている。
巻線部1は、内周面1aと、外周面1bとを有している。巻線部1は、外径D1を有している。外径D1は、径方向におけるコイル軸A1と外周面1bとの間の距離である。外径D1は、好ましくは、680mm以上である。巻線部1の内径(径方向におけるコイル軸A1と内周面1aとの間の距離)は、例えば、650mm以上であり、巻線部1の厚さ(径方向における内周面1aと外周面1bとの間の距離)は、例えば、30mm以上である。
巻線部1の外周面1bにおける真円度は、0.1mm以下である。平面視においてコイル軸A1を中心とし、第1半径を有する円を、第1円とする。平面視においてコイル軸A1を中心とし、第1半径よりも大きい第2半径を有する円を、第2円とする。第2半径と第1半径との差は、0.1mmである。平面視において、外周面1bが第1円と第2円との間に収まる場合、巻線部1の外周面1bにおける真円度が、0.1mm以下になる。このことを別の観点から言えば、外周面1bとコイル軸A1との間の距離の最大値から外周面1bとコイル軸A1との間の距離の最小値を除した値が、0.1mm以下になっている。
図2は、超電導線材2の長手方向に直交する断面図である。図2に示されるように、超電導線材2は、シース層21と、超電導フィラメント22とを有している。超電導線材2は、さらに、補強部材23と、補強部材24とを有していてもよい。
シース層21は、例えば銀(Ag)により形成されている。シース層21は、第1面21aと、第2面21bとを有している。第2面21bは、第1面21aの反対面である。超電導フィラメント22は、シース層21の内部において、超電導線材2の長手方向に沿って延在している。超電導フィラメント22は、例えば(Bi,Pb)SrCaCuにより形成されている。
補強部材23は、第1面21a上に配置されており、補強部材24は、第2面21b上に配置されている。補強部材23及び補強部材24は、ステンレス鋼、銅(Cu)合金、ニッケル(Ni)合金等により形成されている。
(実施形態に係る超電導コイルの製造方法)
以下に、超電導コイル10の製造方法を説明する。
図3は、超電導コイル10の製造方法を示す工程図である。図3に示されるように、超電導コイル10の製造方法は、準備工程S1と、巻線部形成工程S2とを有している。
準備工程S1においては、巻線機30が準備される。図4は、超電導コイル10の製造方法において用いられる巻線機30の部分正面図である。図4中において、形成中の巻線部1(超電導線材2)は、点線により示されている。図4に示されるように、巻線機30は、軸部材31と、巻枠32と、第1測定器33とを有している。巻線機30は、第2測定器34をさらに有していてもよい。
軸部材31は、モータ(図示せず)等により、回転中心軸A2周りに回転可能になっている。巻枠32は、軸部材31に取り付けられている。軸部材31が回転することにより、巻枠32も回転する。
図5は、超電導コイル10の製造方法において用いられる巻枠32の断面図である。図5中において、形成中の巻線部1(超電導線材2)は、点線により示されている。図5に示されるように、巻枠32は、上面32aと、底面32bとを有している。上面32a及び底面32bは、回転中心軸A2に直交している。このことを別の観点から言えば、底面32bから上面32aに向かう方向は、回転中心軸A2に沿う方向(軸方向)に一致している。
巻枠32は、さらに、外周面32cを有している。外周面32cは、超電導線材2が巻き回される面である。巻枠32は、外周面32cにおいて、外径D2を有している。外径D2は、例えば650mm以上である。
第1測定器33は、例えば、一対のレーザ変位計(レーザ変位計33a及びレーザ変位計33b)である。レーザ変位計は、測定対象物にレーザ光を照射する光源と、測定対象物において反射したレーザ光を受光する受光素子とを有している。レーザ変位計は、測定対象物において反射したレーザ光の受光位置に基づいて測定対象物の位置変化を検知する。レーザ変位計33a及びレーザ変位計33bは、巻枠32に巻き回される前の超電導線材2を挟んで互いに対向する位置に配置されている。
第2測定器34は、例えばレーザ変位計である。第2測定器34は、回転中心軸A2に直交し、かつ回転中心軸A2を通る方向(径方向)において、外周面1bに対向する位置に配置されている。
巻線部形成工程S2においては、巻線部1が形成される。巻線部1は、外周面32cに超電導線材2が重ねて巻き回されることにより、形成される。
図6は、巻線部形成工程S2の詳細な工程図である。図6に示されるように、巻線部形成工程S2は、線材厚さ測定工程S21と、第1判定工程S22と、第1共巻材挿入工程S23と、第1巻き回し工程S24と、第3判定工程S29とを有している。巻線部形成工程S2は、外径測定工程S25と、第2判定工程S26と、第2共巻材挿入工程S27と、第2巻き回し工程S28とをさらに有していてもよい。
線材厚さ測定工程S21においては、第1測定器33により、巻枠32に巻き回される前の超電導線材2の厚さ(第1厚さ)が測定される。第1判定工程S22においては、第1厚さに基づいて、共巻材3を挿入するか否かが決定される。より具体的には、第1判定工程S22においては、第1厚さが第1閾値未満である場合に、共巻材3を挿入する判定がなされる。第1閾値は、超電導線材2の設計厚さに相当する。
第1判定工程S22においては、第1厚さと第1閾値との差に基づいて、共巻材3の厚さ(第2厚さ)が決定される。第2厚さは、例えば0.1mm、0.05mm及び0.025mmのいずれかである。
第1共巻材挿入工程S23は、第1判定工程S22において第1厚さが第1閾値未満であると判定された場合に行われる。共巻材3は、例えばポリイミド等の絶縁性の樹脂材料により形成された絶縁テープである。図7は、第1共巻材挿入工程S23において共巻材3を挿入する際の模式図である。図7に示されるように、共巻材3は、形成中の巻線部1の中心軸に直交し、かつ当該中心軸を通る方向(径方向)において互いに隣り合う超電導線材2の間に挿入される。共巻材3の長さは、形成中の巻線部1の外周長さ未満であってもよい。挿入される共巻材3の長さは、例えば、超電導線材2の長手方向に沿った第1厚さの分布に基づいて決定されることになる。
図6に示されるように、第1共巻材挿入工程S23が完了した後に、第1巻き回し工程S24が行われる。第1巻き回し工程S24においては、巻枠32に対する超電導線材2の巻き回しが行われる。第1判定工程S22において第1厚さが第1閾値以上であると判定された場合、第1共巻材挿入工程S23を経ることなく、第1巻き回し工程S24が行われる。
外径測定工程S25は、第1巻き回し工程S24中に行われる。外径測定工程S25においては、形成中の巻線部1の外径が測定される。形成中の巻線部1の外径は、第2測定器34により測定される。より具体的には、形成中の巻線部1の外径は、第2測定器34により測定された形成中の巻線部1の外周面1bの位置に基づいて算出される。
第2判定工程S26においては、形成中の巻線部1の外径に基づいて、共巻材3を挿入するか否かが決定される。より具体的には、第2判定工程S26においては、形成中の巻線部1の外径が第2閾値未満である場合に、共巻材3を挿入する判定を行う。第2閾値は、超電導線材2のターン数毎に定められている。第2判定工程S26においては、形成中の巻線部1の外径と第2閾値との差に基づいて、第2厚さが決定される。
第2共巻材挿入工程S27は、第2判定工程S26において形成中の巻線部1の外径が第2閾値未満であると判定された場合に行われる。第1判定工程S22において決定された第2厚さと第2判定工程S26において決定された第2厚さが異なる場合、超電導線材2を一旦巻き戻して第1共巻材挿入工程S23において挿入された共巻材3を除去した上で、第2判定工程S26において決定された第2厚さを有する共巻材3が挿入し直される。第1共巻材挿入工程S23が行われていない場合、超電導線材2を巻き戻すことなく、第2判定工程S26において決定された第2厚さを有する共巻材3が挿入される。すなわち、超電導コイル10の製造方法において、第2厚さは、第1厚さ及び形成中の巻線部1の外径に基づいて決定されている。
第2共巻材挿入工程S27が行われた後は、第1巻き回し工程S24に戻る。再び外径測定工程S25及び第2判定工程S26が行われた結果、形成中の巻線部1の外径が第2閾値以上になると、第2巻き回し工程S28に進み、巻枠32に対する超電導線材2の巻き回しが継続される。
第3判定工程S29においては、巻枠32に巻き回された超電導線材2のターン数が所定のターン数に達しているか否かが判定される。巻枠32に巻き回された超電導線材2のターン数が所定のターン数に達した場合、巻線部1の形成が完了する。巻枠32に巻き回された超電導線材2のターン数が所定のターン数に達していない場合、線材厚さ測定工程S21に戻り、線材厚さ測定工程S21〜第2巻き回し工程S28が繰り返される。以上により、巻線部形成工程S2が完了することになる。
(実施形態に係る超電導コイルの製造方法の効果)
以下に、超電導コイル10の製造方法の効果を説明する。
超電導コイル10の製造方法においては、共巻材3を挿入するか否かの判断に際して、超電導線材2の厚さ(第1厚さ)が考慮されているため、超電導線材2の厚さのバラつきに起因した巻線部1の外周面1bにおける真円度の低下を抑制することができる。
超電導コイル10の製造方法において、超電導線材2の厚さに基づいて共巻材3の厚さ(第2厚さ)が決定される場合、超電導線材2の厚さのバラつきに起因した外周面1bにおける真円度の低下をさらに抑制することができる。
超電導コイル10の製造方法において、共巻材3の厚さを超電導線材2の厚さ及び形成中の巻線部1の外径に基づいて決定される場合、超電導線材2の厚さのバラつきに起因した外周面1bにおける真円度の低下をさらに抑制することができる。
超電導コイル10の製造方法において、共巻材3の長さが形成中の巻線部1の外周長さ未満である場合、超電導線材2の厚さのバラつきに起因した形成中の巻線部1の外径の変動を細かく補正することができるため、超電導線材2の厚さのバラつきに起因した外周面1bにおける真円度の低下をさらに抑制することができる。
<実施例及び比較例>
比較例に係る超電導コイル(以下「超電導コイル20」とする)の製造方法においては、形成中の巻線部1の外径に基づいて共巻材3を挿入するか否かが決定されており、共巻材3を挿入するか否かの判断において、巻枠32に巻き回される前の超電導線材2の厚さは考慮されていない。
図8は、周方向に沿って測定された外周面1bの半径を示す模式的なグラフである。図8に示されるように、超電導コイル20においては、外周面1bの半径の最小値と外周面1bの半径の最大値との差が、0.5m以上になっていた。つまり、超電導コイル20では、巻線部1の外周面1bにおける真円度が、0.5mm以上になっていた。
他方で、超電導コイル10においては、外周面1bの半径の最小値と外周面1bの半径の最大値との差が、0.1mm以下になっていた。つまり、超電導コイル10では、巻線部1の外周面1bにおける真円度が、0.1mm以下になっていた。このように、超電導コイル10の製造方法によると、外周面1bにおける真円度が改善されていた。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10,20 超電導コイル
1 巻線部
1a 内周面
1b 外周面
2 超電導線材
21 シース層
21a 第1面
21b 第2面
22 超電導フィラメント
23,24 補強部材
3 共巻材
30 巻線機
31 軸部材
32 巻枠
32a 上面
32b 底面
32c 外周面
33 第1測定器
33a,33b レーザ変位計
34 第2測定器
A1 コイル軸
A2 回転中心軸
D1,D2 外径
S1 準備工程
S2 巻線部形成工程
S21 線材厚さ測定工程
S22 第1判定工程
S23 第1共巻材挿入工程
S24 第1巻き回し工程
S25 外径測定工程
S26 第2判定工程
S27 第2共巻材挿入工程
S28 第2巻き回し工程
S29 第3判定工程

Claims (8)

  1. 巻枠を有する巻線機を準備する工程と、
    前記巻枠に超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を形成する工程とを備え、
    前記巻線部を形成する工程では、前記巻枠に巻き回される前の前記超電導線材の厚さである第1厚さに基づいて、形成中の前記巻線部の中心軸に直交し、かつ前記中心軸を通る径方向において互いに隣り合う前記超電導線材の間に共巻材を挿入するか否かが決定される、超電導コイルの製造方法。
  2. 前記第1厚さは、第1レーザ変位計により測定される、請求項1に記載の超電導コイルの製造方法。
  3. 前記巻線部を形成する工程では、前記第1厚さに基づいて、前記共巻材の厚さである第2厚さが選択される、請求項1又は請求項2に記載の超電導コイルの製造方法。
  4. 前記巻線部を形成する工程では、前記第1厚さ及び形成中の前記巻線部の外径に基づいて、前記第2厚さが決定される、請求項3に記載の超電導コイルの製造方法。
  5. 前記外径は、第2レーザ変位計により測定される、請求項4に記載の超電導コイルの製造方法。
  6. 前記共巻材の長さは、形成中の前記巻線部の外周長さ未満である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の超電導コイルの製造方法。
  7. コイル軸周りに超電導線材が重ねて巻き回された巻線部を備え、
    前記巻線部の外周面における真円度は0.1mm以下である、超電導コイル。
  8. 前記巻線部の外径は680mm以上である、請求項7に記載の超電導コイル。
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